安価で決める自由なスポ根
1 : お姉ちゃん   2023/07/04 08:19:30 ID:6VsVIHkGTs
前作
https://umabbs.com/patio.cgi?read=2378&ukey=0&cat=sc

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します

主人公の性別は>>4(ヒト男性・ヒト女性・ウマ娘のいずれか)
574 : トレーナー君   2024/02/17 22:25:09 ID:jLo0OQVitA
「今日やるのは山登り。出来るだけ速く登って、出来るだけ速く下りる」
「うへぇ〜」
夏合宿と言えば海のイメージが強いが、近くにはトレーニングに向いた山もある。
登山で足腰を鍛えつつ、スピードも意識させる。
速度の限界を突破するためのトレーニングだ。
「君のスピードについて行く事は出来ないから、代わりにこれを」
「カメラ?」
小型のアクションカメラをスカイの頭に装着し、トラブルが起きないようにカメラ越しに見ておく事にする。
リアルタイムでこちらに映像と音声が送られ、逆にこちらから声を送る事も出来る。
「スカイ、いってらっしゃい」
「はーい」
スカイは山道を疾走する。
トレーニングに使われる事も多い道は整備され、走りながらでも安全に登山出来る。
「そこを右だ」
途中にある分かれ道も、カメラ越しに指示を出せば迷わず進める。
「よし、一旦休憩にしよう」
七割近く登った所で休憩に入る。
「ふぅ~」
その時、スカイの目線の先にある草むらが動いた。
風による揺れ方ではない。
ガサゴソと音を立てている。
「ちょっ、何かいるんじゃないですか!?」

セイウンスカイが山で遭遇した生物は>>576(山に生息する生物またはウマ娘やヒト)
575 : トレーナー君   2024/02/17 22:26:30 ID:NMWRXZ1hdg
ツキノワグマ
576 : マスター   2024/02/17 22:26:36 ID:3vCadUwPnk
鹿の群れ
577 : モルモット君   2024/02/18 22:12:58 ID:NnSUgBEeTM
「気を付けろスカイ。不意に動かず様子を見よう」
その時、草むらが大きく揺れて、中から何かが飛び出した。
「にゃっ!?」
スカイは口を塞ぎながら声を漏らした。
出てきたのは。
「し、鹿?」
鹿はスカイの方をしばらく見ると、跳ぶようにどこかへ行ってしまった。
「ふぅ・・・凶暴な動物じゃなくて良かったですね〜」
すると、またしても草むらが蠢いた。
「また鹿だ!?」
次々と鹿が飛び出してはスカイには目もくれず去っていく。
「鹿の群れなんて、この山にもいたんですね・・・」
群れが走り去った後、スカイに言う。
「スカイ、跳ねるように走ってみてくれ。さっきの鹿みたいに」
「跳ねるように?・・・まぁ、良いですけど」
スカイは軽やかな足取りで山を登っていく。
まるで鹿だ。
「意外と良いですね、これ」
あっという間に頂上までたどり着いた。

頂上に滞在する時間は>>578(60分以内)
578 : トレぴっぴ   2024/02/18 22:13:15 ID:SKkqYS2RDA
45分
579 : 大将   2024/02/19 21:04:15 ID:wQgNgsY7cY
山の頂上は広場のようになっており、休む事が出来るようになっている。
「んん〜っ!空気が綺麗で気持ち良いですね〜!こりゃお昼寝しがいがありそうだ〜!」
スカイは晴れ渡った空に向かって伸びる。
カメラ越しに見ても空気が澄んでいるのが分かる。
「休憩がてら少し昼寝しても良いよ」
「やった〜!トレーナーさんも一緒に寝ます?」
天気の良い頂上の広場でスカイと一緒に昼寝を出来たらどれだけ気分が良いだろうか。
その場にいない事が悔やまれるが、今から登っても間に合わない。
「起こす係が必要だから、俺は起きておくよ。また今度な」
「ふぁ〜。じゃ、お休みなさ〜い」
スカイは欠伸をすると、ベンチに寝転がった。
カメラの映像は空に固定され、しばらくすると寝息も聞こえてきた。
「疲れただろうな」
跳ねるように登る方法は、速く登れるが体力の消費も激しいはずだ。
眠りに落ちるのが早いのも納得だ。
「すぅぅぅ・・・。トレー・・・ナー・・・さん・・・」
寝ている間もトレーニングをしているのだろうか。
「食べないでくださ・・・」
「何の夢なんだ?」
約45分後、スカイを起こす。
「おーい!スカイ!そろそろ下山するぞー!」
「うぅ・・・もうですか・・・?」
トレーニングと気分転換を同時に出来てお得な日になった。

ダイイチルビーと出かけた場所は>>580
580 : マスター   2024/02/19 21:12:07 ID:yaUo24G9Rs
アウトレットモール
581 : モルモット君   2024/02/20 22:16:18 ID:dmOYIvL5GI
今日はルビーとスカイのトレーニングは休み。
せっかくの休みなのでルビーと出かける事にした。
スカイは友人と遊びに行ったので今日はルビーと二人きりとなった。
「それにしても色々な店があるな」
「はい。全て見て回るには一日では足りないでしょう」
合宿所から少し離れたアウトレットモールにトレーニング用品を見に来ていた。
せっかくなので他の店も回ろうとしたが、流石に全て回るのは無理だ。
特に気になった店にだけ寄っていこう。
「トレーナーさん、ここを見ていきませんか」
「服?でもここ男性用の服の店だぞ?」
「私の服を見るのではありませんが」
「・・・俺のって事か」
ルビーに服を選んでもらった。
「次は何か食べましょう」
「そうだな・・・あ、ハンバーガーなんてどうだ?」
期間限定のトリプルバーガーを揃って注文した。
「トレーナーさん、ソースが」
「おっと。ありがとうルビー」
口元に付いてしまっていたソースを拭き取ってくれた。
「このシューズが良さそうだな」
「一度履いてみましょう」
もちろん本題であるトレーニング用品も見た。
「今日は色々回れたな」
「はい。充実した日になりました」

セイウンスカイがダイイチルビーと共に行うトレーニングは>>582(自由な形式)
582 : マスター   2024/02/20 22:16:39 ID:r0w1YggmPw
スクワット
583 : あなた   2024/02/21 22:23:42 ID:4Pn8PldpKU
「スカイ、この前の筋トレメニューは結構良かったよな?」
「・・・そうですかね?」
少し前、合宿所ならではの条件で筋トレを行ったが、その時の効果はかなり高かった。
という事でスカイだけでなくルビーにも同様のトレーニングをしてもらう。
「二人とも、もう少し深い所に。そう、そのくらい」
それぞれの膝より少し高い所まで海水に浸かっている。
波によって凄まじい揺さぶりがかかり、真っ直ぐ立とうとするだけで体幹がかなり鍛えられる。
その状態で、スクワット。
「・・・つ」
ルビーは腰を低くした状態で波を耐える。
「良いぞルビー!」
「う・・・っと。わっ、わっ!?」
スカイの足が浮き、波によって流されていく。
「くおおおおおっ!」
念のため、二人にはライフジャケットを装着させている。
そこから伸びるロープを引っ張り、スカイが流されないようにする。
「スカイさん、力を抜いて下さい」
スカイが身体の力を抜いて浮く。
ルビーと一緒にロープを引っ張った。
あっという間にスカイはルビーに抱きかかえられる。
「うぅ・・・ルビーさん・・・」
「ではトレーニングを再開しましょう」
「えぇー鬼ー!」
スカイは苦手な海でのトレーニングを何とか完遂したのだった。

合宿最終日にセイウンスカイがした事は>>584(トレーニング以外)
584 : トレ公   2024/02/21 22:24:04 ID:DlSGzp43Rw
温泉でリラックス
585 : 相棒   2024/02/22 22:57:58 ID:LdQnMdE3Yg
明日はついに合宿所を去る日。
今日は午前中でトレーニングを切り上げ、移動に備える。
「いや〜お湯なら大歓迎なんですけどね〜」
ルビーとスカイを連れて温泉旅館に来ていた。
日帰りで温泉に浸かるだけの利用も出来る。
以前ルビーと二人で来た事もあったので、身体を休めるのにぴったりだと思ったのだ。
ちなみに以前三人で温泉に行った時とは違う場所だ。
「では、また後ほど」
「ああ」
二人と別れ、男湯の方へ行く。
「ルビーさん、上がった後は何飲みます?やっぱり定番のコーヒー牛乳です?」
「いえ、今日は別のものをいただこうかと」
しばらく温泉に浸かってリラックスした後、三人で飲み物を飲む。
「お、ルビーもフルーツ牛乳か」
たまたま一致した。
「たまにはこちらも良いかと」
最終日をゆったり過ごす事が出来た。

バスの座席でセイウンスカイの隣になったウマ娘は>>586
586 : アナタ   2024/02/22 22:58:34 ID:oJeRTWPblI
ツインターボ
587 : アナタ   2024/02/23 22:11:59 ID:EP/pGvGcd2
合宿が終わり、バスへ乗って学園へ帰る。
「じゃ、ルビーさんまた後で〜」
スカイとルビーは別のバスに乗り込む事になった。
くじを順番に引き、決まった座席に座る。
「お、今回も窓側〜!」
通路側はまだ空席。
「スカイだ!」
隣の席になったのはツインターボ。
「どもども〜」
ツインターボは落ち着きのない様子で席に着く。
「ね!ね!何かで遊ぼ!あっち向いてホイ?トランプ?」
「えぇ〜寝たいんだけど・・・」
スカイはあまり乗り気ではない。
遊ぶよりも寝て過ごしたいのだ。
「えーっ!?遊ぼうよー!」
「ターボ!静かにしな!」
前の方の席に座っていたヒシアマゾンに叱られる。
「ん〜じゃあこういうのは?」
スカイが遊びの提案をする。
「体内時計が正確かどうか分かるゲーム。心の中で1数えて、ちょうど10分だと思った所でタイマーをストップ。10分に近かった方の勝ち。普通こういうのは秒単位でやるんだけど、長い時間でやるのも面白そうでしょ?」
「面白そう!よーし!やるぞー!」
二人はスマホのストップウォッチを起動させた後、心の中でカウントを始める。
「すぅ・・・」
「にゃはは〜作戦通り」
ツインターボのストップウォッチが止まる事は無かった。
数を数えている内に眠ってしまったのだ。
スカイは目論見通り寝る事に成功した。

セイウンスカイと次に行うトレーニングは>>588(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
588 : トレーナー   2024/02/23 22:12:41 ID:LgazUaFqoY
パワー
589 : トレ公   2024/02/24 22:34:46 ID:42b8rJ.N1k
夏合宿は終わり、学園でのトレーニングが再開される。
「今日やるのはボクシング。体幹、瞬発力、動体視力、その他色々を鍛えられる」
サンドバッグを前に、スカイは拳を握る。
「サンドバッグ相手なら遠慮無くパンチ出来ますね」
「ああ。思いっきり殴って良いぞ!」
ボクシングはストレス発散にも効果的だ。
「腰が入ってないぞ!腕だけじゃなく身体ごと使うんだ!」
パンチ一発一発でサンドバッグが大きく動く。
やはりウマ娘のパワーはヒトとの比べ物にはならない。
「良いぞ!その調子!」
「たっ!はっ!」
パンチのバリエーションを増やし、様々な部位を鍛える。
「連打!」
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
小さな連続パンチでスピードを高める。
「最後は大きな一発!」
「とあっ!」
サンドバッグを吹き飛ばす。
「お疲れ様。楽しかったか?」
「はい!ふっふっふ~今のセイちゃんはちょっと攻撃的ですよ~?」

ボクシングトレーニングを手伝うウマ娘は>>590
590 : トレーナー君   2024/02/24 22:58:13 ID:RgxXuU/7bI
ワンダーアキュート
591 : トレピッピ   2024/02/25 22:34:10 ID:yGbAdxnV8U
「まだ重心がブレとるよ」
後ろから声がかかった。
振り返ると優しげな雰囲気のウマ娘、ワンダーアキュートがいた。
彼女もボクシングトレーニングを行っていたようだ。
「アキュートさん。ボクシング得意なんですか?」
「あぁ、実家がボクシングジムなんよぉ」
つまり、ボクシングの事ならトレーナー以上に詳しいという事になるだろう。
「もし君さえ良ければスカイに少しボクシングを教えてあげてくれないか?」
見た所、ワンダーアキュートは汗もかいていない。
準備運動が終わったくらいのタイミングなのだろう。
「もちろんじゃよ〜あたしが教えられる事なら何でも教えるよぉ〜」
こうして、ワンダーアキュートによるボクシングレッスンが始まった。
「拳が上がっとるよ。真っ直ぐ、こう!」
ワンダーアキュートのパンチは素振りだけで遠くのボトルを倒した。
「たあっ!」
「そうそう、その調子じゃ」
彼女の教え方は分かりやすい。
トレーナーとしても学べる物がある。
「それじゃあ、少しすぱーりんぐを」
洗練されたワンツーを前にスカイは顔色を変える。
「い、いえ!結構です!」
「・・・?そうかい?じゃあ休憩にしようかねぇ~」
「そうだな、一度休もう」
すると、ワンダーアキュートが何かを持ってきた。
「ほれ、ぽりぽりさんじゃよ~」
大根のぬか漬けを食べて、栄養補給をする事が出来た。
新たな交友関係も増えた有意義なトレーニングとなった。

秋のファン感謝祭でセイウンスカイが参加するイベントは>>592
592 : モルモット君   2024/02/25 22:35:22 ID:cuXdv2qgMk
焼きとうもろこし大食い選手権
593 : アナタ   2024/02/26 22:20:23 ID:NDp408agBE
「トレーナーさ〜ん!」
スカイがトレーナー室に入るなりソファに寝転がる。
「聞いて下さいよ〜!」
「どうしたんだ?」
今日のスカイはあまり余裕が無さそうだ。
「聖蹄祭でまた大食いをやる事になっちゃったんですよーもうー!」
秋のファン感謝祭、聖蹄祭。
春のファン感謝祭である駿大祭が運動会のようなものであるのに対し、聖蹄祭は文化祭のようなイベントとなる。
生徒達が様々な催しを行いファンをもてなすのだが、その方法にも色々ある。
スカイは大食い選手権に参加する事になってしまったらしい。
「何を食べるんだ?それによって難易度が結構変わると思うけど」
「・・・焼きとうもろこしです」
「・・・なるほど」
焼きとうもろこしはもちろん美味しいが、大量に食べるのは難しいだろう。
「はぁ・・・あんまり大食いは得意じゃないんですけどね・・・。くじ引きが〜・・・」
「スカイってもしかしてあんまり運が無いのか?」
夏合宿でもかき氷の大食いに参加させられたりするなど、巻き込まれ体質なのかもしれない。
「うぅ・・・」
「ごめんごめん。よし!今から特訓しよう!」
本番まではまだ時間がある。
練習をして慣れておくのが良いだろう。
「とりあえず買ってきたのは良いけど・・・」
具体的にどのくらい食べれば優勝に近付けるのか分からない。
過去にあった大食い選手権も、食べるのは焼きとうもろこしでは無かった。
「まずは味付けして焼く所からだな」

セイウンスカイが食べた焼きとうもろこしの本数は>>594(3本以上20本以下)
594 : お姉ちゃん   2024/02/26 22:21:09 ID:./bz8FrhM6
17本
595 : トレぴ   2024/02/27 22:18:21 ID:DDkxlwuNSU
まずは電子レンジでラップで包んだとうもろこしを熱する。
バターを溶かしたフライパンにとうもろこしを入れて焼いていく。
醤油、砂糖、みりんで味を付け、絡めていく。
「おおー良い匂い〜」
「君はどんどん食べていってくれ。その間に次のを焼くから」
スカイは熱いとうもろこしを指先で挟むようにして持ち上げる。
「あちちっ!?」
スカイはかなりの猫舌。
熱い焼きとうもろこしをすぐに食べる事は出来ない。
「やっと冷めてきた・・・」
時間を置いてとうもろこしにかじりつく。
「うん、美味しいです」
「どれどれ」
味見も兼ねて一本食べてみる。
甘じょっぱい味が食欲をそそる。
「これなら結構行けますね」
スカイは次の焼きとうもろこしに手をつける。
「どんどん焼いていくぞ!」
スカイは何本も食べていく。
この調子なら良い記録が出せそうだ。
「も、もう無理・・・」
596 : トレピッピ   2024/02/27 22:18:27 ID:DDkxlwuNSU
スカイは17本もの焼きとうもろこしを平らげた。
「すごいぞスカイ!これなら優勝も狙える!」
その時、トレーナー室のドアがノックされた。
ドアを開け、そこにいたのはたづなさんだった。
「トレーナーさん。あ、セイウンスカイさんもいらっしゃるのならちょうど良かったです!」
「どうしたんですか?」
スカイも聞き耳を立てている。
「実は、聖蹄祭は天皇賞・秋の前日に行われるのですが、出走者の体調を考慮して大食い系イベントの参加は出来ない事になったんです」
つまり、天皇賞・秋に出走予定のスカイは焼きとうもろこし大食い選手権には出られないという事になる。
確かに、大食いの次の日にGIというのは良くないだろう。
トレーナーとして確認不足だった。
「じゃあ棄権って事になるんです?」
スカイが質問する。
「そこでご提案なのですが・・・トレーナーさんが代わりに出場してみませんか?」
「・・・え?」
何故かスカイの代わりに、焼きとうもろこし大食い選手権に出場する事になってしまった。

焼きとうもろこし大食い選手権に参加するウマ娘は>>597>>598(セイウンスカイ、ダイイチルビー、マチカネタンホイザ、アグネスタキオン、タマモクロス以外のウマ娘一人ずつ)
597 : お前   2024/02/27 22:21:32 ID:3wWNGsPug6
イクノディクタス
598 : 大将   2024/02/27 22:24:48 ID:yT0nwP6pBo
エイシンフラッシュ
599 : 使い魔   2024/02/28 21:54:07 ID:iLiUFSTtUA
「さぁ始まりました!焼きとうもろこし大食い選手権!大食い王に輝くのは一体誰なのか!?」
ついに始まってしまった。
聖蹄祭当日、ウマ娘達に混ざってステージ上に立っていた。
「参加者はこちらの8人!左から、イクノディクタスさん!エイシンフラッシュさん!タウンハ・・・」
参加者の名前が順番に読み上げられていく。
「そして、チーム<アルタイル>のトレーナーさん!唯一のウマ娘ではない参加者となります!」
ウマ娘は平均的に食べる量が多い。
ヒトの何倍ものパワーを持つのだからある意味当然だ。
並の量、スピードでは太刀打ち出来ない。
「よーい、始め!」
周りは見ずにとにかく一心不乱に食べる。
「<アルタイル>トレーナーさん、良いスタートだ!」
かじりつき続け、二本目に入る。
「あーっと!イクノディクタスさん!粒を先に全て取っている!皿の上には粒だけが溜まっていく!」
そういう作戦もあるのか。
後半に追い上げるつもりなのだろう。
「エイシンフラッシュさんはきっかり10秒で食べ切っていく!」
一定のペースで食べるのも良い作戦かもしれない。
「トレーナーさーん!頑張れーっ!」
スカイも応援してくれている。
かなり限界が近づいてきたが、まだ食べられる。
食べるしかない!
「そこまで!」
制限時間となった。
集計が開始される。
「それでは、結果を発表します!」
「第三位、エイシンフラッシュさん!25本!」
負けが確定した。
結果は、13本食べて最下位。
やはりウマ娘の食事量にはそう簡単には勝てない。
「トレーナーさん、お疲れ様でーす」
スカイに労われる。
「う・・・しばらくとうもろこしは食べられないな・・・」
スカイに支えられながら歩く。
向かうのはルビーが参加するイベントが開催される場所。

ダイイチルビーが参加するイベントは>>600(大食い以外)
600 : マスター   2024/02/28 21:54:32 ID:IjKssR4wxM
第2回ミスコン
601 : 大将   2024/02/29 22:12:37 ID:OOYIQpsSpE
ルビーが参加するのはミスコン。
以前出場した際には優勝している。
今回もきっと優勝を目指せるはずだ。
「今回も皆のカワイイカレンチャンが進行しまーす!」
「「「カレンチャーン!」」」
統率されているかのように揃った歓声が巻き起こる。
「それでは早速スタートですっ!エントリーナンバー1番!メジロラモーヌさん!」
登場したのは艶やかなドレスを着たメジロラモーヌ。
その姿はそのまま絵画になりそうだ。
「エントリーナンバー2番ダイイチルビーさん!」
「ルビィィィィィッ!」
事前に相談していた衣装を身につけたルビー。
その衣装とは、体操服。
レースの時だけでなく、トレーニングでも着用する。
トレーナー、ウマ娘にとって一番馴染みのある装いかもしれない。
その時、無事にルビーの出番が終わって安心したせいか、急激に腹痛が訪れた。
大食いのせいなのは間違い無いだろう。
「うぐ・・・スカイ、ちょっとトイレ行ってくる・・・」
「ついていきましょうかー?」
「いや、一人で大丈夫・・・」
何とかトイレに辿り着く。
「はぁ、はぁ・・・」
急いで会場に戻る。
「トレーナーさん、早く早く!結果発表が始まりますよ!」
結果発表にはギリギリ間に合ったようだ。
「優勝は・・・」
ルビーの名前が読み上げられる事を必死に祈る。
「ゴールドシップさんです!おめでとうございます!」
「なっ」
残念ながらルビーは優勝を逃してしまった。
「見る目あるじゃねーかオマエら!ゴルゴル星で祝勝会だーっ!」
ゴールドシップは燕尾服を着ていた。
あえて男性らしい服装を選んだのが良かったのかもしれない。
「ルビーさんも良かったですよね」
「ああ、もちろん!」

ファン交流イベントでセイウンスカイの元に訪れたファンの数は>>602(10人以上)
602 : 相棒   2024/02/29 22:13:09 ID:8PgY1UVU7.
118人
603 : マスター   2024/03/01 22:13:13 ID:J8wx0U2ij2
「ルビー、惜しかったな」
「得票数は発表されていないのでは?」
確かに実際の数字は不明だが、ルビーが魅力で大差をつけられるはずが無い。
「トレーナーさん、次のイベントっていつでしたっけ?」
「ああ、今40分だから、あと20分だな」
スカイとルビーはこの後、ファンとの交流イベントに参加する事になっている。
ファンと握手やサインをしたり、楽しく会話するのだ。
余裕を持ってそろそろ会場入りしておいた方が良いだろう。
「きゃー!スカイちゃんよー!」
開始時間前であるにも関わらずファンがずらりと並んでいた。
百人は超えているだろう。
「いやー人気者はつらいですね〜」
スカイは特に臆する事無くファンの前へ歩いていく。
「すみません、早めに始めても大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ。むしろお願いします」
近くにいた運営スタッフに許可を取り、少し早めに交流を開始する。
「スカイちゃん、握手して!握手!」
「もちろん良いですよ〜」
慣れた様子でにこやかに対応するスカイ。
ファンのほとんどは若い女性のようだ。
「肩揉んであげる!」
「じゃあ私は耳!」
ファンに囲まれて満足そうなスカイ。
「ルビーのファンとは層が全然違うな・・・」
「・・・はい」
何はともあれ、交流を通してファンサービス出来たようだった。

天皇賞・秋でのセイウンスカイの枠順は>>604(1〜18番)
604 : お姉さま   2024/03/01 22:14:16 ID:pvfMfGvxY6
1番
605 : お前   2024/03/02 21:55:13 ID:4dnbjXRASE
天皇賞・秋。
秋シニア三冠の一つ目。
「スカイ君、今日は良いレースにしようじゃないか」
「はーい頑張りまーす」
アグネスタキオンの言葉を軽く流し、スカイはパドックへ向かう。
「・・・今日は相当調子良さそうですね」
スカイは自分にしか聞こえないくらい小さな声で言った。
「1番セイウンスカイ!堂々の一番人気です!」
「身体の力が良い具合に抜けていますね。持っている力を十分発揮出来るでしょう」
スカイはこれまで掲示板を外していない。
人気が集まるのは当然だ。
「2番人気アグネスタキオン。今日は大外18番からのスタートとなりました」
白衣風の勝負服に身を包むアグネスタキオンがゆっくりと登場した。
纏っているオーラが以前とは違う。
怪我を乗り越えた事で強くなったのだろう。
「今日の東京レース場のバ場は稍重。曇り空も相まって重苦しいレースとなりそうです」
ゲートに入っていくウマ娘達。
スカイのゲートインは遅いが、それはいつも通り。
平常心はちゃんと持っているようだ。
「今、一斉にスタート!」

レース中間地点でのセイウンスカイの順位は>>606(1〜3位)
606 : アンタ   2024/03/02 21:57:00 ID:balYe2b2Ds
2位
607 : 貴様   2024/03/03 22:16:00 ID:.D0GfXh6qE
スカイはスタート直後、前に出る。
「先頭争いは1番と5番。すぐ後ろから12番。おっと、1番セイウンスカイ、すんなりハナを譲りました」
スカイには何か作戦があるのだろう。
「アグネスタキオン、中団前の方につけています」
「外を回る事になりましたね」
アグネスタキオンは冷静に先頭集団を観察している。
「依然先頭は5番、二番手は1番。12番は外から並びかけている」
間もなく中間地点。
下り坂が始まっている。
ここでいかに体力を温存出来るかが鍵となる。
最終直線前に上り坂があるからだ。
「スカイ、良い感じだ」
スカイは2番手をキープし続けている。
ハナを取らないのは体力消費を抑えるためだろう。
「ふぅン、そのまま行くつもりか」

一着と二着のウマ娘の着差は>>608(3バ身以下)
608 : トレーナーちゃん   2024/03/03 22:16:41 ID:.J5P1OCBWM
アタマ差
609 : トレーナー   2024/03/04 22:12:49 ID:CejJr7ZjOk
「おおっと!?アグネスタキオン、一気に上がっていく!スパートには少し早いが大丈夫でしょうか!?」
「かかっているようには見えませんね。きっと作戦なのでしょう」
最終コーナー開始前に位置を大きく上げ、スカイのすぐ外側につけた。
「・・・タキオンさん」
アグネスタキオンはスカイの外側から動かない。
スカイは前後と横を塞がれる形になってしまっている。
「最終コーナーカーブ!5番はこのまま粘れるか!」
後方のウマ娘達もかなり速度を上げている。
差が縮まっているのに、スカイは動けない。
「そろそろだ」
アグネスタキオンは最終直線に入る直前に一気に速度を上げた。
そのまま先頭に立つ。
「アグネスタキオン!ここで抜け出した!」
非常にまずい。
アグネスタキオンのスピードは間違いなく出走者の中でトップ。
一度先頭に立たれてしまえば勝ち目は無い。
「懸命に追う9番!しかしこれ以上差は縮まらない!」
強い風に乗って加速した9番すら追いつけなかった。
「アグネスタキオン!今一着でゴールイン!」

セイウンスカイの着順は>>610(4着以下)
610 : キミ   2024/03/04 22:13:14 ID:tvXtwQfmCM
17
611 : トレーナー君   2024/03/04 22:13:34 ID:j1lkNSqwJ.
7着
612 : アナタ   2024/03/05 21:53:17 ID:kxW/d.yjlg
「アグネスタキオン!圧勝!着差以上の実力を見せつけました!」
アタマ差だが、実際はもっと余裕があったようにも見える。
まるで、一番の強敵以外は取るに足らない相手だと言わんばかりだった。
「はぁ」
スカイはため息をつく。
そこまで疲れているようには見えない。
「一番人気のセイウンスカイは17着。初めての大敗となってしまいました」
「完全に後続に呑まれてしまいましたね。抜け出せなかったためにスパートが大きく遅れました」
アグネスタキオンの作戦にしてやられた。
いくら抜け出すためのパワーを鍛えてきたと言っても、差しや追込のウマ娘にはどうしても敵わない。
「GIを制覇すれば心的影響があると思ったんだが、なるほど、そこまでの動きは無いらしい」
失望したようにターフを去るアグネスタキオン。
反対に、セイウンスカイはずっと立ち尽くしていた。
「・・・あーあ」
強い風も気にせず、スカイは何かを考えながらただ立っている。
曇り空はさらに黒さを増し、今にも雨が降り出しそうだった。

セイウンスカイと話すのは>>613(トレーナー・ダイイチルビー・その他の登場済みの人物の中から一人)
613 : トレーナー   2024/03/05 21:54:08 ID:i0ibIRpBYI
ダイタクヘリオス
614 : お前   2024/03/06 22:22:33 ID:rR5FyjApg.
「スカイ、えっと、お疲れ様」
それ以上にどんな言葉をかけて良いか分からなかった。
初めての大敗、スカイはこれまでに無いくらい精神的にダメージを受けているはずだ。
それをケアするのがトレーナーの役目なのだが、正解が分からないのが情けなかった。
「はは、あんまり疲れてませんよ」
スカイは力無く笑う。
「スカイさん」
ルビーの呼びかけにも反応が薄いまま、控え室に戻る。
「・・・ルビー、どうすれば良いと思う?」
ルビーに小声で尋ねる。
「・・・こんな時だからこそ、他の方の力を借りてみては?」
ルビーの提案を受け、あるウマ娘に控え室に来てもらった。
「ウェーイ!サゲなヤツはここかー!アゲてけ!」
ダイタクヘリオス、ただひたすらに明るい存在が今は恋しかった。
「あの、ちょっとそっとしておいてもらえます?」
難航しそうな予感がした。

ダイタクヘリオスがセイウンスカイと話す時間は>>615(1分以上60分未満)
615 : 貴方   2024/03/06 22:23:15 ID:D5LKkL4IIQ
20分
616 : お姉ちゃん   2024/03/07 23:08:31 ID:XSNyRuxs/6
「まーまーそーゆーなってー!落ち込んでもしゃーなくね?サガってもノーメリだし」
「・・・だから」
スカイはダイタクヘリオスから距離を取ろうとする。
しかし、肩に腕を回して阻止している。
「そだ!どっか打ち上げ行かね?焼き肉とかど?肉食ったら誰でもアガるっしょ!」
スカイを勢いで圧倒する。
「いや、今日はそういう気分じゃ」
「んじゃカラオケる?それかトレぴんちでタコパとか?何でも良いから鬼フェスろーぜ!」
スカイからすればダイタクヘリオスはさぞ鬱陶しいだろう。
二人には少し申し訳無いが、このくらい無理矢理にでも気分を変えてあげなければスカイは取り返しのつかないレベルのダメージを受けてしまいそうだった。
「あとさー」
「もう・・・良い加減に・・・」
この調子のまま20分近くが経過した。
スカイには強く言い返して会話を終わらせるだけの元気も残っていないようだ。
617 : お前   2024/03/07 23:08:38 ID:XSNyRuxs/6
「はぁ・・・何でそこまで明るくいられるんです?」
「へ?そんなん、ヘコんでも面白くないからじゃん」
常にポジティブで、前しか見ないダイタクヘリオス。
その生き様がよく表れた言葉だった。
「ヘコんでも面白くない、ねぇ。何ですか、それ」
一瞬、逆鱗に触れてしまったのかと思った。
だが、実際は違った。
「はぁ〜・・・確かに、そうかもしれないですね」
スカイは少しだけ力を取り戻したように笑った。
「最強になるって目標が絶たれた訳じゃないんですし、落ち込むよりも次を考えた方が良さそうかな〜、なんて」
その言葉を聞いて嬉しくなった。
スカイは完璧ではないながらも、立ち直ったのだ。
「よく言ったスカイ!よし、焼き肉に行って英気を養おう!」
今回はダイタクヘリオスに頼る事しか出来なかったが、せめて自分に出来る事はしておきたい。
「食え食えポンポーンッ!」

セイウンスカイが焼き肉屋で最初に注文したものは>>618(焼き肉屋にあるメニュー)
618 : トレーナーちゃん   2024/03/07 23:09:10 ID:kzqwc1HfFk
ネギタン塩
619 : モルモット君   2024/03/08 22:19:33 ID:M7icYuk1gI
BBSがしばらく使えなかった影響もあったので、今日はお休み
明日は朝と夜の二回更新します
620 : 相棒   2024/03/09 11:05:09 ID:9bl5eUyRpQ
「あ、パマちん?これからお嬢達と焼き肉るんだけど来ね?」
「もち!」
ダイタクヘリオスは次々と誰かに電話をかけていく。
「ヘリオスさん、トレーナーさんに許可を取るべきです」
「い、良いんだルビー」
焼き肉屋に集まったのは、ダイタクヘリオスの知り合い数人。
話によるとここからどんどん増えていくらしい。
「トレーナーさん、まさか全員に奢る訳じゃないですよね・・・?」
「最初はそのつもりだったけど・・・流石に厳しいかな」
ウマ娘用の料金はヒト用よりも高い。
食べ放題プランが無い店だったならばどのような惨劇が引き起こされてしまったのだろうか。
「ウェーイ!じゃんじゃん頼めーっ!」
ダイタクヘリオスは一つの席に落ち着いて食べるつもりは無さそうだ。
「えーっと、じゃあネギタン塩」
スカイは早速注文する。
「おっ、スカイはネギ塩派か」
「となると、トレーナーさんはレモン派ですか?」
食の好みを知る事は意外と重要だ。
これからも長くスカイと付き合っていくつもりなのだから、互いの事をよく知っておかなければならない。
「スカイさん、焼けましたよ」
ルビーがスカイの皿に肉を載せる。
「わ〜い」
ショッキングな敗戦の後ではあるものの、スカイはある程度リラックス出来ているようだ。
「もぐ・・・トレーナーさん」
スカイはネギタン塩を食べながら言った。
「ジャパンカップ、頑張れそうです」
「そうか」
スカイの実力は本物。
ただ、相手にシナリオを狂わされてしまっただけだ。
秋シニア三冠は、まだ二つも残っている。
最強のウマ娘になるのには十分間に合う。
「一緒に頑張ろうな」

セイウンスカイと次に行うトレーニングは>>621(スピード・スタミナ・根性・賢さのいずれか)
621 : お前   2024/03/09 11:31:32 ID:T33xH2Klzk
賢さ
622 : マスター   2024/03/09 22:38:26 ID:9bl5eUyRpQ
「・・・今日はこの前のレース映像を見返そう」
天皇賞・秋の辛い記憶を思い出させる事になってしまうが、これもスカイを強くするため。
心を鬼にして、再生する。
「スタートは良い感じだったな」
「風が強かったし、芝も稍重だったので先頭を譲って体力を温存しようとしてたんですよね」
二番手のまましばらく進み、下り坂も超えた。
「この辺りだな」
最終コーナー前に一気に前に出たアグネスタキオンにより、横を塞がれてしまった。
自らの作戦で前を塞いでいたのがここで裏目に出てしまった。
「こうなったのは、スパートのタイミングを読まれていたのが原因だ。仕掛けるタイミングさえしっかり塞げば後は持ち前のスピードで逃げ切れば良いんだからな」
スカイはアグネスタキオンが上がってきたのと同時にペースを上げなければならなかったのだ。
「なるほどですね~」
負けた理由を知る事は、必ず成長に繋がるだろう。

セイウンスカイと釣る魚は>>623(秋に釣れる魚)
623 : トレーナーさん   2024/03/09 22:39:58 ID:T33xH2Klzk
秋アジ(秋に釣れるアジは脂がのっていて美味いとされている)
624 : 大将   2024/03/10 22:33:10 ID:PPSFJHr9ck
「うぅ・・・寒い」
今日はスカイと一緒に海釣りに来た。
この時期の早朝は冬ほどでは無いもののかなり寒い。
「日が昇るまでの辛抱ですよ〜。うーさむさむ〜」
何だかんだスカイも寒そうだ。
スカイが言うには、今日釣るアジは朝や夕方が狙い目らしい。
秋のアジは脂が乗っていて美味しいので、たくさん釣って食べたい。
「トレーナーさん、結構慣れてきてますね」
「ああ、何回も君と釣りに来たからな」
道具の準備やポイントの見極めに慣れ、以前よりも釣果も良くなっている。
「ふぁ~あ・・・」
スカイが大きなあくびをした。
「寝不足なのか?」
早朝から釣りに出かける事の多いスカイがあらかじめ寝てこなかったのは不思議だ。
「・・・実は、一睡もせずに来たんですよ。寝ると、悪夢を見ちゃうので」
スカイの言う悪夢とは、きっとあの日の事だろう。
「どんどん抜かされていって、沈む。脚をどれだけ動かしても、置いていかれるって夢です。・・・気持ちでは前を向こうとしてるんですけど、根っこの所にはまだ残ってるみたいですね」
スカイは包み隠さず弱い所を見せてくれた。
それなら、そこを大事に守ってあげなければ。
「大丈夫、不安に思う事は誰にでもあるよ」
「そっか・・・そうですよね」
スカイは釣り竿を握り直した。

セイウンスカイが釣ったアジの数は>>625(1尾以上20尾未満)
625 : 相棒   2024/03/10 22:33:35 ID:jzJTaiOV1I
15尾
626 : 相棒   2024/03/11 21:05:59 ID:AmZINGvdjc
しばらくは特に会話もせずに釣りを続けた。
朝日が顔を出し、気温も少しずつ上がっている。
「スカイ、引いてるぞ」
明らかにヒットしているのに、スカイは反応しない。
「なぁ、スカイ。スカイ!」
「わっ!?ルビーさんそこはダメですよ!」
スカイは肩を大きく震わせ、よく分からない言葉を叫んだ。
「・・・もしかして寝てたのか?」
スカイはしばらく止まって状況を把握した。
「・・・あ、あはは〜」
寝不足だったので、釣りの途中に寝落ちしてしまったのだろう。
最近は潜在的な不安によって悪夢を見てしまっていたらしい。
だが、今の様子を見る限り悪夢ではなかったようだ。
「もう少し寝てても良いんだぞ」
「・・・いやーもうちょっと釣っておきたいので」
結局今の当たりは無かった事になってしまったが、スカイが眠れたのを知れたのは良かった。
一緒に過ごしている時間に、安心感を覚えてくれたのだ。
「そうか。じゃあいっぱい釣ろう。ルビーにも美味しいアジを食べてもらいたいしな」
「はい!」
今日の釣果は二人でアジを十五尾。
これだけ釣れれば色々な食べ方が出来るだろう。

セイウンスカイ達と作るアジを使った料理は>>627(一品)
627 : トレーナー   2024/03/11 21:11:21 ID:/3l9Q2CFVA
なめろう
628 : お兄さま   2024/03/12 22:16:25 ID:d1he6Nzd3Y
釣りから帰り学園に戻ると夕方だった。
「ルビー!いっぱい釣れたぞ!」
「でも、どうやって食べます?」
15尾ものアジをどうやって食べるかルビーと相談する。
「なめろうにするのはいかがでしょう。新鮮でないと出来ませんので」
という事でアジのなめろうを作る事にした。
そもそも、なめろうとは魚を味噌や薬味と共にたたいた料理。
元は千葉県の郷土料理だが、現在は全国で親しまれているらしい。
「では、スカイさんは薬味をみじん切りに」
「は〜い」
ネギや生姜をみじん切りにしていく。
ルビーはアジを細かく刻む。
「二人とも、少し離れて下さい」
ルビーは包丁を構える。
放たれるプレッシャーに、思わず息を飲む。
「はっ!」
目にも止まらぬスピードでアジを細かく切り刻む。
「す、すごい・・・」
薬味などもいつの間にか練り込まれており、ほぼ完成している。
「トレーナーさん、盛り付けをお願いします」
何も役割が無かったのを見かねたのか、盛り付けを任された。
「・・・よし、出来た」
慎重に、綺麗に見えるように皿に盛った。
「この粘り気が良いですね〜」
釣ったアジの一部を美味しく食べる事が出来た。

セイウンスカイと次に行うトレーニングは>>630(自由な形式)
629 : トレーナーちゃん   2024/03/12 23:30:03 ID:y4OYhxRY2M
この年の凱旋門賞の映像を見直す
630 : トレーナーさま   2024/03/12 23:30:31 ID:Y.wYLDXSVE
高地トレーニング
631 : 相棒   2024/03/13 22:17:27 ID:UIeq8JhzlQ
ジャパンカップは中距離レースの中では長い、2400mのレース。
「という事で、山に登ろう」
「え〜」
高地でのトレーニングは、気圧が低く低酸素トレーニングが出来る。
さらに、登山も脚力を鍛えるのに良いので一石二鳥だ。
「トレーナーさんもご一緒に?」
ルビーの質問の意味も分かる。
ヒトとウマ娘で登るスピードが違えば、互いにとって不都合だ。
「いや、俺は上で合流だ。登る時は二人で仲良くな」
ルビーがついていれば安心だろう。
「それじゃあ、どの山にしようか」
「え、決めてたんじゃないんですか?」
登る山はこれから決める。

セイウンスカイとダイイチルビーが登る山は>>632(関東の山)
632 : アナタ   2024/03/13 22:18:07 ID:q5Ok72ttpU
高尾山
633 : トレーナー   2024/03/14 22:13:13 ID:AwddVNW1Qk
「・・・トレーナーさん」
「うん」
ルビー、スカイと山頂で合流した。
しかし、考えが足りていなかった。
「高野山の標高って高所トレーニングには足りなくないですか?」
「・・・俺もそんな気がしてきた」
気軽に登れる山という部分だけを考えてしまったせいで、標高500mほどの高尾山を選んでしまった。
酸素濃度は地上とほとんど変わらない。
「仕方無い。切り替えていこう」
登山自体はトレーニングとして効果的だ。
「坂道ダッシュ100本!」
「うぇ〜」
他の登山客の邪魔にならないように気を配りながら、登山道を上り下りする。
「今度はランジをしながら!」
腰を落としながら道を進ませる。
「空気が綺麗なので楽に感じます」
「そうですね〜。お昼寝タイムが待ち遠しいです」
想定していたトレーニングとは異なったが、結果的には上手くいったと思う。

ジャパンカップでのセイウンスカイの枠順は>>634(1〜18番)
634 : トレーナーさま   2024/03/14 22:13:43 ID:/vzikhhA5w
3番
635 : お姉さま   2024/03/15 22:18:12 ID:8QPPQmWXJw
ついに来たジャパンカップ当日。
天気は清々しい晴れ。
観客席はもちろん満席、冬も近いのに熱気が立ち込めている。
「一番人気はこの娘、10番マチカネタンホイザ。皐月賞以来のGI勝利は叶うのか!」
「むーん!」
突如大きな声を出したマチカネタンホイザ。
かなりの気合いが入っているようだ。
「前走天皇賞・秋はまさかの惨敗。二番人気となりましたセイウンスカイ。今回は3番からのスタートです」
スカイの表情はやや硬く、リラックスしているとは言えない。
「身体の調子は良いんだけど、心の方がまだ本調子じゃないみたいだ」
「トレーナーさんは様々なケアをなさいました。本調子とは行かなくとも、最低ではないはずです」
ルビーも、チームメイトとしてスカイを支えてくれていた。
スカイが立ち直ろうとしているのはルビーのおかげでもあるのだ。
「このレース、スカイが勝てるかどうかは正直分からない。だけど、出来る事は一つだけだ」
「・・・信じる事、ですね」

セイウンスカイのスタートは>>636(成功または失敗)
636 : トレ公   2024/03/15 22:19:11 ID:LBftWQ/NKE
成功
637 : 大将   2024/03/16 22:24:19 ID:glkXj5snL2
「どや?調子は?」
応援席で声がかかった。
「タマモさん」
タマモクロスは昨年の有馬記念でセイウンスカイと激闘を繰り広げ、勝利したウマ娘。
さらに、天皇賞・春も制し連勝中。
負ければ即引退を公言しており、セイウンスカイとは再び有馬記念でぶつかる予定の強敵だ。
「身体の調子はかなり良いよ。メンタル面は・・・だんだん良くなってくる、かな」
「・・・そうか。ま、有馬までに仕上げてきてもうたらええわ。ちょっと横すまんな」
タマモクロスが隣に座る。
一緒に観戦してくれるらしい。
「さぁ、最後にセイウンスカイがゲートに収まります」
スカイは少し躊躇いを見せながらゲートインした。
「今、一斉にスタート!」
スカイのスタートは上手くいった。
ゲートの心配をする必要は無かったようだ。
「先頭は3番セイウンスカイ。外から4番と6番」
「よし、良い感じだ」

レース中間地点でのマチカネタンホイザの位置は>>638(5〜18番手)
638 : お前   2024/03/16 22:25:32 ID:czzatLoVaA
10番手
639 : トレーナー   2024/03/17 22:36:21 ID:8.IxMA5jv6
マチカネタンホイザは中団、十番手くらいの位置にいた。
体力を温存しつつ、前に出やすい位置をキープしている。
「2400mは中距離レースの中では最長。スタミナとスピードの両方が求められる」
「スカイさんならスタミナ面は問題無いでしょう。恐らくより重要になるのは」
「スピード、やな」
逃げウマ娘のスカイは末脚の鋭さでは後方の脚質には適わない。
勝つためには、前半のリードを出来るだけ多く稼ぐ必要がある。
しかし、それが常に正解とも限らないのが難しい所だ。
実際、スカイはそこを読めずに何度か敗北している。
「先頭はセイウンスカイのまま下り坂に入ります」
まもなくレース終盤戦。
レースが動くのはここからだ。

先にスパートを開始するのは>>640(セイウンスカイまたはマチカネタンホイザ)
640 : トレーナーさん   2024/03/17 22:36:46 ID:pNUpssOHIU
マチカネタンホイザ
641 : トレーナーさま   2024/03/18 22:26:14 ID:S6wlzX586c
「マチカネタンホイザ!一気に上がっていく!」
中団からマチカネタンホイザが抜けだした。
これまで温存してきた分、全力で追ってくる。
セイウンスカイが作ったマチカネタンホイザとのリードは、約9バ身。
東京の長い直線においては、正直十分とは言えない。
特に、相手は何度も戦ってきたマチカネタンホイザ。
スカイの仕掛けるタイミングは研究され尽くされている。
「このまま、もうちょっと、もうちょっと!」
マチカネタンホイザはどんどん追い抜いていく。
「スカァァァァァァイ!根性で粘れぇぇぇぇぇぇぇっ!」
声の限り叫ぶ。
この声が、少しでもスカイの背中を押せるのならば、喉の一つや二つ惜しくはない。
「残り200!セイウンスカイ、まだ粘っている!」
「あああああああああああああああ!」
スカイも叫び、力を出し切る。
かつて制したダービーと同じ条件。
相手には同じくマチカネタンホイザもいる。
それぞれの成長をぶつけ合い、死力を尽くす。
「やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
マチカネタンホイザはもうすぐそこまで来ている。
他のウマ娘もそれに続いている。
「はあっ、はぁっ、ああああっ!」
並ばれ、抜かれた。
そしてそのままゴールへ。
「マチカネタンホイザ!マチカネタンホイザだぁぁぁぁぁっ!」
一着はマチカネタンホイザ。
スカイは三着。
その差は、僅か1/2バ身の接戦、そして混戦だった。

ウイニングライブまでに食べる料理は>>642(レース場かその近辺で食べられる物)
642 : マスター   2024/03/18 22:27:26 ID:.6Z/ND5AvI
ゴルシ秘伝ソースの焼きそば
643 : アネゴ   2024/03/19 22:18:54 ID:2fnsjX1wHM
「かっ、はぁ、はぁ」
スカイは肩を上下させながら、掲示板を見る。
「三着、かー」
スカイの走りは良かった。
ミスも無かったし、いつも通りの力を出せていただろう。
だが、先着した二人はその上を行った。
特にマチカネタンホイザの強さは見ている者を惹き付けた。
「やったー!トレーナー!うは〜っ!」
「タンホイザ!すごいぞ!」
トレーナーが飛び出し、マチカネタンホイザを抱き上げる。
世界のウマ娘と走るこのジャパンカップを制した喜びは言葉に出来ないくらい大きなものであるだろう。
「スカイの所へ行こう」
地下バ場道でスカイを出迎えた。
「お疲れ様。惜しかったな」
「いや〜もうちょっとだったんですけどね〜」
スカイはあまり落ち込んでいないように見えた。
「・・・大丈夫なのか?」
「・・・ま、今日の負けは仕方無いですね。相手がとにかく強かった」
スカイは飄々と言った。
「切り替えていきましょ。有馬記念も近いんですし」
「・・・無理はなさらず」
644 : トレーナーさま   2024/03/19 22:19:00 ID:2fnsjX1wHM
ルビーはスカイを心配して言う。
正直、今のスカイの態度は強がりだろう。
だが、それを指摘するのは良くないような気がした。
「走ったらお腹空いちゃいましたよ〜。何か食べません?」
「・・・そうだな。何か買ってくるから待っていてくれ」
控え室の外に出て売店へ向かう。
その途中。
「おーちょうど良い所に!これ買ってくれよー!」
「ゴールドシップ?ここで何をしてるんだ?」
「何って、焼きそば売ってるに決まってんだろ?」
「関係者以外立ち入り禁止なんだけど」
まだ外に出ていないはずなのだが。
「んな事はどうでも良い!頼むから買ってくれよー売れ残っちまったんだよー」
立ち入り禁止エリアで売っているからではないかとは思ったが、あえて言わなかった。
「まぁ、ちょうど良いし買っていくか」

ゴールドシップの焼きそばの価格は>>645(一つ当たり何円か)
645 : トレーナー君   2024/03/19 22:19:49 ID:zAwDx2G8Ts
564円
646 : アンタ   2024/03/20 22:31:42 ID:K9VUYFXoRU
「じゃあ三つ買おうかな」
「おう、一つ564円だから、三つで1500円で良いぜ!」
少しだけ割り引いてくれるようだ。
しかし。
「そもそも高くないか・・・?」
500円を超えるのは、焼きそばにしては高価に思える。
「一つ100円の焼きそばをぴったり5.64倍のボリュームにするのは苦労したんだぞ?文句言うんじゃねぇ!」
「わざわざ 5.64倍にする必要って・・・?」
とりあえずゴールドシップから山盛りの焼きそばを買い、控え室に戻った。
「おう、遅かったやないか」
タマモクロスが控え室にいた。
そう言えばレース後、自然と別れる形になってしまっていた。
「私が呼んでおきました」
ルビーがタマモクロスを控え室に呼んだらしい。
「困ったな・・・三つしか無い」
「いや、ウチは別にええわ。あんま食えへんし」
小食なのだろうか。
「そうか。じゃあその分スカイはお腹いっぱい食べられるな!」
「こんなに買ってくるとは思わなかったですけど・・・せっかくだし食べます」
スカイは焼きそばを食べた。
「あむ、うん、美味しいです。濃いめのソースが良いですね」
「そうだろ?ゴルシちゃん特製ソースだかんな?」
「うわっ!?」
いつの間にかゴールドシップがルビーの背後に立っていた。
「苦節40年、研究に研究を重ねて開発したこのソースには、寿命を3年延ばす効能があるとか無いとか」
「あるわけ無いやろ!てか40年も生きとらんやん!」
タマモクロスは律儀にツッコミを入れる。
「あはは」
スカイはこのやり取りを見て笑った。
それを見て、ルビーは微笑む。
「やっぱり、楽しむのが一番ですよね」
スカイは何かの核心を掴んだようだった。

セイウンスカイがタマモクロスと共に行うトレーニングは>>647(スピード・スタミナ・パワー・根性のいずれか)
647 : トレピッピ   2024/03/20 22:32:40 ID:QQf9OT5jBw
スピード
648 : キミ   2024/03/21 22:11:02 ID:hIMmSnp/tw
「・・・なんでタマモさんも?」
「なんや、何か文句あるんかいな」
ジャパンカップから数日、トレーニングを再開する。
有馬記念まであまり時間が無いので、一日当たりの充実度を上げていく必要がある。
という事で、最も効果的な方法を実践する事にしたのだ。
「トレーナーがどーしてもゆうて聞かんから来たんや。一緒にトレーニングしてくれってなぁ」
タマモクロスも有馬記念に出走する予定。
当然スカイのライバルとなる。
レース前の大事なこの期間にライバルと合同トレーニングをする事はまず無い。
だが、スカイのために頼み込んだ。
「タマにとっても有益だからな。今日はよろしく頼むよ」
タマモクロスのトレーナーも快く受け入れてくれた。
「じゃあ早速始めるよ」
「どんなトレーニングをするんです?」
スカイはトレーニングにも前向きだ。
やはりジャパンカップ後に何かを掴み、メンタルが安定してきたのだろう。
649 : お兄さま   2024/03/21 22:11:08 ID:hIMmSnp/tw
「空手だ」
「「え?」」
何故か聞き返された。
「いや、普通並走とかちゃうんか。わざわざウチ呼んだんやろ?」
「ああ、うちのトレーナーさんはいつもこんな感じなんですよ〜」
空手は瞬発力、判断力、精密性など、とにかく色々な能力を鍛えられる。
「二人で高速板割りをして競ってもらう。もちろん勝った方にはご褒美だ!」
「なるほど、ご褒美でモチベーションを上げるのはあまりやってこなかったな」
タマモクロスのトレーナーとはトレーニングの方針が違うようだ。
普段と異なるトレーニングを取り入れる事で、より成長出来るだろう。
「トレーナーさん、お持ちしました」
「ゴルシちゃん使いが荒すぎるぜ」
ルビーとゴールドシップに板の運搬を頼んでいた。
台車の上に山のように積み上がった板をこれから全て割ってもらう。
「まずはスカイ!」
「は〜い」

セイウンスカイが一分間に割った板の数は>>650(100枚以上500枚未満)
650 : お兄ちゃん   2024/03/21 22:11:54 ID:UnjYfOYl.Y
120枚
651 : 貴様   2024/03/22 22:21:22 ID:szCx7ac2MU
五人で板を構える。
スカイは深呼吸をして精神を研ぎ澄ます。
「はっ!」
右の突き、身体を半周回して左の手刀、右の上段回し蹴り、軸足を変えて左の回し蹴り、そして再び右の突き。
その間に新たな板を構え直し、スカイはまた割る。
次々と板を割っていく。
流れるような動きだ。
タイマーの音が鳴り響き、終了の合図。
「すごいなスカイ。一分間に120枚も割ってるぞ!」
「ふっふっふ〜。意外と出来るでしょ?」
トレーニングで空手をやったのはこれが初めてだったが、他に経験があったのだろうか。
とても未経験とは思えない。
「空手の経験がおありで?」
「実はグラスちゃんに空手体験に連れて行かれた事がありまして。やっぱり一日でもやってると違いますね〜」
それにしても上手い気がする。
実はスカイには武術の才能もあるのかもしれない。
「タマ、君の実力も見せてやってくれ!負けられないぞ!」
「なんでウチより張り合おうとしとんねん」
一度板を片付け、再びセッティングする。
「ほな、行くで」
タマモクロスも精神を集中させる。
652 : トレーナー君   2024/03/22 22:21:28 ID:szCx7ac2MU
「らあぁぁぁぁっ!」
スカイ以上の凄まじいスピードで板を割っていく。
その荒々しさと速さは、まさに稲妻。
五人で分担していても次の板を出すのが間に合わなくなってしまいそうだ。
「最後!」
「どらぁぁぁっ!のわっとと!?」
最後の一枚への回し蹴りの高さがギリギリ届かなかった。
空振りとなり、ふらついてしまった。
「惜しかったなタマ」
「あーもうちょいやったんやけどなぁ」
悔しがるタマモクロス。
それでもスカイの記録を上回り、一分間に160枚もの板。割った。
「前やったらこんくらい行けそうやったんやけど・・・」
「縮んだんじゃね?」
ゴールドシップが言った。
「何やとコラァ!もっぺん言ってみぃ!」
「タマ!落ち着いて!タマ!」
羽交い締めにされるタマモクロス。
「わりーわりー」
「ふん!」
タマモクロスは腹を立ててしまったようだ。

次にタマモクロス達と行うトレーニングは>>653(自由な形式)
653 : お姉ちゃん   2024/03/22 22:22:21 ID:/1uGhAUTr.
いつもより重い蹄鉄で並走
654 : 貴方   2024/03/23 22:32:28 ID:q7v/0OjQfE
「まあまあ、そう怒ってばかりいるともっと小さくなるぞ」
「アンタまで乗らんでええわ!」
言葉だけ聞くと腹を立てているようにも思えるが、ゴールドシップとトレーナーとでは明確に言葉に乗っている気持ちの違いがあるように感じた。
「ほんで?次は何するんや」
予定していたのは空手のトレーニングだけではない。
むしろ、こちらの方がメインだ。
「次のトレーニングにはこれを使ってもらう」
見せたのは蹄鉄。
しかし、普通の蹄鉄より数倍重い。
「この蹄鉄はいつも使っているような物よりもかなり重い。これを付けて負荷をかけた状態で並走をしてもらう」
きっと有馬記念ではとてつもなく重いプレッシャーがのしかかる事になるだろう。
プレッシャーに負けないパワーをつけるのだ。
「わっ、おも!」
スカイはシューズに重い蹄鉄を付けた状態で数回ジャンプして言った。
「前から思ってたけどコイツ結構鬼畜だよな」
「失礼です」
ルビーが否定してくれたが、実際はゴールドシップの言う通りなのかもしれない。
だが、鬼になってでも、スカイやルビーには夢を叶えてもらいたい。
夢を掴ませるためなら、多少嫌われても仕方ないとさえ思っていた。
優しく聡明な彼女達はそうしなかったが。
655 : お姉ちゃん   2024/03/23 22:32:36 ID:q7v/0OjQfE
「よーい!」
ピッ!
笛の音に合わせて二人は勢い良くスタートを切った。
「全然、スピード上がらないっ!」
スカイは加速に苦戦する。
しかしフォームは崩れていない。
トレーニングの成果として染み付いているのだ。
「こんなん余裕や余裕!見とき!」
直線に入り、タマモクロスは一気に加速する。
蹄鉄の重さを全く感じさせない力強さだ。
「あああああっ!」
一周して戻ってきた二人。
タマモクロスが先で、スカイは3バ身ほど遅れてしまっていた。
「なあ、この蹄鉄もらって良いか?」
トレーナーに尋ねられる。
「良いですよ。強い負荷がかかりますし多用は出来ませんが」
「ああ。分かってる」
トレーナーの目に覚悟の炎のような物が宿っているように見えた。

セイウンスカイと一緒に出かけるウマ娘は>>657(ダイイチルビー、ダイタクヘリオス、メジロパーマーの中から一人)
656 : トレぴっぴ   2024/03/23 22:43:02 ID:jjQ/BdnhS.
メジロパーマー
657 : 貴方   2024/03/23 22:43:29 ID:TFvU4Vg88Y
ダイイチルビー
658 : トレーナーちゃん   2024/03/24 22:33:58 ID:w6.Bvq6vnQ
「おおー」
スカイは大きな水槽を見上げて感嘆の声を漏らした。
スカイとルビーは休みを使い水族館に来ていた。
「やっぱり釣るのと見るのは違いますね〜」
「世界中の海から魚が集められているそうです」
大水槽を悠々と泳ぐサメ、ガラスに張り付くエイ、威圧感のあるコブダイなど、一つの水槽を見ているだけでも様々な光景を目にする事が出来る。
「わーお」
「大きいですね」
深海コーナーでタカアシガニを見た。
「暗いので離れないように」
「子供じゃないんですから、迷子になんかなりませんよ~」
クラゲコーナーを抜けた。
「お、あと五分でイルカショー始まりますよ!行きましょ!」
「はい」
冬場という事もあり、前の方の席ばかり空いていた。
開始直前なので他を探す余裕も無く最前列に座った。
「わっ!?すごい高さ!」
着水の際、水しぶきが飛んでくる。
「スカイさん」
スカイはルビーをかばい、背中が濡れてしまった。
「ルビーさんは濡れてないですか?」
「はい、おかげさまで私は大丈夫です。・・・ありがとうございます」
交わした言葉はそこまで多くなかったが、二人は休暇を満喫出来たようだ。

セイウンスカイが買った水族館のお土産は>>659(一つ)
659 : 大将   2024/03/24 22:45:28 ID:nqy.tJr8oQ
クジラぬいぐるみ
660 : あなた   2024/03/25 22:14:18 ID:HL29O5o17A
「はいトレーナーさん。お土産ですよ〜」
トレーナー室に入ってきたスカイに渡されたのは、大きなクジラのぬいぐるみ。
「どうしたんだ、これ?」
「昨日ルビーさんと水族館デートしたんです。可愛かったのでつい買っちゃったんですけど、寮の部屋に置くと狭くなりそうだったので」
純粋な贈り物という訳では無さそうだが、くれるだけで十分嬉しかった。
「そういう事か。ありがとう、スカイ」
スカイはソファに深く座りながら昨日の思い出を語る。
「あ、イルカショーで濡れちゃって売店でタオルを買ったんです。これこれ」
ポケットから取り出したハンドタオルにもクジラのイラストが描かれていた。
「・・・水族館にクジラっていないよな?」
「・・・確かに」
スカイも今になって気付いたようだ。
「なんでクジラなんでしょうね?イルカやシャチなら分からなくもないですけど」
「気になってきたな」
大事なレース前にくだらない事を気にするなと言われてしまうのかもしれないが、気になってしまったからには仕方ない。
「そうだ、今度トレーナーさんもそこに行きましょうよ。それで、クジラの謎を解くんです」
「今まさに俺もそう思ってたんだ」
奇遇にもスカイと同じ事を同じ瞬間に考えついていたらしい。
とは言え、流石に有馬記念前にもう一度行くのは良くないだろう。
「じゃあ、有馬記念が終わった後のお楽しみって事で」
「いつものご褒美作戦ですね。分かりました!それまでクジラの事は一旦忘れておきます!」
忘れられるなら、それはそれで良いのかもしれないが、有馬記念後に行きたい場所が見つかった。
「勝って気持ち良く答え合わせしに行きたいな」

セイウンスカイと次に行うトレーニングは>>661(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
661 : 相棒   2024/03/25 22:15:55 ID:cPeeKbtDLY
根性
662 : 相棒   2024/03/26 22:20:00 ID:QBdrh10Jis
ジャパンカップ以降、スカイの調子は良くなってきている。
よく昼寝をしているらしいので、不眠症気味だったのも改善されているようだ。
「その調子!」
今日のトレーニングは、ダンス。
激しいなダンスで身体を動かす。
見た目の華やかさに反し、かなりの根性が必要になるはずだ。
「はぁ、はぁっ。終わったぁ・・・」
三曲目を踊り終え、スカイは体育館の床で大の字になる。
「Make debut!。winning the soul。Never Looking Back。さぁ、次は何にする?」
踊る楽曲はスカイに決めてもらう事にしている。
スカイはウイニングライブの練習で様々な楽曲の振り付けを覚えている。
「じゃあ・・・これで」
選ばれた曲を再生する。
「ねぇ、三日月あなたも」
ささやかな祈りという曲らしい。
スカイはマイクをエアで持ち、ゆっくり歩き出す。
「・・・疲れたからって落ち着いた曲を選んだんじゃないか?」
「さぁ?単純な好みの問題ですよ?」
結局、この後はアップテンポな曲を数曲連続でやらせた。

有馬記念の日程は>>663(12月何日か)
663 : お前   2024/03/26 22:23:06 ID:GW.kxJ3ju2
25
664 : 貴様   2024/03/27 22:33:00 ID:F0BRbSDiYs
有馬記念はもうすぐそこ。
今年の有馬は12月25日、クリスマスに行われる。
そこで、クリスマスパーティーを前日、クリスマスイブに行う事にした。
翌日に向けてしっかり英気を養ってもらいたいものだ。
「そろそろ準備を始めないとな」
これまでと異なり、チーム<アルタイル>主催でパーティーを行う。
つまり、自分達が中心となって準備をしなければならない。
「食事の手配は私とパーマーさんで行う予定です」
「おおっ、これは豪華な料理の予感!」
華麗なる一族やメジロ家が協力してくれる事になるのかもしれないが、料理が豪華すぎると他の部分でプレッシャーがかかってしまう。
豪華な料理にも引けを取らない物・・・出来れば金額より気持ちで勝負出来る物を準備したい。
「やっぱり、プレゼントは要るよな」
以前ルビーに贈ったネックレスは気に入ってもらえたようで、二人で出かける時には必ずつけてきてくれる。
スカイにもそういった物を贈りたいが、何にすれば良いだろうか。
「ルビー」
声をかけてから思った。
これはルビーに頼らず、自分で決めた方が良いのではないかと。
「はい」
「あ、ごめん。やっぱり何でもない。忘れてくれ」
不思議そうにするルビー。
少し罪悪感を感じた。
「・・・何にしようか」

セイウンスカイに贈るプレゼントは>>665(ネックレス以外)
665 : アンタ   2024/03/27 22:33:33 ID:ArYUzbxcSo
ブレスレット
666 : アンタ   2024/03/28 22:15:31 ID:p80kYyGkuY
悩んだ末、セイウンスカイに贈るクリスマスプレゼントを決めた。
クリスマスイブまであと数日、スカイにバレないように準備しなくては。
「お疲れ様」
「お疲れ様で〜す」
トレーニング終了後、一人で街に出る。
「贈り物でしたら、ラッピング致しますね」
「あ、ありがとうございます」
やはりこういった店に入ると緊張してしまう。
指輪や耳飾りなどもあったが、選んだのはブレスレット。
ある程度手軽に付けられるし、何よりスカイに似合うに違いない。
金銭的に厳しく、埋め込まれたアクアマリンは小さくなってしまった。
スカイは釣り好きなので、海を連想させるアクアマリンを選んだ。
「き、気持ちが一番大事だから」
ラッピングされたブレスレットを大事にしまい、クリスマスイブに備えた。

クリスマスイブのパーティーに参加するウマ娘は>>667(ゴールドシップ・カレンチャン・マチカネタンホイザ・アグネスタキオンの中から一人)
667 : キミ   2024/03/28 22:17:07 ID:2ep1j.oenE
マチカネタンホイザ
668 : お兄さま   2024/03/29 22:13:34 ID:oVOfW7TABU
クリスマスパーティー当日。
つまり、有馬記念の前日。
有馬記念前最後のトレーニングを終え、トレーナー室へ向かった。
「うわっ!?」
ドアを開けたスカイは声を上げて驚いた。
トレーナー室はクリスマス仕様に飾り付けられ、テーブルには豪華な料理が並んでいる。
「これ、トレーニングしている間に?」
「はい」
ルビー、ダイタクヘリオス、メジロパーマー、マチカネタンホイザが、スカイとのトレーニングを行っている間にパーティーの準備を終わらせてくれた。
「楽しむ準備は万端だよ!」
「アゲてけ〜!」
メジロパーマーとダイタクヘリオスがスカイを挟むようにして連れていく。
そのままパーティーハットを載せられ、席に案内された。
「本日はチーム<アルタイル>が主催するクリスマスパーティーに参加いただきありがとうございます」
ルビーが参加者に挨拶をする。
本当はゴールドシップやカレンチャンなど、関わりの深いウマ娘達にも来てほしかったのだが、別の予定があったようだ。
来てくれたのは、ダイタクヘリオス、メジロパーマー、マチカネタンホイザとそのトレーナーの四人。
計七人の比較的小規模なパーティーだが、内容なら大規模なパーティーにも負けていない。
「まずはゲームで楽しんじゃいましょー!」

七人で行うゲームは>>669(複数人で遊べるアナログゲーム)
669 : 使い魔   2024/03/29 22:52:17 ID:0vAKWeFs0Y
ツイスター
670 : トレぴっぴ   2024/03/30 22:37:11 ID:0rRd1r57lI
「え?料理は?」
テーブルの上に出来立ての料理が並んでいるのに、すぐに食べないのだろうか。
「ふっふっふ~。ゲームで勝った人から食べていくスタイルなんです!」
マチカネタンホイザが言った。
確かに、ゲームの緊迫感が増すし、猫舌のスカイにも良いかもしれない。
「なるほど。ちなみに、何のゲームをするんだ?」
「まずはこれです!」
マチカネタンホイザが仕切っているのを見るに、彼女が提案したのだろう。
床に広げられたのは、赤や青の円が描かれたマット。
「ツイスターっていうゲームです!これをぐるぐる回して、止まったところの指示通りに手足を置いていきます!手や足の裏以外がマットに着いちゃうとアウトです!」
「審判は俺がやるよ」
マチカネタンホイザのトレーナーが申し出た。
一回戦目の参加者は、ダイタクヘリオス、セイウンスカイ、そして自分。
「セイウンスカイ、右手を黄色に」
最初は当然、それぞれ余裕で手足を円の上に置いていった。
「右足を赤い円に」
「ちょっ!ムリめ!ヤバたうわっ!?」
ダイタクヘリオスがついに限界を迎え、バランスを崩した。
「わっ!?」
それに巻き込まれ、ダイタクヘリオスの下敷きになってしまう。
「大丈夫ですか~?」
スカイは巻き込まれなかったので他人事のように言った。
「ごめんごな!」
「あ、ああ」
ルビーが何故か一瞬強いプレッシャーを放っていた。

スカイが最初に食べた料理は>>671
671 : ダンナ   2024/03/30 22:38:18 ID:fAfwwg2ozw
マルゲリータ(ピザ)
672 : トレーナーさま   2024/03/31 22:36:04 ID:EXadDXQH6.
「いえ~い」
スカイは難なく勝利し、料理を食べる権利を手にした。
「一品目はこちらです」
「お~ピザ!良いですね~」
マルゲリータだった。
見るだけで食欲がそそられる。
「それじゃ、お先にいただきま~す」
スカイはピザを口に運んだ。
「はふ、あひ、おいひいです」
猫舌のスカイには、まだ熱かったようだ。
だが、その仕草も含めて美味しそうに見える。
「良いな・・・俺も早く食べたい!」
「ウチも食いてー!」
二試合目はダイイチルビー、メジロパーマー、マチカネタンホイザの対戦。
「タンホイザ、緑に左手を。そう、そっちから」
「ちょっと~贔屓じゃないです~?」

ツイスターで次に勝利したのは>>673(ダイイチルビー・メジロパーマー・マチカネタンホイザのいずれか)
673 : お姉さま   2024/03/31 23:14:04 ID:gxu0Hl5OGQ
パマちん

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