泥酔シーナは甘えん坊概念
1 : お姉さま   2026/02/07 15:29:23 ID:JSAQJpC/6k
泥酔したヴィルシーナは甘えん坊になって
「とれーなーさん…シーナのこと好き?」とか聞いて
ヴィルトレが「そ…それは…」って言ったら
「シーナのこと…嫌いなの…?」って涙目で言うんだ
なので当然ヴィルトレは「す…好きだよ!だから泣かないで!」って言ったら、ぱぁっと明るい笑顔になって
「やったー!シーナもとれーなーさん好きー!」って抱きついてそのまま寝ちゃうんだよね

そして翌朝何事も無かったかのように振る舞うヴィルシーナだけど、実は全部覚えてて、顔真っ赤でまともにヴィルトレの顔見れない

って概念はありですか?

698 : お姉さま   2026/09/01 22:02:02 ID:ss.ddY37mw
>>672 これのおまけを思いついた

―ヴィルシーナのレース出走日

「あら?香水、使ってくれたんですね」

「あぁ、今日は君にとって大事な日だからね、ありがたく使わせてもらったよ」

「(もう、この人ってば・・・ けれど・・・)では着飾った貴方へ、貴方の一番が勝利を捧げますわ」

ー⏰ー

「あ、お姉ちゃんのトレーナーさ~んこっちこっち~」

「やぁヴィブロス、場所取りありがとう」

「・・・!トレーナーさん珍しいね、香水付けてるなんて。」

「あぁ、今日はヴィルシーナのハレ舞台だからな、トレーナーとして格好付けたいんだ」

「ふーん、あれ?でもその香水ってたしか・・・」

「ほらヴィブロス、もうすぐ出走のファンファーレだよ」
699 : トレぴっぴ   2026/09/01 22:11:56 ID:ss.ddY37mw
―またある日の学園主催のパーティーにて

「・・・こんばんは」

「ん、シュヴァル?俺に何か用かな?」

「いえ、特に用事は無いんですが、その人が多くて・・・」

「人避けか・・・ まぁいいよ俺で良ければ」

「ありがとうございます、あと、姉さんの事も・・・」

「ヴィルシーナの事?それならトレーナーの仕事だから気にしなくていいよ」

「いえ、学園の中だけじゃなくて、学園の外でも、自慢の姉さんだから、幸せになってほしいから・・・」

「う~む、なんという姉妹愛、とても直視できない・・・」

「あの、どうしました?天井なんて見て・・・?」

「あぁすまない、ちょっと俺にはまぶしすぎたんだ」

「はぁ・・・?あれ・・・?」

「ん?どうしたの?何か匂う?」

「この香水・・・ トレーナーさんが?」

「あぁそうだよ、君のお姉さんから貰った物なんだ、って君ら姉妹なら知ってるよね・・・」

「・・・・・その、トレーナーさん。これからも姉さんの事、よろしくお願いいたしますね」
700 : 貴様   2026/09/01 22:44:34 ID:ss.ddY37mw
―またある日
「ほんとごめんなさいね、ホームパーティーを開くのに人手として呼んじゃって」

「いえいえ、ヴィルシーナにはいつもお世話になっていますから、これぐらいしても全然足りない位ですから、気兼ねなく呼んでください」

「ふふっ、私もパパも貴方はいつでも来ても良いって思ってるのに、そんなこと言っちゃって・・・」

「い、いえ、自分はただのトレーナーですし、そこまで良くしてもらうわけには・・・」

「ウフフ、照れちゃってカワイイ~・・・ あら?」

「え?どうしました?もしかして臭います・・・?」

「この香水・・・ あらあの子ったら・・・ ふふっ・・・」

「え?なんですか?」

「い~え?ただ、ちゃんとお土産を渡せて良かったわね、って思っただけですよ」

―少し前、お土産屋にて。
「すいません店員さん、その、お世話になっている方に香水を贈りたいのですが、おススメってありますか?」

「あらそう!その人は男性?女性?その人はキッチリしてる人?緩い人?」

「男性です、どちらかと言えばキッチリしている人ですね」

「でしたらこのフレーバーとかいかがでしょう、爽やかな香りが男女問わず大人気、仕事場でも注目の的!是非こちらをその大切な方にお贈りしてみてはいかがでしょう!」

「・・・良いですね、でしたらそちらをお願いします、あとラッピングも一緒にお願いします。」

「ありがとうございます! ・・・はいどうぞ、彼氏さんに喜んでもらえるといいですね?」

「カ・・・!?い、いえ違います!まだそういう関係じゃないです!」

「あら?そうでしたか、それは失礼しました・・・」

「言っちゃってよかったんじゃない?いつか彼氏にしたい相手なんでしょう?」

「もうママってば!」
701 : お前   2026/09/01 22:44:50 ID:ss.ddY37mw
以上、おまけでした。
702 : お姉ちゃん   2026/09/06 15:57:15 ID:NAqa0vE2jo
ある日のトレセン学園


「じゃあ今日の練習は「トレーナー!」

「なんだ?質問なら手短にな、後出来たら話は遮らないように」

ヴィルトレは手をあげたチームメンバーに注意しつつ答える。

「トレーナーとサブトレーナーで勝負してください。」

「お前、あとで腕立て伏せ10回な、で今日の練習だが「出来ないんですか?」

再び遮られた上に挑発まで受けるヴィルトレ。
ついでに腹筋とスクワット追加してやろうかと考えているとヴィルシーナが袖を引っ張り

「あなた、やりましょうよ」

「シーナ、あのな」

ヴィルシーナに注意しようとしたが、アイコンタクトで何かを察し

「じゃあ1回だけな」

ヴィルトレはチームメンバーのゲームに乗った。

「ルールは簡単!相手を先に照れさせた方の勝ち!」

チームメンバーがそう言うと
ヴィルシーナは

「膝枕…してあげてもいいわよ?」

と言うもヴィルトレは平然とし


「シーナ、犬がご主人様にそんな口聞いていいのか?ん?」

むしろ顎クイをしながら低い声で言うと


「わう…///」

ヴィルシーナは耳を伏せ顔を真っ赤にして照れてしまった。
703 : 使い魔   2026/09/06 15:57:31 ID:NAqa0vE2jo
「で、俺が勝ったわけだが」
「当然、お前らには罰を与える」

ヴィルトレは未だに顔が真っ赤のヴィルシーナを撫でながら言う。

「えー!何でですか!」

「やかましい、こんなふざけたゲームやらせやがって、お前らトレーニングの用意しろ」

しっしと手を払い言うと
ヴィルシーナが袖を引っ張り

「ねぇ、ごしゅ…あなた、私には罰は無いの?」

「当然、負けたシーナにも罰を与える」

二人は一瞬お互いニヤリと笑うと
ヴィルシーナはチームメンバーの所へ
ヴィルトレはゴールの横で立つ。
そして

「今からグラウンド一周してもらうが、今回はサブトレーナーが先導してくれる」
「その先導してるサブトレーナーを追い抜けたら許してやる。」

チームメンバー全員に良い
さらに

「ただし、追い抜けなかったり、手を抜いた奴には追加でペナルティ与えるから覚悟しろ」
「んじゃ、スタート!」

ヴィルトレが言うとヴィルシーナを含めた全員がスタートした。
704 : アネゴ   2026/09/06 15:57:46 ID:NAqa0vE2jo
それから数分後

「で、追い抜けたのは丁度半分と…」
「はぁ…はぁ…そうね…」
「ほら、シーナ水飲みな」
「ありがとう…んくんく…」

ヴィルトレは追い抜けた数を数え、
ヴィルシーナは水分補給をした。

そしてチームメンバー達の所に向かい

「じゃあ、追い抜けなかったもしくは手抜いた奴は、水分補給の後に追い抜けた奴をおんぶしてグラウンド一周」

ヴィルトレは厳しい顔で言う。

「えー!」
「そんなのしんどいですよ!」
「鬼!悪魔!」

当然文句が飛ぶが

「やかましい、さっさと水分補給してグラウンド一周しろ、それと鬼とか悪魔って言った奴は後で腕立て伏せ腹筋スクワット10回な」

と言う。
その後ペナルティを受けたチームメンバー達は追い抜けた組のメンバーを背負い

「ひいいい!」
「これ予想以上にきつい!」
「余計な事言わなきゃ良かった!」

悲鳴を上げながらグラウンドを一周したという。
705 : トレーナーさん   2026/09/06 15:58:00 ID:NAqa0vE2jo
おまけ

「よしじゃあ、約束通り、腕立て伏せ腹筋スクワット10回な」

ヴィルトレは一人のチームメンバーを見下ろし言う。

「はーい、でも10回って楽勝じゃ…」

「あら、今回のカウントは一は1回、二は2回、三は3回よ?」

舐めた態度を取るチームメンバーにヴィルシーナは残酷な真実を語る

「え…?つまり10は10回カウントするんですか?」

「そうだぞ?だから全て計55回くらいだな」

ヴィルトレは平然とした顔で言う。

「ううう…鬼!悪魔!大魔王!たづなさんに言いつけてやるー!」

チームメンバーは叫ぶも

「残念ね、これはたづなさんにも秋川理事長にも許可は取ってるの」
「だからやっても問題無い」

二人は満面の笑みで言い
その後、このチームメンバーが筋肉痛になったのは言うまでもない。
706 : マスター   2026/09/06 15:59:46 ID:NAqa0vE2jo
サブトレ概念お借りした上で、ドS…いや鬼軍曹?なヴィルトレ書いてみました。

ちなみにヴィルシーナが勝ってもヴィルトレが勝ってもチームメンバーの運命は変わりません。
707 : お姉ちゃん   2026/09/08 19:31:58 ID:00lMVGGPnw
最近雨だし、外にデート行けない拗ねシーナをドライブに連れ出すヴィルトレ
708 : お姉さま   2026/09/08 19:42:41 ID:FnJH2z5MDE
>>707
こういう時こそ雨の日でも楽しめる屋内施設や雨音を楽しめる場所に連れていくのが男だぞ
709 : お姉さま   2026/09/08 19:56:49 ID:00lMVGGPnw
>>708
ROUND1か…?
710 : 貴様   2026/09/08 22:25:52 ID:FnJH2z5MDE
「た、ただいまー・・・」
ある日の事、ヴィルトレはくたくたの状態で帰宅していた。

「おかえりなさ~・・・ どうしたんですか○○さん!?」
その声に対し、いつものように返事をして迎えようとした彼女は即座に想い人の異変を察知し声を荒らげる。

「あぁごめんシーナ、大丈夫、いつもの事だから・・・」
「・・・わかりました、それじゃリビングで待ってますね?」
今は聞き出さない、彼女は『いつもの事』が何を指しているのかを知っているからだ。

ひとまず彼女は準備中の料理を完成させ、後は盛りつけるだけにしておく。
そうすると手洗いうがいを済ませ、ある程度気崩した彼がリビングに入ってくる。
ヴィルシーナは彼に近寄り、ソファーへ誘導する。

「お仕事お疲れ様です、お夕食の前に"元気"いかがですか?」
隣に座る彼女はそう言うと彼に向って両手を広げる。

「・・・うんごめん、いただきます」
一言謝ってから彼女の腕の中に納まる。

「よしよし、いい子いい子」
年下の彼女に撫でられあやされることに気恥ずかしさを覚える、だがその優しさに対し今のヴィルトレは甘える事しかできなかった。

「ねえ、聞いてもいいですか?今日はどんな事があったんですか?」
姉として積み上げてきた経験と、パートナーとして重ねてきた時間をもとに、彼女は優しい声で問いかける。
711 : お兄ちゃん   2026/09/08 22:27:21 ID:FnJH2z5MDE
「・・・今面倒を見ている子に、嫌われたかもしれないんだ」
「あらまぁ・・・」
"その子"とは今ヴィルトレが担当しているウマ娘だ。

「『これ以上構わないで』とか、『そこまでしてもらわなくて結構です』って、終いには『いい加減にしないと契約解除も考えますよ!』って・・・ 俺は俺なりにトレーナーとしてやってきたつもりだったのに、迷惑だったのかなぁ・・・」
ハッキリ言うと彼の指導の仕方は熱烈な方だ、平気で相手に入れ込むし甘い言葉で褒める。

「そんなことありませんよ、ちゃんとトレーナーさんとしてのお仕事をできてますよ」
被害者の一人である私はそんなことを思い返しながら言葉を返す。

「けどこのまま契約解除する事になったら、どうしよう・・・ まだ活躍させられてあげてないのに・・・」
「そう落ち込まないでください、その子はそう・・・ きっと恥ずかしかっただけなんですよ・・・」

会話の中でヴィルシーナは妹のシュヴァルグランを思い出す、かつてやる事成す事を全て手伝おうとしたり、姉だからと言ってやり切ってしまった時に似たようなことを言われたのだ。
その時は母親に相談して解決してもらったため、シュヴァルグランとは仲直りでき、それ以降妹のやろうとしている事はまず見守る程度に留め、助けを求められてから手伝うようにしたのである。

「本当かな?俺、まだあの子の担当トレーナーとしてやっていけるかな?」
「大丈夫ですよ、貴方は立派なトレーナーさんです、明日になったらちゃんと仲直り出来ますよ」

「・・・うん、ありがとう。元気出たよ」
そう言うとヴィルトレは彼女を抱く腕の力を弱める。
彼女は名残惜しい雰囲気は出しつつも、離れて優しい顔を見せてくれる。
712 : 使い魔   2026/09/08 22:28:06 ID:FnJH2z5MDE
「・・・なんだか申し訳ないな、こんなに慰めて貰ったのに、今日はお返しが出来ないなんて」
ヴィルトレよりも早く帰ってくるヴィルシーナは率先して家事をしてくれる、今日も既に日々の掃除から夕食の支度まで終わらせてくれているのだ。

「もう、いつも言っているでしょう?困った時はお互い様でしょう?」
事実、現在ヴィルシーナは彼に養ってもらっているようなものなので、毎日の家事やこうして元気を分けてあげる事を苦だと思った事は一度もない、ましてやこれでも足りないと思っているほどだ。

「そうは言ってもなぁ・・・ んー、次のデートの行先も決まってるし、何かないかな・・・?」
「・・・あ!じゃあちょっとだけ私の我儘に付き合ってもらえますか?」
「ん?良いよ、君の我儘なら大歓迎だ」
この人はすぐこうやって即答するんだから・・・ そんなことを考える彼女はワガママを口にする。

「『ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・ 私?』」
所謂夫婦の三択というやつだ、意図を理解したヴィルトレは少し考える。

「・・・と言ってもなぁ、シーナは今貰っちゃったし、もうご飯を用意してもらっちゃったから先のご飯を貰おうかな」
「まぁ、それもそうですよね」
冷静に答える彼に対し、困り眉の彼女は苦笑を浮かべる。
夕食の支度を再開するため二人はソファーから立ち上がる。

「あー、でも・・・ ご飯が終わったらお風呂でシーナを貰おうかな・・・」
「え・・・!?」
「とはいえ明日も仕事だし、えっちなことはしないけど、良いかな?」
「ッ!?もう!そこまで言わなくてもわかりますから!!」

その後二人はヴィルシーナの作った美味しい夕食を堪能した後、仲良くお風呂に入り、ツヤツヤの朝を迎えました。
713 : 大将   2026/09/08 22:29:00 ID:FnJH2z5MDE

また現担当のウマ娘も一晩頭を冷やしたのか、翌朝トレーナー室で過激な発言を謝罪しに来ました。
どうやら彼女が以前から嫌っており結果を示そうとしている父親がいるらしく、ヴィルトレの物言いが彼に重なってしまったことが彼女の逆鱗に触れてしまったらしい。
そのためヴィルトレは担当バとの向き合い方を見直し、担当バも彼の裏表の無い評価を改めて受け止め直したため、二人の仲は元に戻りましたとさ。

めでたしめでたし
714 : 使い魔   2026/09/08 22:29:11 ID:FnJH2z5MDE


○登場人物
ヴィルシーナ
現在ヴィルトレと同棲中
トレセン学園で働く様子や、現担当ウマ娘の事は毎日聞いているため、若干ヤキモチを焼くことはあっても(想い人の身の回りの世話を出来るのは自分だけという優越感を得ている為)嫉妬まではしない。
時々ヴィルトレと同じ風呂に入ってはされるがままに体を洗われている、正直何が楽しいのか理解できていない。

ヴィルトレ
現在もトレーナーとして励んでおり、実力のあるウマ娘と一人契約している。
ヴィルシーナから聞く大学の話や友人との話の中に出てくる男性に少しだけ嫉妬の感情を覚えている、けれども彼女を愛している為何とか堪えている。
ヴィルシーナの素肌を堪能し、体を隅々まで洗える時間が至上の幸福であり、隙を見ては下心を否定しながらお風呂に誘っている。

現担当ウマ娘
お前がその走りで勝てる筈がない、という父親の批判を押し切り中央トレセンへやってきたウマ娘。
結果を求めて足掻く彼女の走り方にかつての担当バの姿を重ねたヴィルトレにスカウトされ契約を結ぶ。
しょっちゅうトレーナーに反発しては正論で言いくるめられて渋々納得して従って達成したら褒められて、を繰り返して着実に実力を付けている。
ヴィルトレとヴィルシーナの関係性は既に知っているため、自分の為に使う時間を減らしてパートナーを大事にする時間を取ればいいのに、と(浮気の気が一ミリも無い事も理解はしているが)常々思ってる。
715 : お前   2026/09/08 22:31:37 ID:FnJH2z5MDE
以上、濃厚なNTR漫画を見てしまい、脳破壊でしばらく体調を崩した作家の妄想でした。
716 : アナタ   2026/09/09 16:15:47 ID:BsG.q7.VMU
>>715
お大事に!
717 : お姉さま   2026/09/09 16:43:57 ID:lhlGlLjTSA
>>716
ありがとうございます、今はただ記憶を消してくださいと願うばかりです・・・
718 : トレーナーさん   2026/09/11 11:08:10 ID:jGtRs3iXng
https://x.com/doberslover23/status/2098169367892521366
エンダァアアアアアアアアアア!!!!
719 : 貴様   2026/09/11 20:12:55 ID:YJh9qE3w9Q
>>718
ここから >>290 に繋がるわけか・・・
720 : キミ   2026/09/14 23:33:27 ID:I7EE.Y9QLc
https://x.com/rui_shinri__/status/2099332336936689830?s=20
何かのネタに使えるかもしれないので、メモ
721 : あなた   2026/09/18 22:53:32 ID:/nVw.pSmGE
『卒業後のヴィルシーナと初めてデートに行くラブコメ』

ヴィルシーナが卒業してから早数ヶ月が経った今日、彼女は元担当トレーナーであるヴィルトレとデートに出かけていた。

今までおでかけに行くことは何度かあったが、シューズ選びや祝勝会の食事、家族へのプレゼント選び等の体裁(言い訳)が付きまとっていた。
しかし今の二人は交際関係にあるため、大手を振ってデートをできる間柄にある。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
しかし二人の間に流れていたのは気まずい沈黙であった。

事の発端は数ヶ月前
卒業と同時に交際開始することになって、両親に挨拶は殆ど同月に行われ、そのまま将来のことをヴィルシーナの家族含めて話し合ったり
結果ヴィルシーナと同棲する事になり、そのための部屋探しをじっくり探そうとしたら彼女の父親が持っていたマンションに一室空きがあるとのことで、そこに住むことになり
急ぎ二人の転居届を出し、ヴィルトレの賃貸や光熱ネット契約を解約して、それぞれの引っ越しの荷造りをして新居に持ち出し荷解きして・・・

と、目まぐるしい春休みを過ごし、ヴィルシーナの大学デビューがつつがなく終わったのがつい先日、丁度ヴィルトレの仕事の方も一段落ついたのでデートのお誘いをして出発したのがつい先程の事である。

道中はお互いに話しかけようとしては発言が重なり、その度に黙り込む。
「その、トレーナーさん、いい天気ですね・・・?」
「あ、あー、そうだね、良いデート日和だね・・・」
例え空が雲に覆われていても

「あー、ヴィルシーナ、今日のコーデかわいいね、似合ってるよ・・・」
「えっ?あ、はい、ありがとうございます・・・」
無難な話題を出しては生返事で返し、気まずさから会話を打ち切ってしまうのであった。
722 : トレーナー君   2026/09/18 22:53:57 ID:/nVw.pSmGE
そんな感じで今に至る。
出発する時に目的は決めてはいなかったが、ひとまずヴィルシーナの生活に足りないものを買うという事でショッピングモールに足を運んでいた。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
現役時代は目に入った物を話題にしては止めどなく会話をしていた二人だったがそれすらない、既に同じ店の前を3周してしまっている程に緊張で周囲が見えていない様子だ。

「ト、トレーナーさん、少し、お化粧を直してきてもよろしいですか・・・?」
「えっ、あ、いいよ、行っておいで」
失礼しますと一礼し、彼女はそのままショッピングモールの奥、人混みの中に消えてしまった。

尚世間一般的に言われる『化粧を直す』は『トイレに行ってくる』という言い回しである、しかし二人のほぼ真後ろに目的地があったにも関わらず彼女は反対方向へ進んでいった。
その事にも気が付かないヴィルトレは近くのベンチに腰掛け、緊張を吐き出すように深い溜息をついた。
「俺、何やってんだろうなぁ・・・」

*

何年も前に読んだであろう『頼れる男になるための100の方法』の要点を何一つこなせないままここまで来てしまった。
にも関わらず、最高の女性である彼女は自分なんかを選んでくれたのだ。
だからこそ頼れる最高のカレシになろうとしているのだが、結果は見ての通りだ。

道中でコーデを3回も褒めたり、彼女からの話題に対し冗談を交えて話題を膨らませることができなかったのが5回、言葉を被せては気を使わせて発言を引っ込めたのが4回・・・
思わずヴィルシーナからもらった自信が無くなりそうになった。

とはいえいつまでも落ち込んでいるわけにはいかない、序盤で躓くのであれば中盤以降に立ち直せばいい、そのためには情報収集だ。
「あいつら、今連絡取れるかなぁ・・・」
ひとまず今一番身近な義兄弟(予定)達とのトーク画面を開いた。

*
723 : トレーナーさま   2026/09/18 22:55:09 ID:/nVw.pSmGE
「私は何をしているのかしら・・・」
こんな姿は女王らしく、いえカノジョらしくない・・・
こうなるために学生時代から想いを重ねて積もらせて、幾度もあの人の天然な感情に振り回されて苦悩して。
それでも両想いになった、というのにも関わらずこの有様。

ちゃんとトレーナーさんと向き合わなければいけない、という冷静か私の意見もわかる、けれどもあの人が隣にいて、私はその人のカノジョである、その事実だけでも心臓は高鳴り、口の端が緩んでだらしない表情になってしまいそうなのだ・・・

今のままではいけない、しかし明確な解決方法も思い当たらないため、ひとまず気兼ねなく話せる知人を頼る事にした。

*

『こんにちはタルマエさん、ただいまお時間よろしいですか?』
LANEを開き、私がそう送るとすぐに既読がついた

『ヴィルシーナさん久しぶり!元気にしてた?』
ホッコータルマエさん、かつて私と同室を共にした仲である。

『はいおかげさまで、それで相談事があるのですが、お時間よろしいですか?』

『大丈夫だよ、今大学のレポートを書いてたところだから』
今では面と向かって話す機会も減ってしまったが、こうして時折連絡を取り合っている。

『ありがとうございます、それで早速なのですが異性の方とうまく話せない時ってどうすればよろしいのでしょうか?』
少し連絡が途切れる、お願いだから既読無視は今はやめてほしい・・・
そんな事を思った所で返事が来た。

『ヴィルシーナさん』『確認だけど異性の方っていうのは今回はヴィルシーナさんのトレーナーさんで良いんだよね?』

『はい』『今となっては元トレーナー、ですけど・・・』
返事をしっかり考えてくれたみたいなので、私は少し安堵する。

『けどヴィルシーナさんってその元トレーナーさんとはよくお話してたよね?』

『えぇ学生時代は確かに』
724 : 貴方   2026/09/18 22:56:30 ID:/nVw.pSmGE
『じゃあうまく話せない、っていうのは何か訳アリ?ケンカとかしちゃった?』

『いいえ、そういったことは特に』
何もされてない、と打ち込もうとした所で指を止める。
ふと思えば、お互いに何もしていないからこんな状態になっているのだ。
少し自己嫌悪しているとトーク画面に返事が現れる。

『何もされてなくてうまく話せない、か』『ということは何を話したらいいかわからない、って所かな?』
ピッタリ当てられてしまった。
これで解決方法が見つかると思った私だったが、その予想は打ち砕かれてしまうのだった。

『ごめん、これについては私もわかんないかも』『恥ずかしながらまだ男の人と二人っきりでデートした経験が無いから、その時どういう気持ちになるかまで考えられないかも』

『そんな、だってタルマエさんは可愛らしいですし』『ファンも沢山居ましたよね?』

『うーん』『以前ファンでした、って言ってくれる人からそういう目で見られる事はあるけど』『正直そういう人を恋愛的な目で見れないかも』
それもそうだ、私も大学の新入生会で、いやそれより前の現役時代から何人もの男性から色目を使われた経験がある。

『すみません、失言でした』
ああいった、可能性だけに賭けて声をかける人達、とはなるべく関わらないようにしていた事を思い出し、スタンプを交えながら謝罪の言葉を送る。

『謝らないで、別に今でも応援してくれる人が居るのは嬉しい事だから!』

『ありがとうございます』『ではタルマエさんのトレーナーさんとはどうですか?』『そういった経験はございませんか?』
725 : 貴方   2026/09/18 22:57:05 ID:/nVw.pSmGE
十数秒くらい間が開いた後に返事が来る、大分考えたらしい。
『え、なんで?』『私のトレーナーさん女の人だったよ?』

『今時デートなんて異性とのおでかけを指す言葉でも無いですし』『よくヴィブロスともデートしてましたよ』

『そうなのかな?』『確かにトレーナーさんとはそれなりにおでかけもしたし』『故郷の苫小牧まで来てもらった事もあるけど』『これってデートだったの?』『もしかしてトレーナーさんもそういうつもりで?』

一概には日付を決めてその日に会うことをデートと呼ぶので、タルマエさんのおでかけも広義の意味ではデートに該当する筈だ。

『って、やめやめ!』『今はヴィルシーナさんの話!』『私とトレーナーさんは普通だったもん!』
会話を無理やり戻されてしまった。

『とはいえ、2人してそういった経験が無いのではどうしようもありませんね・・・』
原因はわかっていても、対策方法が見つからなければ解決したとは言えない。

『あ、なら1人詳しい人を紹介できるかも』『今からグループを作るからそこに来て』

そう言われて【恋する乙女の相談所】、なる気恥ずかしいグループに参加しました。

*

『二人とも入った?』

『呼ばれたから入ったけど、何用かな?』

『あの、タルマエさん、グループ名もう少しなんとかなりませんでしたか?』

招待されたグループに入る、全員揃っているようだ。

『ヴィルシーナさんははじめましてだよね?』『私の友達のトランさん』

『トランちゃんだよ~、よろ〜』
トランと呼ばれる彼女が今回の助っ人らしい。

『はじめまして、トランセンドさん、ヴィルシーナと申します』

『トランちゃんで良いよ〜、堅っ苦しい感じも無しで良いよん』
気さくそうな相手ということが分かり、少し緊張が解れた気がする
726 : トレぴっぴ   2026/09/18 22:57:51 ID:/nVw.pSmGE
『それで、今日はどんな情報をお求めかな?』『デートスポット?』『美味しいごはん屋さん?』『なんでもは知らないけどなんでも答えちゃうよん』
矢継ぎ早に発言するトランさんに対してどう切り出そうか迷っていると、タルマエさんが発言してくれた。

『残念だけど、今日知りたいのはそういうのじゃないの』

『ありゃ残念、いいとこ知ってるのに』

『すみません、またの機会にお伺いしますね』

『それで?』『何について聞きたいの?』

『あのね』『付き合いたてのカップルの会話が気まずくなった時ってどう対処すれば良いのかな?』

『あー』『そういう方面ね』
短い回答が来た後、しばらく考慮してからであろう返事が帰ってくる。

『まずは無難に天気の話題をしてみるのはどう?』

『すみません、もうしてしてしまいました』

『じゃあ服を褒めてもらうのは?』

『ごめんなさい、もう何回か褒めてもらいました』
727 : アンタ   2026/09/18 22:58:22 ID:/nVw.pSmGE
『だったらとりあえず目についたものを話題にしてみるのは?』

『いつもならそれで会話が弾むのですけど、今日はそれができなくて悩んでいるんです』
我ながら情けない、そんな事を思いながら次の解決案を待つ。

『ごめん、これ以上は知らないわ』
突然梯子を外されてしまった。

『うっそだー!トランさん絶対そういう経験あるでしょ!』
トランさんの返事に対し、タルマエさんは即座に返す。

『うちそんなに経験豊富に思われてた?』『二人だから言っちゃうけど、うちこれでも恋人居た歴=年齢だよ?』

『それこそ嘘でしょ!なんなら学生時代からトレーナーさんとお付き合いしてたじゃない!』

『え?』『まって?』『はつみみなんだけど』『うちとトレちゃんってそういう目で見られてたの?』
728 : モルモット君   2026/09/18 22:58:55 ID:/nVw.pSmGE
何故本人が一番動揺しているのだろうか・・・
話の熱量についていけない私は二人の会話を遠巻きに見ることしかできなかった。

『そういう目も何も、そういうつもりだったんじゃないの?』

『やだなー、うちとトレちゃんは昔から話の合う友達みたいなものだよ~』

『じゃあその友達と同棲したり、外泊届を出して朝帰りするものなの?』

『ちょっとタルマエちゃん、なんか今日押し強くない?』

『聞いてるのはこっちだよ!』『この際だから言わせてもらうけど』『二人はもう体を重ねてるってみんな思ってるよ!』

突然の爆弾発言に対し、追求相手はもう退出したのでは?と思うほどに間が開いた後に虫の息のような泣き言が帰ってきた。
『むり』『とれちゃんのはだかとか』『それいぜんに』『うちがはだかになるとか』『キャラじゃないし』
相手の顔も声も知らないが、なんとなく顔を真っ赤にして俯いてる様子が見えてくる。

『タルマエさん、その辺にしておきましょう』『トランさんの恋バナに関しては後日お願いします』
話が進みそうにないのでここで打ち切らせてもらう。
729 : キミ   2026/09/18 22:59:33 ID:/nVw.pSmGE
しかしそうなるとこのグループには恋愛遍歴の高い人が居ないことになる。
どうしたものかと悩んでいると、タルマエさんが発言する。

『こういう時は気持ちの整理をしてみるといいんじゃない?』『自分が相手をどう思ってるかで何か変わるかもしれないよ?』

『自分が、ですか?』
そうして1つずつ、口から溢れるようにトーク内容を更新していく。

『私は妹達みたいな可愛らしさは無いし』『ジェンティルさんみたいな女性らしさも無いですし』『タルマエさんみたいな愛嬌も無いですし』『それでも』『そんな虚勢ばっかりの私を選んでくれました』『だから私は、あの人にパートナーとして返せるものは全部返したい』『あの人の隣に立って恥ずかしい姿なんて見せたくないんです』

気づけばトーク画面を自分の発言で埋め尽くしていたようだ。
二人からの返事はないが、この文字量に対してどう答えるべきか困惑しているに違いないだろう。
そんな私をよそに、二人から返事が帰ってくる。

『やば、これめっちゃ相手の事好きじゃね?』
『ヴィルシーナさんって、昔から自分のことに関しては卑屈になりがちだよね』
嫌に核心に近い事を言われ、胸にナイフが刺さったような感覚を覚える。

『けどヴィルシーナさん、それなら答えは簡単だと思うよ』
そう言われ、タルマエさんの言葉を待つ。

『気負い過ぎなくて良いんだよ』『絶対にトレーナーさんはヴィルシーナさんの家がセレブだからとか』『ヴィクトリアマイルの二冠女王だからとか』『そんなの関係なくて、』『ヴィルシーナさんだから好きになってくれたんだと思うよ』

タルマエさんの言葉が身に染みていく、パートナーとしてこうあるべき、と考えすぎていたのかもしれない。

『お二人ともありがとうございます』
730 : 使い魔   2026/09/18 22:59:57 ID:/nVw.pSmGE
『ヴィルシーナさん?』
『お、自己解決した?』

『まだ胸のもやもやが晴れたわけではありませんが、まずはトレーナーさんに向き合ってみます』

『うんうん、それがいいと思うよ』

『何年も一緒に居たらしいじゃん』『なら大丈夫だと思うよん』
二人からそれぞれユニークな応援するスタンプを贈られる。

『それでは、行ってきますね』

『いってらっしゃーい、ウチも抜けるね』

『いってらっしゃいヴィルシーナさん』『あ、トランさんは自分のトレーナーとちゃんと将来について話すこと、いいね?』

『だからとれちゃんとはそんなかんけいじゃないし』

二人のやり取りを横目にトークルームを退出し、スマホを閉じる。
よしっと一息漏らし、腰掛けていたベンチから立ち上がる。
長いこと話し込んでしまったため、待たせてる彼の下へ私は急ぎ足で向かう事にした。

*

くそう、薄情な奴らめ・・・
男の一大事だというのに、あいつらは真面目に取り合ってくれない。
『考えすぎ』だの、『ありのままでいい』とか、適当なアドバイスしかくれないし、返事もそれっきりだ。

「俺、人望無いのかなぁ・・・」
そんな言葉が口から溢れる。
731 : 貴様   2026/09/18 23:00:46 ID:/nVw.pSmGE
「いやこんなんじゃダメだ、これじゃヴィルシーナに申し訳が立たないな」
誰に言い訳するわけでもなくそんな事まで言い出す。

そんな感じで無限とも思えるような時間を待ち続け、彼女が俺の下に帰ってくる。
迎えに来ない俺を見放して実家に帰ってしまったのではないか、というネガティブなパターンが無くなり安堵する。
彼女の顔には自信が感じられ、今の俺とは正反対だ。

「お待たせしてすみません、その・・・ 混んでまして・・・」
「あ、あぁ!全然・・・!?」

ふとあいつらの言葉を思い出す、「お互い初めてなんですよね?なら緊張するものだと思いますよ?」。
俺は彼女に相応しくあろうとして緊張しているのかもしれないが、彼女もなのだろうか?
ならばこういう時こそ、大人の男である俺が包容力でカバーして、彼女を安心させてあげるべきだ。

「なぁ・・・!」
「あの・・・!」

また被ってしまった・・・ どうして今日はこうなのだろう・・・
そんなことを思いつつ、発言権を彼女に譲る。

「その、どこかで落ち着いて話しませんか?それと、そろそろお腹も好きましたし、ご飯にしませんか?」

*

人がまばらなパスタ専門の店を見つけた二人はそこへ入っていく、案内のスタッフに人数を伝えるとすぐさまテーブルに案内された。
ヴィルトレはテーブルに据え置きにされたメニューを取り出し、横向きに置いて二人で見る。

ヴィルトレは以前、向かいに座るヴィルシーナにメニューを渡し先に決めさせたり、見やすいように正面を向けるようしていた。
しかしある日から、自分ばっかり見やすくしてもらうのは不平等、と言われて以降はこうして横向きに置いている。

「それではトレーナーさん、何にします?」
「じゃあ俺は、このペペロンチーノにしようかな、ヴィルシーナは決まった?」
「えぇ、私はカルボナーラにしようと思います」
732 : トレーナーちゃん   2026/09/18 23:01:14 ID:/nVw.pSmGE
二人とも注文が決まったとの事なのでテーブル脇の呼び鈴を押す、呼ばれた店員に対して二人がそれぞれ注文をする。

ふと疑問を覚えたヴィルトレはヴィルシーナに聞く。
「ん?サラダとかスープのセットもあったけど、注文しないの?」
「もうトレーナーさんったら、私はもう引退したんですよ?今の普通はこのぐらいだってトレーナーさんもご存知ですよね?」
「あ、そうか、そうだよな・・・」
慌てるあまりヴィルトレは失念していたようだ。

再び二人の間に沈黙の時間が流れる。
しかし先に沈黙を破ったのはヴィルシーナだった。

「トレーナーさん、聞いてもいいですか?」

「え?うん、何かな?」

「その・・・ 失礼だったら申し訳ないのですが・・・ もしかして私のこと、まだ"担当ウマ娘として"でしか見れませんか?」

「えっ・・・!? いやそんな事は・・・ 無い筈・・・」
突然の質問に対し、質問の意図を読めない事による若干の困惑の表情と返答を返すヴィルトレ。

「あ、別に嫌というわけではないのですが・・・ 貴方の中で私は今でもヴィクトリアマイルの女王のウマ娘なのかな・・・ と・・・」

「そんな事はない、君のことはずっと1人の女の子として見てきたさ」

「もう、そういうことはハッキリ言えるんですね、トレーナーさんは・・・」

「そういう事を言うんなら、君もまだ俺の事をトレーナーとしてしか見れないのかな?」

「あっ、そういえば、そうでしたね・・・ 貴方はずっと私のトレーナーさんでしたから・・・」
一拍考えたのち、頬の紅を増した彼女は口を開く。
733 : トレーナー   2026/09/18 23:01:42 ID:/nVw.pSmGE
「◯◯さん…」

「・・・・・・っ!?」

目の前で縮こまり反応を待つ彼女に対し、彼は鳩が豆鉄砲を食らったかのように固まってしまう。

「あの、◯◯さん…?どこか変でしたか?それとも、ご迷惑でしたか?」
「・・・!?い、いや違う!その、本当に感動して、初めてで、頭が真っ白になっちゃって・・・」
「もう、そこまで弁明しなくても良いですよ・・・」

二人の空気が、少しだけ和らいだ所で店員がパスタと注文伝票を持って現れる。

「それでは、いただきましょうか」
「そうだね、「いただきます」」

*

食事中の会話こそ無かったが、二人の間に今までの気まずさは無かった。
しかしその間、二人は実に充実していた。

パスタを一口ずつ分けてシェアしたり、ヴィルトレのペペロンチーノに対して辛いと文句をつけたり、相手の食べ方に見惚れる度に目が合って微笑み合ったり。

そんな感じで食事はあっという間に終わってしまった。
「「ごちそうさまでした」」
挨拶を済ませると、ヴィルシーナは食べ終わった食器を中央から通路側に寄せる。
それにならい、ヴィルトレも空の食器を端に寄せる。

「それでは改めて・・・」
ヴィルシーナは口を開き、目の前にいる相手に対して聞こえるように宣言をする。

「私はヴィルシーナです、二人のかわいい妹を持つ姉で、偉大なパパとママの間に産まれ愛された娘です、かつてヴィクトリアマイルを連覇したウマ娘、そして貴方の一番大切なパートナーです・・・!」

凛々しくも優しい微笑みで片手を差し出す彼女。
それに答えるように◯◯は宣言する
734 : お姉ちゃん   2026/09/18 23:02:10 ID:/nVw.pSmGE
「俺は◯◯、何の変哲もなくて、君のように気高い魂や素敵な家族は持ち合わせてない、けど君のためならどんな苦労や努力も惜しまないトレーナーで、君が世界一大好きなパートナーです・・・!」
照れながらも同じく優しい微笑みのまま、差し出された手を上から包み込んだ。

*

二人はヴィルトレ会計の下、店を出る。

「本当にお会計してもらってありがとうございます」
「いいんだよ、いつも君にはご馳走を作ってもらってるから、このぐらい返させて」
「それだと釣り合いません、貴方の家の事は私のお返しなんですから!」
「じゃあ今日の君のコーデに評してって事で」
「それだと、私も貴方のコーディネートに対してお返ししないといけないことになりますよね?」
「んん?そうなのか、難しいな・・・」

「ねぇ、◯◯さん・・・?私達はもうパートナーなんですよね・・・?」
「うん?そうだな・・・」
「でしたら格好つけずに私にも頼ってください、貴方ばっかり頑張るなんて私の気が許せません」
「いや、君にはいつも頼り切りだし、それこそ昔から頼ってばっかりだよ」
「それを言ったら振り出しに戻ってしまうじゃないですか!」

認められない一線を決める押し問答が続き、二人して落としどころを考えて膠着する。
735 : トレーナーちゃん   2026/09/18 23:02:32 ID:/nVw.pSmGE
ふとヴィルトレの頭に天啓が舞い降りた。

「じゃあ、おあいこにしよう」
「はい・・・?」
「俺が君に何かするのも、君が俺に何かするのもお互い様で、それ以上言いっこなしって事で、どうかな?」
「おあいこ、ですか・・・ ええ、良いですね。これからはお互いにお相子ですね」
納得してくれたようで言葉を反芻する。

「じゃあ、デートの続きに行こうか」
ヴィルトレが右手を差し出す、ヴィルシーナは自然に左手を添えて手を繋ぐ。
しかし歩き出したヴィルトレをよそに、ヴィルシーナは立ち止まり、ジッと繋いだ手を凝視していた。

「どうしたの?」
「・・・いえ、私達ってそういう関係ですから、このぐらいしても良いかと思いまして」
そう言いながら彼女は自分の指を相手の指の間に滑り込ませ、相手の手を包み直す。
彼は拒まず、ただ微笑んで受け入れるのであった。

「(ヴィルシーナ手も指も、やっぱり細いな、強く握ったら折れちゃいそうだ・・・)」
「(○○さんの手が大きくてゴツゴツしているのは知っていたけれど、こうやって繋ぐともっと大きく感じられるわね・・・)」
内心では相手に伝えられない感想を抱きつつも、繋いだ手や触れ合う肩が離れることは無かった。

おわり。
736 : マスター   2026/09/18 23:03:56 ID:/nVw.pSmGE
>>721
以上、付き合いたてで距離感が掴めない二人の妄想でした。
737 : お兄さま   2026/09/18 23:05:01 ID:MS/LIiukXA
おかしいなブラックコーヒー飲んでるはずなのに甘いぞ?
738 : お姉ちゃん   2026/09/25 17:02:43 ID:uCWzbkQREQ
来月はハロウィンか…
狼のコスプレするヴィルシーナが浮かんだ
739 : トレぴっぴ   2026/09/25 19:10:05 ID:nHrOEvUjQE
https://x.com/kotobukiyas/status/2103323119201202326?s=20
ヴィルトレとヴィブトレの財布がまた軽くなる。
740 : 使い魔   2026/09/25 19:23:12 ID:Djvi7waBqQ
>>739
ヴィルトレ「いやいや担当のフィギュア持ってたら変態じゃん」
741 : 使い魔   2026/09/25 20:23:05 ID:uCWzbkQREQ
742 : お兄さま   2026/09/25 20:23:58 ID:nHrOEvUjQE
>>740
言うわけないだろ、ここのヴィルトレが・・・!
1から見直してこい。
743 : トレーナーさん   2026/09/25 20:24:32 ID:U6JvcJVKEo
>>739
ヴィルトレ「ウェディングドレス姿のシーナのフィギュアかー…」

ヴィルトレ「写真もあるし、なによりシーナが嫉妬するからいいかなー…」
744 : トレーナー君   2026/09/25 20:52:46 ID:nHrOEvUjQE
>>743
数か月後、宅配便で届けられるヴィルシーナのフィギュア
これに関し本人は「かわいいお嫁さんのグッズはいくらあっても困らないし・・・」と弁明していた模様。
745 : あなた   2026/09/25 21:20:01 ID:uCWzbkQREQ
>>744
(弁明中ずっとムスッとしているヴィルシーナ)
746 : キミ   2026/09/25 21:36:35 ID:nHrOEvUjQE
ガラスのショーケースで丁寧に展示されているヴィルシーナのグッズ達→
747 : トレーナー君   2026/09/26 18:54:16 ID:i8Jo9IhQsw
もつがきシーナというのを思いついたけど、これだいたい泥酔シーナだわと気づく
748 : お姉ちゃん   2026/09/27 11:16:29 ID:h.JN22D0Qk
【ウマ娘のその後】ストリートピアノを演奏するヴィルシーナの話

この設定をお借りしています。
https://www.ぴくしぶ.net/novel/show.php?id=27320866
749 : アンタ   2026/09/27 11:17:05 ID:h.JN22D0Qk
ある日の休日のこと、ヴィルシーナ達は家族5人で少し遠くのショッピングモールに来ていた。

「ママあれ!ピアノ!」
娘が指を差した方を見ると広場の真ん中に白色のピアノが設置されており、誰かが軽やかな旋律を奏でていた。

「あぁディーヴァ、あれはね『ストリートピアノ』っていうんだ」
未知の物を発見した末妹に対して旦那が答える。

「すとりーとぴあの?」
「うーんと、誰でも演奏できるピアノで、特に自分の演奏に自信がある人がああやってみんなの前で演奏しているんだよ」
ディヴァインは父親の解答に対し「ふーん」とふんわりした返事を返す。

演奏が終わったようで演奏者が周囲に一礼する、周りからまばらに拍手の音が鳴る。
「良い演奏だったね」「はい、綺麗な音色でございました」

父親と長女のレヴィテトが褒め言葉を口にする。
ピアノの席が空席になり、次のピアニストを待っている。

「そういえばヴィルシーナ、昔ピアノを習った事あるんだよね?やってみたら?」
「え!?私!?」「え!?母様が!?」「え!?ママ、ピアノできるの!?」
母と娘達がそれぞれ驚く。

「母さんって昔ピアノもやってたのか?」
静観していた長男の素晴が聞く。

「昔の話よ、ヴィブロスさんと一緒にピアノ教室に通ってた位で、さっきの人みたいな演奏はできないわ」
演奏が出来ることは否定せず、演奏しない理由を述べる母親。

「えー?いいじゃんいいじゃん、やってみなよ、レヴィもディーヴァも聞きたいよな?」
「聞きたい!」「はい!母様の演奏は興味があります!」
キラキラとした待望の眼差しを向けられ、ヴィルシーナは折れてしまう。

ーーーー
750 : アンタ   2026/09/27 11:17:29 ID:h.JN22D0Qk
ヴィルシーナは椅子に腰かけ、指のストレッチとかつての感覚を思い出す為にチューニングを行う。
「・・・何してるのかしらパパ?」
「せっかくだし君の姿を映像で残しておこうと思って」

もう、と不満の声をこぼし鍵盤に向き直る。
周囲から感じる見物客からの視線を一呼吸してシャットアウトする。

頭の中で譜面を思い出し指先に伝える、ヴィルシーナらしい丁寧な旋律が奏でられる。
彼女が選んだ楽曲は『きらきら星』。

ホール内に居た客たちは聞き馴染みのある曲に対し思わず足を止めて耳を傾けており、近くで見ていた家族達はただ眺める事しか出来ずにいた。

2分足らずの演奏が終わり彼女は一息つく、すると周囲から足を止めていたギャラリーから拍手が鳴り響いた。
ヴィルシーナは慌てて立ち上がり周囲に一礼を返す。

「凄かったよヴィルシーナ、全然上手だったよ」
「はい!母様凄いです!」「ママすご~い!」
「あぁ、母さん凄ぇよ」

「もうやめなさい、みんなして・・・」
家族全員に褒められた妻が思わず照れて顔を赤くする。
751 : アナタ   2026/09/27 11:18:28 ID:h.JN22D0Qk
「ねえヴィルシーナ、アンコール良いかな?今度はレヴィとディーヴァも一緒にどうかな?」
「もう、調子に乗らないの・・・」
ヴィルシーナはそう言うが、その提案を聞いたディーヴァは既に乗り気であった。

「はい!私お姉ちゃんと歌いたい!」
「本当に?レヴィも?」
「あの、はい、人前で歌うのは恥ずかしいですが、トレセンに行くのであればこれも必要な経験だと思います!」
「まったくもう仕方のない子達ね・・・ あと1回だけよ?」

ヴィルシーナは先ほどと同じように『きらきら星』を弾き始める。
今度は二人が歌いやすいようにゆったりした曲調になっている。

―きらきらひかる おそらのほしよ
―まばたきしては みんなをみてる
―きらきらひかる おそらのほしよ

少し控えめに歌う長女、楽しみながら歌う末妹、そして二人の間を取り持ち伴奏と歌でサポートする母親。
その微笑ましさに、見る人は若干1名を除きとても幸せそうな笑顔を浮かべていたのであった。

「ご清聴ありがとうございました」
「ありがとうございました・・・!」「ありがとうございました」
今度は母親が率先して一礼する、その礼に続き娘達が一礼する。
周囲からはより一層大きい拍手が送られた。
752 : トレピッピ   2026/09/27 11:20:10 ID:h.JN22D0Qk
一家はピアノから離れ、端に寄る。
「三人ともおつかれさま、素敵なピアノと合唱だったよ、楽しかった?」
「ドキドキしたけど、楽しかった!」「緊張しましたが、楽しかったです・・・!」
「ふふっ、たまには、こういう事も良いですね」
「うん、みんな喜んでいたよ。素晴も混ざれば良かったのにな」
「俺はいいよ、別に歌うの上手くないし」

ピアノの方から演奏が聞こえる、先ほどとは別の人が演奏を開始したようだ。
「そうだ、さっきの演奏風景を動画にしていたけど、あれSNSに上げてもいいかな?勿論顔は隠すけど」
「さっきのですか?もう、しかたありませんね・・・」

ーーーー

後日、投稿された動画はそこそこ拡散され、ヴィル家ではピアノがしばらく流行っていた。

おわり
753 : 貴方   2026/09/27 14:45:38 ID:IWF8ssbAiA
ハロウィンのお話

「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯しますよ!」

狼のコスプレをしたヴィルシーナは自身の担当トレーナーに言う。

「お菓子…?うーん…これしかないけど…?」

そう言って出したのは、落雁(らくがん)だった。

「………これじゃハロウィンらしくないです!というわけで悪戯しちゃいます!ガオー!」

「あー、悪戯されちゃったー…」

ヴィルシーナに甘噛みされるヴィルトレだった。

そんなハロウィンから十数年後
結婚した二人はハロウィンに軽く酒を嗜み
ほろ酔いになった。
そして

「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」

魔女のコスプレをしたヴィルシーナが、夫であるヴィルトレに言うが、あっという間にひょいとお姫様抱っこし、と寝室へ向かうヴィルトレ。

「ひゃっ!///ごめんなさい!ごめんなさい!悪戯しな…んむっ」

抵抗するヴィルシーナだが、ヴィルトレのキスで口を塞がれ

「悪い魔女は、魔女狩りしないとなー」

意地悪な笑みを浮かべたヴィルトレが言うと、ヴィルシーナは黙り
そのまま、寝室へと入る。

それから数時間、ヴィルシーナの悲鳴が響き
翌朝キスマークだらけのヴィルシーナとヴィルトレがお互い腰痛を訴えていたのは言うまでもない。
754 : トレーナーさん   2026/09/27 14:46:24 ID:IWF8ssbAiA
一ヶ月早いハロウィンネタでした。

ちなみに落雁とは仏壇に供える砂糖菓子です。
755 : お姉ちゃん   2026/09/27 18:11:21 ID:h.JN22D0Qk
>>753
それで一つ前の子供たちが産まれたってわけね
756 : 大将   2026/09/30 21:44:42 ID:P2xDFk/2wA
https://x.com/Ng9Ug/status/2105260668664619103?s=20
他所で見つけた嫁ヴィルSS
757 : お姉ちゃん   2026/10/01 00:09:08 ID:sKDMdEt8dI
シーナ「いいわよ!そのまま全力でスパート!!」

チムメンA「やー、やっぱりヴィルシーナさん良いよねぇ、あんな大人になりたいわ~」

チムメンB「わかる」

チムメンA「美人で頭良くて優しくて、厳しいけど筋が通ってるし」

チムメンB「わかる」

チムメンA「しかも料理上手で掃除も上手い嫁適正最高だよ?私が男なら絶対結婚を申し込む」

チムメンB「わかる、うん?」

チムメンA「しかも酔っ払ったら甘えん坊だよ?夜の顔もあるとか2倍お得じゃん」

チムメンB「わかる」

チムメンA「あー、ヴィルトレさんになりてぇー」

チムメンB「ごめん、それはわかんない」
758 : トレ公   2026/10/01 00:18:42 ID:sKDMdEt8dI
チムメンA「何かの手違いで私がヴィルシーナさんの旦那にならないかなぁ~」

チムメンB「ウマレーターにでも頼めば?」

チムメンA「養ってほしいし何をやっても甘やかして欲しいなぁ~」

チムメンB「汚い欲望が出てきたな」

チムメンA「全肯定してくれる友達がここにいないかなぁ~?」

チムメンB「悪いけど私、全肯定しないから」

チムメンA「あ~、どこかに最高の相手が居ないかな~」

チムメンB「あんたが最高の女じゃないなら最高の男は見向きもしないでしょ」

チムメンA「チクショ~、結局人生のレースは選べないのかよ~」

チムメンB「わかる」

チムメンA「そこはわかるなよ~」
759 : アネゴ   2026/10/01 00:22:07 ID:sKDMdEt8dI
ヴィルトレ「・・・って感じで君は今日も憧れの的だったよ」

シーナ「うーん、本当に良い物ですなんかね?私の人生って」

おわり


以上、ヴィルシーナサブトレ概念でチムメンが羨む話でした。
760 : お前   2026/10/01 22:50:05 ID:WV5TW1p55U
仲いいなチムメン
761 : アネゴ   2026/10/02 00:11:15 ID:eC0Xio6R7c
>>760
最初はヴィルシーナに憧れて入ったのに、チームリーダーのヴィルトレといちゃつく姿を見せられた結果自分達はヴィルシーナから産まれた子供だと勘違いする子達で構成された仲良しチームです。
762 : お兄ちゃん   2026/10/06 23:13:14 ID:xAxD9ntnGE
『ヴィルトレのゲーム遍歴』

「〇〇さんってどんなゲームで遊ぶんですか?」
「俺の?」

ある日のこと、伴侶のヴィルシーナにゲーム遍歴を見せてほしいと言われるヴィルトレ。

「昔、少しだけ遊んでたことは聞きましたけど、どんなゲームで遊んでいたかまでは聞いてませんでしたし・・・」
「まぁ、積極的に言う話題じゃないね」

「それに、私自身もそんなにゲームをする方ではないので、この機会に教えてもらえると嬉しいです」
「うん・・・?まぁ良いよ?」
とりあえずゲーム機を起動するヴィルトレ。

「と言っても、俺自身もそんなに遊んでないんだ、昔友達と遊ぶために買ったパーティーゲームと、あとはギャルゲーくらいかな?」
「ぎゃるげー?それはどういうゲームなんですか?」

しまった、という表情を浮かべ彼女から目をそらす。
しかしヴィルトレは意を決し、彼女に説明することにした。
「うん、ギャルゲーっていうのはね、端的に言うと女の子と仲良くなるゲーム、かな・・・」

「そうですか、女の子と・・・」
説明を聞いた彼女からは不機嫌の色が漏れていた。

「あぁでも落ち着いてシーナ、多分俺の遊び方は世間一般の遊び方とは少し違うかもしれないから・・・」

「はい?違う、とは?」
彼の弁明を聞いた彼女は困惑の表情と疑問符を浮かべる。

「多分画面を見せたほうが早いかもね」
そう言うとヴィルトレはゲーム機を起動し、手早く準備したのであった。

――――――
763 : アナタ   2026/10/06 23:14:06 ID:xAxD9ntnGE
モニターに映し出されたタイトル画面から落ち着いた曲調がスピーカーを通じて流れてくる。
ヴィルトレがロードを選ぶとセーブデータの一覧が現れる。

「〇〇さん、これは?」
「俺ってこういうゲームで自分の名前を使わないんだよね」
そう言われたヴィルシーナはセーブデータの文字をよく見る。
『恵那編/安田 早出』『みうら編/竹田 猛史』『四葉編/岩井 涼介』
その下にENDの文字、あとは作成した日付と時間だろう。
確かに彼の名前はどこにもないし、もじられているような雰囲気も無い。

「なんていうか、この作品に登場する女の子とこの作品に登場する男の子の話を見たい、っていうのかな?」
彼が顎の縁辺りを指でかきながら答える。
「だから、俺がこの作品に登場して、この作品の子と恋したい、とは思わないんだ・・・」
今ので伝わったかな?とヴィルトレが聞き、ヴィルシーナはえぇ、まぁ。と返す。

つまるところ彼はギャルゲーをドラマ作品として見ているということらしい。

「じゃあ〇〇さんはこのゲームの中でどの女の子がお好きですか?」
「え?う〜ん、難しいな・・・
恵那ちゃんの話はクラス委員長の彼女に対して主人公がひたすら頑張って成長する話だったのが良いし・・・
みうらちゃんの話はクールぶって素直になれない子に寄り添う主人公の話で尊敬したし・・・
四葉ちゃんの話は甘えたがりの妹分に振り回されるけど不思議と癒される話で見ていて楽しかったし・・・
誰が一番かは決められないなぁ・・・」
764 : 貴様   2026/10/06 23:14:39 ID:xAxD9ntnGE
うんうんと悩んだ末にみんな好きという回答を出すヴィルトレ、対してヴィルシーナは望む回答が得られなかったようで少し不満げだ。

「・・・シーナ、ちょっとやってみる?」
「・・・お願いしますわ」

−−−−−

ニューゲームを選ぶと、主人公の名前を決める画面が表示される。

「そういえば〇〇さんって名前をどのように決めているのですか?」
「ん〜、特に意図はなくなんとなくかな、強いて言うのなら最近見聞きした名前が多いかも。
だからなのか、その時ニュースに乗ってる人とか、あと同僚の名前になってることがあったな・・・」

そう言ってシュヴァトレとヴィブトレの事を考える、以前彼らの名前がゲーム主人公の名前が偶然一致してしまった時があり、その際必死に笑いをこらえていた事があった。
おそらく当の二人には意図は伝わっていなかったと信じたい。

そこまで考えて思考を画面に戻す。
ヴィルシーナはまだ名前を決めかねている。

「シーナ、難しく考える事は無いと思うよ?それこそ『ああああ』君でもいいと思うし。」
「そんなのいけません!名前は大事です!この子が私達の子供だと思ったらそんな適当な名前なんて付けられません!」
「そっか〜・・・ 子供?」
「・・・あっ!」

自分が何を言ったのか理解したヴィルシーナ、そのまま押し黙って俯く、二人はそのまましばらく頬を赤らめていた。

「さ、さぁほら、ゲームに戻ろう?子供の事はまた今度話し合うとして、ね?」
意識をなんとかゲーム側に戻すヴィルトレ、画面は変わらずプレイヤーの入力を待つばかりだ。

「あ、じゃあこれはどうかな?」
そう言って彼は慣れた手付きで文字入力を行ない、決定を押す。
765 : ダンナ   2026/10/06 23:15:09 ID:xAxD9ntnGE
「『綾瀬 トレーナー』?」
「これなら特定の誰かにはならないからいいかな、なんてね。」
「まあ、いいんじゃないですか?」
「じゃあ始めるよ」

紆余曲折あったが、ようやくプロローグストーリーが始まる。

『俺は綾瀬 トレーナー、訳あって昔住んでいたこの街に引っ越す事になった。』
ゲーム内の少年が語り出す、無論名前の所は無音だった。

『しかし昔住んでいたとはいえ、それは物心つく前の話だ、だから正直言ってこの街そのものに思い入れはあまりない。』

「ねぇ〇〇さん、いいですか?」
「ん?何かな?」
PAUSEボタンを押してゲームを一次停止し、彼女の方を向く。

「この子、綾瀬トレーナーさんって誰に話しかけているのでしょうか?それとも独り言?」
「あー、こういう作品だとよくあることかな、あとはプレイヤーに対して説明してるのかも?」
返答した彼はゲームを再開する。

そのまま身寄りや住居、願望等を語った後は学校のパートに入った。

『今日は転校生を紹介する、『綾瀬 トレーナー』だ!』
『綾瀬 トレーナーです、その、これからよろしくお願いします!』

「なんていうか、変な感じがしますね、トレーナーさんが学生として転校してくる光景って」
「確かにそうだな、ここはトレーナー学校なのかな?」

想定されていないプレイをしてしているせいで変な所に意識が寄ってしまう。
ゲームの中では席を案内された主人公が隣の席の子に話しかけられる。

『トレーナー君?もしかしてトレーナー君だよね!?』
文字はトレーナー君だが読みはキミにされる、この手のゲームの仕様だ。
766 : お前   2026/10/06 23:15:51 ID:xAxD9ntnGE
「昔の、それも幼稚園頃に知り合った幼馴染が、同じ高校の同じクラスで隣の席で再会するってどんな確率なんでしょうね?」
「うーん、どうだろう?1%位じゃない?わかんないけど」

「・・・ねぇ〇〇さん、良いですか?」
「うん?何かな?」
ヴィルトレは再びゲームの進行を止めてヴィルシーナの方を向く。

「〇〇君?もしかして〇〇君だよね!?」
恵那の真似をしてみるヴィルシーナ
ヴィルトレからの返事はない

「〇〇君?もしかして、私の事、覚えてない、かな?」
「あ、あぁ!もしかして、ヴィルちゃんか!?忘れてないよ、いやぁ~懐かしいなぁ〜」
「本当かなぁ〜?さっき思い出すまでに時間があったような気がするけどなぁ〜・・・」
「い、いやだって幼稚園以来だろう?」

「・・・ふふっ、〇〇さん本気にしすぎですよ」
小芝居に満足したらしい彼女は笑みをこぼす。
遊ばれた彼は少々不愉快ではありつつも、ヴィルシーナが満足したので良しとする。

『ねぇ、あんたか綾瀬?』
ゲーム内では次のヒロインが現れる。

『あんたが幼馴染かどうかなんて知らないけど、あんたみたいのが恵那と関わらないでもらえる?ハッキリ言って恵那はクラス委員長なんだからアンタなんかと関わってる暇なんてないんだからね!』

『もうみうらちゃん、そんな言い方しちゃダメでしょ?ごめんねトレーナー君、この子はみうらちゃん、私の友達なの。』

「共学の女の子ってああいう感じなんですか?」
「いや、あそこまで男嫌いというか、友達のために吠えるのはそうそう居ない気がするな」
「そうなんですね・・・ あ、でもオルフェさんの臣下さん達の中にはこういった子も居た気がしますね」
「あー、確かにそう言われると居てもおかしくない気がするなぁ〜・・・」
767 : トレーナーさま   2026/10/06 23:16:15 ID:xAxD9ntnGE
ゲームは先に進み、いつの間にか学校の外へ出ていた。
『おいお前!お前だお前!』
主人公は誰かに話しかけられる。
そこで3人目のヒロインである四葉が登場する

『お前見ない顔だな?どこから来たんだ?』
『えっと、俺は最近引っ越してきたんだ。』
『はえ〜、それはごくろうさまだな。』
喋り方といい言葉遣いといい、少し癖の強い悪ガキといった印象を受ける少女だ。

『なぁお前、名前は何ていうんだ?』

『綾瀬だ』

『ふーん、じゃあ"お兄ちゃん"だ!』

『いやなんでだよ!』

『丁度遊んでくれるお兄ちゃんが欲しかったんだよな〜』

『(こうして俺は変なちびっ子に懐かれ、"お兄ちゃん"と呼ばれるようになってしまった。明日からの俺の学園生活はどうなってしまうのだろう・・・)』

「ねぇ〇〇さん?つかぬことを聞いてもよろしいですか?」
「ん?何かな?」

「その、今出てきた女の子達の、その、胸が大きく感じられるような気がするのですが…?見た感じジェンティルさん位の体型をしていたと思うのですが?」
その質問に対し、あー、と少し悩んでから答える。
「こういうのは絵描きの願望が大分強く出るからね・・・」
質問内容が内容なばっかりに気まずい雰囲気が流れる。

「・・・やっぱり男の人って大きい胸が好きなんですか?」
「その質問は答えにくいからやめてほしいな・・・ 少なくとも俺は君の胸が好きだよ・・・?」

「・・・〇〇さんのスケベ」
「俺ちゃんと答えたのに酷くないかな・・・?」
ヴィルシーナは訝しみの顔を向けてはいるが、どこかで好感度の上がる音がしていた。
しかしヴィルトレの耳には入ることはなかった。

−−−−−
768 : モルモット君   2026/10/06 23:16:45 ID:xAxD9ntnGE
「それで、この後なんだけど」
ヴィルトレは話題をゲームに戻す。

「ここかまでがこの作品のプロローグで、ここからルートを選んで各キャラのシナリオパートに入っていくんだ」
画面上には各ヒロインの顔が写った選択肢が表示されている。

「どうする?まだ続ける?」
「・・・いいえもう大丈夫です、最初は女の子と仲良くなりたいからこういうゲームをしているのかと思っていましたが、貴方がどういう目でこのゲームを見ているのか分かりましたから」
そこまで言われてヴィルトレはようやく気がついた。

「もしかしてシーナ、嫉妬してた?」
「あら?私が?どうしてですか?」
その言い方とムスッとした眉をしていたら流石に気がつくというものだが、今は指摘しないヴィルトレ。

「それにしても、ゲームのキャラに嫉妬か、ふふっ」
笑う彼に対し彼女はさらにムッとして隣を睨みつける。
「なんですか?何がおかしいの?」

「いや、随分可愛らしい嫉妬をするなと思ったら、愛おしくなっちゃって・・・」
自分にはもう魅力がないのではと思い気が気ではなかったヴィルシーナ、続けて彼は言う。

「それにゲームとリアルは別だし、ほら、こうやってかわいいお嫁さんをハグするなんて、ゲームじゃ絶対できない体験だよ」
彼は間髪入れずに隣の女性を抱き寄せる、突然胸の中に収められた彼女は目を白黒させていたが、次第に彼のせなかに腕を回す。
769 : トレーナーさま   2026/10/06 23:16:58 ID:xAxD9ntnGE
「貴方って本当にズルい人・・・」
「あー、許可なくハグはダメだった?」
「今日はお酒飲みます」
「はいはい、仰せのままに、俺の女王様」
「それと、今後の参考にしたいので、これからも一緒に遊んで欲シーナ・・・」

後日、ヴィルシーナはヴィルトレに並ぶ位に第三者視点で見るノベルゲームにハマりこみ、時にはゲームの感想で語り合ったり、時にはゲーム内のシチュエーションを再現したデートをする等してイチャイチャのダシにしているのであった。

おわり
770 : 使い魔   2026/10/06 23:23:30 ID:xAxD9ntnGE
>>762
以上、余談ですがヴィルトレは他にも乙女ゲーも嗜む事があり、口説き文句はだいたいそこで学んでいたりする。
771 : 使い魔   2026/10/07 19:48:40 ID:ny2YsbEczU
絶対SSは書かないが、シーナはヴィルトレによって尻尾の付け根が弱点になっているし、ヴィルトレは犬系のコスプレしたヴィルシーナが好き
なので、「今年も人狼ですがおー!」とか襲いかかった瞬間、尻尾の付け根をむんずと掴む吸血鬼なヴィルトレは「ほう、主人に逆らうとは言い度胸だ、たっぷりお仕置きしてやる」と言って、ズルズルと引きずっていく(ただし安全の為の途中まで)
そして引きずられていくヴィルシーナは「ご主人様!ごめんなさい!ごめんなさい!やあああ!」って叫ぶんだよね。

なお翌日、片付けに追われる二人
772 : キミ   2026/10/08 17:38:44 ID:moHsyxGJxo
なんとなく考えたやつ

ヴィルトレの秘密
『実は最近、ヴィルシーナの投球の80%まで受け止める事ができるようになった』
773 : アナタ   2026/10/08 21:03:47 ID:XcmRiVPPsM
なんとなく決めてる設定

ヴィルトレは元野球部、ポジションはキャッチャーで2番手バッター、最終戦績は地方大会準優勝
774 : アナタ   2026/10/08 23:17:18 ID:XcmRiVPPsM
お付き合いを始めてからある程度経った頃、そこそこ踏み込んだ話題も出せるようになったヴィルシーナは『自分が大事にされている事を理解しているが、それはそれとして私と一緒に居て性的に興奮しないのか?(心配的な意味合いで)』と言う質問を投げかける。

実は学生時代から続いていた色仕掛けも全部我慢している事を伝えるヴィルトレと、その答えに恥ずかしさもありドキドキするヴィルシーナという図が見たいです。


ただ答え方が、『相手の手を興奮している場所に持っていく』と言った身体の言葉で返s
775 : アンタ   2026/10/08 23:53:47 ID:XcmRiVPPsM
ちょっとエッチなのでやめました
776 : アネゴ   2026/10/10 20:52:04 ID:2CNJPKDRuE
ヴィルトレは筋トレ
シュヴァトレは料理
ヴィブトレは…なんだろ…
777 : お姉ちゃん   2026/10/10 21:20:57 ID:J1Eze0kHDs
>>776
趣味と呼べる趣味は無かったけれど、ヴィブロスに振り回されるうちにヴィブロス(のやる事)が趣味になっているとてぇてぇですよね?
778 : お姉さま   2026/10/11 09:04:50 ID:bOGV5kh1xw
>>777
ヴィブロスのショッピングに付き合うために頑張るヴィブトレ…

いいね…
779 : ダンナ   2026/10/11 12:24:45 ID:od6q6YqjjI
メモと妄想
・走る姿に一目惚れしたというヴィルトレ、その時は走りにだけだと思ってた
・担当を持つ前は趣味や生活の時間をそれなりに取っていたが、担当バの為に全部割くようになった
・エスコートの姿勢はいつもしてる、ヴィルシーナ以外にはしてない
・美しい物や努力の証は褒めて伸ばす派
・↑ヴィルシーナにはそれ相応の対応が必要なウマ娘だと認識してる
・ヴィルシーナが引退後も卒業までは担当契約は解消していない、お互い契約終了の話は受け入れるつもりで相手からの切り出しを待ってた。
・ある日を境にヴィルシーナを担当バとしてではなく女性として強く意識するようになる
・信頼してくれていたのは担当契約があったから、なので自分の気持ちは押し隠して卒業を見送ろうとしていた
・ヴィルシーナが卒業するまでの間、ヴィルシーナと何かをする夢を毎日のように見るし、現実でもあらゆる物がヴィルシーナに見えてしまう程心に引っ掛かっていた
・ヴィルシーナへの気持ちを押し隠す事に必死すぎて、ヴィルシーナからのアプローチを全部スルーしてた
780 : 使い魔   2026/10/12 15:19:42 ID:oCflcq2i0Q
没にしたけど、書いておきたいから書きたい話

ヴィルトレ祖父母のいる田舎には山姥伝説がある
正体は祖父の浮気(誤解)を疑った祖母が鎌と鉈持って山3つほど追い回した為

なんとなくヴィブトレは眼鏡かけてるイメージ
なお、ヴィルトレはシュヴァルシュヴァトレの結婚式とヴィルロスヴィブトレの結婚式にスーツで行った結果、ガードマンと間違えられる
781 : トレーナーちゃん   2026/10/12 21:14:11 ID:3L9m8R8yEk
『一口 甘えん坊シーナ』

シーナ「今日の水族館楽しかったですね~」

トレ「うんうん、イルカショーのイルカかわいかったよね」

シーナ「熱帯魚のコーナーにいたタコ、大きかったですよね」

トレ「そうだったなぁ・・・ ん?あ、タコ!」

シーナ「なんですか?」

トレ「ほら、顔が赤くて抱き着いたら離れない」

シーナ「ふーん?タコさんだぞ~、絡みついちゃいます~(ぎゅ~)」

トレ「むぎゅ~、くるしい~」

シーナ「ちゅーもしちゃいます~、ちゅーちゅ~」

トレ「くすぐったいよシーナ~」

―翌朝

トレ「おはようシーナ」

シーナ「おはようございます、あなた」

トレ「・・・ねぇ、ちょっと思った事言っていい?」

シーナ「あら奇遇ですね、私もあるんです」

「「・・・たこ焼き食べたい」」

シーナ「ふふっ・・・」

トレ「ははっ、じゃあ今日のお昼はたこ焼きにしようか、ショッピングモールにお店があったはずだ」

このあと、二人でフーフーしながらたこ焼きを食べた。
おわり
782 : あなた   2026/10/15 21:06:01 ID:.XzC4wXmtg
ウマママになった三姉妹は時々姉妹の子供を預かっては夫婦の時間を作っている。

子供達は従兄妹姉弟と遊ぶ事を楽しみにしてるけど、年長の子供はある日を境に何となく察するようになる。
783 : トレぴ   2026/10/15 21:10:11 ID:VTpNP2vn7Y
>>782
そのうち子供達で親の愚痴言ってそう
784 : 貴方   2026/10/15 21:44:16 ID:.XzC4wXmtg
>>783
ヴィル息子(中3)「なんかゆーうつだな・・・ 今こうしている間に親父たちがいつも以上にベタベタしてるって思うとさ・・・」

シュヴァ息子(中2)「うちの母さんもそうだけど、ヴィルシーナさんって今でもアツアツだよね~」
785 : トレーナーさん   2026/10/15 23:06:18 ID:VTpNP2vn7Y
ある休日の朝。
ヴィルトレは映画館に向かっていた。

「この小説も映画化か、楽しみだな」

「一人で映画なんてズルい…」
「別にいいんじゃない?姉さん…」
「そうだよお姉ちゃん…」
「今日はシュヴァルと釣り竿買いに行く予定だったんだけど…」
「後でショッピング行きましょうねヴィブロス…」

ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、シュヴァトレ、ヴィブトレが壁からヴィルトレを覗いていた。

「だって…私に何も言わないで行くなんて…」

ふてくされるヴィルシーナ

「でもどういう映画なんだろ?」
「ん?あー…あれだろ…」

シュヴァトレが指差す映画は、最近話題のホラー小説だった。

「あー…お姉ちゃんホラー苦手だもんね…」
「原作小説がヴィルトレさんがすっごい後味悪いけど滅茶苦茶面白かったって言ってましたね…」

ヴィブロスとヴィブトレ言う。

「むう…ホラー映画でも一緒なら大丈夫なのに…」

納得がいかない様子のヴィルシーナと
ウキウキでポップコーンとジュースを購入し、劇場に入っていくヴィルトレだった。
786 : マスター   2026/10/15 23:06:23 ID:VTpNP2vn7Y
それから2時間後

「トレーナーさん!ズルいです!」

ヴィルシーナはヴィルトレの前に立つ
しかし

「あ゛?」

ものすごく機嫌が悪そうに返すヴィルトレ

「んだよシーナか、今機嫌悪いから、邪魔すんな」

そう言い、立ち去った。

「え…え…」

立ち尽くすヴィルシーナ

「ヴィルトレさん、どうしたんだろ?」
「あんなに機嫌悪いなんて珍しいよね…」

シュヴァルグランとヴィブロスは呟き

「あー…よっぽど酷かったんだな…」
「他の人も機嫌悪そうですからね…」

シュヴァトレとヴィブトレは納得した。

だが、ヴィルシーナだけは

「なんでぇ…」

と落ち込んだ。

その日、ヴィルトレは不貞寝した。

理由?映画が原作からクソ改変されていたそうです。
787 : アンタ   2026/10/16 00:41:34 ID:V0xWUYQmtA
負けないぞ・・・
ドSヴィルトレ概念には絶対負けない甘々夫婦概念で上書きしてやる・・・!
788 : お兄ちゃん   2026/10/16 00:51:00 ID:rNQZ9iMf3U
おまけ
「ねぇ…どんな改変されてたの?」

「あー…うん…原作はバッドエンドだけど…でも滅茶苦茶面白かったんだよ」

「うん…」

「映画はな…VRゲームでしたエンドでな…劇場冷え冷えだったぞ…」

「そ…そうなのね…」

「シーナ」

「なに?」

「膝枕してくれ…精神的に疲れた…」

「仕方ないわね…」
789 : トレーナー   2026/10/16 08:12:54 ID:KAHp5q31DM
>>788
これが良いんだよ、これが(膝枕)
790 : 相棒   2026/10/17 14:31:00 ID:ukySv2H86s
もういっちょおまけ

みんな(ヴィルトレ除く)で原作小説読んだ上で映画を観た結果

シュヴァ夫妻→映画の後やけ食い
ヴィブ夫妻→2人でカラオケに

ヴィルシーナ→ヴィルトレの気持ちがよくわかった
ヴィルトレ→膝枕の後、しばらく3日ほど寝込んだ
791 : 相棒   2026/10/19 08:58:44 ID:UhhDrYt78g
ウィリーズ・ワンダーランドというホラー映画を見るヴィル夫妻とか考えたけど、見たことないから書けん…
ちなみに主演はニコラス・ケイジだそうだ
792 : トレーナー   2026/10/19 12:08:13 ID:qeLESBpbmI
なんでそんなにかわいいお嫁さんをイジメたがるんだよ。

そんなスタンスを隠さないから、お前らの所には嫁や婿がいないんだぞ
793 : 使い魔   2026/10/19 12:18:02 ID:MNgmq0dk.o
>>792
あれだよ、それで夜眠れないから抱きついてくるのを狙ってんだよ
794 : アナタ   2026/10/19 20:47:58 ID:zRpy4eDJi.
3バ…3トレーナーそれぞれのストレス解消方

ヴィルトレ→筋トレ(たまにヴィルシーナがうえに座って腕立て伏せなどする)

シュヴァトレ→料理作りまくる(食べるのはシュヴァル)

ヴィブトレ→ランニングやヨガや瞑想(ヴィブロスが付き合う)
795 : トレーナーちゃん   2026/10/20 15:53:43 ID:iQYryQY1Mc
今小豆島旅行に行ってるけど
ヴィルシーナが実写版魔女宅の箒に跨ってジャンプした瞬間を撮るヴィルトレ

それから何年か後、子供出来た後もやってきて、妻と子供の分を撮って満足したヴィルトレ
しかし妻と子供にやってやってと言われ、やった結果盛大に足を挫くヴィルトレ
やはり老化には勝てないのだ…
796 : キミ   2026/10/21 19:53:01 ID:2ftfmRbo5o
ヴィルトレはヴィブロスに対して大きな恩があるのであまり断れない
そんなヴィブロスはヴィルトレを足(車の運転手)にしてる。

そういう話を今書いてるSSの後に書く予定。
797 : トレーナーちゃん   2026/10/21 20:11:10 ID:paPh4WtgOs
>>796
気になる

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