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安価で決める自由なスポ根・続
1 :
トレーナー君
2024/08/24 22:22:10
ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000
・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
335 :
トレーナー
2025/01/25 22:27:00
ID:VMV0MyNbT6
ダイワスカーレット
336 :
お兄さま
2025/01/26 22:13:21
ID:EPRNkOaX8E
バイアリーさんが手を叩くとゲートが出現した。
このようにVR空間内では何でも出来るのが三女神という存在だが、レースでは自分の脚で走る。
培われてきた叡智を結集した、ウマ娘が理想とする走りで正々堂々と競うのだ。
「はぁっ!」
ゲートが開くと同時にスカーレットが勢い良く飛び出した。
もちろんいつも通り逃げる。
「バイアリーさん、フォームに一切の無駄が無い。流石だ」
まさに研究、研鑽を積み重ねてきた走り。
「はっ!」
「仕掛けた!」
下り坂が始まってすぐ、バイアリーさんが一気に加速し、スパートをかける。
スカーレットもそれに反応して速度を上げた。
「誰が相手でも、負けないっ!」
スカーレットを外から追い抜こうとするバイアリーさん。
しかしスカーレットはギリギリ耐え続けている。
「ほんの少しでも良い。先頭さえキープしていれば勝てる!」
これがスカーレットと共に辿り着いた答え。
たとえ三女神が相手でもこの走りは揺るがない。
「行けぇぇぇっ!」
最終直線に入っても依然粘っている。
バイアリーさんのスピードは落ちるどころか上がってさえいる。
つまり、スカーレットも同じようにスピードを上げているのだ。
「AIである私達には無いもの。それがお前にはあるのかもしれないな」
サポートAI、三女神バイアリータークとの本気の併走。
制したのはダイワスカーレットだった。
「よしっ!」
「アタシが一番!」
ダイワスカーレットとバイアリータークと一緒に行く場所は
>>337
(京都にある観光スポット)
337 :
貴方
2025/01/26 22:16:59
ID:8mhXE1hzKU
清水寺
338 :
モルモット君
2025/01/27 22:26:52
ID:LhyhghyVmI
「良い走りだった!褒美のクルミだ!」
スカーレットの掌の上にクルミが出現する。
「く、クルミ?」
確かにクルミは必須脂肪酸や不溶性食物繊維などの栄養が豊富に含まれている。
マチカネタンホイザもトレーニング後にアーモンドを食べていた。
「トレーニングは以上だ。ついでだ、どこか行きたい場所はあるか?」
VRウマレーターの使用時間は少し残っている。
バイアリーさんのご好意で、好きな場所へ連れて行ってもらえる事になった。
「じゃあアタシ、清水寺に行きたいです!京都っぽい場所なので!」
エリザベス女王杯は京都レース場で行われる。
エリザベス女王杯に向けてモチベーションを上げられるだろう。
「良いだろう!」
バイアリーさんが手を叩くと清水寺に瞬間移動した。
と言うよりも、自分達の周りが清水寺に変化したのだろう。
「ここが有名な清水の舞台ね!」
「良い景色だな」
青い空と山々のコントラストが美しい。
レース場だけでなくこのような観光地も本物そっくりに再現出来るとは、技術の進歩には驚かされる。
「清水の舞台から飛び降りるという言葉がある。死んだつもりで思い切って大きな決断をするという意味だ」
「実際、飛び降りた人もいたんだ。江戸時代の話だけどな」
願掛けのために飛び降りるのがほとんどだったらしいが、現在ではもちろん飛び降りるのは禁止されている。
「飛び降りたり死んだりするつもりなんて毛頭無いけど、決断は思い切り良くしたいわね」
「その意気だ。引き続き励め!」
バイアリーさんに激励され、VR空間を後にした。
告知ライブでパフォーマンスを行う曲数は
>>339
(10〜20曲)
339 :
トレーナー
2025/01/27 22:28:00
ID:CdD6GN1xfU
16曲
340 :
トレピッピ
2025/01/28 22:24:36
ID:gtvjZ1zq5M
告知ライブはついに明日行われる。
東京ドーム近くのホテルで改めて明日の段取りを確認する。
「一曲目はMake debutです!最初で一気に盛り上げましょう!」
今回の告知ライブで披露するのは16曲。
ここまで大規模なのに、あくまでグランドライブの告知のためのライブなのだ。
「四曲目はダイワスカーレットさんのRising Girlです。ソロでのパフォーマンスのトップバッターですね」
ソロ曲が3つ連続しているパートがあり、その最初がスカーレットの曲だ。
一人でステージに立つので、絶対に失敗出来ない。
そのプレッシャーが逆にスカーレットを強くする。
「最後は新曲のUMA Summer!全員でパフォーマンスします!」
最後はステージだけでなく、会場全体を使って盛り上がる。
百人も参加者がいるからこそ出来る試みだ。
「明日は絶対成功させましょう!」
ハローさんの掛け声に皆が呼応する。
「おーっ!」
UMA Summerでのダイワスカーレットのポジションは
>>341
(センター・メイン・サイド・バック・観客席付近のいずれか)
341 :
貴様
2025/01/28 22:25:30
ID:VPl2aI2e5c
センター
342 :
トレーナー君
2025/01/29 22:32:03
ID:CJ5JPSLQJM
「最後の曲、UMA Summerはスカーレットがセンターなのか!すごいじゃないか!」
百人のウマ娘の中でたった一人しか立てないセンター。
最後の曲でその重要な役割を任されたのは、スカーレットの高いパフォーマンス力の賜物だ。
「ふふん!初期から参加してるんだから当然ね!」
責任重大ではあるが、スカーレットならきっと上手く出来るだろう。
「明日に備え、早めに休みましょう」
ルビーがそう言った事で、ウマ娘達は自室へ帰っていった。
「三人でお泊まりなんてわくわくなのです」
「スカーレットとはいつも同じ部屋なんだけどなー」
スカーレットはウオッカ、アストンマーチャンと相部屋だった。
「電気消すわよー」
スカーレットがリモコンの消灯ボタンを押す。
布団の中でスカーレットは呟く。
「カワカミ先輩、シービー先輩。他にも、モヤモヤした気持ちのウマ娘達。明日のライブで楽しんでもらわなくちゃね」
「テンパって振り間違えんじゃねぇぞー」
「アンタこそね」
「ふふふ、いっぱいマーちゃんを映して、覚えて・・・」
告知ライブ中に起こったアクシデントの数は
>>343
(0〜3個)
343 :
お兄ちゃん
2025/01/29 22:33:00
ID:nL3lpYXsGY
3個
344 :
アンタ
2025/01/30 22:30:15
ID:xaWmJccXxY
「Make debut!いっくよーっ!」
スマートファルコンの号令で告知ライブが始まった。
「響け ファンファーレ 届け ゴールまで」
最初は告知ライブの常連組で会場を一気に温める。
ルビーとスカイも参加している。
「揺らせ 一秒 駆けたら Summer Girl 夢への道はストレート」
コパノリッキーをセンターにした夏らしい楽曲、Gaze on me。
水を使った演出で観客に涼しさを与える。
「おい、あそこだけ水出てないぞ」
「伝えてきます!」
機械トラブルがあったので、急いで報告しに行く。
ステージの上でパフォーマンスする訳ではないが、参加者ではある。
裏方の仕事でウマ娘達を支えるのはいつもと同じだ。
「スカーレットの番だ」
スカーレットのソロパフォーマンスの番になった。
「私のため 道は作られていくの」
一人でも、これまでのパフォーマンスに負けていないパワーがある。
「大変です!この後の出番の方の衣装が破れてしまってます!」
またしてもアクシデント。
衣装の修復にはもう少し時間がかかりそうだ。
「MCで時間を稼ぎましょう!」
MCでトークをするウマ娘は
>>345
(ダイワスカーレット以外のウマ娘一人)
345 :
トレーナーさん
2025/01/30 22:31:30
ID:2SWXaQ2b52
ダイイチルビー
346 :
お姉さま
2025/01/31 22:27:09
ID:JGZFeAACXE
「はぁ、はぁ、ありがとうございました!」
激しく歌い、踊ったスカーレット。
一礼し、舞台裏へ戻っていく。
「えっ、衣装が!?」
スカーレットも状況を把握した。
「誰が出るんですか?」
MCで繋ぐ役目を任せられるウマ娘と言えば。
「はいはーい!ファル子!行っきまーす!」
ウマドルとして経験豊富なスマートファルコンだ。
「ルビーちゃん!一緒にやらない?」
「私、ですか」
スマートファルコンがルビーを誘った。
ルビーは目を丸くする。
「そう!普段あんまり皆の前でお話しないでしょ?色々知ってもらえばファンがいっぱい増えると思うんだ!」
予定外の出来事だからこそ、普段とは違う事が出来るという考え方だろう。
「やってみたらどうだ?」
「・・・はい。これも定めなのでしょう」
スマートファルコンとルビーがステージに上がる。
「皆さん、ここまでお楽しみいただけているでしょうか」
「おおおおおおおっ!」
観客達は素直に声を上げる。
「ルビーちゃん、ファル子のお悩み聞いてくれる?」
「どういったお悩みが?」
雑談のような話題から話を広げていく。
ライブや音楽に関する話なので、告知ライブの流れや雰囲気を邪魔していない。
「はいっ!ルビーちゃんのかわいいポーズまで3、2、1!」
無表情のまま手でハートを作る。
無理に表情を作らないのがルビーの自然な振る舞い。
それがルビーの魅力を引き出す事が出来るのは、ハローさんとの練習を通して分かっていた。
「それでは、次の曲に参りましょう」
「どうぞ!」
無事に場を繋いだルビー達。
衣装も応急処置が出来たため、本来の流れに戻った。
「良かったぞルビー!」
「・・・ありがとうございます、トレーナーさん」
次のアクシデントが起こるタイミングは
>>347
(10〜16曲目)
347 :
あなた
2025/01/31 22:28:00
ID:/aMA..tOx2
15曲目
348 :
トレーナーちゃん
2025/02/01 22:36:22
ID:Fgj7rf6SJU
その後は順調に進行していった。
盛り上がりはどんどん増しており、東京ドームを熱気が埋め尽くしている。
「あと二曲だな」
このまま何の問題も無く終われば良いのだが。
「熱中症!?」
熱中症で倒れる観客何人かが出てきてしまった。
確かに会場の温度は上がっている。
途中、休憩時間を一度挟んだものの水分補給が不十分な観客もいたのだろう。
「私の準備不足です・・・」
「ハローさんだけの責任じゃありませんよ。とにかく、今は対応を急ぎましょう」
倒れた観客への対応のため、MCで時間を作る。
「幸い、症状は軽いようです」
「本番では何か対策した方が良いですね・・・」
グランドライブ本番は夏ではなく冬。
熱中症とは別に体調不良者が出る可能性が高い。
「切り替えていこうよ!まだ終わってないんだから、最後まで楽しまなくちゃ!」
ミスターシービーが言った。
「そうっすね!よっしゃ!気合い入れていくぜ!」
15曲目、トレセン音頭でテンションとテンポを上げた。
期待値と満足度が高まる中、ついに最後の曲となる。
ダイワスカーレットの衣装は
>>349
(白または黒)
349 :
お兄ちゃん
2025/02/01 22:37:30
ID:pgyaExJRPY
白
350 :
アナタ
2025/02/02 22:31:39
ID:Ya.PnYDQxs
「ウマっ!ウマっ!サマ〜」
最後の曲、UMA Summerではスカーレットがセンター。
ステージ上には約三十人のウマ娘がおり、残りの約七十人は観客席付近に散らばり間近でパフォーマンスを披露する。
目指すのはウマ娘とファンが一体になる事。
一緒になって楽しめる場を作るのは、グランドライブ計画の目的とも合致している。
「はい!はい!はい!はい!」
スカーレットを含め、ステージ上のウマ娘は丈が短めの白いシャツとタイトな黒いジーンズに身を包んでいる。
観客席付近のウマ娘は黒いシャツに青いジーンズで、どちらもカジュアルさが特徴的だ。
「スカーレット、意外と白も似合うな」
赤や青のイメージを持っていたが、白も似合っている。
今後の衣装に取り入れられるかもしれない。
「きゃースカイちゃーん!」
ファンの手にタッチしながら通路を駆けていくスカイ。
「あっルビー様っ!感激!」
間近でルビーを見たファンが気を失いそうになっていた。
「まだまだ盛り上がっていきますわよー!」
カワカミプリンセスがタオルを回すと、周囲の空気が丸ごと動いた。
「良いね!その調子!」
ミスターシービーが風に乗るように軽やかに舞う。
「皆一緒に!」
スカーレットが弾けるように跳ねる。
三人ともとても楽しそうだった。
最後は三人が正面に集まり、ポーズを決める。
笑い合う姿に、宝塚記念のモヤモヤは一切感じられなかった。
打ち上げに参加する人数は
>>351
(50〜100人)
351 :
モルモット君
2025/02/02 22:32:30
ID:5alELJzFC6
100人
352 :
大将
2025/02/03 22:31:58
ID:VrBacF03GI
「ありがとー!」
「グランドライブも来て下さいねー!」
グランドライブ前最後の告知ライブは大成功。
若干名残惜しい気持ちはありつつも、ライブは幕を下ろした。
「お疲れ様でしたーっ!」
打ち上げには出演者、スタッフなど合計100人が参加した。
100人が入れる店はそう無いので、打ち上げは学園のカフェテリアを使わせてもらう事になった。
「アンタお肉ばっかり取り過ぎよ!」
「まだまだあるから別に良いだろ!」
スカーレットは相変わらずウオッカと火花を散らしている。
「お嬢!撮ろ撮ろ!」
ルビーはダイタクヘリオスとの撮影に応じる。
その後ろでアストンマーチャンも映り込んでいる。
「ぎゃああああ!やっちまいましたわあああっ!」
「わーお、お刺身がケチャップ味だー」
「うん、意外と美味しいよ」
100人もいるのでとても騒がしい。
だが、それもまた楽しい。
「うぅ、お酒は無いみたいですね・・・」
「ほとんど学生ですからね」
ハローさんが酔った時の事を考えると、アルコール類が無いのは都合が良かった。
「ついに、次は本番です。全てのウマ娘が感謝を伝えるライブを開催する。皆さんのおかげで、やっと夢が叶います」
「ハローさんが引っ張ってくれたからですよ」
イベントプロデューサーとしての知識や経験を活かし、ハローさんはこの計画を先導してきた。
その努力はきっと結ばれる。
「実現までもう少し。頑張りましょう」
「はい!」
次に行うトレーニングは
>>353
(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
353 :
トレぴっぴ
2025/02/03 22:33:00
ID:x83ld5DKWQ
スタミナ
354 :
相棒
2025/02/04 22:24:55
ID:Hrp8c/amAw
告知ライブから数日、合宿所でのトレーニングを再開する。
「今日から本格的にトレーニングを再開するぞ」
「どんなトレーニングをするの?」
スカーレット、スカイ、ルビーには水着に着替えてもらっている。
「とにかく海で遊んでもらう」
「遊ぶだけ?」
「いや、トレーナーさんの事だし絶対裏があるでしょ」
スカイの言う通り、ただ遊ぶ訳ではない。
「海の中では水の抵抗があるから身体を動かすのに力がいる。浅い場所だと浮いたり泳いだりするのも出来ないから、結構しんどいぞ」
波はほとんど無いが、それでも水は重い。
全力で遊べば全身運動になり、スタミナや筋力を鍛える事が出来るだろう。
「参ります」
ルビーがビーチボールを手で打つ。
「くっ、はあっ!」
バシャバシャと水をかき分けながら、スカーレットがそれを打ち上げた。
「えいっ!」
泳ぎが苦手なスカイでも、足が着く場所ならある程度動ける。
「次は鬼ごっこだ!」
最初の鬼はスカーレット。
必死にスカイを追いかける。
「うわ!」
「タッチ!」
休憩を挟みながら、約半日海で遊び続けた。
「はー疲れた!でも楽しかった!」
「ええ」
本気で遊び、スタミナも鍛えられたのだった。
ダイワスカーレット達と参加するイベントは
>>355
(肝試しまたは花火大会)
355 :
トレーナー
2025/02/04 22:26:00
ID:dvelY2lYtA
肝試し
356 :
トレピッピ
2025/02/05 22:31:24
ID:uybfHln6Sk
「肝試し?」
「そうだ。何事にも動じないメンタルはレースでも重要だ。出来るだけ怖がったり驚いたりしないようにしてくれ」
「アンタ、何でもトレーニングにするわよね」
もちろん夏合宿らしいイベントで楽しんでもらう事も目的の一つだ。
「肝試しに参加するヤツはこっちに整列しな!」
美浦寮の寮長ヒシアマゾンが参加者をまとめる。
「くじはまだ開いちゃダメだからね!」
今回の肝試しは三人のグループごとに分かれて参加する。
スカーレットは合図があると、くじを丁寧に開いた。
「Cグループね」
「Fグループです」
「Sですねー」
「俺はGグループだな」
スカーレット達とは別のグループになってしまった。
「・・・あなたもCグループ?」
スカーレットと同じグループになったのはアドマイヤベガ。
同じレースを走った事は無いがスカーレットの同期である。
「あ、スカーレットだ!それにアヤベさんも!」
三人目はコパノリッキー。
同じくスカーレットの同期で、ダート路線で活躍中のウマ娘。
今年のかしわ記念も制している。
357 :
トレーナーちゃん
2025/02/05 22:31:29
ID:uybfHln6Sk
「同期が三人集まるなんてすごい偶然ですね!」
「うんうん!このままラッキーパワーで突き進もう!」
「はぁ、さっさと終わらせましょう」
アドマイヤベガは自らの意思で参加した訳ではなさそうだった。
「Cグループ、スタート!」
暗い森の中を一つの懐中電灯だけで進み、中間地点にある木札を持ってスタート地点へ戻るというのがルール。
「ひ、火の玉ね」
スカーレットは驚きつつも、大きな声を出さないように耐える。
動じない精神力を鍛えるためだ。
「作り物と分かっていて怖がる訳・・・」
アドマイヤベガが振り返った瞬間、顔を冷たい感覚が襲う。
「ひうっ!?」
「わっ!?びっくり!こんにゃくだ!」
アドマイヤベガは急いで二人から顔を逸らしたのだった。
トレーナーと同じグループになったウマ娘は
>>358
と
>>359
(ダイワスカーレット・ダイイチルビー・セイウンスカイ・アドマイヤベガ・コパノリッキー以外の、登場済みのウマ娘一人ずつ)
358 :
アネゴ
2025/02/05 22:32:30
ID:IIN7e/E7aI
マチカネタンホイザ
359 :
キミ
2025/02/06 00:00:10
ID:vBKelpiVyM
メジロマックイーン
360 :
お姉さま
2025/02/06 22:33:01
ID:BLfMGkK8Ks
「あった!これだね!」
コパノリッキーが木札を手に取る。
「後は戻るだけね」
同じ道を引き返すだけだが、道中の仕掛けは変わっているので油断は出来ない。
その時、スカーレットが持つ懐中電灯の光がチカチカと点滅した。
「あら?調子が悪いのかしら」
「貸して」
「あ、はい、アヤベ先輩」
スカーレットが懐中電灯を渡そうとする。
「え、今の私じゃな」
振り返ったスカーレットに差し出されていたのは、骨と皮だけの痩せ細った手。
その手の持ち主の顔は汚らしい布切れを被っていてよく見えない。
「ひ」
「っ」
「きゃあああああああああああっ!?」
三人は一目散に逃げ出した。
「怖いなぁ怖いなぁ」
「怪談のようなテンションはやめて下さいまし!」
同じGグループになったのはマチカネタンホイザとメジロマックイーン。
関わりの深い二人だったので安心した。
マチカネタンホイザが懐中電灯を持つ。
「うぅ、暗いなぁ」
「何があるか分かりません。常に周りを警戒しておかなくては」
「転ばないように気を付けるんだぞ」
安全に配慮しつつ、先へ進む。
「木札さーん、どこですかー」
マチカネタンホイザを先頭にゆっくりと歩く。
その時、どこからか女性の叫び声が聞こえてきた。
「な、何ですの!?」
時折聞こえる叫び声に怯えながらも、中間地点まで到達した。
「これだな」
マチカネタンホイザが木札を懐中電灯で照らす。
木札の上には、脚の長い大きなクモがいた。
「ぎえええええええええっ!?く、くくくクモだぁーっ!?」
「ちょっ!?暴れないで下さいな!」
懐中電灯の光があちこちに向けられる。
「とにかく落ち着いて!うわっ!?」
パニックになる二人をなだめようとして、石に躓いてしまう。
「ぎゃーっ!?」
さらなるパニックになってしまった。
肝試しの景品は
>>361
(お菓子や雑貨など)
361 :
キミ
2025/02/06 22:34:00
ID:vBKelpiVyM
ゴディバのチョコ詰め合わせ
362 :
トレピッピ
2025/02/07 22:32:13
ID:Kk0XHELnTA
「はぁ、はぁっ。やっと戻ってこられた・・・」
転んだり草むらに突っ込んだりぶつかられたり、道中色々な事が起こった。
「トレーナーさん!?何でそんなボロボロなんですか!?」
まだ順番が回ってきていないスカイが出口付近で待っていてくれた。
「にゃはは〜大変でしたね〜。スカーレットの方も色々あったみたいですよ」
スカーレット達は少し前に戻ってきていたようだ。
「スカーレット、どうだった?」
「別に?ぜ、全然怖くなかったわよ?」
スカーレットの声にはいつものような自信が感じられない。
「疲れたわ・・・」
アドマイヤベガのテンションは低い。
「カレンも怖くてずっとお姉ちゃんに引っ付きっぱなしだったんですよ?」
「ずっとニコニコしてたような・・・?」
カレンチャンのトレーナーは怪訝な表情を浮かべた。
「木札を持って帰ってきたグループにはチョコの詰め合わせがあるよ!」
高級なチョコレートの詰め合わせが何箱も用意されていた。
怖い思いをした参加者へのご褒美という事だろうか。
「トレーナー、はいっ!はんぶんこです!」
「良いのか?ありがとう!」
詰め合わせと言ってもそれほど多くはない。
一人二粒の高級チョコレートを大切に味わう。
「美味しい!」
メンタルを鍛えつつ、美味しいチョコレートも食べられたので有意義な時間となった。
ダイワスカーレットが行う併走トレーニングの距離は
>>363
(1600m〜2400m)
363 :
トレぴっぴ
2025/02/07 22:33:30
ID:cPqaAEiCxM
2200m
364 :
アネゴ
2025/02/08 22:24:05
ID:SPbdWCBzQM
「その時クモがびゃーって出てきたんですよ!」
「そ、そう。大変だったわね」
マチカネタンホイザの高いテンションに若干押され気味のアドマイヤベガ。
二人にはスカーレットと併走トレーニングをしてもらう約束をしていた。
「条件は2200m右回り、良バ場だな」
エリザベス女王杯を想定したレース条件。
コーナーや坂の位置は違うが、数は同じ。
ペース配分を身体に覚えさせるのには役立つだろう。
「わーい!じゃあ1番にします!」
じゃんけんで枠順を決める。
「アタシの1番が・・・」
何でも一番にこだわるスカーレットは肩を落とす。
結局、2番がアドマイヤベガ、3番がダイワスカーレットになった。
「スタート!」
スカーレットはスタートと共にパワフルに加速する。
最初のコーナーに入るまでに十分なリードを確保し、内に寄った。
二番手はマチカネタンホイザで、その後ろにアドマイヤベガ。
「1バ身半くらいかしら」
スカーレットは足音だけで後続との距離を把握する。
ペースを一定に保ったまま、最終コーナーに入った。
「ふんぐっ!」
マチカネタンホイザは持ち前のスタミナを活かし、早めに仕掛けた。
アドマイヤベガはまだ動かない。
「抜かせないっ!」
スカーレットも同量の加速。
差はほとんど生まれない。
アドマイヤベガだけが離されていく。
「差し切る自信があるのか?」
一着になったウマ娘は
>>365
(ダイワスカーレット・マチカネタンホイザ・アドマイヤベガのいずれか一人)
365 :
トレピッピ
2025/02/08 22:25:10
ID:nE9kSsDmLw
ダイワスカーレット
366 :
相棒
2025/02/09 22:21:48
ID:ionn1uonsY
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
最終直線、ダイワスカーレットが先頭。
真後ろにマチカネタンホイザ。
その4バ身後ろでアドマイヤベガが脚を溜めている。
「来た!」
アドマイヤベガがついに動いた。
爆発的な末脚で差が縮まっていく。
「はうあっ!?」
マチカネタンホイザに外から並びかける。
スカーレットの真後ろから外に移動しようとした隙を突いたのだ。
「スカーレット!根性で粘れぇぇぇっ!」
スカーレットは歯を食いしばり、脚をフル回転させる。
「もう、少しっ!」
スカーレットとの差は1バ身も無い。
だが、残る距離も100mも無い。
「たああああああっ!」
本来、スカーレットの武器は競り合いでの強さ。
溢れ出る闘争心が、横に並んだウマ娘に負けまいと力を発揮させるのだ。
「一着は・・・スカーレット!」
最後まで粘り切ったスカーレットがアタマ差で勝利した。
「はぁっ、はぁっ。二人とも、流石に、強いです!」
「たはー負けちゃったー!」
「・・・まだまだ足りないわね」
エリザベス女王杯本番はまた違う展開になるだろうが、これも良い経験には違いない。
三人にとって有益なトレーニングとなったのだった。
帰りのバスでダイワスカーレットの隣になったウマ娘は
>>367
(登場済みのウマ娘一人)
367 :
トレーナーさま
2025/02/09 22:23:00
ID:XZ5urflLyQ
メジロマックイーン
368 :
トレーナー
2025/02/10 22:31:07
ID:X1fIEZwQGM
今日はお休み
369 :
お兄さま
2025/02/11 22:30:20
ID:/65clJSnyI
長かった夏合宿もついに終わり、学園に戻る日がやって来た。
とは言っても、告知ライブ後の打ち上げで一度戻っているのだが。
「マックイーンさん、何か良い事あったの?」
帰りのバス、スカーレットの隣の席はメジロマックイーン。
表情はにこやかで、尻尾の動きも激しい。
「やっと学園に帰れると思うと嬉しくて仕方ありませんの。合宿所で同室の方々が騒がしくて・・・」
スカーレットは苦笑いを浮かべる。
合宿所は五人の相部屋。
メンバーはランダムに決まる。
ゴールドシップ、ダイタクヘリオス、アグネスタキオン、マーベラスサンデーと同室になったメジロマックイーンは運が悪かったのか、相性が悪かったのか。
「寝不足もこれで終わりです!今日からは安心して寝られますわ!」
「そっか、アタシもあのバカと同じ部屋に戻るのね」
ダイワスカーレットの寮での同室はウオッカ。
喧嘩ばかりしているが相性自体は良い。
「マックイーンさんの部屋に遊びに行けば良かったかしら」
「やめておいた方がよろしいかと・・・。カスタネットだけのバンドに参加させられますわよ」
メジロマックイーンは窓の外を見ながら言った。
「夜中にマックイーンがかっとばせーっ!って叫んでさぁ!マジビビッて飛び起きたんよ!ポップコーンくらい飛んだ!」
「わはは!」
バスの前の方の席でダイタクヘリオスが大きな笑いを巻き起こす。
「も、もう。ヘリオスさんったら・・・」
メジロマックイーンは恥ずかしそうに顔を赤くしたのだった。
一緒に出かけるウマ娘は
>>370
(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーの中から1〜3人)
370 :
あなた
2025/02/11 22:31:30
ID:KtYtuSLaTE
3人全員
371 :
トレーナーさん
2025/02/12 22:21:59
ID:RlfUAKvGRc
九月に入ったものの、まだまだ暑い日が続いている。
「暑い〜」
スカイはトレーナー室の机に突っ伏しながら言った。
「確かアイスが残ってたはず・・・!」
スカーレットが小さな冷蔵庫を開けた。
「え、無い!?」
「ああ、最後の一個なら食べたぞ」
日中、暑かったので残っていたアイスを食べた。
「えぇ!?無いと分かると余計に食べたくなってきたわね・・・」
「じゃあ今から買ってくるよ」
「私もご一緒します」
ルビーがついて来てくれるらしい。
「・・・アタシも行くわ!」
スカーレットが立ち上がる。
自分で選びたいのだろうか。
「セイちゃんも行こっかな〜」
「スカイがついて来るなんて珍しいな」
面倒がってトレーナー室で待っている事が多いスカイもついて来るようだ。
「ま、私だけ置いてけぼりなのも嫌ですし」
ダイワスカーレットが買ったアイスは
>>372
(種類や味など)
372 :
ダンナ
2025/02/12 22:23:31
ID:2zyW7qokpk
搾りたて生乳100%のジェラート
373 :
トレーナー
2025/02/13 22:57:43
ID:hvE7Op5sEo
やって来たのは学園の近くにあるスーパーマーケット。
冷房が効いていて涼しい。
「どれにしよっかなー」
お徳用の大きなアイスや高級志向のアイスまで、様々な種類が揃っている。
「では、私はこれに」
ルビーが選んだのは硬さが特徴的なアイスバー。
駄菓子屋でも売っているような庶民的なものだが。
「ルビー、それで良いのか?」
「はい。以前トレーナーさんが食べておられたので、どのようなものなのか興味があるのです」
華麗なる一族のウマ娘であるルビーにとっては物珍しく、逆に魅力的に見えたのかもしれない。
「セイちゃんはこれで。マスカット味、初めて見たので」
スカイが選んだのは粒状になったアイスの袋。
マスカット味が新登場したらしい。
「アタシはこれね。100%ミルク!」
スカーレットに見せられたのは、添加物など余計なものが一切入っていないジェラート。
生乳100%の濃厚さが売りのやや高価な商品だ。
「前から気になってたけど買った事無いんだよな、それ」
「美味しさはアタシが保証するわ!アンタも食べてみなさい!」
「分かった。俺もそれにするよ」
こうして、それぞれの選んだアイスを買って学園に帰る。
「よし、走って帰るぞ!走って暑くなればより美味しくなるはずだ!」
「えぇー」
「アタシが先頭よ!」
三人と過ごす何気ない日常の楽しさを改めて実感したのだった。
ダイワスカーレット達がプレイするスポーツは
>>374
(対人競技)
374 :
トレーナー
2025/02/13 22:59:30
ID:oqMMIu6usY
サッカー(1vs1のPK戦)
375 :
トレーナー君
2025/02/14 22:33:58
ID:yk5eLAOWGs
買ったアイスを食べながら明日のトレーニングについて説明する。
「明日はサッカーでトレーニングをやろうと思ってるんだ。ただ、試合だと22人も必要になるから、PK対決にする予定だ」
「面白そうね。対戦相手は?」
「何人か来てくれる事になってる。明日まで楽しみにしておいてくれ」
ただボールを蹴るよりも、競い合う形式の方がスカーレットには向いている。
力のコントロール能力を楽しみながら鍛えられるだろう。
「今日は来てくれてありがとう」
翌日、PK戦のために数人のウマ娘が来てくれた。
「今日はよろしく頼むで。やーサッカーやんの久しぶりやわー!」
「タマ公、足引っ張んねぇでくれよ?」
「なんや、やるっちゅうんか」
「まぁまぁ、味方同士で喧嘩しないで下さいよ」
相手チームはタマモクロス、イナリワン、ゴールドシチーの三人。
それぞれチーム<アルタイル>のウマ娘と激戦を繰り広げたウマ娘だ。
「全員が一回ずつ蹴って、より多くゴールした方の勝ちだ。ゴールキーパーも毎回変えるけど、相手は同じじゃなくても良い」
「同点の場合はどのように?」
PK戦のルール上、同点になる可能性は十分にある。
「その時はサドンデスだ」
先攻を決めるじゃんけんをして、対決が始まる。
「絶対勝つわよ!」
チーム<アルタイル>の最初のキッカーは
>>376
(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのいずれか一人)
376 :
トレーナー君
2025/02/14 22:35:00
ID:iO2.HTegA6
セイウンスカイ
377 :
使い魔
2025/02/15 22:27:21
ID:OH.0loBFa2
先攻はチーム<アルタイル>。
先陣を切るのはセイウンスカイ。
「このイナリ様に任せな!」
相手チームのゴールキーパーはイナリワン。
身体は小さいがパワーがある。
「行っきまーす!」
スカイが助走を開始する。
イナリワンが姿勢を低くして構える。
「えいっ!」
狙ったのは向かって右の上の方。
イナリワンはそれを見て跳ぶ。
「回転がかかってる!」
スカイがかけた横回転の影響でボールは僅かに曲がる。
ボール一つ分のズレがイナリワンの予測を狂わせた。
「らああっ!」
しかし、咄嗟にヘディングに移行してボールを弾き返した。
「あぁっ、惜しい!」
「入ると思ったんですけど、流石ですね〜」
イナリワンの勘の良さと反応の速さがスカイのテクニックを少しだけ上回ったようだ。
「次はアタシ」
相手の最初のキッカーはゴールドシチー。
こちらが出すキーパーは。
「参ります」
ダイイチルビーが手袋を小さな手にはめる。
ルビーも小柄だが、瞬発力なら誰にも負けないはずだ。
「ふっ!」
ゴールドシチーのシュートは左の中段。
真っ直ぐの弾丸シュートにルビーが飛びつく。
「たっ!」
両手でボールを掴み取る。
勢いに押されてゴールラインを越えそうになるが、何とか耐えた。
「よし!すごいぞルビー!」
「これで互角ですね」
相手チームの次のゴールキーパーは
>>378
(タマモクロスまたはゴールドシチー)
378 :
トレーナーさま
2025/02/15 22:28:30
ID:.CoNzGq.n2
タマモクロス
379 :
アナタ
2025/02/16 22:27:51
ID:YQy8q0YC8c
ここまでお互い無得点。
次のキッカーはついさっきファインプレーでシュートを止めたルビー。
「よっしゃ!やったんで!」
キーパーはタマモクロス。
空気がビリビリと張り詰める。
「来いや!」
ルビーが刃物のように鋭い蹴りを放つ。
ボールは綺麗なカーブを描きながら向かって左へ飛んでいく。
「逆だ!」
タマモクロスは完全に逆方向に跳ぼうとしていた。
「らあぁぁぁっ!」
跳ぶ直前に踏ん張って反転する。
電撃のように素早い動きでボールに追いつく。
「速っ!」
ゴールドシチーが驚く。
「あかーん!」
しかし、ボールの威力に負けてゴールを許してしまった。
「やった!やっぱりルビーさんはすごいわ!」
「ありがとうございます」
「こっちやと思ったんやけどなー」
読みこそ外れてしまったが、相変わらずのスピードを見せつけたタマモクロス。
まだ第一線でも活躍出来そうだとさえ思えた。
「シュートの方は外すんじゃねぇぜ!」
「分かっとるわ!任しとき!」
今度はタマモクロスがシュートを打つ。
ゴールキーパーはスカイだ。
「読み合いなら負けませんよ〜」
タマモクロスの助走スピードはやはり速い。
「らっ!」
真正面への直接的なシュート。
スカイは横に跳ばずにどっしり待ち構える。
「うぶっ!?」
あまりの威力にスカイが後ろに下がっていく。
「と、止めた・・・」
スカイはボールを何とか受け止めた。
「ナイスゴール!タマモ先輩!」
「え」
ゴールドシチーがそう言った事で気が付いた。
ボールはスカイの身体ごとゴールラインを越えていたのだ。
「これでまた同点ね」
チーム<アルタイル>の勝敗は
>>380
(勝ち・負け・引き分けのいずれか)
380 :
大将
2025/02/16 22:29:00
ID:7Hrd6tsK/M
勝ち
381 :
お兄ちゃん
2025/02/17 22:29:19
ID:cNPeNbCnlk
「シチー!気張っていきやー!」
相手のゴールキーパー、ゴールドシチーはレースとモデル業と学業を同時にこなすハイスペックでストイックなウマ娘。
スポーツももちろん得意だ。
「ここは絶対に外せないわね」
スカーレットがここで得点すれば少なくとも引き分け以上になる。
とは言え、スカーレットは勝ちしか求めていないだろう。
「はっ!」
スカーレットのシュートは正面への高いシュート。
ゴールドシチーはジャンプして腕を伸ばす。
「っ!」
ゴールドシチーの手がボールを掴もうとした直前、ボールが下に向かって曲がった。
「ドライブ回転をかけたんだ!」
ボールは頭上のスペースを通り抜けてゴールネットに突き刺さった。
「よし!」
「やられた・・・!。すみません、イナリ先輩、タマモ先輩」
「しゃーないしゃーない!イナリが取り返すから大丈夫や!」
「おっと、こりゃプレッシャーだな」
次に蹴るのはイナリワン。
ゴールキーパーはスカーレットだ。
「守り切る!」
「落ち着いて〜」
スカーレットは感覚を研ぎ澄ます。
集中力が重要なのはレースと同じだ。
「だああああああっ!」
強烈なシュートは地面ごと抉り取った。
向かって左下。
かなり端を狙った際どいシュートだ。
「はっ!」
スカーレットはイナリワンの身体の動きからコースを予測し、打つ前に跳んでいた。
後はパワーの勝負。
「く」
強力な前への回転に、スカーレットのグローブが悲鳴を上げる。
「かっ、ああああああああっ!」
キャッチせずに押し返し、ゴールを阻止した。
「・・・やるじゃねぇか。負けだ負けだ!あたしらの完敗だ!」
イナリワンは素直に負けを認める。
「やった!勝ったわ!」
トレーニングであっても、勝負は勝負。
勝てば全力で喜ぶ。
「じゃあ罰ゲームをお願いしますね〜」
「は?後出しはずるくない?」
罰ゲームを行うか
>>382
382 :
トレーナーさん
2025/02/17 22:31:00
ID:FGkMPRDy1s
罰ゲームは無し(その代わり、自販機で缶ジュースを1本奢る)
383 :
トレーナー君
2025/02/18 22:32:42
ID:LN.OwVFtgw
「そうだぞスカイ。最初に言わないのはダメだ。俺も最初に言っておくべきだったって反省してる」
「トレーナーさん、実は罰ゲーム受けさせるの好きでしょ」
あくまで闘争心やモチベーションのためであって、罰を与えたい訳ではない。
「そうは言っても負けは負けだ!何もねぇのはあたしの気が済まねぇ!」
「うーん、それならジュース一本奢りって事でどうですか?」
スカーレットが提案する。
確かにそれなら罰ゲームというほど重くない。
「ま、しゃーないな。ルビーは水でええか?」
自動販売機の前まで移動し、小さいペットボトルの水を指差した。
「ではお言葉に甘えて。このオレンジティーを」
タマモクロスは冗談を受け流されてげんなりした。
「スカイはどうすんの?」
「セイちゃんは庶民派なのでこのミックスジュースにしま〜す」
スカイは昔ながらのミックスジュース缶を選んだ。
「何でも好きなの選びな!」
「じゃあこのカフェオレにします」
三人が祝杯をあげる。
「はい、皆も好きに選んでくれ」
自動販売機にお金を入れて、ゴールドシチー達に促した。
「良いの?」
「ああ、トレーニングに付き合ってくれたお礼だよ」
「ほな、ありがたく貰うわ!」
そう言いつつ、タマモクロスは水のボタンを押した。
「へへっ!タマ公は相変わらずだな!」
トレーニング後の団らんを楽しんだのだった。
聖蹄祭でダイワスカーレットが参加するイベントは
>>384
(文化祭であるようなイベント)
384 :
トレーナー君
2025/02/18 22:34:00
ID:KL0ZNS4sSA
コスプレ喫茶
385 :
お姉さま
2025/02/19 22:30:33
ID:m3ZBeqCSQI
秋のファン感謝祭、別名聖蹄祭。
主に文化系のイベントが行われる。
「今年はチーム<アルタイル>主催のイベントをやる事になったよ」
たづなさんに頼まれたとあれば無下には出来ない。
「何をやるか決めてるの?」
「ああ。コスプレ喫茶が良いんじゃないかと思ってるんだ。この前の告知ライブでは色んな衣装が見られて楽しかったからな」
「なるほど」
文化祭のようなイベントでは定番の催し物。
やり方が分かっているので初めてでも何とか出来そうだ。
「衣装とか、詳しい事はまだ決まってない。自由なアイデアで<アルタイル>らしいコスプレ喫茶にしよう!」
「はいはーい質問でーす。チーム主催って事は、知り合いにも参加してもらって良いんですかね?」
スカイが挙手して言った。
「そのつもりだよ。四人じゃ流石に回らないから、少なくとも後三人くらいメンバーが欲しいな」
「それではお手伝いいただける方を探しつつ、衣装などのコンセプトを決めていきましょう」
「そうだな。とりあえず明日から詳しく決めていこう」
チーム<アルタイル>以外にコスプレ喫茶に参加するウマ娘の人数は
>>386
(3〜6人)
386 :
トレーナーちゃん
2025/02/19 22:32:00
ID:D8B6lUZdLs
6人
387 :
トレーナー
2025/02/20 22:27:35
ID:a3.jmmGkJQ
「トレーナー、とりあえず二人連れてきたわよ!」
スカーレットがコスプレ喫茶のメンバーを勧誘してくれたらしい。
「スカーレット君がどうしてもと言うから来たが、私にまともな接客を期待しないでおくれよ?」
一人目はスカイの同期、アグネスタキオン。
スカーレットには特別甘いらしい。
「よろしくお願いします。お役に立てるように全力を尽くします」
二人目はエイシンフラッシュ。
こちらもスカーレットに良くしてくれている先輩だ。
「扮装!共闘!エル登場!」
「お騒がせしてすみません。エル、せめてノックぐらいはしましょうね?」
トレーナー室のドアを勢い良く開けて入ってきたのはエルコンドルパサー。
そしてその親友グラスワンダー。
二人ともスカイの同級生だ。
「この二人も手伝ってくれるんですってー」
連れてきたのはスカイだった。
「私もお連れしました」
続けて、ルビーも入ってくる。
「はーい!いつでもカワイイカレンチャンでーす!」
「お、なかなか面白そうなメンバーだね」
親交が深いカレンチャンとミスターシービーだった。
「ああ、個性的で・・・ちょっと苦労しそうだ」
コスプレのコンセプトは
>>388
(統一またはバラバラ)
388 :
トレーナーさま
2025/02/20 22:29:30
ID:py6YMQ1uJo
豪華絢爛なダイイチ家のイメージで統一
389 :
モルモット君
2025/02/21 23:19:48
ID:8bZekb.9LY
今日はお休み
390 :
貴方
2025/02/22 22:34:08
ID:3Eg/RqFPBg
現時点での参加者九人と一緒に詳細について話し合う。
「せっかくなら統一感を出していきましょー」
「じゃあコンセプトはどうします?」
「それならエルに名案がありますデース!」
エルコンドルパサーが立ち上がる。
「皆でルチャドーラになりましょう!そしてお客さんと熱くぶつかり合って」
「エル、もう少し真面目に」
「良いね、面白そう」
ミスターシービーが同意した事で、グラスワンダーは笑顔のまま固まった。
「じゃあこうしよう。それぞれの希望する衣装のコンセプトを紙に書いて、どれが良いか匿名で投票するんだ。一番票が多かったのにしよう」
自分の案には投票出来ないようにすればある程度候補は絞れるだろう。
「水着、2票。ゴシック、2票。魔法使い、1票。豪華なドレス、4票」
結果はカレンチャンが提案した豪華なドレス衣装となった。
誰の案か分からない中で票を集めるとは、流石カリスマだ。
「はーい!カレンの案でーす!ルビーさんのお家みたいな豪華な感じが良いなーって思ってるんです!」
「華麗なる一族ってやつか。まぁコンセプトは分かりやすいんじゃないか」
アグネスタキオンは紅茶に大量の角砂糖を投入しながら言った。
「アタシも賛成!」
「そうだ!ルビーさん、お家に遊びに行っても良いですか?衣装の参考になると思いますし!」
「・・・承知致しました。家の者にかけ合ってみます」
こうして、ルビーの実家に皆で行く事になった。
ダイイチルビーの実家に行く日の天気は
>>391
391 :
トレぴっぴ
2025/02/22 22:35:20
ID:mBAsUwRAgU
晴れ(少々曇り)
392 :
アナタ
2025/02/23 22:44:37
ID:9vmGWCe.uk
ルビーの実家、華麗なる一族の屋敷へ。
何度か来た事があるが、やはり少し緊張してしまう。
「まぁ、とても大きな庭ですね〜」
グラスワンダー達が息を呑む。
「ドレスを用意しましたので、ご覧になって下さい」
コスプレ喫茶では本物のドレスを着用する訳ではないが、どのようなものが良いのか参考に出来るだろう。
「おお〜すっごい豪華」
「ですが接客をするには動きにくそうですね」
裾が長かったり装飾が多かったりなど、どうしても動きにくさはある。
「じゃあこれを参考にして、自分達で衣装を作りましょう!」
「自作かー。買うよりも自分達の色が出て良いかもね」
衣装は自作する方向に固まった。
「ルビーさん。このドレス、一回着てみても良いですか?」
「構いませんが、実際の衣装とは異なるのでは?」
「イメージだけでも掴んでおこうと思って!それに、こんな豪華なドレス、なかなか着られませんし」
九人がドレスに着替えている間、別室に連れて行かれた。
「え、俺も!?」
何故かドロワの時のような正装に着替える事になった。
「やはり着替えさせてもらうのは楽で良い。今度作ってみるか」
「並んで並んでーっ!」
カレンチャンの号令で庭に並ぶ。
晴れているが雲は多い。
それでも、豪華なドレス姿のウマ娘達が並んでいると色鮮やかに見える。
「撮るぞー!」
「お撮りいたします」
「あ、どうも」
スマホを預け、画角に入るために走る。
「ふふっ、良い写真ね」
ダイワスカーレットのトレーニングを手伝うウマ娘は
>>393
(アグネスタキオン・エイシンフラッシュ・グラスワンダー・エルコンドルパサー・カレンチャン・ミスターシービーのいずれか一人)
393 :
アネゴ
2025/02/23 22:46:00
ID:5u/4NYA9vM
グラスワンダー
394 :
貴様
2025/02/24 22:20:33
ID:POwdb9ucog
「今日はよろしくお願いしますね」
「お願いします!グラスさん!」
昨日、ルビーの実家に行った際、グラスワンダーとスカーレットで併走トレーニングをしないかという話になった。
マイルから長距離まで幅広く走れる彼女はスカーレットの併走相手としてぴったりだ。
「今日はマイル、1600mにしよう」
エリザベス女王杯は2200m。
オークスやジャパンカップよりも距離が短い分、スピードが求められる。
「セイちゃんとはまた違う逃げ。こちらも大いに学ばせていただきます!」
内枠にグラスワンダー、外枠にダイワスカーレット。
「スタート!」
「っ!」
スカーレットは若干出遅れてしまった。
1/2バ身後ろからグラスワンダーを追いかける。
外から追い抜かなければならないので、コーナーに入るまでに先頭まで上がっておきたい。
「はぁぁぁっ!」
距離のロスを最小限に抑えたものの、ペースは乱れてしまった。
先頭に立ったスカーレットはさらにペースを上げる。
「マイルとは言え、飛ばし過ぎじゃないか?」
いつも通りの展開は諦め、速いペースで削る作戦に移行するつもりらしい。
「・・・その刃、直線まで切れ味を残せているのでしょうか」
三回の併走で勝ち越したのは
>>395
(ダイワスカーレットまたはグラスワンダー)
395 :
あなた
2025/02/24 22:22:00
ID:gRcUAc66MY
グラスワンダー
396 :
マスター
2025/02/25 22:36:42
ID:lhAOklVLJI
最終直線、スカーレットとグラスワンダーの差は約2バ身。
「くっ」
道中のハイペースにもついてきたグラスワンダー。
ハイペースな展開では前に立つスカーレットはより大きく消耗してしまうが、リードを生み出せる。
そのはずだったが、想定よりもリードは小さかった。
「ぴったりとマークされてる感じだな」
執念でマークし続け、最終直線へ。
「今回はスタミナ負けか」
スカーレットはあっという間に追い抜かれてしまい、グラスワンダーがそのままゴールへ飛び込んだ。
「あーもう!失敗した!グラスさん!もう一回お願いします!」
スカーレットは負けっぱなしではいられない性格。
幸いこれはトレーニング、再挑戦は出来る。
「もちろんですよ。次も勝たせていただきます」
出遅れ、作戦の選択ミス、スタミナ切れによるスピード不足。
一つのミスが次のミスを呼び、敗北に繋がってしまった。
「いや、むしろここで失敗させておいた方が良いのかもな」
スカーレットは優等生で、基本的に何でも出来る。
だからこそ、普段はあまりしない失敗の経験は強くなるために必要なのかもしれない。
「スカーレット、今日はいつもとは違う走り方をしてくれ。色々試してみてほしい」
「いつもと違う走り?それで勝てるの?」
勝つ事は大事。
しかしもっと大事なのはさらにその先の勝利なのだ。
「今日とは限らないけど、絶対に勝てる」
「・・・そう。それなら、やってみるわ」
結局、三回の併走でスカーレットは一度もグラスワンダーに勝てなかった。
ただ、学びは多かった。
「トレーニングを見直してみるか」
ダイワスカーレットに必要なものは
>>397
(心・技・体のいずれか一つ)
397 :
お兄さま
2025/02/25 22:38:00
ID:WA8C1ZTIOM
心
398 :
アンタ
2025/02/26 22:33:36
ID:m3tRmRhWJ.
「二回目はあえて後ろに控えたのか」
「ええ。末脚勝負に重きを置いてみたわ」
スカーレットはグラスワンダーとの併走トレーニングで色々な作戦を試した。
不慣れな作戦で勝利は掴めなかったが、強くなるためには仕方が無い。
「スリップストリームを上手く使えていないな」
「内に寄り過ぎているのかもしれませんね」
撮影していた動画をグラスワンダーも一緒に見て助言をくれる。
「なるほど」
スカーレットは綺麗な字でメモを埋めていく。
「考える事が多いと走りが雑になるみたいだな。姿勢が前傾し過ぎだし、ストライドもバラバラだ」
「やっぱり逃げるのが一番合ってるのかしら」
とは言え、使える作戦が多いに越した事は無い。
「集中力を活かせてないのか?いや、うーん・・・」
強い闘争心の先にある極限の集中。
これがスカーレットの武器だが、今回は発揮出来ていないようだった。
「では、精神力を鍛えるのはいかがでしょうか?心の強さは冷静さを保たせ、余裕を生みます。考える事を増やせるかもしれませんよ?」
メンタルトレーニングはこれまで何度かしてきたが、よりいっそうの強化が必要なのかもしれない。
もしくは、別方向への強化なのか。
「そうだな。心をテーマにしてトレーニングをしてみるよ」
ダイワスカーレットと行う、心を鍛えるトレーニングは
>>399
(心を鍛えられる自由な形式のトレーニング)
399 :
トレぴ
2025/02/26 22:35:00
ID:nJDZCCDzvE
座禅
400 :
トレーナー君
2025/02/27 22:31:52
ID:YRe.3F7cq6
「スカーレット、また座禅をやろう」
「例の精神力を鍛えるトレーニングね」
昨日一日の休養を挟み、その間に今日のトレーニングについて考えてきた。
今回行うのはただの座禅ではない。
ただし、スカーレットにはそれを伏せたままトレーニングをしてもらう。
「目を閉じて」
目を閉じ、自分の世界へ潜るスカーレット。
普段レースで行っているのは一点集中。
深く集中出来るが、その一点が崩れてしまえば脆い。
「すぅ・・・」
呼吸音だけが響くトレーナー室。
スマホで、無線接続したスピーカーから音を流す。
「行けェェェッ!」
「良いぞー!」
「うぉぉぉぉぉっ!」
スカーレットの耳がピンと立った。
しかし座禅は中断しない。
「イナリぃぃっ!」
「カワカミちゃーん!」
「シービー!シービー!」
「ルドルフ様ーっ!」
レースに必ずあるもの、それは応援の声。
静かな環境での集中だけでなく、周囲の音が大きい時に集中する事も重要なのだ。
集中出来る環境の幅を広げ、精神の強度を上げる。
スカーレットを応援する声援を入れなかったのも強度を上げるためだ。
「そこまで!」
肩を軽く叩き、集中の世界から呼び戻す。
「どうだ?深く集中出来たか?」
「いきなりでびっくりしたわよ。正直、いつもよりは集中出来なかったわ」
一回目では多少仕方ない。
「もう一度やらせて」
「今日はダメだ。また明日。毎日トレーニング前に一回ずつやろう」
連続で行うのも集中力が切れて良くない。
ルーティーン化して、少しずつ強化していくべきだろう。
「アタシ、まだまだだったのね」
一緒に座禅をするウマ娘は
>>401
(登場済みのウマ娘一人)
401 :
お前
2025/02/27 22:33:00
ID:fDmTC7PoWQ
メジロマックイーン
402 :
トレぴ
2025/02/28 22:32:42
ID:zn4/jnLoG2
「座禅、ですの?」
トレーニングを手伝いに来てくれたメジロマックイーン。
通常のトレーニング前に行う座禅にも付き合ってもらう事にした。
「マックイーンさん。トレーナーが集中力を乱してくるけど、負けないようにね」
「そ、そうなんですか?分かりましたわ」
座禅を初めて数日、色々な方法でスカーレットの集中に負荷をかけてきた。
「ふぅ・・・はぁ・・・」
二人の呼吸が次第に静かになっていく。
集中が深くなっているようだ。
「そろそろだな」
出来るだけ音を立てないように袋を開ける。
袋の中身はカレー味のスナック菓子。
トレーナー室にカレーの良い匂いが充満する。
スカーレットは一切動じない。
「すー、ふー」
メジロマックイーンの呼吸が乱れる。
尻尾も大きく動いていた。
「うぅ・・・」
「集中だぞ」
メジロマックイーンに言った。
その際、菓子の袋を彼女の顔に近付ける。
「うっ、くっ」
「そこまで!」
時間になったので、終わりの合図を出す。
「今日は結構良い集中が出来たわ」
「何とか耐えられましたわ」
「いや、あんまり耐えられてなかったと思うけど」
とは言え、一緒にトレーニングをしてくれるのはありがたい。
「またいつでも来てくれ。今度はもっとすごいのを用意しておくよ」
「か、考えておきますわ」
コスプレ喫茶の衣装作りを行う人数は
>>403
(4〜9人)
403 :
トレーナー君
2025/02/28 22:46:29
ID:KxkKBxIGAg
8人
404 :
トレーナーさま
2025/03/01 22:40:28
ID:NWBYivQH8Y
エリザベス女王杯に向けてトレーニングを積み重ねる日々。
それと同時に聖蹄祭の準備もしなければならない。
「それでは、衣装作成に取りかかりましょう」
チーム<アルタイル>主催のコスプレ喫茶に参加するウマ娘は九人。
その内、衣装の作成を行うのはアグネスタキオン以外の八人。
「本当にタキオンさんとトレーナーだけに任せて良かったのかしら?」
「良いんじゃない?トレーナーさんがついてるんだし」
スカイは無責任気味に言った。
「私達は衣装の方を頑張って作りましょう」
ベースとなるパーツを組み合わせ、その上から飾り付けを行うため、プロでなくても衣装を作れる。
「へぇー、意外とそれっぽいね」
豪華絢爛な雰囲気は壊さず、接客や調理の邪魔にならないようなデザインにアレンジしていく。
スカートを短くしたり、袖周りをコンパクトにしたりする。
「本物の宝石みたいですね!」
カレンチャンが宝石のようなアクセサリーを見て目を輝かせる。
「ルビーさんなら本物の宝石もいっぱい持ってるんじゃないですかー?」
「いえ、私個人で所有しているのは一つだけです」
ルビーはとあるネックレスの事を思い浮かべた。
「出来た!」
一番に完成させたのはスカーレット。
「勝負服と同じ青を選んだんですね」
「そうなんです!」
「デザインもティアラとよく合っていますね」
エイシンフラッシュ達に褒められ、スカーレットの尻尾が大きく揺れる。
「よーし、カレンも負けてられないぞー!」
アグネスタキオンが作るのは
>>405
(食べ物と飲み物のどちらか)
405 :
トレーナー
2025/03/01 22:42:00
ID:9yZyl0mpCM
飲み物(何か怪しい)
406 :
キミ
2025/03/02 22:21:42
ID:kypTquFAUI
スカーレット達が衣装を作っている間、アグネスタキオンと二人で食事のメニューを考案する事になった。
「君と二人か・・・」
「なんでそっちが嫌そうなんだい?失礼じゃないかね、ンン?」
怪しい実験を繰り返す問題児で、退学処分になりかけた事すらあったらしい。
「ドリンクの試作品はいくつか用意してきた。とりあえず飲んでみてくれたまえ」
「まず、試験管に入ってる事がおかしいと思うんだけど」
手渡されたのは半透明の水色のドリンク。
ソーダのように爽やかな見た目だ。
「さぁ!」
「わ、分かったよ」
勇気を出して一気に飲む。
「な、何だこの味?」
知っている味だが、何味かは分からない。
「サーモンさ」
「うっ」
正解が分かった瞬間、何とも言えない気持ちになった。
「味の感想を出来るだけ細かく点数化して書いてくれ」
手渡された紙に点数を書いていく。
「肉じゃが、チーズケーキ、麻婆豆腐・・・どれも評価が悪いねぇ。君、好き嫌いが多いんじゃないか?スカーレット君の手料理はちゃんと残さず食べているんだろうね?」
「・・・頼むから普通の飲み物を作ってくれないか?」
仮に面白くて美味しいドリンクが出来たとしても、豪華絢爛な雰囲気には合わないだろう。
「なるほど。ならば良い茶葉があるからそれにしよう」
「最初から言ってほしかったよ」
そう言えばアグネスタキオンは紅茶も愛飲していた。
「ともかく、良いデータが集まった。感謝するよ。さぁ!次はフードメニューの方を決めていこうじゃないか!」
フードメニューはあまりアグネスタキオンに関わらせないようにしよう。
コスプレ喫茶でのダイワスカーレットの担当する時間帯は
>>407
(午前または午後)
407 :
トレぴ
2025/03/02 22:22:34
ID:OCE5LOlNJU
午前
408 :
トレーナーさん
2025/03/02 22:23:30
ID:madnQHDm.o
午後
409 :
トレーナー君
2025/03/03 22:47:07
ID:pbj0YRLrAc
ついに聖蹄祭当日。
コスプレ喫茶はまもなくオープンする。
「午前の部の担当はアタシ、フラッシュさん、エルさん、さん、カレン、そしてトレーナーね」
「俺はずっとキッチンにいるから、一人ずつ交代でこっちを手伝ってくれ。その間に他の三人で接客を頼むよ」
最初はエイシンフラッシュとキッチンを回す。
教室の一部を区切ってキッチンにしているが、座席側から様子は見えるようになっている。
「いらっしゃいませ。ようこそお越し下さいました」
スカーレットが礼儀正しくお辞儀する。
ルビーを彷彿とさせるような振る舞いだ。
「わぁ!カワイイ!」
「えっと、アールグレイとマドレーヌで」
「レモンティー、あとパンナコッタ」
フードメニューはスイーツに絞った。
特にエイシンフラッシュがお菓子作りが得意なので、作り方を教わりあらかじめ作っておいたのだ。
スイーツに関してはほとんど出来上がったものを出すだけだが、紅茶の方はその場で淹れている。
410 :
相棒
2025/03/03 22:47:14
ID:pbj0YRLrAc
キッチンは大忙しだった。
「トレーナーさん、タルトを三つお願いします!」
「タルト三つ!はい!」
エイシンフラッシュに従いながらも、自分で考えて動かなければ間に合わない。
それくらいスカーレット達が人気なのだ。
「モンブランでございます」
カレンチャンが黒いドレスの裾を摘んで言った。
「カレンちゃんかっこいい・・・キレイ・・・カワイイ・・・」
「あ、ありがとうございます!あの、エルさん、写真良いですか?」
「もちろん!デー・・・でございます」
しばらくして、キッチンを交代する時間になった。
「Willkommen─こちらのお席へどうぞ」
「わ!フラッシュさん似合ってる!」
大変ではあるがファンは確実に喜んでくれている。
これでこそファン感謝祭だ。
「ファンからの応援は力になるもの。きちんとお返ししないと!」
コスプレ喫茶に来店するのは
>>411
(駿川たづな・乙名史悦子・ライトハローのいずれか一人)
411 :
トレーナーさま
2025/03/03 22:47:30
ID:pnuf4s779U
乙名史悦子
412 :
キミ
2025/03/04 22:29:38
ID:MCeG1OU0Zs
今日はお休み
413 :
アナタ
2025/03/05 22:32:18
ID:4hdzdVwypA
午後の部のメンバーはダイイチルビー、セイウンスカイ、アグネスタキオン、グラスワンダー、ミスターシービー。
「俺は引き続きキッチンにいるよ」
「オッケー、任せるね」
客の数はピークに達していた。
「お待たせ致しました。シフォンケーキです」
ルビーにはやはりドレスが似合っている。
「しゃっ、写真!お、お願いします!」
緑のドレス姿のミスターシービーを写真に収めようとする若い女性客。
ミスターシービーは快諾した。
「あ、ありがとうございました!」
「せっかくだし君も一緒に撮ろうよ」
「え、あ」
嫌がっている訳ではなく、恐れ多くて遠慮しているという感じだった。
ミスターシービーはひらりと後ろに回り込み、画角に入った。
「タキオン様!家宝に致します!」
「君も物好きだねぇ」
サインに応じるアグネスタキオン。
これだけ見ればまともなウマ娘だ。
414 :
貴様
2025/03/05 22:32:24
ID:4hdzdVwypA
「グラスちゃん!ドレスすっごく似合ってるよ!」
「ふふ、ありがとうございます」
同級生も遊びに来ているようだった。
「えっと、セイちゃんは・・・」
スカイは教室の反対側にいた。
「素晴らしいですっ!」
「な、何だ?」
大きな声に驚いたが、知っている声ではあった。
「ただコスプレしているだけでなく、紅茶やスイーツにもこだわっているとは!この催しのために何週間も寝ずに研究したんですよね!もしや修行の旅に出たのでは!?」
「いや、そんなんじゃないですからね?」
スカイは苦笑いを浮かべながら対応している。
熱意に溢れる記者、乙名史悦子さんだ。
「それじゃあ、ごゆっくり〜」
スカイは何とか受け流し、キッチンに避難してきた。
「そうだ、トレーナーさん。トレーナーさんも接客しに行って下さいよ」
「え、俺?」
一応雰囲気を崩さないような衣装は着ているが、予定外だった。
「上手く出来るかな?」
「ま、何とかなりますって〜」
接客する相手は
>>415
(ウマ娘・ヒトのどちらか)
415 :
トレーナーさま
2025/03/05 22:32:52
ID:ReTaPsLzSg
オルフェーヴル
416 :
貴方
2025/03/05 22:33:00
ID:.smHkxy5pg
ウマ娘
417 :
アナタ
2025/03/06 23:16:44
ID:F/AQs9cpC6
「いらっしゃいませ」
やや緊張しながら客を迎え入れる。
ウマ娘の五人組だった。
「王、アッサムはいかがでしょうか」
「うむ」
明らかに一人だけ発しているオーラが違う。
中心にいるのはオルフェーヴル。
暴君として恐れられているが、そのカリスマ性に心酔している生徒も多い。
「そこの」
視線はこちらに向けられていた。
「はい。いかがなされましたか」
「貴様、余を楽しませてみよ。成し遂げられたのなら褒美をやる」
暴君の名に違わぬ、いきなりの無茶ぶり。
しかし、ファンを楽しませるのがこの聖蹄祭の目的。
「ええっと、ではこちらを」
午後の部開始直前にアグネスタキオンから没収しておいた薬品。
それを思い切って飲んだ。
アグネスタキオンが言っていた効能は。
「アタシが一番!」
「ほう」
「こ、声が変わった!?」
一時的に声を変化させる薬。
ダイワスカーレットの声になり、モノマネをしてみたのだ。
「早くトレーニングするわよ!」
オルフェーヴルは大きなリアクションを見せない。
ただ、空気に圧は感じなかった。
「うむ、咄嗟の事にしては悪くない」
オルフェーヴルは宣言する。
「褒美として、貴様のウマ娘に余と共に走る権利を与える」
去り際、臣下のウマ娘がこそっと言い残す。
「競争相手が欲しかっただけだったんでしょうね」
エキシビションレースに出走するウマ娘は
>>418
(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのいずれか一人)
418 :
あなた
2025/03/06 23:17:20
ID:D7ESZBvInM
ダイワスカーレット
419 :
トレぴ
2025/03/07 22:33:42
ID:6XDo/nEC9.
「なるほど!今日のために華麗なる一族の一員となって作法を学んできたと!」
「えっと、もうそれで良いです」
スカイは相変わらず乙名史さんに絡まれている。
乙名史さんは何を熱心にメモしているのだろう。
「そろそろ閉店時間か」
聖蹄祭はまだ続くが、これから別のイベントが始まるためこのコスプレ喫茶は閉店となる。
「ありがとうございました!」
最後はメンバー全員で集まりフィナーレを迎えた。
「・・・アンタ、声どうしたの?」
「何よ」
スカーレットの真似をして答えたら睨まれた。
調子に乗ってしまっていたかもしれない。
「ごめん。意外と気に入ってたから」
「ふーん」
ドレス風の衣装のまま、次のイベントへ向かう。
「アタシがエキシビションレースに?」
「ああ、オルフェーヴルと走れるぞ」
聖蹄祭は文化的な催しがメインのファン感謝祭。
とは言え、やはりウマ娘とレースは切り離せない。
「エキシビションレースだから好きな衣装で走れるんだって。そのまま走ってみれば?」
スカイが提案する。
せっかく作った衣装、使わないともったいない。
「良いですね!そうします!」
出走するウマ娘は当日、つまり今日決まる。
普段は同じレースで走らないウマ娘とも走れる機会だ。
「どんなレースでも、アタシが一番になるわ!」
「トレーナーさん」
ルビーには見抜かれてしまった。
エキシビションレースの距離は
>>420
(2000m〜3000m)
420 :
アンタ
2025/03/07 22:35:00
ID:OCNdr.aE4w
2200m
421 :
アナタ
2025/03/08 22:34:43
ID:wA.6cphUm2
「皇帝め、余の誘いを拒むとは」
「カイチョーは忙しいみたいだから、代わりにこのボクが王様を倒しちゃうもんね!」
エキシビションレースにはオルフェーヴルのお眼鏡にかなったウマ娘が何人も出走予定だった。
シンボリルドルフの代打はトウカイテイオー。
スカイのトレーニングを手伝ってくれた事もあったか。
「”EXRC”。ネオユニヴァースも”交差”をするよ」
「はぁ、どうして私が・・・」
「わ〜すっごいメンバー!楽しそう〜!」
ネオユニヴァース、アドマイヤベガ、ヴィブロス。
他にも接点のあったウマ娘も何人か出走するらしい。
「2200m右回り。エリザベス女王杯と一緒か」
「全てのレースは王のもの。時期的にエリザベス女王杯には出走なさらないので、ここでやってしまおうという訳なんです」
オルフェーヴルの臣下のウマ娘が教えてくれた。
エリザベス女王杯が目標のスカーレットにはぴったりのエキシビションレース。
もちろん勝ちを狙いたい。
「さぁゲートイン完了」
体操服や勝負服とは違う衣装を身にまとっているウマ娘も多い。
トウカイテイオーは和風、ネオユニヴァースは眼鏡をかけていて、アドマイヤベガは演劇に出ていたのかドレス風の衣装を着ていた。
「スタートを切りました!先頭に立ったのは2番ダイワスカーレット!」
逃げるウマ娘はスカーレットのみ。
すんなり先頭を奪えた。
「これは予行練習。でも、だからこそ!勝たなきゃ!」
ダイワスカーレットの走り方は
>>422
(従来の走り方または新しい走り方)
422 :
貴様
2025/03/08 22:35:30
ID:lJmtLnuRvs
新しい走り方を試す
423 :
マスター
2025/03/09 22:31:39
ID:IutGixvs3Y
「スカーレット、どうするんだ?」
先頭に立ったスカーレットは集団を引っ張っていく。
コーナーに差し掛かった。
「かなり内に寄っていますね」
ルビーも気付いたようだ。
「ああ、内ラチギリギリだ」
当然、コーナーは内に行けば行くほど距離のロスが減る。
ラチに接触するリスクなどを考えれば、多少は離れるのが普通。
スカーレットは少しでもロスを無くすためにそのリスクを覚悟で内を走る事を選んだのだ。
「良いぞ。色々試そう」
エキシビションレースだが、相手はかなりの強者揃い。
ここで通用するかどうかは一つの指標になる。
「よーし!ボクも!」
二番手のトウカイテイオーも真似して内に寄る。
器用な彼女はすぐに慣れたようだった。
「よく出来るわね・・・」
外から追い込むアドマイヤベガはまず取らない作戦だ。
「余に小手先の策で挑むか」
オルフェーヴルは後方で息を潜めている。
まもなく第三コーナー。
京都レース場と違い目立った坂は無いが、コーナーの位置は似ている。
第三コーナーがメジャーな仕掛けどころ。
リードはおよそ3バ身。
「大丈夫、消耗はしてない。ここから!」
一着と二着のウマ娘の着差は
>>424
(2バ身差以内)
424 :
トレぴっぴ
2025/03/09 22:33:00
ID:izM6fBISLE
1バ身差
425 :
あなた
2025/03/10 22:26:31
ID:CMLbz/V/.k
「ふっ!」
スカーレットが加速する。
「はぁぁぁっ!」
トウカイテイオーもほぼ同時に仕掛けた。
「よーし!ぎゅーん!」
ヴィブロスがすぐに反応する。
前の三人と後ろの集団の差が開く。
「”STLT”。ピピピ」
ネオユニヴァースは滑らかなコース取りで中団から抜け出した。
「させないっ!」
アドマイヤベガも大外から飛び出す。
距離のロスはあっても前との差はどんどん縮まっていく。
「だけど、このままならスカーレットが逃げ切れる!」
最終直線はあまり長くない。
スカーレットの仕掛けるタイミングが完璧だったため、後続との差は十分開いている。
「ふ。やはり余の見立てに間違いは無かったな」
自分の眼を一切疑っていないオルフェーヴルだが、エンジンをかけるためにあえて声に出して言った。
圧倒的なプレッシャーを放ち、スカーレットの背を目指して飛び出した。
彼女だけが眩い光を放っているようにさえ錯覚した。
凄まじい末脚で、先頭に迫っていたトウカイテイオー達を抜き去る。
「ええーっ!?」
「っ」
スカーレットはその気配を全身で感じ取り、脚にさらなる力を込める。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
ドレス風の衣装が風を切る。
「ふっ!」
オルフェーヴルがスカーレットの1バ身後ろまで到達した。
「誰が相手でも、譲らない!一番は!譲らない!」
死力を尽くし、リードを守り切った。
「ダイワスカーレット!ダイワスカーレットが一着!」
ゴール後、オルフェーヴルがスカーレットに言った。
「いずれ取り戻す」
エキシビションレース後に食べるものは
>>426
(スイーツ)
426 :
アナタ
2025/03/10 22:27:51
ID:pcAmyDnOD6
花見団子
427 :
貴方
2025/03/11 22:34:59
ID:JRNQytDrIE
「やったわ!トレーナー!」
「ああ!頑張ったなスカーレット!」
エキシビションレースではあるが、今はそんな事は関係ない。
この瞬間の勝利をただ全身全霊で喜ぶ。
「おめでとうスカーレット!でも悔しい!次はボクが勝つからね!」
トウカイテイオーは潔く負けを認めた。
ただ、すぐに前を向いている。
「そうだ!ボク、春がテーマの喫茶店やってたんだ。お団子がいっぱい余ってるから、スカーレットにもあげるね!手作りだよ!」
「良いの!?ありがたくいただくわ!」
コスプレ喫茶では洋菓子しか出していなかったので、スカーレットの目には和菓子がキラキラしたものに見えたのかもしれない。
「団子がそんなに売れ残ったのか?」
人気がありそうなメニューなのに、大量に売れ残るのは不思議だった。
「ううん、いっぱい売れたんだけどね。マックイーンとどっちが多くお団子を作れるか競争してたら作り過ぎちゃって。あはは・・・」
「素晴らしいですっ!レースのみならずお団子作りでもライバルとの切磋琢磨をしているとは!互いに高め合い、最高のお団子を作り上げたのですね!」
いつの間にか乙名史さんがトウカイテイオーの間近に迫っていた。
「あ、ははー、記者さんもお団子食べる?」
こうしてトウカイテイオー達に花見団子を分けてもらった。
串に刺さった三色の団子はまるで和菓子屋のような高い完成度だった。
「見た目も味もちゃんとしてるね〜」
「お店の雰囲気にもよく合っていますね」
桜のように飾り付けられた店内で食べると秋なのに花見気分を味わえた。
ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは
>>428
(自由な形式)
428 :
お兄さま
2025/03/11 22:36:00
ID:oSOpQgg2D2
うさぎ跳び(階段)
429 :
トレーナーさん
2025/03/12 22:29:27
ID:dgJwlmIVlE
聖蹄祭の二日後、トレーニングを再開する。
「今日はVRウマレーターを使ってトレーニングをするぞ」
「こっちでは出来ないトレーニングなの?」
非現実の世界ならではのトレーニングを実現出来るのがVRウマレーターの強み。
肉体へのフィードバックがあるため、ゲーム感覚でありながらきちんとトレーニング効果もある。
「ああ。ゴドルフィンさんにおすすめされたモードを試してみようと思って」
早速、VR世界にダイブする。
「いらっしゃい〜。ラビットワールドへようこそ」
サポートAI、三女神の一人ゴドルフィンバルブさん。
大海のような愛情でウマ娘やトレーナーをサポートしてくれる。
「ラビットワールド?」
「そう。ここでは、誰もがうさぎみたいにぴょんぴょん跳ねられるのよ」
スカーレットは試しにその場でジャンプしてみる。
「きゃっ!?高っ!?」
軽くジャンプしただけで3m近く飛び上がった。
着地の負荷も少なく、連続での跳躍も簡単だ。
「この状態でトレーニングすれば、跳ねるように走れるようになるかもしれない」
「面白そうね!早速やってみましょ!」
いつものように坂路を走ってみたり、ダートを走ってみたり。
前にすいすい進む感覚をスカーレットは楽しんでいる。
「よし、次は階段だ!」
両脚で一気にジャンプし、階段を15段飛ばしで登っていく。
「楽しいけど、うさぎっていうよりカエルね・・・」
うさぎ状態でする遊びは
>>430
(スポーツや子供の遊び)
430 :
トレーナー君
2025/03/12 22:30:30
ID:06Nk2.O0v6
鬼ごっこ
431 :
トレ公
2025/03/13 22:30:30
ID:Oi5nAgGAf.
「さぁ、次は鬼ごっこで遊びましょう。皆、手伝ってくれる?」
「な、何!?」
色々な方向から物音が聞こえてくる。
「わ、動物がいっぱい!」
近くの草むらから犬や猫、鹿など様々な動物が現れた。
中にはカンガルーやカピバラもいる。
「最初の鬼はスカーレットちゃんよ。10秒経ったらスタートしてちょうだいね」
「分かりました!」
「よし!俺も頑張るぞ!」
ウマ娘のようなパワーは無いが、跳躍力だけは強化されている。
上手く使えばウマ娘相手でも戦えるかもしれない。
「・・・きゅーう、じゅーう!」
スカーレットが走り出した。
頭上には鬼である事を示す光の柱が伸びている。
公園のような自然豊かなフィールドには、草木や高低差があり、単純なスピード勝負とはいかない。
最初のターゲットは鹿。
スカーレットは木の上に飛び乗り、枝を渡って鹿を追いかけていく。
「捕まえた!」
鹿に向かって急降下し、タッチした。
光の柱が鹿に移る。
「うわっ!?来た!」
鹿に追われるが、大ジャンプでかわす。
代わりに猫がタッチされた。
「グリマルキンが鬼になっちゃったの?」
ゴドルフィンさんが猫に触れてしまう。
「あらあら〜、つい癖で触っちゃったわね」
ほんの一瞬、ゴドルフィンさんの目が鋭くなった。
「それじゃあ、早くタッチしないとね〜」
爆発的な加速でスカーレットに迫る。
「なっ!?こっち来てる!?」
スカーレットはジャンプで高い場所へと逃げていく。
「やるからには本気よ〜」
最後に鬼になっていたのは
>>432
(ダイワスカーレット・ゴドルフィンバルブ・トレーナーのいずれか)
432 :
トレーナー君
2025/03/13 22:35:00
ID:V5.V.zoqMo
ゴドルフィンバルブ
433 :
トレーナーさん
2025/03/14 22:32:47
ID:15ZNtcM31Q
「うふふ〜」
「はっ!たっ!」
スカーレットは高くジャンプし、壁を蹴って反転する。
ゴドルフィンさんは素早く切り返して下から追う。
「すごい戦いだ・・・」
もはや一対一の追いかけっこ。
間に入り込む余地は無い。
「皆〜!お願いね〜!」
ゴドルフィンさんの呼びかけに応じ、動物達がスカーレットの行先を阻む。
「ちょっ!?ズルくない!?」
飛びかかる犬を受け流し、カピバラの突進を飛び越え、カンガルーのキックを受け止めた。
その間に、ゴドルフィンさんが一気に距離を詰める。
「さ、させないぞ!」
無謀だとは思ったが、スカーレットを庇うように前に立ち塞がる。
「トレーナー!」
「愛、ね。でも!」
空中で前転しながら飛び越えられてしまった。
その時。
ピピピピピピ!
VR空間内にタイマーの音が鳴り響いた。
「あら、ここまでみたいね。残念」
アタマ差くらいの距離までスカーレットに接近していたが、時間切れのためタッチは出来なかった。
「ふぅ、逃げ切れたわね。トレーナーのおかげよ、ありがとね」
「そうね。お邪魔さえされなければタッチ出来ていたんだけれど」
「あはは・・・」
自分も動物を使ってスカーレットの妨害をしていたという事は棚に上げているらしい。
「でも、負けは負けよね。はい、ご褒美よ」
スカーレットが手渡されたのは猫じゃらしなどのおもちゃ。
「好きなだけ可愛がってあげてね〜」
「わぁっ!」
スカーレットは動物に囲まれて幸せそうだ。
「トレーナーさんはわたしを可愛がってみる?」
「え」
「ふふ、冗談よ」
そう言って、ゴドルフィンさんも動物達の方へ行ってしまった。
うさぎのようなジャンプ力を活用した鬼ごっこは良いトレーニングとなった。
ダイワスカーレットと出かけるウマ娘は
>>434
(ダイイチルビーまたはセイウンスカイ)
434 :
トレーナー
2025/03/14 22:33:10
ID:u.u9.qKlLw
セイウンスカイ
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