【微閲覧注意】シン・ウマ娘サバイバルホラー~洋館から脱出せよ!~
1 : 今度は削除されないよう気をつけます・・・   2024/05/06 11:18:35 ID:wv84T33FKE
サトノグループのビデオゲーム部門が制作したVRホラーゲームが、モニター試験のために再びトレセン学園へと持ち込まれた

『前回はバグが多く見受けられましたので、今回はそれらを取り除いた、全年齢寄りの改良版です!』
『今回こそ最初にクリアした人には、サトノグループから特別なプレゼントがあります!』

サトノダイヤモンドが発したこの一言により、素人からゲームマニアまで。こぞって挑戦するウマ娘達。果たして特別なプレゼントは誰の手に渡るのか!?
今、ウマ娘達の挑戦が始まる!
517 : 26ターン目   2024/07/22 11:17:39 ID:0d4T9qFzis
「ホテルみたいに部屋がたくさんあるけど・・・何か不気味ぃ・・・」

屋敷の使用人達が使っていたであろう区画に、ヴィブロスの姿があった
ある程度は落ち着いてきたため表情は戻ってきているが、足取りはこれまでと比べてどうしようもなく重かった

「でもまぁ、お守りも見つかったからまだなんとかなるかな」

そんな中、見つけた二本のダガーナイフをポケットに押し込むヴィブロス
彼女の表情に、少しだけ余裕が戻る。だがゲームシステムは彼女に無慈悲な沙汰を下した

「・・・カチリ? 今何か・・・!? ケホッ、あにこれぇ・・・?」

歩いている内に何かのスイッチを踏んでしまったのか。天井のスプリンクラーに偽装した噴射口から黄土色のガスが噴射され、ヴィブロスはそれをもろに吸ってしまうのだった

(トラップ発動! ガス噴射装置!)
(エリア移動するまでの間、精神力が0になるぞ!)

518 : >>1   2024/07/22 11:18:44 ID:0d4T9qFzis
>>517
(誤字がありました。ダガーナイフの数は1本です)
519 : 27ターン目   2024/07/22 11:20:26 ID:0d4T9qFzis
「あ、ラッキー♪」

(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスはダガーナイフを手に入れた!)
(ダガーナイフ所持数1→2)

520 : 28ターン目   2024/07/22 11:25:38 ID:0d4T9qFzis
道中で二本目のダガーナイフを見つけたはいいものの、足下がおぼつかないために時々転びそうになるヴィブロス
そして・・・

「あっ、いったぁっ!?」

案の定、足を滑らせて派手に顔からずっこけた

「いたた・・・ん?」

ぶつけた鼻を押さえながら周囲を見渡すと、昆虫の標本を飾っている棚、その内の一つに、動かしたような痕があるのを発見したのだ

「ってことはこうすると・・・あっ、出口!」

物は試しと動かしてみると、彼女の予想通りそこには隠し扉が
これで完全にペースを取り戻したのか。いつもの朗らかな雰囲気をヴィブロスは取り戻したのだった

(エリア移動成功。エリア2→エリア3へ)
(ガス噴射装置の効果終了。精神力0→74)

521 : 29ターン目   2024/07/22 11:30:43 ID:0d4T9qFzis
「ここどこだろ・・・植物園か何かかな?」

扉を抜けた先は洋館の庭園部・・・ではなく、巨大なサンドームに覆われた場所だった
彼女が予測したとおり、植物園のような温室だったのだろう
もっとも、今現在は荒廃して見る影もないが

「お花も枯れちゃってるし・・・何か、何か出そう・・・」
<Beep! Beep!
「やっぱりぃっ!?」

在りし日は咲き乱れていたであろう花々を偲びつつ、先を行くヴィブロス
だが突如として警報装置が作動し、けたたましいサイレンに反応してリザードマンが茂みの中から飛び出してきたのだ

(トラップ発動! 警報装置だ!)
(警報に反応してリザードマンが現れた!)

522 : リザードマンのステータス   2024/07/22 11:33:11 ID:0d4T9qFzis
「むぅ・・・どんな奴でも負けないもん!」

(LP97、攻撃力95、防御力34)
(次のレスより、戦闘開始!)

523 : 30ターン目   2024/07/22 11:41:46 ID:0d4T9qFzis
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値45-防御力34+精神力74=85のダメージ!)
(リザードマンの残りLP97→12)

「せんてひっしょー!!」
「!?!?」

残る体力が少ない故か、ヴィブロスは驚くほど冷静だった
出てきた台詞とは裏腹にしっかりと狙いを定め、ピストルを撃つ
放たれた弾丸は的確にリザードマンの急所を捉え、予想だにしないダメージに彼は完全に出鼻をくじかれるのだった

524 : 30ターン目   2024/07/22 11:49:48 ID:0d4T9qFzis
(リザードマンの攻撃!)
(攻撃値27-防御力62-精神力0=35のカウンターダメージ!)
(リザードマンの残りLP12→0)
(リザードマンを倒した!)

「syaaaa!!」

破れかぶれの突撃。致命傷に近い傷を負わされたリザードマンが生き残るには、目の前の生き物をやるしかない。最も・・・

「よいしょっ!!」
「!?!?」

それが許されたらの話だが
ヴィブロスは器用に盾を用いて、突き出されてきたかぎ爪をアッパーカットよろしくすくい上げたのだ
それによって生じた隙に、彼の腹部へ鉛弾が突き刺さる
信じられないものをみたような顔―をしているかはわからないが、彼は驚愕と共に消滅するのだった

525 : 32ターン目   2024/07/22 11:55:47 ID:0d4T9qFzis
「どうだ、参ったかー・・・って、あれ、消えちゃった。そう言えば、そんなゲームだったっけ」

勝ち誇るヴィブロスだが、仕様を思い出したことであまり余韻には浸れなかったようだ

「まあいっか。次次・・・ん?」

そうして踏み出した次なる一歩。聞き覚えのあるカチリ、と言う音。そして・・・

<Beep! Beep!
「えっ、何!? あぁっ! ドアがぁっ!!」

けたたましいサイレンがサンドームの中に鳴り響く
警報装置と違う点は、出入り口と思しきドアにシャッターが降り、ドームの内側から鉄板がせり出してきた事で閉じ込められたことくらいだろうか

(トラップ発動! 隔壁閉鎖!)
(2ターンの間、エリア移動が出来なくなるぞ!)

526 : 33ターン目   2024/07/22 12:00:11 ID:0d4T9qFzis
「これもだめ・・・こっちも・・・開かない! あぁもう、アタシのバ鹿ぁっ!」

何とか出られないかと、ダメ元でドアを探しては開けようとし、仕様に弾き返されるヴィブロス
業を煮やした結果、どこぞの貴婦人よろしく壁でも蹴破ろうかと思い始めた矢先のことだ

「――――」
「・・・今、何か・・・っ!?」

ぞわり、と彼女の背筋に冷たいものが走る。ゆっくりと後ろをふり返ると・・・

「ひっ・・・!?」

見覚えのある緑色の身体に、無機質な複眼。パラドキラーがそこにいたのだった

(パラドキラーが現れた! 次のレスでステータス)

527 : パラドキラーのステータス(隔壁解除まであと2ターン)   2024/07/22 12:02:54 ID:0d4T9qFzis
「な、なんでこんな時にぃっ・・・!」

(LP100、攻撃力75、防御力77)
(パラドキラーの防御力がヴィブロスの最大火力を上回っているため、次のレスで逃走ロール!)

528 : 34ターン目   2024/07/22 12:12:16 ID:0d4T9qFzis
(隔壁解除まで、あと1ターン)
(ヴィブロスは逃げ出した!)
(しかし、まわりこまれてしまった!)
(パラドキラーの一回目の攻撃!)
(攻撃値3-防御力62-精神力74=133のカウンターダメージ!)
(パラドキラーの残りLP100→0)
(パラドキラーを倒した!)

529 : 34ターン目   2024/07/22 12:12:31 ID:0d4T9qFzis
「やだやだやだぁっ!! こっち来ないでぇっ!!」

危うくやられそうになった事を思い出したのか、涙目になりながらピストルを連射するヴィブロス
あの時と違う点があるとすれば、めくら撃ちであるにもかかわらず複数の銃弾が命中したことだろう

「!?!?!?」
「あ、あれ? 倒せた・・・?」

ピストルが弾切れになったため恐る恐る前を見据えるヴィブロス。そこには、既に何もいなかった
530 : 35ターン目   2024/07/22 12:16:28 ID:0d4T9qFzis
(隔壁解除。このターンから、エリア移動が解禁)

「やだやだやだぁっ!! こっち来ないでぇっ!!」

危うくやられそうになった事を思い出したのか、涙目になりながらピストルを連射するヴィブロス
あの時と違う点があるとすれば、めくら撃ちであるにもかかわらず複数の銃弾が命中したことだろう

「!?!?!?」
「あ、あれ? 倒せた・・・?」

ピストルが弾切れになったため恐る恐る前を見据えるヴィブロス。そこには、既に何もいなかった

「あはぁ~・・・ジュミョーが縮んだかもぉ・・・」

危機が去ったことでほっと胸をなで下ろすヴィブロス
パラドキラーが倒されるのとタイミングを同じくして、サンドームを封鎖していたシャッターが開いていく音が聞こえてきた

「ってことは・・・あっ、開いた!」

背にしていたドアも丁度ロックが解除されたことで、ヴィブロスは喜び勇んでそれを潜っていくのだった

(エリア移動成功。エリア3→エリア4へ)

531 : 36ターン目(半端な所ですが、今回はここまでとします)   2024/07/22 12:20:11 ID:0d4T9qFzis
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスは傷薬を手に入れた! LPが50回復した!)
(ヴィブロスの残りLP22→54)

「回復アイテム! キューシにイッショーだよぉ」

532 : 各所の反応   2024/07/22 20:26:37 ID:1/FvmFpPzA
傷薬:
キタ!ついに!531レス目で求められた!!!

当て身カウンターはロマンなお方:
うひょぉ『最大与ダメージ』記録更新!
LP最大値100の相手をも消し去るオーバーキル…♪
ラスボスに対抗できる数少ない希望となる期待値を見せてくれてありがとう【>>528】!
533 : 37ターン目(今回の分です)   2024/07/24 10:45:34 ID:9WQjBdpq6Y
「ふぃ~・・・助かったぁ・・・」

傷薬をスプレーしたことで鎮痛成分が効いてきたのか。だいぶ落ち着きを取り戻してきたヴィブロス

「それにしても・・・ここってトンネル?」

そんな彼女は、まっすぐに敷かれたレールと等間隔に照明が配置されたトンネルに降り立っていた。先ほどの傷薬も、ここへ降りてくる途中の階段で拾ったものである

「うーん・・・こー言うのって“おにぎりか蛇口か”だっけ? とにかく行って見よー!」

ヴィブロス、正確には“鬼が出るか蛇が出るか”、ですよ

(エリア移動成功。エリア4→エリア5)

534 : 38ターン目   2024/07/24 11:26:47 ID:9WQjBdpq6Y
「おぉ~。でもセレブっていうより、どっちかって言うとシュヴァちが好きそうなタイプ?」

トンネルを抜けてヴィブロスがたどり着いた先は、稼働を止めて荒廃した発電所と思われる施設であった
人気がなくなって久しいであろうそこを探索していたその時だった

「Gwooooo!!」
「むっ! 出たな、モンスター!」

二階の吹き抜けから、勢いよく何かがヴィブロス目がけて飛び降りてくる
それ―ビッグハンドは奇襲するつもりだったようだが、彼女は即座にそれを回避すると臨戦態勢を整えるのだった

(ビッグハンドが現れた! 次のレスでステータス)

535 : 38ターン目   2024/07/24 11:29:48 ID:9WQjBdpq6Y
「うわ、すっごい腕・・・パパくらいすごいかも」

(LP16、攻撃力95、防御力9)
(次のレスより、戦闘開始!)

536 : 39ターン目   2024/07/24 11:37:16 ID:9WQjBdpq6Y
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値53-防御力9+精神力0=44のダメージ!)
(ビッグハンドの残りLP16→0)
(ビッグハンドを倒した!)

「Gwooooo!!」
「よっ、ほっ、バン!」
「!?」

丸太のように太い両腕を振りかざし、攻撃を仕掛けるビッグハンド
一方のヴィブロスはここまでで完全に使い方を理解したアシストをフル活用して全て回避し、抜き打ちでピストルを撃ち込んだのだ
そして被弾したことで怯むビッグハンドの顔面目がけて渾身のソバットを撃ち込んだのだ

「おりゃぁっ!!」
「Gyaon!?」

顔面に靴跡を付けられ、派手に吹っ飛んだビッグハンドはそのまま消滅するのだった

「ふふ~ん。やっぱアタシ、強すぎぃ?」

537 : 40ターン目   2024/07/24 12:18:24 ID:9WQjBdpq6Y
「発電所ってことは・・・うーん、行ったことないからわかんないなぁ・・・」

何か使えるものはないか、手始めに守衛室だった部屋を探し回るヴィブロス
そこからさらに作業員用の休憩室などへも足を伸ばしてみるのだが、使い古された作業着以外は見つからなかった

「きゃっ!? 何コレ・・・血・・・?」

その内の一着が血で赤黒く染まっていたのを見て、腰を抜かしそうになるヴィブロス。そのためか、背後から近寄ってきていたパラドキラーの存在に気づいていなかった

「―――」
「っ、危ないっ!!」

寸での所で察知したため、彼女は九死に一生を得るのだった

(パラドキラーが現れた! 次のレスでステータス)

538 : 40ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/07/24 12:19:53 ID:9WQjBdpq6Y
「・・・って、あれ? 小さい?」

(LP28、攻撃力2、防御力31)
(次のレスから、戦闘開始!)

539 : 41ターン目(今回の分です)   2024/07/26 10:59:06 ID:n7StwReWrg
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値67-防御力31+精神力0=36のダメージ!)
(パラドキラーの残りLP28→0)
(パラドキラーを倒した!)

「あったれぇっ!」

素早く動くわけでもなく、かといって極端に大きいわけでもない
現れたパラドキラーは客観的に見ても弱い個体だと判断したヴィブロスは躊躇することなくピストルを撃つ
彼女の見立て通り、銃弾を喰らったパラドキラーはそのまま消滅するのだった

540 : 42ターン目   2024/07/26 11:00:26 ID:n7StwReWrg
「あれって、スイッチ・・・? 危ないから近づかないどこ」

(ヴィブロスはトラップを回避した!)

541 : 43ターン目   2024/07/26 11:05:07 ID:n7StwReWrg
「うーん、使えそうなのは何もないかなぁ・・・あ!」

引き続き発電所を探索していたヴィブロスは、見取り図の中にトラムの発着所があるのを見つける
その場所へと行ってみると、幸いにもまだ車体は生きており、コンソールを動かせば直ぐにでも発車できそうであった

「しゅっぱ~つ!」

ドアを閉め、スターターを回すとゆっくりと走り出すトラム。レールの先には何が待っているのだろうか・・・

(エリア移動成功。エリア5→エリア6へ)

542 : 44ターン目   2024/07/26 11:08:55 ID:n7StwReWrg
時間にして十分ほどだろうか。殺風景な列車の旅を楽しんだ後に、ヴィブロスが降り立ったのは古い城の様な場所だった

「こー言う古いお城って、超セレブって感じ! それじゃあ早速・・・」
<Bowwow!!
「この声って・・・」

ウキウキとした気分で踏み込もうとした矢先、聞き覚えのある鳴き声と共に茂みの中からゾンビ犬が飛び出してきたのだった

(ゾンビ犬が現れた! 次のレスでステータス)

543 : 44ターン目   2024/07/26 11:10:53 ID:n7StwReWrg
「な、何かやばそう・・・!」

(LP61、攻撃力94、防御力26)
(次のレスより、戦闘開始!)

544 : 45ターン目   2024/07/26 11:20:56 ID:n7StwReWrg
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値25-防御力26+精神力0=ダメージはない!)

「えい!」

小柄な自身と比べても大きなゾンビ犬を警戒して、速攻で片を付けようとするヴィブロス
的確に狙いを定め、ピストルを撃つのだが・・・

「!!」
「嘘、外した!?」

外観からは想像も付かない程の俊敏さで、ゾンビ犬は回避してみせたのだった

545 : 46ターン目(中途半端ですが、今回はここまでとします)   2024/07/26 11:56:17 ID:n7StwReWrg
(ゾンビ犬の攻撃)
(攻撃値54-防御力62-精神力0=8のカウンターダメージ!)
(ゾンビ犬の残りLP61→53)

「Bowwow!!」
「っととっ!」

巨体を躍動させ、ゾンビ犬はヴィブロスに襲いかかる
あれに潰されればひとたまりもないだろうことは、容易に予想が出来たため彼女は寸での所でこれを回避する

「お返し!」
「!」

その直後に反撃の銃弾を撃ち込むのも忘れない。これで少しはダメージを与えられただろう

546 : 47ターン目(今回の分です)   2024/07/28 13:47:46 ID:kY6KmVklTo
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値12-防御力26+精神力0=ダメージはない!)

「えいっ!」

立て続けにピストルを撃つヴィブロス。だが・・・

「!」
「また外した!?」

またしてもゾンビ犬は回避してみせる。まるで彼女の手の内が解っているかのように

547 : 48ターン目   2024/07/28 13:57:36 ID:kY6KmVklTo
(ゾンビ犬の攻撃!)
(攻撃値77-防御力62-精神力0=15のダメージ!)
(ヴィブロスはダガーナイフを使った!)
(ゾンビ犬を倒した!)

「このっ!」
「Bowwow!!」
「外し・・・きゃぁっ!?」

何とかダメージを与えようと、もう一度ピストルを撃とうとするヴィブロスだが、ゾンビ犬の方が早かった
巨体を躍動させながら跳び上がり、勢いに任せてヴィブロスへ体当たりしたのだ
形としては彼女を押し倒す

「Grrrrrr・・・!」
「やっ、やだぁっ! どいてよぉっ!」

口元からよだれを垂らし、牙を剥くゾンビ犬に対し、ヴィブロスは必死に抵抗する

「うぅ・・・えいっ!!」
「Cyainn!?」

何とか動かせる左手でダガーナイフを抜くと、彼女はそれを思い切り相手の肩に突き刺した
獲物になるはずだった生き物からの反撃に面食らったゾンビ犬は、そのまま逃げ出すのだった

548 : 49ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/07/28 14:02:28 ID:kY6KmVklTo
「いたた・・・危なかったなぁ今の」

自分よりも大きい相手を追い払った事でまた少し、余裕ができたのだろう
ヴィブロスは適当な大きさの箱に腰を下ろす。すると・・・

「ほぇ? 何か下がって行ってる!?」

何かの拍子でスイッチが入ってしまったのか。周囲の床ごと箱が地面の下へと沈んで行くではないか
それが荷物運搬用の大型エレベーターであることに気づいた時には、既に彼女の姿は地下へと消えていたのだった・・・

(エリア移動成功。エリア6→エリア7へ)

549 : 50ターン目(今回の分です)   2024/07/29 10:48:00 ID:YaD2eZyXW2
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスはダガーナイフを手に入れた!)
(ダガーナイフ所持数1→2)

「あ、ナイフ! ラッキー!」

550 : 51ターン目   2024/07/29 10:53:38 ID:YaD2eZyXW2
「あ、止まった・・・けど何もないじゃん」

あれから数分後。荷物の中に紛れ込んでいたダガーナイフを手に入れると同時にヴィブロスの乗るエレベーターは秋天へと到着していた
降りた先にあったのは、恐らく荷物の搬入に使われていたと思われる巨大なターンテーブルと、また別のエレベーターだった

「うーん・・・とにかく、行くっきゃないかぁ」

特にめぼしいものはないと判断したヴィブロスは、そのエレベーターへと乗り込むと今度は上へと登っていくのだった・・・

(エリア移動成功。エリア7→エリア8へ)

551 : 52ターン目   2024/07/29 10:54:52 ID:YaD2eZyXW2
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスはダガーナイフを手に入れた!)
(ダガーナイフ所持数2→3)

「あ、またナイフ!」
552 : 52ターン目   2024/07/29 10:55:11 ID:YaD2eZyXW2
>>551
(すみません、画像が抜けてました)

553 : 52ターン目   2024/07/29 11:00:08 ID:YaD2eZyXW2
「ここって工場? 何かほこりっぽい・・・」

エレベーターを登っていった先でヴィブロスを待っていたのは、荒廃した工場らしき場所だった
使われなくなり、錆とほこりに覆われた工作機械が、まるで墓標のように鎮座している

「うぅ~こんなとこさっさと抜けて・・・」
<Beep! Beep!
「きゃっ!? 何なのっ!?」

早々に通り抜けようとした矢先。工場内にもはやおなじみとなったサイレンが響き渡り、窓という窓にシャッターが降りてロックされていく

「んもぅ、また閉じ込められたぁっ!」

(トラップ発動! 隔壁閉鎖だ!)
(2ターンの間、エリア移動が出来なくなるぞ!)

554 : 53ターン目   2024/07/29 11:01:26 ID:YaD2eZyXW2
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスは傷薬を手に入れた!)
(ヴィブロスの体力は満タンだ!)

「うーん、今はジュースとか欲しいなぁ・・・」

555 : 54ターン目   2024/07/29 11:02:48 ID:YaD2eZyXW2
(隔壁解除まで、あと1ターン)
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスは傷薬を手に入れた!)
(ヴィブロスの体力は満タンだ!)

「いらないよぉ・・・」

556 : 55ターン目   2024/07/29 11:07:57 ID:YaD2eZyXW2
(隔壁解除! 次のターンからエリア移動できるぞ)

「よい・・・しょっと。あ、出口!」

状況を確認するべく、積み上げられていたコンテナによじ登り、周囲を見渡すヴィブロス
遠目ではあるがシャッターが開いているドアを見つけると、彼女は喜び勇んでそちらへ向かおうとするのだが・・・

「―――!!」
「!!」

突如として発せられた殺気を感じ取ったのか。その場に止まりピストルと盾を構えた

「――――」
「うっ・・・またカマキリ・・・」

もはや何度目なのか数えるのが面倒になってきた相手、パラドキラーがヴィブロスの前へと現れる。一体どこへ隠れていたのだろうか

(パラドキラーが現れた! 次のレスでステータス)

557 : 55ターン目   2024/07/29 11:10:09 ID:YaD2eZyXW2
「何か、強そう・・・!」

(LP69、攻撃力33、防御力82)
(防御力がヴィブロスの最大攻撃値を上回っているため、次のレスで逃走ロール!)

558 : 56ターン目   2024/07/29 11:12:53 ID:YaD2eZyXW2
(ヴィブロスは逃げ出した!)
(しかし、まわりこまれてしまった!)
(パラドキラーの一回目の攻撃!)
(攻撃値32-防御力62-精神力0=30のカウンターダメージ!)
(パラドキラーの残りLP69→39)

559 : 56ターン目   2024/07/29 11:19:23 ID:YaD2eZyXW2
(パラドキラーの二回目の攻撃!)
(攻撃値31-防御力62-精神力0=31のカウンターダメージ!)
(パラドキラーの残りLP39→8)

「逃げるが勝ちっ!」

本能的に勝ちの目がないことを悟ったヴィブロスは、即座に逃げの一手を打つ
だがそれに対してパラドキラーは壁や天井を自在に使うことで彼女の進路へと一気に割り込んできたのだ

「――――」
「っ!!」

多くの獲物を葬ってきたであろう大鎌がヴィブロス目がけて振り下ろされる
ともすれば盾もろとも真っ二つにされてもおかしくない一撃を、彼女は盾に角度を付けることで冷静に受け流して反撃の銃弾を撃ち込んだ

「!?」
「ふふん、ウマ娘を嘗めないでよね!」

立て続けにカウンターを撃ち込まれ、パラドキラーは文字通り虫の息だ

560 : 57ターン目(中途半端ですが、今回はここまでとします)   2024/07/29 11:25:26 ID:YaD2eZyXW2
(ヴィブロスは逃げ出した!)
(しかし、まわりこまれてしまった!)
(パラドキラーの一回目の攻撃!)
(攻撃値9-防御力62-精神力74=127のカウンターダメージ!)
(パラドキラーの残りLP9→0)
(パラドキラーを倒した!)

「―――!!」
「残念、はずれ~」

なんとしてもコイツを仕留める、とばかりに鎌を振り回すパラドキラーだが、肝心のヴィブロスに対してかすりもしていない
闇雲にそうした結果、この狭い空間でどうなるかは火を見るより明らかだった

「!?!?」
「きゃぁっ!?」

荷物をぶら下げるロープを切ってしまったのだろうか。突如として落ちてきたコンテナがパラドキラーの体躯を下敷きにしたのだ
自分を遙かに上回る質量に潰されてはひとたまりもなく、パラドキラーはそのまま消滅するのだった

561 : 58ターン目(今回の分です)   2024/07/31 11:32:05 ID:.L3vYwdkxY
「早いところ通り抜けたいけど・・・」

稼働を止めて長いのだろう。機械や資材などが散乱し、まるで迷路のようになった工場をヴィブロスは進む
時にはコンテナを押したり、機械を乗り越えたりと進んでいた最中のことだ

「Syu・・・」
「!」

何者かの視線を感じ取ったヴィブロスはその場でゆっくりとふり返り、視線を上へと向ける
すると二階の辺りにたたずんでいた影がふわり、と跳び上がり彼女の目の前へと降り立ったのだ

(リザードマンが現れた! 次のレスでステータス)

562 : 58ターン目   2024/07/31 11:34:50 ID:.L3vYwdkxY
「な、何か強そう・・・!」

(LP64、攻撃力60、防御力56)
(次のレスより、戦闘開始!)

563 : 59ターン目   2024/07/31 11:37:05 ID:.L3vYwdkxY
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値22-防御力56+精神力0=ダメージはない!)

「そこだぁっ!」

狙いもそこそこに、ピストルを連射するヴィブロス
しかしリザードマンは障害物を巧みに使い、それらを全て回避してみせるのだった

564 : 60ターン目   2024/07/31 11:44:54 ID:.L3vYwdkxY
(リザードマンの攻撃!)
(攻撃値28-防御力62-精神力0=34のカウンターダメージ!)
(リザードマンの残りLP64→30)

「syaaaa!!」
「くぅっ!」

工作機械を蹴って跳躍し、リザードマンが襲いかかる
繰り出される爪の一撃をヴィブロスは時に受け止め、時に逸らしながらチャンスを窺い、そして・・・

「とりゃぁっ!!」
「!?」

硬質素材でできているであろう盾で思い切り殴りつけたのだ
予想外の一撃に面食らいながらも、リザードマンはまだ立っていた

565 : 61ターン目   2024/07/31 11:47:40 ID:.L3vYwdkxY
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値44-防御力56+精神力0=ダメージはない!)

「もう、すばしっこいじゃん!」

先ほどの焼き直しのように、リザードマンはヴィブロスの射撃をやり過ごす
彼女の狙いが甘いのもあるだろうが、この個体はかなり頭が切れるようだ

566 : 62ターン目   2024/07/31 12:03:07 ID:.L3vYwdkxY
(リザードマンの特殊能力! 引っ掻く攻撃!)
(相手の防御力を無視して、1D50分の数値のダメージを与える!)
(今回は8のダメージ!)
(ヴィブロスはダガーナイフを使った!)
(リザードマンを倒した!)
(ダガーナイフ所持数3→2)

「きゃぁっ!?」

幾度かの攻防を続けている内に、このリザードマンは相手の泣き所を見つけたのだろうか。姿勢を低くして一気に懐へ飛び込んできたのだ
盾を構えるのが間に合わず、ヴィブロスは咄嗟にピストルで受け止めようとするがそれも弾かれてしまった

「くぅっ、こんのぉっ!」
「!?!?」

それでもヴィブロスは諦めずにダガーナイフを振るって抵抗する
それによって顔を切りつけられたリザードマンは、分が悪いと悟ったのか。すごすごと退散するのだった

567 : 63ターン目   2024/07/31 12:04:10 ID:.L3vYwdkxY
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスは傷薬を手に入れた!)
(ヴィブロスの体力は満タンだ!)

「うーん・・・いらない!」

568 : 64ターン目   2024/07/31 12:05:35 ID:.L3vYwdkxY
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスはダガーナイフを手に入れた!)
(ダガーナイフ所持数2→3)

「あっ! 良いものみっけ!」

569 : 65ターン目   2024/07/31 12:09:22 ID:.L3vYwdkxY
「むむ・・・!」

物陰から隠れて様子を窺うヴィブロス。その視線の先には、リフトがあった。あったのだが・・・

「アイツを倒さないと無理かぁ・・・」

丁度コンソールの直ぐ側に、パラドキラーがたむろしていたために近づけないでいた。そして何より、他に回り込めそうなルートはない

「・・・よし!」

満を持して、ヴィブロスは物陰から飛び出す。それに気づいたのか、パラドキラーも両腕を広げ戦闘態勢に入るのだった

(パラドキラーが現れた! 次のレスでステータス)

570 : 65ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/07/31 12:11:10 ID:.L3vYwdkxY
「行くよぉっ!」

(LP43、攻撃力42、防御力26)
(次のレスより、戦闘開始!)

571 : 66ターン目(今回の分です)   2024/08/04 12:59:01 ID:gkDpnz8qdw
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値57-防御力26+精神力0=31のダメージ!)
(パラドキラーの残りLP43→12)

「いっけぇっ!」
「!!」

先手必勝とばかりにピストルを連射するヴィブロス
対するパラドキラーは反応が遅れたのか。立て続けに銃弾を受けてしまい深手を負ってしまうのだった

572 : 67ターン目   2024/08/04 13:18:05 ID:gkDpnz8qdw
(パラドキラーの攻撃!)
(攻撃値27-防御力62-精神力0=35のカウンターダメージ!)
(パラドキラーの残りLP12→0)
(パラドキラーを倒した!)

この場をしのぐために相手を倒すしかなくなったパラドキラーは、破れかぶれの攻撃を仕掛ける
だがそれは、ヴィブロスからしてみれば格好のチャンスだった

「――――!!」
「よいしょぉっ!」
「!?」

鎌が振り下ろされるタイミングに合わせて、盾ですくい上げるようにして彼女は攻撃を弾いたのだ
それによって隙だらけとなったパラドキラー目がけて、ヴィブロスは再びピストルを撃ち込む
今度こそ急所を捉えられたパラドキラーは、そのまま消滅するのだった

573 : 67ターン目   2024/08/04 13:24:49 ID:gkDpnz8qdw
この場をしのぐために相手を倒すしかなくなったパラドキラーは、破れかぶれの攻撃を仕掛ける
だがそれは、ヴィブロスからしてみれば格好のチャンスだった

「――――!!」
「よいしょぉっ!」
「!?」

鎌が振り下ろされるタイミングに合わせて、盾ですくい上げるようにして彼女は攻撃を弾いたのだ
それによって隙だらけとなったパラドキラー目がけて、ヴィブロスは再びピストルを撃ち込む
今度こそ急所を捉えられたパラドキラーは、そのまま消滅するのだった

「うーん、コレしかないって思ってたけど・・・動くのかなぁ?」

パラドキラーが背後に守るよう立っていた、謎のリフト
幸いにも起動キーが刺さりっぱなしだったため、電源が入ることはすぐわかった

「あとはボタンを・・・お!」

適当にボタンを押していると、ガコン、という音と共にリフトが下降を始める
果たしてヴィブロスを待ち受けているのは・・・

(エリア移動成功。エリア8→エリア9へ)

574 : 67ターン目   2024/08/04 13:26:50 ID:gkDpnz8qdw
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスはダガーナイフを手に入れた!)
(ダガーナイフ所持数3→4)

「お、これは使えるかも!」

575 : 68ターン目   2024/08/04 13:30:13 ID:gkDpnz8qdw
「む・・・これって罠だったりする・・・?」

(ヴィブロスはトラップを回避した!)

576 : 69ターン目(盾持ちのキャラは防御力ダウンも今回から明記します)   2024/08/04 13:41:20 ID:gkDpnz8qdw
「うーん、コレしかないって思ってたけど・・・動くのかなぁ?」

パラドキラーが背後に守るよう立っていた、謎のリフト
幸いにも起動キーが刺さりっぱなしだったため、電源が入ることはすぐわかった

「あとはボタンを・・・お!」

適当にボタンを押していると、ガコン、という音と共にリフトが下降を始める
果たしてヴィブロスを待ち受けているのは・・・

「それにしても変なリフトだったなぁ」

割と長い時間乗っていたせいもあってか、肩を回して解しながらヴィブロスはリフトから降りる

「まぁ、ゲームだから気にしない方がいい”っ!?」

その過程でどこからかダガーナイフやら意味深なスイッチやらが落ちてきたのが不思議なところだが、気にせず歩き出そうとしたその時である
突如として、ヴィブロスの身体を文字通り電流が走ったのだった


(トラップ発動! テーザーセントリーだ! 1D6の数値分、行動不能に!)
(今回は3ターンの間、攻撃と防御ができない!)
(更に盾が使えないので、防御力30ダウン! 精神力で堪えることもできないぞ!)
(ヴィブロスの防御力62→30)

577 : 70ターン目   2024/08/04 13:42:50 ID:gkDpnz8qdw
(しびれが取れるまで、あと3ターン)
(ヴィブロスはシビれて動けない!)

「しびび・・・」

578 : 71ターン目   2024/08/04 13:48:34 ID:gkDpnz8qdw
(しびれが取れるまで、あと2ターン)
(ヴィブロスはシビれて動けない!)

「あ・・・く・・・」

テーザーセントリーを作動させてしまい、その場から動けなくなってしまうヴィブロス
幸いにしてそれほど強い電圧ではなかったのか、少しずつではあるが手足の感覚が戻りつつあった。だが・・・

「・・・!!」

彼女の視界に、もう何度目かも解らないほど見慣れた影が映る
影―パラドキラーは、目の前に倒れ伏す彼女を認識するとゆっくりと接近するのだった

(パラドキラーが現れた! 次のレスでステータス)

579 : 71ターン目(切りが良いので今回はここまでとします)   2024/08/04 13:50:53 ID:gkDpnz8qdw
(LP81、攻撃力58、防御力25)
(次のレスから、戦闘開始!)

「――――」
「こ、こっちこないで・・・」

580 : 閲覧者   2024/08/04 14:31:48 ID:CAQPp.lnRU
>>576で、62-30が30になってるけどまだ戦闘始まってないから次回修整されるよね)

パラドキラーとの遭遇が多いヴィブロス、
ゲームオーバーとなる幻(>>509)を見た対パラドキラー初戦(>>499)と同じくしびれダウン中の遭遇となってしまう。
結末はいかに
581 : 72ターン目(今回の分です)   2024/08/05 09:54:34 ID:fyQ4QEY9SY
(しびれが取れるまであと1ターン!)
(ヴィブロスはシビれて動けない!)
(パラドキラーの攻撃!)
(攻撃値36-防御力32-精神力0=4のダメージ!)
(ヴィブロスの残りLP54→50)

「――――」
「あぐっ・・・!」

テーザーセントリーを喰らい、身動きを取れないヴィブロス目がけて。パラドキラーが大鎌を振り下ろす
ボディーアーマーに阻まれ、さほど大きなダメージはない。だが“斬られた”という事実は、かつての幻を彼女が呼び起こすのに変わりはなかった

582 : 73ターン目   2024/08/05 10:22:02 ID:fyQ4QEY9SY
(ヴィブロスのしびれが取れた!)
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値33-防御力25+精神力74=82のダメージ!)
(パラドキラーの残りLP81→0)
(パラドキラーを倒した!)

「――――」
「!!」

再び攻撃を仕掛けようとするパラドキラーだが、既にヴィブロスは身体の麻痺から解放されていた
咄嗟に転がって大鎌を回避したヴィブロスは狙いを定めてピストルを撃つ
狙った先にあったのは、ガソリンが入っている金属製のケース。銃弾は見事にケースを貫き

「もう一発ぅっ!」
「!?!?」

更に放たれた銃弾で着火。即席の焼夷爆弾に変貌させたのだ
爆発した勢いで飛んできたケースが直撃し、更には燃えるガソリンがかかったことでパラドキラーは火だるまとなる
センサーが火災を感知し、スプリンクラーで火が消される頃にはパラドキラーの素揚げができあがっていたのだった

583 : 74ターン目   2024/08/05 10:39:50 ID:fyQ4QEY9SY
「あちゃぁ・・・びしょ濡れだぁ・・・」

スプリンクラーの消火液をもろに被ってしまい、ヴィブロスは濡れ鼠と化してしまった
恐らく守衛室の類いだったであろう空間も爆発の余波でズタボロになっており、酷い有様である

「うーん、行き止まりかなぁ・・・お?」

とにかく何か手がかりはないのかと探し回っていると、そこだけ極端に薄かったのか。壁の一部に罅が入っているのを見つけた

「んしょ・・・んしょ・・・えいっ!! やった!」

転がっていたパイプ椅子でつつくと、ボロボロと壁の素材が剥がれ落ちて隠し通路が現れる
ヴィブロスは部屋の隅まで飛んで行っていた盾を回収してから、通路の奥へと足を踏み入れるのだった

(エリア移動成功。エリア9→エリア10へ)

584 : 75ターン目   2024/08/05 10:41:59 ID:fyQ4QEY9SY
(ヴィブロスはアイテムを見つけた!)
(ヴィブロスは傷薬を手に入れた!)
(ヴィブロスの残りLP50→54)

「こーゆーのって、転ばぬ先の・・・なんだったっけ?」

585 : 76ターン目   2024/08/05 10:45:10 ID:fyQ4QEY9SY
「うーん、なんかの線路? 何もなさそう?」

使い終わった傷薬のボトルをポイ捨て・・・はせずにその場に置いて、ヴィブロスは周囲を見渡す
見たところ、以前自分が通ってきたのと同様の線路のようにも見える

「風が吹いてるってことは・・・よし、こっち!」

ほとんど直感で突き進む彼女。果たして大丈夫なのだろうか・・・

(エリア移動成功。エリア10→エリア11へ)

586 : 77ターン目   2024/08/05 10:46:17 ID:fyQ4QEY9SY
「長いなぁこの線路・・・どこまで続いてんだろ・・・」

(エリア移動成功。エリア11→エリア12へ)

587 : 78ターン目   2024/08/05 10:51:39 ID:fyQ4QEY9SY
「よっこいしょ・・・と」

しばらく歩いた後、駅のプラットホームが見えてきたのでヴィブロスは線路からよじ登る
たどり着いた場所は、地下鉄の駅だった所だろうか。周囲には赤黒い染みがそこら中に散乱していた

「う・・・もしかしなくても、もしかするよね、これ・・・?」

それが何なのか。正体を薄々感じ取り始めたまさにその時。突如としてシャッターが降り、ヴィブロスが先ほど通ってきた通路を塞いでしまったのだ

「嘘ぉ・・・」

(トラップ発動! 隔壁閉鎖!)
(2ターンの間、エリア移動が出来なくなるぞ!)

588 : 79ターン目   2024/08/05 10:52:43 ID:fyQ4QEY9SY
(隔壁解除まで、あと2ターン)

「んぎぎぎ・・・駄目だぁ、開かない・・・」

(エリア移動失敗)

589 : 79ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/08/05 11:00:19 ID:fyQ4QEY9SY
(隔壁解除まで、あと1ターン)

「ここは・・・駄目。こっちは・・・これも駄目!」

手当たり次第にドアやシャッターを開けようとするという、以前にも見た光景を繰り広げながら。ヴィブロスは出口を探し回っていた
最も、そんなことをしたところで扉は開かないし・・・

「これも・・・だめ”ぇっ!?」

こうして別の罠の餌食になってしまうのである

(トラップ発動! テーザーセントリーだ!)
(1D6の数値分、行動不能に! 今回は2ターンの間、攻撃、防御、精神力で堪えることが出来なくなる!)
(更に盾を装備しているキャラクターは、防御力30ダウン!)
(ヴィブロスの防御力62→32)

590 : 80ターン(今回の分です)   2024/08/07 11:11:23 ID:0g17pysYao
(隔壁解除。次のターンから、エリア移動解禁)
(ヴィブロスはシビれて動けない!)
(しびれが取れるまで、あと2ターン)

「う”ぅ・・・なんでぇ・・・」
591 : 80ターン(今回の分です)   2024/08/07 11:11:51 ID:0g17pysYao
>>590
(画像が抜けてました。すみません)

592 : 80ターン(今回の分です)   2024/08/07 11:12:54 ID:0g17pysYao
(ヴィブロスはシビれて動けない!)
(しびれが取れるまで、あと1ターン)

「す、少しは楽になってきた・・・」

593 : 82ターン目   2024/08/07 11:18:44 ID:0g17pysYao
(ヴィブロスは身体のしびれが取れた!)

「ふぅ・・・良かったぁ、何もなくって」

幸運なことに、電撃を受けてからは何も起きることなく。麻痺から回復したヴィブロスは起き上がると周囲を警戒する

「右・・・ヨシ! 左・・・ヨシ!」

そうしてゆっくりと先へ進もうとしたまさにその時である

<Bowwow!! Bowwow!!
「って、これってまさか・・・」

ここで彼女の此処までの行動をふり返ってみよう
このエリアへやってきて、真っ先にやってしまったのはトラップの一つである隔壁閉鎖を引き当ててしまった事だ
そしてシステムにより、既に隔壁は開いている。それならば、他のブロックにいたクリーチャーがやってくるのは自明の理であった

「Bowwow!! Bowwow!!」
「で、出たぁっ!?」

(ゾンビ犬が現れた! 次のレスでステータス)

594 : 82ターン目   2024/08/07 11:20:39 ID:0g17pysYao
「逃げられそうにないかぁ・・・」

(LP43、攻撃力29、防御力67)
(次のレスより、戦闘開始!)

595 : 83ターン目   2024/08/07 11:25:01 ID:0g17pysYao
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値58-防御力67+精神力0=ダメージはない!)

「当ったれぇっ!」

狙いを定め、ピストルを撃つヴィブロスだが、ゾンビ犬はひらりとそれをかわすと再び走って距離を詰めてくる

「くっ、このっ!」

鈍重そうな見た目に反して素軽い身のこなしで、立て続けに回避してみせるのだった

596 : 84ターン目   2024/08/07 11:31:55 ID:0g17pysYao
(ゾンビ犬の攻撃!)
(攻撃値20-防御力62-精神力0=42のカウンターダメージ!)
(ゾンビ犬の残りLP43→1)

「Gyaoooow!!」

ヴィブロスを間合いに捉えた瞬間、ゾンビ犬は床を蹴って跳躍する
有利な上方から飛び込み、急所を確実に噛み砕く積もりだったのだろう
だがそれは、あまりにも迂闊だった

「あちょーっ!!」
「!?!?!?」

電子の世界だからこそできる動きは、何も相手だけのものではない
そう言わんばかりに繰り出された回し蹴りは、ゾンビ犬の下顎を強かに捉えていたのだ
想定外の一撃を受け、虫の息となるゾンビ犬に対し。ヴィブロスは油断することなくピストルを向けるのだった

597 : 85ターン目   2024/08/07 11:40:38 ID:0g17pysYao
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値36-防御力67+精神力0=ダメージはない!)

「ダメ押しにもう一発・・・」
「!」
「嘘ぉっ!?」

トドメを刺そうとするヴィブロス。だが彼女が発砲しようとした瞬間、ゾンビ犬はそれを避けてみせた
信じられないことに、彼はまだ動けたのだ

598 : 86ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/08/07 11:52:07 ID:0g17pysYao
(ゾンビ犬の攻撃!)
(攻撃値8-防御力62-精神力0=54のカウンターダメージ!)
(ゾンビ犬の残りLP1→0)
(ゾンビ犬を倒した!)

「Gyaoooow!!」
「くぅっ・・・!」

残された最後の力を振り絞り、ゾンビ犬はヴィブロスに襲いかかる
盾もろとも彼女を押し潰そうとして体重をかけ続けるゾンビ犬だが、相手の方が一枚上手だった

「とりゃぁっ!」
「!!!」

相手の重さを利用して、盾で相手を転がしたのだ
それによってひっくり返ってしまい、ゾンビ犬は大きな隙をさらしてしまう

「強かったな、強敵(とも)よ・・・なんてね♪」

それを見逃すことなく、銃弾を撃ち込んでゾンビ犬を倒したヴィブロスはその足で先を急ぐのだった

599 : 87ターン目(今回の分です)   2024/08/09 12:16:13 ID:E9LGNt2qRY
「あ、階段みっけ!」

しばらく駅構内を探索していると、ヴィブロスは外へと通じるであろう階段と扉を見つけた
思いのほか早く地下から脱出出来る、と喜び勇んで扉を開けると・・・

「・・・あれ?」

出た先にあったのは、見覚えのある庭園。そう、最初の洋館の敷地内まで戻ってきてしまったのだった

(エリア移動成功。エリア12→エリア13へ)

600 : 88ターン目   2024/08/09 12:21:03 ID:E9LGNt2qRY
「うーん・・・アタシ、さっきまで駅にいたはずなのになぁ・・・ゲームだから?」

ゲームの世界特有のハチャメチャ具合に面食らいながらも、ヴィブロスは再び洋館の探索を始める
今度はエントランスを抜けて、二階へ移動しようとした矢先のことだ

「Woooo・・・」
「何かいる・・・きゃっ!?」

ドアを開けようとしたタイミングで、その反対側にいた何か―ゾンビがいきなり襲いかかってきたのだ
組み付かれようとしたのを間一髪で避け、ヴィブロスは戦う姿勢を取るのだった

(ゾンビが現れた! 次のレスでステータス)

601 : 88ターン目   2024/08/09 12:22:37 ID:E9LGNt2qRY
「うっ・・・臭い・・・!」

(LP57、攻撃力49、防御力10)
(次のレスより、戦闘開始!)

602 : 89ターン目   2024/08/09 12:34:00 ID:E9LGNt2qRY
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値12-防御力10+精神力0=2のダメージ!)
(ゾンビの残りLP57→55)

「いっけぇっ!!」

ピストルの狙いを定め、ゾンビ目がけてヴィブロスは発砲する
動きが緩慢な相手を見て、楽勝だと思ったのだろう。事実、ゾンビはこの洋館では御しやすい方ではある
だが・・・

「嘘!? 効いてない!?」

ことしぶとさに関しては、彼らも危険な奴らに変わりはないのだ

603 : 90ターン目   2024/08/09 12:41:53 ID:E9LGNt2qRY
(ゾンビの特殊能力! 溶解液!)
(1d50の数値分、相手の防御力を下げるぞ! 今回は21の防御力ダウン!)
(ヴィブロスの防御力62→41)

「ならもっと近づいて・・・!」

遠目の間合いから当てても効果は薄い。そう思ったのか、ヴィブロスは接近戦を試みる
だがこの時彼女は、ゾンビの口が黄土色に泡立っていることに気づかなかった

「Bwoooo!!」
「えっ何、あっつぅっ!?」

黄土色の液体―ゾンビの放つ溶解液がヴィブロスに降りかかる
彼女はそれを咄嗟に盾で受けたが、それにより盾の表面が溶けてボロボロにされてしまうのだった

604 : 91ターン目   2024/08/09 12:49:31 ID:E9LGNt2qRY
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値53-防御力10+精神力0=43のダメージ!)
(ゾンビの残りLP55→12)

「こんのぉ、よくもやったなぁっ!」

吐瀉物を吐きかけられるという、ある意味貴重(?)な体験をさせられたヴィブロスは怒りに身を任せて突撃した
ピストルを連射して相手が怯んだ瞬間、胸板目がけて渾身のソバットを撃ち込む
ゾンビ自身はまだ健在だったものの、大きなダメージを与える事に成功したのだった

605 : 92ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/08/09 13:00:04 ID:E9LGNt2qRY
(ゾンビの攻撃!)
(攻撃値49-防御力41-精神力0=8のダメージ!)
(ヴィブロスはダガーナイフを使った!)
(ゾンビを倒した!)
(ダガーナイフ所持数4→3)

「Wryyyyy!」
「くっ・・・やっ・・・!」

ヴィールスに冒された身体に残された生存本能がそうさせたのか、ゾンビが突如としてヴィブロスに襲いかかってくる
完全に不意を突かれる形になったヴィブロスは防御も回避も出来ず、そのまま押し倒されてしまう

「Woooo・・・」
「やだっ! 離して・・・よぉっ!!」
「!?!?」

咄嗟にダガーナイフを抜き、ヴィブロスはそれをゾンビの眉間に思い切り突き刺した
さすがに急所を破壊されるのには耐えられず、ゾンビはぐったりと力尽きるとそのまま0と1に分解され、消滅するのだった

「はぅ・・・臭かったぁ・・・」

606 : 閲覧者感想   2024/08/09 22:27:53 ID:B7.wD6Z5y2
当て身カウンターはロマンおじさん:
『溶解液』による防御値低下、恐れていたことがついに起こってしまったか
精神力合わせればまだ防御値3桁はでるけども、厳しくはなったな
607 : 93ターン目   2024/08/12 10:09:04 ID:CADTnr6/1o
「そーじゃん、あのカマキリとかワンちゃん以外にも色々いるんだった・・・」

そう言いつつ歩きながら、ヴィブロスは盾を見やる
なめらかな光沢が目に付いた金属製のそれは、表面が酸で溶けて見るも無惨な姿を晒している
一応防具として最低限の強度は確保してはいるが、もし次似たようなことが起きればその限りではないだろう
憂鬱になりながらもヴィブロスは階段を上りきると、二階の部屋へと続くドアを潜るのだった・・・

(エリア移動成功。エリア13→エリア14へ)

608 : 94ターン目   2024/08/12 10:26:07 ID:CADTnr6/1o
「お、おぉー! めっちゃセレブ~!!」

そのドアは、洋館の中でも特に重要な場所―美術品の展示室へと通じていたらしく。彼女を待っていたのは色とりどりの芸術品や宝石、貴金属等々
要するに、煌びやかな『セレブ』の象徴が所狭しと並べられている場所だった

「この杖とか高そ~・・・あ、ティアラもある! はぅ・・・これ付けたら、トレっちも喜んでくれるかなぁ・・・」

展示品をうっとりと眺めながら、物思いに耽るヴィブロス。そのため、たまたま足を置いた場所にあった『何か』に気づかなかった

「ん? 『カチリ』? わぷぅっ!? けほっけほっ・・・何コレぇ・・・くらくらすりゅぅ・・・」

装置が作動し、頭上から煙色のガスが勢いよく噴射され、彼女はそれをまともに吸い込んでしまう
それがクリーチャー鎮圧のためにテーザーセントリーと合わせて設置されている噴射装置と気づいた時には、もう遅すぎた

(トラップ発動! ガス噴射装置だ!)
(エリア移動に成功するまでの間、精神力が0に!!)
(ヴィブロスの精神力74→0)

609 : 95ターン目   2024/08/12 10:30:48 ID:CADTnr6/1o
「う”ぅ”~・・・頭痛ぁい・・・」

身体が小さい分、ガスの影響を大きく受けてしまったのか。ヴィブロスの足取りはおぼつかないものになっていた
少し歩いては休み、また歩いては休む。これでは効率よく探索はできないし、何より・・・

「Syuuuu・・・」
「う・・・」

敵と遭遇するリスクも相応に跳ね上がるのだ

(リザードマンが現れた! 次のレスでステータス)

610 : 95ターン目   2024/08/12 10:32:44 ID:CADTnr6/1o
「な、なんか強そう・・・」

(LP66、攻撃力95、防御力68)
(次のレスより、戦闘開始!)
611 : 95ターン目   2024/08/12 10:33:11 ID:CADTnr6/1o
>>610
(画像が抜けてました。すみません)

612 : 96ターン目   2024/08/12 10:40:55 ID:CADTnr6/1o
(ヴィブロスの攻撃!)
(攻撃値62-防御力68+精神力0=ダメージはない!)

「こんのぉ、当たって!」

揺れる視界でなんとか照準を合わせ、ヴィブロスはピストルを撃つ
しかしそんな状態では有効打を見込める筈もなく。弾丸はあさっての方向へ飛んでいってしまうのだった

613 : 97ターン目(少し短いですが、今回はここまでとします)   2024/08/12 11:12:54 ID:CADTnr6/1o
(リザードマンの攻撃!)
(攻撃値74-防御力41-精神力0=33のダメージ!)
(ヴィブロスはダガーナイフを使った!)
(リザードマンを倒した!)
(ダガーナイフ所持数3→2)

「syaaaa!!」
「きゃぁっ!?」

リザードマンの繰り出してきた体当たりによって、ヴィブロスは壁まで吹っ飛ばされてしまう
叩きつけられた反動で盾もピストルも落としてしまい、無防備になったと見られるやいなや、リザードマンが追い打ちを掛けてきた

「っ!!」
「!?!?」

寸での所で気づいたヴィブロスは、咄嗟に首を捻って突き出される爪を回避する
そして更に一瞬の隙を突いてダガーナイフを相手の首筋へ突き立てたのだ
VRウマレーターのアシストがあっても、あと少しタイミングを間違えていれば・・・
そう思うと、ヴィブロスは冷や汗が流れる感覚を覚えるのだった・・・

614 : >>1   2024/08/14 11:46:54 ID:UITL9XuE8s
(今日は所用で時間が取れそうにないので、今回はお休みします)
615 : 98ターン目(今回の分です)   2024/08/18 10:06:40 ID:wNxFSyEkro
「結構広いし、迷っちゃいそう・・・」

続く頭痛に耐えながらも、何とか展示室の探索を続けるヴィブロスだが出口らしき場所は今のところ見当たらない

「・・・何かいる・・・・・・誰!?」

その最中、怪しい気配を感じ取った彼女は背後にピストルを向ける
するとそこには、剥製の中に混じっていたリザードマンが真っ赤な舌で舌なめずりをしていたのだった

(リザードマンが現れた! 次のレスでステータス)

616 : 98ターン目   2024/08/18 10:08:42 ID:wNxFSyEkro
「む、何か弱そう」

(LP82、攻撃力29、防御力12)
(次のレスより、戦闘開始!)


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