安価で決める自由なスポ根・続
1 : トレーナー君   2024/08/24 22:22:10 ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
631 : お前   2025/06/14 22:37:58 ID:bedJW.axlU
デイリー杯ジュニアステークス当日。
天気にも恵まれ、バ場状態は良。
気持ち良く走れる状態だろう。
「お昼寝日和ですね〜」
「ライス日頃の行いが良いからだな」
「そ、そんな事無いよ・・・」
ジュニア級のレースでは、実績に大きな差は出ない。
ここまで無敗のウマ娘もそれなりにいる。
しかし、その無敗記録を伸ばし続けるのはそう簡単ではない。
18人前後のウマ娘がいて、勝者はたった一人。
担当ウマ娘をその一人にするのがトレーナーの仕事だ。
「ライスさん、準備は整いましたか」
「・・・うん」
緊張はあるが、臆している訳ではなさそうだ。
その眼差しには強さが籠っている。
「ライス、自分を信じて頑張ってみる」

ライスシャワーと同じ作戦のウマ娘の数は>>632(0〜4人)
632 : アンタ   2025/06/14 22:39:00 ID:MFs.zHiAB2
0人
633 : アネゴ   2025/06/15 22:33:57 ID:AxhwaQBGSI
「三番人気は2番ライスシャワー」
「かなり気合いが入っているように見えますね」
ライスの才能はまだ世間に広く認知されていない。
三番人気なのも仕方無いだろう。
「さぁ最後に14番がゲートに入ります。・・・今スタートを切りました。ややバラついたスタート。一番人気の6番は少し出遅れたか」
ライスは良いスタートを切り、前の方につけた。
「先頭争いは8番と9番。その後ろを行くのは12番。少し離れた位置に2番がいます」
ライスは前から四番手の位置。
周りにウマ娘がいないのでブロックはされないだろう。
「コーナーに入り、12番が上がってきた。外から前二人に並ぶ」
ライスはまだ動かない。
十分な速度を十分な時間維持するためには最適なポイントで仕掛ける必要がある。
スピード型でないライスは早めに仕掛けるべきだが、かと言って早過ぎてもいけない。
「・・・ここだ!」
ライスは下り坂に入った直後に加速した。
「させないっ!」
「らぁっ!」
後ろのウマ娘が数人反応してついてくるが、差はまだ残っている。
「2番ライスシャワー!ここで前に出る!」

ライスシャワーの着順は>>635(1〜3着)
634 : お姉さま   2025/06/15 23:59:03 ID:fTaW0sOJbs
2着
635 : トレーナーさま   2025/06/16 00:01:00 ID:gslLSHLCuc
1着
636 : モルモット君   2025/06/16 22:36:09 ID:EhnVtDol3w
「くっ!?」
逃げていたウマ娘達はライスの仕掛けに反応出来ず、先頭をあっさり譲り渡してしまった。
先頭に立ったライスシャワーは少しずつ加速していく。
「もう少しなのにっ」
後続のウマ娘がライスを外から抜きにかかる。
しかし、コーナーの外を回る分距離のロスが生まれ、なかなか追い抜けない。
「行けぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「最終直線!先頭は2番!2番のライスシャワーだ!二番手との差はおよそ3バ身!これは強い!」
ライスがそのまま押し切った。
「やったぁっ!」
笑顔でこちらに手を振るライス。
今のライスが出来る完璧なレースだった。
「おめでとうございます!ライスさん!」
レース後、スカーレットが駆け寄る。
「ありがとう!」
「この後はウイニングライブです。そちらも抜かりないように」
ライスシャワーの初重賞制覇。
GI、そして凱旋門賞にも希望が見えるレースとなった。

ライスシャワー達と行く場所は>>637(京都のどこか)
637 : アナタ   2025/06/16 22:37:00 ID:gslLSHLCuc
清水寺
638 : アナタ   2025/06/17 22:38:56 ID:BChKYIiUNQ
「本物はやっぱり違うわね!」
やって来たのは清水寺。
スカーレットはその雰囲気に圧倒される。
「確かスカーレットはVRで来た事があるんだっけ」
以前、スカーレットのエリザベス女王杯前にVRウマレーターを使って清水寺を訪れた事がある。
VR映像も非常にリアルだったが、本物は何となく違う気がする。
「わぁっ、綺麗・・・!」
紅葉がかなり進んでいて、清水の舞台の周りが赤く染まっている。
「記念写真を撮ろうか」
近くの人に写真をお願いする。
たまたまその人はライスのファンだったので、喜んで引き受けてくれた。
「ライスさん、中央へ」
頑張ったライスを写真の真ん中に据える。
「ありがとうございました」
「いえ!むしろこちらこそありがとうございます!あの、もし良かったら私達とも・・・」
「良いですよ、是非」
観光だけでなくファンとの交流も出来たのだった。

海外レースへの課題は>>639(海外洋芝適性またはロンシャン適性)
639 : トレ公   2025/06/17 22:40:00 ID:F8nnQ08hnA
海外洋芝適性
640 : お兄ちゃん   2025/06/18 22:25:41 ID:VSaXVBI7mo
「一回目のL'Arc代表交流戦は年末に行われる!VRウマレーターを使って、精密に再現したロンシャンレース場を走るんだ!」
ぶっつけ本番で海外レースに挑戦するのは無謀だ。
ある程度海外のレース場に慣れておかなければ勝負にすらならないだろう。
「海外の芝に慣れるために、今からVR空間のロンシャンレース場に行こう!」
こうして、プロジェクトL'Arcの参加者でVR空間にダイブした。
「すごくリアルですね!まるで本物です!」
ライスの同期であるゼンノロブロイも参加していた。
デビューは遅れたものの、やっとプロジェクトに本格参加出来るようになったようだ。
「お友だちは・・・来られないようですね」
マンハッタンカフェはどこか不安そうだった。
「ライス、軽く走ってみてくれ」
「うん、お兄さま」
海外洋芝は、日本の和芝よりもグリップが効かない。
そのため、速いタイムは出にくい。
「水分が逃げにくいから、雨が降るとバ場状態はかなり悪くなるぞ。特に凱旋門賞の時期は雨が多いから、対策は必須だな」
佐岳さんはじょうろを使って水を撒く。
芝を触らせてもらうと、ドロドロとしているがまとまりが無いように感じた。
これでは脚を取られて非常に走りづらいだろう。
「一度本気で走ってみるね」
「ああ、転ばないようにな」
VR空間内とは言え、怪我には気を付けたい。
「思っていたより交流戦は重要そうだな」

交流戦当日の天気は>>641(晴れまたは雨)
641 : 大将   2025/06/18 22:26:59 ID:RN5l.H8UOU
642 : お前   2025/06/19 22:36:21 ID:et8d9Lbbrw
「Bonjour! japonais Umamusume!」
プロジェクトL'Arc代表交流戦では、フランスのウマ娘もVR越しに参加してくれる。
簡単に世界と繋がれる時代なのだ。
「えっと、ぼんじゅーる!」
ほとんどの日本のウマ娘やトレーナーでフランス語を話せないようだった。
かく言う自分もフランス語はあまり分からない。
もう少し練習しておかなければ。
「ニッポンのウマ娘、との、走り、楽しみでした!」
逆にフランスのウマ娘達も日本語は自信が無いようだった。
言葉の壁はあるが、同じレースを走れば等しくライバルになれる。
「本物のロンシャンレース場では、雨が降っている。だから今回の交流戦も雨仕様だ」
佐岳さんはフランスの代表と話し合っていた。
佐岳さんは流暢なフランス語で会話している。
「皆!今日のレースは本番じゃない!あくまで環境に慣れるための練習だ!だが是非全力で挑んでくれ!全力で挑戦したその先に大きな成長があるはずだ!」
初めての海外レース。
未知の事だらけだが、ライスシャワーならきっと何か掴んでくれるはずだ。

ライスシャワーの枠順は>>643(1〜12番)
643 : 貴様   2025/06/19 22:37:00 ID:rD9JonNNhA
5番
644 : マスター   2025/06/20 22:41:25 ID:UjcwYehR6k
ゼンノロブロイが加わり、プロジェクトL'Arcに参加する日本のウマ娘は6人になった。
フランスのウマ娘6人と合わせて計12人で、ロンシャン芝2400m右回りのレースを行う。
ライスシャワーは5番からのスタート。
先行策を取るなら良い枠だ。
「ヨロシク!オネガイシマス!」
「ひゃ、ひゃい!よろしくお願いします!」
フランスのウマ娘にとってロンシャンレース場はホームグラウンド。
芝やコースの形状にも慣れており、当然有利だ。
凱旋門賞でもこのアドバンテージを持ったまま挑めるので、強敵がさらに強くなってしまう。
差を埋めるためには、日本勢もこの環境に慣れておかなければならない。
「さぁ交流戦が始まりました。先頭争いは4番と8番、外から12番。前はフランス勢で固まっています」
日本勢はスタートもスムーズではなかった。
雨でぬかるんだ地面が蹴る力を分散させて逃がしてしまう。
洋芝に合った蹴り方を、日本のウマ娘は知らない。
「10番がいて、その後ろに日本勢の5番ライスシャワー。2バ身ほど離れて1番のゼンノロブロイ」
ライスは慎重に脚を前に出す。
まだ感覚が追いついていないようだ。
「そうだ、焦らなくていい。チャンスはある」

最初に仕掛けたのは>>645(日本勢またはフランス勢)
645 : トレぴ   2025/06/20 22:42:00 ID:ypaVer80sQ
フランス勢
646 : 使い魔   2025/06/21 22:38:54 ID:flLjOC01W.
フォルスストレート、偽りの直線に入る。
下り坂終わりでスピードが上がっている中、直線があればウマ娘は本能的にスパートをかけてしまう。
問題は、その長さ。
フォルスストレート自体が約250mある上に、一度コーナーを曲がって最終直線もある。
フォルスストレートに慣れておかなければ、体力は到底最後まで保てない。
「先頭集団が速度を上げる!日本勢を突き放しに来たか!」
先頭に固まっていたフランスのウマ娘達が加速する。
フォルスストレートを知っている彼女達は、適切な速度でゴールまで駆け抜けられる。
対して、日本のウマ娘は。
「ゼンノロブロイ!一気に加速!すごい脚だ!」
確かに良いスピードだが、やり過ぎだ。
フォルスストレートとフランス勢の動きのせいで、掛かってしまっている。
「ふっ!」
ライスも一拍遅れて加速する。
しかし、ライスの場合仕掛けのタイミングに対し速度が遅かった。
これでは先頭までは届かない。
「マンハッタンカフェとハッピーミークも前に出た!しかし思うようには伸びないか!?」
雨で重いバ場のせいで、差しは決まりにくい。
「一着は8番の・・・」
初の交流戦は日本勢の完敗だった。

ライスシャワーと話すウマ娘は>>647(ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェ・ハッピーミークのいずれか一人)
647 : ダンナ   2025/06/21 22:40:00 ID:6AGPBkGYlc
ハッピーミーク
648 : マスター   2025/06/22 22:43:33 ID:27y/g9e7j2
「負けちゃったね・・・」
「ある意味当然か」
「課題は多いな」
敗戦は悔しいが、学びは多かった。
「・・・皆!よく頑張った!今回は海外経験の浅さが出たな。これを糧に、本番へ向けて調整していこう!」
佐岳さんは悔しさを見せない。
おそらく誰よりも悔しさを感じているだろうに、それを押し殺してポジティブな激励を送る事にしたのだ。
「むむ・・・これは、難しい」
「やっぱり海外のレースなんて早かったのかな・・・」
ライスは自信を失いかけているようだった。
スーパーオールラウンダーのハッピーミークも苦戦するロンシャンのコース。
芝も、コースの形状も、細かな環境も日本とは異なる。
流石に適応するには時間不足だった。
「それなら、慣れる。フランスに」
「ど、どこに行くの?」
VR空間内なので、レース場からは簡単に出られる。
「観光。ついてくる?」
確かに現地の雰囲気を知るのも良い手かもしれない。
また、敗戦の後のメンタルケアにもなる。
「あの、お兄さま」
「行っておいで。俺はトレーナー陣の反省会に参加するから」
その間、ライスとハッピーミークは出かける事になった。

ライスシャワー達が出かける場所は>>649(フランスの観光名所のどこか)
649 : お姉さま   2025/06/22 22:44:30 ID:EyDIjdoQ9A
ルーヴル美術館
650 : 使い魔   2025/06/23 22:30:10 ID:j6PP.XFRig
いくら超高性能のVRウマレーターとは言え、フランス全てをVRで再現している訳ではない。
有名な観光地しか実装されていないが、その分再現度は高い。
「芸術的」
「わぁ・・・っ!」
ライスシャワーとハッピーミークは、世界トップクラスの美術館と名高いルーブル美術館に来ていた。
誰もが知っている絵画や彫刻などの芸術作品が並んでおり、建物や展示室自体も非常に芸術的だ。
「ライスもこんな絵を描いてみたいなぁ」
「ぼー」
それぞれのペースで館内を見て回る。
会話は多くないが、居心地は悪くなさそうだ。
「フランスがどんな国か分かった気がする」
「そうなの?すごいね」
「むん。フランスと言えばフランスパン」
ライスは苦笑いをした。
「はい、半分」
美術館から出て、サンドイッチを食べる。
フランスパン半分くらいの大きさなので、ライスは一分もかからず食べ切ってしまった。
「意外とゆっくりじゃない」
「えへへ、美味しかったから」
独特な距離感を保ったまま、二人の観光は終わった。

ライスシャワーの次の目標は>>651(皐月賞または日本ダービー)
651 : トレぴっぴ   2025/06/23 22:30:51 ID:PMJRmEthd2
ダービー
652 : トレーナー君   2025/06/23 22:31:00 ID:9l99x/f0rY
日本ダービー
653 : お姉ちゃん   2025/06/24 22:38:48 ID:fR1Z2g5i/M
最初の代表交流戦が終わり、次の目標に向けて動き出す。
海外に挑むためには、国内でも結果を残さなければならない。
「ライス、次の目標だけど、日本ダービーはどうだ?」
「わぁ、ダービー!ライスもダービーに出られるの!?」
生涯に一度しか走れないレース、日本ダービー。
クラシック級の頂点を決める戦いだ。
「ああ、出走資格はある。適性もある。あとは君のやる気次第だ」
「それなら、やる!ライスが勝ったら、きっと皆幸せになってくれると思うから!」
ダービーウマ娘は誰もが認める輝かしい存在。
ライスがダービーウマ娘になれば、きっと周囲は祝福してくれる。
ライスが人々に勇気を与える事も出来るだろう。
「よし、まずはダービーウマ娘にアドバイスを貰おう」
「そっか、<アルタイル>にはダービーウマ娘がいるんだ!」

ライスシャワー、セイウンスカイと行うトレーニングは>>654(心・技・体のいずれか)
654 : お前   2025/06/24 22:39:50 ID:hZ6U/ICAlk
655 : トレーナーさま   2025/06/25 22:39:06 ID:kviASlCb4c
「ふむふむ、ダービーについてのアドバイスですか〜」
「うん、やっぱり経験者に聞くのが一番だと思ったから」
セイウンスカイはダービーと菊の二冠ウマ娘。
中長距離で最強になったウマ娘として、ライスに与えられる情報は多いはずだ。
こうして経験者から情報を得られるのはチームの特権だ。
「そうですね・・・やっぱり心、じゃないですか?しっかり考えて走ると心に余裕が生まれますよ」
視野を広く持ち、レース全体を支配するかのような気持ちで走る。
そうすれば焦らず冷静になれるはずだ。
「そっか、ちゃんと考えて走らないとなんだね!ライス、これからは気をつけるよ!」
もちろんライスも無心で走っている訳ではないだろうが、スカイほど戦略的に走れてはいない。
基礎体力がついた今、次に必要なのは精神と戦略なのかもしれない。
「ありがとう!これで強くなれそう!」

ライスシャワー達と出かける場所は>>656(街または自然)
656 : 使い魔   2025/06/25 22:40:00 ID:scoQqv5.eo
丸の内のビル街
657 : 貴様   2025/06/26 22:41:37 ID:ofXoPwuDqw
今日はお休み
658 : お兄ちゃん   2025/06/27 22:22:51 ID:cBbXEhqcrY
「き、緊張するね・・・」
「ひゃー・・・」
高層ビルが立ち並ぶビル街。
ライスとスカイは雰囲気に圧倒されている。
「精神を安定させるんだ。平静を保って」
ライスに尋ねたところ、都会に緊張するとの事だった。
緊張する場所に飛び込む事で心を鍛えるのだ。
「う、うん。・・・お兄さまはこういうところによく来るの?」
「頻繁に来る訳じゃないな。ルビーとスカーレットとたまに来るくらい」
この辺りは高層ビルが立ち並ぶ中に、歴史的な建造物も残っている。
他とは違う独特な街並みには発見も多い。
「わぁ・・・!良いなぁ・・・!」
洋服を見ていると、ライスがあるものの前で足を止めた。
「おー、かわいらしい帽子ですね」
「欲しいのか?」
ブラウンのリボンが付いたベージュのハット。
ライスによく似合いそうだ。
「うん・・・でもちょっと高くて買えないかも・・・」
確かに、他の商品と比べてやや高価だ。
学生では簡単に手が出せない金額かもしれない。
「それなら、俺が買っ」
言いかけて、言葉を止める。
659 : トレぴっぴ   2025/06/27 22:23:00 ID:cBbXEhqcrY
「・・・ルビーにはダメって言われるか」
何でも買ってあげたくなるが、甘やかし過ぎても本人のためにならない。
ルビーのように己を律する心が必要だ。
これはウマ娘だけでなくトレーナーの心を鍛えるトレーニングだったのかもしれない。
「どうしました?トレーナーさん」
「・・・いや、何でもない。ライス、今日は我慢しよう。買うならダービーが終わってからだ」
ダービーは少し先。
心を鬼にしてそれまではお預けだ。
「はぁ、俺ってやっぱり甘いのかな・・・」
後日、ライスが欲しがっていた帽子を一人で買いに行った。
売り切れる前に確保しておき、ダービー後に贈る事にしたのだ。
「・・・その分トレーニングは厳しくいくか」

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>660(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
660 : 貴方   2025/06/27 22:23:30 ID:S8sKrYfn0k
パワー
661 : トレーナーちゃん   2025/06/28 22:42:59 ID:rIyoPbztDs
「ライス、今日はパワーを重点的に鍛えよう」
「どんな事をするの?」
集団から抜け出すパワーを鍛えるためのメニューを考えてきた。
「走るライスを何人かで囲むから、そのブロックを突破するんだ。出来るだけ減速せずにな」
実際のレースでは減速はあまりしたくない。
一度落とした速度を再び上げるのはかなりの体力が必要になるからだ。
「スカイは前、内はルビー、外はスカーレットだ。レースを想定して走ってくれ」
「畏まりました」
「要はいつも通りですね」
「抜かせないのは得意よ!」
クラシック級に上がったばかりのライスには手強過ぎる相手だ。
だが、トレーニングならこのくらい難しい方が良い。
「スタート!」
まずライスが試したのは最内から抜く方法。
ルビーは内ラチのギリギリを走っている訳ではないので、スペースはある。
「うっ」
ライスの加速に反応して、ルビーも加速する。
その際にやや内に寄りライスの通り道を無くす。
「それなら!」
スカーレットのさらに外から抜くプランに変更する。
「させないわ!」
スカーレットは若干外に出てライスの移動にロスを生ませる。
外に行けば行くほど走る距離が伸びる事になるため、差は縮めにくい。
「はっ!」
スカーレットが外に出た分、内側にスペースが出来た。
「やっぱりそう来ますよね〜」

ライスシャワーはブロックを突破出来たか>>662
662 : トレーナーちゃん   2025/06/28 22:43:30 ID:qlki3aYnd2
突破出来た
663 : トレぴっぴ   2025/06/29 22:44:07 ID:NfX9luXz4g
スカイはライスの進路変更のタイミングに合わせて少しだけ減速する。
スカーレットが作ったスペースを狭めたのだ。
「このくらい、よくある事ですよ」
妨害行為と認められないレベルでの、レース中のブロックはほぼ毎回起こる。
故意かどうかは関係無く、そういった状況があるという事だけ覚えておけば良い。
「外からだとロスが大き過ぎて抜けない。内にはスペースが無くて抜けない。難しいけど、こういう場面は絶対に来る」
ライスはこれをどう打開するのか。
もしくは為す術無く沈むのか。
「・・・やるしかないんだ」
ライスはそのまま前に突っ込む。
スカイとスカーレットの間に無理矢理入るつもりか。
「それは結構難しいんじゃないですか〜?」
スカイはさっきと同じように少しだけ減速する。
スカーレットとの間にあるスペースが小さくなってしまう。
「はっ!」
しかしライスの狙いはまた別にあった。
スカイが減速した瞬間を狙って、スカーレットの外に一気に回り込んだ。
664 : トレピッピ   2025/06/29 22:44:13 ID:NfX9luXz4g
「ウソ!?」
逆を突かれて反応が遅れたスカーレット。
ライスは最高速でスカーレットを抜く。
スカイも減速してしまっていたため、ライスの仕掛けに反応出来ない。
「スカーレットさんの反応速度を上回るとは」
スカーレットは後ろのウマ娘の動きを敏感に感じ取る。
ただのフェイントは通じないはずだ。
「たぁぁぁぁぁっ!」
ライスはそのままゴール地点に到達した。
「すごいぞライス!よくあれを突破出来たな!」
「えへへ」
スカーレットは何か考え込んでいるようだった。
「何か感じたのか?」
「・・・ええ。なんて言うか、気配が違ったわ。抜いてやるぞって気配が、内と外のどっちにもあったの」
スカーレットの感覚は非常に正確だ。
もしかすると、これがライスの隠された武器なのかもしれない。
「・・・もう少し見極めてみないとな」

トレーナーと出かけるウマ娘は>>665(ライスシャワー・ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのいずれか一人)
665 : トレぴっぴ   2025/06/29 22:45:00 ID:zMXQ.dH0sI
ダイワスカーレット
666 : トレーナー   2025/06/30 22:43:45 ID:FTobGjRJXQ
「トレーナー!こっちに結構あるわよ!」
「今行く!」
今日はダイワスカーレットとゴミ拾いボランティアに来ていた。
普段から走り込みで通る道なので、たまには恩返しをしたい。
「こんなにポイ捨てが多いなんて!許せないわ!」
「そうだな。せっかくの綺麗な街並みなのに」
トレセン学園が近いので、この近辺はウマ娘専用レーンやウマ娘関連の店も多い。
トレーナーとしても暮らしやすい街だ。
「きゃっ!?」
草の中からバッタが飛び出してきた。
スカーレットが尻もちをつく。
「大丈夫か!?」
「う、うん。ちょっとびっくりしただけ」
手を差し出し、スカーレットを立たせる。
「バッタも、ゴミが無くなって嬉しかったのかもな」
「ふふっ、何それ。アンタにしてはメルヘンチックね」
その後も次々とゴミを拾っていった。
街だけでなく心も綺麗になったように感じた。

ダイワスカーレットと食べるものは>>667(食べ歩ける軽食やスイーツ、ドリンクなど)
667 : 貴様   2025/06/30 22:45:00 ID:wn3wMNplfc
クレープ(チョコバナナ)
668 : トレピッピ   2025/07/01 22:41:05 ID:s8P3290lTA
「ふぅ、流石に疲れたな」
「ふふん!アタシは全然疲れてないわよ!」
得意げに胸を張るスカーレット。
「そうか、疲れたから甘いものでも食べようかと思ったんだけど、要らなそうだな」
「何だか疲れてきたような気がするわね」
歩いていて目に入ったのはクレープを売るキッチンカー。
ちょうど良いのでここでクレープを買う事にした。
「何にする?」
「もちろん一番人気のチョコバナナよ!人気があるって事は、たくさんの人が美味しさを保証してくれてるって事だもの!」
「確かにそうだな。俺もチョコバナナにするよ」
王道には王道である理由がある。
チョコ、バナナ、クリーム、そしてクレープ生地。
この相性に間違いは無い。
「ん〜!やっぱり美味しい!」
スカーレットの表情は幸せに満ち溢れている。
「実はこのコーヒーアボカド味も気になってたんだけど・・・」
「後悔するからやめておきなさい。挑戦と自爆は違うわよ」
冷静にたしなめられた。
スカーレットは熱さだけでなく冷静さも持ち合わせている。
「ゴミ、全然落ちてないわね」
「ああ、頑張って拾った甲斐があったな」
帰り道にゴミは一つも落ちていなかった。
クレープを食べながら学園に帰る時の足はいつもより軽やかだった。

皐月賞に出走するウマ娘は>>669(ゼンノロブロイ・マンハッタンカフェのどちらか、または両方)
669 : トレーナーちゃん   2025/07/01 22:42:00 ID:YzDSmv2xps
ゼンノロブロイ
670 : アナタ   2025/07/02 22:40:41 ID:znd85O7j3A
「栄誉あるクラシック三冠の初戦、皐月賞。18人のクラシック級ウマ娘が挑みます」
「今年も期待のホープが集まっていますよ」
皐月賞。
基礎能力向上を優先しライスシャワーには回避させたが、せめて現地で直に見てもらう事にした。
同期の勇姿を見て良い影響があるかもしれない。
「4番ゼンノロブロイ。デビュー戦は3着でしたが、その後は二連勝。GIIIに続きGI制覇も成し遂げられるか!」
「頑張れーっ!ロブロイさーんっ!」
ライスの声援に気付いたのか、ゼンノロブロイがこちらを見たような気がした。
だがかなり緊張しているようだった。
「実力を出し切れると良いんだけど・・・」
元々内気な性格のようだが、今はさらにおどおどしているように見える。
「ロブローイ!しっかり見てるからなーっ!」
少し離れた席にノートを持ったトレーナーらしき人物がいた。
ゼンノロブロイはその姿を見て安心したように微笑んだ。
「差し切るか!?いや届かないっ!ゼンノロブロイが粘る!そのままゴールイン!」
皐月賞ウマ娘、ゼンノロブロイが誕生した。
一見地味だが、確実に実力はある。
これからライスのライバルになるウマ娘の一人だろう。

ライスシャワーのトレーニングを手伝うウマ娘は>>672(登場済みのウマ娘一人・ただしゼンノロブロイは不可)
671 : お兄ちゃん   2025/07/02 23:45:27 ID:h7yS/e59Gs
マンハッタンカフェ
672 : お兄さま   2025/07/03 00:01:01 ID:VpjZlzav3A
イナリワン
673 : キミ   2025/07/03 22:39:41 ID:puqArtTO/k
「ライスもロブロイさんに負けないくらい頑張るぞー!おー!」
ライスのモチベーションは高い。
皐月賞を観戦した影響もあるだろう。
「ゼンノロブロイは好位置をキープして最後に抜け出す先行策。ライスと似ている走り方だな」
走り方が似ているという事は、強みと弱みも共通しているという事。
お互いに吸収し合いながら強くなっていきたいものだ。
「先行策を取ったウマ娘が苦手とするのは末脚勝負だ。逃げほどじゃないけど、前を走り続ける分スタミナを多く使う。後ろで脚を溜めていたウマ娘に一度でも並ばれると、トップスピードの差があるから簡単に抜かれてしまう」
「タイミング良く抜け出して、リードを守り切るのが大事なんだね」
早めにスパートをかけてリードを生み出すのが良いが、早過ぎては最後まで速度を保てない。
とにかくタイミングが大事だ。
「後ろからのプレッシャーに耐えながら、ベストなタイミングで抜け出す練習をしよう。助っ人を呼んでおいた」
「誰だろう・・・?」
そろそろ約束の時間だ。
「待たせたな!イナリ様のお出ましだ!」
勢い良くドアを開けて入ってきたのはイナリワン。
スカーレットのライバルとして何度か走ったウマ娘だ。
彼女の爆発的な末脚はきっとライスの走りを強化してくれる。
「よろしくお願いしますっ!」

併走トレーニングで走る距離は>>674(800m〜2400m)
674 : マスター   2025/07/03 22:40:30 ID:VpjZlzav3A
1600m
675 : ダンナ   2025/07/04 22:35:15 ID:U4o6Xf8U86
今日はお休み
676 : 貴様   2025/07/05 22:37:29 ID:plH8BPDDTE
「距離は1600m。マイルレースというより、中距離レースの途中から、みたいな感じで走ってくれ」
今回のトレーニングではスパートのタイミングやトップスピードの向上に重きを置く。
ある程度脚を使った後でスピードをどれだけ維持出来るかも大事だ。
「はっ!」
「らぁぁっ!」
「ライス!第三コーナーで差を縮められるなよ!」
適切なリードを保ち続けないと、イナリワンに簡単に差し切られる。
イナリワンの末脚は脅威。
スカーレットもその豪快な追い込みに何度も追い詰められた。
「おうおうライスよぉ!そんなもんじゃねぇだろ!?お前さんに残ってる全部をぶつけてきな!」
「はああああああっ!」
最後は二人の末脚勝負。
ライスは必死に逃げる。
しかしイナリワンがゴール間際に追いついた。
「今回はイナリワンが一歩上手だったな」
「気合いはバチバチと伝わってきたぜ!意外と根性あるじゃねぇか!」
「うんっ!ありがとう!」
先輩の走りから多くを学べたライスシャワーだった。

ライスシャワー達と参加するスポーツは>>677(チームスポーツ)
677 : トレぴ   2025/07/05 22:38:30 ID:4crv8Htzow
サッカー
678 : トレぴ   2025/07/06 22:43:05 ID:ImgdUOBF/Y
「今日は皆でサッカーをしよう!チームワーク、ボールコントロール、スタミナ、色々鍛えられるからな!」
プロジェクトL'Arcのメンバーで集まり、サッカーをする事になった。
トレーナーを含めても22人には届かないため、助っ人としてルビー、スカイ、スカーレット、佐岳さんも加わる事となった。
「ルビー!上がってくれ!俺が後ろで守る!」
ルビーが前線に駆け込み、攻勢を強める。
「ライスさんっ!」
ゼンノロブロイは受け取ったボールをライスにパスする。
「シュートだ!ライス!」
ゴールキーパーは佐岳さん。
最近めきめきと力をつけているライスのシュートを受け止められるのか。
「え、えいっ!」
ライスはジャストタイミングで脚を出す。
しかし。
「え」
「ははっ!豪快だな!」
盛大な空振り。
力が入って、つい目を閉じてしまったらしい。
佐岳さんは笑いながらボールを拾う。
「チャンスだ!逃すなよっ!」

ライスシャワーがいるチームの勝敗は>>679(勝ち・引き分け・負けのいずれか)
679 : トレーナーさま   2025/07/06 22:44:00 ID:ayrWngvzTg
負け(僅差)
680 : お姉さま   2025/07/07 22:45:54 ID:XeMoQ9pOfo
パスが次々と繋がり、一気に攻め込まれる。
「ゆっくりしゅーと」
ハッピーミークのシュートがキーパーの意表を突き、ゴールネットを揺らした。
「まだまだ!すぐに返すぞ!」
失点はしたが、試合はまだ前半戦。
十分に逆転の余地はある。
「ごめんなさい。ライスが不器用なせいで・・・」
「きっ、気にしないで下さい!」
ライスの身体能力は低くないが、運動神経は良くないらしい。
走る事以外のスポーツは苦手だと言っていた。
ただ、ドッジボールの時の様子を見る限り、深く集中したり強い目的意識があったりすると動きが良くなる。
普段は臆病さがリミッターになっているのかもしれない。
「よっ、ほっ、こっちこっちー!」
スカイの華麗なドリブルに翻弄されるこちらのチームのトレーナー達。
「スカイの考えている事なら俺が一番分かってる!」
スカイのフェイントを読み、ボールを奪いに行く。
「にゃはは〜、トレーナーさんってば鈍いな〜」
フェイントはある程度読めたものの、スピードとテクニックでは全く及ばなかった。
681 : 貴方   2025/07/07 22:46:00 ID:XeMoQ9pOfo
「スカーレット!」
「決めるわ!」
ロングパスを受け取ったスカーレットの強烈なシュート。
真っ直ぐ突き進むボールを、身を呈して止める。
「ぐあっ!?」
「お兄さまっ!?」
ボールはほぼ真上に浮き上がった。
「俺は良いから、ごほっ、ボール、を」
マンハッタンカフェが静かに忍び寄り、ライスに渡す。
「お願いします」
「たぁぁぁっ!」
気迫の籠ったライスのシュート。
「ぐっ!?」
佐岳さんよりも速く飛んで、ゴールに入る。
「やったー!」
「今のはすごかったな」
その後終盤まで同点だったが、スカーレットの弾丸シュートが決勝点となってしまった。
「負けちゃったね・・・」
「でも、楽しかったから良いんじゃないか?」
「そうだね」

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>682(シュート・ドリブル・リフティングのいずれか)
682 : 貴様   2025/07/07 22:46:30 ID:jPM9939wnw
ドリブル
683 : キミ   2025/07/08 22:46:30 ID:m6H4nKBTO2
「今日はサッカーボールを使ったトレーニングをしてみよう」
この前行ったプロジェクトL'Arc参加者でのサッカーの試合。
トレーニングに活かせそうだと思ったので、アイデアをいくつか考えてきた。
「ドリブルで足捌きを強化しよう」
「ふむふむ、確かにレースにも活かせそうですね〜」
ライスの相手になるのはスカイ。
スカイのドリブル技術には驚かされた。
「上手く出来るかなぁ・・・」
「最初から上手く出来ている必要は無いよ。だんだん上達していけば良い」
ドリブルで養えるのは、相手の動きを読む洞察力や素早く細かく脚を動かす敏捷性。
スピードやスタミナが育ってきたライスに、次に必要になるものは技術だ。
「抜けそうなところを探すんだ!」
「えっと、えーっと」
脚がこんがらがりそうになりながらも、ライスはスカイからボールを守る。
ドリブルで突破するために必要なのは、隙を突く事。
隙が無ければ作れば良い。
「ふっ!」
ライスは姿勢を低くし、鋭く左前に切り込む。
スカイはそれに反応して右足を出す。
「おっとと」
ライスは急ブレーキをかけて反対方向に抜けた。
「やった!」
「ありゃりゃ〜、完全にこっちに行くと思ったのに〜。一本取られちゃいましたよ」
スカイが感じたのはライスの強い気配。
以前もあったこの感じ。
「これをダービーまでに・・・」

ライスシャワーと模擬レースを行うウマ娘は>>684(登場済みのウマ娘一人)
684 : マスター   2025/07/08 22:47:30 ID:Icmz5p07BE
マンハッタンカフェ
685 : トレ公   2025/07/09 22:31:33 ID:fzeFJPkj.E
「今回の模擬レースは2400mの左回り。ダービーに似た条件だ」
「本番前のリハーサルみたいな感じだね」
ライスが日本ダービーに挑む日が近付いてきた。
皐月賞に出なかった分、実戦経験は模擬レースで補う。
「ライスさん、今日はよろしくお願いします」
「お、お願いしますっ!カフェさん!」
マンハッタンカフェも同じレースに出走する。
同じく皐月賞に出走しなかったが、ダービーには出るらしい。
「ライス。いつもより少しだけ後ろに位置取ってみてくれ。末脚で勝負しやすくしよう」
「うん、分かった。やってみるね」
試行錯誤するのには慣れている。
これまでウマ娘を育成してきた経験は決して無駄にはならない。
とにかく試して、経験値と選択肢を増やすのだ。
「6番ライスシャワーは中団。10番のマンハッタンカフェはその1バ身後ろにいます」
ライスの放つ強いプレッシャーは、追い抜く意識が引き金となっているように思える。
終盤までやや後ろで控える事により、追い抜く機会を増やしてみた。
「ライスシャワー!まだ動かない!先に仕掛けたのはマンハッタンカフェ!上がっていく!」

模擬レースで一着になったのは>>686(ライスシャワーまたはマンハッタンカフェ)
686 : アナタ   2025/07/09 22:32:30 ID:pSG6/EJOLE
ライスシャワー
687 : トレぴっぴ   2025/07/10 22:47:26 ID:MHCO3J1KbA
「・・・見えた。アナタの背中」
マンハッタンカフェの速度がさらに上がる。
ライスでも先頭でもなく、別の何かを追いかけているように見えた。
「はっ!」
ライスも後から加速する。
遅れた訳ではなく、狙ってタイミングを遅くしたのだ。
「いつもより速く走れるっ!」
脚を使っていない分、末脚は鋭くなる。
元々スタミナが豊富なライスにとって、ここから最高速を維持するのはそれほど難しい事ではない。
「・・・もう、来ましたか」
マンハッタンカフェの意識が一瞬後ろに向く。
「ひ」
前の方のウマ娘が萎縮する。
後ろからライスがすごい勢いで迫ってきていたからだ。
いつもの臆病さは無く、ゴールに向かって迷わず進む。
「これほどまで・・・」
最終直線、マンハッタンカフェに並ぶ。
2400mのレースにも関わらず、ライスの息は上がっていない。
「ライスシャワー!ライスシャワーだ!」

ライスシャワーとマンハッタンカフェが飲んだものは>>688(コーヒーまたは紅茶)
688 : トレーナーさん   2025/07/10 22:48:30 ID:F9FQatKXeg
コーヒー(ラテアート入り)
689 : アンタ   2025/07/11 22:43:22 ID:a2m8q3PI/.
「一着はライスシャワー!接戦を制しました!」
模擬レースはライスシャワーの勝利で終わった。
着差以上に強さを感じられた。
「よくやったライス!」
「うん!ありがとうお兄さま!」
ダービーにも期待が持てる結果だった。
「・・・驚きました。迫る気配はまるで、刃のよう」
マンハッタンカフェも、ライスの走りに何かを感じたようだ。
「良ければ、詳しく聞かせてもらえないか?」
レース後しばらしくて、改めて話を聞く事になった。
場所はマンハッタンカフェが普段使っている旧理科実験室。
部屋の半分はアグネスタキオンの実験室になっている。
「珈琲を淹れましょう。今日はタキオンさんがいないのでゆっくりお話出来るでしょうから」
「ありがとう」
ライスは部屋中に飾られている不思議な雰囲気の小物に心惹かれているようだ。
「わぁっ・・・!猫さんだ!」
「ブラックよりカフェラテの方がお好みかと思いまして。せっかくなので、ラテアートも描かせていただきました」
「へぇ、すごいな!」
こちらには幾何学模様が描かれたカフェラテが出された。
「では、ライスさんの走りについて私の意見を」

話している途中に部屋に入ってくるウマ娘は>>690(アグネスタキオン・セイウンスカイ・ダイワスカーレットのいずれか一人)
690 : 大将   2025/07/11 22:44:30 ID:fzH9uO6tqc
セイウンスカイ
691 : お前   2025/07/12 22:45:39 ID:kP9JOzz3oQ
今日はお休み
明日は二回更新します
692 : トレーナーさん   2025/07/13 18:00:49 ID:HReNwmVxDU
コーヒーを飲みながらマンハッタンカフェの話を聞く。
「なるほど。強いプレッシャーだけど、大きいんじゃなくて鋭い感じか」
「ええ。言語化はしづらいのですが、そのような感じかと」
ウマ娘はレース中、感覚を研ぎ澄まして走っている。
外から見ても分からないような些細な空気の流れを感じ取る事も多いという。
ライスの足音や呼吸などのリズムが前を走るウマ娘に対して圧をかけているのかもしれない。
「タキオンさーん、いますー?」
ノックして入ってきたのはスカイだった。
「あれ、トレーナーさん、ライスさん。ど、どうしてここに?」
「カフェさんに走りのアドバイスを貰ってたんだ」
「へ、へぇ・・・」
スカイはどこか挙動不審に見える。
「タキオンさんに何か御用でしたか?」
「えっと、何も?」
スカイは目を逸らしながら答える。
「本当は?」
「・・・フラワーが好きそうな紅茶を貰おうと思って・・・」

セイウンスカイが飲む薬品の効果は>>693(危険でないもの)
693 : トレぴ   2025/07/13 18:42:00 ID:YUYcmYM026
気分高揚
694 : モルモット君   2025/07/13 22:36:19 ID:HReNwmVxDU
「確かタキオンさんの紅茶はここに」
「あ、勝手に取っちゃって良い感じですか?」
「自由に飲んで良いと言われていますので。私は飲みませんが・・・」
マンハッタンカフェが棚を開ける。
「それじゃあこれにしましょうかねー」
袋からティーバッグを取り出す。
袋に何の文字も書かれていないのがどう考えてもおかしい。
「一応味見しておきますか」
「だ、大丈夫かな・・・?」
見た目は普通の紅茶のように見える。
スカイは少し冷ましてから飲んだ。
「普通に美味しいですね。何となく爽やかさも感じます」
紅茶である事は間違いないようだった。
「スカイさん、ちょっと顔が赤くない?」
「全然大丈夫ですよ!むしろ元気が湧いてきて今すぐにでも走りたい気分です!」
「ほ、本当に大丈夫なのか!?」
明らかに興奮状態になっている。
この高揚感は紅茶によってもたらされた効果だろう。
「らんらんらーん!トレーナーっさーんっが!すっきすっきー!」
「おかしくなってるな・・・」
「タキオンさん、こんなものを私に飲ませようと・・・」
紅茶に似せて作ったのも、誰かに飲ませて反応を見るためだったのかもしれない。
「グギギ、ウルサイゾ」
ノイズのような声が聞こえたと思った次の瞬間、スカイの動きがぴたりと止まった。
「ごめんね。・・・皆さん、今日はここまでにしておきましょう。後でタキオンさんにはきつく言っておきますので」
「うん。ありがとうカフェさん」
こうして、不思議な空間を後にした。

VRウマレーター内で併走トレーニングを行うレース場は>>695(芝コースのあるレース場)
695 : トレーナー   2025/07/13 22:37:00 ID:YUYcmYM026
中山
696 : 使い魔   2025/07/14 22:46:21 ID:RiTGwPAn72
「うぅ、忘れて下さい・・・」
昨日の薬品の効果は既に切れていた。
スカイは机に顔を伏せたまま唸っている。
「それより、本日のトレーニングは何を?」
「スルーされるのも辛いですよぉルビーさーん」
今日のトレーニングはチーム<アルタイル>全員で行う。
「今日は雨だから、VRウマレーターを使う」
ライスのダービーが近い事もあり、実践的なメニューを増やしている。
VRウマレーターを使えば雨でも本格的なトレーニングをしやすい。
「そうだな・・・中山レース場にしよう」
「どうして中山なの?」
スカーレットが尋ねる。
確かに、ダービーを想定するなら東京の方が良いのかもしれない。
「色々なコースを走った方がバランス良く力がつくと思うんだ。例えば、中山は最終直線が短いけど、東京は長い。どちらかに特化した走りばかりしていると、変な癖がつくかもしれない」
「そっか。お兄さまはダービーだけじゃなくてその先の事も考えてるんだね」
VR世界の中山レース場は雲一つ無い快晴だった。
「せっかくだから、ここでしか出来ない事をしたい。良いメニューを考えてきたんだ」

VR空間に出現させるウマ娘の人数は>>697(5〜14人)
697 : トレーナーちゃん   2025/07/14 22:47:00 ID:tT/SdAAmAA
14人
698 : トレ公   2025/07/15 22:47:25 ID:VZ3i7lZ7jQ
「生成!」
VRウマレーター内のコントロールパネルを操作し、生成ボタンを押す。
「なっ」
「え、ライス達がいっぱい・・・!?」
チーム<アルタイル>のウマ娘4人のコピーが14人生成された。
オリジナル達は面食らっているようだ。
「自分と走れるなんてそう無い機会だろ?全員手強いぞ」
出走メンバーはオリジナル4人、コピーセイウンスカイが3人、コピーダイワスカーレットが2人、コピーダイイチルビーが5人、コピーライスシャワーが4人。
計18人でレースをする。
「己との戦いとは」
ルビーは険しい面持ちをしている。
ただ自分と戦うだけならば当然引き分けになる。
しかし今回はレース。
展開によって勝敗は変わってくる。
「条件は芝2000m右回り。皐月賞と同じ条件だ」
適性距離が合わないルビーにはやや厳しいレースになってしまうが、ルビーは快く了承してくれた。
「ライスにも、皆にも負けないよ!」

ライスシャワーの着順は>>700(1〜5着)
699 : アナタ   2025/07/15 23:33:33 ID:Nn/KjGY2Mc
3着
700 : トレピッピ   2025/07/16 00:01:08 ID:pHzZjs24O2
2着(1着とアタマ差)
701 : マスター   2025/07/16 22:44:46 ID:szEGhdJSU2
「アタシってこんなに大きかったっけ」
スカーレットは自分のコピーから発せられる威圧感に戸惑う。
自分と同じ姿で走る存在が何人もいれば感覚が狂うのも無理は無い。
「じゃあセイちゃん達はこの辺りで」
スカーレット達が先頭争いをする中、スカイ達はその後ろを並んで走っている。
こちらは無駄に争わない事で意見が一致しているようだ。
「ここからは、温存は不要です」
スタミナを温存し続けたルビーがついに仕掛けた。
「くっ」
「重い・・・!」
六人分の凄まじいプレッシャーがのしかかる。
ライスの脚は鈍ってしまう。
「でも、負けられないっ!」
一瞬遅れたが、ライスが飛び出す。
それに合わせるようにスカイのコピーが一人前に出た。
全員が最初から最後まで全力のスカーレット達。
バラバラのタイミングで仕掛けたスカイ達。
圧倒的な威圧感を放ち、まとめて飛んでくるルビー達。
それぞれが本気でゴールを狙っている。
「別の圧!」
スカーレットがルビーとは別の気配を感じ取る。
影のように潜み、急に突き刺すような走り。
自分のコピーすら置き去りにして、前を目指す。
「はぁぁっ!」
「たぁぁぁぁっ!」
「あああああっ!」
「やぁぁぁぁぁっ!」
激しい競り合い。
横に並んだままゴールに飛び込んだ。
「い、一着は・・・セイウンスカイ!のコピー2号!」
「はっ、はっ、はは!何ですかそれぇ・・・」
オリジナルも含め、バラバラのアプローチでゴールを狙ったスカイが勝利した。
「もうちょっとだったのに・・・」
「惜しかったな。アタマ差くらいか」
ライスも食らいついたが、成長途中のライスではどうしても地力の差があったようだった。
「皆、お疲れ様。一度出て休憩にしよう」

一緒に出かけるウマ娘は>>702(ライスシャワー・ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのいずれか一人)
702 : 使い魔   2025/07/16 22:45:30 ID:pHzZjs24O2
ダイイチルビー
703 : トレぴ   2025/07/17 22:40:35 ID:bEyQeDxK9g
VRウマレーターから出て休憩する。
現実世界とVR世界はリンクしているが、水分補給を怠っては忘れてはいけない。
休憩を終えてVRウマレーター内に戻ると。
「あれ?何かおかしいな」
さっきまでと別の空間に入り込んでしまったようだ。
知らない間に設定をいじってしまったのか、不具合なのか。
中山レース場ではなく、遊園地にいた。
「トレーナーさん、これは」
「ルビーも飛ばされてきたのか。・・・他の皆はいないみたいだな」
その時、メッセージが空間に直接表示された。
「ごめんなさいね〜。ちょっとだけ厄介なウイルスに攻撃されちゃったの。復旧するまで遊んで待っておいてもらえるかしら?」
ゴドルフィンバルブさんが言うには、VR空間に出入り出来ないだけで他に害は無いらしい。
「せっかくだから、遊んでいくか」
「そういたしましょう」
VR空間内という事もあって、遊園地には他に誰もいない。
「並ばなくても良いのはありがたいな!何でも乗り放題だ!」
ついテンションが上がってしまう。
ルビーの手を引き、コーヒーカップへ。
「・・・まるで子供のよう」
ルビーも笑っている。
楽しんでくれているようだ。
「こうして二人で過ごすのも久方ぶりのように思います」
「言われてみれば、そうかもな。ある意味新鮮だ」

次に乗るアトラクションは>>704(コーヒーカップ以外)
704 : 使い魔   2025/07/17 22:41:30 ID:LF79NTBFdo
ジェットコースター
705 : トレーナーさん   2025/07/18 22:41:55 ID:bY4OpTj1Wo
「・・・こちらに乗りませんか」
ルビーが指したのはジェットコースター。
以前ダイタクヘリオス、タイキシャトル、ゴールドシップ達も含めて五人で遊園地に来た際にも乗った。
正直あまり得意ではないが、ルビーが望むなら。
「・・・よし、乗ろう」
覚悟を決め、乗り場へ向かう。
列に並ぶ時間が無いため、心の準備はすぐに済ませなければ。
「ルビーってこういうの好きだったっけ?」
「いえ、そういう訳では」
「じゃあ、何で・・・」
自由に遊べるVR空間で、わざわざ苦手な乗り物に乗る理由がよく分からない。
考えている内に、コースターが上り坂の頂上に到達しようとしていた。
「も、もう落ちるのか!?」
よほどパニックになっているように見えたのか、ルビーに手を握られる。
実際、ほんの少しだけ安心出来た。
「あああああああああああっ!?」
現実と見分けがつかない疾走感。
臓器が浮いているように思える。
「はぁ、はぁ、大丈夫だったか?」
ルビーは放心状態に見えた。
しばらくベンチで休んでいると、メッセージが表示された。
「ふふふっ、お楽しみのところごめんなさいね〜。ウイルスは徹底的に破壊しておいたから、いつでも出られるようになったわよ」
「ありがとうございます」
一時間ほどではあったが、遊園地を楽しめた。
リフレッシュ出来たので、戻ったらトレーニングの続きをしよう。

次にダイブするVR空間は>>706(山または海)
706 : お姉ちゃん   2025/07/18 22:43:00 ID:ar.2VzXz2M
707 : 大将   2025/07/19 22:40:06 ID:tJMrmjDti2
「お待たせいたしました」
「思わぬハプニングだったな。ってライス、顔が赤いぞ。大丈夫か?具合は悪くないか?」
「う、うん!大丈夫だよ?」
もしかして体調不良なのだろうか。
「実はお二人のデートを三人で観察してたんですよ。いや〜ルビーさんてば大胆なんだから〜」
「勉強になりました!」
「えへへ、ライス、二人を見てたらぽかぽかしてきちゃって。だから顔が赤くなっちゃったのかも」
「えっと、とにかく体調不良じゃないなら良かった」
VRウマレーター内の様子は外のモニターから見る事が出来る。
「・・・早く次のトレーニングを」
予定外の事に一時間使ってしまったため、早く次のメニューをしよう。
「次は山だ。東京レース場は最終直線の初めに上り坂がある。山で足腰を鍛えるんだ」
雨の日の山は危険だが、VRウマレーターを使えば天候や地形は簡単に変えられる。
やろうと思えば雪山や火山でもトレーニングが出来るのだ。
「アタシが一番に登頂してみせるわ!スカイさん!競争しましょ!」
「セイちゃんはのんびり行きたいな〜」
登山道はあるが、完全に整備されている訳ではない。
むしろ、この方が踏ん張る力を鍛えられる。
「ライス、山に登るのって好きなんだ。空気は美味しいし、鳥さんや虫さんともお話出来るから」
「そうか。それなら今度本物の山にも行ってみよう」

山頂の標高は>>708(200m〜1000m)
708 : お前   2025/07/19 22:41:30 ID:wPr01bj1Ro
850m
709 : トレーナー   2025/07/20 22:31:39 ID:NAQkp6Ydp6
「わぁ・・・っ!良い景色!」
「まもなく山頂ですね」
「あと少し、頑張ろう!」
ルビーとライスと共にゆっくり登ってきた。
標高はおよそ850mなので、登り甲斐はありつつも負担は大き過ぎない。
「こっちよ!」
少し歩くと、スカーレットがこちらに手を振っていた。
スカーレットはスカイを引き連れて足早に登ったのだ。
「よいしょ、よいしょ!」
山頂には看板が立てられている。
五人で看板にタッチし、登頂記念の写真を撮る。
カメラは空中に浮き、勝手にシャッターを切ってくれた。
リアル過ぎて忘れかけていたが、ここは非現実の世界だ。
「まだまだ登り足りないわ!もっと高い山は無いの?」
「まだそんな元気あるの〜?」
「あるにはあるけど、今日はやめておこう。そろそろ時間だ」
ここは非現実の世界ではあるが、現実世界で時間が止まっている訳ではない。
オーバーワークを避けるためにも、そろそろ切り上げるべきだろう。
「ライス、次に登る山は日本ダービーだ。しっかり登り切るんだぞ」
「うん!勝つぞー、おー!」

日本ダービーでのライスシャワーの枠順は>>710(1〜16番)
710 : トレーナー君   2025/07/20 22:34:00 ID:pNQ3gFODyw
1番
711 : 使い魔   2025/07/20 22:34:04 ID:aKTRTJkYvw
7
712 : マスター   2025/07/21 22:41:36 ID:jTr74ibLm.
ライスシャワーが日本ダービーに出走する日がやってきた。
一度しか走れない特別なクラシックレースにかける想いは強く、どの出走ウマ娘も気合いがみなぎっている。
もちろんライスシャワーもだ。
「えっと、シューズよし、帽子よし、薔薇よし、短剣よし」
「短剣って要ります?」
「要らないの?」
ライスにとって、これが初めてのGI。
レースで勝負服を着るのも初めてという事になる。
ライスの勝負服は、紺をベースに黒やワインレッドという色使い。
胸元と頭に飾られた青い薔薇が目立つ。
また、ウエディングドレスを思わせるデザインだが腰のベルトには短剣が据えられている。
「ライスの奥底にある強さが見えて、良いと思う。かっこいいぞ!」
「えへへ、ありがとうお兄さま」
今日は清々しい晴れ空。
ライスの勇姿を全員に見てもらおう。

逃げるウマ娘の人数は>>713(1〜4人)
713 : トレ公   2025/07/21 22:42:30 ID:yM4K8obZGg
2人
714 : 大将   2025/07/22 22:39:07 ID:KDmev1JDX.
「1番人気は2番ゼンノロブロイ。皐月賞に続き、二冠目を勝ち取る事が出来るでしょうか」
「ファンからの期待が人気に現れていますね」
皐月賞を含めて三連勝中のゼンノロブロイ。
ライスの前に立ちはだかる強敵だ。
「その隣、1枠1番ライスシャワー。今日は二番人気です」
「前走から少し期間が開いていますが、どのくらい成長成長しているのか楽しみですね」
「さて、続いて8番のマンハッタンカフェですが・・・」
出走ウマ娘が出揃う。
ウマ娘達がゲートに収まり、空気が張り詰める。
直後、一生に一度の大舞台が開幕した。
「前に出たのは6番、その外から先頭を奪った12番。この二人の競り合いとなりそうです」
「ライスは・・・4番手か。悪くないな」
内枠スタートを活かし、距離のロスを抑えながら走れている。
無理に前を狙う必要は無い。
「ゼンノロブロイは中団。囲まれているか?」
まだレースは序盤。
これからの動き次第では、ゼンノロブロイが一気にブロックを突破する可能性は十分にある。
決して油断は出来ない。

先に仕掛けたのは>>715(ライスシャワーまたはゼンノロブロイ)
715 : モルモット君   2025/07/22 22:40:00 ID:9qVnYzPRhI
ゼンノロブロイ
716 : アナタ   2025/07/23 22:40:04 ID:EP4se6hAZA
今日はお休み
717 : お前   2025/07/24 22:22:53 ID:sUDGx2SJO2
「ここで先頭は9番に変わりました。第3コーナーカーブ!2番ゼンノロブロイが動いた!ぐんぐん前に出ていく!」
ライスのいる4番手の位置に近づいてくる。
下り坂での加速を利用しているため、すぐにトップスピードにまで到達した。
「たぁっ!」
ライスも前に出た。
鍛えてきたスピードを発揮する時だ。
「くっ!?」
後ろから発せられる、背中を刺すような気配に前のウマ娘は萎縮する。
「ライスシャワーが先頭に変わった!ゼンノロブロイも迫っている!」
両者スタミナは十分。
トップスピードにも大きな差は無い。
実力が互角の時、勝敗を分けるのは気力と運だ。
特にダービーは最も運のあるウマ娘が勝つレースだと言われる。
ここで幸運を掴むのはライスシャワーであってほしい。
「ライスゥゥゥゥゥゥッ!行けぇぇぇぇぇっ!」
最終コーナーでの激しい競り合い。
抜いたり抜かれたりを繰り返す、まさに死闘。
「はぁぁぁぁぁっ!英雄に、なりたいっ!」
「勝って、皆を幸せにするんだ!やぁぁぁっ!」
その時、信じられないものを見た。
「い、いつの間に・・・」
思わず声が漏れる。
「後ろからマンハッタンカフェ!マンハッタンカフェだ!」
音も無く忍び寄る影。
既に二人のすぐ後ろを走っていた。

一着と二着のウマ娘の着差は>>718(ハナ差〜2バ身)
718 : マスター   2025/07/24 22:24:00 ID:XXll8vW8OQ
ハナ差
719 : モルモット君   2025/07/25 22:41:19 ID:hGbkVHqOCA
「っ!?」
「カフェさん・・・!」
すぐ隣の相手に集中していたのもあるが、背後に来るまで気配を感じなかったのは異常だ。
実況者ですら気付いたのは最終コーナー半ばくらいのタイミングだろう。
「ライスさんとは反対、追い抜く時に気配が消えるようですね」
意表を突かれると精神的にダメージを受ける。
想定外の敵の出現は心の余裕を無くし、本来の走りから遠ざけてしまう。
「ライスさんはロブロイとの一騎討ちだと思ってたでしょうし、余力は無いかもですね」
ライスの心は、奥底に強さはあるが表層はかなり脆い。
ゴールラインまで保つか。
「はぁぁぁぁっ!」
「はっ、はっ、はぁっ!」
スタミナもスピードも十分。
集中もしていたし、運にも恵まれた。
「待って、もう、少し」
しかし、マンハッタンカフェはライスシャワーとゼンノロブロイの横を通り過ぎてしまった。
何かを追いかけるように、一心不乱に。
「ゴォォォル!マンハッタンカフェがダービーウマ娘に輝いた!」
ライスは僅かに二着。
ほんの少し、ハナ差だけ足りなかった。

ライスシャワーの疲労度は>>720(75%〜95%)
720 : トレーナーちゃん   2025/07/25 22:42:00 ID:jX1zN7YGNY
95%
721 : トレーナー君   2025/07/26 22:48:33 ID:G5z8BiEUhg
「はっ、かっ、かは」
「うっ、くっ」
死闘を制したのはマンハッタンカフェ。
準備は万全だったが、ライスは彼女に勝てなかった。
「勝たせられなかった。ライスはあんなに頑張っていたのに。俺の力不足だ」
「そのような事はありません。貴方は最善を尽くしました」
「前を向きなさいトレーナー!くよくよしてたって仕方ないわ!」
ルビーとスカーレットに背中を押される。
「そうだ、今やるべきは後悔じゃない。ライスに、頑張ったなって言ってやる事だ」
観客席を飛び出し、ライスの元へ向かう。
「お兄、さま・・・」
今にも泣き出しそうな弱々しい声。
ただでさえ全身全霊を尽くし疲労困憊の上に、日本ダービーでの敗北というダメージがのしかかる。
かなり限界は近いはずだ。
「ライス、よく頑張ったな。良いレースだったぞ」
「でも、でも・・・負けちゃったよ」
「そういう時もあるよ。・・・次は勝とう」
小さく震えるライスの肩をしっかりと支え、ターフを後にした。

ライスシャワーと見るものは>>722(レース映像・映画・本のいずれか)
722 : トレ公   2025/07/26 22:49:30 ID:0OfJ0TZIDg
レース映像
723 : トレーナーちゃん   2025/07/27 22:38:05 ID:IlKuVEm9Tw
「また、追いつけなかった。今日こそは、届くと思っていたのに」
生涯に一度のダービーを勝利してもなお、マンハッタンカフェは満たされていないようだった。
「おめでとうございます、カフェさん。私の負けです」
「・・・ありがとうございます」
一言だけで去っていった。
ゼンノロブロイは引き止めようとしたが、その手は空中で泳いだ。
「脚は問題無いみたいだな」
レースの翌日、改めてライスのコンディションをチェックする。
かなりの疲労はあるものの、怪我などは無いようだ。
「これからどうしたら良いのかな」
自信を持って臨んだレースで、ハナ差での敗北。
元気を無くすのも無理ない。
「ライスさん、良いもの見せましょうか」
スカイがスマホを操作し、モニターに接続する。
「良いもの?」
「何かの映像か?」
それはレース映像だった。
「1000mを通過!なんと、58.1!凄まじいハイペースです!」
すぐに何のレースか分かった。
「これって・・・」
「私が走った皐月賞ですよ。唐突に大逃げなんてやって、特に見せ場も無く負けたレースです。正直、結構な黒歴史かも?」
スカイがマチカネタンホイザに敗北した皐月賞の映像だった。
負けのショックが大きく、スカイは10日近くトレーニングに来なかった。
「他にも色々ありますよ。最初の有馬記念とか。天皇賞・秋の17着とか。いや〜これは酷かった」
自分の敗北した様子を次々とライスに見せていく。
どういうつもりなのだろう。
「あの、どうして?どうしてライスにこれを見せてくれるの?」
「どうしてって、負ける大切さを知ってもらうためですよ」

次に見るレース映像は誰のものか>>724(ダイイチルビー・ダイワスカーレット・その他のいずれか)
724 : お兄ちゃん   2025/07/27 22:39:00 ID:hrJlkdhb6Q
ダイイチルビー
725 : ダンナ   2025/07/28 22:42:51 ID:qhuhHnd9Dc
「負けるのが大事なの?」
「そうです。負けた時にしか得られない経験値がありますから」
スカイの言いたい事が分かってきた。
「ライス、ゴールした時に二着以下のウマ娘が見るのは何だ?」
「えっと・・・前のウマ娘?」
「その通り。前には誰かがいるんだ。でも一着になったら前には何も無い。誰もいない」
もちろん、その景色を求めて走るのがトゥインクルシリーズに挑む目的だ。
だが途中の道のりにおいてはそれが全てではない。
「前を見れば、目指すものがある。目標になるウマ娘がいる。だからその相手を目指して頑張れるんだ」
「目指すものが見えるのが、負けたウマ娘の特権って事ですよ」
これこそが、負けたウマ娘だけが得られる特別な経験値。
それを知ってもらうためにちょうど良いレースがある。
「これはルビーの高松宮記念だ」
ヒシアケボノが序盤から先頭に立ち、そのまま逃げ切った。
ルビーの末脚でも差し切れなかった。
「次に、URAファイナルズ決勝だ」
ヒシアケボノに加え、ハッピーミークと激戦を繰り広げ、そして勝利した最終決戦。
どちらも今回のダービーと共通する展開があった。
「速くなってる・・・!」
「ああ。負けを経験して、でも折れずに頑張った結果だ。ライスもきっと、こんな風に強くなれる」
「そっか。負けても、そこから学べば良いんだね」

ライスシャワー達と出かける場所は>>726(公園または喫茶店)
726 : トレピッピ   2025/07/28 22:43:30 ID:LHVlM7Roqc
街が見下ろせる高台にある喫茶店(いつもの所)
727 : 相棒   2025/07/29 22:40:56 ID:2JoOhfrwx6
負けも大切という話をしたが、チームのウマ娘が負ける映像を見続けるのは正直楽しくない。
気分転換に散歩をする事にした。
「ゆっくりで良いからな」
ライスの身体にレースの疲れはかなり残っている。
無理をさせないために、かなりゆっくり歩く事にした。
「わあ!綺麗なちょうちょさん!」
ライスは黄色い蝶を目で追いかける。
ひらひらと不規則な動きで近くを飛んでいた蝶は、やがてスカイの耳の上に止まった。
「スカイさんの事をお花だと思ってるのかな?」
「にゃはは〜フラワーとお揃いですね〜」
のんびり歩いていると、走り込みの時に通る道に出た。
「そうだ、いつもの喫茶店に行ってみない?」
「良いけど、坂は大丈夫か?」
今のライスには少し負担が大きいように感じる。
「それなら良い考えがありますよ」
スカイがアイデアを出す。
「大丈夫、お兄さま?重くない?」
「全然!」
そのアイデアとは、ライスを背負って丘を登る事。
トレーナーたるもの、自身も体力をつけておかなければ。
「じゃあセイちゃんは前で抱えて下さいね〜」
「そ、それは流石に無理かも」

喫茶店で食べたスイーツは>>728
728 : トレーナー   2025/07/29 22:42:00 ID:Kcd2KLzLfc
ミルフィーユ
729 : トレぴっぴ   2025/07/30 22:46:33 ID:91xrhMEab.
「お兄さまの背中って大きいんだね」
「ライスが小柄だからじゃないか?」
何とか坂を登り切り、いつもの喫茶店に入る。
今日は晴れていて眺めも良い。
「お、新メニューのミルフィーユですって」
ミルフィーユとは何重にも折り重ねたパイ生地でクリームを挟んだフランスの菓子。
海外遠征を前にして、フランスという言葉に敏感になっている。
「じゃあミルフィーユにするよ」
「ら、ライスも!えっとイチゴの方にするね。お兄さま、半分こしても良い?」
「もちろん」
「あーずるいですよー」
ナイフで半分に切ると、層がより分かりやすくなった。
口に入れると、バターの香りとカスタードの甘みが広がった。
「本場のも食べてみたいな」

トレーナー室を訪れたのは>>730(駿川たづな・乙名史悦子・ライトハロー・佐岳メイの中から一人)
730 : あなた   2025/07/30 22:47:30 ID:dFKFotvMzo
乙名史悦子

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