安価で決める自由なスポ根・続
1 : トレーナー君   2024/08/24 22:22:10 ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
239 : トレーナーさま   2024/12/10 22:20:56 ID:Xrh1Xx1GMQ
「えいっ!とうっ!」
「わっ!?」
かなり暗くなってきている中、寮の近くの広い場所でダンスの練習を始める。
基本的なステップなら音楽が無くてもすぐに練習出来る。
ただ、あまり順調とは言えない。
「申し訳ありませんわ・・・。私、二人で踊るのはあまり慣れていないんですの・・・」
ウイニングライブでは振り付けは個別に分かれている事が多く、他のメンバーと組み合わない。
手を繋いだり、グータッチしたりするくらいだ。
相手の重心を考えて支えるような動きは無い。
「確かに難しいですけど、練習すれば絶対出来るようになりますよ!」
「ええ、そうですわね!打つべし打つべし!ですわ!」
その日は基本的なステップの練習だけで終わり、具体的な動きについては翌日話し合う事にした。
「まずはアタシがリードしますね。カワカミ先輩は流れに合わせて自然に動いて下さい」
カワカミプリンセスはあまり器用な方ではない。
スカーレットがダンスの主導権を握り、カワカミプリンセスを活かすという方向に決まった。
「ここで、ターン!」
「たあっ!」
勢いはやや余っていたが、初級編のダンスはそれなりに出来るようになってきた。
ライブの練習のおかげで、二人とも体幹やリズム感はあるからだ。
「この調子なら本番用の振り付けもすぐにマスター出来ますわね!」
「はい!頑張りましょう!」

ドロワ本番用の曲を用意するのは>>240(トレーナーまたはライトハロー・両方も可)
240 : トレーナーちゃん   2024/12/10 22:21:30 ID:8cDcUSrZZM
トレーナーとライトハローの両方
241 : 使い魔   2024/12/11 22:22:42 ID:.N7xbXoZeE
「お疲れ様。調子はどうだ?」
スカーレットとカワカミプリンセスのペアダンス練習の様子を見に来た。
もしかすると、練習の様子を見て走りのヒントが得られるかもしれない。
「あっ、トレーナーさん!と、わわっ!?」
カワカミプリンセスがこちらに気を取られ、バランスを崩す。
何とか踏みとどまるが、力が入ったのか拳は強く握られていた。
「がっ!?」
拳の風圧で鳩尾を殴られる。
「ちょっと!?大丈夫!?」
「もっもも、申し訳ありません!」
「た、大した事無いよ。それより、良い物を持って来たぞ」
物とは言ったが、形は無い。
「スマホですの?」
「いや、音楽だ。ハローさんに協力してもらって、ドロワに合いそうな曲をいくつか用意したんだ」
ライトハローさんはイベントプロデューサー。
ドロワ用の音楽を用意するに当たって、数々の音楽やパフォーマンスに触れてきた彼女に頼る事にしたのだ。
「まぁ!ありがとうございます!」
「へぇ、ハローさんねぇ。ありがたいけどね」
候補曲は十曲。
その中から実際に使用する音楽を二人に選んでもらう事にした。
「これなんてどうですか?」
「良いですわね!テンションブチ上がりですわ〜!」
二人が選んだのはアップテンポの激しい曲。
難易度は高そうだが、パワフルな二人にぴったりな曲だった。
「じゃあ練習を再開しましょうか」
「本番までに、必ずモノにしてやりますわ!」

ドロワに参加するウマ娘ペアは>>242(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレット・カワカミプリンセス以外の二人)
242 : アナタ   2024/12/11 22:49:02 ID:Aja88KWh1g
コパノリッキー&エイシンフラッシュ組
243 : トレピッピ   2024/12/12 22:23:58 ID:vhXFoQ368w
ドロワ当日。
ドロワが始まる前に参加者は着替えを済ませる。
衣装の貸し出しもあるが、チーム<アルタイル>の三人とカワカミプリンセスは衣装を借りない。
「わぁ・・・っ!すごい・・・!」
煌びやかなドレスを纏ったスカーレットは、自分の姿を鏡で見て感嘆の声を漏らす。
「サイズもぴったりです!」
「ご満足いただけたようで何よりです」
ルビーの実家、華麗なる一族に衣装を用意してもらったのだ。
「まさしく姫のドレス!感動ですわーっ!」
スカーレット、ルビー、カワカミプリンセスはドレススタイル。
華やかで、それこそお姫様のようだ。
「うー首が苦しいー」
スカイはパンツスタイルで、中性的な雰囲気の衣装を纏っている。
「皆、よく似合ってるぞ」
衣装を汚さないように気をつけながら会場に向かう。
「あっ、スカーレット!」
声を掛けてきたのは・・・コパノリッキー。
ドレスで着飾っているため、一瞬誰か分からなかった。
「リッキーさん!すっごく綺麗!それに・・・フラッシュさん!?」
隣にいたのは白黒のドレス姿のエイシンフラッシュだった。
「二人でいるって事は・・・?」
「ええ、私達二人でドロワに参加します」

ドロワに参加するウマ娘の人数は>>244(30〜100人)
244 : トレーナー君   2024/12/12 22:24:30 ID:yQBD1YnMwQ
100人
245 : トレーナーちゃん   2024/12/13 22:30:02 ID:pjihJAlq9M
コパノリッキー、エイシンフラッシュペアを始め、今回のドロワにはベストデート候補がたくさんいる。
「参加者は百人くらいらしい。つまり、五十ペアの中で一番にならないといけないって事だな」
「相手がどれだけ多くても関係無いわ。最高のダンスをするだけだもの」
スカーレットは自分達のベストを尽くせば、全体の一番になると信じている。
自信満々で、非常にスカーレットらしい。
「開場時間三分十五秒前ですね。皆さん、会場に向かいましょうか」
エイシンフラッシュが言った。
「それじゃあ、頑張ってくるんだぞ。俺も見てるから」
トレーナーや学園関係者は参加出来ないが見学は可能。
「すみませんトレーナーさん、お待たせしました」
「いえ、俺もさっき来たんですよ」
開場から少し後、待ち合わせていたハローさんと合流する。
見学者の入場開始まではもう少し時間があるので、参加ペア一覧を見てみる。
「スマートファルコンさんも出られるみたいです」
「グランドライブ計画の参加者も結構多いですね」
ウイニングライブとは別にダンスを披露するという点で、グランドライブとドロワは近いのかもしれない。
「そろそろ行きましょうか」
スカーレット達はハローさんと一緒に選んだ曲を使って踊る。
音楽とパフォーマンスの融合。
これがダンスの醍醐味。
「楽しみですね!」

ダイワスカーレットとカワカミプリンセスがダンスを披露する順番は>>246(序盤・中盤・終盤のいずれか)
246 : お姉ちゃん   2024/12/13 22:53:00 ID:1s4LfFZol6
序盤
247 : アネゴ   2024/12/14 22:19:59 ID:g16kodRsuo
「おおーっ!」
一組目のダンスが終わった。
「次はスカーレット達だな」
早くもスカーレットとカワカミプリンセスの出番。
会場の雰囲気を一気に掴めばベストデート争いにかなり有利になる。
「皆様!ご覧下さいませ!」
「アタシ達の全身全霊のダンスを!」
美しいドレスに身を包んだ二人が登場し、礼をした。
音楽が始まり、二人は動き出す。
「はっ!」
「たっ!」
激しい曲調に負けないくらいのパワフルな踊り。
会場全体の空気をかき混ぜるくらいの勢いだ。
「わぁぁぁっ」
「うぉぉぉぉ」
見る者を惹き付ける豪快で派手な踊り。
ダイワスカーレットとカワカミプリンセスのパワフルさを存分に発揮したパフォーマンスだった。
「すごい、すごいぞ!完璧だった!」
あまりの完成度に感動を隠せなかった。
「このままベストデートになってしまうかもしれませんね!」
ハローさんの言う通り、このままの勢いならベストデートに選ばれるのは間違いないだろう。
それくらい素晴らしいダンスだった。
その後の何組かのダンスを見ても、正直スカーレット達には及ばないと感じた。
だが、次のペアは強敵だ。
「エイシンフラッシュとコパノリッキーか」

ベストデートに選ばれたペアは>>248(ダイワスカーレット・カワカミプリンセスペア、エイシンフラッシュ・コパノリッキーペア、ダイイチルビー・セイウンスカイペアのいずれか一組)
248 : トレーナー君   2024/12/14 22:20:59 ID:2uchI39vg2
ダイワスカーレット・カワカミプリンセスペア
249 : お姉ちゃん   2024/12/15 22:30:56 ID:PU4S4dGh/Q
エイシンフラッシュとコパノリッキーのダンスはかなり高い完成度だった。
ただ、コパノリッキーが躓いてしまう場面が一回だけあった。
「すごかったですね、エイシンフラッシュさん。あんなアドリブが咄嗟に出るなんて」
バランスを崩したコパノリッキーを腕で支え、抱き寄せたのだ。
自然な動きだったので最初からそうするつもりだったようにさえ見えた。
「お手をどうぞ」
次はスカイとルビーの番。
スカイの手をルビーが取った。
所謂王道のダンス。
ルビーが華麗に舞い、スカイはそれを活かすように立ち回る。
だがスカイの存在感も決して消えていない。
「流石だな」
二人の練習はあまり見ないようにスカイに言われていたが、それだけに衝撃は大きかった。
「正直、どのペアがベストデートになるか分かりませんね」
だが、チーム<アルタイル>のウマ娘がベストデートであれば良いなと願う。
「発表します!今回のベストデートは・・・!」
会場の注目が集まる。
「ダイワスカーレットさん!カワカミプリンセスさんペアです!」
「よし!」
つい大声を出してしまった。
それでも、二人の努力が実った事がとても嬉しかった。

トレーナーと踊るのは>>250(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビー・ライトハローのいずれか一人)
250 : トレーナー   2024/12/15 22:31:30 ID:yKmXlBmJqY
ライトハロー
251 : あなた   2024/12/16 22:17:52 ID:oNHyQlxjJE
「おめでとうございます!」
見事ベストデートに選ばれたダイワスカーレットとカワカミプリンセスペア。
まさしく有言実行だ。
ルビーとスカイのペアも、審査員特別賞に選ばれた。
実質的な二位だと言える。
エイシンフラッシュとコパノリッキーのペアは惜しくも選ばれたなかったが、素晴らしいダンスだった事には変わりない。
「何だか、私も踊りたくなってきちゃいました」
ハローさんが言った。
「俺で良ければお付き合いしますよ」
「・・・っ!はい!」
外に出て、少し広い場所に移動した。
月明かりのおかげであまり暗さは感じない。
「こ、こうですか?」
「はい、確か、こんな感じでした」
見るのと踊るのはやはり違うようで、どうしても不格好なステップになってしまう。
「ふふっ。あまり上手くは踊れませんけど、楽しいですね」
「そうですね。何でなのかはよく分からないですが」
しばらく二人で不器用に踊った後、会場に戻った。
そろそろ見学者も参加者に会えるだろう。
「遅いわよトレーナー!」
「ごめんごめん。二人ともおめでとう」
「ありがとうございます!最っ高のドロワになりましたわ!」
新たなシーズンの始まりを告げるイベントが無事に終わったのだった。

ダイワスカーレットの次走は>>252(シニア級5月〜9月に行われる芝のマイルまたは中距離の重賞)
252 : トレ公   2024/12/16 23:48:00 ID:qImwHqh4Bw
宝塚記念
253 : アンタ   2024/12/17 22:17:16 ID:gpSTyezJ1E
ドロワから数日、通常のトレーニングを行う日々が戻ってきた。
「その曲、気に入ってるな」
「ええ、どれも良い曲だわ」
ドロワ用にハローさんと選んだ十曲をスカーレットは気に入ってくれているようだ。
トレーナー室で勉強をする時のBGMとしてよく流している。
「それじゃあ、そろそろミーティングを始めようか」
大阪杯に敗れてしまったスカーレット。
イナリワンへのリベンジもいつか果たしたいが、まずはスカーレット自身の走りを優先したい。
「有馬記念前に最低あと一戦挟んでおきたい。希望はあるか?」
スカーレットは即答した。
「もちろん考えてあるわ!宝塚記念よ!」
春のグランプリの最後を飾るGI。
芝の中距離レースなので適性的には問題無い。
「なるほど。ちなみに理由は?」
「ファンからの人気投票があるからよ。有馬記念の予行練習にはぴったりじゃない?」
宝塚記念も有馬記念と同様に人気投票が行われ、人気上位のウマ娘には優先出走権が与えられる。
世間からの評価が数字で分かる機会でもある。
「GIの予行練習にGIか。自信たっぷりで君らしいな」
もちろん宝塚記念も簡単なレースではない。
多くの有力なウマ娘が集まる舞台、春のレースの集大成とも言える。
「よし、宝塚記念で行こう。人気投票もスカーレットなら一位間違い無しだ」
あとはライバルの動向が気になる。
カワカミプリンセスやイナリワン、さらにクラシック級のウマ娘達がどれだけ参戦するか。
「絶対に勝つわ!人気投票でも!レースでも!」

宝塚記念に出走するのは>>254(カワカミプリンセスまたはイナリワン・両方は不可)
254 : キミ   2024/12/17 22:18:30 ID:3VCm2i.oko
カワカミプリンセス
255 : キミ   2024/12/18 23:34:39 ID:KbENAT0d2k
今日はお休み
明日は朝と夜の二回更新します
256 : マスター   2024/12/19 10:33:57 ID:APG6aqy/4.
直近の目標が決まったところで、早速それに向けたトレーニングを開始する。
「スカーレットさん!」
ウォーミングアップを終えた辺りで声が掛かった。
「カワカミ先輩、どうしたんですか?」
「お尋ねしたいのですけれど、次に出られるレースはお決まりですの?」
「はい!ついさっき決めたんです!宝塚記念に出るって!」
カワカミプリンセスは嬉しそうに手を合わせる。
「まぁ!宝塚記念!良かったですわ!それなら私も出られます!」
確かに、カワカミプリンセスなら中距離レースである宝塚記念は合っている。
だが。
「アタシに合わせて出るレースを決めるんですか?」
「はい!スカーレットさんにはジャパンカップで負けてしまったままですもの!今度こそはぶちのめして差し上げますわ!」
ライバルが出るから自分も出る。
あまり主体的な考え方では無いが、ありか無しかで言えばありだ。
トゥインクルシリーズはあくまでウマ娘が主役。
負けたくない相手と競い合うのも一つの走り方だ。
「アタシだって、負けるつもりはありません。受けて立ちます!」
クラシック級から何度も戦ってきたライバルとの再戦。
これまでのように勝負から学び成長出来るはずだ。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>257(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
257 : あなた   2024/12/19 10:36:00 ID:K5dt65mrk.
賢さ
258 : トレーナー   2024/12/19 22:23:02 ID:APG6aqy/4.
「そろそろですね〜」
スカイは机に伏しながらテレビを付ける。
今日はクラシック三冠の最初の一つ、皐月賞が行われる日。
これを見逃す手は無い。
「一番人気は4番ミスターシービー。前走は最終直線からの追込で5バ身差の圧勝でした」
「正直、他のウマ娘とは次元が違いますね」
既にクラシック三冠の最有力候補として認知されている。
「ミスターシービーは依然後方三番手。前は壁になっているがどうするのか」
最終コーナー、ミスターシービーは滑らかなコース取りで外に出る。
「ミスターシービー!いつの間にか三番手にまで上がっている!」
実況者が見失うほどのスムーズな加速。
そのまま先頭に並び、抜き去った。
「大楽勝だ!ミスターシービー!まずは一冠!」
「ふぅ、今日は結構上手くいったんじゃない?」
圧倒的。
レース後もまだ余裕がありそうだ。
「ふふっ」
スカーレットが笑った。
「早く一緒に走りたいわね」

ダイワスカーレットと次に見るレースは>>259(皐月賞以外のGI)
259 : トレぴっぴ   2024/12/19 22:25:30 ID:K5dt65mrk.
天皇賞(秋)
260 : トレーナーさん   2024/12/20 22:18:30 ID:TyKLtR8Pzg
凄まじい強さで皐月賞を制したミスターシービー。
これほどの衝撃を受けたレースはそう何度も無い。
と言いたいが、実際は何度もある。
「この流れで、他のレースも見よう。ちょうど似たようなレースがあるのを思い出した」
そのレースとは、天皇賞・秋。
勝者は当時クラシック級だったシンボリルドルフ。
「さぁ三冠ウマ娘のシンボリルドルフが前を狙っているぞ!」
最終コーナーでは集団の間を縫うようにして進路を確保した。
ただ、まだ前には出ていない。
「すごい踏み込み・・・」
スカーレットが息を飲む。
映像越しでさえ分かる力強さ。
まるで道を譲るかのように周りのウマ娘が後ろに消えていく。
「シンボリルドルフ!脚色は衰えない!四冠目を手にした!」
最終直線に入ってからの一気で纏めて抜き去る勝ち方は今日の皐月賞と似ている。
シンボリルドルフは今年の有馬記念に出る予定。
ミスターシービーも加わる事になればさらに難しいレースとなる。
「今のうちにたくさん研究しておかないとね」
「ああ。まずはこの辺りから見ていくぞ」
映像を巻き戻し、レースを見返す。
新たなライバルが次々と出現している。
全員に勝つために、スカーレットをあらゆる手段で強くしなければ。

ダイワスカーレット達と出かける場所は>>261(屋外施設)
261 : アネゴ   2024/12/20 22:20:00 ID:u.mrASbk9s
野球場(デーゲーム)
262 : お兄さま   2024/12/21 22:25:02 ID:ujgb7LpsBM
休日、スカーレット達と四人で出かける事になった。
向かったのは野球場。
デーゲームの観戦チケットを知り合いのトレーナーから貰ったのだ。
「初球を打った!しかしファーストの目の前!」
試合はビクトリーズが劣勢。
「エラーが失点に繋がっていますね」
ルビーの言うように、ビクトリーズは連続したエラーで点差を広げられてしまった。
「ピッチャーは良いんですけどね〜」
ピッチャーは駆け引き上手な変化球の名手。
スカイは野球に詳しい訳ではないが、駆け引きには精通している。
野球から学べる事もあるはずだ。
「さぁ九回ウラ。ランナーを二、三塁に置いたビクトリーズ。ここで一発が出れば逆転です」
「かっとばせー!ユ!タ!カ!」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あーっと、空振り三振!」
チャンスはモノに出来なかったが、ハラハラした試合を楽しむ事は出来た。
「ねぇ、トレーナー。あれって」
スカーレットが指した方には、メジロマックイーンの姿があった。
「・・・声を掛けてみるか?」

メジロマックイーンに声を掛けるか>>263
263 : キミ   2024/12/21 22:25:30 ID:NYTkPRsa2o
掛ける
264 : 大将   2024/12/22 22:24:02 ID:mytFcF3uyc
「マックイーンさん」
「す、すすスカーレットさん!?」
メジロマックイーンは驚いて飛び上がった。
「ちっ、違いますのよ!これは、その!たまたまチケットをいただいたので観戦に来ただけであって、決して日頃から通っている訳ではありませんの!チケットが無駄になってしまうのはもったいありませんから!この応援グッズも、雰囲気を壊さないように揃えた物でして!」
何故か異常に取り乱していた。
「分かった!分かったから!落ち着いて」
スカーレットが落ち着くように促す。
「こほん、スカーレットさん達もいらっしゃったなんて奇遇ですわね。ユタカ・・・という選手の活躍を見られなかったのは残念でしたが」
「・・・野球好きって事隠してるんですかね」
スカイが小声で言った。
「隠すような事じゃないと思うんだけどなぁ」
もしかすると名家のウマ娘には相応しくない趣味だと考えているのかもしれない。
それか、はしゃいでいるのを見られたくないのか。
「ルビーさんはそういうの気にします?」
「・・・以前の私なら、必要以上に気にしていたと思います」
ルビーも華麗なる一族のウマ娘なので、メジロマックイーンの気持ちが分かるのだろう。
「そうだ!今度また観戦に来ない?マックイーンさんも一緒に!」
スカーレットの提案に、メジロマックイーンは複雑な表情を浮かべる。
「大変嬉しいお誘いですが・・・羽目を外す姿をお見せするのは・・・しかしお断りするのも・・・」
少し考えて、結論が出たようだ。
「・・・分かりました。いつかご一緒しましょう」
「やった!楽しみね!」
友人との約束でモチベーションが上がったのだった。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>265(自由な形式)
265 : モルモット君   2024/12/22 22:25:00 ID:1xIeZ2d07w
階段ダッシュ
266 : アンタ   2024/12/23 22:23:53 ID:t9PeDKmhcY
「今日のトレーニングは階段ダッシュだ」
「ははーん、さては球場からインスピレーションを得ましたね?」
「はは、実はそうなんだ」
ドーム球場の観客席には長い階段があった。
それを見て今日のトレーニングを決めたのだ。
「三人で競争しましょうよ!」
スカーレットが言い出す。
三人が並べるようにいつもとは違う神社へ行く事にした。
より広い階段があるからだ。
「足元には注意するんだぞ」
怪我が無いように気をつけながら、階段ダッシュによる競争が始まった。
「はぁぁぁっ!」
最初はスカーレットがリードしていた。
力強い加速は階段でも発揮されている。
「ここ!」
二つ目の踊り場でスカイが差を縮めた。
踊り場は普通の段よりも広いため、走りのリズムに誤差が生じ、その調整でタイムロスを生んでしまう。
スカイはそれをあらかじめ予測し、歩幅を大きめに取っていた。
「ふっ!」
終盤、ルビーが一気に加速した。
爆発的な末脚でどんどん追い上げる。
「だ、誰が勝った?」
ゴール地点で横から見ていたが、その差は無いように見えた。
セットしていたスマホの映像を見返してみる。
「同着、ですね」
「いや〜三人で同着なんてすごいですね〜」
「悔しいーっ!もう一回!」
それぞれ切磋琢磨し、効果的なトレーニングが出来た。

日本ダービーでのミスターシービーの枠順は>>267(1〜18番)
267 : トレーナーさま   2024/12/23 22:25:00 ID:lZTnM3Cixk
1番
268 : ダンナ   2024/12/24 22:24:28 ID:A7Breip6EU
今日は日本ダービーが行われる日。
観戦するため、実際に東京レース場へ赴いていた。
「やっぱりシービーだよな!」
「1枠1番かぁ。皐月賞の時も4番だったし、内枠でも心配ないな」
「ま、シービーで決まりだろうな」
周りはミスターシービーの話題で持ちきり。
皐月賞のような快勝を望まれているようだった。
「いや〜懐かしいですね〜」
スカイもダービーウマ娘。
一生に一度のダービーの舞台はやはり特別に見えるのだらう。
「おおっと!ミスターシービー出遅れたか!?」
スタートの際、ミスターシービーはやや出遅れてしまう。
逃げや先行のウマ娘ほどの痛手ではないが、体力は余計に消費してしまう。
「シービー先輩、大丈夫かしら・・・」
スカーレットは心配そうだ。
一方、ルビーは慌てない。
「シービーさんは常に楽しんで走られます。おそらくこの状況さえも楽しんでいるのでしょう。そして、楽しんでいる時の彼女は特に速い」
レースで一緒になった事は無いが、ルビーとミスターシービーには交流があるらしい。
「楽しんで走る、か」
メンタルは走りに大きな影響を与える。
悔しさを糧にしたり、走る事自体を楽しんでいたり。
スカーレットの場合は勝ちたいと思う気持ちが速くする。
「メンタル面の成長も考えないとな」

一着と二着のウマ娘の着差は>>269(2バ身以上)
269 : 貴様   2024/12/24 22:25:30 ID:SC960/96ok
5バ身
270 : トレーナーさま   2024/12/25 22:26:43 ID:WHJoGwNe4w
「最内からミスターシービーが抜けてきた!最短距離でダービーを狙う!」
最終コーナーの後半、集団は外に膨らみ始める。
遠心力がかかるせいだ。
しかし、ミスターシービーは上手く重心をコントロールしているため、コーナリングの際に余計な膨らみが無い。
空いた内ラチ側を突いて一気に飛び出した。
「クラシック級のウマ娘とは思えないな」
風を切り、他のウマ娘をどんどん突き放していく。
「強い強い!ミスターシービー!皐月賞に続き!日本ダービーも勝利ぃぃぃっ!二冠達成だぁぁぁぁっ!」
「うおおおおおおおおっ!」
二着のウマ娘との差は5バ身。
皐月賞の時よりも差を広げた状態でのゴールとなった。
「すごい・・・!」
出遅れた事さえ忘れてしまうほどの圧倒的な勝利。
シニア級のウマ娘にも引けを取らない強さだろう。
「早くシービー先輩と戦いたいわ」
スカーレットは強敵を目の当たりにして不敵に笑う。
「宝塚記念に出てくれたら良いんだけど」
「それが一番早いけど、実際は難しいかもな。流石にローテーション的に厳しいと思う」
宝塚記念にはクラシック級のウマ娘も出走出来る。
だが、開催時期の関係でダービーと連戦にする事はあまり無い。
「それなら、本人に聞いてみれば良いんじゃない?」

ミスターシービーは宝塚記念に出走するか>>271
271 : 相棒   2024/12/25 22:27:30 ID:/pRA6RZ7ws
する
272 : トレぴ   2024/12/26 22:19:28 ID:GAwMFAbDRA
今日はお休み
273 : 使い魔   2024/12/27 22:23:17 ID:tKsOyTzb/I
ウイニングライブ前、ミスターシービーの控え室を訪れた。
「失礼します!」
「はーい」
ミスターシービーはストレッチを行っていた。
「シービー先輩、おめでとうございます!」
「ありがと。見てくれてたんだ」
ミスターシービーとスカーレットは合同トレーニングを行った事をきっかけに関わりを持った。
最初に合同トレーニングを行ったのはミスターシービーがデビューする直前。
当時から強かったが、今は予想を超えて成長している。
「シービーさんは次、どのレースに出るか決まってるんですか?」
三冠路線のウマ娘は日本ダービーの後に菊花賞を狙うのが普通。
既に二冠を達成しているならなおさらだ。
「うーん、どうしよっかなー」
悩んでいるという事は、菊花賞一択ではないのか。
「アタシ、早くシービーさんと走りたいんです!もし良ければ、宝塚記念でアタシと戦って下さい!」
単刀直入に言った。
「そっか。じゃあ出ようかな、宝塚記念。良いよねトレーナー?」
「うん、オッケー」
軽いノリで決めた。
「良いのですか?負担が大きいように思いますが」
ルビーが心配するように言った。
日本ダービーから宝塚記念の間は約一ヶ月。
大きなレースの疲れを取るにはやや心許ない。
「うん。でもさ、走りたいじゃん。シニア級のウマ娘と走れるなんてワクワクするよ」
「シービー先輩・・・!」
宝塚記念ではカワカミプリンセスとミスターシービーと戦う事になったスカーレット。
これまでとは少し違う戦いになりそうだ。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>274(スピード・スタミナ・パワー・根性のいずれか)
274 : アンタ   2024/12/27 22:24:30 ID:snyFm/PaO.
スピード
275 : 相棒   2024/12/28 22:23:10 ID:Dxn3MsixlA
宝塚記念に向け、スカーレットの実力をさらに向上させなければ。
「ミスターシービー、カワカミプリンセスの鋭い末脚に対抗するためにはやっぱりスピードを上げないとな」
「そうね。誰にも負けないスピードを手に入れて、絶対に逃げ切ってやるわ!」
今回のトレーニングはパラシュートを使ったランニング。
パラシュートを引っ張って風の抵抗を受けながら走る事で筋力が鍛えられる。
「たあっ!」
ウマ娘のスピードなら、今のような無風状態でもかなりの抵抗を受けられる。
「負けるな!スピードを落とさないように!」
加速すればするほど抵抗は大きくなる。
抵抗に負けないように強く踏み込むのが大事なのだ。
「くっ!?」
ここで、急に強い向かい風が吹いた。
スカーレットの進行が風で止められる。
飛ばされないように必死に踏ん張っている。
「負け、ないわ!」
歯を食いしばり、徐々に前に出始める。
「行けぇぇぇっ!スカーレット!」
「はぁぁぁぁっ!」
ついにスカーレットは強風に打ち勝った。
風を吹き飛ばすような強い走りで駆け抜ける。
「や、やったわ・・・。ふふん!どう?」
「ああ!流石だスカーレット!」
胸を張るスカーレット。
このトレーニングを通じて目に見えて成長していた。
「さぁ!もう一本よ!」

ダイワスカーレットがトレーニング後に食べる物は>>276(夕食)
276 : トレぴ   2024/12/28 22:24:00 ID:9liTg.81e6
カツカレー(ゲン担ぎ)
277 : お前   2024/12/29 22:15:50 ID:Or3LqPfzks
パラシュートトレーニングで疲れ切った身体には、しっかり栄養をチャージしなくては。
「何にしようかしら」
カフェテリアで何を食べるか悩むスカーレット。
「そうだ、アンタが決めてくれない?」
「分かった。そうだな・・・」
ボリューム満点の料理や手軽な軽食、本格的なスイーツまで色々なメニューがある。
その中でも、激しいトレーニングの後に食べるのであれば。
「これにしよう!カツカレーだ!ゲン担ぎにもなるしな」
安易かもしれないが、カツと勝つをかけたゲン担ぎとしてカツカレーを選んだ。
「結構ガッツリ系ね。でも、お腹空いてたからちょうど良いわ」
自分も同じくカツカレーを食べる事にした。
「辛っ」
少しスパイシーなので食欲がかき立てられる。
じんわり汗をかきながら、カレー味になったカツを頬張る。
口が辛くなってきたらサラダを食べて冷やす。
「ふふっ、アンタ美味しそうに食べるわよね」
「本当にこのカレーが美味しいんだから仕方ないよ。カレーは大好物なんだ」
「へぇ。それなら、今度作ってあげるわ。アンタ好みの味に出来るわよ」
お手製のカレーの良さは好きな味に出来るというところ。
家のカレーが一番だという人が多いのもそういったカスタマイズ性の高さが理由にあるのだろう。
「おっ、良いのか?それじゃあ、今度お願いしようかな」
「ええ、楽しみにしておきなさい!たくさん食べて、たくさんパワーをつけて、宝塚記念を絶対勝つわよ!」

宝塚記念当日の予想天気は>>278(晴れ・曇り・雨のいずれか)
278 : お兄さま   2024/12/29 22:16:30 ID:aS8TGwBRRY
279 : アナタ   2024/12/30 22:29:26 ID:yrX2MampXY
「来週末はあいにくの雨。宝塚記念にも影響しそうですね」
天気予報によると、宝塚記念当日は雨。
「雨か・・・そうだ!」
せっかく雨だと分かっているのだから、雨に向けたトレーニングをしよう。
「スカーレット!行くよ〜!」
スカイがホースを使ってスカーレットに向けて放水する。
「きゃっ!?」
ジャージをぐっしょりと濡らし重くする。
雨の中でのレースを想定し、独特な走りにくさに慣れてもらうためだ。
「今日このコースを使うのはうちだけだから、コースもしっかり濡らしておいたぞ」
流石に天候そのものは変えられないが、服とバ場は雨仕様に出来た。
「やっぱり重いわね」
スカーレットのフォームが若干崩れている。
水を吸ったジャージの重さで重心がズレてしまっているのだ。
「フォームをより意識するように」
「はいっ!」
並走しているルビーが走りながらアドバイスをする。
「はぁぁぁっ!」
濡れたバ場に負けない強い踏み込みで最終直線を駆け抜ける。
「ふぅ、少し慣れてきたわ」
「それは良かった。この調子で調整していこう」

ダイワスカーレットのトレーニングを手伝うウマ娘は>>280(登場済みのウマ娘・ただしカワカミプリンセス及びミスターシービーは不可)
280 : キミ   2024/12/30 22:30:00 ID:OcYOWvcPNE
メジロマックイーン
281 : マスター   2024/12/31 22:25:29 ID:QwBv.IWGO6
「まぁスカーレットさん。どういたしましたの?」
「あっ、マックイーンさん!」
雨を想定したトレーニング中、メジロマックイーンがたまたま通りかかった。
「宝塚記念当日が雨予報なので、雨のレースに向けたトレーニングをしてるの」
「そういう事でしたか。であれば、私もお手伝いいたしましょう」
メジロマックイーンはよくこうしてトレーニングを手伝ってくれる。
手伝ってくれるからには、彼女の力になるようなトレーニングにもしたい。
「じゃあ併走をお願いするよ」
メジロマックイーンが着替えなどの準備を済ませて戻ってきた。
「それっ!」
「わぶっ!?」
スカイが容赦無く放水する。
全身びしょ濡れになった二人。
髪から水を滴り落ちている状態でスタートした。
「実は私、雨でのレースは得意ですのよ」
メジロマックイーンがスカーレットの外からプレッシャーをかける。
フォームは崩れておらず、良い意味でいつも通りだった。
「アタシだって!」
濡れた事による重みの変化にも慣れてきたのか、スカーレットの走りにもパワフルさが戻ってきた。
「はぁぁぁっ!」
「たぁぁぁっ!」
競り合う二人。
足元の悪さを全く感じさせない気迫の走りだった。
「良い感じだったな」

ダイワスカーレット達が行くのは>>282(シャワーまたは風呂)
282 : アナタ   2024/12/31 22:26:00 ID:D2xd60y31k
風呂
283 : お前   2025/01/01 22:26:27 ID:xDU5574bLE
トレーニングが終わると、既に夕方になっていた。
まだ夏本番ではないが、日がなかなか沈まないので夕方になったという実感が薄い。
「濡れたままにして身体が冷やさないようにな。早くお風呂に入った方が良いぞ」
トレーニングなので仕方はないが、濡れた服は身体を冷やしてしまう。
寒い時期でなくても風邪を引いてしまう事もあるので注意は必要だ。
「そうね。マックイーンさん、一緒にお風呂行きましょう?」
「ええ。ですがこの時間ですと寮のお風呂は使えませんわね」
寮の風呂はまだ準備中だろう。
「そうですわ!よろしければメジロ家にいらっしゃいませんか?」
「良いの!?是非行かせてもらうわ!」
確かにメジロ家であれば風呂の用意くらいすぐに出来るだろう。
「トレーナーさん達もいかがですか?」
「うーん、ありがたいけどまだ仕事があるから」
「では、お言葉に甘えて」
「わ〜い。行く行く〜」
ルビーとスカイも同行する事になった。
迎えに来た黒い高級車に乗り、四人はメジロ家に向かうのだった。

どのような風呂か>>284(大きさや湯の色など)
284 : アンタ   2025/01/01 22:28:00 ID:7B3Ej6F9FY
物凄く広い内風呂と、箱根から直送した温泉を贅沢に使った岩作りの露天風呂。
285 : お前   2025/01/02 22:30:41 ID:xFAwvQaikI
「すごーい!」
巨大な内風呂に度肝を抜かれるスカーレット。
「にゃはは・・・プールかと思って焦っちゃったよもう〜」
シャワーで身体を洗った後に、大きな風呂に入る。
「熱っ」
身体が冷えていた分、足を湯に入れた瞬間により熱さを感じてしまう。
「こちらのお風呂は普段使い用なのですが、露天風呂もありますのよ」
メジロマックイーンが指した方には外へ続く扉があった。
「おお〜露天風呂!」
しばらくして、四人は露天風呂の方へ移動した。
「まるで温泉ですね」
ルビーはかつてトレーナー達と訪れた温泉を思い出して言った。
岩作りの露天風呂はそれほど大きくはないが、それが逆に雰囲気を作っている。
「箱根から直送した温泉ですので、効能にも期待出来ますわよ」
「お肌にも良いって事ね!」
トレーニングの日々の中でひと時の穏やかな時間を過ごせたスカーレット達であった。

宝塚記念の人気投票でのダイワスカーレットの順位は>>286(1〜3位)
286 : あなた   2025/01/02 22:31:00 ID:8gfecMvsDE
2位
287 : あなた   2025/01/03 22:40:03 ID:46BW4Kmfgg
「さぁ待ちに待ったこの瞬間!宝塚記念のファン投票の結果発表です!」
宝塚記念の人気投票の上位になったウマ娘には優先出走権が与えられる。
テレビ特番でその結果が発表されるので、スカーレット達と一緒に観る事にした。
「という訳で、お次はいよいよトップ3の発表です!第三位は・・・カワカミプリンセス!」
「おおーっ!」
秋華賞ウマ娘で距離適性も合っているカワカミプリンセスが人気投票第三位となった。
「第二位は・・・」
ここまでスカーレットの名前は呼ばれていない。
実績を考えればランクインしていないはずが無いので、第一位か第二位だろう。
「お願い!呼ばれないで!」
テレビ越しに祈るスカーレット。
順位がつくものは何でも一番になりたいのだ。
「ダイワスカーレットです!」
「うーん、惜しかったな」
人気投票は期待度の表れとも言える。
スカーレット以上に期待されるウマ娘と言えば。
「第一位はミスターシービー!無敗の二冠ウマ娘が堂々の一位にランクインです!」
先日日本ダービーを制覇したミスターシービー。
デビューからここまで無敗。
さらに異例の宝塚記念出走。
期待されるのも当然だ。
「悔しい〜っ!」
「この借りはレースで返そう!」
あくまでこれはファンによる人気投票。
レース結果とは関係ない。
「一番期待されているウマ娘を君が倒せば、君が一番だ!」
「・・・確かにそうね!レースで勝てば良いのよ!」
シンプルな考えがスカーレットには合っている。
宝塚記念はもう目の前。
最後まで追い込もう。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>288(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
288 : トレーナー君   2025/01/03 22:41:00 ID:1Sc1IpNF.c
根性
289 : お姉さま   2025/01/04 21:48:39 ID:9shsK6N0Wc
激しい戦いが予想される宝塚記念。
やはり最後に勝負を分けるのは根性だろう。
「今日は潜水をしてもらう。出来るだけ長く潜って、肺活量や根性を鍛えるんだ」
「苦しい状況で我慢するのが大事って事ね」
プールの底に沈めた、紐の付いたダンベルのような重りを使って身体が浮かばないようにする。
水圧や浮力の関係で、水中の方が地上で息を止めるよりも難しい。
きっと良い負荷が掛けられるだろう。
「スタート!」
大きく息を吸い込んで、スカーレットは水中に潜った。
座禅を組んでいる時のように動かず集中している。
「ぷはーっ!はぁっ、はぁっ。何秒!?」
「10秒。最初にしては良い記録だな」
もちろんスカーレットは満足していなかった。
「もう一回よ!すぅぅっ!」
何度も挑戦し、記録は着実に伸びていく。
「はぁっ!何秒っ!?」
「20秒!新記録だ!」
ついに、目標としていた20秒に到達した。
「やったわ!この調子で、もっと!」
「ダメだ。これ以上は負担が大き過ぎる」
「でも!」
スカーレットがこのまま素直に引き下がるとは思わない。
だが、代替案はある。
「そのモチベーションはレース本番に使おう。そっちの方が大事だろう?」
あくまでこれはトレーニング。
宝塚記念のためのトレーニングなのだ。
「・・・はぁ、そうね。今日はこの辺りで終わっておくわ」
納得してくれたようだ。
「本番も近いし、しっかり万全のコンディションにしておかなくちゃ」

宝塚記念当日の天気は>>290(雨または曇り)
290 : 貴方   2025/01/04 21:50:00 ID:AVb4yuW4dg
曇り
291 : 大将   2025/01/05 23:10:32 ID:AOqAVQFA8k
宝塚記念当日。
午前中は降っていた雨は止み、天気は曇りのまま踏みとどまっている。
「せっかく雨に向けたトレーニングをしてきたのに」
「バ場は雨で濡れて不良の状態だ。練習は無駄にはならないはずだ」
そもそも、レースが始まってから雨が再び降り始める可能性もある。
色々な状況を想定したトレーニングが無駄になる事は無い。
「ええ、確かにそうね。それに、どんな状態でも勝つのはアタシなんだから!」
スカーレットの場合、自信を持つ事はプラスになる。
自信を持って実力をしっかり発揮すれば勝てるはずなのだ。
「その意気です。貴方が持つ本来の力を発揮すれば勝利は難しくないでしょう」
ルビーも同じ事を考えていたようだった。
「そうそう。リラ〜ックス」
スカイがスカーレットの肩を揉む。
スカーレットが自信満々なのは普段通り。
つまり、リラックスしているのと同義なのだ。
「これまでのレースやライブでアタシを応援してくれるファンはたくさん増えたわ。その皆が投票して、アタシを応援してくれた。アタシはそれに応えたいの」
「ああ、君ならきっと出来る。・・・全力で勝ってこい!」
スカーレットは強いオーラを放った。
「当然!」
観客による大声援の中、ウマ娘達が次々とゲートインしていく。
「一番人気は12番ミスターシービー。調子も良さそうですね」
「クラシック級での宝塚記念初制覇。この偉業を成し遂げるのは彼女かもしれません」
292 : トレぴ   2025/01/05 23:10:35 ID:AOqAVQFA8k
ミスターシービーは流石の完成度。
遠目で見ているだけで調子の良さが分かる。
「シービー先輩、今日は絶対アタシが勝ちますから」
「うん、全力で楽しもう。やるからにはアタシも勝ちに行くよ」
睨み合う二人から少し離れた所にカワカミプリンセスは立っていた。
「すぅ・・・」
意識を極限まで集中させているらしい。
それを見たスカーレットは声を掛けなかった。
「もちろん、カワカミ先輩にも」
異例づくしのミスターシービーに隠れてしまっているが、カワカミプリンセスも絶対に見逃してはいけない存在だ。
油断すれば一気に貫かれる。
「さぁ宝塚記念!今・・・スタートです!」
暗い曇天の中、宝塚記念が始まった。

ダイワスカーレット以外で逃げるウマ娘の数は>>293(0〜4人)
293 : お姉ちゃん   2025/01/05 23:11:30 ID:6a/TCZ3ziI
0人
294 : トレぴっぴ   2025/01/06 22:22:42 ID:NN/ARhrEtg
「前に出たのはやはり7番ダイワスカーレット。少し離れて2番、さらに1番と16番」
後ろのウマ娘は無理に先頭を奪おうとしなかった。
スカーレットの作戦は既に有名になっている。
スカーレット相手にわざわざ不利な競り合いをしたくないのだろう。
「ペースはやや遅め。中団、一番人気12番ミスターシービーの外には15番カワカミプリンセスがいます」
「ミスターシービーなら上手く抜け出すでしょう」
周りをブロックされていても風のように抜け出すのがミスターシービーのすごさ。
まず間違いなく最終直線での競り合いには参加するだろう。
「おっと、ここでカワカミプリンセス動いた!内ラチ側の隙間に入り込むように前に出た!」
コーナーでのロスを極力減らすために狭い内のコースを選んだようだ。
「・・・動いたわね」
後ろに意識を集中させていたスカーレットは、足音でそれを察知したのか耳をピクリと動かした。
「スカーレットさん、今日は勝たせていただきますわよ」

最終直線突入時のミスターシービーの位置は>>295(4〜10番手)
295 : トレぴ   2025/01/06 22:24:00 ID:46/lvPr6hM
5番手
296 : キミ   2025/01/07 22:22:01 ID:6f0Dy2VwCk
「向正面を越えてコーナーに入ります!」
他に逃げるウマ娘がいなかったため、スカーレットはリードをキープするのに余計な体力を使わなかった。
レース終盤、後ろのウマ娘達が速度を上げたのにもすぐに対応した。
「スタミナは余裕。早めにリードを作っておいた方が良いわね」
スカーレットの高い集中力はさらに高まっている。
瞬時の判断で速度を上げた。
「それじゃ、そろそろ」
ミスターシービーも内から前に出た。
「間もなく最終直線!ダイワスカーレット先頭!ミスターシービーは6番手、いや5番手!カワカミプリンセスも最内からどんどん迫ってきている!」
スカーレットと2番手のウマ娘との差は約4バ身。
予定よりリードを広げられた。
「らあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
カワカミプリンセスが一気に差を詰める。
ミスターシービーはスカーレット以外の前三人に追いつく。
スカーレットは濡れたバ場を力強く蹴る。
「ダイワスカーレットか!ミスターシービーか!カワカミプリンセスか!勝負は全く分からないぞ!」

一着になったウマ娘は>>297(ダイワスカーレット・ミスターシービー・カワカミプリンセスの内一人)
297 : トレーナー   2025/01/07 22:23:00 ID:C7jxna05dk
ダイワスカーレット
298 : お前   2025/01/08 22:27:04 ID:htwNl1vDK2
「はぁぁぁぁっ!」
「たぁぁぁぁぁぁっ!」
「はああっ!」
ついにダイワスカーレット、カワカミプリンセス、ミスターシービーが並んだ。
残り約100m。
内のスカーレットと外のミスターシービーの間にカワカミプリンセスが入っていく。
腕がぶつかりそうなくらいに近い。
「行けぇぇぇぇっ!スカーレットォォォォッ!」
全身全霊、全ての力を振り絞ってスカーレットは速度を上げる。
ミスターシービーは一度下がったものの、再び加速した。
「ここでカワカミプリンセス!カワカミプリンセスが抜け出した!」
死に物狂いで濡れた芝を蹴り、カワカミプリンセスが頭一つ分リードした。
「らあああああああああっ!」
「カワカミプリンセス!カワカミプリンセスが一着でゴールイン!」
「・・・くっ」
スカーレットはおそらく二着。
最後まで粘ったが、惜しくもアタマ差で敗北してしまった。
「残念ですけど、良い勝負でしたね」
「ええ」
しかし、ここで予想外のアナウンスがあった。
「おおっと!?審議!審議のランプが点灯しました!」
審議のランプが点灯したという事は、着順に変更がある可能性があるという事。
そして。
「なんと!カワカミプリンセスはミスターシービーの進路を妨害したとして降着処分となりました!」

レース後のダイワスカーレットの疲労度は>>299(80〜95%)
299 : トレーナー君   2025/01/08 22:28:00 ID:wrN7Lqsl1Q
95%
300 : お兄ちゃん   2025/01/09 22:28:26 ID:p2Wf/NEXgk
「ああああああああああっ!」
誰より先にゴールしたカワカミプリンセスは吠えた。
二度目のGI勝利。
スカーレットとの直接対決を制してリベンジを果たしたのだ、さぞ嬉しいだろう。
しかし。
「・・・え」
最終直線でミスターシービーの進路を妨害したとして三着に降着処分となってしまった。
その結果、一着はダイワスカーレット、二着がミスターシービーとなった。
「・・・シービーさん。申し訳、ありませんでした」
カワカミプリンセスが涙を堪えながら謝罪した。
「別にキミのせいじゃないと思うんだけどな。アタシが一度下がったのは単に限界だったからだし。でも、周りから見れば進路妨害してるように見えちゃったのかな」
カワカミプリンセスは狭いスペースをやや強引に突き進んだ。
接触はしていないものの、ミスターシービーとの距離が近かったのは事実だった。
「アタシは楽しかったよ」
カワカミプリンセスの頭にぽんと手を置き、コースを後にした。
「カワカミ先輩・・・」
「スカーレットさん、おめでとうございます。今度こそは、勝ちたかった、のですけれど」
震える声で、スカーレットを讃える。
「本当はカワカミ先輩の勝ちでした。アタシの本当の勝ちじゃないんです」
レース後すぐ、カワカミプリンセスは世間から非難を受けた。
ミスターシービーの偉業達成を妨害したと思われてしまったのだ。
「はぁ・・・」
控え室でスカーレットは俯いていた。
GI勝利の直後とは思えない。
「疲れたわ・・・」
素直に喜べない結果に、精神的な疲労も溜まってしまっているのだろう。
「今日はゆっくり休もう」
「・・・そうね」

ダイワスカーレットの休養日は何日か>>301(2〜4日)
301 : トレーナー君   2025/01/09 22:29:30 ID:L5A9uROJeo
4日
302 : トレぴ   2025/01/10 22:30:05 ID:dVwH1NtMEE
翌日、学園に戻りスカーレットはそのまま休養に入った。
怪我や体調不良は無いものの、疲労度はかなり高い。
四日間を休養に充て、回復させる事にした。
「スカーレット、結構メンタルに来てるみたいですね」
「ああ。勝った気がしないんだろう」
スカーレットは宝塚記念を制覇したのだが、ゴールインしたのはカワカミプリンセスが先だった。
スカーレットにとって真の勝ちでなければ価値は無いのだろう。
「私達がカワカミさんに出来る事は無いのかもしれません。ですがスカーレットさんに対してなら」
ルビーが言った。
「そうだな。何とか良い方法を探そう」
もうすぐ夏合宿が始まる。
それまでに気持ちをすっきりさせてあげたい。
「ウェーイ!お嬢いるー?て何?皆サゲじゃね?」
トレーナー室のドアが勢い良く開かれる。
ダイタクヘリオスだ。
「実は・・・」
事情を話すと、ダイタクヘリオスはすぐに答えを出した。
「それなら踊るっきゃないっしょ!ダンシンでハッピー的な?あ、ならライブすっか!絶対アガるって!」

ライブを行う場所は>>303(学園外のどこか)
303 : マスター   2025/01/10 22:31:30 ID:jO5vPkSjvI
東京ドーム
304 : アナタ   2025/01/11 22:23:30 ID:Nf2FkcvIE2
「ライブか・・・良い案かもしれないな」
音楽は気持ちを豊かにさせる。
楽しく歌い踊ればきっとスカーレットの気分も良くなるはずだ。
「カワカミとかシービーパイセンとかさ!全員呼ぼーぜ!そだ!巷で話題のグラライ先にやっちゃう?」
ハローさんが進める、全てのウマ娘がファンへ感謝を伝えるためのライブを開催する、それがグランドライブ計画。
ダイタクヘリオスの提案はグランドライブ計画と似ているように思えた。
「それは難しいかと。ですが、ライトハローさんに協力をお願いするのは良いかもしれません」
グランドライブ本番は来年の初め頃に開催される予定。
半年以上も早めるのは非現実的だ。
「じゃあグランドライブの予行練習って感じでやったらどうです?告知ライブをちょっと豪華にして」
スカイが提案した。
「よし、ハローさんに早速相談してみよう」
メッセージを送るとすぐに返事が来た。
「ちょうど近くにいるから今から来るって」
しばらくして、ハローさんが到着した。
「ちょうど、次回の告知ライブは規模を大きくする予定だったんです!実は、東京ドームを押さえているんですよ!」
「東京ドーム!?」
思わず大きな声を出してしまった。
これまでの告知ライブとは比べ物にならない規模の大きさ。
そこでの告知ライブを実現させられるのはハローさんの並々ならぬ努力のおかげだ。
「宝塚記念でのモヤモヤ、きっと晴らせるはずです!音楽の持つ力で!」

告知ライブに参加するウマ娘の数は>>305(20〜100人)
305 : お兄ちゃん   2025/01/11 22:24:30 ID:DR.sucMNdQ
100人
306 : お姉さま   2025/01/12 22:45:43 ID:RlbOvz.JJI
スカーレットが休みの四日間、告知ライブについて詳細を次々と決めていった。
そして、やっと本人に伝える時が来た。
「スカーレット、次の告知ライブは東京ドームでやる事になった。そして、メインはダイワスカーレット、カワカミプリンセス、ミスターシービーだ!」
「え」
スカーレットは目を丸くする。
「先輩達と・・・?」
「そうだ!宝塚記念はちょっと後味が悪かっただろ?だから、このライブで改めてスッキリしよう!」
特に、カワカミプリンセスは落ち込んでいるはずだ。
世間からの厳しい声に対する返答として、三人が並んで歌い踊る姿を見せる。
きっと良い方向に動くはずだ。
「・・・分かったわ。先輩達にも話してみなくちゃね」
完全な同意という訳ではなさそうだが、納得はしてくれた。
「今回の参加者は百人くらい集めるつもりだ。とにかくをたくさんの友達を誘ってくれ」
誘う過程で友人との交流が出来れば、それも気分転換になって良いだろう。
「まずはウオッカとマーチャンね。前から興味持ってたし。あとは・・・」
呟きながら考え込むスカーレット。
「最高のライブになると良いな」

告知ライブでのダイワスカーレットの出番の回数は>>307(1~3回)
307 : お前   2025/01/12 22:46:30 ID:HBYsDaaNrs
2回
308 : 相棒   2025/01/13 22:33:08 ID:m7ZmrWDBoU
「そんでデカい炎がバーンってなんだよ!絶対カッケーだろ!」
「バッカじゃないの!?そんな事したらステージで踊ってる自分が黒焦げになるわよ!」
「やってみなくちゃ分かんねーだろ!」
今年も夏合宿が始まった。
バスから降りてすぐに、スカーレットとウオッカは喧嘩を始めた。
「今日もいつも通りの二人なのです」
アストンマーチャンは少し離れた場所から見守る。
「大体、何でお前は二曲も出番があって、俺には一曲なんだよ!贔屓だ贔屓!」
「実力だから当然でしょ!」
「実力なら俺だってあるっての!」
スカーレットはソロで一曲披露する他に、カワカミプリンセス、ミスターシービーと三人で披露する曲もある。
対するウオッカにはソロパフォーマンスの予定は無い。
「まあまあ、その辺りにしておこう」
「トレーナー」
仲裁に入り、とりあえず他の生徒の邪魔にならない場所へ移動させる。
「確かに今回、ウオッカの出番は一回だ。でも今回が初めての参加だから仕方ないだろう?」
「そりゃそうだけどさ・・・」
理屈では分かっているが何となく納得出来ないようだった。
「だけど、本番には間に合ってる。グランドライブ本番はさらに大規模になるから、君の出番も増えるはずだ」
「終わり良ければ全て良し、という訳ですね」
アストンマーチャンが補足した。
「まぁ、そうかもな。よし!じゃあ今回は本番のための練習って事にするぜ!スカーレット!本番、どっちが盛り上げられるか勝負だ!」
「ふん!望むところよ!」

ダイワスカーレット達と次に行うトレーニングは>>309(自由な形式)
309 : トレーナー   2025/01/13 22:34:30 ID:H.9ee2y6J6
高地トレーニング
310 : トレーナー   2025/01/14 22:21:59 ID:u41STpJi3E
夏合宿最初のトレーニングは、到着したその日に行う事になった。
明日からは天気が悪くなるらしいので、予定を変更したのだ。
「これからやるのは高地トレーニング。まずはこの山を登って、標高1800mくらいまで行こう。そこで走り込みだ」
「スカーレット!マーチャン!先行くぜ!」
「あっ!待ちなさいよ!」
スカーレットと親しいウオッカとアストンマーチャンも一緒にトレーニングをしてくれる。
合宿所近くに標高約2000mの山が一つある。
登山道も整備されているためトレーニングにもよく利用されている。
「俺は先に行ってるから、三人はアップを済ませたら登り始めてくれ」
「了解なのです」
ウマ娘の脚力には追いつけないので先に出発した。
「先行くわよ!」
「俺が先だ!」
結局途中で追い越されてしまった。
「はぁ、はぁ。まずは右回りで10周してくれ」
広くなっている場所で待っていた三人に指示を出し、その場に座り込む。
酸素が薄く、呼吸が苦しい。
心肺機能の強化にはうってつけの環境だろう。
「はぁっ、はぁっ、ふっ。バテてるんじゃないの?」
「んな訳、ねぇだろ」
「ふぅ、はぁ、皆揃ってへろへろです・・・」
高地トレーニングで、スタミナを効率的に鍛える事が出来たのだった。

ダイワスカーレットと出かけるウマ娘は>>311(カワカミプリンセスまたはミスターシービー)
311 : 貴方   2025/01/14 22:23:00 ID:.MjhLSTRv2
カワカミプリンセス
312 : お兄さま   2025/01/15 22:25:55 ID:vyqLR/R0qs
「ふぅ、夜はちょっとだけ涼しいわね」
高地トレーニングをした日の夜。
入浴後のスカーレットは夜風に当たりながら合宿所の近くを散歩していた。
「あ」
海沿いを歩いていると、同じく散歩をしていたウマ娘に出会った。
「カワカミ先輩」
「スカーレットさん・・・」
カワカミプリンセスはどこか気まずそうに視線を逸らす。
「先輩も散歩ですか?」
「え、ええ」
スカーレットはカワカミプリンセスの隣に立ち、自然に一緒に歩き始める。
「そうだ、今度一緒に告知ライブの練習しませんか?」
スカーレットは既に告知ライブへの参加を誘っていた。
しかし、カワカミプリンセスは参加する意向を示していたものの、そこまで乗り気ではなさそうだった。
「・・・今の私に、皆さんを楽しませるライブが出来るでしょうか?」
ゆっくりと歩きながら不安を漏らす。
「大丈夫ですよ!カワカミ先輩はいつも何にでも全力で頑張ってるって事、ファンにも伝わってると思います!宝塚記念でも、全力でアタシと戦ってくれましたし」
スカーレットも、宝塚記念で感じたモヤモヤが完全に消えた訳ではない。
それでも、気持ちは前に向き始めている。
「・・・ありがとうございます。姫たるもの、こんな弱気ではいけませんわよね」
そう言うと、カワカミプリンセスは拳を握った。
「どっせぇぇぇぇぇぇぇい!」
拳を空に向かって思い切り振り抜いた。
空気が叩かれ、衝撃波が生じる。
「気合い!入りましたわ!」
スカーレットはそれを見て微笑む。
「やっぱり、こっちの方がカワカミ先輩らしいです」

ダイワスカーレットとカワカミプリンセスが遊ぶのは>>313(海やビーチで出来る遊び)
313 : トレ公   2025/01/15 22:27:00 ID:NnCUv7W8IQ
砂の城を作る
314 : 相棒   2025/01/16 09:04:27 ID:o9AzrYCyYI
毎回2分以内くらいに安価かえってきて、投稿秒数も毎回00か30なんだけど、何か仕込んでないか?
315 : スレ主   2025/01/16 22:28:59 ID:RiVRpU.ics
自演や仕込み等はしておりません
316 : お前   2025/01/16 22:29:03 ID:RiVRpU.ics
「昨日はハードなトレーニングだったし、今日は休みにしよう」
標高の高い山に登るだけでもかなり大変だった。
ウマ娘達は強靭な脚力のおかげで楽々登ってしまったが、ヒトである身にはかなり限界に近い登山だった。
今も脚が棒のようになってしまっている。
「遊びに行くわよ!」
午後から雨が降るので、外に出て遊べるのは今のうちだけ。
せっかくの夏合宿なので、夏らしい遊びを提案した。
「それなら、砂で城を作るのはどうだ?出来た城と写真を撮るのが最近流行ってるらしいんだ」
生徒の間で噂になっているのを耳にした。
「良いわね。そうだ!カワカミ先輩も誘おうっと!」
スカーレットとカワカミプリンセスの関係は悪くなさそうだ。
もしかすると、昨晩にでもきっかけがあったのかもしれない。
「姫と言えばお城!お城と言えば姫ですわね!是非!」
こうして、二人は砂の城を作り始めた。
明らかに土台が大きい。
「すごい大作になりそうだな・・・」
少し離れた場所から見学する。
「らららららららららっ!」
カワカミプリンセスの連打で砂を抉り、大まかな形を作っていく。
「ここを、こうして!」
スカーレットの正確な整形で城が飾り付けられていく。
しばらく試行錯誤して。
「出来たー!」
「これは大傑作ですわね!」
とてつもなく巨大で華やかな城が完成した。
「皆に見せなくちゃ!」

城を披露する人数は>>317(2〜10人)
317 : アナタ   2025/01/16 22:30:00 ID:Jp4BVmLatw
10人
318 : マスター   2025/01/17 22:30:30 ID:XDvfVn8MHo
今日はお休み
319 : トレーナーさん   2025/01/18 22:20:07 ID:pCh.CxF6P2
「見てトレーナー!すごいでしょ!」
まるで子供のように無邪気に作品を指さす。
「ああ!まさに芸術作品だ!」
スカーレットは誇らしげな表情で胸を張った。
「マ!?ガチの城じゃん!」
「これスカーレット達が作ったの?すごいね!」
たまたま通りかかったダイタクヘリオスとメジロパーマーも驚いている。
ハイテンションな二人に釣られて、周りのウマ娘も集まってきた。
「おっ、こいつぁ立派な城じゃねぇか!」
「細部まで精巧に作られていますね」
「あまりの完成度に、きゃっとするな。・・・ふふっ」
偶然にも、知り合いばかりが集まって来ている。
「実に見事!流石スカーレット君だ!」
「はわー!すごいなー!」
「味付けはまだだよな?こんにゃく味で良いか?」
多くの生徒に囲まれ、スカーレットとカワカミプリンセスはその対応に追われる。
賞賛されたり写真を求められたりしている。
「こんな城にいつか住んでみたいな」
「まぁ!楽しみですわね!」
トレーナーと話している間、カワカミプリンセスの尻尾は鞭のように激しく振るわれていた。
褒められるのは自己肯定感を高めるのに役立つ。
宝塚記念での降着以降メンタルが不安定になっていたカワカミプリンセスには特に良い影響を与えるはずだ。
「あともう一押しだな」
心のダメージはそれなりに癒えてきている。
「告知ライブで楽しく歌って踊る。そうしたら完全に立ち直れるはずだ」
モヤモヤを晴らすため、必ず成功させなければ。

ダイワスカーレットと一緒に食べる料理は>>321(昼食)
320 : トレぴ   2025/01/18 22:21:00 ID:vzhof3Pdqc
オムライス(チーズ入り)
321 : お姉ちゃん   2025/01/19 00:00:20 ID:PihpQmhwvY
釜玉うどん
322 : お姉さま   2025/01/19 22:15:06 ID:j9ytqFiIyU
昼頃、雨がポツポツと降り出した。
スカーレットとカワカミプリンセスが作った砂の城は雨水が染み込んで崩れ始めてしまった。
「儚いわね・・・」
「でも、だからこそ芸術的だな」
砂の城を見送った後は食堂へ向かった。
「何を食べようか」
「学園ほどじゃないけど色々あるわよね。オムライスとかうどんとか」
「おっ、うどん!最近食べてなかったしうどんにしようかな」
メニューを詳しく見てみる。
「釜玉うどんだって。アタシこれにしようかしら」
「じゃあ俺もそれにするよ」
うどんに生卵を絡めて食べる料理で、主に醤油で味付けされる。
「美味しいっ!」
濃厚な黄身が醤油とよく合う。
麺は柔らかめで、喉越しが良く食べやすい。
「ところでトレーナー。次のレースはどうするの?」
スカーレットが切り出した。
宝塚記念後から今まで、バタバタしていて次走についての決断は一旦保留にしていた。
「有馬記念前に秋のGIに出るのが良いんじゃないかと思ってる。候補は四つ。天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンカップ、マイルチャンピオンシップだ」
秋シニア三冠の一つ目、天皇賞・秋。
ティアラ路線の集大成、エリザベス女王杯。
連覇を狙うジャパンカップ。
久しぶりのマイル戦、マイルチャンピオンシップ。
どれに出てもきっとスカーレットは活躍出来るはずだ。
「うーん、どれも捨てがたいわね・・・」

ダイワスカーレットの次走は>>323(天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンカップ、マイルチャンピオンシップのいずれか)
323 : トレーナーちゃん   2025/01/19 22:16:30 ID:PihpQmhwvY
エリザベス女王杯
324 : お姉さま   2025/01/20 22:25:18 ID:kn5sjGgAdo
釜玉うどんを食べながら、スカーレットと次のレースについて考える。
それぞれにメリットがあり、デメリットがある。
ただし、どれを選んでも決して後悔はさせない。
勝たせるために最善を尽くす。
「決めたわ!」
食べ終わったスカーレットは立ち上がって言った。
「アタシ、エリザベス女王杯に出る!」
周りの注目が集まり、ざわざわとし始める。
「理由を聞いても良いか?」
京都レース場で行われる芝2200mのGI。
主にティアラ路線のウマ娘が挑むレースだ。
ティアラ路線で圧倒的な強さを見せてきたスカーレットには合っていると思う。
「直感よ!」
「直感か」
スカーレットは頭が良い方だが、感覚的な部分も多く備えている。
「何となくだけど、良いレースが出来そうな予感がするの。自分でも、根拠が無いなって思う。でも、エリザベス女王杯を走りたい」
「分かった。俺は君を信じてる。君の予感を間違いにはさせないよ」
エリザベス女王杯は元々候補に上がっていたレース。
プランを大きく変える必要は無い。
「新しい目標に向けて頑張ろう!」

ダンスの練習を手伝うウマ娘は>>325(登場済みのウマ娘一人)
325 : トレーナーちゃん   2025/01/20 22:26:15 ID:EZCIYXcM/I
ミスターシービー
326 : 大将   2025/01/21 22:27:49 ID:8VzKcZ0O4Q
告知ライブのため、参加者が集まってダンスの合同練習をする事になった。
「決めポーズ!」
チーム<アルタイル>の三人のウマ娘ももちろん参加している。
「皆さん良いですね!では、ここからは二人一組になって練習していきましょう!出来れば普段あまり組まない人とペアになって下さいね!」
普段とは違う相手の動きに合わせるのは良い練習になる。
「お嬢〜!一緒にやろ!」
「ごめんヘリオス!私が先だったから!」
ルビーはメジロパーマーとペアになった。
「おいスカイ!おめーベース担当で良いか?アタシカスタネットやるからよ!」
「ちょっ!?ゴルシさん!?た、助けて!」
スカイはゴールドシップに引っ張られていった。
「スカーレット、アタシと組まない?」
「シービー先輩!是非お願いします!」
ミスターシービーの誘いを受けるスカーレット。
宝塚記念で激闘を繰り広げたライバルとペアになった。
「うーん、ステップ揃わないねー」
二人とも完成度は高いのだが、息はあまり合っていない。
「もう一度最初からやりましょう!」

最も完成度が高かったペアは>>327(ダイワスカーレットペア・ダイイチルビーペア・セイウンスカイペアのいずれか)
327 : 貴方   2025/01/21 22:28:30 ID:nyV2SJSAcE
ダイイチルビーペア
328 : トレーナー君   2025/01/22 22:34:06 ID:UkgUib6T1k
「さあ!練習の成果を一組ずつ披露してもらいましょう!」
二人一組での練習を三十分ほど行った後、成果を順番に披露する事になった。
「ルビー!頑張れーっ!」
ルビーとメジロパーマーの番。
手や脚だけでなく、もっと細かな部分までぴったりと揃った完璧なダンスだった。
体格の違う二人だが、良い意味でそれを全く感じさせない。
「ガチすぎな!パマちんもお嬢もエグいって!」
「まぁね〜。小さい時から色々と教わってきたからさ」
メジロパーマーが他人に合わせるのが得意なのはそういった教育の成果なのかもしれない。
「おりゃおりゃーっ!忍法猫回し〜っ!」
「わ〜」
ふざけているように見えるゴールドシップだが、しっかりとスカイが舞っているように見える。
ある意味優秀な引き立て役だ。
「最後はアタシ達だね」
スカーレットとミスターシービーのダンスが始まる。
「ちょっ、アドリブ多過ぎ!でも、食らいついてみせる!」
ミスターシービーのアドリブに、スカーレットは何とか合わせる。
激しい動きの中にも、しっかりとした基本が見える。
「皆さん流石ですね!特にダイイチルビーさん、メジロパーマーさんのペアは高い完成度でした!」
ペアになってのダンス練習で、告知ライブに向けてパフォーマンスに磨きがかかった。

一緒に出かけるのは>>329(ダイイチルビーまたはセイウンスカイ)
329 : キミ   2025/01/22 22:35:00 ID:IpPN6Nf5zM
セイウンスカイ
330 : マスター   2025/01/23 22:22:44 ID:8DEIuPOnT.
合宿所の近くに新しくパン屋がオープンしたらしいので、スカイと一緒に行ってみる事にした。
「昨日のルビーさんのダンス、すごかったですよね〜」
「ああ。ドロワを思い出したよ」
ドロワではルビーとスカイが華麗な踊りを披露し、審査員特別賞も受賞した。
ダイワスカーレットとカワカミプリンセスもベストデートに選ばれた。
我らがチーム<アルタイル>はレースだけでなくダンスも得意らしい。
「あ、ここですね」
店の前には開店祝いの花がいくつも飾ってあった。
店内は木の温かみを感じる内装で、パンの良い香りが漂っている。
「おお〜。どれも美味しそうですね〜」
「いっぱい買って皆で食べよう!」
パンの種類は多くどれも魅力的。
とても一つや二つに決め切れない。
「おっ、カレーパン!こっちはベーコンエピ!チーズパン!」
「もうトレーナーさんってばはしゃぎ過ぎですよ〜」
「あはは、ごめんごめん。どれも美味しそうだから」
二人でパンを楽しく選んだ。
大量のパンが入った袋を抱え、合宿所に戻る。
スカイの表情は幸せそうだ。
「はいはーい。早い者勝ちですよ〜」
スカーレットは嬉々として手を伸ばそうとするが、手に取る前に躊躇いを見せた。
「お好きなものを」
「はいっ!ありがとうございます!」
ルビーに促され、改めてスカーレットはパンを選ぶ。
「美味しい!」
「また今度買いに行こうか」

ダイワスカーレット達と次に行うトレーニングは>>331(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
331 : トレーナーちゃん   2025/01/23 22:24:00 ID:hPaxyOhKac
賢さ
332 : トレピッピ   2025/01/24 22:21:49 ID:kmHYxhg99s
スカーレットの次なる目標はエリザベス女王杯。
今日は改めてエリザベス女王杯を知ってもらう事にした。
「まずは基本的な条件について。京都レース場、芝2200m、右回りのGIだ」
今回のレースは2200m。
スカーレットが経験した事の無い距離だ。
「ここで問題だ。400mで割り切れない距離の事を何て呼ぶか分かるか?」
スカーレットは勢い良く挙手した。
「はいっ!非根幹距離!」
「正解!逆に400mで割り切れるのは根幹距離だ」
大きなレースは大抵は根幹距離で行われる。
2000mでも2400mでもない、絶妙な距離。
仕掛けるタイミングをしっかりと練習しておかないといけない。
「エリザベス女王杯には上り坂と下り坂がある。特に下り坂は結構急だ」
この下り坂は京都レース場の特徴として有名。
しかし、秋華賞などとは距離が違うため同じような走り方が通じるとは限らない。
「実際に走って練習したいわね」
レース場でトレーニングする機会はそうそう無い。
前哨戦や、似たようなコースで練習するのが主だ。
「そうだな・・・それならあれを使おう」
こんな時にとても便利なものがある。
「VRウマレーターの出番だ!」

トレーニングを手伝ってくれる三女神は>>333(ゴドルフィンバルブ・ダーレーアラビアン・バイアリータークのいずれか)
333 : 貴方   2025/01/24 22:22:30 ID:m4B0bdtBEw
バイアリーターク
334 : トレーナー君   2025/01/25 22:26:10 ID:AaOM.b/0EQ
VRウマレーターを使い、本物そっくりのVR空間にダイブする。
実際にコースに行かなくても練習が出来るのだ。
「バイアリーさん、今日はよろしくお願いします」
「私の訓練は甘くないぞ!全力で臨め!」
「はいっ!」
サポートAIである三女神の一人、バイアリータークさんに協力してもらう事になった。
規律を重んじる厳しい性格だが、それもウマ娘達のためを思っているからこそだ。
「まずは実際に走ってみるべきだな。私に続け!」
スカーレットがバイアリーさんを追って走り始める。
「ほぼレース中間、約1050m地点から1375m地点までが上り坂だ」
三女神もウマ娘であるため、解説しながら走る事が出来る。
「この下り坂が仕掛けるベストポイントだ。機を逃すなよ!」
一周した後、休憩を挟む。
「ふぅ。VR空間なのに、現実みたいに疲れるわね」
「筋肉への負荷は現実の肉体にもフィードバックされてるから、ちゃんとトレーニングにもなってるぞ」
コースの勉強だけでなく、肉体も鍛えられるのだ。
「次は本気で走るぞ!お前の全力を見せてみろ!」

併走の勝者は>>335(ダイワスカーレットまたはバイアリーターク)
335 : トレーナー   2025/01/25 22:27:00 ID:VMV0MyNbT6
ダイワスカーレット
336 : お兄さま   2025/01/26 22:13:21 ID:EPRNkOaX8E
バイアリーさんが手を叩くとゲートが出現した。
このようにVR空間内では何でも出来るのが三女神という存在だが、レースでは自分の脚で走る。
培われてきた叡智を結集した、ウマ娘が理想とする走りで正々堂々と競うのだ。
「はぁっ!」
ゲートが開くと同時にスカーレットが勢い良く飛び出した。
もちろんいつも通り逃げる。
「バイアリーさん、フォームに一切の無駄が無い。流石だ」
まさに研究、研鑽を積み重ねてきた走り。
「はっ!」
「仕掛けた!」
下り坂が始まってすぐ、バイアリーさんが一気に加速し、スパートをかける。
スカーレットもそれに反応して速度を上げた。
「誰が相手でも、負けないっ!」
スカーレットを外から追い抜こうとするバイアリーさん。
しかしスカーレットはギリギリ耐え続けている。
「ほんの少しでも良い。先頭さえキープしていれば勝てる!」
これがスカーレットと共に辿り着いた答え。
たとえ三女神が相手でもこの走りは揺るがない。
「行けぇぇぇっ!」
最終直線に入っても依然粘っている。
バイアリーさんのスピードは落ちるどころか上がってさえいる。
つまり、スカーレットも同じようにスピードを上げているのだ。
「AIである私達には無いもの。それがお前にはあるのかもしれないな」
サポートAI、三女神バイアリータークとの本気の併走。
制したのはダイワスカーレットだった。
「よしっ!」
「アタシが一番!」

ダイワスカーレットとバイアリータークと一緒に行く場所は>>337(京都にある観光スポット)
337 : 貴方   2025/01/26 22:16:59 ID:8mhXE1hzKU
清水寺
338 : モルモット君   2025/01/27 22:26:52 ID:LhyhghyVmI
「良い走りだった!褒美のクルミだ!」
スカーレットの掌の上にクルミが出現する。
「く、クルミ?」
確かにクルミは必須脂肪酸や不溶性食物繊維などの栄養が豊富に含まれている。
マチカネタンホイザもトレーニング後にアーモンドを食べていた。
「トレーニングは以上だ。ついでだ、どこか行きたい場所はあるか?」
VRウマレーターの使用時間は少し残っている。
バイアリーさんのご好意で、好きな場所へ連れて行ってもらえる事になった。
「じゃあアタシ、清水寺に行きたいです!京都っぽい場所なので!」
エリザベス女王杯は京都レース場で行われる。
エリザベス女王杯に向けてモチベーションを上げられるだろう。
「良いだろう!」
バイアリーさんが手を叩くと清水寺に瞬間移動した。
と言うよりも、自分達の周りが清水寺に変化したのだろう。
「ここが有名な清水の舞台ね!」
「良い景色だな」
青い空と山々のコントラストが美しい。
レース場だけでなくこのような観光地も本物そっくりに再現出来るとは、技術の進歩には驚かされる。
「清水の舞台から飛び降りるという言葉がある。死んだつもりで思い切って大きな決断をするという意味だ」
「実際、飛び降りた人もいたんだ。江戸時代の話だけどな」
願掛けのために飛び降りるのがほとんどだったらしいが、現在ではもちろん飛び降りるのは禁止されている。
「飛び降りたり死んだりするつもりなんて毛頭無いけど、決断は思い切り良くしたいわね」
「その意気だ。引き続き励め!」
バイアリーさんに激励され、VR空間を後にした。

告知ライブでパフォーマンスを行う曲数は>>339(10〜20曲)

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