641 : トレーナーちゃん   2023/04/16 09:00:24 ID:9rMeU2/dr2

「ほっほっほーいったらほっほっほーい」
マチカネタンホイザはダンスパーティーで不思議な踊りを披露していた。
「マチカネタンホイザさん!?」
参加していたメジロマックイーンは思わず叫んだ。
あまりに場違いなので当然だ。
「あ、マックイーンさん、奇遇ですねぇ」
「奇遇ですねぇ、ではありませんわ!どうしてここにいらっしゃいますの!?そして今の踊りは何です!」
マックイーンはドレスの裾を持ち上げ、小走りでタンホイザの元へ向かう。
「いやー、おヒゲが素敵なファンの方に招待されましてー。細かい作法やルールは気にしなくていいって事だったので、遠慮無くそうさせてもらってます!」
マックイーンはため息をついた。
「・・・そうでしたのね。ですが、あまりにも気にしなさすぎです!」
タンホイザはドレスですらなく、ただのライブ用衣装だった。
「まずは着替えますわよ。予備はいくつか用意しておりますので、合う衣装があるはずです」
マックイーンは引っ張るようにタンホイザを連れていく。

「どひゃあぁ・・・これじゃマチタン体操は踊れなさそうですねぇ・・・」
「まさか、まだそれを踊る気でしたの?」
照れたように笑うタンホイザの手をマックイーンが取る。
「私がリードいたしますわ。さぁ、行きますわよ」
「わわ、はい!」
ぎこちないながらも、優雅なダンスは周囲の目を釘付けにしていた。
「そう、その調子いたですわ。次はいた右足をいた前に」
「あう、しゅみません・・・」