621 : アナタ   2023/04/09 14:19:31 ID:vCtiGR6Uck

「こんな所にラーメン屋なんてあったかしら・・・?」
ある休みの日、たづなは出来たばかりだと思われるラーメン屋に立ち寄った。
行列になっていない事を考えると、悲しい事にあまり人気が無いのだろう。
「へいらっしゃい!」
あまり重みの無い声の主は。
「ファインモーションさん!?」
「あ、たづなさん!来てくれたんだね!お好きな席にどあうぞ!」
まさにラーメン屋という格好のファイン。
客は数人、店員はファイン含め三人。
「ファイン、豚骨1チャーハン1!」
「はーい!・・・あと今日は大将って呼んでね」
たづなはカウンター席に座る。
カウンター席の一番奥の客が呟く。
「炭水化物と炭水化物の組み合わせはロジカルじゃねぇ・・・醤油と餃子と玉子スープのセット」
「殿下、Aセット玉子1つです」
「はーい!・・・あと今日は大将だよ」
たづなもメニューに一通り目を通した後注文する。
「すみません、豚骨のチャーシュー倍盛り、餃子、唐揚げを下さい」
ファインはラーメンを作りながら目を輝かせる。
理解者は思わぬ所にいた。
「喜んで!」