771 : アンタ   2023/09/12 09:17:51 ID:Bd0MHfkMbA

「これが、ニホンのオンセン!」
ヴェニュスパークはVRウマレーター内の温泉旅館に興奮する。
『んじゃ早速温泉入ってみっか』
案内役のゴールドシップは流暢なフランス語で話す。
「C’est incroyable!」
湯気が立ちのぼる和風の温泉はフランスのものと全く雰囲気が異なる。
『おいおい、飛び込むんじゃねーぞ?』
ゴールドシップはヴェニュスパークをシャワーの前の椅子に座らせる。
『おおー!師匠よりも丁寧です!』
わしゃわしゃとヴェニュスパークの髪を洗う。
『身体は自分で洗えよー』
『えー』
笑いながら身体を洗い終わると、湯に浸かった。
『ちょっと熱いです。でも気持ち良いです!』
しばらくVRの湯を楽しんだ後はコーヒー牛乳を飲んだ。
『こうやって腰に手を当てんのがプロオンセニストの流儀だ!』
『なるほど!』
ゴールドシップの真似をするだけでもヴェニュスパークは楽しんでいた。
『師匠!日本の温泉はすごかったです!』
『そうか、ゴールドシップには振り回されなかったか?彼女は破天荒な性格で有名だが』
ヴェニュスパークは不思議そうに首を傾げる。
『そうでしたか?』