50 : 使い魔   2024/04/13 06:22:04 ID:EYLAA33YZA

「おっと、今新しい手紙が届いたっス!特に特徴のない、白い封筒っス」
「読んでくんな、バンブー!」
「押忍!『アドバイスをありがとうございます。お二人の言う通りに、勇気を出してトレーナーさんに想いを伝えたところ、『今はまだ早いけど、その時が来ればシュヴァルの気持ちを受け入れるよ』と言ってくださり、飛び跳ねるくらい嬉しくなりました。
 トレーナーさんが言っていた『その時』というのは、おそらく3分後とかその辺りだと思ったので、父と協力してトレーナーさんを実家に連れて帰り、僕の部屋で刻みこむような風紀チェックを行いました。
 その後、トレーナーさんは『シュヴァルのことを、必ず幸せにします』と言って、僕の両親に土下座し、実家の客間に住みこむことになりました。僕は、トレーナーさんとの静かな時間を、毎日12時間も過ごせるようになって嬉しいです。それから、僕のトレーナーさんとヴィブロスのトレーナーさんが、なぜかとても仲良くなったようで、たびたび世の中の理不尽について話しているのが聞こえます。
 親戚同士、仲が良さそうで何よりだと思います。これも、お二人のアドバイスのおかげです。心から感謝します』とのことっス!」
「へへっ、物事をいい方向に動かすためには、運を力づくで自分のほうに向かせなきゃいけない時もあるってことだな」
「そうっスね。ところでイナリ先輩、その運ってやつに負けた時はどうすればいいんですか?」
「決まってるぜ!笑ってごまかすのさ!」
「さすがイナリ先輩っス!」
「この放送は、頼りになるイナリワンと」
「風紀委員バンブーメモリーがお送りしたっス!」
「またな!皆の衆!」