安価で決める自由なスポ根・続
1 : トレーナー君   2024/08/24 22:22:10 ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
37 : マスター   2024/09/09 22:43:54 ID:RLWMHvETpM
「それなら、良い場所がありますよ」
スカイが提案する。
連れてこられたのは、大型のゲームセンター。
「スカーレットのぬいぐるみが今日から景品になってるんです。取ってみません?」
スカイが指差したのはクレーンゲーム。
大きなスカーレットのぬいぐるみが景品として置いてあった。
「では私が」
「ルビーさん、そのカードは使えませんよ」
ルビーが持っていた黒いカードをしまった。
「ちょっと両替してくるよ」
普通は百円で一回遊べるが、五百円なら六回になる。
そう簡単には取れないと思うので、余裕を持って三千円分両替した。
「それじゃあ、一回ずつ交代でやりましょうか」
最初はスカーレットの挑戦。
「このくらい・・・あ!ちょっとズレちゃった」
ぬいぐるみの脚をアームが撫でただけで、掴めなかった。
「こういうのは一回で掴もうとしちゃダメなんだよ。ちょっとずつずらしていかないと」
スカイはぬいぐるみの中心からずれた位置でアームを止め、大きく左に動かした。
「そうそうその辺りです」
「はい」
ルビーもスカイの指示を受けてぬいぐるみをさらにずらした。
「ここからなら取れる!」
ぬいぐるみの中心をしっかり掴み、持ち上げる。
しかし、アームが弱いのかぽとりと落下してしまった。
「「あー」」
「スカーレット、頼んだ!」
「任せて!もう見切ったわ!」
アームの強さも計算に入れ、スカーレットがボタンを押す。
「ここ!」
「持ち上がった!」
そして、安定したまま穴の真上でアームが開く。
「やった!取れたわ!」
ぬいぐるみを取り出して喜ぶスカーレット。
全員で協力したおかげで、予想より早くゲットする事が出来た。

昼食は>>38(料理のジャンル)
38 : 貴方   2024/09/09 22:45:10 ID:1IuqUgzj5s
和食
39 : トレぴ   2024/09/10 22:11:00 ID:hkZP8m54eY
ぬいぐるみと同じようににこやかな表情のスカーレット。
尻尾は楽しげに揺れている。
「そろそろお昼にしようか」
少し早いが、混む前に昼食を摂る事にした。
「こちらのお店はどうでしょうか」
ルビーが指したのは和食チェーン。
学園の近くには無いので実際に入った事は無い。
「良いと思います」
「異議な〜し」
店内は木目を基調としたデザインになっている。
「四名様ですね!こちらのお席にどうぞ!」
案内された席に座り、メニューを確認する。
隣に座るスカイがメニューをめくっていく。
「結構色々ありますね」
リーズナブルな割にボリュームはあり、栄養バランスも考えられていそうだ。
「アタシはトンカツ定食にしようかしら」
「焼き魚定食にいたします」
「じゃあこの刺身のやつで」
「俺もそれにしようかな」
他のメニューよりも少し高いが、せっかくなので頼んでみる。
「美味しいな」
「ええ、近くにもあれば良いのに」
ルビーが刺身定食の方を見た気がした。
「刺身、少しあげようか?」
「・・・いえ」
「遠慮せずに。スカーレットもいるか?」
「・・・では、お言葉に甘えて」
「ありがたく貰うわ」
皿を差し出し、刺身を一つずつ分け与える。
「セイちゃんも貰おうかな〜」
「スカイは同じの食べてるだろ?」
「にゃははーそうでしたー」
普段なかなか行かない店で楽しく食事する事が出来た。

昼食後に行く場所は>>40(ショッピングモール内にある施設)
40 : お兄ちゃん   2024/09/10 23:23:39 ID:Y9rYAjfy3.
カフェ
41 : 使い魔   2024/09/11 22:16:57 ID:AggThz7edo
昼食後はトレーニング用品や消耗品などの買い出しを行った。
「結構買いましたね」
「ええ。必要な物はこれで揃いました」
荷物の量はかなり多くなってしまった。
ウマ娘の力なら多少重い物を持っても問題は無いが、一応休憩を取る事にした。
「そこのカフェで休んでいこう」
「さんせーい」
モール内にあったカフェに入る。
「ただいま、ラブラブハートパフェと一緒に写真を撮っていただくと割引きさせていただくキャンペーンを開催中です!是非ご参加下さい!」
店員に勧められたパフェは、ハート型のチョコやクッキーなどがたくさん載せられていた。
「た、頼みます?」
「頼みましょう!」
スカーレットが食べたそうだったので注文する事にした。
四人で一つのパフェを分け合うのであれば、すぐに食べ切れるだろう。
「お待たせいたしました!」
パフェと飲み物がテーブルに置かれる。
「お写真お撮りしましょうか?」
「お願いします!」
スカーレットが店員にスマホを渡した。
「それじゃあ、ルビーさんは指をこんな風に。トレーナーも。スカイさんはこう」
こういった写真を撮るのに慣れているのか、スカーレットがポーズを教えてくれた。
ルビーと指を合わせ、ハートマークを作る。
ルビーの細い指と比べると少し不格好な指をしているかもしれない。
スカイとスカーレットも別の形でハートを作った。
「はい、うまぴょい!良いですね!」
スカーレットは撮ってもらった写真に満足したようだ。
「ありがとうございます!ふふっ、良いわね」
「では、いただきましょう」
パフェを四人で分け合って食べた。
秋のレースシーズンを前にして、充実した休日を過ごせた。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>42(自由な形式)
42 : アンタ   2024/09/11 22:18:00 ID:dlJY0qEnfA
重バ場でダッシュ(足腰を鍛える)
43 : 貴方   2024/09/12 22:12:49 ID:vpNWqLEDgc
秋華賞は目前に迫っている。
スカーレットの調子は依然として良いが、レースに絶対は無い。
少しでも勝利の可能性を上げられるように、充実したトレーニングをしたい。
「雨、止んだみたいね」
朝から降り続いていた雨は予報通り止んだ。
「ちょうど良い。今日はこの環境を活かしたトレーニングをしよう」
コースの芝は雨で濡れて重くなっている。
この状態で走れば足腰を鍛えられるだろう。
「ぐしょぐしょね・・・」
「本番もこうなるかもしれない。今の内に慣れておこう」
多少の雨でもレースは行われる。
重バ場の芝はいつもよりパワーとスタミナが必要になるので、かなり難しいレースとなるだろう。
同じ条件の中で、最も適応したウマ娘は勝ちに大きく近付く。
「踏み込む感覚が全然違う・・・!」
スカーレットはいつもと同じように走ろうとしているが、やはりテンポ良く加速出来ていない。
「コース取りを意識するんだ!」
水溜まりのようになっている場所や土が柔らかい場所がいくつもある。
走りやすい場所を探す目も養わなければ。
「はぁ、はぁ、もう一本!」
スカーレットのタイムは段々良くなってきている。
体力を消費していない状態ならもっと速くなるだろう。
「そこまで!クールダウンしながら戻ってきてくれ!」
スカーレットの体操服は泥だらけになっていた。
しかし、スカーレットの表情は明るい。
「やっとコツが掴めてきたわ!これなら重バ場のレースでもきっと一番になれる!」
重バ場のコースを走った事により、足腰を鍛えつつレースセンスも磨く事が出来た。

秋華賞でのダイワスカーレットの枠順は>>44(1〜17番)
44 : お兄ちゃん   2024/09/12 22:13:30 ID:39qJvoqt4Q
3枠6番
45 : アネゴ   2024/09/13 21:05:34 ID:LwC7G35uU2
「さぁ、今日は待ちに待った秋華賞!勝てばトリプルティアラのダイワスカーレットが一番人気です!」
トリプルティアラに期待がかかるスカーレット。
偉業を前にして、緊張していないだろうか。
「緊張してないか?」
「少しね。でも、大丈夫」
期待の重さに負けてはいないようだ。
むしろ、スカーレットは期待を力に変えられるウマ娘だ。
「あまり気負わず。自分の走りをなさって下さい」
かつてのルビーなら、望んで重責を負っていただろう。
気持ちや考え方に少し変化があったのかもしれない。
「サボらずトレーニングしてきたんだし、大丈夫だよ」
スカイはスカーレットの肩に手を置いて言った。
「・・・はい!」
スカーレットは立ち上がる。
勝負服に身を包んだウマ娘はやはり輝いている。
「スカーレット、一番になって来い!」
「ええ!見てなさい!」

逃げるウマ娘の数は>>46(1〜4人)
46 : モルモット君   2024/09/13 21:58:00 ID:0lJh.LNRiA
2人
47 : お姉ちゃん   2024/09/14 20:54:23 ID:i9yAZh/rN.
今日はお休みします
48 : マスター   2024/09/15 22:41:49 ID:nWQDYPWVDE
「さぁついにやって来た秋華賞!トリプルティアラ最後の一冠を制し、秋の華を咲かせるのは一体どのウマ娘か!」
ウマ娘が次々と姿を見せる
「堂々の一番人気!桜花賞、オークスを制しトリプルティアラへ王手をかけたダイワスカーレット!3枠6番からのスタートとなります」
「おおおおおおおおおおっ!」
ダイワスカーレットが登場すると、一際大きな歓声が巻き起こった。
「17番カワカミプリンセス。これまで惜しいレースが続いています。果たして念願のGI勝利を成し遂げられるのか!」
二番人気のカワカミプリンセス。
これまでスカーレットと激闘を繰り広げてきたライバルだ。
もちろん、他の出走者も実力派揃い。
油断は出来ない。
「17人のウマ娘がゲートに収まります。体勢整いました。今・・・スタートです!」
スタートはややバラけたが、スカーレットは好スタートを切れている。
「先頭争いは1番と3番。少し後ろから2番と4番も前を狙っています」
内枠のウマ娘がこぞって逃げを選んだ。
スカーレットは五番手、六番手くらい。
インコースを確保している。
「中距離の走りはもう完全に身についたはずだ」
競り合い続け、周りのペースに合わせる。
無駄な思考を無くし、スタミナを温存出来る。
「大丈夫、いつもの走りをすれば良い」

カワカミプリンセスの位置は>>49(7~17番手)
49 : キミ   2024/09/15 22:45:01 ID:1ib9Z6pgds
10番手
50 : トレーナー   2024/09/16 22:21:12 ID:DhAcxe6Yog
「ウマ娘達が坂を登っていきます!先頭は1番。外から3番。後ろには2番、さらに4番。6番ダイワスカーレットは五番手。すぐ隣には12番がいます」
スカーレットは隣のウマ娘に合わせて走る。
レース中盤に入っても大きな動きは無い。
「二番人気のカワカミプリンセスは十番手か。中団に控え、外でチャンスを待ちます」
カワカミプリンセスは大外を活かして集団の外側に位置取った。
若干のロスはあるが、仕掛ける際に邪魔されにくい。
下り坂の途中が仕掛け所。
それまでに良い条件を整えておかなければ。
しかし。
「まずいな」
スカーレットの前と横が塞がれてしまっている。
これでは自分の思い通りのタイミングでスパートをかけられない。
「何とか抜け出さないとですね」

先に仕掛けようとするウマ娘は>>51(ダイワスカーレットまたはカワカミプリンセス・同時は不可)
51 : トレぴっぴ   2024/09/16 22:24:30 ID:E0mUxWKfEc
カワカミプリンセス
52 : 貴方   2024/09/17 22:15:47 ID:DrA/LoPOMk
「レースは終盤に差し掛かろうというところ。あーっと、ここでカワカミプリンセス!外から仕掛ける!」
集団の外側からぐんぐん加速し、位置を上げていく。
ノンストップで突き進むその姿はまるで砲弾だ。
「どりゃああああああああっ!」
「スカーレット!急げ!」
依然、横と前が塞がれていてスカーレットは抜け出せない。
序盤から激しい先頭争いを続けていた逃げウマ娘達のスタミナはかなり消耗している。
カワカミプリンセスの加速に即座に反応出来ないため、スカーレットの進路もなかなか生まれない。
「ここ!」
最終直線に入って、やっと抜け出せた。
しかし、その時には既にカワカミプリンセスがスカーレットと並んでいた。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
「らああああああああああああっ!」
加速し切ったカワカミプリンセスの最高速度に、スカーレットは追いつけない。
「こんな・・・こんなのっ!」
「ゴォォォォルイン!カワカミプリンセス!圧勝だぁぁぁぁっ!」

レース直後のスカーレットに対する観客の反応は>>53(ポジティブまたはネガティブ)
53 : お兄ちゃん   2024/09/17 22:17:00 ID:cHQHEnD4iY
マジかよ・・・(ネガティブ)
54 : トレぴ   2024/09/18 22:11:33 ID:3bk8G/IkmI
「ああああああああああっ!」
「うおおおおおおおおお!」
カワカミプリンセスの咆哮に呼応するように観客が沸いた。
「カワカミプリンセスは3バ身差での見事な勝利!念願のGI勝利を手にしました!」
惜しいレースが続いていたカワカミプリンセスがついに報われた瞬間。
泣きながら駆け寄るトレーナーを見れば、どれほど大きな勝利だったか分かる。
「二着はダイワスカーレット。囲まれてしまいなかなか抜け出せなかったものの、最後に良い追い上げを見せました」
だがチーム<アルタイル>、そしてダイワスカーレットにしてみれば痛恨の負け。
デビュー以来公式戦無敗のダイワスカーレットが、トリプルティアラのかかる秋華賞で負けたのだ。
「スカーレット・・・」
もちろん、彼女を責める気は全く無い。
放心しているのか、スカーレットは掲示板をまだ見つめている。
「スカーレット負けたのか・・・」
「うわ・・・マジかよ・・・」
少しして、周りから落胆の声が聞こえてきた。
期待がかかっていた分、負けの反動は大きい。
「・・・参りましょう」
「・・・ああ」
ルビーに言われ、観客席を後にする。
今はとにかくスカーレットを労う事を考えなければ。

ダイワスカーレットの落ち込み具合は>>55(80%〜99%)
55 : 相棒   2024/09/18 22:12:00 ID:pipIrrp6Oc
95%
56 : アネゴ   2024/09/19 22:18:34 ID:bjiw50sgkA
「お疲れ様」
地下バ場道で、スカーレットを迎える。
「・・・アタシ、負けたわ」
「・・・ああ」
今は静かに受け止めるだけの時間。
まずはスカーレットの言葉を聞こう。
「たくさんトレーニングしたのに!一番人気だったのに!全力を出せなかった!カワカミ先輩と勝負すら出来なかった!」
スカーレットの悲痛な叫び。
目からは、今にも涙が流れ出しそうだ。
「もっと早く抜け出せていれば!そもそも囲まれていなければ!アタシがもっと強ければ!」
「スカーレット・・・君はベストを尽くした。負けたのは俺の責任だ」
「そんな事っ!」
ウマ娘のレース結果の責任はトレーナーにある。
勝たせるためのトレーニングをしてきたが、実際は勝たせられなかった。
「まぁまぁ二人とも。こんな所で立ち話もなんですし」
スカイに促され、控え室に戻る。
「・・・はぁ」
スカーレットはため息ばかりついている。
心の中では何度もレースの事を思い出し、落ち込んでいるのだろう。
そんなスカーレットに、あまり効果的な言葉をかけてあげられない自分が情けない。
「ライブまで寝ちゃいましょ。スカーレットも、トレーナーさんも」
スカイが提案する。
「時間になりましたら私がお声掛けします」
ルビーが起きていてくれるらしい。
「そうだな。少し休もう」
「・・・ええ。ありがとうございます。スカイさん、ルビーさん」
ライブの時間まで仮眠を取る事にした。
スカーレットの気持ち、そして自分の気持ちが少しは落ち着くと良いのだが。

ダイワスカーレットが実際に眠っていた時間は>>57(30分〜120分)
57 : 大将   2024/09/19 22:19:00 ID:uXThdvtgtA
120分
58 : 貴方   2024/09/20 22:13:06 ID:0mOmkjYYOs
スカーレットは糸が切れてしまったかのように深い眠りに落ちた。
眠れない。
色々と考えてしまい、眠る事が出来ない。
目を閉じるだけでも多少は落ち着くかもしれないと思ったが、逆に思考の渦に飲み込まれてしまいそうだ。
「トレーナーさん、今はあまり思い悩まずお休みを」
ルビーには、まだ眠りに落ちていない事を見抜かれてしまったようだ。
「そうだな。そうなんだけど・・・」
「これからの事はこれから考えるべきです。私達はチームです。お一人で全てを担う必要はありません。共に考えましょう、これからの事を」
確かにルビーやスカイ、そしてスカーレットもいる。
それを再確認しただけで少しだけ心が軽くなった。
「ああ。ありがとう」
ルビーの手が背中をさすってくれている。
その安心感のおかげで、数十分は寝られた。
「スカーレットさん」
スカーレットを起こす。
「おかげでちょっと落ち着きました。ライブの準備、しますね」
一度退室する。
控え室を出て見えたのは、うきうきと跳ねるように並んで歩くカワカミプリンセスとそのトレーナーの後ろ姿。
かつての自分達もそうだったのかもしれない。
「いや、次こそはスカーレットを勝たせる。もう、あんな落ち込ませ方はさせない」

ダイワスカーレットと話をする場所は>>59(学園内のどこか)
59 : アネゴ   2024/09/20 22:14:00 ID:J2TR2evJ4w
中庭のベンチ
60 : 使い魔   2024/09/21 22:18:40 ID:Yi0f3KQO2g
ウイニングライブは問題無く終わった。
スカーレットのパフォーマンスは完璧だった。
約二時間の仮眠が気持ちの切り替えを助けたのだろう。
とは言え、それは一時的なもの。
まだスカーレットの心には敗戦の傷がある。
「・・・トレーナー」
今日は休養日だが、今のスカーレットをそのままにしたくなかったので会って話す事にした。
「ごめんな、休みなのに」
「ううん、アタシもトレーナーと話したかったから」
場所は学園の中庭に設置されているベンチ。
かつてチーム<アルタイル>を結成し、また、皐月賞に敗れてしまいトレーニングに来なくなったスカイと話した場所。
スカーレットと話をするならここにしようと決めていた。
「もう一度言うけど、君はベストを尽くした」
「でも、あの時のベストは、アタシのベストじゃなかったわ」
レースは必ず運に左右される。
屋外のコースで複数の出走者がそれぞれの考えで動くのだから当然だ。
レース展開に恵まれない時だってある。
「君を一着、一番にしてやれなかった責任は俺にある。だから、君はその時のベストを尽くすだけで良い」
61 : あなた   2024/09/21 22:18:46 ID:Yi0f3KQO2g
思い悩むのはトレーナーの仕事。
ウマ娘には自分の走りに集中してもらいたい。
「それに、ルビーが言ってくれたんだ。これからの事はこれから考えようって」
思い悩むのはトレーナーの仕事だが、未来について考えるのはウマ娘とトレーナーの共同作業だ。
「だから、一緒に考えよう。これからの事を、じっくり。後ろじゃなく、前を向いて」
正直、まだ敗戦の悔しさはある。
だが、スカーレットはこれからも走り続ける。
それなら次勝たせる事について考える方が大事だ。
「・・・そうね、そうよね。ここでくよくよするなんてアタシらしくないわ!この負けは絶対に取り返す!カワカミ先輩にも、他の誰にも!絶対に勝つわ!」
ダイワスカーレットの闘争心に再び火がついた。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>62(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
62 : トレーナー   2024/09/21 22:20:00 ID:ggpr/EdL9A
スピード
63 : アナタ   2024/09/22 22:16:18 ID:ZMs9FBjlbc
「いや〜若いって良いですね〜。セイちゃんにもこんな時期ありましたよ」
「スカイも十分過ぎるくらい若いだろ?」
スカイはスカーレットとの会話を聞いていたらしい。
「にゃっはは、そうでしたね」
頭の後ろで手を組みながら前を歩くスカイ。
向かう先はトレーナー室。
スカーレットの次走について早速話そうと思ったのだ。
「トリプルティアラは終わった。だけど、レースはトリプルティアラだけじゃない。むしろ、これから激しくなる」
秋のGIシーズンはこれから。
それに、シニア級になればさらにレベルも上がる。
早く目標を固めて動き出していきたい。
「出たいレースはあるか?出来るだけ希望には応えたい」
「・・・今のところ無いわね。と言うか、あまり考えてこなかったかも」
トリプルティアラの事に精一杯で、他のレースについて考えていなかったのだろう。
それなら、こちらからある程度の方向性を示した方が良いだろう。
「なるほど。じゃあ次のトレーニングの日までに決めておくよ」
明日は休みで、その次はスピードトレーニングを行う予定だ。
猶予はあと二日も無い。
「アタシも少し考えてみるわ」

ダイワスカーレット達と行うトレーニングは>>64(マシンガンレシーブ・ゴッドスピードカラテ・ハイパージャンプのいずれか)
64 : トレーナーさま   2024/09/22 22:17:00 ID:x9JIg4P27Y
マシンガンレシーブ
65 : キミ   2024/09/23 22:21:33 ID:mmm9LzJ/xM
「今日はこのバレーボールを使ってトレーニングしよう」
体育館に集合し、トレーニングについて説明する。
「この発射装置がボールを連続で打ち出すから、それをレシーブするんだ。かなり素早く動かないと間に合わないぞ」
スカーレットは好位をキープし、最後に抜け出す先行型。
ただ、抜け出すのが遅れると差しや追込のウマ娘と末脚勝負をしなくてはならなくなる。
秋華賞では、カワカミプリンセスの圧倒的な末脚に敗北した。
あのような展開でも勝率を上げるため、トップスピードは強化しておきたい。
「まずはスカーレットから。ルビーとスカイはボールを拾って装置に入れてくれ。これもトレーニングだから、全力疾走でな」
スカーレットが腰を落とし、レシーブの体勢に入る。
「行くぞ!」
ボールを次々と発射する。
序盤、スカーレットは上手く返していたが、次第にギリギリの返球になってきていた。
「たあぁぁぁぁっ!」
しかし、スタミナを消耗してからが本番。
スカーレットは根性で耐える。
ギリギリの状態で、底力を発揮してスピードが上がっている。
「よし!そこまで!」
ルビーとスカイも絶え間無くボールを補給してくれていた。
66 : 相棒   2024/09/23 22:21:38 ID:mmm9LzJ/xM
「少し休んだら、スカイの番だ」
「うぇ〜」
何度も急加速して最高速度に到達させるため、かなりキツいだろう。
だが、これも勝たせるためなのだ。
「はぁ、はぁ、まだまだ!」
スカーレットはトレーニングの延長を希望した。
「スカーレットさん、まだレースの疲労が残っているでしょう。無理は禁物です」
ルビーがスカーレットに言った。
「・・・はい」
闘争心が戻ったのは良いが、少し空回り気味だ。
具体的な目標が決まっていないせいかもしれない。
「よし、戻ってミーティングだ。スカーレット、次のレースについて決めるぞ」

ダイワスカーレットの次走は>>67(クラシック級11月からシニア級3月までに行われる芝のマイルまたは中距離の重賞)
67 : お兄さま   2024/09/23 22:38:00 ID:pzC2rdV2Bo
ジャパンカップ
68 : トレーナーさま   2024/09/24 22:11:56 ID:.8wbWlYxAE
バレーボールを使ったトレーニングを終え、トレーナー室に戻った。
スカーレットの次の目標レースの候補はいくつかまとめておいた。
スカーレットの希望を聞き、最終決定をする。
「ティアラ路線のウマ娘が多く挑戦するエリザベス女王杯。コースは合ってるけど、ちょっとレース間隔が短くなる」
短い間隔でのGI二連戦はかなり負荷がかかる。
怪我の可能性も高まるため、基本的にはもう少し後のレースを選んだ方が良いだろう。
「次にジャパンカップ。オークスと同じコースだし、エリザベス女王杯よりはレース間隔を空けられる。ただ、かなりの強敵が揃っている」
スカーレットは秋華賞で惜しくも負けてしまっている。
もし強敵と戦って、そしてまた負ければ自信を完全に喪失してしまうかもしれない。
「有馬記念という選択肢もある。だけど距離が少し伸びる」
スカーレットの2500mの適性は未知数。
オークスより100m長いだけだが、その100mの意味は大きい。
「最後に大阪杯。レースの間隔はかなり空くけど、その間に一気に力をつけられる」
レースの負担が無い分、トレーニングにより集中出来るだろう。
だが、逆にレースだけが持つ緊張感から離れてしまう事にもなる。
69 : アネゴ   2024/09/24 22:12:01 ID:.8wbWlYxAE
「どうだ?この中に出たいレースはあるか?」
一方的に説明を続けていたが、やはりスカーレットの意見は無視出来ない。
「アタシ、もう決めてるわ。トレーナーも挙げてくれて良かった」
ルビーとスカイも注目する。
「ジャパンカップよ!」
「なるほど。ちなみにどうしてジャパンカップが良いんだ?」
もちろん候補に上げていたレースなので反対する理由は無い。
「世界中の強いウマ娘と一緒に走れるからよ。そんなレースで勝てば、世界で一番になれるって事じゃない?」
スカーレットが当初から言っていた目標、一番。
様々な意味を含む言葉だが、レースの場合は大抵一着を指す。
スカーレットも一着を一番と捉えている。
「分かった。ジャパンカップに向けて頑張ろう!」
ルビー、スカイも頷く。
先生として、先輩として、仲間としてチームで共に戦おうとしてくれている。
そんな二人を見て、スカーレットの目が燃えるように輝いた。

ダイワスカーレットと並走を行うウマ娘は>>70(未登場の芝および中距離適性がB以上のウマ娘)
70 : トレピッピ   2024/09/24 22:13:56 ID:W2AW5dIP5w
ネオユニヴァース
71 : 使い魔   2024/09/24 22:14:44 ID:B0l9LjQUjc
アドマイヤベガ
72 : トレーナーちゃん   2024/09/24 22:16:24 ID:B0l9LjQUjc
>>70
ネオユニヴァースは前スレで登場してますが...
73 : アネゴ   2024/09/24 22:36:14 ID:W2AW5dIP5w
>>72
ネガティブ…
74 : 相棒   2024/09/25 23:52:35 ID:OGjU/jeIDI
ネオユニヴァースもレースには未出走のため、今回は>>70及び>>71の両方を採用します
75 : アンタ   2024/09/25 23:52:57 ID:OGjU/jeIDI
「手伝うよ」
学園内を歩いていると、近くのウマ娘が三つの段ボール箱を抱えているのを見かけた。
「結構よ。私が頼まれた事だし」
「まぁまぁ、そう言わずに」
一番上の段ボール箱を取ると、そのウマ娘の顔が初めて見えた。
「確か・・・アドマイヤベガだったっけ」
「・・・ええ。あなたに名乗った覚えは無いけれど」
トレーナーなら生徒の名前を覚えるくらいは普通だと思うのだが、何故か不信感を持たれてしまったようだ。
「ネオユニヴァースは”半分こ”を提案するよ」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
ネオユニヴァースだ。
「良いって言っているのに」
「”断絶”?」
ネオユニヴァースは少し悲しそうだ。
「はぁ・・・別にダメとは言わないけど」
ネオユニヴァースはそれを聞いて口角を上げた。
段ボール箱を一つずつ運びながら話す。
「なるほど、日直の相方が早退したのか。その分、一人で頑張ったんだな」
「”すごい”で”SNST”だね」
ネオユニヴァースに褒められたのがくすぐったいのか、アドマイヤベガは何も言わずに反対を向いた。
「ここだな」
「その、ありがとう。何かお礼をしたいのだけれど」
「別にお礼なんて良いよ。な?」
ネオユニヴァースも同意見のようで、こくりと頷いた。
「それでも、お礼させて。私のためだと思って」
受けた恩は必ず返すタイプなのだろう。
76 : トレーナー   2024/09/25 23:53:03 ID:OGjU/jeIDI
断り続けるのも変なので、お礼をしてもらう事にした。
「・・・うーん、それならうちの担当ウマ娘と並走してもらえないか?それならお互いのためになるし」
「ネオユニヴァースも”同意”するよ」
つまり、ネオユニヴァースもお礼として並走を求めている。
「そんな事で良いのなら」
こうしてアドマイヤベガ、ネオユニヴァースとの並走を約束してもらえた。

三人の並走の勝者は>>77(ダイワスカーレット・アドマイヤベガ・ネオユニヴァースのいずれか・同着は不可)
77 : トレぴ   2024/09/25 23:54:00 ID:O05YrWhJo.
アドマイヤベガ
78 : ダンナ   2024/09/26 22:14:47 ID:44xXKyBzaw
「今日はよろしくお願いします!」
「アファーマティブ」
ネオユニヴァースはデビューしていないが、その競走能力は既に高いと噂だ。
「よろしく」
アドマイヤベガは、実はスカーレットの同期。
三冠路線に進むつもりだったようだが、脚のコンディションがなかなか整わずレースにはあまり出走していない。
「脚は大丈夫そうか?」
「ええ、最近は良くなってきているわ」
秋に入ってからは脚の痛みが和らいできたようだ。
周囲の環境やメンタルなど、何らかの要因に影響を受けたのかもしれない。
「2400mの左回り。三人とも、これで良いか?」
三人から同意が得られた。
全員が得意な距離を選んだため、良い勝負になるだろう。
「・・・スタート!」
早速並走を始める。
並走トレーニングとは言うものの、本人達はレース本番のつもりで走っているだろう。
スカーレットが先頭、二番手はネオユニヴァース、そしてその後ろにアドマイヤベガ。
「お二人とも、良い走りですね」
いつの間にかルビーが隣に立っていた。
「ああ、フォームも綺麗だし、ペースにもついていってる。これからが楽しみだな」
特にアドマイヤベガは、これから勝利を重ねればスカーレットと同じレースを走るかもしれない。
新たなライバルになる可能性もある。
79 : トレーナー   2024/09/26 22:14:55 ID:44xXKyBzaw
「そんな悠長な事言ってる場合じゃないですよー」
同じくいつの間にか後ろにいたスカイが言った。
ネオユニヴァースの外からアドマイヤベガが上がってきていた。
「ふっ!」
それを感じ取ったのか、直後にスカーレットも加速した。
「はぁぁぁっ!」
最終直線、スカーレットとアドマイヤベガの差は約1バ身。
ネオユニヴァースはアドマイヤベガの真後ろだ。
「速いっ!?」
最近まで脚の不調に悩まされていたとは思えない末脚。
確かな実力を持つスカーレットが押されている。
「たぁぁぁぁぁっ!」
「はぁぁっ!」
ハナ差。
アドマイヤベガが先着した。

並走後のアドマイヤベガの疲労度は>>80(40%〜70%)
80 : アナタ   2024/09/26 22:15:30 ID:NnpVGU6.tg
70%
81 : トレぴ   2024/09/27 22:18:40 ID:kjpx0.LTq.
「くはっ、はぁ、はぁっ」
凄まじい末脚を見せたアドマイヤベガ。
ダブルティアラのダイワスカーレットに勝利するとは、かなりの強さだ。
「お疲れ様。・・・大丈夫か?」
スカーレット、ネオユニヴァースに比べ、アドマイヤベガの息は荒い。
「・・・今の私は、2400mを全力で走り切るのがやっと。でも、少しすれば回復するから」
なかなか思い通りにトレーニング、レースが出来ない期間が長かったため、体力がついていないようだ。
持っているポテンシャルが高いだけに、少しもったいなく感じる。
「分かった。無理すると怪我に繋がるから、しっかり休もう」
スカーレットがアドマイヤベガを支えながらベンチまで移動する。
「今回は負けちゃいましたけど、本番では勝ちますから」
「もし一緒に走る事があったら、その時も勝つわ」
一瞬の輝きならアドマイヤベガが勝っていたが、総合力ではスカーレットの方が上。
二人のこれからの成長次第で、勝負の行方はどのようにも変化するだろう。
「”TWNS”だね」
ライバルらしく再戦を誓った二人を見て、ネオユニヴァースが微笑んだ。
今回の並走では流石に力の差が出てしまったが、彼女の走りにも良い部分が多くあった。
「二人は余裕があるみたいだし、別のトレーニングをしようか」
アドマイヤベガにはしばらく見学していてもらおう。
「ネオユニヴァースは”継続”をするよ」

ダイワスカーレットとネオユニヴァースが行うトレーニングは>>82(自由な形式)
82 : キミ   2024/09/27 22:19:15 ID:NvUOGiGykI
水泳(プール)
83 : ダンナ   2024/09/28 22:21:30 ID:WNB66Nt2nk
場所を移動し、プールにやって来た。
ネオユニヴァースは2400mを走っても大して息が上がっていない。
スタミナが彼女の長所だと思い、スタミナを伸ばすトレーニングを提案した。
「向こうまではクロール、帰ってくる時は背泳ぎ。これを三往復から」
水着に着替えたスカーレットとネオユニヴァース。
念入りにストレッチした後、入水する。
「ユニヴァースさん!先にゴールするのはアタシですから!」
「”BTAS”は”ミューテフ”」
スカーレットは競う事が習慣化している。
レースでもトレーニングでも、競う事で良い結果が得られる。
「よーい、スタート!」
二人が同時に泳ぎ出す。
スカーレットは力強いキックで前に進む。
しかし無駄な水飛沫は少なく、推進力に変えられている。
対するネオユニヴァースは非常に滑らかに泳いでいる。
息継ぎの回数が少なく、水の抵抗をあまり受けていない。
「どうです?泳ぎたくなってきました?」
スカイがアドマイヤベガに聞く。
「水中であれば脚の負担も少ないのでは?」
「・・・そうね」
アドマイヤベガは立ち上がる。
「スカイさんは」
「結構でーす」
ルビーの言葉を遮った。
「あと一本!良いぞ!」
その後、アドマイヤベガとルビーも参加して水泳トレーニングを行った。
「今日はありがとう。また機会があったら頼むよ」

ダイワスカーレットと出かける場所は>>84(屋外)
84 : 貴方   2024/09/28 22:23:00 ID:qm9W0gqwUc
あの時の高台にある街が見下ろせる喫茶店
85 : 大将   2024/09/29 22:20:49 ID:H1M/qujUoY
今日はスカーレットと出かける事になった。
「どこに行くんだ?」
行き先はスカーレットに決めてもらう。
「行ってみてのお楽しみよ。あ、少し歩くわよ」
散歩も兼ねているのかもしれない。
今日は天気も良いし、歩くのも楽しいだろう。
「あのバカと同じタイミングでビンゴしたのよ!?しかも、先にリーチしたから俺の勝ちなんて言い出して!」
「ははは!」
スカーレットとウオッカは本当に仲が良いようだ。
歩きながらしていた話のほとんどにウオッカが登場していた。
「ここって・・・」
「そう。前にもアンタと来たわよね」
街が見渡せる高台にある喫茶店。
以前来た際はリアカーを使ったトレーニングの途中だった。
店内に入るが、特に前と変わっていない。
「懐かしいな」
「・・・あの時のアンタの言葉のおかげで、変に気を張らずに過ごせてきたわ。その、ありがとう」
「どうしたんだ?改まって」
「別に?ただ、たまにはお礼くらい言っておいた方が良いと思って」
スカーレットの、こういう真面目で優しい部分は必ず良い未来に繋がるだろう。

ダイワスカーレットが注文したドリンクは>>86(喫茶店にあるドリンクメニュー)
86 : お兄さま   2024/09/29 22:21:45 ID:JdWOFEOVPA
カプチーノ(泡イラスト入り)
87 : トレピッピ   2024/09/30 22:17:31 ID:yGNDeNDIhw
「お待たせしました!カプチーノです!」
「わ、可愛い!」
スカーレットが注文したのはカプチーノ。
「泡で蹄鉄が描いてあるな」
「ハートでしょ?見て分からないの?」
確かに、蹄鉄というよりはハートかもしれない。
「アンタ、ハートすら蹄鉄に見えるのね」
スカーレットは呆れたように言った。
「ご、ごめん?」
「別に良いわよ。アンタがウマ娘の事しか考えてないのは前からだし」
「トレーナーなら普通じゃないのか?」
スカーレットと、思い出の喫茶店で楽しいひと時を過ごす事が出来た。
「次はどこに行くんだ?」
「今度はアンタが決めて良いわよ。ただし、前みたいにプールはダメ。あの時の水着持ってきてないから」
温水プールもあるとは言え、この時期だとプールは少し季節外れかもしれない。
「うーん、そうだな。それなら、行ってみたい場所があるんだ」

ダイワスカーレットと一緒に行く場所は>>88(プールや温浴施設は不可)
88 : アネゴ   2024/09/30 22:18:01 ID:pIjjWpDtI.
遊園地
89 : キミ   2024/10/01 22:23:29 ID:kWpI8aTET2
「遊園地?こんな時間から?」
以前ルビーと行った遊園地に来た。
初めて来た時にはダイタクヘリオス、タイキシャトル、ゴールドシップも一緒だったのでかなり疲れたが、二回目はルビーと二人でゆっくり回れた。
「イルミネーションを見ようと思って。実は、ルビーがイルミネーションの事を教えてくれたんだよ」
スカーレットに次行く場所を尋ねられる直前、ルビーが連絡して教えてくれた。
「ルビーさんに後でお礼言わなきゃね」
現在は夕方、日はかなり落ちて暗くなってきている。
イルミネーションもそろそろ点灯するだろう。
「わぁっ、綺麗・・・!」
空はすっかり暗くなり、代わりに無数のライトが遊園地を彩る。
ライトは可愛らしい動物などを形作っている。
「おっ、これは犬だな。こっちは鳥。あ、蹄鉄の形もあるぞ!」
「蹄鉄じゃなくてハートよ」
イルミネーションを見て回り、時間はあっという間に過ぎた。
「あ、門限」
スカーレットの門限の事を忘れていた。
後で怒られてしまったら自分の責任だ。
「届け出はしてあるから、門限は気にしなくて良いわよ」
「え、そうなのか。用意周到だな」
遊園地に行く事は今日決めたのに、スカーレットは予め申請をしておいたらしい。
「ふふん、まぁね。これで遠慮無く遊べるわね」
その後、あまり夜更かしさせない程度に夜の遊園地でアトラクションや散策を楽しんだ。

ジャパンカップに出走するウマ娘は>>90(シンボリルドルフまたはカワカミプリンセス)
90 : トレーナー君   2024/10/01 22:24:30 ID:1AYxpaAtgE
カワカミプリンセス
91 : トレーナー君   2024/10/02 22:12:55 ID:nDFWrLkiu2
「どっせぇぇぇぇいっ!」
大きな丸太を持ち上げながらレッグランジをしているのはカワカミプリンセス。
圧倒的なパワーとスピードで秋華賞を制したウマ娘だ。
「まさに活溌溌地、だな」
トレーニングの様子を見ていたのはシンボリルドルフ。
七冠を達成した恐るべき存在。
「カワカミ、一旦休憩にしよう」
「はい!」
丸太を置く際に地面が揺れる。
「トレーナー君。ジャパンカップにはあのダイワスカーレットも出るそうだな」
「ああ」
カワカミプリンセスのトレーナーは資料を見ながら答える。
「前回は勝てたけど、まだ負け越している。カワカミがジャパンカップに出たいと言い出したのも、ダイワスカーレットにもう一度勝つためだしな」
「その通りですわ!姫たるもの、ライバルは完璧にぶっ飛ばさなくては!」
カワカミプリンセスは強い姫になるためにトゥインクルシリーズを戦っている。
「それにしても、ルドルフさんにトレーニングを見ていただけるなんて光栄ですわ!強くて、華麗で、プリファイみたいですから!」
「プリ、ファイ?すまない、それについてはよく分からないが、私を慕ってくれるのは嬉しいものだ」
カワカミプリンセスのトレーナーはシンボリルドルフに協力を要請した。
全てはカワカミプリンセスをジャパンカップに勝たせるため。
「どんな相手でも、一緒に勝とう!」
「ええ!ビシバシお願いいたしますわ!」

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>92(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
92 : 相棒   2024/10/02 22:13:30 ID:i3RWVqEi9.
根性
93 : トレーナー君   2024/10/03 22:19:38 ID:MkRxhOY7ik
ジャパンカップが目前に迫り、トレーニングにもより一層の熱が入っていた。
「もう一本!」
タイムは次第に落ちてきている。
何本も連続で走っていれば当然だ。
だが、スカーレットの強みを発揮してほしいのはここから。
「根性だぁぁぁっ!根性で進めぇぇぇっ!」
秋華賞での敗戦は、一度スカーレットのメンタルを傷付けてしまった。
今は立ち直っているが、やはり無敗だった頃のような絶対的な自信は失われてしまった。
だが、こうやって傷付きながらも成長する強さをスカーレットは持っているはずだ。
「お疲れ様。少し休憩しようか」
「次は何をするの?」
スカーレットはドリンクを飲みながら言った。
「そうだな・・・あ、ちょうど良い物があった」
視線の先にあったのは、トレーニング用の大きなタイヤ。
共用の設備なので許可は要らない。
「これを引っ張って走るんだ。スピードやパワー、そして根性が鍛えられる」
ルビーやスカイと夏合宿で行ったタイヤ引きと比べ、タイヤのサイズは小さくバ場も異なる。
その分、引っ張りながらも速く走れるためスピードも鍛えられるだろう。
「じゃあ私が見てあげるよ〜」
「スカイ。ありがとう、助かるよ」
中距離の先生としてスカーレットの走りを間近で見てきたスカイ。
一緒に走れるウマ娘ならではの指導はとても役に立つ。
スカイはタイヤの上に座ったので、その利点は特に意味が無くなったが。
「はいはい上体を寝かせ過ぎないでー」
「はいっ!」
マイペースな性格のスカイだが、指導は絶え間無く行っている。
自分と他人では少し感覚が違うのだろう。
「良いぞー!根性だーっ!」

タイヤ引きを行った時間は>>94(10分〜45分)
94 : アネゴ   2024/10/03 22:20:30 ID:CGF.vb7xGo
35分
95 : お姉ちゃん   2024/10/04 22:17:26 ID:S2vvI4QHaU
「スカーレット、スカイ。そこまでにしようか」
しばらく休憩もせずにタイヤを引き続けていたので、流石に休ませた。
こまめにインターバルを挟むのではなく、長く動き続ける事で根性は鍛えられる。
「えーっと、35分」
スカイはスマホを取り出して時間を確認した。
「じゃあスカーレット、トレーナーさん。35分お昼寝しましょ」
長く動いていた分、休憩も長く取るという事か。
「今日のトレーニングはこれで終わりだし、そうしようか」
「そうね。スカイさんみたいにのんびりするのもたまには良いかも」
こうして、トレーニングコースの近くで昼寝をする事になった。
35分という中途半端な時間も、少しうとうとするくらいならちょうど良いのかもしれない。
「お昼寝のコツは無理に無心にならない事。周りの音をぼんやりと聞いてると勝手に眠くなりますよ」
「分かりました!頑張ります!」
「いや頑張らなくて良いからね〜」
寝転がっていると、遠くからウマ娘の声が聞こえてくる。
「どっせぇぇぇぇいっ!」
次の瞬間、地面が揺れた。
「な、何だ!?」

ダイワスカーレットとカワカミプリンセスが食べる物は>>96(軽食やおやつ)
96 : 使い魔   2024/10/04 22:18:00 ID:10MgW.kHVE
マドレーヌ
97 : お兄さま   2024/10/05 22:22:05 ID:DDLSeVwxUA
地面の揺れが気になり、様子を見に行ってみる。
少し離れた場所に大きな丸太と人影があった。
「あれは・・・カワカミプリンセス」
カワカミプリンセスとそのトレーナー、そしてもう一人いる。
「シンボリルドルフと一緒にトレーニングをしていたのか」
以前スカーレットとも並走をしてくれた、七冠の生徒会長。
全てのウマ娘の幸福を願う彼女は、頼まれれば誰の味方にもなるのだろう。
「あ、カワカミ先輩」
スカーレットとスカイもついて来た。
「行ってみようか」
近付いて声をかける。
「スカーレットさん!皆さん!ごきげんよう!」
カワカミプリンセスは元気に挨拶をした。
「さっきの揺れ、もしかしてこの丸太で?」
「ああ、迷惑だったなら申し訳ない。丸太を持ち上げたまま筋力トレーニングをしてたんだ」
丸太は非常に大きく、ウマ娘でも簡単に持ち上げられないだろう。
こちらでも過酷なトレーニングをしていたらしい。
「丸太か・・・。ちょっと参考にしてみたいな」
「そちらのトレーニングについても聞かせてくれるなら、教えても良いぞ」
「せっかくだ、どこかで腰を落ち着かせて話すのはどうだろうか」
シンボリルドルフが提案する。
確かにトレーニングについて話し合うなら別の場所の方が良いかもしれない。
「じゃあカフェテリアはどうです?」
こうして、六人でカフェテリアに移動した。
「マドレーヌにしますわ!この前お茶会でいただいて美味しかったので!」
「じゃあアタシもマドレーヌにします」
カフェテリアにはスイーツなどのメニューもある。
トレーニング後の糖分補給にもうってつけだ。
「このマドレーヌの味にまどえーぬ訳ではない、か。ふふっ」
微妙な空気が流れた。

カフェテリアで食事をしていたウマ娘は>>98(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・カワカミプリンセス・シンボリルドルフ以外のウマ娘)
98 : お姉ちゃん   2024/10/05 22:23:00 ID:luh28YYgJo
ハッピーミーク
99 : トレぴ   2024/10/06 22:19:52 ID:3xGbhcd21I
「美味しいか?」
スカーレットとカワカミプリンセスが食べているマドレーヌは貝の形をしている。
「ええ。紅茶とも合うわよ。一つ食べる?」
「良いのか?」
何も注文していないので、返せるものは無い。
「良いわよ。はい、あーん」
何故か口に直接もらう事になった。
「あ、あーん?」
周りに温かい視線を向けられているような気がする。
「トレーナーさん!私もやって差し上げますわ!」
「うぐっ!?ごっ!?」
拳を半分くらい口の中に入れられていた。
「トレーナー、私もやってあげる」
「え、わ、私達も?」
近くの席にはハッピーミークと桐生院トレーナーが座っていた。
「あーん」
「あ、あむ」
ハッピーミークは、杏仁豆腐をすくったスプーンを差し出した。
桐生院トレーナーは若干照れながらそれを食べる。
「今度、私もトレーナー君にやってみよう」
シンボリルドルフは頷きながら言った。
「れ、レベル高いな〜・・・」
スカイはジュースを飲みながら呟いた。
「ジャパンカップはもう目の前。お互い頑張ろう」
「今度もうちのカワカミが勝つ」
「そうはさせない」
ジャパンカップを前に、改めてライバルに宣戦布告した。

ジャパンカップに出走するのはどの国のウマ娘か>>100(フランス・アメリカ・香港・オーストラリア・ニュージーランド・ドバイのいずれか)
100 : トレーナー   2024/10/06 22:20:31 ID:wW15D1loGg
フランス
101 : お姉さま   2024/10/07 22:21:03 ID:IUg1CNqjzI
「始まるぞ」
ジャパンカップを前にして、参戦するフランスのウマ娘がインタビューを受けるらしい。
スカーレットとルビーと一緒にその様子を中継で見る。
『日本にはティアラ路線というものがあるらしいですね』
通訳がそのウマ娘の言葉を日本語に直して届ける。
『そして、そのティアラ路線で結果を残したクラシック級のウマ娘が参戦すると聞きました』
「スカーレットの事だな」
フランスのウマ娘にもティアラ路線の事は知られているようだ。
ダイワスカーレットとカワカミプリンセスも相手としてきちんと認識されているという事だ。
『正々堂々戦い、そして私が勝ちます』
大胆な勝利宣言に会場の記者達が沸いた。
今年の凱旋門賞で二着となったその実力は本物。
あとは日本のバ場が合うかどうかだが。
『日本での調整期間は十分に取りました。私が負ける要素はありません』
その後も自信満々な回答が続いた。
「トレーナー。トレーニングするわよ」
「私もお手伝いいたします」
スカーレットは立ち上がった。
ルビーも協力してくれるらしい。
「ああ!」
今度こそはスカーレットを勝たせてみせる。

フランスのウマ娘の名前は>>102(オリジナル・九文字以内)
102 : アナタ   2024/10/07 22:22:38 ID:u3phH/LKW2
ハゲ
103 : トレ公   2024/10/07 22:23:00 ID:uY0QQ3ZhTw
レベルドソレイル(lever du soleil)意味=日の出
104 : 相棒   2024/10/08 22:20:48 ID:Iq58m6X70g
>>102は名前として合わないため、今回は>>103を採用させていただきます
105 : 貴様   2024/10/08 22:20:50 ID:Iq58m6X70g
「相手は凱旋門賞で二着になった強者、レベルドソレイルだ。簡単には勝てないぞ」
「でも、可能性はゼロじゃない。むしろ、その方が燃えるわ!」
スカーレットが持つ強い闘争心。
それは一番を求める心。
一番になるための努力なら惜しみなく出来るのが強みだ。
「本番を想定したトレーニングをやろう」
「トレーナーさーん、来ましたよ〜」
スカイが遅れて合流した。
「2400mの前半はスカイ、後半はルビーに走ってもらう。リレーみたいな感じだな」
得意な部分だけを合わせ、擬似的に強者を作り出す。
レベルドソレイルが最強クラスであるという想定でトレーニングをする。
「タッチ!」
前半に全力で逃げて差を広げたスカイ。
後半のルビーにバトンタッチする。
「はぁぁぁぁっ!」
スカーレットは食らいつく。
ただでさえスタミナを使う2400mのレースを、超ハイペースで走る。
しかし、ここから戦うのはルビーの末脚。
「ルビー!遠慮せず全力で飛ばせ!スカーレット!絶対に4バ身以上離されるな!」
こうして、ジャパンカップ直前にハードなトレーニングを行った。
「効果はあるはずだ。後は成果だな」

レベルドソレイルの作戦は>>106(逃げ・先行・差し・追込のいずれか)
106 : お姉さま   2024/10/08 22:21:16 ID:yPWrXE76GA
逃げ
107 : トレーナー   2024/10/09 22:22:03 ID:Gj4w7MlvYY
今日はお休み
明日は二回更新します
108 : トレーナーさま   2024/10/10 09:14:41 ID:LjbNc7R.wQ
「曇ってるけど降らないらしいですよ〜」
スカイがスマホで天気予報を見て言った。
今日はジャパンカップ当日。
東京レース場の芝は良バ場、気温はやや低め。
「スカーレット、気分はどうだ?」
「・・・すぅ、ふぅ。ちょっと落ち着かないかも」
レース前にテンションが上がるのは普通の事だが、あえて言ったという事はいつもとは少し違うのかもしれない。
「秋華賞で・・・トリプルティアラを逃したわ。ルビーさんの分まで頑張りたかった。でも全力を出し切れなかった。それが本当に悔しかった」
トリプルティアラはルビーの最初の目標。
本当は達成したかったはずだし、二冠を達成したスカーレットはその夢を引き継ぎたいとも思っていた。
「今度こそは絶対に勝ちたい。秋華賞の代わりにはならないけど、目の前のレースは全部一番になりたいのよ」
「スカーレットさん・・・」
「悔しさを乗り越えるなら、やっぱり勝つしか無い。今日勝って乗り越えよう!」
シンプルな結論。
勝てば気持ち良い。
スカーレットの闘争心の根底にはこれがある。
「ええ!」
強敵達とのレースを前に気合いを入れる事が出来た。

ダイワスカーレットの作戦は>>109(逃げまたは先行)
109 : アンタ   2024/10/10 09:21:17 ID:LKyeqL8lAs
先行
110 : トレーナーちゃん   2024/10/10 22:13:08 ID:LjbNc7R.wQ
「レベルドソレイルは今回も逃げるはずだ。ハイペースな逃げで後ろのスタミナを削るのが彼女の必勝パターンだからな」
フランスの大きなレースもそのようにして制した実績がある。
今回も同じ作戦で来る可能性が高い。
「アタシはいつも通り走るけど、それで良い?」
「ああ、それが良いと思う」
スカーレットはいつも先行策を採っている。
三番手から五番手くらいをキープし、最後に抜け出す王道の走り。
「相手のペースに惑わされないように、レベルドソレイルから少し距離を取ろう。いつもより後ろから仕掛ける事になるかもしれないけど、スタミナの浪費よりはずっと良い」
「分かったわ」
スピードを上げるトレーニングのおかげで、ラストスパートでの競り合いにも強くなった。
今のスカーレットなら多少後ろからのスパートでも間に合う。
「それじゃあ、行ってくるわね」
スカーレットを見送る。
少し先にはカワカミプリンセスの後ろ姿も見える。
「全力で一番を獲ってこい!」

レース序盤のダイワスカーレットの位置は>>111(3〜5番手)
111 : キミ   2024/10/10 22:13:30 ID:uNwbT3Bq4s
112 : 大将   2024/10/11 21:49:58 ID:y03MBZaeUc
「世界のウマ娘が日本に集い走るこのジャパンカップ!世界の広さを見せつけるのか!日本の意地を守り抜くのか!その結末は決して見逃せない!」
ウマ娘達がゲートに入っていく。
最後にゲートインしたのはレベルドソレイルだ。
ゲートの中が嫌いで、少しでもその時間を短くしたいらしい。
逃げが得意なのも踏まえると、意外とせっかちな性格なのかもしれない。
「今・・・スタートを切りました!揃ったスタート。4番レベルドソレイル、先頭に立ちました。その後ろには8番。少し離れて1番、外には二番人気の13番ダイワスカーレット」
今日のスカーレットは二番人気。
カワカミプリンセスと人気を分けてしまったため、一番人気をレベルドソレイルに譲ってしまっている。
「スカーレットは四番手。作戦通り、先頭から距離を取っているな」
「カワカミは真ん中くらいですかね」
序盤からレベルドソレイルがレースを引っ張り、ペースは速い。
位置取りはスタミナ消費量に直結する。
最初に良いポジションを得ておかないと最後に痛い目を見てしまうだろう。
「さぁウマ娘達がコーナーに入ります。先頭は依然としてレベルドソレイル。日本のバ場に翻弄される様子は全くありません。フランスで培ったパワフルな逃げを見せています」
流石の実力だが、パワフルさならスカーレットも負けていない。
隣のウマ娘と競り合う走り方もきちんと実行出来ている。
ここまでのスカーレットの走りは完璧。
問題は、相手の走り。
「ここからどう動くんだ」

レベルドソレイルによる展開の変化は>>113(ペースアップまたはペースダウン)
113 : 貴方   2024/10/11 21:59:35 ID:iiR4hhCyEI
ペースダウン
114 : マスター   2024/10/12 22:15:28 ID:yAWjLm4wsM
レース中盤、向正面の直線の途中。
コーナーに入る手前で動きがあった。
「なっ」
レベルドソレイルが徐々にスピードを落としている。
「どうしたんだ?まさか怪我じゃないよな」
周りの観客がざわつく。
スカーレットのオークスの時は、故障により途中でリタイアしたウマ娘がいた。
ハイペースな逃げは身体への負担が大きい。
一番人気のリタイアが心配された。
「これも戦術のようですね」
「そうですね〜。相手を揺さぶる逃げはセイちゃんの専売特許なんですけど」
ルビーの考えにスカイも同意した。
「周りのペースを狂わせるのが目的か」
ペースの変化はリズムの変化。
無意識の内にスピードやスタミナ、仕掛けるタイミングに誤差が生まれてしまう。
「スカーレットなら多分大丈夫ですよ」
スカイが言った。
「私とずっと走ってきたんですから」

一着になったウマ娘は>>115(ダイワスカーレット・カワカミプリンセス・レベルドソレイルの中から一人)
115 : 貴様   2024/10/12 22:16:01 ID:.CbFJLo7j.
ダイワスカーレット
116 : 大将   2024/10/13 22:45:50 ID:4uieDyQ8aM
スカーレットは先頭のレベルドソレイルから少し距離を取っていたため、ペースダウンした事をきちんと認識出来ていた。
いつの間にかリズムが狂わされているのと、変化に気付いているのでは明らかに差がある。
競り合いに集中しつつも、スカーレットの視野は狭まっていない。
ペースの変化で相手を翻弄するスカイと何度も走ってきた成果が出ている。
「第三コーナーカーブ。カワカミプリンセス!早めに仕掛けた!」
「りゃあああああああああっ!」
一気に四人を追い抜き、スカーレットの後ろまで上がってきた。
カワカミプリンセスの末脚は脅威。
このタイミングからゴールまでその末脚で走られてしまうと太刀打ち出来なくなる。
「スカーレット、抜かれるなよ」
とにかく、カワカミプリンセスより前を走らなくては勝機は無い。
早く仕掛けなければ間に合わない。
「今!」
スカーレットが前に出た。
内の1番を抜き、インコースに入る。
先頭までは約4バ身。
しかし、スカーレットとほぼ同時にレベルドソレイルもスピードを上げた。
余力は十分残っているらしい。
『フランスのウマ娘の力、見せてあげましょう!』
スカーレットとレベルドソレイルの差が縮まらない。
カワカミプリンセスとスカーレットの差は徐々に狭まってきている。
「まだ!ここからぁっ!」
スカーレットは根性でスピードを上げる。
最終コーナーを抜け、直線に入った。
117 : トレーナー君   2024/10/13 22:46:07 ID:4uieDyQ8aM
レベルドソレイルを抜くため、やや外に出る。
カワカミプリンセスはさらにその外から先頭を狙う。
「はぁぁぁぁぁっ!」
「たぁぁぁぁぁぁっ!」
『はっ!』
三人がついに並んだ。
残り200m。
「行けぇぇぇぇぇぇぇっ!スカーレットォォォォォォッ!」
ゴールはほぼ同時。
着差はほんの僅か。
それでも。)
「ダイワスカーレット!ダイワスカーレット一着!」

二着になったウマ娘は>>118(カワカミプリンセスまたはレベルドソレイル)
118 : トレーナーさん   2024/10/13 22:46:30 ID:JXVipxHmks
レベルドソレイル
119 : 貴方   2024/10/14 22:18:00 ID:4N/4oFnJkM
壮絶な競り合いを制したのはダイワスカーレット。
正直、誰が勝ってもおかしくなかった。
「やった!やったな!」
スカーレットの元へ駆け寄る。
「トレーナー!」
「最高の走りだった!よく頑張った!」
しばらく喜びを分かち合う。
「写真判定の結果、二着はレベルドソレイル、三着がカワカミプリンセスとなりました」
そのアナウンスを聞いても、レベルドソレイルとカワカミプリンセスの悔しそうな表情は変わらなかった。
一着でなければ、二着でも三着でも同じだと考えているのだろうか。
『日本のウマ娘は強いですね。私もまだまだでした』
フランス語でレベルドソレイルが話しかけてきた。
スカーレットは言葉の意味が分からず、愛想笑いを浮かべた。
「はしる、ありがとう。また、はしる」
レベルドソレイルがたどたどしい日本語でそう言った。
差し出された手を、スカーレットは握った。
「ええ!次もアタシが勝ちますから!」
続いて、カワカミプリンセスもやってきた。
「また負けてしまいましたわね。姫への道は険しいですわ・・・」
「君も良い走りだったよ。本当にギリギリだった」
外を回った分のロスがゴールに影響してしまったが、もし少しでもレース展開が違えば差し切られていただろう。
「カワカミ先輩と何度走ってもすごく速いです。もっと完璧に勝てるようにアタシ、頑張ります!」
「ばっちこい!ですわ!」
こうして、世界のウマ娘を交えた大舞台、ジャパンカップは幕を閉じた。

ダイワスカーレットの次の目標レースは>>120(シニア級3月〜6月に行われる芝のマイルまたは中距離GI)
120 : 貴方   2024/10/14 22:21:01 ID:xwwoe0JJ0s
大阪杯
121 : アナタ   2024/10/15 21:46:14 ID:P2.vcVETG2
「ここで今輝きたい いつでも頑張る君から変わってくよ」
ウイニングライブでのスカーレットのパフォーマンスは素晴らしいものだった。
グランドライブの告知ライブに参加しているおかげもあるだろう。
「あ、レベルドソレイルさんは口パクですね」
隣のスカイが言った。
確かに日本語の歌詞は難しいので仕方ないだろう。
むしろダンスが完璧である事を褒め讃えたい。
「お疲れ様。良いパフォーマンスだったよ」
「ふふん!たくさん練習したんだから当然よ!」
スカーレットは何に対しても自信満々。
その自信は並大抵でない努力が根拠になっている。
「しっかり休んでくれ」
翌日、スカーレットは休養。
トレーナー室で今後の予定について考える。
「スカーレットは中距離が得意みたいだな。もしかしたら、もう少し距離を伸ばせるかもしれない」
「有馬記念も視野に入るという事ですね」
ルビーと二人で様々なプランについて考える。
「次のレースはどうしよう。今年の有馬記念は流石に負担が大きいか」
「中距離レースであれば、大阪杯や宝塚記念。マイルレースであればヴィクトリアマイルや安田記念が候補に上がるかと」
流石にGI最長の天皇賞・春にいきなり挑むのは無謀だ。
やはり慣れた中距離のレースで力をつけさせたい。
「時期的にも大阪杯が良いかもな」
「スカーレットさんに提案してみましょう」
スカーレットには明日伝える事にしよう。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>122(自由な形式)
122 : キミ   2024/10/15 21:48:15 ID:uffjC.kNOc
座禅
123 : お兄さま   2024/10/16 22:17:56 ID:Ya1EiGw4U6
「スカーレット、次の目標は大阪杯でどうだ?」
大阪杯、芝2000m右回り。
春に阪神レース場で行われるGIだ。
「良いわよ。アンタが考えたのなら異論は無いわ」
「それなら良かった。まぁ、ルビーにも一緒に考えてもらったんだけどな」
マイルの先生としての出番は最近無いが、依然としてチームの先輩で仲間だ。
スカーレットのために献身的なサポートをしてくれるのは非常にありがたい。
「それじゃあ今日のトレーニングを始めようか」
スカイが立ち上がり伸びをする。
「今日は座禅で精神を鍛えよう。集中力を高められるぞ」
以前ルビーと瞑想をした事があったが、今回もそれに近い事をする。
座布団を畳み、足を組んで座る。
その上に手を組んで置く。
姿勢を正し、精神を落ち着ける。
ルビーは普段から落ち着いているのであまり変化が分からない。
スカイは明らかに眠そうだ。
スカーレットは綺麗な姿勢だが、深く考え事をしているように見える。
「もっと気楽に。呼吸に集中して」
「・・・はぁ、ふぅ」
しばらくすると、スカイが完全に寝てしまったので休憩を入れた。
「ふぁ〜まだ寝足りないですよ〜」
「寝る時間じゃないんだけどな」
「スカーレットさん」
スカーレットがなかなか動かない。
まさかスカーレットも寝てしまったのだろうか。
「寝て・・・ないな」
スカーレットはかなり集中しているようだ。
やや極端だが、集中しようと思えば出来るようだ。
スカーレットの新たな長所について知る事が出来た。

ダイワスカーレットと出かける場所は>>124
124 : あなた   2024/10/16 22:18:45 ID:qkGqC/faxQ
125 : 相棒   2024/10/17 22:10:13 ID:IvCFnpQgRQ
座禅のトレーニングで、スカーレットの集中が非常に深い事に気がついた。
ここまで深く集中する機会はなかなか無かったので、これをきっかけに伸ばしてみたい。
「という訳でお寺に来た」
「という訳で、じゃないわよ。結構遠かったわよ?」
「ごめん、座禅体験が出来るお寺が近くに無くて」
一日座禅体験が出来る寺までバスを乗り継いで来ていた。
トレーナーと言えども座禅については素人。
プロに見てもらえばスカーレットの集中についてより詳しく知る事が出来るかもしれない。
ついでに自分も体験してみる。
「それでは、始めますぞ」
形式は昨日やったのとほぼ同じ。
ただ、静かな空間なのもあり緊張感がある。
隣のスカーレットは全く動いていないようだ。
呼吸に集中し、精神を統一する。
「そこまで」
「ふぅ。ありがとうございました」
体験時間が終わった。
「スカーレット、終わったぞ。おーい」
呼びかけても反応は無い。
精神のかなり奥の方にまで潜っているようだ。
「ふむ、なかなかに深いですな」
「これをレースに活かせませんか?」
集中力はレースでも必ず役に立つ。
ここで新たな強さのヒントを得たい。
「レースにはあまり詳しくありませぬが、精神の集中は一点のみを見る事に長けております。逆に、いくつもの事を同時に見る事には向いておりませぬ」
「なるほど」
住職の言葉にはヒントがあった。
一点に集中。
スカーレットの走りにも取り入れてみたい。
「ありがとうございました!」
「またいつでも来なされ」
寺での座禅体験で思わぬ収穫を得られたのだった。

ダイワスカーレットのトレーニングを手伝うウマ娘は>>126(ダイイチルビー・セイウンスカイは不可・一人)
126 : 貴様   2024/10/17 22:11:31 ID:YFFPHpKrmE
メジロマックイーン
127 : あなた   2024/10/18 22:13:33 ID:VcfnFWsuyw
スカーレットの集中力を活かした走りについて、色々と試してみた。
「うーん、ただ見づらいだけね」
「そうか・・・」
ゴーグルを付けて走ってもらったが、物理的に視野を狭くしても意味は無かった。
他にも、常に大阪の事を考えながら走ってもらったり、耳栓を付けてみたりしたが新しい走りには繋がらなかった。
「一体何をしていますの?」
半分呆れたように話しかけてきたのは、メジロマックイーン。
名門メジロ家のウマ娘だ。
「あ、マックイーンさん。今、新しい走りの研究中なの」
「だけどあんまり上手くいってなくて・・・」
もちろん現状の走りでもスカーレットは強い。
だが、スカーレットの能力を最大限引き出せるようになればさらなる高みに到れるかもしれない。
「そうでしたか。私で良ければお手伝いしますわ」
「えっ、良いの?」
「ええ。スカーレットさんには日頃からお世話になっておりますので」
いつも人助けをしているスカーレットのおかげで、メジロマックイーンにトレーニングを手伝ってもらえる事になった。
「まずは何をいたしますの?」

メジロマックイーンと一緒に行うトレーニングは>>128(座禅は不可)
128 : 使い魔   2024/10/18 22:13:59 ID:/58vF3NYrE
並走
129 : トレピッピ   2024/10/19 22:21:50 ID:XdhNyhPYCM
「とりあえず並走だな。誰かと走るのはやっぱりシンプルに力になる」
「そうね。アタシもそれが良いと思うわ」
二人が位置につく。
「スタート!」
最初に前に出たのはメジロマックイーン。
スカーレットは外から追いすがる。
「抜かせませんわ!」
スピードが上がった。
追い抜けないままだと、外を回る分スタミナを多く消費してしまう。
「メジロマックイーンの武器はスタミナ。このままスタミナ勝負を続けるのはまずいな」
中盤、直線に入ったタイミングでスカーレットがやや強引に先頭を奪った。
「ふっ!」
「よし、良いぞ」
今度はスカーレットがメジロマックイーンを引き離そうとする。
「後ろからマックイーンさんの足音」
スカーレットの耳が動いた。
それと同時にスピードが上がる。
様子を見るに、無意識に加速しているようだ。
「今までに無いパターンだな」
フォームは崩れていないし、無理をしているようにも見えない。
「もしかしてこれが・・・?」

ダイワスカーレットとメジロマックイーンと食べるスイーツは>>130
130 : 大将   2024/10/19 22:22:13 ID:I4F9XfEX/c
パンナコッタ
131 : 貴様   2024/10/20 22:20:03 ID:vkSjMXD9Rk
「スカーレット、今どんな事を考えながら走った?」
並走終わり、スカーレットに確認してみる。
「何って・・・いつスパートするかとか、ペースをどうするかとか。あ、そう言えば今日はマックイーンさんの足音がよく聞こえたかも」
座禅などで集中力が伸び、感覚が研ぎ澄まされたのかもしれない。
それが走力の向上に繋がったようだ。
「次はその感覚を意識して走ってくれ」
その後、何度か並走をして感覚を覚えてもらった。
「今日はこの辺りで終わっておこう。何か食べていくか?」
たくさん走ったので、栄養補給をしておいた方が良いだろう。
「それならマックイーンさん、カフェテリアのパンナコッタが新しくなったらしいし食べない?」
「・・・そこまでおっしゃるのなら仕方ありませんわね!」
カフェテリアのパンナコッタを三人で食べる事にした。
「甘くて口当たりも良いですわね。以前よりクリーミーさが増した気がしますわ」
「よくここでスイーツを食べるのか?」
「い、いい、いえ!本当にたまに!たまにですのよ!」
何故か慌てていたが、そこまで変な質問だっただろうか。
とは言え、パンナコッタ自体は喜んでくれていたようなので特に追及はしなかった。
「マックイーンさんのおかげで新しい走りのヒントが掴めそうだわ。ありがとう」
「お役に立てたのなら何よりです」

ダイワスカーレットの新しい走りが完成するのにかかる期間は>>132(1〜10日)
132 : ダンナ   2024/10/20 22:20:30 ID:PAEiJxb1EQ
7日(1週間)
133 : お前   2024/10/21 22:09:02 ID:pssyhOf5Wo
次第に具体的になっていくスカーレットの新たな走り。
メジロマックイーンが毎日併走相手になってくれるのも非常にありがたかった。
「コーヒーの程よい苦味がクリームとよく合いますわね」
コーヒーゼリー。
「やはり秋と言えば栗ですわね!」
モンブラン。
「中までクリームたっぷりですわ」
シュークリーム。
「サクサクの生地と大きなフルーツの食感が楽しいですわ」
フルーツタルト。
「イチゴ!」
ショートケーキ。
「ふふ、パフェは格別ですわね」
パフェ。
一週間毎日、メジロマックイーンにスイーツでお礼をした。
「おかげで新しい走りが完成したよ。ありがとう」
「でも、良かったの?毎日こんな高カロリーのスイーツばっかり」
「並走で消費しておりますので問題ありません」
トレーナーとして、ウマ娘に乱れた食生活をさせられない。
しかし、美味しそうに食べるメジロマックイーンを見ると食べさせたくなってしまった。
「新たな走りでの勝利、期待していますわ」
「ええ!絶対に勝つわ!」
一週間かけて完成させた新たな走り。
大阪杯までに実戦に近い環境で試しておきたい。
「模擬レースに出走登録しておいた。芝2000m右回りだから大阪杯の予行練習だと思って挑もう」
「模擬レースだろうと、全力で走って勝つわよ!」

模擬レースでのダイワスカーレットの枠順は>>134(1〜12番)
134 : 貴様   2024/10/21 22:09:45 ID:pYZOtD86a.
5番
135 : アナタ   2024/10/22 22:12:47 ID:XpfVGlcstY
模擬レース当日。
よく晴れているが、涼しくて過ごしやすい。
「スカーレット、調子はどう?」
スカイが尋ねる。
「もちろん最高です!スカイさん!ルビーさん!アタシが勝つところ、しっかり見ていて下さい!」
「うん、ちゃーんと見るよ」
「健闘を祈っております」
スカイとルビーには、完成後のスカーレットの新しい走りを見せられていない。
見ればきっと驚くだろう。
「スカーレット、勝ってこい!」
「ええ!」
模擬レースの出走者は12人。
スカーレットは5番でのスタートとなる。
「さぁ今一斉にスタート!揃ったスタートです。先頭は5番ダイワスカーレット。1バ身離れて3番、1番もその外にいます」
スカーレットの新たな走りは逃げ。
これまでほとんど先行策で走ってきたが、今回は積極的に先頭を狙う。
「まずは作戦通りだな」
スカーレットはすぐ後ろのウマ娘の気配を感じ取っている。
追い抜こうと加速しようとした瞬間、スカーレットも加速する。
こうすれば理論上先頭を奪われる事は無い。
後ろのウマ娘の気配に集中し、ペースを変化させる。
言うなれば、前後で競り合っている状態だ。
競り合いが得意なスカーレットの、新たな競り合いの形。
「ぬ、抜けないっ!」
後ろのウマ娘は抜こうとしては失敗する繰り返しにより、スタミナをかなり使ってしまっている。
逆にスカーレットは、余計な思考をせず気配察知に集中しているためスタミナを浪費していない。
思考はスタミナを削るのだ。
「このまま最後まで先頭で!」

一着と二着のウマ娘の着差は>>136(2バ身〜5バ身)
136 : トレーナー君   2024/10/22 22:13:30 ID:kMkqsQDNBA
2バ身

名前 (空白でランダム表示)
画像 ※JPEG/PNG/GIFのみ。最大サイズ合計: 8MB



画像は3650日で自動削除する
コメント スレをTOPへ (age)

※コメントは15行まで
※画像などのアップロードの近道 : http://imgur.com/
※コメント書き込みの前に利用規約をご確認下さい。

- WebPatio -