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安価で決める自由なスポ根
1 :
お姉ちゃん
2023/07/04 08:19:30
ID:6VsVIHkGTs
前作
https://umabbs.com/patio.cgi?read=2378&ukey=0&cat=sc
・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
主人公の性別は>>4(ヒト男性・ヒト女性・ウマ娘のいずれか)
295 :
ダンナ
2023/10/22 12:02:56
ID:oFc5zFVZ7w
>>294
訂正
✕「ルビーと二人から落ち着くよ」
○「ルビーと二人なら落ち着くよ」
296 :
アナタ
2023/10/22 14:59:40
ID:oFc5zFVZ7w
ダイイチルビー
戦績
(選抜レース:8着)
デビュー戦:1着
京王杯ジュニアステークス:5着
チューリップ賞:1着
桜花賞:1着
オークス:10着
秋華賞:5着
マイルチャンピオンシップ:1着
(ヒシアケボノとの並走):同着
高松宮記念:2着
京王杯スプリングカップ:1着
(模擬レース:1着)
マイルチャンピオンシップ:1着
URAファイナルズ短距離部門予選:1着
URAファイナルズ短距離部門準決勝:1着
URAファイナルズ短距離部門決勝:1着
公式戦13戦9勝
次回安価から新章開始
297 :
あなた
2023/10/22 22:16:59
ID:oFc5zFVZ7w
これまでに登場したウマ娘
レース出走
ダイイチルビー
タウンハングアウト
タイキシャトル
メジロドーベル
エアグルーヴ
ゴールドシチー
ヒシアケボノ
グラスワンダー
カレンチャン
ハッピーミーク
レース非出走
ケイエスミラクル
エルコンドルパサー
ダイタクヘリオス
ヒシアマゾン
メジロパーマー
ライスシャワー
イナリワン
ゴールドシップ
セイウンスカイ
エイシンフラッシュ
オグリキャップ
スペシャルウィーク
ツルマルツヨシ
イクノディクタス
メジロマックイーン
メジロブライト
マチカネタンホイザ
298 :
使い魔
2023/10/23 20:10:16
ID:YJNyX59Ncw
トレーナー室を訪れたウマ娘は
>>302
(
>>297
のレース出走済みウマ娘は不可)
299 :
モルモット君
2023/10/23 22:00:12
ID:/0Yccy8nA.
オグリ
300 :
アナタ
2023/10/23 23:00:00
ID:/0Yccy8nA.
メジロパーマー
301 :
アナタ
2023/10/23 23:01:18
ID:rUV9sPD0C2
エイシンフラッシュ
302 :
トレーナーさま
2023/10/23 23:02:05
ID:/0Yccy8nA.
セイウンスカイ
303 :
使い魔
2023/10/24 21:08:25
ID:ZpXovlDKFg
ダイイチルビーとトレーナー室でいつものようにミーティングをしていた時の事。
コンコンと扉がノックされた。
「はい」
扉を開けるとウマ娘が立っていた。
「君は・・・」
「どもども〜、ちょっとお邪魔しますね〜」
返事する前に部屋に入ってきた。
「スカイさん」
ルビーはそのウマ娘の名前を呼ぶ。
「セイウンスカイ、だったっけ」
「はい、そうですよ」
セイウンスカイ、面識は無いがどうしてここに来たのだろう。
「何か用事があるのか?」
「・・・正直に言いますね」
息を飲む。
「わ、私のトレーナーになって下さい!」
「え・・・」
いきなりの事で理解が追いつかない。
「実は・・・その・・・ルビーさんのレース見て、熱くなっちゃったって言うか、私もこんな風に走りたいなーって」
もじもじとしているが、ルビーのレースに憧れたというのは伝わった。
「なるほどな。だけど、君も分かっていると思うけどルビーを担当しているから、君は担当出来ない。ごめんな」
断るのは辛いが、専属契約を結んでいる現状では二人を同時に担当する事は出来ない。
「・・・にゃはは〜そうだと思ってましたよ〜。ま、しょうがないですよね」
セイウンスカイは頭の後ろで手を組みながらトレーナー室から出ていく。
「じゃ、またどこかで〜」
セイウンスカイがいる場所は
>>304
(学園内のどこか)
304 :
トレーナー君
2023/10/24 21:09:41
ID:VFk7VNQe.Q
中庭のベンチ
305 :
マスター
2023/10/25 22:14:16
ID:9Np/2a/QME
「ルビー、セイウンスカイとは知り合いなのか?」
「以前、合宿所から学園へのバスで隣の席になった程度です」
特に仲が良い訳ではないようだ。
「・・・セイウンスカイは本気だったと思うか?」
「貴方がお考えの通りでしょう」
ルビーには見透かされているようだ。
「ルビー、悪いがミーティングは終わりだ。やらなくちゃならない事が出来た。・・・それと、君に頼みたい事もある」
ルビーにやってほしい事の詳細を伝え、トレーナー室を飛び出した。
ルビーも後からトレーナー室を出て、学園内を歩き回る。
「らしくない事するもんじゃないなー。あんな真正面から真面目にぶつかるなんてさ、いつもなら絶対しないし。いやー、何であんな事しちゃったのやら。・・・あんなので上手くいく訳無いのに」
「スカイさん」
中庭のベンチで寝転がり、目を腕で覆い独り言をぶつぶつ言うセイウンスカイ。
ダイイチルビーがそれを発見し、声をかけた。
「ばっ、る、ルビーさん!?」
セイウンスカイは飛び起きた。
「・・・聞いてました?聞いてないですよね」
「・・・お気になさらず」
セイウンスカイは顔を赤くして俯く。
「貴方に少々お話が」
「へ?」
306 :
トレーナーさま
2023/10/25 22:14:29
ID:9Np/2a/QME
ルビーはセイウンスカイの隣に腰掛け、話し出す。
「貴方は私の走りに熱を感じたと仰っていました。ですので、私がその熱を得るに至った経緯をお話しようと思います」
「・・・もしかして、励まそうとしてる?」
ルビーは三年間の出来事を次々と話す。
「こうして、私はスプリンターとして歩む事になったのです」
「あ、あの、ルビーさん。今全体のどのくらいですかね?」
「半分程でしょうか」
セイウンスカイは苦笑いした。
「つ、続きはまた別の機会にって事で~」
「・・・そうですね。丁度いらっしゃったようですので」
ルビーは校舎側を見た。
「トレーナーさん?」
セイウンスカイとダイイチルビーが話していた時間は
>>307
(30分以上2時間未満)
307 :
お姉さま
2023/10/25 22:15:08
ID:11sK6KyloI
1時間半
308 :
大将
2023/10/26 20:53:36
ID:pu8.BcWWMU
ルビーに時間を稼いでもらったおかげで、約一時間半の猶予が生まれた。
その間、たづなさんに頼み込み膨大な量の手続きをさせてもらった。
「セイウンスカイ。さっき俺が何で君を担当するのを断ったか覚えているか?」
セイウンスカイはぽつりと言った。
「えっと、ルビーさんと専属契約してるからって・・・」
「ああ。だから俺はチームトレーナーになってきた」
「なっ、え?」
契約上の問題で、セイウンスカイを担当する事を断らざるを得なかった。
そう、契約上の問題なのだ。
それならば契約を変えれば良い。
チームトレーナーになるための手続きを急いで終わらせ、たづなさんにその場で承認してもらったのでつい二分前からチームトレーナーだ。
「チームに入れるかどうかはもちろん実力を見て決める。でも、実力すら見ずに断るなんてあんまりじゃないか。契約上の問題なんて大人がどうにかすれば良い。未来あるウマ娘の頼みをあんな形で突っぱねてたまるか!」
「・・・っ。トレーナーさん」
セイウンスカイは驚いたような表情を見せたが、すぐにニヤリと笑った。
「トレーナーさんってば、本当にウマ娘の事になると熱血なんですね〜。ルビーさんが言ってた通りじゃないですか〜。全くもう〜」
真っ直ぐな眼差しでこちらを見据える。
「ま、せっかくですし?このチャンス、釣り上げちゃいますか!」
勢い良く立ち上がり、拳を突き上げる。
「選抜レース、勝てばチームに入れてくれますよね?」
「ああ。あくまで実力で決める」
機会は平等に設ける。
その上で、セイウンスカイが勝てば。
「それじゃ、勝っちゃいますよ」
「勝ってこい!スカイ!」
セイウンスカイの選抜レースの条件は
>>310
(1600〜2000mの距離で右回りまたは左回り)
309 :
アナタ
2023/10/26 20:54:04
ID:YXRnsXjLBM
1800m右回り
310 :
トレ公
2023/10/26 20:54:39
ID:YXRnsXjLBM
1600m左回り
311 :
お前
2023/10/26 22:17:58
ID:pu8.BcWWMU
今後、2レス先以上の安価指定の場合は同一IDで書き込まないようにお願いします
312 :
お兄ちゃん
2023/10/27 21:03:43
ID:TeonQMDzig
セイウンスカイの選抜レース当日。
「1600m左回り。マイルレースか」
本格化が始まってすぐの頃はどうしても距離適性が分かりにくくなってしまう。
選抜レースではそれぞれに合わせて距離を選ばせてはくれない。
果たしてセイウンスカイにマイル適性があるのか。
もしあまりマイルに向いていないとしたら、勝つのは難しくなる。
「それじゃ、行ってきますね」
「健闘をお祈りします」
ルビーに見送られ、スタート地点に向かうセイウンスカイ。
8人レースで、4番。
彼女はどのような戦法で走るのか。
「今スタートを切りました!」
セイウンスカイは一気に飛び出し、先頭に立つ。
「逃げるのか」
「先頭は4番。1バ身離れて5番、その外から8番が並びかける」
中間地点でセイウンスカイがペースを上げた。
「いや、これが普通?」
スタートしてから今までセイウンスカイが先頭に立ってペースを握っていた。
実は先頭を易々と譲らない程度に速度を落としていたのだ。
「4番どんどん差を広げる!8番が遅れて追いかける!」
後ろのウマ娘の反応が遅い。
このタイミングで仕掛けるとは思わなかったのだろう。
大した速度でもないのに、差が開いていく。
自分のペースでレースを運び、スタミナを温存出来たセイウンスカイは速度を上げるのにも苦労しない。
「さぁまもなく最終直線!4番が3バ身差で先頭!このまま逃げ切るのか!」
マイルレースは短い。
逃げが有利だと言える。
「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!」
後ろから猛追するウマ娘がいる。
「そこからじゃ届かないんだなー」
セイウンスカイは最後まで失速せずに逃げ切った。
「今、ゴールイン!4番が見事な逃げ切り勝ち!2着は3番、3着は8番でした」
観客席、こちらの方を見てセイウンスカイは手を振る。
「約束通り、勝ちましたよ〜!」
チームの名前は
>>314
(カタカナ3〜9文字)
313 :
相棒
2023/10/27 23:45:50
ID:ZoWkeSrwl.
オリンポス
314 :
お兄ちゃん
2023/10/28 00:00:08
ID:lZ5iwHqVUo
チーム「アルタイル」
315 :
相棒
2023/10/28 22:32:48
ID:cfA3BPKGAE
「お疲れ様。よく頑張ったな」
セイウンスカイは選抜レース後のスカウトを全て断りながらこちらに歩いてきた。
「にゃはは〜セイちゃんの強さにびっくりしちゃいました?」
「ああ!びっくりした!」
「わ、そ、それは良かったです」
セイウンスカイは見事に勝利し、実力を見せてくれた。
「チーム、入れてくれますよね?」
「もちろん!ようこそ、セイウンスカイ!」
レースそのものを支配するその走りはきっと見ていて楽しいだろう。
「ところで、チーム名は何なんです?」
「私もまだ聞いておりませんが」
そう言えば、まだ教えていなかった。
チームとしての実感がこれまで無かったので忘れていた。
「チーム<アルタイル>だ」
「おおー、どうしてその名前に?」
「アルタイルはとても明るい星だ。チームの未来が明るくなりそうだろう?それに、アルタイルの時点はとんでもなく速い。ウマ娘にぴったりだ」
「良い名前だと思います」
ルビーも受け入れてくれたようだ。
「チーム<アルタイル>、これから頑張るぞー!」
「おおーっ!」
セイウンスカイと行うトレーニングは
>>316
(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
316 :
アナタ
2023/10/28 22:33:34
ID:lZ5iwHqVUo
根性
317 :
お前
2023/10/29 22:33:45
ID:IGumahXHXQ
「今日からトレーニングを始めていくぞ」
「は〜い、お手柔らかにお願いしますね〜」
選抜レースで見事に勝利したとは言え、まだまだ適性や身体能力については分かっていない事の方が多い。
彼女の事を知るには、実際に走りを見るのが一番だ。
「じゃあ坂路十本行こうか」
「うぅー、いきなりキツいヤツじゃないですかー」
つべこべ言いながらもスカイは走り出した。
ルビーがタイムを測ってくれている。
「ひぃ、ひぃっ」
体力はまだついていないし、フォームも完璧ではない。
だが、それはこれから良くしていけば良い。
「スカイ!根性だ!根性で走り切れ!」
「は、はぁ、はい!」
「あと一本です」
スカイは力を振り絞り、全速力で坂路を駆け上がる。
「もう少し!」
「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
セイウンスカイはトレーニングをやり遂げた。
「お疲れ様。初日からよく頑張ったな」
「ほんとにも~、トレーナーさん張り切りすぎですって~。・・・ルビーさんも最初からこれを?」
ルビーはこくりと頷いた。
「デビュー後には倍になります」
「あちゃー、こりゃ大変なチームに入っちゃいましたなー」
そういうスカイの顔に悲観の表情は無い。
「ま、そのくらいの方が良いか、なーんて」
セイウンスカイ、ダイイチルビーと一緒に食べる料理は
>>318
(3人で同じ料理)
318 :
キミ
2023/10/29 22:34:25
ID:E3N5tb1f8k
舌平目のムニエル
319 :
ダンナ
2023/10/30 21:03:30
ID:y7yzXZYD/o
「お腹空いただろ?何か食べに行こう」
「やった〜!」
「先に着替えましょう」
二人が着替え終わるのを待つ間、それぞれの寮に連絡を入れておく。
三人が揃い、食堂に向かう。
「あれ?食堂ってこの時間やってましたっけ」
「あぁ、この時期は新メニュー開発期間だから夜もやってるんだ。基本トレーナーとその関係者だけしか利用出来ないんだけどな」
そう言えばルビーがデビューしてすぐの頃もイベント用のメニューを食べた気がする。
確か、あの時は舌平目のムニエルを食べた。
「おお、これって」
「舌平目のムニエルですね」
「これが食堂の新メニューになるのか・・・」
以前食べた時はイベント用メニューの試食だったが、好評だったので食堂のメニューにもなるのだろうか。
「うん、前食べたあの味だ」
「はい」
当時、デビューしたてのルビーとは、まだ上手く会話出来なかった。
今となっては懐かしい思い出だ。
「舌平目、もう少ししたら釣りやすい季節なんですよ。水温が高くなると結構浅いとこまで出てきてくれるので」
「スカイ、釣りが好きなのか?」
「はい、こう見えても釣り名人なんですよ?」
スカイは自信満々にムニエルを口に運ぶ。
「そうなのか、良かったら今度ついていっても良いか?」
「ぜひぜひ〜!あ、でも朝早いですよ?大丈夫です?」
「もちろん!どんな時間でも行くよ!」
こうして、次の休みにスカイと釣りに行く事になった。
セイウンスカイが釣り上げた魚は
>>320
(春に釣れる魚)
320 :
トレ公
2023/10/30 21:04:03
ID:j.N/sTCDb2
鰆(サワラ)
321 :
アネゴ
2023/10/31 21:10:23
ID:dxfPEEatsw
「いやー風が涼しくて気持ち良いですね〜!」
「ああ。潮の香りも感じるな」
早朝、スカイと共に瀬戸内海に来ていた。
ルビーは予定が合わず来られなかったが、沢山釣ってルビーへのお土産にしよう。
「今日狙うのは鰆。ルアーでも釣れますよ」
「確か鰆って魚に春って書くよな?という事は春が旬なのか?」
スカイは得意げに説明する。
「西の方では春が旬ですね。だからこうやってここまでやって来た訳ですし。冬も脂がのってて美味しいですよ」
そうこう言っている内に釣り場に着いた。
「竿はこう持って、こう、えっと、もっと下の方を・・・」
スカイに竿の構え方や投げ方を教えてもらう。
しかしなかなか上手く出来ない。
結局スカイに一緒に持ってもらい、実際に動きを学ぶ事になった。
「そうそう!良い感じですよトレーナーさん!」
ぴったりとくっついてもらった状態ではあるが何とかルアーを投げられた。
「お、かかったかかった!」
スカイの竿に反応があった。
ぐいぐいと引っ張られ、しなる竿。
「よっと!」
ウマ娘のパワーに魚が勝てるはずも無く、あっという間に釣り上げた。
「おおっ、早速鰆ゲット〜!」
その後も、スカイは鰆を釣り上げ続けた。
「俺だって!」
一匹も釣れなかった。
「ま、こんな時もありますって」
「また釣りに行こう!」
次こそは見事な釣果を上げてみせると誓った。
セイウンスカイのデビュー戦は何週間後に行われるか
>>322
(1〜4週間)
322 :
トレぴ
2023/10/31 21:34:59
ID:ChSUwDZN06
2週間後
323 :
トレーナーさん
2023/11/01 21:04:40
ID:vtCJbo4LJY
セイウンスカイとのトレーニングを重ね、だんだん適性が分かってきた。
「距離適性は中長距離。これなら王道のクラシック三冠路線に行けるな」
「おお〜、三冠!セイちゃんもこれに挑戦出来るとは!」
スカイのポテンシャルは高い。
この調子でトレーニングをしていけばクラシックのGI戦線でも通用するようになるだろう。
「そして脚質は逃げ一筋。相手を揺さぶる賢い逃げだ」
スカイは得意げに胸を張る。
レースでは底を見せない策士だが、こういう所は素直で分かりやすい。
「デビュー戦は2週間後。中山2000m右回りだ」
「皐月賞と同じ条件ですね」
ルビーの言う通り、皐月賞と同じ条件をデビュー戦に選んだ。
「ちょっと早いが予行練習だ。絶対に勝とう!」
「おー!」
セイウンスカイのデビュー戦での枠順は
>>324
(1〜9番)
324 :
貴様
2023/11/01 21:05:20
ID:Q/BlznK89M
5番
325 :
トレーナーさま
2023/11/02 21:04:31
ID:/ldbpoRUpI
中山レース場。
今日、セイウンスカイのデビュー戦が行われる。
「落ち着いて普段通りの走りをすれば勝利は自ずと掴めるでしょう。トレーナーさんとのトレーニングを信じ」
「そんなに言わなくても分かってますって〜。こんな所で母性発揮しなくても良いですよー」
ルビーは無言で後ろに下がった。
「スカイ、大体ルビーが言ってくれたから、俺からはこれだけ」
このデビュー戦はただの通過点。
だから、難しく考える必要は無い。
「勝ってこい!」
「もちろん!」
ゲートに入り、スタートの合図を待つ。
「今、スタート!」
一斉にスタートを切った。
逃げるのは5番スカイだけでなく、3番も。
「3番先頭に立った。1バ身後ろから5番、2バ身離れて1番、その外から7番」
スカイは2番手。
無理に先頭に立たず、体力を温存するようだ。
「順位はほとんど変わらずコーナーに入る!」
中盤の直線を抜け、二つ目のコーナーに突入する。
「よーし!」
スカイは一気に速度を上げる。
「な!?」
3番は、スパートのタイミングはもう少し先だと思っていたのか、スカイに反応出来なかった。
スカイはそのまま先頭に立ち、ぐんぐん差を広げていく。
「このくらいはね、楽々勝てないと!」
8バ身差での1着。
素の力だけでも、セイウンスカイは十分戦える。
改めてそれを思い知った。
セイウンスカイと行うトレーニングは
>>326
(スピード・スタミナ・パワー・賢さのいずれか)
326 :
トレーナーさま
2023/11/02 21:04:57
ID:g/bqIoZbBw
賢さ
327 :
お兄ちゃん
2023/11/03 21:03:32
ID:fWmgXhdTk2
「メイクデビューは通過点。これからが本番だぞ」
スカイがいるべき世界はもっと上だ。
クラシック三冠も達成してほしいし、シニア級でもGIを制してほしい。
「とは言え、昨日の疲れもあるだろう。だから今日は座学だ」
「ええー、普通に休みでも良いじゃないですか〜」
トレーナー室のホワイトボードにレース戦略を書いていく。
トレーナーは教師ではない。
授業で習わないような事を教えるのが役目と言える。
「良いか?先頭に立った時にペースを握るためには・・・」
スカイは退屈そうに話を聞いている。
一応寝てはいないが、果たして理解出来ているのか。
「スカイ、ここまで分かったか?」
「分かってますよー」
「本当か?じゃあここで言ったストライドの変化について説明してみてくれ」
スカイはぐでんと机に突っ伏したまま答える。
「後ろのウマ娘は前のウマ娘のストライドの変化を見てペースを変えるって話でしょー?分かってますってー」
ちゃんと理解出来ていた。
「意外と勉強も真面目にやるんだな」
「別に好きじゃないですけどね〜。ま、セイちゃんは天才なので出来ちゃうんですよ〜」
スカイのポテンシャルなら冗談とも言い切れない。
「それじゃあ、続けるぞ」
「えぇ〜休憩しましょうよ〜」
セイウンスカイの次走は
>>328
(ジュニア級9月〜12月までに行われる芝の中距離レース)
328 :
大将
2023/11/03 21:04:51
ID:26u/xPtEpE
京都ジュニアステークス
329 :
トレぴ
2023/11/04 21:03:54
ID:BX0tDFL.1.
「スカイ、君の目標はクラシック三冠。って事で良いのか?」
あまりはっきりとは目標を聞いていなかったので、ここで擦り合わせておく。
「もちろん三冠は狙えるなら狙いますよ?でも最終目標はそれじゃないです」
「それじゃあ、最終目標は?」
スカイはいつもの調子で言った。
「もちろん、最強のウマ娘ですよ」
その言葉はあまりにも現実離れしている。
最強とは、誰よりも強い事。
未だ、揺るぎない最強の座についたウマ娘はいない。
スカイはそれを目指すと平然と言ってのけた。
「最強、か。とてつもなく難しいぞ」
「無理だと思います?」
「いいや」
スカイは自信に満ち溢れている。
全てが上手くいくとは思わないが、それでも期待しない訳にはいかない。
「スカイならきっとなれる!最強のウマ娘に!」
「私も応援しております」
ルビーはスカイを真っ直ぐに見る。
「ただし、私の前に立ちはだかるのならば話は別ですが」
スカイはルビーが放ったプレッシャーを感じ取り、冷や汗をかく。
それでも、後ろには退かない。
「はは、怖いな〜」
まずは、最強への第一歩。
「スカイ、具体的な目標なんだが、京都ジュニアステークスなんてどうだ?」
11月に京都で行われる中距離GⅢ。
いきなりの重賞挑戦だが、スカイなら大丈夫だろう。
「異論無しで〜す」
セイウンスカイのトレーニングを手伝うウマ娘は
>>330
(ダイイチルビー以外)
330 :
トレーナーちゃん
2023/11/04 21:04:25
ID:MPcSFWR2Zg
トウカイテイオー
331 :
トレぴっぴ
2023/11/05 22:30:12
ID:CA72fgXBsE
「スカイ、今日は合同トレーニングだ」
「ほうほう、お相手は誰です?」
「ボクだ!」
コースに独特なステップで入場してきたのはトウカイテイオー。
天性のレースセンスと柔らかい身体が武器のウマ娘だ。
「トウカイテイオーだよ!よろしく!」
「暇そうにしてたから誘ってみたんだ。お互い仲良くしてあげてくれ」
活発なトウカイテイオーはすぐにスカイと距離を詰めようとする。
「ねーねースカイー!ほらくにゃーん」
「わお、つま先舐められそう」
「よーし!」
衛生上よろしくないので止めておいた。
「それじゃあ、トレーニングを始めるぞ」
準備運動を終え、身体は温まった。
前半は二人で基礎的なトレーニングや並走を行った。
「ここからは、少し趣向を変えよう」
セイウンスカイ、トウカイテイオーと行うトレーニングは
>>333
(自由な形式)
332 :
アンタ
2023/11/05 23:30:36
ID:qnRz0ubDNc
ウェイトリフティング
333 :
キミ
2023/11/06 00:00:10
ID:T1cev58Mpg
水泳
334 :
トレピッピ
2023/11/06 22:21:32
ID:VyHJbwv/A.
「プール、ですか」
「そうだ。スタミナを鍛えられるし、気分転換にもなる」
三冠路線で必要不可欠なスタミナを鍛えるのに、プールトレーニングは最適だ。
「ボク、泳ぐのも得意なんだー!バタフライとか出来ちゃうよ?」
「いや、今回はクロールだ」
ここまで言って、スカイの様子がおかしい事に気が付いた。
「どうしたスカイ?体調でも悪いのか?」
「いやー、それが・・・」
スカイは頬を指でかきながら言った。
「実は、泳げないんですよ・・・」
「釣りが趣味なのにか?」
海や川に行くのに泳げないのは正直良くない。
「にゃはは・・・」
「じゃあ泳げるようになろうよ!」
「よし!今日はスカイの泳ぎの特訓だ!」
まずはビート板を使った練習から。
「腰が沈んでるぞ!」
「身体反り過ぎだよ!」
「一気に色々言わないで下さいよ~」
結局、その日スカイはビート板を使ってバタ足をする事までしか出来なかった。
京都ジュニアステークスでのセイウンスカイの枠順は
>>335
(1~18番)
335 :
トレぴ
2023/11/06 22:21:55
ID:T1cev58Mpg
5番
336 :
あなた
2023/11/07 20:58:01
ID:sUBQKYJsdk
京都レース場、芝2000m。
目標としていた京都ジュニアステークスの日がやって来た。
「スカイ、今日の相手はそれなりに手強いぞ。既に二勝三勝しているウマ娘もいる」
「そうですね〜」
スカイはいつものように手を頭の後ろで組みながら歩く。
「楽々勝っちゃいますよ。強い相手ほど策に嵌めやすいですし!」
自信満々のスカイは地下バ場道を颯爽と進む。
「一番人気は5番セイウンスカイ。デビュー戦では衝撃の8バ身差での勝利を見せました」
「今日はどんなレースを見せてくれるのでしょうか」
デビュー戦と同じ5番だが、今日の出走者は18人。
前と同じような戦略が通じるとは限らない。
「ゲートイン完了。今、一斉にスタートしました!」
「なっ」
セイウンスカイは出遅れた。
1着と2着のウマ娘の着差は
>>337
(2バ身差以内)
337 :
お姉さま
2023/11/07 20:59:09
ID:cqkR.z0GsY
アタマ差
338 :
アナタ
2023/11/08 22:20:01
ID:asHwhu4f8k
「おいっ!?スカイ!?」
あれだけ自信満々だったのにスタートで出遅れてしまった。
中団半ばから一気に前を目指して加速する。
「・・・あちゃーやっちゃったな」
スカイは先頭に立つのは諦め、三番手につけた。
序盤からスタミナを無駄に消費してしまったが、大丈夫だろうか。
「出遅れてしまった5番でしたが、何とか前に出られました」
中盤の上り坂まで先頭集団の順位は変わらなかった。
だが、坂の終わりでスカイが仕掛ける。
「5番並びかけてきた!」
一気に先頭に並んだ。
「あ、あはは・・・もうバテバテ・・・」
「じゃあ、さっさと先頭譲ってくれるぅっ!」
下り坂が始まり、先行勢の一人が伸びてくる。
「わっ、やばいかも」
スカイを含め、先頭が三人並んだ。
「もらったぁぁぁぁぁぁっ!」
「・・・なーんてね」
スカイのスピードが劇的に上がる。
まだそんなスタミナが残っているのか。
「なっ、まだ残ってっ!?」
二人は最終直線でも競り合っていた。
「ああああああっ!」
ギリギリ、抜けない、抜かせない。
「一着は5番セイウンスカイ!粘り続けた末の勝利!」
アタマ差で勝利を飾った。
だが、着差以上にスカイが強く感じられた。
セイウンスカイの疲労度は
>>339
(70%〜95%・100%に近いほど疲れている)
339 :
貴方
2023/11/08 22:21:02
ID:cJW9942rTs
85%
340 :
トレーナーさん
2023/11/08 22:21:28
ID:LkbCOcDMsQ
82%
341 :
トレーナーちゃん
2023/11/09 22:04:40
ID:IGHWhhRnlY
「お疲れ様、スカイ」
「どうでした?なかなか面白いレースだったでしょ?」
記念すべき重賞初勝利を成し遂げたスカイを迎える。
「出遅れたのはわざとじゃないよな?」
スカイは気まずそうに目を逸らす。
勝ったから良かったものの、あれだけ見事な出遅れはそうそう無い事だろう。
「・・・さぁ?どうでしょうね〜」
「スカイさん」
ルビーはスカイに近寄る。
「にゃっ!?」
ルビーが突如スカイの脚を揉んだ。
「やはり、そうですか」
「な、何なんですかルビーさん!」
「ルビーも気付いたか」
スカイは態度で隠そうとしていたが、かなり疲労している。
出遅れを取り戻すために体力を消費し、バテた。
しかしそれはフェイクで、底無しのスタミナを持っていたスカイは粘り勝った。
それすらも、フェイク。
本当は、スタミナなんて残っていなかった。
根性だけで粘っていたのだ。
「君は立っているのがやっとなくらい疲れている。そうだろう?」
態度で悟られないようにはしていたが、脚は小刻みに震え、左右で肩の高さも若干違う。
「・・・トレーナーさんも、ルビーさんも、鋭いな〜」
ルビーはスカイの身体を支え、腕を肩に回させる。
「十五秒でバレちゃうとは思いませんでしたよ。全く」
「俺は君のトレーナーだからね」
ジュニア級は体力がついておらず、特に無理しがちな時期だ。
より一層コンディションに気を付ける必要がある。
「・・・ほんとに、もう」
セイウンスカイは俯いた。
セイウンスカイと出かける場所は
>>342
(激しい運動をする事になる場所は不可)
342 :
マスター
2023/11/09 22:05:28
ID:XkuEwtnBJQ
温泉
343 :
あなた
2023/11/10 22:15:11
ID:MmnUCf.rzw
京都ジュニアステークス。
スカイは勝利したが、代わりに相当疲弊してしまった。
「という訳で、今日のトレーニングは休みだ」
「おお〜!堂々とお休み出来るんですね!」
「ああ!しっかり休んでもらうために、日帰りで温泉に行くぞ!」
「おん、せん?」
セイウンスカイ、ダイイチルビーと共にバスに乗り込み、温泉宿に向かう。
学園からそこまで遠くないので日帰りで温泉を楽しめる。
とは言え、授業終わりの午後から行くので帰りは遅くなってしまうかもしれない。
「・・・遅くなるなら、外泊届出しても良かったんじゃないですか?」
「GⅢでは外泊に見合いません」
「ルビーさん厳しくないです?」
GIウマ娘のルビーも温泉は日帰りだった。
「あ、次降りるぞ」
日帰りの場合予約は不要だったのでスムーズに温泉に向かえた。
「ああああああ生き返るぅぅぅぅぅぅ」
スカイは溶けるように身体を伸ばす。
「他の方もいらっしゃいます」
ルビーはスカイがだらけ過ぎないように気を付ける。
「あらまぁ!ダイイチルビーちゃんじゃないの!この前のレース見たわよ!良かったわよぉ!」
近くにいた婦人が二人に話しかける。
「ありがとうございます。今後も精進致します」
ルビーはいつも通りの対応で返す。
「わお〜、ルビーさんってやっぱり人気ですねー。知名度が違いますよ」
「貴方もいずれこうなるのです」
スカイは苦笑いする。
「まぁ、やる時はやりますよー」
「期待しています」
風呂上がりに飲む物は
>>344
(三人同じ飲み物)
344 :
トレーナー君
2023/11/10 22:15:39
ID:Ie0JZx9hPA
フルーツ牛乳
345 :
ダンナ
2023/11/11 22:35:36
ID:3BPXDXDlXM
「いやー良いお湯でしたね~」
「ああ。ほっこり出来たようで良かったよ」
合流後、しばらく椅子に座ってのんびりとした時間を過ごしていた。
「そうだ、何か飲み物を買ってくるよ。何が良い?」
「定番はコーヒー牛乳ですね。でも通なセイちゃんはあえてフルーツ牛乳にします」
「では、私もそれにします」
「じゃあ三本買う事にするよ」
レトロさを感じさせる自動販売機でフルーツ牛乳を購入し、二人に一本ずつ渡す。
「おお、美味しいな」
「ルビーさんはこういうの初めてなんじゃないですか?」
「はい。以前トレーナーさんと温泉に来た際にはコーヒー牛乳を頂きました。フルーツ牛乳の独特な風味も良いものですね」
「へ、へぇ、前にも」
その時、設置されていたテレビのチャンネルを他の客が変えた。
何かの会見の様子が中継されているようだ。
「ここに、最強のウマ娘を決める戦い、トゥインクルスタークライマックスの開催を宣言します!」
「な」
衝撃が風呂上がりの身体に走った。
セイウンスカイと行うトレーニングは
>>346
(スピード・スタミナ・パワー・根性のいずれか)
346 :
キミ
2023/11/11 22:35:56
ID:HqW1wVOnug
スピード
347 :
貴方
2023/11/12 22:36:06
ID:Ls96UozljA
「スカイ!」
「はい」
スカイと目を見合わせる。
最強のウマ娘になりたいセイウンスカイ。
最強のウマ娘を決めるレース。
なんて良いタイミングでデビュー出来たのだろう。
「トゥインクルスタークライマックスは二年後の一月に開催します!今年ジュニア級のウマ娘がシニア級一年目を終えた時期になりますね!」
嬉々として話すその女性は、月刊トゥインクルの記者。
画面には乙名史悦子と表示されている。
説明からは溢れんばかりの熱意を感じる。
「このトゥインクルスタークライマックスの目的は、最も安定した揺るぎない強さを持つウマ娘を決める事です!そのために、同じメンバーで三回レースを行います。その三戦の成績からポイントを集計し、最も多くポイントを獲得したウマ娘が、最強です!」
348 :
アンタ
2023/11/12 22:36:16
ID:Ls96UozljA
思わず立ち上がった。
スカイとルビーも同時だった。
「あちゃ~こりゃうかうかしてる暇無くなっちゃいますね~」
「疲れはもうよろしいのですか?」
「温泉入ってフルーツ牛乳飲んだら全回復しました~」
言葉だけでなく、実際に疲れはかなり無くなっているようだ。
「スカイ、ルビー。自転車は乗れるか?」
外は寒いが、風はあまり無い。
「うー寒いー。早く行きましょうよー」
温泉から少し歩いた所にあったのはシェアサイクルサービス。
自転車を好きな場所で借り、好きな場所で返す事が出来るのだ。
「スカイが前、ルビーが後ろ。バイクトレーニングと似ているが、交通ルールはしっかり守るんだぞ。まぁ、ルビーがついているなら大丈夫か」
「セイちゃんだって交通ルールくらい守りますよーだ」
二人は自転車で学園に向かって走り出した。
流石にウマ娘のスピードについて行く事は出来ないので二人とは別にバスで帰る。
三人分の荷物くらい、過酷なトレーニングをこなすウマ娘に比べれば大した苦ではない。
「スカイさん、次の交差点を左です」
「はいは~い」
ルビーのナビのおかげもあり、迷わずに学園に帰る事が出来たようだ。
皐月賞に出走するウマ娘は
>>350
(
>>297
のレース出走済みウマ娘は不可)
349 :
トレーナーちゃん
2023/11/12 22:42:43
ID:3y3YGp6zLM
サトノダイヤモンド
350 :
トレーナー君
2023/11/12 22:42:51
ID:qBTgrDYH4c
マチカネタンホイザ
351 :
トレーナーちゃん
2023/11/13 22:10:29
ID:jpIu6Q2NAA
今日はお休み
明日、朝と夜の二回更新します
352 :
貴方
2023/11/14 09:30:34
ID:2LV6CmSstQ
「あけましておめでとうございまーす」
「あけましておめでとう、スカイ」
「あけましておめでとうございます」
一月二日、ルビーとトレーナー室でのんびりしているとスカイがやって来た。
「それでは参りましょう」
スカイも来たので早速出発する。
「すごい人だな・・・」
神社は初詣客でいっぱいだった。
「はぐれないようにな」
スカイを袖に掴まらせ、時々後ろを確認しながら進む。
ルビーはスカイに掴まっている。
「まずはお参りから」
何とか列にたどり着き、並ぶ事が出来た。
二人に五円玉を渡す。
「ルビーさん、五円玉見た事あります?」
「そこまで無知ではありません」
その時、隣の列から騒がしい声が聞こえてきた。
「あーっ!?お年玉以外持ってくるの忘れちゃいましたーっ!?」
「小銭が無いって事か。いっそお札入れるか?」
「流石にそれは無理ですよぉー!」
「ははは。なら、これ」
「おお!ありがたや〜」
マチカネタンホイザと、そのトレーナーだろうか。
去年、いやもう一昨年のクリスマスパーティーでマチカネタンホイザと会った時には、トレーナーはおらずデビューもまだだと言っていた。
「あ、ルビーさん達!あけましておめでとうございます!今年もよろよろです〜!」
「ああ、よろしく」
「今年もよろしくお願いいたします」
マチカネタンホイザのトレーナーも会釈する。
353 :
キミ
2023/11/14 09:30:42
ID:2LV6CmSstQ
「デビュー出来たんだな」
「はい!今年からピカピカのクラシック級です!頑張っちゃいますよ〜!むん!」
チームトレーナーは忙しく、デビューしたウマ娘についてはあまり調べていなかったので、マチカネタンホイザがスカイと同期だった事を初めて知った。
情報収集を怠るのはトレーナーとして許されざる行為、これからは徹底しよう。
「それならセイちゃんと同期ですね〜。クラシックはどの路線に挑戦するんです?」
「もちろん三冠路線です!重賞初勝利をGIで挙げてみせましょう!」
スカイはその言葉を聞いて耳をピクンと動かす。
「じゃあ皐月賞、当たっちゃいますね〜」
「負けませんぞ〜」
表面上では分かりにくいが、バチバチと火花が散っている、のかもしれない。
初詣後にセイウンスカイ、ダイイチルビーと行く場所は
>>354
354 :
トレーナー君
2023/11/14 10:42:06
ID:/DJsh7r0M6
昔ながらのそば屋
355 :
貴方
2023/11/14 21:07:18
ID:Ts/e5009iA
参拝を済ませた後はマチカネタンホイザ達と別れ、正月ムードで賑わう町を歩く。
「そろそろお昼ですね〜」
「そうだな、何食べたい?」
「お二人にお任せいたします」
ルビーが言った。
「あーそれ、妻が夫に言われたくないやつじゃないですかー」
ルビーはスカイにそう言われ、目を細める。
「そうでしたか。申し訳ありません」
「いや、全然大丈夫だよ」
ルビーの視線が別の所に向いた。
「あのお店にしません?ね、ルビーさん」
ルビーの視線に気付いたスカイが提案する。
「蕎麦屋だな。俺は良いけど、ルビーも蕎麦で良いか?」
「はい」
入店してみると、外観のイメージそのままの昔ながらの蕎麦屋と言った感じの店内だった。
「らっしゃい」
昼時という事もあり、カウンター席しか空いていなかった。
ルビーとスカイに挟まれるように座る。
「好きなのを頼んで良いぞ」
「じゃあ私はざる蕎麦で〜」
「天ぷら蕎麦にいたします」
「すみません、ざる蕎麦と、天ぷら蕎麦と、きつね蕎麦を一つずつ」
余計な飾り付けが無くシンプルだが、味は絶品だった。
「美味しいですね〜」
「ああ」
温かい蕎麦が身体に染みる。
今年も一年頑張ろうと、自然と思わせてくれた。
「スカイ、皐月賞目指して頑張ろうな」
「ずずずず、え、何か言いました?」
セイウンスカイとダイイチルビーと行うトレーニングは
>>356
(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
356 :
使い魔
2023/11/14 21:08:03
ID:/DJsh7r0M6
根性
357 :
お前
2023/11/15 22:13:45
ID:nwKMQ.5uQY
年明け最初のトレーニングの日。
「今日は二人で対決形式のトレーニングをしてもらおうと思う」
「坂路でですか?」
「ああ。逆立ちで坂路を往復して、先にノルマを終わらせた方の勝ちだ」
スカイは露骨に嫌な顔をする。
「えぇ・・・せめて勝ったらご褒美くらいありますよね?」
「もちろんだ」
早速スタートさせる。
ルビーはスプリンターだが、先輩でもあるのでノルマの差は無し。
「スカイ!負けてるぞ!根性で食らいつけ!」
「トレーナーさんの鬼ぃ~!」
結局最後まで文句を言わずにやり遂げたルビーが勝利した。
「二人共よく頑張ったな。勝ったルビーにははちみーだ」
「ありがとうございます」
それを見ていたスカイは羨ましそうだ。
「ごめんなスカイ。そんなに羨ましそうにするとは思ってなくて。よっぽどはちみーが好きなんだな」
「・・・まぁ、そんな所ですかね」
皐月賞でのセイウンスカイの枠順は
>>358
(1~17番)
358 :
お前
2023/11/15 22:14:15
ID:nDxl81A4.2
10番
359 :
使い魔
2023/11/16 21:01:01
ID:9.t5uKEEcI
時間の流れはあっという間。
皐月賞の日がやってきた。
「一番人気は10番セイウンスカイ。メイクデビュー、京都ジュニアステークスを勝利し、ここまで無傷の二連勝。クラシック三冠の一冠目を勝ち取る事が出来るのでしょうか」
スカイに人気がかなり集まっているらしい。
「17番マチカネタンホイザ、今日は三番人気です」
マチカネタンホイザは五戦二勝。
重賞での勝利こそ無いものの、掲示板圏内には必ず入っている。
「スカイ、今日は出遅れるなよ・・・!」
「ゲートの練習も重ねました。きっと大丈夫でしょう」
正直、スカイはゲート入りをかなり嫌がっている。
窮屈なのが嫌いなのか、雰囲気が嫌いなのか、詳しい事は教えてくれないが、一応直そうとはしているらしい。
「ふぅ、はぁ。よーし」
ゲートの前でしばらく立ち止まり、心の準備が出来てからゲートに入った。
「セイウンスカイが無事、ゲートに収まりました。今、スタート!」
スタート自体は上手くいった。
スカイはするすると前に出て先頭に立つ。
スカイが単独で逃げる事になった。
「さーて、今日の作戦は上手くいくかなー?」
一着と二着の着差は
>>360
(3バ身以内)
360 :
トレぴっぴ
2023/11/16 21:02:09
ID:5S59crpEt.
3バ身
361 :
大将
2023/11/17 21:04:32
ID:DfsMfah5MA
セイウンスカイはぐんぐん速度を上げていく。
二番手との差はおよそ3バ身。
おそらくこれからもっと広がるだろう。
「何だ10番のあれ!」
「大逃げだ!大逃げウマ娘だ!」
観客がスカイの戦法に驚きと歓喜の声を上げる。
大逃げとは、序盤から全力で飛ばし、後続がスパートしても追いつけないレベルのリードを得る戦法。
成功すれば強力だが、ほとんどは失敗に終わるリスキーな作戦だ。
「スカイのスタミナなら、何とかなるか?」
これまで大逃げの素振りすら見せてこなかったスカイが大逃げをする事で、他のウマ娘にかなりの精神的な揺さぶりをかけられているだろう。
正直相談しておいてほしかったが、敵を欺くにはまず味方から、というつもりだったのかもしれない。
「1000mを通過!なんと、58.1!凄まじいハイペースです!」
「セイウンスカイと言えども、流石にスタミナが心配ですね」
既にかなり苦しいだろう。
あとは根性で走り続けるだけ。
「は、はっ、はっ」
スタートから約1300m地点。
二番手との差は8バ身。
スカイは笑っていた。
「はぁ、はぁ、はは」
「スカイぃぃぃぃっ!粘れぇぇぇぇっ!」
後ろはどんどん差を縮めてきている。
「残り400!17番マチカネタンホイザ外から必死に追い上げる!」
「たっ、はぁっ、はっ、かっ」
スカイの速度はかなり落ちている。
最初からあれだけ飛ばせば当然だ。
「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「はぁ、はぁ、はぁぁぁぁぁっ!」
マチカネタンホイザに並ばれる。
あと150m。
「17番!17番!17番マチカネタンホイザ!ついに追い越した!そしてそのままリードを広げていく!マチカネタンホイザ、今、ゴールイン!」
3バ身差で2着。
セイウンスカイは敗北した。
セイウンスカイの精神状態は
>>362
(ポジティブまたはネガティブ)
362 :
トレぴっぴ
2023/11/17 21:10:05
ID:kZ/x3pC9S2
ネガティブ
363 :
トレぴ
2023/11/18 22:28:19
ID:2QP7atT18E
「やーったやったやったったー!」
一着になったマチカネタンホイザが観客に勝利の舞を捧げる。
「スカイ・・・」
息も整えないまま放心状態で立ち尽くすスカイ。
「あっ!トレーナー!」
マチカネタンホイザがトレーナーを見つけて駆け寄り、喜び合う姿をスカイは遠目に見ていた。
「・・・負けちゃったかー」
地下バ場道でスカイを出迎える。
「お疲れ様」
「・・・いやー負けちゃいましたよー!大逃げ作戦失敗失敗~!」
スカイは胸を張るようににこやかに言った。
「二着はすごい結果だよ。十分成功だ」
そう言った途端にスカイの表情が変わった。
「・・・二着じゃダメなんですけどね」
「スカイさん?」
「最強のウマ娘になりたいって言いましたよね、私。そのための第一歩が、三冠です。三冠でした。もう、クラシック三冠は無理です。クビ差でも、ハナ差でも、二着以下なら全部同じなんですよ、三冠達成が出来ないなら」
無神経な発言をしてしまった。
そうだ、スカイは最強になろうとしていたのだ。
その第一歩でつまずいて傷ついているだろうに、十分なんて言い方をしてしまった。
「っ!スカイ!」
謝ろうとしたが、スカイは目も合わせずに歩きだしてしまった。
「叱ってくれれば良かったのに」
「あ・・・」
言葉が出ない。
スカイに手を伸ばそうとして、その手は止まってしまった。
「しばらく一人にして下さい。一時間くらいしたら戻りますから」
次にセイウンスカイとのトレーニングする日は
>>364
(7~14日後)
364 :
トレーナー
2023/11/18 22:28:48
ID:N.y9yfDStM
10日後
365 :
トレーナー君
2023/11/19 22:27:15
ID:pqaTAb0sVs
ウイニングライブもしっかりこなし、表面上はにこやかに見えた。
だが、スカイの内面はもっとドロドロとした物で爛れているだろう。
「レース後はすみませんね、八つ当たりしちゃって。大逃げなんてバカな作戦したのは私の方なのに」
「いや、俺が悪かったんだ。君の気持ちに寄り添えなかった。本当にごめん」
帰りの電車内で話す。
「ま、どうあがいたところで三冠を取れるようになる訳じゃないですし、これからはのんびり行きましょ。なーんか、柄にもなく頑張りすぎてましたよ。そんなに根を詰めたって良い作戦は思いつかないですし」
「・・・あ、ああ」
何を言えば正解なのかが分からず、微妙な肯定しか出来なかった。
隣にいるルビーは何も言わない。
仮にルビーが正解を教えてくれたとしても、自分でたどり着いた訳でないのなら意味はないのだろう。
そして次のトレーニングの日。
「来ないな」
「はい」
セイウンスカイは初めてトレーニングをサボった。
それでも怒る事が出来ず、次のトレーニングは来るようにとメッセージを送っただけだった。
また、来なかった。
今日も昨日も一昨日も、その前の日も、さらにその前の日も。
セイウンスカイがトレーニングに来なくなって今日で九日目。
「・・・今日こそは、スカイに直接会って事情を聞こう」
セイウンスカイがいた場所は
>>366
(学園内または学園から近い場所)
366 :
大将
2023/11/19 22:27:49
ID:0u9TGZ.OR.
中庭のベンチ
367 :
アンタ
2023/11/20 22:29:12
ID:Y3fHW32B92
セイウンスカイは中庭のベンチにいた。
チーム<アルタイル>を結成したあの日と同じ場所だ。
「スカイ」
ベンチに寝転がり、顔の上には教科書が屋根のように載っている。
「君の気持ちも考えず無神経な事を言って本当に悪かった。チーム<アルタイル>は君無しじゃ成り立たない。今度は絶対に君を勝たせる。そのためなら何だってする。だから、戻ってきてくれないか」
スカイの反応は無い。
「このまま君を負けっぱなしにはしない。何度でも勝たせる。君を、最強のウマ娘にしたい」
スカイの耳がピクンと動いた。
「・・・ん」
耳をすまして彼女の言葉を漏らさず聞き取る。
「私だって、なりたいですよ。最強のウマ娘。でも、そう言うだけなら誰でも出来ます」
「君は口だけのウマ娘じゃない」
「それに、皐月賞で負けて、三冠達成は出来なくなっちゃいました」
「三冠ウマ娘だけが最強のウマ娘の条件じゃない」
「・・・何より、心が弱い」
「君は弱くない。折れずに立ち上がれる心を持っている」
スカイの顔の上に載っていた教科書が落ちた。
スカイが手で顔を拭おうとしたからだ。
「本当に・・・トレーナーさんは」
スカイは手で目を隠している。
「こんなおサボりウマ娘のどこにそんなに惹かれるんだか」
セイウンスカイの口は、笑った。
セイウンスカイの次走は
>>369
(クラシック級5月~9月に行われる芝の中距離または長距離のレース)
368 :
貴方
2023/11/20 22:33:53
ID:hC1MBNLaoc
鳴尾記念
369 :
トレぴっぴ
2023/11/20 22:34:10
ID:Y2S6wvbtfc
日本ダービー東京優駿
370 :
あなた
2023/11/21 21:01:34
ID:KCyg36G8U2
「スカイ、次の目標はダービーで良いな?」
「もちろん。取れるなら取っておきますよー」
スカイの気持ちも落ち着き、トレーナー室に向かいながらこれからの事を話す。
クラシック三冠の二つ目、日本ダービー。
「時間はあまり無い。みっちりトレーニングするから覚悟するんだぞ」
「うへぇ・・・まぁ、何日もサボってたんですし、仕方ないですかね」
「これからダービーまでは休み無し。身体を休めている時間は頭を使ってもらうからな」
「キツそうですねー・・・。でも、任せて下さい」
トレーナー室に到着し、スカイに着替えてもらう。
その間にトレーニングコースの様子を見に行く。
「ありがとうルビー」
「その様子だと、上手くいったようですね」
「ああ、君にも心配をかけたな」
「お気になさらず」
ルビーは先にコースに来てトレーニングの準備を終わらせていてくれた。
スカイを必ず連れ戻すと信じて準備していたのだ。
「お待たせしました〜。・・・ルビーさん、心配してました?」
「当然です」
ルビーはまるで厳粛な母親のようだった。
「それじゃあ、早速トレーニングを始めようか」
セイウンスカイと行うトレーニングは
>>371
(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
371 :
トレぴ
2023/11/21 21:03:53
ID:CvutqZwZY.
パワー
372 :
お兄さま
2023/11/22 21:41:19
ID:3Yb.vGPREw
「じゃあ筋トレやろうか」
セイウンスカイは露骨に嫌そうな顔をしたが、何も言わなかった。
「今日やってもらうのはバトルロープだ」
バトルロープとは、太く長いロープを上下左右に波打たせるように動かすトレーニング。
上半身と下半身をどちらも使うため、全身を鍛えられる。
「スタート!」
ヒト用の三倍の長さのロープを使用しているため、その分重く扱いづらい。
だが、ウマ娘なら強すぎない負荷となる。
「3、2、1、インターバル!」
スカイは十五秒で息を整える。
「3、2、1、スタート!」
動く時間と休む時間を交互にし、何度も繰り返す。
「はぁ、はぁ、ちょっと、ヤバいかも」
「そろそろ限界か?」
「はい、もう、無理ですぅ・・・」
「じゃああと一回で終わろうか」
限界を少しだけ超えたトレーニングは成長につながる。
「えぇー、ほんとに一回だけですからねー・・・」
日本ダービーに出走するウマ娘は
>>373
(芝、中距離適性が共にA以上の未登場のウマ娘)
373 :
トレぴ
2023/11/22 21:44:13
ID:aeF9LIdclg
アグネスタキオン
374 :
アネゴ
2023/11/22 21:44:39
ID:9PBxiavUTM
メジロパーマー
375 :
お兄さま
2023/11/23 21:08:04
ID:8TqaR6Ynlc
日本ダービー。
正式名称は東京優駿。
最も運のあるウマ娘が勝つと言われるGIで、一生に一度しか走る事が出来ない。
これを勝つ事は多くのウマ娘の目標になっている。
「やぁやぁスカイ君!今日は良いレースにしようじゃないか!」
レース前、スカイに話しかけたのはアグネスタキオンだ。
速さの限界を科学で探るウマ娘で、かなりの問題児らしい。
「タキオンさんがそんな事言うと胡散臭いですね」
「酷い言いようじゃないか。まぁ、心理的な効果を狙っていなかったと言われれば嘘になるか」
「ほらやっぱり〜。それに、悪巧みはセイちゃんの役目ですよ」
互いにひらひらと言葉を交わす。
やがて、アグネスタキオンのトレーナーがやって来た。
「タキオン、そろそろだぞ。あんまりちょっかいかけるな」
「ああ。もう終わったところさ。それじゃあスカイ君、また後で。良い実験にしようじゃないか」
白衣のような勝負服の袖を振りながら去っていった。
「スカイ、彼女は強いぞ」
皐月賞は何故か出走していなかったが、ジュニア級では中距離レースを三連勝。
この2400mもきっと得意なのだろう。
「でも、私はトレーナーさんにもっと強くしてもらいましたから」
日本ダービーでのセイウンスカイの枠順は
>>376
(1〜18番)
376 :
トレーナー君
2023/11/23 21:39:54
ID:hQNGDKN8wI
13番
377 :
大将
2023/11/24 20:58:49
ID:b/esWttl.E
「13番セイウンスカイ、今日は二番人気です」
「皐月賞での大逃げには驚かされました。今日はどんな作戦で走るのでしょうか」
枠順は外寄りで、逃げるスカイにとっては最善とは言いづらい。
「一番人気の1番マチカネタンホイザ。皐月賞は凄まじい末脚で3バ身差での勝利を挙げました」
「今日も調子が良さそうですね」
「頑張るぞー!むん!」
意気込んだ後、観客に向かって手を振る。
精神的にも余裕がありそうだ。
「三番人気は17番アグネスタキオン。これまで無敗、さらにレースレコードを叩き出した事もあります」
「皐月賞を回避した理由は明かされていませんが、ブランクを感じさせない様子です」
アグネスタキオンは不気味とも言えるような笑みを浮かべている。
「ゲートイン完了。・・・今、スタートを切りました。先頭に立ったのは13番セイウンスカイ、その外から15番、すぐ後ろには18番がいます」
序盤の先頭争いはスカイが制した。
筋トレで鍛えたパワーがスタート後の加速に役立っているだろう。
「17番アグネスタキオン、5番手6番手の位置にいます。一番人気マチカネタンホイザは中団やや後ろからのスタートとなりました」
先頭のスカイがコーナーに入る。
スパート開始時のセイウンスカイの順位は
>>378
(1位または2位)
378 :
トレーナーさん
2023/11/24 21:12:52
ID:zHTVr0iFL.
1位
379 :
お姉さま
2023/11/25 22:21:23
ID:FkonBXKODc
セイウンスカイは後ろの17人を引き連れて走る。
「そうそう、この、レースを全部操作してるって感じ!これが最高に楽しいんだよね!」
気分は上がっていても、ペースは上げない。
冷静に作戦を実行している。
「前半1200mはややスローペース。先頭は依然13番セイウンスカイです」
順位がほとんど変わらないままレースは終盤に差し掛かる。
「・・・これはこれは、おっきな獲物がかかりましたね~」
スカイがこれまで温存していたスタミナを一気に使い、急加速する。
仕掛けるタイミングを把握していたかのように、アグネスタキオンが同時にスパートを開始した。
「末脚は私の方が上。それに東京は直線が長い。距離と速度から計算すると私は残り215m地点で並ぶ事が出来るだろうね」
一拍遅れてマチカネタンホイザがスパートを始める。
「大丈夫!ここから追いつくぞー!」
スカイは二人に猛追される。
スカイのスパートのタイミングは完璧だった。
末脚では勝てないが、まだリードが残っている。
とは言え、東京レース場の長い直線を耐えきれるかどうか。
「このまま沈むと思ったでしょ!」
セイウンスカイはさらにスピードを上げた。
「・・・ふぅン、データ以上に成長しているじゃないか。興味深い!」
一着になったウマ娘は
>>381
(セイウンスカイ、マチカネタンホイザ、アグネスタキオンのうち一人)
380 :
アナタ
2023/11/25 23:59:21
ID:ZNeh9EUTYg
マチカネタンホイザ
381 :
貴方
2023/11/26 00:00:14
ID:Aw8LNgiDZU
セイウンスカイ
382 :
大将
2023/11/26 22:33:34
ID:o/LK8dfLbw
セイウンスカイが先頭のまま最終直線に突入する。
約3バ身離れて、二番手はアグネスタキオン。
さらにその後ろからマチカネタンホイザも伸びてくる。
「スカァァァァァイ!粘れぇぇぇぇっ!」
これまで出していた最高速の、もう一段階上。
ハードなトレーニングによって他の出走者が予測している以上に速くなっていたからこそ、この二段階加速は可能になったのだ。
とは言え、劇的に後方で脚を溜めていたウマ娘達ほどの末脚は無い。
リードを縮められるのを少しでも先延ばしにしようとするだけだ。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ふっ!」
「むーん!」
三人は次第に近づいていく。
「残り200!セイウンスカイ逃げ切れるか!」
アグネスタキオンがスカイのすぐ後ろにまで迫っていた。
「耐えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
ここまで来たら根性で逃げ切るしか無い。
ルビーに教えてきた事と、結局は同じだ。
最後は根性の勝負。
「アグネスタキオン並んできた!並んだ並んだ!マチカネタンホイザも懸命に追い上げるが届かないか!」
「あああああああ!」
「セイウンスカイ、アグネスタキオン!今並んでゴールイン!どちらが勝ったのか全く分かりません!」
「頼む・・・頼む!」
判定は。
「今、判定結果が出ました!セイウンスカイ!セイウンスカイだーっ!」
写真判定の末、セイウンスカイが大接戦のダービーを制した。
ウイニングライブ後にセイウンスカイが食べる物は
>>383
383 :
マスター
2023/11/26 22:34:05
ID:Aw8LNgiDZU
ハヤシライス
384 :
貴方
2023/11/27 21:03:09
ID:kd8jVbfyT.
「スカイ!やったな!」
観客席から飛び出し、スカイに駆け寄る。
「トレーナーさん!」
スカイの肩を支えながら初のGI勝利を喜び合う。
「おめでとうございます。よくぞ勝ち切りました。それでこそチーム<アルタイル>です」
ルビーも後からやって来る。
「あは、ありがとうございますルビーさん」
スカイはルビーに抱き着くが、身長に少し差があるのでちぐはぐさを感じてしまった。
だが、それすらもこの愛おしい光景の一部なのだ。
「走れ今を まだ終われない 辿り着きたい場所があるから その先へと進め 涙さえも強く胸に抱きしめ そこから始まるストーリー 果てしなく続く Winning the soul」
ウイニングライブを終え、少し遅めの食事を取る事にした。
「スカイ、何か食べたい物はあるか?何でも良いぞ!」
スカイは少し考えた。
「うーん、じゃああえてハヤシライスで!」
「よし!早速行こう!」
スカイの答えは意外だったが、ルビーが近くの良さげな店を調べてくれたので特に困らなかった。
「深みのある味わいです」
「うん、美味しいな。・・・スカイ、まだ食べてないのか?」
スカイはスプーンに何度も息を吹きかけている。
「猫舌なんですよー」
夏合宿で最初に行く場所は
>>385
(海や山など、合宿所の近くにある場所)
385 :
アナタ
2023/11/27 21:04:17
ID:YnXr.RUE.Y
灯台(海)
386 :
使い魔
2023/11/28 22:12:17
ID:x7MCSWzj6M
夏合宿。
約二ヶ月、海の近くの合宿所で集中的に鍛える事が出来る。
「いやー着きましたね〜」
スカイはバスから降りると手で庇を作りながらルビーに言った。
「点呼が終わり次第トレーナーさんと合流しましょう」
「は〜い」
しばらくして、二人と合流した。
「今日トレーニングは休みだ。どこか行きたい所はあるか?」
初日は移動の疲れも考え、トレーニングはしない。
リフレッシュの日にしよう。
「ふっふっふ〜、こうなると思ってましたよ!」
スカイは持っていた大きなカバンから何かを取り出した。
「まさか、釣り竿?」
「そうです!近くに良いポイントがあるらしいんですよ!」
折りたたみ式の釣り竿を三本持ってきていたようだ。
リールやルアー、エサなどもカバンに入っているらしい。
「俺は良いけど、ルビーも釣りで良いか?」
「もちろんです。以前はお二人だけで行かれたとの事ですので、本日は私も参加いたします」
もしかすると、かつてスカイと二人だけで釣りに行った事を根に持っているのかもしれない。
令嬢のルビーに釣りは新鮮なのか。
「お、トレーナーさんかかってますよ!」
「おおっ、結構強いな!」
灯台の近くで並んで釣りをする。
釣りが許可されている場所なので、安心して釣りが出来る。
「巻いて巻いて!」
「う、がああああああっ!だっ!?」
急に手応えが無くなった。
「あちゃー、、、」
「逃げられてしまったようですね」
やはり釣りは難しい。
だが、三人で楽しむ事が出来たのでそれだけで良かった。
セイウンスカイと行うトレーニングは
>>387
(スピード・スタミナ・根性・賢さのいずれか)
387 :
相棒
2023/11/28 22:13:19
ID:BiScHAGmYo
賢さ
388 :
アネゴ
2023/11/29 22:22:06
ID:yXzKAwuJZM
合宿二日目。
今日からトレーニングを開始する。
「今日のトレーニングは・・・クイズ大会だ!」
「それ、本当にトレーニングなんです?」
もちろん、問題はレースに関するものばかり。
クイズ大会用のセットも借りてきた。
「第一問!宝塚記念の距離は何m?」
早押し形式のため、瞬発力や集中力も鍛えられるだろう。
「はい!ルビー!」
「2200mです」
「正解!1ポイント!先に5ポイント取った方にはご褒美があるぞ!」
「えぇ〜先に言っておいて下さいよ〜」
ご褒美があると力を引き出しやすくなる。
「第四問!ゴルゴル星の観測方法は?・・・って何だこの問題!?」
何故か変な問題が入り込んでいた。
驚いた拍子に横を見ると、サングラスをかけたゴールドシップがヨガをしていた。
「・・・気を取り直して、第四問」
クイズ大会に勝利したのは
>>389
(セイウンスカイかダイイチルビーのどちらか)
389 :
トレーナーさま
2023/11/29 22:25:57
ID:NV6HzAct0s
ルビー
390 :
トレーナー君
2023/11/30 21:00:32
ID:1kRxb8boHA
「さあ、ポイントは4対4で同点!次が最終問題だ!」
クイズ大会は互いに譲らぬ激戦で、同点のまま最終問題に突入していた。
「第九問!今年開催される菊花賞で勝利するウマ娘は?」
速い。
ルビーがボタンを目にも止まらぬスピードで押した。
「ルビー!」
「セイウンスカイさんです」
「正解!優勝は、ダイイチルビー!」
ルビーは静かに目を閉じた。
彼女なりに喜んでいるのだろう。
「ちょっ、何なんですか最後の!恥ずかしい!」
「何って・・・これは揺るぎの無い事実だから問題にしても大丈夫だと思ったんだけど・・・」
「大丈夫じゃないですよもう!ルビーさんも何即答してるんですか!」
「・・・トレーナーさん、優勝賞品は何でしょうか」
「聞いてますー?」
優勝したルビーにはもちろん豪華景品を贈呈する。
「今日の夜の夏祭り、好きな物を買ってあげる券だ!」
「・・・それ、ルビーさんがゲットしてもあんまり意味無いんじゃ・・・」
夏祭りで最初に行く屋台は
>>391
(何を売っている屋台か)
391 :
あなた
2023/11/30 21:02:01
ID:x4z7Fl4kbs
チョコにんじん
392 :
トレぴっぴ
2023/11/30 21:02:07
ID:cF99/cNWsE
お面
393 :
お兄ちゃん
2023/12/01 21:08:23
ID:LZvzl4ZdyI
合宿二日目の夜。
毎年恒例の夏祭りに来ていた。
スカイとルビーは貸し出し用の浴衣を着ている。
「ルビーさん、何を買ってもらうんです〜?」
ルビーはずらりと並ぶ屋台を見た。
「・・・では、あちらのチョコにんじんでもよろしいでしょうか」
「了解した!」
小走りで屋台に向かう。
「あ、何本食べるか聞いてなかったな・・・」
足りずにルビーを悲しませてしまってはいけないのでとりあえず四本買っておく。
両手に二本ずつ持つと結構重い。
「あ、トレーナーさん・・・って何で四本も買ってきたんですか!」
「いや、何本食べるか聞いてなかったから多めに買ってきたんだ。ルビー、何本食べる?」
ルビーの優勝賞品なので決定権はルビーにある。
「では、二本いただきます」
「そうか。じゃあスカイは何本食べる?」
「私は一本で良いですよ〜。いやールビーさんって小さいのに結構食べるんですねー」
チョコにんじんを受け取りながらスカイは言った。
「小さい事に何か問題が?」
スカイはルビーのプレッシャーを感じ、笑顔のまま冷や汗をかいた。
「お、ウェイよー!お嬢!ここで会ったがフォーエバーってヤツ?あ、チョコにんじん食ってるナウならウチのも食う?ちょいかじってっけど」
ダイタクヘリオスとばったり出会った。
「不要です」
ルビーは動じずに断った。
「ヘリオス、私がもらうよ?」
メジロパーマーも後ろにいた。
二人も合流して、祭りを引き続き楽しむ事になった。
次に行く屋台は
>>394
394 :
モルモット君
2023/12/01 21:08:55
ID:M3tvLZrM7E
焼きそば(ゴルシ)
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