733 : あなた   2023/06/20 20:36:18 ID:U8EAnbm5zQ

「よし、二人とも良いタイムだ」
ネオユニヴァースのトレーナーが指導をしていると、着信音が鳴り響いた。
「何!?ジャンプで腰を痛めた!?母さんは出かけてる!?ったく何やってるんだ!分かった!今すぐ行くから!」
トレーナーは二人に謝る。
「悪い!うちの父が腰を痛めてヤバいらしいから様子を見に行かなきゃならなくなった!二人とも、自主トレでもしておいてくれ!」
急いでネオユニヴァースのトレーナーが走っていった。
「え!?URA役員から緊急の呼び出し!?今じゃないとダメなんですか!?・・・仕方ない!二人とも!この子達を頼む!」
ブルボンのトレーナーはたづなに連れていかれた。
残されたのはウマ娘二人と赤ん坊二人。

「『よしよし』を実行します。・・・失敗。泣き止む気配はありませぶっ」
ブルボンの頬を小さな拳が打つ。
「ネオユニヴァースは"OMTU"の変換を"トライ"するよ」
おむつを変えようとベンチに赤ん坊を寝かせた。
しかしそこで気が付く。
「"パーツ"が存在しない・・・」
おむつは手元に無いし、売ってもいない。
トレーナーの荷物は一緒に持って行ってしまった。
「・・・!オペレーション『子守唄』を実行してみてはどうでしょうか」
「"光明"だね」
二人は意を決して歌い出す。
「「ねぇ、三日月あなたも〜♪」」
すると、散々泣いていた赤ん坊二人がピタッと泣き止んだ。
二人はアイコンタクトを交わし、歌唱を継続する。

「すっかり仲良しみたいだな」
「ステータス『尊み』を獲得したよ、俺は」
小さな観客が二人の腕の中ですやすやと眠っていた。