実装される…実装されるんだ！

グランアレグリアから鞍を受け取り颯爽とゲートから飛び出すヴィルシーナ

ヴィクトリアマイルまでまだ時間あるからとシュヴァちー言ってたよ

>>1これを見るのは忍びない

「あれ・・・？お客さんがいる・・・？」
パドックから飛び出したヴィルシーナが目にしたのは、観客席を埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにLADY G DONNAが響いていた
どういうことか分からずに呆然とするヴィルシーナの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ヴィルシーナ、下見だ、早く行く余」声の方に振り返ったヴィルシーナは目を疑った
「オ・・・オルフェーブルさん？」 「なんだシーナ、居眠りでもしてたのか？」
「エ・・・エアグルーヴ副会長？」 「あらヴィルシーナさん、いつエアグルーヴさんが引退したのかしら」
「ジェンティルドンナさん・・・」ヴィルシーナは半分パニックになりながら掲示板を見上げた
１番：ジェンティルドンナ　２番：ブライトライン　３番：ゴールドシップ　４番：エアグルーヴ　５番：オルフェーヴル　６番：ヴィルシーナ　７番：メイショウマンボ　８番：ホエールキャプチャ　９番：ヒットザターゲット
暫時、唖然としていたヴィルシーナだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった「頂点に立つのよ・・・だって私は・・・わたし、は」
ジェンティルドンナから手袋を受け取り、ゲートへ全力疾走するヴィルシーナ、その目に光る涙は勝利とは無縁のものだった・・・