泥酔シーナは甘えん坊概念
1 : お姉さま   2026/02/07 15:29:23 ID:JSAQJpC/6k
泥酔したヴィルシーナは甘えん坊になって
「とれーなーさん…シーナのこと好き?」とか聞いて
ヴィルトレが「そ…それは…」って言ったら
「シーナのこと…嫌いなの…?」って涙目で言うんだ
なので当然ヴィルトレは「す…好きだよ!だから泣かないで!」って言ったら、ぱぁっと明るい笑顔になって
「やったー!シーナもとれーなーさん好きー!」って抱きついてそのまま寝ちゃうんだよね

そして翌朝何事も無かったかのように振る舞うヴィルシーナだけど、実は全部覚えてて、顔真っ赤でまともにヴィルトレの顔見れない

って概念はありですか?

718 : トレーナーさん   2026/09/11 11:08:10 ID:jGtRs3iXng
https://x.com/doberslover23/status/2098169367892521366
エンダァアアアアアアアアアア!!!!
719 : 貴様   2026/09/11 20:12:55 ID:YJh9qE3w9Q
>>718
ここから >>290 に繋がるわけか・・・
720 : キミ   2026/09/14 23:33:27 ID:I7EE.Y9QLc
https://x.com/rui_shinri__/status/2099332336936689830?s=20
何かのネタに使えるかもしれないので、メモ
721 : あなた   2026/09/18 22:53:32 ID:/nVw.pSmGE
『卒業後のヴィルシーナと初めてデートに行くラブコメ』

ヴィルシーナが卒業してから早数ヶ月が経った今日、彼女は元担当トレーナーであるヴィルトレとデートに出かけていた。

今までおでかけに行くことは何度かあったが、シューズ選びや祝勝会の食事、家族へのプレゼント選び等の体裁(言い訳)が付きまとっていた。
しかし今の二人は交際関係にあるため、大手を振ってデートをできる間柄にある。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
しかし二人の間に流れていたのは気まずい沈黙であった。

事の発端は数ヶ月前
卒業と同時に交際開始することになって、両親に挨拶は殆ど同月に行われ、そのまま将来のことをヴィルシーナの家族含めて話し合ったり
結果ヴィルシーナと同棲する事になり、そのための部屋探しをじっくり探そうとしたら彼女の父親が持っていたマンションに一室空きがあるとのことで、そこに住むことになり
急ぎ二人の転居届を出し、ヴィルトレの賃貸や光熱ネット契約を解約して、それぞれの引っ越しの荷造りをして新居に持ち出し荷解きして・・・

と、目まぐるしい春休みを過ごし、ヴィルシーナの大学デビューがつつがなく終わったのがつい先日、丁度ヴィルトレの仕事の方も一段落ついたのでデートのお誘いをして出発したのがつい先程の事である。

道中はお互いに話しかけようとしては発言が重なり、その度に黙り込む。
「その、トレーナーさん、いい天気ですね・・・?」
「あ、あー、そうだね、良いデート日和だね・・・」
例え空が雲に覆われていても

「あー、ヴィルシーナ、今日のコーデかわいいね、似合ってるよ・・・」
「えっ?あ、はい、ありがとうございます・・・」
無難な話題を出しては生返事で返し、気まずさから会話を打ち切ってしまうのであった。
722 : トレーナー君   2026/09/18 22:53:57 ID:/nVw.pSmGE
そんな感じで今に至る。
出発する時に目的は決めてはいなかったが、ひとまずヴィルシーナの生活に足りないものを買うという事でショッピングモールに足を運んでいた。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
現役時代は目に入った物を話題にしては止めどなく会話をしていた二人だったがそれすらない、既に同じ店の前を3周してしまっている程に緊張で周囲が見えていない様子だ。

「ト、トレーナーさん、少し、お化粧を直してきてもよろしいですか・・・?」
「えっ、あ、いいよ、行っておいで」
失礼しますと一礼し、彼女はそのままショッピングモールの奥、人混みの中に消えてしまった。

尚世間一般的に言われる『化粧を直す』は『トイレに行ってくる』という言い回しである、しかし二人のほぼ真後ろに目的地があったにも関わらず彼女は反対方向へ進んでいった。
その事にも気が付かないヴィルトレは近くのベンチに腰掛け、緊張を吐き出すように深い溜息をついた。
「俺、何やってんだろうなぁ・・・」

*

何年も前に読んだであろう『頼れる男になるための100の方法』の要点を何一つこなせないままここまで来てしまった。
にも関わらず、最高の女性である彼女は自分なんかを選んでくれたのだ。
だからこそ頼れる最高のカレシになろうとしているのだが、結果は見ての通りだ。

道中でコーデを3回も褒めたり、彼女からの話題に対し冗談を交えて話題を膨らませることができなかったのが5回、言葉を被せては気を使わせて発言を引っ込めたのが4回・・・
思わずヴィルシーナからもらった自信が無くなりそうになった。

とはいえいつまでも落ち込んでいるわけにはいかない、序盤で躓くのであれば中盤以降に立ち直せばいい、そのためには情報収集だ。
「あいつら、今連絡取れるかなぁ・・・」
ひとまず今一番身近な義兄弟(予定)達とのトーク画面を開いた。

*
723 : トレーナーさま   2026/09/18 22:55:09 ID:/nVw.pSmGE
「私は何をしているのかしら・・・」
こんな姿は女王らしく、いえカノジョらしくない・・・
こうなるために学生時代から想いを重ねて積もらせて、幾度もあの人の天然な感情に振り回されて苦悩して。
それでも両想いになった、というのにも関わらずこの有様。

ちゃんとトレーナーさんと向き合わなければいけない、という冷静か私の意見もわかる、けれどもあの人が隣にいて、私はその人のカノジョである、その事実だけでも心臓は高鳴り、口の端が緩んでだらしない表情になってしまいそうなのだ・・・

今のままではいけない、しかし明確な解決方法も思い当たらないため、ひとまず気兼ねなく話せる知人を頼る事にした。

*

『こんにちはタルマエさん、ただいまお時間よろしいですか?』
LANEを開き、私がそう送るとすぐに既読がついた

『ヴィルシーナさん久しぶり!元気にしてた?』
ホッコータルマエさん、かつて私と同室を共にした仲である。

『はいおかげさまで、それで相談事があるのですが、お時間よろしいですか?』

『大丈夫だよ、今大学のレポートを書いてたところだから』
今では面と向かって話す機会も減ってしまったが、こうして時折連絡を取り合っている。

『ありがとうございます、それで早速なのですが異性の方とうまく話せない時ってどうすればよろしいのでしょうか?』
少し連絡が途切れる、お願いだから既読無視は今はやめてほしい・・・
そんな事を思った所で返事が来た。

『ヴィルシーナさん』『確認だけど異性の方っていうのは今回はヴィルシーナさんのトレーナーさんで良いんだよね?』

『はい』『今となっては元トレーナー、ですけど・・・』
返事をしっかり考えてくれたみたいなので、私は少し安堵する。

『けどヴィルシーナさんってその元トレーナーさんとはよくお話してたよね?』

『えぇ学生時代は確かに』
724 : 貴方   2026/09/18 22:56:30 ID:/nVw.pSmGE
『じゃあうまく話せない、っていうのは何か訳アリ?ケンカとかしちゃった?』

『いいえ、そういったことは特に』
何もされてない、と打ち込もうとした所で指を止める。
ふと思えば、お互いに何もしていないからこんな状態になっているのだ。
少し自己嫌悪しているとトーク画面に返事が現れる。

『何もされてなくてうまく話せない、か』『ということは何を話したらいいかわからない、って所かな?』
ピッタリ当てられてしまった。
これで解決方法が見つかると思った私だったが、その予想は打ち砕かれてしまうのだった。

『ごめん、これについては私もわかんないかも』『恥ずかしながらまだ男の人と二人っきりでデートした経験が無いから、その時どういう気持ちになるかまで考えられないかも』

『そんな、だってタルマエさんは可愛らしいですし』『ファンも沢山居ましたよね?』

『うーん』『以前ファンでした、って言ってくれる人からそういう目で見られる事はあるけど』『正直そういう人を恋愛的な目で見れないかも』
それもそうだ、私も大学の新入生会で、いやそれより前の現役時代から何人もの男性から色目を使われた経験がある。

『すみません、失言でした』
ああいった、可能性だけに賭けて声をかける人達、とはなるべく関わらないようにしていた事を思い出し、スタンプを交えながら謝罪の言葉を送る。

『謝らないで、別に今でも応援してくれる人が居るのは嬉しい事だから!』

『ありがとうございます』『ではタルマエさんのトレーナーさんとはどうですか?』『そういった経験はございませんか?』
725 : 貴方   2026/09/18 22:57:05 ID:/nVw.pSmGE
十数秒くらい間が開いた後に返事が来る、大分考えたらしい。
『え、なんで?』『私のトレーナーさん女の人だったよ?』

『今時デートなんて異性とのおでかけを指す言葉でも無いですし』『よくヴィブロスともデートしてましたよ』

『そうなのかな?』『確かにトレーナーさんとはそれなりにおでかけもしたし』『故郷の苫小牧まで来てもらった事もあるけど』『これってデートだったの?』『もしかしてトレーナーさんもそういうつもりで?』

一概には日付を決めてその日に会うことをデートと呼ぶので、タルマエさんのおでかけも広義の意味ではデートに該当する筈だ。

『って、やめやめ!』『今はヴィルシーナさんの話!』『私とトレーナーさんは普通だったもん!』
会話を無理やり戻されてしまった。

『とはいえ、2人してそういった経験が無いのではどうしようもありませんね・・・』
原因はわかっていても、対策方法が見つからなければ解決したとは言えない。

『あ、なら1人詳しい人を紹介できるかも』『今からグループを作るからそこに来て』

そう言われて【恋する乙女の相談所】、なる気恥ずかしいグループに参加しました。

*

『二人とも入った?』

『呼ばれたから入ったけど、何用かな?』

『あの、タルマエさん、グループ名もう少しなんとかなりませんでしたか?』

招待されたグループに入る、全員揃っているようだ。

『ヴィルシーナさんははじめましてだよね?』『私の友達のトランさん』

『トランちゃんだよ~、よろ〜』
トランと呼ばれる彼女が今回の助っ人らしい。

『はじめまして、トランセンドさん、ヴィルシーナと申します』

『トランちゃんで良いよ〜、堅っ苦しい感じも無しで良いよん』
気さくそうな相手ということが分かり、少し緊張が解れた気がする
726 : トレぴっぴ   2026/09/18 22:57:51 ID:/nVw.pSmGE
『それで、今日はどんな情報をお求めかな?』『デートスポット?』『美味しいごはん屋さん?』『なんでもは知らないけどなんでも答えちゃうよん』
矢継ぎ早に発言するトランさんに対してどう切り出そうか迷っていると、タルマエさんが発言してくれた。

『残念だけど、今日知りたいのはそういうのじゃないの』

『ありゃ残念、いいとこ知ってるのに』

『すみません、またの機会にお伺いしますね』

『それで?』『何について聞きたいの?』

『あのね』『付き合いたてのカップルの会話が気まずくなった時ってどう対処すれば良いのかな?』

『あー』『そういう方面ね』
短い回答が来た後、しばらく考慮してからであろう返事が帰ってくる。

『まずは無難に天気の話題をしてみるのはどう?』

『すみません、もうしてしてしまいました』

『じゃあ服を褒めてもらうのは?』

『ごめんなさい、もう何回か褒めてもらいました』
727 : アンタ   2026/09/18 22:58:22 ID:/nVw.pSmGE
『だったらとりあえず目についたものを話題にしてみるのは?』

『いつもならそれで会話が弾むのですけど、今日はそれができなくて悩んでいるんです』
我ながら情けない、そんな事を思いながら次の解決案を待つ。

『ごめん、これ以上は知らないわ』
突然梯子を外されてしまった。

『うっそだー!トランさん絶対そういう経験あるでしょ!』
トランさんの返事に対し、タルマエさんは即座に返す。

『うちそんなに経験豊富に思われてた?』『二人だから言っちゃうけど、うちこれでも恋人居た歴=年齢だよ?』

『それこそ嘘でしょ!なんなら学生時代からトレーナーさんとお付き合いしてたじゃない!』

『え?』『まって?』『はつみみなんだけど』『うちとトレちゃんってそういう目で見られてたの?』
728 : モルモット君   2026/09/18 22:58:55 ID:/nVw.pSmGE
何故本人が一番動揺しているのだろうか・・・
話の熱量についていけない私は二人の会話を遠巻きに見ることしかできなかった。

『そういう目も何も、そういうつもりだったんじゃないの?』

『やだなー、うちとトレちゃんは昔から話の合う友達みたいなものだよ~』

『じゃあその友達と同棲したり、外泊届を出して朝帰りするものなの?』

『ちょっとタルマエちゃん、なんか今日押し強くない?』

『聞いてるのはこっちだよ!』『この際だから言わせてもらうけど』『二人はもう体を重ねてるってみんな思ってるよ!』

突然の爆弾発言に対し、追求相手はもう退出したのでは?と思うほどに間が開いた後に虫の息のような泣き言が帰ってきた。
『むり』『とれちゃんのはだかとか』『それいぜんに』『うちがはだかになるとか』『キャラじゃないし』
相手の顔も声も知らないが、なんとなく顔を真っ赤にして俯いてる様子が見えてくる。

『タルマエさん、その辺にしておきましょう』『トランさんの恋バナに関しては後日お願いします』
話が進みそうにないのでここで打ち切らせてもらう。
729 : キミ   2026/09/18 22:59:33 ID:/nVw.pSmGE
しかしそうなるとこのグループには恋愛遍歴の高い人が居ないことになる。
どうしたものかと悩んでいると、タルマエさんが発言する。

『こういう時は気持ちの整理をしてみるといいんじゃない?』『自分が相手をどう思ってるかで何か変わるかもしれないよ?』

『自分が、ですか?』
そうして1つずつ、口から溢れるようにトーク内容を更新していく。

『私は妹達みたいな可愛らしさは無いし』『ジェンティルさんみたいな女性らしさも無いですし』『タルマエさんみたいな愛嬌も無いですし』『それでも』『そんな虚勢ばっかりの私を選んでくれました』『だから私は、あの人にパートナーとして返せるものは全部返したい』『あの人の隣に立って恥ずかしい姿なんて見せたくないんです』

気づけばトーク画面を自分の発言で埋め尽くしていたようだ。
二人からの返事はないが、この文字量に対してどう答えるべきか困惑しているに違いないだろう。
そんな私をよそに、二人から返事が帰ってくる。

『やば、これめっちゃ相手の事好きじゃね?』
『ヴィルシーナさんって、昔から自分のことに関しては卑屈になりがちだよね』
嫌に核心に近い事を言われ、胸にナイフが刺さったような感覚を覚える。

『けどヴィルシーナさん、それなら答えは簡単だと思うよ』
そう言われ、タルマエさんの言葉を待つ。

『気負い過ぎなくて良いんだよ』『絶対にトレーナーさんはヴィルシーナさんの家がセレブだからとか』『ヴィクトリアマイルの二冠女王だからとか』『そんなの関係なくて、』『ヴィルシーナさんだから好きになってくれたんだと思うよ』

タルマエさんの言葉が身に染みていく、パートナーとしてこうあるべき、と考えすぎていたのかもしれない。

『お二人ともありがとうございます』
730 : 使い魔   2026/09/18 22:59:57 ID:/nVw.pSmGE
『ヴィルシーナさん?』
『お、自己解決した?』

『まだ胸のもやもやが晴れたわけではありませんが、まずはトレーナーさんに向き合ってみます』

『うんうん、それがいいと思うよ』

『何年も一緒に居たらしいじゃん』『なら大丈夫だと思うよん』
二人からそれぞれユニークな応援するスタンプを贈られる。

『それでは、行ってきますね』

『いってらっしゃーい、ウチも抜けるね』

『いってらっしゃいヴィルシーナさん』『あ、トランさんは自分のトレーナーとちゃんと将来について話すこと、いいね?』

『だからとれちゃんとはそんなかんけいじゃないし』

二人のやり取りを横目にトークルームを退出し、スマホを閉じる。
よしっと一息漏らし、腰掛けていたベンチから立ち上がる。
長いこと話し込んでしまったため、待たせてる彼の下へ私は急ぎ足で向かう事にした。

*

くそう、薄情な奴らめ・・・
男の一大事だというのに、あいつらは真面目に取り合ってくれない。
『考えすぎ』だの、『ありのままでいい』とか、適当なアドバイスしかくれないし、返事もそれっきりだ。

「俺、人望無いのかなぁ・・・」
そんな言葉が口から溢れる。
731 : 貴様   2026/09/18 23:00:46 ID:/nVw.pSmGE
「いやこんなんじゃダメだ、これじゃヴィルシーナに申し訳が立たないな」
誰に言い訳するわけでもなくそんな事まで言い出す。

そんな感じで無限とも思えるような時間を待ち続け、彼女が俺の下に帰ってくる。
迎えに来ない俺を見放して実家に帰ってしまったのではないか、というネガティブなパターンが無くなり安堵する。
彼女の顔には自信が感じられ、今の俺とは正反対だ。

「お待たせしてすみません、その・・・ 混んでまして・・・」
「あ、あぁ!全然・・・!?」

ふとあいつらの言葉を思い出す、「お互い初めてなんですよね?なら緊張するものだと思いますよ?」。
俺は彼女に相応しくあろうとして緊張しているのかもしれないが、彼女もなのだろうか?
ならばこういう時こそ、大人の男である俺が包容力でカバーして、彼女を安心させてあげるべきだ。

「なぁ・・・!」
「あの・・・!」

また被ってしまった・・・ どうして今日はこうなのだろう・・・
そんなことを思いつつ、発言権を彼女に譲る。

「その、どこかで落ち着いて話しませんか?それと、そろそろお腹も好きましたし、ご飯にしませんか?」

*

人がまばらなパスタ専門の店を見つけた二人はそこへ入っていく、案内のスタッフに人数を伝えるとすぐさまテーブルに案内された。
ヴィルトレはテーブルに据え置きにされたメニューを取り出し、横向きに置いて二人で見る。

ヴィルトレは以前、向かいに座るヴィルシーナにメニューを渡し先に決めさせたり、見やすいように正面を向けるようしていた。
しかしある日から、自分ばっかり見やすくしてもらうのは不平等、と言われて以降はこうして横向きに置いている。

「それではトレーナーさん、何にします?」
「じゃあ俺は、このペペロンチーノにしようかな、ヴィルシーナは決まった?」
「えぇ、私はカルボナーラにしようと思います」
732 : トレーナーちゃん   2026/09/18 23:01:14 ID:/nVw.pSmGE
二人とも注文が決まったとの事なのでテーブル脇の呼び鈴を押す、呼ばれた店員に対して二人がそれぞれ注文をする。

ふと疑問を覚えたヴィルトレはヴィルシーナに聞く。
「ん?サラダとかスープのセットもあったけど、注文しないの?」
「もうトレーナーさんったら、私はもう引退したんですよ?今の普通はこのぐらいだってトレーナーさんもご存知ですよね?」
「あ、そうか、そうだよな・・・」
慌てるあまりヴィルトレは失念していたようだ。

再び二人の間に沈黙の時間が流れる。
しかし先に沈黙を破ったのはヴィルシーナだった。

「トレーナーさん、聞いてもいいですか?」

「え?うん、何かな?」

「その・・・ 失礼だったら申し訳ないのですが・・・ もしかして私のこと、まだ"担当ウマ娘として"でしか見れませんか?」

「えっ・・・!? いやそんな事は・・・ 無い筈・・・」
突然の質問に対し、質問の意図を読めない事による若干の困惑の表情と返答を返すヴィルトレ。

「あ、別に嫌というわけではないのですが・・・ 貴方の中で私は今でもヴィクトリアマイルの女王のウマ娘なのかな・・・ と・・・」

「そんな事はない、君のことはずっと1人の女の子として見てきたさ」

「もう、そういうことはハッキリ言えるんですね、トレーナーさんは・・・」

「そういう事を言うんなら、君もまだ俺の事をトレーナーとしてしか見れないのかな?」

「あっ、そういえば、そうでしたね・・・ 貴方はずっと私のトレーナーさんでしたから・・・」
一拍考えたのち、頬の紅を増した彼女は口を開く。
733 : トレーナー   2026/09/18 23:01:42 ID:/nVw.pSmGE
「◯◯さん…」

「・・・・・・っ!?」

目の前で縮こまり反応を待つ彼女に対し、彼は鳩が豆鉄砲を食らったかのように固まってしまう。

「あの、◯◯さん…?どこか変でしたか?それとも、ご迷惑でしたか?」
「・・・!?い、いや違う!その、本当に感動して、初めてで、頭が真っ白になっちゃって・・・」
「もう、そこまで弁明しなくても良いですよ・・・」

二人の空気が、少しだけ和らいだ所で店員がパスタと注文伝票を持って現れる。

「それでは、いただきましょうか」
「そうだね、「いただきます」」

*

食事中の会話こそ無かったが、二人の間に今までの気まずさは無かった。
しかしその間、二人は実に充実していた。

パスタを一口ずつ分けてシェアしたり、ヴィルトレのペペロンチーノに対して辛いと文句をつけたり、相手の食べ方に見惚れる度に目が合って微笑み合ったり。

そんな感じで食事はあっという間に終わってしまった。
「「ごちそうさまでした」」
挨拶を済ませると、ヴィルシーナは食べ終わった食器を中央から通路側に寄せる。
それにならい、ヴィルトレも空の食器を端に寄せる。

「それでは改めて・・・」
ヴィルシーナは口を開き、目の前にいる相手に対して聞こえるように宣言をする。

「私はヴィルシーナです、二人のかわいい妹を持つ姉で、偉大なパパとママの間に産まれ愛された娘です、かつてヴィクトリアマイルを連覇したウマ娘、そして貴方の一番大切なパートナーです・・・!」

凛々しくも優しい微笑みで片手を差し出す彼女。
それに答えるように◯◯は宣言する
734 : お姉ちゃん   2026/09/18 23:02:10 ID:/nVw.pSmGE
「俺は◯◯、何の変哲もなくて、君のように気高い魂や素敵な家族は持ち合わせてない、けど君のためならどんな苦労や努力も惜しまないトレーナーで、君が世界一大好きなパートナーです・・・!」
照れながらも同じく優しい微笑みのまま、差し出された手を上から包み込んだ。

*

二人はヴィルトレ会計の下、店を出る。

「本当にお会計してもらってありがとうございます」
「いいんだよ、いつも君にはご馳走を作ってもらってるから、このぐらい返させて」
「それだと釣り合いません、貴方の家の事は私のお返しなんですから!」
「じゃあ今日の君のコーデに評してって事で」
「それだと、私も貴方のコーディネートに対してお返ししないといけないことになりますよね?」
「んん?そうなのか、難しいな・・・」

「ねぇ、◯◯さん・・・?私達はもうパートナーなんですよね・・・?」
「うん?そうだな・・・」
「でしたら格好つけずに私にも頼ってください、貴方ばっかり頑張るなんて私の気が許せません」
「いや、君にはいつも頼り切りだし、それこそ昔から頼ってばっかりだよ」
「それを言ったら振り出しに戻ってしまうじゃないですか!」

認められない一線を決める押し問答が続き、二人して落としどころを考えて膠着する。
735 : トレーナーちゃん   2026/09/18 23:02:32 ID:/nVw.pSmGE
ふとヴィルトレの頭に天啓が舞い降りた。

「じゃあ、おあいこにしよう」
「はい・・・?」
「俺が君に何かするのも、君が俺に何かするのもお互い様で、それ以上言いっこなしって事で、どうかな?」
「おあいこ、ですか・・・ ええ、良いですね。これからはお互いにお相子ですね」
納得してくれたようで言葉を反芻する。

「じゃあ、デートの続きに行こうか」
ヴィルトレが右手を差し出す、ヴィルシーナは自然に左手を添えて手を繋ぐ。
しかし歩き出したヴィルトレをよそに、ヴィルシーナは立ち止まり、ジッと繋いだ手を凝視していた。

「どうしたの?」
「・・・いえ、私達ってそういう関係ですから、このぐらいしても良いかと思いまして」
そう言いながら彼女は自分の指を相手の指の間に滑り込ませ、相手の手を包み直す。
彼は拒まず、ただ微笑んで受け入れるのであった。

「(ヴィルシーナ手も指も、やっぱり細いな、強く握ったら折れちゃいそうだ・・・)」
「(○○さんの手が大きくてゴツゴツしているのは知っていたけれど、こうやって繋ぐともっと大きく感じられるわね・・・)」
内心では相手に伝えられない感想を抱きつつも、繋いだ手や触れ合う肩が離れることは無かった。

おわり。
736 : マスター   2026/09/18 23:03:56 ID:/nVw.pSmGE
>>721
以上、付き合いたてで距離感が掴めない二人の妄想でした。
737 : お兄さま   2026/09/18 23:05:01 ID:MS/LIiukXA
おかしいなブラックコーヒー飲んでるはずなのに甘いぞ?
738 : お姉ちゃん   2026/09/25 17:02:43 ID:uCWzbkQREQ
来月はハロウィンか…
狼のコスプレするヴィルシーナが浮かんだ
739 : トレぴっぴ   2026/09/25 19:10:05 ID:nHrOEvUjQE
https://x.com/kotobukiyas/status/2103323119201202326?s=20
ヴィルトレとヴィブトレの財布がまた軽くなる。
740 : 使い魔   2026/09/25 19:23:12 ID:Djvi7waBqQ
>>739
ヴィルトレ「いやいや担当のフィギュア持ってたら変態じゃん」
741 : 使い魔   2026/09/25 20:23:05 ID:uCWzbkQREQ
742 : お兄さま   2026/09/25 20:23:58 ID:nHrOEvUjQE
>>740
言うわけないだろ、ここのヴィルトレが・・・!
1から見直してこい。
743 : トレーナーさん   2026/09/25 20:24:32 ID:U6JvcJVKEo
>>739
ヴィルトレ「ウェディングドレス姿のシーナのフィギュアかー…」

ヴィルトレ「写真もあるし、なによりシーナが嫉妬するからいいかなー…」
744 : トレーナー君   2026/09/25 20:52:46 ID:nHrOEvUjQE
>>743
数か月後、宅配便で届けられるヴィルシーナのフィギュア
これに関し本人は「かわいいお嫁さんのグッズはいくらあっても困らないし・・・」と弁明していた模様。
745 : あなた   2026/09/25 21:20:01 ID:uCWzbkQREQ
>>744
(弁明中ずっとムスッとしているヴィルシーナ)
746 : キミ   2026/09/25 21:36:35 ID:nHrOEvUjQE
ガラスのショーケースで丁寧に展示されているヴィルシーナのグッズ達→
747 : トレーナー君   2026/09/26 18:54:16 ID:i8Jo9IhQsw
もつがきシーナというのを思いついたけど、これだいたい泥酔シーナだわと気づく
748 : お姉ちゃん   2026/09/27 11:16:29 ID:h.JN22D0Qk
【ウマ娘のその後】ストリートピアノを演奏するヴィルシーナの話

この設定をお借りしています。
https://www.ぴくしぶ.net/novel/show.php?id=27320866
749 : アンタ   2026/09/27 11:17:05 ID:h.JN22D0Qk
ある日の休日のこと、ヴィルシーナ達は家族5人で少し遠くのショッピングモールに来ていた。

「ママあれ!ピアノ!」
娘が指を差した方を見ると広場の真ん中に白色のピアノが設置されており、誰かが軽やかな旋律を奏でていた。

「あぁディーヴァ、あれはね『ストリートピアノ』っていうんだ」
未知の物を発見した末妹に対して旦那が答える。

「すとりーとぴあの?」
「うーんと、誰でも演奏できるピアノで、特に自分の演奏に自信がある人がああやってみんなの前で演奏しているんだよ」
ディヴァインは父親の解答に対し「ふーん」とふんわりした返事を返す。

演奏が終わったようで演奏者が周囲に一礼する、周りからまばらに拍手の音が鳴る。
「良い演奏だったね」「はい、綺麗な音色でございました」

父親と長女のレヴィテトが褒め言葉を口にする。
ピアノの席が空席になり、次のピアニストを待っている。

「そういえばヴィルシーナ、昔ピアノを習った事あるんだよね?やってみたら?」
「え!?私!?」「え!?母様が!?」「え!?ママ、ピアノできるの!?」
母と娘達がそれぞれ驚く。

「母さんって昔ピアノもやってたのか?」
静観していた長男の素晴が聞く。

「昔の話よ、ヴィブロスさんと一緒にピアノ教室に通ってた位で、さっきの人みたいな演奏はできないわ」
演奏が出来ることは否定せず、演奏しない理由を述べる母親。

「えー?いいじゃんいいじゃん、やってみなよ、レヴィもディーヴァも聞きたいよな?」
「聞きたい!」「はい!母様の演奏は興味があります!」
キラキラとした待望の眼差しを向けられ、ヴィルシーナは折れてしまう。

ーーーー
750 : アンタ   2026/09/27 11:17:29 ID:h.JN22D0Qk
ヴィルシーナは椅子に腰かけ、指のストレッチとかつての感覚を思い出す為にチューニングを行う。
「・・・何してるのかしらパパ?」
「せっかくだし君の姿を映像で残しておこうと思って」

もう、と不満の声をこぼし鍵盤に向き直る。
周囲から感じる見物客からの視線を一呼吸してシャットアウトする。

頭の中で譜面を思い出し指先に伝える、ヴィルシーナらしい丁寧な旋律が奏でられる。
彼女が選んだ楽曲は『きらきら星』。

ホール内に居た客たちは聞き馴染みのある曲に対し思わず足を止めて耳を傾けており、近くで見ていた家族達はただ眺める事しか出来ずにいた。

2分足らずの演奏が終わり彼女は一息つく、すると周囲から足を止めていたギャラリーから拍手が鳴り響いた。
ヴィルシーナは慌てて立ち上がり周囲に一礼を返す。

「凄かったよヴィルシーナ、全然上手だったよ」
「はい!母様凄いです!」「ママすご~い!」
「あぁ、母さん凄ぇよ」

「もうやめなさい、みんなして・・・」
家族全員に褒められた妻が思わず照れて顔を赤くする。
751 : アナタ   2026/09/27 11:18:28 ID:h.JN22D0Qk
「ねえヴィルシーナ、アンコール良いかな?今度はレヴィとディーヴァも一緒にどうかな?」
「もう、調子に乗らないの・・・」
ヴィルシーナはそう言うが、その提案を聞いたディーヴァは既に乗り気であった。

「はい!私お姉ちゃんと歌いたい!」
「本当に?レヴィも?」
「あの、はい、人前で歌うのは恥ずかしいですが、トレセンに行くのであればこれも必要な経験だと思います!」
「まったくもう仕方のない子達ね・・・ あと1回だけよ?」

ヴィルシーナは先ほどと同じように『きらきら星』を弾き始める。
今度は二人が歌いやすいようにゆったりした曲調になっている。

―きらきらひかる おそらのほしよ
―まばたきしては みんなをみてる
―きらきらひかる おそらのほしよ

少し控えめに歌う長女、楽しみながら歌う末妹、そして二人の間を取り持ち伴奏と歌でサポートする母親。
その微笑ましさに、見る人は若干1名を除きとても幸せそうな笑顔を浮かべていたのであった。

「ご清聴ありがとうございました」
「ありがとうございました・・・!」「ありがとうございました」
今度は母親が率先して一礼する、その礼に続き娘達が一礼する。
周囲からはより一層大きい拍手が送られた。
752 : トレピッピ   2026/09/27 11:20:10 ID:h.JN22D0Qk
一家はピアノから離れ、端に寄る。
「三人ともおつかれさま、素敵なピアノと合唱だったよ、楽しかった?」
「ドキドキしたけど、楽しかった!」「緊張しましたが、楽しかったです・・・!」
「ふふっ、たまには、こういう事も良いですね」
「うん、みんな喜んでいたよ。素晴も混ざれば良かったのにな」
「俺はいいよ、別に歌うの上手くないし」

ピアノの方から演奏が聞こえる、先ほどとは別の人が演奏を開始したようだ。
「そうだ、さっきの演奏風景を動画にしていたけど、あれSNSに上げてもいいかな?勿論顔は隠すけど」
「さっきのですか?もう、しかたありませんね・・・」

ーーーー

後日、投稿された動画はそこそこ拡散され、ヴィル家ではピアノがしばらく流行っていた。

おわり
753 : 貴方   2026/09/27 14:45:38 ID:IWF8ssbAiA
ハロウィンのお話

「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯しますよ!」

狼のコスプレをしたヴィルシーナは自身の担当トレーナーに言う。

「お菓子…?うーん…これしかないけど…?」

そう言って出したのは、落雁(らくがん)だった。

「………これじゃハロウィンらしくないです!というわけで悪戯しちゃいます!ガオー!」

「あー、悪戯されちゃったー…」

ヴィルシーナに甘噛みされるヴィルトレだった。

そんなハロウィンから十数年後
結婚した二人はハロウィンに軽く酒を嗜み
ほろ酔いになった。
そして

「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」

魔女のコスプレをしたヴィルシーナが、夫であるヴィルトレに言うが、あっという間にひょいとお姫様抱っこし、と寝室へ向かうヴィルトレ。

「ひゃっ!///ごめんなさい!ごめんなさい!悪戯しな…んむっ」

抵抗するヴィルシーナだが、ヴィルトレのキスで口を塞がれ

「悪い魔女は、魔女狩りしないとなー」

意地悪な笑みを浮かべたヴィルトレが言うと、ヴィルシーナは黙り
そのまま、寝室へと入る。

それから数時間、ヴィルシーナの悲鳴が響き
翌朝キスマークだらけのヴィルシーナとヴィルトレがお互い腰痛を訴えていたのは言うまでもない。
754 : トレーナーさん   2026/09/27 14:46:24 ID:IWF8ssbAiA
一ヶ月早いハロウィンネタでした。

ちなみに落雁とは仏壇に供える砂糖菓子です。
755 : お姉ちゃん   2026/09/27 18:11:21 ID:h.JN22D0Qk
>>753
それで一つ前の子供たちが産まれたってわけね
756 : 大将   2026/09/30 21:44:42 ID:P2xDFk/2wA
https://x.com/Ng9Ug/status/2105260668664619103?s=20
他所で見つけた嫁ヴィルSS
757 : お姉ちゃん   2026/10/01 00:09:08 ID:sKDMdEt8dI
シーナ「いいわよ!そのまま全力でスパート!!」

チムメンA「やー、やっぱりヴィルシーナさん良いよねぇ、あんな大人になりたいわ~」

チムメンB「わかる」

チムメンA「美人で頭良くて優しくて、厳しいけど筋が通ってるし」

チムメンB「わかる」

チムメンA「しかも料理上手で掃除も上手い嫁適正最高だよ?私が男なら絶対結婚を申し込む」

チムメンB「わかる、うん?」

チムメンA「しかも酔っ払ったら甘えん坊だよ?夜の顔もあるとか2倍お得じゃん」

チムメンB「わかる」

チムメンA「あー、ヴィルトレさんになりてぇー」

チムメンB「ごめん、それはわかんない」
758 : トレ公   2026/10/01 00:18:42 ID:sKDMdEt8dI
チムメンA「何かの手違いで私がヴィルシーナさんの旦那にならないかなぁ~」

チムメンB「ウマレーターにでも頼めば?」

チムメンA「養ってほしいし何をやっても甘やかして欲しいなぁ~」

チムメンB「汚い欲望が出てきたな」

チムメンA「全肯定してくれる友達がここにいないかなぁ~?」

チムメンB「悪いけど私、全肯定しないから」

チムメンA「あ~、どこかに最高の相手が居ないかな~」

チムメンB「あんたが最高の女じゃないなら最高の男は見向きもしないでしょ」

チムメンA「チクショ~、結局人生のレースは選べないのかよ~」

チムメンB「わかる」

チムメンA「そこはわかるなよ~」
759 : アネゴ   2026/10/01 00:22:07 ID:sKDMdEt8dI
ヴィルトレ「・・・って感じで君は今日も憧れの的だったよ」

シーナ「うーん、本当に良い物ですなんかね?私の人生って」

おわり


以上、ヴィルシーナサブトレ概念でチムメンが羨む話でした。
760 : お前   2026/10/01 22:50:05 ID:WV5TW1p55U
仲いいなチムメン
761 : アネゴ   2026/10/02 00:11:15 ID:eC0Xio6R7c
>>760
最初はヴィルシーナに憧れて入ったのに、チームリーダーのヴィルトレといちゃつく姿を見せられた結果自分達はヴィルシーナから産まれた子供だと勘違いする子達で構成された仲良しチームです。
762 : お兄ちゃん   2026/10/06 23:13:14 ID:xAxD9ntnGE
『ヴィルトレのゲーム遍歴』

「〇〇さんってどんなゲームで遊ぶんですか?」
「俺の?」

ある日のこと、伴侶のヴィルシーナにゲーム遍歴を見せてほしいと言われるヴィルトレ。

「昔、少しだけ遊んでたことは聞きましたけど、どんなゲームで遊んでいたかまでは聞いてませんでしたし・・・」
「まぁ、積極的に言う話題じゃないね」

「それに、私自身もそんなにゲームをする方ではないので、この機会に教えてもらえると嬉しいです」
「うん・・・?まぁ良いよ?」
とりあえずゲーム機を起動するヴィルトレ。

「と言っても、俺自身もそんなに遊んでないんだ、昔友達と遊ぶために買ったパーティーゲームと、あとはギャルゲーくらいかな?」
「ぎゃるげー?それはどういうゲームなんですか?」

しまった、という表情を浮かべ彼女から目をそらす。
しかしヴィルトレは意を決し、彼女に説明することにした。
「うん、ギャルゲーっていうのはね、端的に言うと女の子と仲良くなるゲーム、かな・・・」

「そうですか、女の子と・・・」
説明を聞いた彼女からは不機嫌の色が漏れていた。

「あぁでも落ち着いてシーナ、多分俺の遊び方は世間一般の遊び方とは少し違うかもしれないから・・・」

「はい?違う、とは?」
彼の弁明を聞いた彼女は困惑の表情と疑問符を浮かべる。

「多分画面を見せたほうが早いかもね」
そう言うとヴィルトレはゲーム機を起動し、手早く準備したのであった。

――――――
763 : アナタ   2026/10/06 23:14:06 ID:xAxD9ntnGE
モニターに映し出されたタイトル画面から落ち着いた曲調がスピーカーを通じて流れてくる。
ヴィルトレがロードを選ぶとセーブデータの一覧が現れる。

「〇〇さん、これは?」
「俺ってこういうゲームで自分の名前を使わないんだよね」
そう言われたヴィルシーナはセーブデータの文字をよく見る。
『恵那編/安田 早出』『みうら編/竹田 猛史』『四葉編/岩井 涼介』
その下にENDの文字、あとは作成した日付と時間だろう。
確かに彼の名前はどこにもないし、もじられているような雰囲気も無い。

「なんていうか、この作品に登場する女の子とこの作品に登場する男の子の話を見たい、っていうのかな?」
彼が顎の縁辺りを指でかきながら答える。
「だから、俺がこの作品に登場して、この作品の子と恋したい、とは思わないんだ・・・」
今ので伝わったかな?とヴィルトレが聞き、ヴィルシーナはえぇ、まぁ。と返す。

つまるところ彼はギャルゲーをドラマ作品として見ているということらしい。

「じゃあ〇〇さんはこのゲームの中でどの女の子がお好きですか?」
「え?う〜ん、難しいな・・・
恵那ちゃんの話はクラス委員長の彼女に対して主人公がひたすら頑張って成長する話だったのが良いし・・・
みうらちゃんの話はクールぶって素直になれない子に寄り添う主人公の話で尊敬したし・・・
四葉ちゃんの話は甘えたがりの妹分に振り回されるけど不思議と癒される話で見ていて楽しかったし・・・
誰が一番かは決められないなぁ・・・」
764 : 貴様   2026/10/06 23:14:39 ID:xAxD9ntnGE
うんうんと悩んだ末にみんな好きという回答を出すヴィルトレ、対してヴィルシーナは望む回答が得られなかったようで少し不満げだ。

「・・・シーナ、ちょっとやってみる?」
「・・・お願いしますわ」

−−−−−

ニューゲームを選ぶと、主人公の名前を決める画面が表示される。

「そういえば〇〇さんって名前をどのように決めているのですか?」
「ん〜、特に意図はなくなんとなくかな、強いて言うのなら最近見聞きした名前が多いかも。
だからなのか、その時ニュースに乗ってる人とか、あと同僚の名前になってることがあったな・・・」

そう言ってシュヴァトレとヴィブトレの事を考える、以前彼らの名前がゲーム主人公の名前が偶然一致してしまった時があり、その際必死に笑いをこらえていた事があった。
おそらく当の二人には意図は伝わっていなかったと信じたい。

そこまで考えて思考を画面に戻す。
ヴィルシーナはまだ名前を決めかねている。

「シーナ、難しく考える事は無いと思うよ?それこそ『ああああ』君でもいいと思うし。」
「そんなのいけません!名前は大事です!この子が私達の子供だと思ったらそんな適当な名前なんて付けられません!」
「そっか〜・・・ 子供?」
「・・・あっ!」

自分が何を言ったのか理解したヴィルシーナ、そのまま押し黙って俯く、二人はそのまましばらく頬を赤らめていた。

「さ、さぁほら、ゲームに戻ろう?子供の事はまた今度話し合うとして、ね?」
意識をなんとかゲーム側に戻すヴィルトレ、画面は変わらずプレイヤーの入力を待つばかりだ。

「あ、じゃあこれはどうかな?」
そう言って彼は慣れた手付きで文字入力を行ない、決定を押す。
765 : ダンナ   2026/10/06 23:15:09 ID:xAxD9ntnGE
「『綾瀬 トレーナー』?」
「これなら特定の誰かにはならないからいいかな、なんてね。」
「まあ、いいんじゃないですか?」
「じゃあ始めるよ」

紆余曲折あったが、ようやくプロローグストーリーが始まる。

『俺は綾瀬 トレーナー、訳あって昔住んでいたこの街に引っ越す事になった。』
ゲーム内の少年が語り出す、無論名前の所は無音だった。

『しかし昔住んでいたとはいえ、それは物心つく前の話だ、だから正直言ってこの街そのものに思い入れはあまりない。』

「ねぇ〇〇さん、いいですか?」
「ん?何かな?」
PAUSEボタンを押してゲームを一次停止し、彼女の方を向く。

「この子、綾瀬トレーナーさんって誰に話しかけているのでしょうか?それとも独り言?」
「あー、こういう作品だとよくあることかな、あとはプレイヤーに対して説明してるのかも?」
返答した彼はゲームを再開する。

そのまま身寄りや住居、願望等を語った後は学校のパートに入った。

『今日は転校生を紹介する、『綾瀬 トレーナー』だ!』
『綾瀬 トレーナーです、その、これからよろしくお願いします!』

「なんていうか、変な感じがしますね、トレーナーさんが学生として転校してくる光景って」
「確かにそうだな、ここはトレーナー学校なのかな?」

想定されていないプレイをしてしているせいで変な所に意識が寄ってしまう。
ゲームの中では席を案内された主人公が隣の席の子に話しかけられる。

『トレーナー君?もしかしてトレーナー君だよね!?』
文字はトレーナー君だが読みはキミにされる、この手のゲームの仕様だ。
766 : お前   2026/10/06 23:15:51 ID:xAxD9ntnGE
「昔の、それも幼稚園頃に知り合った幼馴染が、同じ高校の同じクラスで隣の席で再会するってどんな確率なんでしょうね?」
「うーん、どうだろう?1%位じゃない?わかんないけど」

「・・・ねぇ〇〇さん、良いですか?」
「うん?何かな?」
ヴィルトレは再びゲームの進行を止めてヴィルシーナの方を向く。

「〇〇君?もしかして〇〇君だよね!?」
恵那の真似をしてみるヴィルシーナ
ヴィルトレからの返事はない

「〇〇君?もしかして、私の事、覚えてない、かな?」
「あ、あぁ!もしかして、ヴィルちゃんか!?忘れてないよ、いやぁ~懐かしいなぁ〜」
「本当かなぁ〜?さっき思い出すまでに時間があったような気がするけどなぁ〜・・・」
「い、いやだって幼稚園以来だろう?」

「・・・ふふっ、〇〇さん本気にしすぎですよ」
小芝居に満足したらしい彼女は笑みをこぼす。
遊ばれた彼は少々不愉快ではありつつも、ヴィルシーナが満足したので良しとする。

『ねぇ、あんたか綾瀬?』
ゲーム内では次のヒロインが現れる。

『あんたが幼馴染かどうかなんて知らないけど、あんたみたいのが恵那と関わらないでもらえる?ハッキリ言って恵那はクラス委員長なんだからアンタなんかと関わってる暇なんてないんだからね!』

『もうみうらちゃん、そんな言い方しちゃダメでしょ?ごめんねトレーナー君、この子はみうらちゃん、私の友達なの。』

「共学の女の子ってああいう感じなんですか?」
「いや、あそこまで男嫌いというか、友達のために吠えるのはそうそう居ない気がするな」
「そうなんですね・・・ あ、でもオルフェさんの臣下さん達の中にはこういった子も居た気がしますね」
「あー、確かにそう言われると居てもおかしくない気がするなぁ〜・・・」
767 : トレーナーさま   2026/10/06 23:16:15 ID:xAxD9ntnGE
ゲームは先に進み、いつの間にか学校の外へ出ていた。
『おいお前!お前だお前!』
主人公は誰かに話しかけられる。
そこで3人目のヒロインである四葉が登場する

『お前見ない顔だな?どこから来たんだ?』
『えっと、俺は最近引っ越してきたんだ。』
『はえ〜、それはごくろうさまだな。』
喋り方といい言葉遣いといい、少し癖の強い悪ガキといった印象を受ける少女だ。

『なぁお前、名前は何ていうんだ?』

『綾瀬だ』

『ふーん、じゃあ"お兄ちゃん"だ!』

『いやなんでだよ!』

『丁度遊んでくれるお兄ちゃんが欲しかったんだよな〜』

『(こうして俺は変なちびっ子に懐かれ、"お兄ちゃん"と呼ばれるようになってしまった。明日からの俺の学園生活はどうなってしまうのだろう・・・)』

「ねぇ〇〇さん?つかぬことを聞いてもよろしいですか?」
「ん?何かな?」

「その、今出てきた女の子達の、その、胸が大きく感じられるような気がするのですが…?見た感じジェンティルさん位の体型をしていたと思うのですが?」
その質問に対し、あー、と少し悩んでから答える。
「こういうのは絵描きの願望が大分強く出るからね・・・」
質問内容が内容なばっかりに気まずい雰囲気が流れる。

「・・・やっぱり男の人って大きい胸が好きなんですか?」
「その質問は答えにくいからやめてほしいな・・・ 少なくとも俺は君の胸が好きだよ・・・?」

「・・・〇〇さんのスケベ」
「俺ちゃんと答えたのに酷くないかな・・・?」
ヴィルシーナは訝しみの顔を向けてはいるが、どこかで好感度の上がる音がしていた。
しかしヴィルトレの耳には入ることはなかった。

−−−−−
768 : モルモット君   2026/10/06 23:16:45 ID:xAxD9ntnGE
「それで、この後なんだけど」
ヴィルトレは話題をゲームに戻す。

「ここかまでがこの作品のプロローグで、ここからルートを選んで各キャラのシナリオパートに入っていくんだ」
画面上には各ヒロインの顔が写った選択肢が表示されている。

「どうする?まだ続ける?」
「・・・いいえもう大丈夫です、最初は女の子と仲良くなりたいからこういうゲームをしているのかと思っていましたが、貴方がどういう目でこのゲームを見ているのか分かりましたから」
そこまで言われてヴィルトレはようやく気がついた。

「もしかしてシーナ、嫉妬してた?」
「あら?私が?どうしてですか?」
その言い方とムスッとした眉をしていたら流石に気がつくというものだが、今は指摘しないヴィルトレ。

「それにしても、ゲームのキャラに嫉妬か、ふふっ」
笑う彼に対し彼女はさらにムッとして隣を睨みつける。
「なんですか?何がおかしいの?」

「いや、随分可愛らしい嫉妬をするなと思ったら、愛おしくなっちゃって・・・」
自分にはもう魅力がないのではと思い気が気ではなかったヴィルシーナ、続けて彼は言う。

「それにゲームとリアルは別だし、ほら、こうやってかわいいお嫁さんをハグするなんて、ゲームじゃ絶対できない体験だよ」
彼は間髪入れずに隣の女性を抱き寄せる、突然胸の中に収められた彼女は目を白黒させていたが、次第に彼のせなかに腕を回す。
769 : トレーナーさま   2026/10/06 23:16:58 ID:xAxD9ntnGE
「貴方って本当にズルい人・・・」
「あー、許可なくハグはダメだった?」
「今日はお酒飲みます」
「はいはい、仰せのままに、俺の女王様」
「それと、今後の参考にしたいので、これからも一緒に遊んで欲シーナ・・・」

後日、ヴィルシーナはヴィルトレに並ぶ位に第三者視点で見るノベルゲームにハマりこみ、時にはゲームの感想で語り合ったり、時にはゲーム内のシチュエーションを再現したデートをする等してイチャイチャのダシにしているのであった。

おわり
770 : 使い魔   2026/10/06 23:23:30 ID:xAxD9ntnGE
>>762
以上、余談ですがヴィルトレは他にも乙女ゲーも嗜む事があり、口説き文句はだいたいそこで学んでいたりする。
771 : 使い魔   2026/10/07 19:48:40 ID:ny2YsbEczU
絶対SSは書かないが、シーナはヴィルトレによって尻尾の付け根が弱点になっているし、ヴィルトレは犬系のコスプレしたヴィルシーナが好き
なので、「今年も人狼ですがおー!」とか襲いかかった瞬間、尻尾の付け根をむんずと掴む吸血鬼なヴィルトレは「ほう、主人に逆らうとは言い度胸だ、たっぷりお仕置きしてやる」と言って、ズルズルと引きずっていく(ただし安全の為の途中まで)
そして引きずられていくヴィルシーナは「ご主人様!ごめんなさい!ごめんなさい!やあああ!」って叫ぶんだよね。

なお翌日、片付けに追われる二人
772 : キミ   2026/10/08 17:38:44 ID:moHsyxGJxo
なんとなく考えたやつ

ヴィルトレの秘密
『実は最近、ヴィルシーナの投球の80%まで受け止める事ができるようになった』
773 : アナタ   2026/10/08 21:03:47 ID:XcmRiVPPsM
なんとなく決めてる設定

ヴィルトレは元野球部、ポジションはキャッチャーで2番手バッター、最終戦績は地方大会準優勝
774 : アナタ   2026/10/08 23:17:18 ID:XcmRiVPPsM
お付き合いを始めてからある程度経った頃、そこそこ踏み込んだ話題も出せるようになったヴィルシーナは『自分が大事にされている事を理解しているが、それはそれとして私と一緒に居て性的に興奮しないのか?(心配的な意味合いで)』と言う質問を投げかける。

実は学生時代から続いていた色仕掛けも全部我慢している事を伝えるヴィルトレと、その答えに恥ずかしさもありドキドキするヴィルシーナという図が見たいです。


ただ答え方が、『相手の手を興奮している場所に持っていく』と言った身体の言葉で返s
775 : アンタ   2026/10/08 23:53:47 ID:XcmRiVPPsM
ちょっとエッチなのでやめました
776 : アネゴ   2026/10/10 20:52:04 ID:2CNJPKDRuE
ヴィルトレは筋トレ
シュヴァトレは料理
ヴィブトレは…なんだろ…
777 : お姉ちゃん   2026/10/10 21:20:57 ID:J1Eze0kHDs
>>776
趣味と呼べる趣味は無かったけれど、ヴィブロスに振り回されるうちにヴィブロス(のやる事)が趣味になっているとてぇてぇですよね?
778 : お姉さま   2026/10/11 09:04:50 ID:bOGV5kh1xw
>>777
ヴィブロスのショッピングに付き合うために頑張るヴィブトレ…

いいね…
779 : ダンナ   2026/10/11 12:24:45 ID:od6q6YqjjI
メモと妄想
・走る姿に一目惚れしたというヴィルトレ、その時は走りにだけだと思ってた
・担当を持つ前は趣味や生活の時間をそれなりに取っていたが、担当バの為に全部割くようになった
・エスコートの姿勢はいつもしてる、ヴィルシーナ以外にはしてない
・美しい物や努力の証は褒めて伸ばす派
・↑ヴィルシーナにはそれ相応の対応が必要なウマ娘だと認識してる
・ヴィルシーナが引退後も卒業までは担当契約は解消していない、お互い契約終了の話は受け入れるつもりで相手からの切り出しを待ってた。
・ある日を境にヴィルシーナを担当バとしてではなく女性として強く意識するようになる
・信頼してくれていたのは担当契約があったから、なので自分の気持ちは押し隠して卒業を見送ろうとしていた
・ヴィルシーナが卒業するまでの間、ヴィルシーナと何かをする夢を毎日のように見るし、現実でもあらゆる物がヴィルシーナに見えてしまう程心に引っ掛かっていた
・ヴィルシーナへの気持ちを押し隠す事に必死すぎて、ヴィルシーナからのアプローチを全部スルーしてた
780 : 使い魔   2026/10/12 15:19:42 ID:oCflcq2i0Q
没にしたけど、書いておきたいから書きたい話

ヴィルトレ祖父母のいる田舎には山姥伝説がある
正体は祖父の浮気(誤解)を疑った祖母が鎌と鉈持って山3つほど追い回した為

なんとなくヴィブトレは眼鏡かけてるイメージ
なお、ヴィルトレはシュヴァルシュヴァトレの結婚式とヴィルロスヴィブトレの結婚式にスーツで行った結果、ガードマンと間違えられる
781 : トレーナーちゃん   2026/10/12 21:14:11 ID:3L9m8R8yEk
『一口 甘えん坊シーナ』

シーナ「今日の水族館楽しかったですね~」

トレ「うんうん、イルカショーのイルカかわいかったよね」

シーナ「熱帯魚のコーナーにいたタコ、大きかったですよね」

トレ「そうだったなぁ・・・ ん?あ、タコ!」

シーナ「なんですか?」

トレ「ほら、顔が赤くて抱き着いたら離れない」

シーナ「ふーん?タコさんだぞ~、絡みついちゃいます~(ぎゅ~)」

トレ「むぎゅ~、くるしい~」

シーナ「ちゅーもしちゃいます~、ちゅーちゅ~」

トレ「くすぐったいよシーナ~」

―翌朝

トレ「おはようシーナ」

シーナ「おはようございます、あなた」

トレ「・・・ねぇ、ちょっと思った事言っていい?」

シーナ「あら奇遇ですね、私もあるんです」

「「・・・たこ焼き食べたい」」

シーナ「ふふっ・・・」

トレ「ははっ、じゃあ今日のお昼はたこ焼きにしようか、ショッピングモールにお店があったはずだ」

このあと、二人でフーフーしながらたこ焼きを食べた。
おわり
782 : あなた   2026/10/15 21:06:01 ID:.XzC4wXmtg
ウマママになった三姉妹は時々姉妹の子供を預かっては夫婦の時間を作っている。

子供達は従兄妹姉弟と遊ぶ事を楽しみにしてるけど、年長の子供はある日を境に何となく察するようになる。
783 : トレぴ   2026/10/15 21:10:11 ID:VTpNP2vn7Y
>>782
そのうち子供達で親の愚痴言ってそう
784 : 貴方   2026/10/15 21:44:16 ID:.XzC4wXmtg
>>783
ヴィル息子(中3)「なんかゆーうつだな・・・ 今こうしている間に親父たちがいつも以上にベタベタしてるって思うとさ・・・」

シュヴァ息子(中2)「うちの母さんもそうだけど、ヴィルシーナさんって今でもアツアツだよね~」
785 : トレーナーさん   2026/10/15 23:06:18 ID:VTpNP2vn7Y
ある休日の朝。
ヴィルトレは映画館に向かっていた。

「この小説も映画化か、楽しみだな」

「一人で映画なんてズルい…」
「別にいいんじゃない?姉さん…」
「そうだよお姉ちゃん…」
「今日はシュヴァルと釣り竿買いに行く予定だったんだけど…」
「後でショッピング行きましょうねヴィブロス…」

ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、シュヴァトレ、ヴィブトレが壁からヴィルトレを覗いていた。

「だって…私に何も言わないで行くなんて…」

ふてくされるヴィルシーナ

「でもどういう映画なんだろ?」
「ん?あー…あれだろ…」

シュヴァトレが指差す映画は、最近話題のホラー小説だった。

「あー…お姉ちゃんホラー苦手だもんね…」
「原作小説がヴィルトレさんがすっごい後味悪いけど滅茶苦茶面白かったって言ってましたね…」

ヴィブロスとヴィブトレ言う。

「むう…ホラー映画でも一緒なら大丈夫なのに…」

納得がいかない様子のヴィルシーナと
ウキウキでポップコーンとジュースを購入し、劇場に入っていくヴィルトレだった。
786 : マスター   2026/10/15 23:06:23 ID:VTpNP2vn7Y
それから2時間後

「トレーナーさん!ズルいです!」

ヴィルシーナはヴィルトレの前に立つ
しかし

「あ゛?」

ものすごく機嫌が悪そうに返すヴィルトレ

「んだよシーナか、今機嫌悪いから、邪魔すんな」

そう言い、立ち去った。

「え…え…」

立ち尽くすヴィルシーナ

「ヴィルトレさん、どうしたんだろ?」
「あんなに機嫌悪いなんて珍しいよね…」

シュヴァルグランとヴィブロスは呟き

「あー…よっぽど酷かったんだな…」
「他の人も機嫌悪そうですからね…」

シュヴァトレとヴィブトレは納得した。

だが、ヴィルシーナだけは

「なんでぇ…」

と落ち込んだ。

その日、ヴィルトレは不貞寝した。

理由?映画が原作からクソ改変されていたそうです。
787 : アンタ   2026/10/16 00:41:34 ID:V0xWUYQmtA
負けないぞ・・・
ドSヴィルトレ概念には絶対負けない甘々夫婦概念で上書きしてやる・・・!
788 : お兄ちゃん   2026/10/16 00:51:00 ID:rNQZ9iMf3U
おまけ
「ねぇ…どんな改変されてたの?」

「あー…うん…原作はバッドエンドだけど…でも滅茶苦茶面白かったんだよ」

「うん…」

「映画はな…VRゲームでしたエンドでな…劇場冷え冷えだったぞ…」

「そ…そうなのね…」

「シーナ」

「なに?」

「膝枕してくれ…精神的に疲れた…」

「仕方ないわね…」
789 : トレーナー   2026/10/16 08:12:54 ID:KAHp5q31DM
>>788
これが良いんだよ、これが(膝枕)
790 : 相棒   2026/10/17 14:31:00 ID:ukySv2H86s
もういっちょおまけ

みんな(ヴィルトレ除く)で原作小説読んだ上で映画を観た結果

シュヴァ夫妻→映画の後やけ食い
ヴィブ夫妻→2人でカラオケに

ヴィルシーナ→ヴィルトレの気持ちがよくわかった
ヴィルトレ→膝枕の後、しばらく3日ほど寝込んだ
791 : 相棒   2026/10/19 08:58:44 ID:UhhDrYt78g
ウィリーズ・ワンダーランドというホラー映画を見るヴィル夫妻とか考えたけど、見たことないから書けん…
ちなみに主演はニコラス・ケイジだそうだ
792 : トレーナー   2026/10/19 12:08:13 ID:qeLESBpbmI
なんでそんなにかわいいお嫁さんをイジメたがるんだよ。

そんなスタンスを隠さないから、お前らの所には嫁や婿がいないんだぞ
793 : 使い魔   2026/10/19 12:18:02 ID:MNgmq0dk.o
>>792
あれだよ、それで夜眠れないから抱きついてくるのを狙ってんだよ
794 : アナタ   2026/10/19 20:47:58 ID:zRpy4eDJi.
3バ…3トレーナーそれぞれのストレス解消方

ヴィルトレ→筋トレ(たまにヴィルシーナがうえに座って腕立て伏せなどする)

シュヴァトレ→料理作りまくる(食べるのはシュヴァル)

ヴィブトレ→ランニングやヨガや瞑想(ヴィブロスが付き合う)
795 : トレーナーちゃん   2026/10/20 15:53:43 ID:iQYryQY1Mc
今小豆島旅行に行ってるけど
ヴィルシーナが実写版魔女宅の箒に跨ってジャンプした瞬間を撮るヴィルトレ

それから何年か後、子供出来た後もやってきて、妻と子供の分を撮って満足したヴィルトレ
しかし妻と子供にやってやってと言われ、やった結果盛大に足を挫くヴィルトレ
やはり老化には勝てないのだ…
796 : キミ   2026/10/21 19:53:01 ID:2ftfmRbo5o
ヴィルトレはヴィブロスに対して大きな恩があるのであまり断れない
そんなヴィブロスはヴィルトレを足(車の運転手)にしてる。

そういう話を今書いてるSSの後に書く予定。
797 : トレーナーちゃん   2026/10/21 20:11:10 ID:paPh4WtgOs
>>796
気になる
798 : キミ   2026/10/23 20:41:18 ID:.bfhVwjKzM
※時代的に多分卒業後概念

ヴィブ「お姉ちゃんとトレーナーさんって喧嘩しないの?一緒に居ると意見が食い違ったり、些細な事が気になって言い争いになっちゃうって聞くよ?」

ヴィル「んー、そうねぇ・・・ 私達は些細な事でも話し合うし、お互いに譲り合っちゃうから、あんまりそういうことは無いわね・・・ あ、そういえば一個だけ意見が割れた事があるわね」

ヴィブ「え!?何々?」

ヴィル「『一番かわいいのは誰か』って話題なの」

ヴィブ「え?あー・・・」

ヴィル「私はあなた達がかわいいって言ってるのに、あの人ったら私が一番かわいいって言って譲らないのよ、本当に困った人だわ・・・」

ヴィブ「ねぇ、それ本当に困ってるの?」

ヴィル「それで今度の休みは二人で第3回討論会をするのよ、今度こそあなた達の方が世界で一番かわいい事を認めさせて見せるわ!」

ヴィブ「あー、うん・・・ 二人は仲良しだね・・・」

おわり
799 : 貴様   2026/10/25 22:25:49 ID:5rEQFpQKvQ
『ヴィル一家のハロウィンフェス』

注意
・ウマ娘のその後
・https://www.ぴくしぶ.net/novel/show.php?id=27320866←ここの家族設定をお借りしました。
・大分やんわりした設定
・半日根詰めて作ったクオリティ
・以上の事を留意し、お楽しみください。
800 : 貴様   2026/10/25 22:26:27 ID:5rEQFpQKvQ
時期は10月末、今日はこの商店街でハロウィンフェスが開催されていた。
街のあちこちでは様々な装飾が施され、まばらに仮装をした人々が往来していた。

そんな街の一角に普段はドイツ菓子やケーキを販売しているが、今日は『本日、ケーキは事前予約限定です』の看板を下げた製菓店があった。

「トリックオアトリート!」「トリックオアトリート!」
「はい、お菓子をどうぞ」

普通の子供、仮装の子供、親に連れられてやってきた子供、様々な客が絶えず訪れていた。
店主のエイシンフラッシュはそんな子供達に対し、一つずつプレゼント用の焼き菓子を渡していく。

そこへ彼女の見知った友人の彼女が来店する。
「いらっしゃいませ~、あ!こんにちはヴィルシーナさん!」

「こんにちはエイシンフラッシュさん」
「トリックオアトリート!」「お、おかしを出さないと魔法をかけちゃいます!」
水色のドレスを纏うお姫様の恰好をするディヴァイン、三角帽子とローブを着た魔法使いのレヴィテト、青色のドレスで着飾り頭にティアラを乗せているヴィルシーナ。
三者三様の恰好で現れる。

「皆さんとても可愛らしいですよ、はい、お菓子をどうぞ」
801 : トレーナーさん   2026/10/25 22:27:04 ID:5rEQFpQKvQ
「良かったな素晴、可愛いだってよ?」
「いやレヴィとディーヴァの事だろ・・・」
模造品のプレートメイルを纏い腰に玩具の直剣を下げた素晴、大仰なマントを羽織り頭に王冠を乗せたヴィルトレが後ろに控える。
ヴィルトレ一家は王家御一行で揃えていた。

「ふふっ、お父さん達の方は『かっこいい』ですね、家族で揃っていて素敵ですよ」

「フラッシュさん!ケーキ受け取りに来ました!」

「はい、御予約のケーキはこちらにございます」
エイシンフラッシュはショーケースの中からジャック・オ・ランタンの顔が描かれたカボチャのタルトを取り出し、手早く箱詰めしたそれをレジにいるスマートファルコンに渡す。

「ファルコンさん、カボチャのヌストルテ一つです」
「はーい、ヌストルテ一つですね~」
普段は子持ちのアイドルとして活動しているが、今日の彼女は臨時の店員だ。

――――

財布を持つヴィルトレがレジで会計をする間、ヴィルシーナ達はエイシンフラッシュと世間話をする。
「ねぇねぇ!アズールとニャンコいる?」

「二人ですか?今日は友達と出かけると言っていましたから居ないですね」

「あー、そっかー、遊んで欲しかったのになー・・・」
ちょっとだけガッカリするディヴァイン。
802 : アネゴ   2026/10/25 22:28:01 ID:5rEQFpQKvQ
「そういえば、先ほどフェノーメノさんと会って来たんですよ。ね?レヴィ」
「はい!フェノーメノさんは犬のおまわりさんの仮装をしておりました!」

「ふふっ、そうでしたか、私も見てみたかったですね」

「その騎士の恰好素敵ですね、その鎧はどこで用意したんですか?」

「えっと、これは親父が借りてきたんです、聖蹄祭で使った物らしいです」

「なるほど、そうなのですね。ところで、どなたの騎士なのでしょうか?」

「いや、別にそこまでの設定は・・・」
「ふふ、我が国一番の騎士様なのよね?」

「あら、そうなのですね!」

「いや、別にそういうんじゃ・・・」
「うん!うちでいちばんつよい騎士さま!」
「はい、我が国の誇りです!」
「お前らもやめろ・・・」

そこへ来店を知らせるドアベルが鳴る。

「いらっしゃいませ、あらジェンティルさん」
その名前の主を確認するべくヴィルシーナは後ろを振り返り、顔をしかめた。

「ごきげんよう、あらヴィルシーナさんもいらしたのね、随分と背伸びをした格好をしてらっしゃるのね、お似合いですことよ」
803 : マスター   2026/10/25 22:28:39 ID:5rEQFpQKvQ
「・・・ごきげんようジェンティルさん、お褒めの言葉ありがとうございます。そういう貴方は、昔の貴方そのものですわね」

「ウフフ、当然でしてよ?」
貴婦人はかつての勝負服を纏ってそこに立っていた、レース前の気迫こそないがあの時の彼女のような堂々とした覇気はあった。
かつての貴婦人を知るであろう客達は彼女が本人であるかどうかでどよめき立っていた。

「それで?本日はどのようなご用事でしょうか?」

「あら、ここはケーキ屋、ならご用事は1つだけではなくって?」

「はい、ご用意できてますよジェンティルさん」
エイシンフラッシュは既にケーキを箱に詰め終わり、レジ横の会計待ちの列に並べていた。

「あぁそれと、もう一つご用事がありましたわ、ほらディーナ?そんな後ろに隠れていないで前へ立ちなさい」
「いえお母様、まさかここにご本人がいらっしゃるだなんて・・・」

ディーナと呼ばれた少女がジェンティルドンナの後ろから現れる、その格好はかつてのヴィルシーナの勝負服のレプリカであった。

「あ!昔のママだ!」

「こ、これはお母様との勝負で負けたからでして、ご本人にお見せするつもりなどございませんでして・・・」
頬を紅く染め、申し訳ない顔で弁明する少女。

「ふふ、あまり謙遜しなくてもいいわよ、貴方にも十分似合っていますよ?」

「ほら、ご本人からのお褒めの言葉も頂きましたし、わたくしはお会計を済ませる間にそちらの殿方からも、頂いて来なさい?」
店内には何人か男性が居るものの、ジェンティルドンナの視線は素晴を向いていた。
母親に催促されたディーナは紅い顔のまま彼の下へと近寄る。
804 : 使い魔   2026/10/25 22:29:04 ID:5rEQFpQKvQ
「・・・その、素晴さん、いかがでしょうか?」

「ん?良いんじゃないの?」

「・・・・・」

「えっと・・・」
何を言えばいいのか全く分からないという表情の少年。
察した母親は助け船を出すことにした。

「ねぇ素晴?ディーナちゃんの恰好、似合ってる?」

少年は少し考えてから答える。
「良いとは思う、けど、その衣装が一番似合うのはうちの母さんだから、似合ってないわけじゃない」

その言葉を聞いた途端、少女は目を丸くした後、一気に明るくした。
「ふふ、えぇそうですわ!いずれわたくしに最も似合う勝負服を仕立ててみせますわ!よければその時に一番に見せる騎士様に貴方をご指名してもよろしくってよ?」
かつての貴婦人を思わせるような立ち振る舞いの芝居をする少女。

しかし、隣から妹が割り込んできたのであった。
「ダメです、兄様はわたくし…達の騎士様なのです。貴方には譲れません!」

「あら残念、ですがお忘れなく、わたくしもいずれ圧倒的な力を手に入れて力ずくで全てを手に入れて見せますわ・・・!」
その姿は紛れもなく彼女の母親のかつての姿を想起させるのであった。

「終わったかしらディーナ?」
会計を済ませたジェンティルドンナが戻ってくる。

「はいお母様、今日の所は・・・」

「そう、及第点と言った所ね、次はもっと徹底的に迫る事ね」
貴婦人の恐育は既に施行されているようだ、我が子を狙う少女が育てられている事に対しヴィルシーナは苦虫を嚙み潰したような微妙な顔をせざるを得なかった・・・

――――
805 : アンタ   2026/10/25 22:29:30 ID:5rEQFpQKvQ
会計を済ませ、やり取りを見ていたヴィルトレが戻ってくる。
「よかったな素晴、モテモテだな?」

「いったい誰の事を言ってるんだよ、アレは別にからかいの意味でやってるだろ」
流石この人の子供だなぁ、そんなことをヴィルシーナは思った。

するとまた来店を知らせるベルが鳴る。
「いらっしゃいませ、あらオルフェさん」

今度はかつて暴君と呼ばれたウマ娘のオルフェーヴルが自分の旦那を連れて入店した。
その身に勝負服を纏って。

「菓子を献上せよ」
どうやらこれで『トリックオアトリート』のつもりらしい。
焼き菓子は子供限定で配布しているが、こういう時のオルフェーヴルは意見を曲げない事をエイシンフラッシュはよく知っている。
事を荒立てない為にも菓子袋を一つ取り差し出す。
しかしオルフェーヴルは受け取った菓子袋をじっと見つめたままエイシンフラッシュへ聞き返した。

「なんだ?これは?」

「なんだ、と言われましても、見た通りのアイシングクッキーですが・・・」

「余は菓子を所望している」
オルフェーヴルの視線はショーケースに並ぶケーキに向いている。

ようやく意図を理解したエイシンフラッシュは謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありません、本日のケーキは全て予約商品となっておりまして・・・」

「ふむ、そうか・・・」
暴君は店内を見渡し、ヴィルトレの持つ箱に目を付ける。

「そこの王を模倣している者よ、その手に持つ物はここにある品と同じか?」
806 : トレぴっぴ   2026/10/25 22:30:08 ID:5rEQFpQKvQ
「え?あ、はいそうですが・・・」
凄むような態度を取られたヴィルトレは思わず答えてしまう。

「ならばそれを献上してもらおう、勿論対価は支払おう」
ヴィル家のケーキが目を付けられてしまった。
後ろで暴君に見えないように彼女の旦那がペコペコと声と音を出さずに謝罪している。

しかし今のヴィルトレは王の恰好をする以前にこの家族の笑顔を守る大黒柱だ、今一度姿勢を正しオルフェーヴルへ向き直る。
「申し訳ありませんがこのケーキはうちが先に手に入れました、そしてこれは俺の家族に必要な物です。例えいくら積まれても譲る気はありません!」

「ほう?よもや王に口答えをする者が居たとはな・・・」
言葉とは裏腹に楽しそうな表情を浮かべるオルフェーヴル。

「では我が杖よ、その身を魔物に変えてその宝を奪ってまいれ!」
彼女の旦那は驚きの表情を一つ浮かべた後、大きく両手を上げてガオーッと嘶いた。

「ちょっと!?そういうのは困ります!」
店主が反抗の声を上げる。

「さぁレヴィ、敵が現れたわ!魔法を唱えて倒すのよ!」
「えぇ!?えっと・・・ ふぁ、ファイア~!!」
両手を前に突き出し呪文を放つフリをする少女、何かが出たわけではないが杖の魔物は防御の姿勢を取る。

「魔女よ、そのような稚拙な術に倒される程我が杖は柔くないと知れ!」
次の手に困りまごまごしてしまうレヴィテト

「それと後ろに控える騎士よ、お前のその剣は飾りか?騎士ならば余の魔物に歯向かってみせよ!」
飾りなんだよなぁ、そんなことを長男は思う。

杖の魔物はじりじりと迫ってくる、見かねたヴィルトレはこの争いを終わらせるために前へ出た。
「ほう、王自らが出陣するか?」
807 : アナタ   2026/10/25 22:30:42 ID:5rEQFpQKvQ
「失礼します、(ゴニョゴニョゴニョ)」
男二人で耳打ちをして何かを相談している。

数分後、相談が終わったらしい杖が自陣へ戻り、オルフェへ耳打ちをする。
「・・・それで戻ってきたと? ・・・まぁ良いだろう」

コホンと一息つき暴君が高らかに宣言する。
「聞け、今回は貴国の贈与に免じて引いてやろう。だが次は無いと知れ!」
そのまま菓子袋を持ち店を出ていったのであった。

静けさを取り戻した店内、ヴィルシーナはそっとヴィルトレに質問を投げかける。
「ねぇあなた?いったい何を贈ったんですか?」

「うん、今日は他のお店でケーキを買ってもらうからその分の代金負担と、クリスマスのケーキはここで特注する約束とその代金負担で手を打った」
ヴィルシーナは少し頭を抱えたのであった。

――――

「キャアーーーーーーーー!!!」
突然店内から悲鳴が上がった。

その直後、窓を叩く音が鳴り響いた。
その方角を見ると、店内の様子が見える開いたガラスに対し大小様々なゾンビが張り付いていた。

店内は一瞬で阿鼻叫喚の巷と化した。
「キャー!」「ひ、ヒィ~!」
店の中に居た客達はなるべく距離を取るべく端に寄る。
808 : トレ公   2026/10/25 22:32:48 ID:5rEQFpQKvQ
「嫌ーッ!ゾンビ!?嫌ーーーーッ!?アナターーーーッ!!」
店主は旦那を呼びに店の奥へ逃げ込み。

「む、むぎゅ~・・・」
手伝いの店員は避難するお客の波に押しつぶされ。

「ほ、本物のオバケ!?」「助けてお兄ちゃん~!!」「い、いやゾンビなら魔法で何とかしてくれ!」
「み、みんなママの後ろに!大丈夫、ママとパパが守ってあげるから・・・!」
ヴィル家は子供達を背中に隠し、守るように立ちはだかった。

「ん?」
しかしヴィルトレが疑問符を上げた。

「ヴィルシーナ、あの一番大きいゾンビはゴールドシップじゃないか?それとあのニットの方はナカヤマフェスタじゃないか?」
「え!? ・・・あ、ゴルシさんとナカヤマさんですね」
よく見たら小さいゾンビ達はメイクのせいでわかりにくかったが、彼女たちの子供のようだった。

二人は子供達を店内に残し、店の扉から外へ顔を出す。
「皆さん何をしてらっしゃるのですか・・・」
ヴィルシーナがゾンビの一団に詰め寄る。
809 : トレーナーさん   2026/10/25 22:33:16 ID:5rEQFpQKvQ
「う”ぅ?ア”ぅ~ア”ァーア、ア”ァ”~・・・」

「話しにくいので普通に喋ってもらえませんか?」

「んだよ、つまんねぇ~な・・・」
二人がゾンビの姿勢を止めいつもの状態に戻る。

「んでどうだった?怖かったか?」

「あまりにも迫真過ぎて店主が腰抜かしてましたよ・・・」

「ま、フラッシュならゾンビのお面だけでもガクガクするだろうな、ククッ」

「他のお客さんも怯えてましたから止めて下さい・・・」

店の中から一人の男性が出てくる、エイシンフラッシュの旦那だ。

「あの、そろそろ僕の妻が限界なので予約商品を引き取って帰ってもらえませんか?あとその手跡を付けたガラス、も掃除してください」

「えー、いいじゃ~ん、ハロウィンのデコレーションとして最高じゃ~ん、これでも女優ゴルシちゃんの手形や足形色紙って高値で取引されてるんだぜ~?」

「ダメです、掃除してください」

「残念だったなゴルシ、こっちの賭けはアタシの勝ちだ」
ゴールドシップとナカヤマフェスタはそのままどこからか取り出した掃除用具を手にし、ガラス掃除を開始するのであった。

「さ、君達は中に入って良いよ、中でお菓子を用意しているからね」
エイシンフラッシュの旦那は二人の子供を中に入れる。
お決まりのトリックオアトリートを受け、エイシンフラッシュは焼き菓子を渡すが若干手が震えていたという。
810 : お姉ちゃん   2026/10/25 22:33:38 ID:5rEQFpQKvQ
他のお客も彼らが客である事を認識したようで、「怖かったね~」や「ゾンビのお姉ちゃん凄かった~」「妻の友人がお騒がせしました」といった言葉を飛び交わせながら元の店の状態に戻すのであった。

ーーーーー

ヴィル一家の帰り道、全員で今日の思い出を語り合っていた。
「おかし全部美味しそうだね~」
「どれから食べるか迷ってしまいますね」
「二人とも、今日はもうお夕飯とケーキがあるのよ?お菓子はまた明日ね?」
「はーい」「はい母様」
「みんな仮装を褒めてくれたな、良かったねみんな」
「うん!」「はい!」
「それはそうとお兄ちゃんはもっとがんばってぜんぜん騎士じゃなかったもん!」
「いや別に良いだろ、騎士になり切らなくても」
「いいえ兄様!兄様は格好いい騎士様なのですから!自信を持ってください!」
「あはは、これは来年に向けて練習だな、素晴?」
「嫌だよ、ていうか来年もやらせるのかよ」
「どうしよっかな、みんなはまた来年仮装したいか?」
「したい!」「やりたいです!」
「だってさ素晴、来年も頑張ろうな」

おわり
811 : アナタ   2026/10/25 22:41:23 ID:5rEQFpQKvQ
>>799
以上、ヴィルシーナや同期、友人達によるハロウィンの一幕でした。

描写しきれなかった裏設定として
・ゴルシのメイク道具は仕事場から拝借してる
・ジェンティル娘がヴィル息子に絡む理由はロードワーク中に助けてもらった縁で惚れこまれてる。
・オルフェの家の子供達は全員友人の方に行った為、今日は夫婦で仮装デートしていた。
・フェスタがゴルシに付き合ってた理由は賭け勝負に負けたから。
812 : トレーナーさま   2026/10/26 22:55:01 ID:XxNGOqgHJQ
みんな幸せな未来にたどり着いたようで何よりだ
813 : お兄ちゃん   2026/10/29 21:56:13 ID:siIkqJbGGU
天啓が舞い降りたので書いてみた

ヴィルシーナサブトレ概念でお送りします
『ふとまシーナ?』
814 : キミ   2026/10/29 21:56:25 ID:siIkqJbGGU
「トレーナーさんって幸せ太りした事ってあるんですか?」
チムメンの一人が聞いてくる

「いきなりだね、幸せ太りはした事無いな・・・ どうしてそう思ったんだ?」

「いえ、新婚シチュの定番じゃないですか、嫁や旦那のご飯が美味しすぎて食べ過ぎるってヤツ」

「ふむ・・・ ヴィルシーナが元々管理が厳しい方だったかったから、必要以上に絶品で栄養バランスと彩りの取れたごはんを出される事も無かったし、ヴィルシーナの日課のランニングとヨガに付き合ってたし、そう考えると太る要因は無いな・・・」

「くっ、アスリートよりもストイックな生活スタイル・・・! あ、じゃあヴィルシーナさんはどうでした?」

「んー、どうだったかなぁ・・・ 現役時代と比較したら確かに数字や肉付きは増えてはいるけど、一般平均の範疇だったしなぁ・・・」

「え~?つまんないな~、脇腹辺りにぷにっとお肉の乗ってるヴィルシーナさんとか見たくないんですか~?」

「それはあくまでも結果だからな、俺はどんなヴィルシーナも愛するつもりだ」

「あっ、はい、ごちそうさまです・・・ あ、ママー、パパが愛してるって~」

「もう!私はあなたのママじゃありません!トレーナーさんも変な事言ってませんよね?」

「うん、君を愛してるってことくらいかな」

「トレーナーさん!」

ー⏰ー

「そんな話をしていたんですか・・・」

「俺はトレーナーだし、君はお姉ちゃんで女王で今はサブトレーナーだし、その上俺達は自分に対して厳しい所があるからね、中々太る要因が無いよね・・・」

「・・・ねぇトレーナーさん?ちょっと、ちょっとだけ、ふとましくなった私を見たいですか?」

「・・・・・・気にはなるけど無理はしなくていいよ」

後日、ヴィルシーナは妊娠して結果的に太ったような姿になったが割愛させてもらう。

fin
815 : アナタ   2026/10/30 01:29:15 ID:tddFpWVVmc
ドラマとか、恋愛小説で言ってほしいセリフを言ってもらう泥酔概念、見たいなぁ〜(チラッ)
816 : あなた   2026/11/03 16:28:24 ID:xr7tMGZ8d2
トレーナーに怖い話されて「もう一生口聞かない!」って言ったけど、結局口を聞くキング見て
泥酔シーナにも使えるんじゃないかと思った自分
「なんで!なんでシーナと口聞いてくれないの!?シーナの事嫌いになっちゃった!?」と言うヴィルシーナに
「いやお前が口聞かないって言ったんだろ」と抱きしめながら言うヴィルトレ
817 : 貴方   2026/11/04 00:12:43 ID:N4Rups2NoM
>>816
ヴィブ「またお姉ちゃん達がイチャイチャしてる・・・」

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