701 : トレ公   2023/05/28 14:47:54 ID:2on2hTbAs.

「桐生院トレーナー。必要書類に漏れがありました。訂正をお願いします」
桐生院葵のトレーナー室にエアグルーヴが訪れた。
手持っていた一枚の紙を差し出す。
「あっ、すみません。ありがとうございます!」
その場で書類を書きながら桐生院は言った。
「エアグルーヴさんは生徒会のお仕事で忙しそうですね」
「いえ、会長の働きぶりに比べればまだまだです。そう言う桐生院トレーナーこそ、いつも担当のために奔走していらっしゃる」
働き者の二人が互いに労る。
桐生院が書類の訂正を終え、エアグルーヴに手渡した。
「それでは」
退室しようとした時、桐生院が勢い良く立ち上がった。
「あの、エアグルーヴさん!」
「はい、何か?」
桐生院はやや恥じらいながら言う。
「・・・良ければ一緒に息抜きしませんか?もし時間があれば・・・ですけど」
エアグルーヴは意外な申し出に一瞬戸惑った。
しかし、仕事に追われる自分のための提案であると気付いた。
「次の予定まで時間が空いています。是非ご一緒させて下さい」

「はちみーって美味しいですよね。味の濃さなんかも調整出来るので好みの味に出来るのも楽しいです」
「私もテイオーに勧められて固め濃いめ多めを飲んだ事があります。私には甘すぎましたが・・・」
近すぎない存在は息抜きの雑談に最適なのかもしれない。