安価で決める自由なスポ根
1 : お姉ちゃん   2023/07/04 08:19:30 ID:6VsVIHkGTs
前作
https://umabbs.com/patio.cgi?read=2378&ukey=0&cat=sc

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します

主人公の性別は>>4(ヒト男性・ヒト女性・ウマ娘のいずれか)
904 : アンタ   2024/07/11 22:15:00 ID:PhjYo399uk
大好きのタカラバコ
905 : アンタ   2024/07/12 22:18:33 ID:R7svG6Un.6
告知ライブ当日。
「トレーナーさん、着替え終わりましたよ〜」
合図があったので控え室に入る。
「おお、似合ってるぞ皆!」
ルビー、スカイ、スカーレットがお揃いの衣装を身につけていた。
トレセン学園の共通ライブ衣装だが、自分の勝負服を持つ三人が着る機会は意外と少ない。
「アタシ達の出番は最後だったわよね?」
「ああ。大トリを任せてもらえたのは、君達の人気あってこそだ」
チーム<アルタイル>はこれまで数々のレースを制してきた。
そんなウマ娘達がグランドライブの告知に参加するとなれば、知名度はぐんと上がるだろう。
「スタンバイお願いしまーす」
「頑張って来い!」
「はい」
「は〜い」
「ええ!」
出番を終えたコパノリッキー達が戻ってきた。
今日のライブは三人、二人、三人の順にパフォーマンスを行う。
「すぐに始まるな。早く行かないと」
今日三人が披露するのは、大好きのタカラバコという曲。
普段のライブのレッスンで練習している曲なので急な参加にも対応出来たのだ。
「大好きなもの あつめよう 大好きなもの かぞえよう」
センターを務めるのはダイワスカーレット。
緊張する場面に慣れる意味でも、この告知ライブへの参加は有意義だったと言える。
「いえぇぇぇぇい!」
「最高だぜーっ!」
観客は大盛り上がりだった。

告知ライブ後に食べる料理のジャンルは>>906(和食・イタリアンなど)
906 : トレぴ   2024/07/12 22:20:00 ID:Lj.tHTxzUk
恒例のフレンチ料理「舌平目のムニエル」
907 : トレぴっぴ   2024/07/13 22:37:15 ID:NlNO1hN6Gs
「皆さん!今日はお疲れ様でした!おかげさまで告知ライブは大成功!本当にありがとうございました!」
ライブ後、ハローさんが頭を下げた。
「ハローさんの働きあってこそですよ」
出演したウマ娘も頷く。
「皆さん・・・ありがとうございます!そうだ、良ければ一緒にお食事なんてどうでしょう?」
親睦を深めるのにも良いだろう。
という訳で、フレンチレストランに来た。
「うおっ、絶対高いって」
コパノリッキーのトレーナーが言った。
「ふふっ。それが、結構リーズナブルなお店なんです」
メニューを見てみると、見知った料理の名前があった。
「俺はこれにしようかな。舌平目のムニエル」
「トレーナーさん、それ好きですね〜」
「ああ、実は思い出の味なんだよ」
いつかルビーと食べた舌平目のムニエルの味は今も覚えている。
「じゃあアタシもそれにするわ」
スカーレットは初めて食べるようだ。
「このブイヤベース美味しい!」
「ポトフも絶品ですね」
「あち」
それぞれ料理を楽しんだ。
「次の告知ライブも成功させたいですね」
「はいっ!」
その暁には、またこうやって皆で食事をしようと約束したのだった。

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>909(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
908 : トレーナーさま   2024/07/13 23:36:59 ID:yDSuFs2WlA
スピード
909 : 貴方   2024/07/14 00:00:03 ID:a4hLgKdHIA
賢さ
910 : トレーナーちゃん   2024/07/14 22:20:39 ID:ikQd7OzLwk
今日はスカーレットの次の目標、オークスに向けて勉強をする。
「オークスはどこのレース場で行われるか分かるか?」
「このくらい常識じゃない!東京レース場よ!」
流石に難易度が低過ぎたようだ。
「じゃあこれはどうだ?」
少しずつ問題を難しくしながらオークスについて学んでいく。
「オークスではカワカミプリンセスともう一度戦う事になる。今のままだと負ける可能性が高い」
「強敵だっていうのは分かるけど、何で負ける可能性の方が高いの?桜花賞ではアタシが勝ったじゃない」
確かに、スカーレットは一度カワカミプリンセスに勝利している。
「まず、その勝利は僅差だった。勝ったからと言って油断は出来ない」
油断大敵という言葉があるように、勝ったという事実だけに囚われてはいけない。
「次に、スカーレットは中距離レースの経験が少ない。カワカミプリンセスはデビューしてから何回か中距離でも走っているから、経験の差があるんだ」
「なるほどね。・・・その差を埋めるためには何をすれば良いの?」
勝率を極限まで高めるのがトレーナーの役目。
もちろん策は用意している。
「スカイに、中距離の先生になってもらう」

ダイワスカーレットとセイウンスカイと行うトレーニングは>>911(自由な形式)
911 : アナタ   2024/07/14 22:22:00 ID:a4hLgKdHIA
並走
912 : トレぴっぴ   2024/07/15 22:14:36 ID:H3ex4IJsQQ
スカイには予め話をしておいた。
「スカイ、頼りにしてるぞ!」
「あんまりプレッシャーかけないで下さいよ〜。ま、やれるだけやりますけどね〜」
意外と乗り気らしい。
「スカイさん!よろしくお願いします!」
「そんなに改まらなくて良いって〜」
中距離レースでは、距離が長くなった分走り方が変わる。
ペース配分や戦略など、変えなければならないものは多い。
「準備運動終わりましたよ〜」
「よし、じゃあ並走をしようか」
二人がスタート位置につく。
スカイが内、スカーレットが外だ。
「スタート!」
中距離を学ぶには、中距離でひたすら走るのが一番だ。
「スカーレット。最初は無理に抜かそうとせずに後ろについて。スリップストリームを活用してスタミナを温存するのが定石だよ」
「はいっ!」
1800mを超えた辺りで、スカーレットのスピードが落ちる。
「上体が起きてるよ!腕もしっかり振って!」
「はっ、はい!」
小さな違いだが、これが最終直線で大きな差になる。
最適な走りを練習で出来るようになっておかなければ、本番でも出来ない。
「はっ、はぁっ、ふぅ」
「お疲れ様。スカイ、明日も並走頼むぞ」
「はいは〜い」
継続は力なり。
これからオークスまで、ほぼ毎日並走トレーニングを行う事にした。
「スカーレット、頑張れるな?」
「もちろん!一番になるための努力なら、アタシは何だってするわ!」

翌日の並走トレーニングで走る距離は>>913(2000m〜2400m)
913 : 貴方   2024/07/15 22:16:00 ID:oIUQkWgH9s
2400m
914 : お姉さま   2024/07/16 22:06:58 ID:HUztTV3ifk
次の日もスカーレットとスカイの並走を行った。
「今日は400m伸ばして2400mにしてみよう」
昨日は中距離の中でも短めの2000mで走ってもらったが、一度2400mでの現状も確認しておいた方が良いと考えた。
「スカーレット、大丈夫そう?」
「大丈夫です!」
スカーレットは自信満々に言う。
早速並走を始める。
「ペース上げるよ!」
「はいっ!」
スカイには、これまでのオークスと似たようなペースで走ってもらう。
「やっぱり1800mを超えると走りのキレが悪くなるな・・・」
スタミナ自体が足りていないのもそうだが、マイルの走り方が身体に染み付いているのが問題だ。
オークス、秋華賞と中距離レースを続けて走るのだから、走り方を中距離に合わせなくては。
「はぁ、はぁ」
「いや、大丈夫じゃなさそうだけど」
息を切らすスカーレットにスカイが声をかける。
「大丈夫です!大丈夫になってみせますから!」
まずは気持ちから、という事だろうか。
「無理は禁物だぞ」
若干焦りもあるのかもしれない。
スカウトした時から見えていた、闘争心の強さ。
こういう形でも影響しているのか。
「・・・闘争心か」
何かヒントを掴めそうな、そんな気がする。
「スカイ。しばらく君に任せても良いか?」
「え?良いですけど、トレーナーさんは何するんです?」
「ちょっと散歩してくる」

トレーナーが向かう場所は>>915(学園内のどこか)
915 : アナタ   2024/07/16 22:10:29 ID:GlexXJqftY
地下書庫
916 : キミ   2024/07/17 20:59:19 ID:EEJ29UtUzE
スカーレットを中距離に適応させるアイデアがもう少しで浮かびそうだ。
閃きを得るため、学園内を散歩してみる事にした。
「こっちの方はあんまり来ないな」
しばらく学園を回った後、図書室のある方へ来た。
「ん?こんな所に階段が?」
下、つまり地下に続く細い階段があった。
立ち入り禁止という文字も特に無かったため、降りてみる事にした。
「明かりがついてる。誰かいるのかも」
あまり人の気配はしない静かな空間だった。
「地下書庫か。トレセン学園にもあったんだな」
大きな図書館だと、本を収容するために地下書庫がある場合が多いらしい。
トレセン学園の場合は、トレーニングに関する本などが多いので必要になっているのだろう。
「面白そうな本があるかも」
スカーレットとスカイを放ってこちらに来ているので、あまり長居は出来ないのだが、インスピレーションが湧くかもしれない。
「結構広いな」
その時、近くでカタンという音がした。
やはり誰かいるようだ。
しかし、本棚が壁となっているためどこに誰が何人いるのかは分からない。
「ちょ、ちょっとだけ怖いな」

地下書庫にいたウマ娘は>>917(ダイワスカーレット・セイウンスカイ以外のウマ娘一人)
917 : マスター   2024/07/17 21:01:17 ID:yNkMSEKbFQ
ネオユニヴァース
918 : お兄さま   2024/07/18 20:49:26 ID:/fQrD3x1k6
意識し始めると、途端にこの地下書庫が不気味に思えてきた。
「”ランデブー”」
「わっ!?」
急に後ろから声がかけられた。
恐る恐る振り向くと、そこにはウマ娘がいた。
「”BICE”だね。ネオユニヴァースは”謝罪”をするよ」
ゆっくりと頭を下げるのは、ネオユニヴァースという生徒。
非常に高い知能を持っているが、それ故か扱う言語が難し過ぎると噂のウマ娘。
「いやいや、こちらこそ大きな声を出してごめん」
ネオユニヴァースはそれを聞くと頭をゆっくりと上げた。
若干傾いた立ち姿に、神秘的な雰囲気を感じた。
「このポイントは”観測不可”。ネオユニヴァースは”来訪者”に疑問を持ったよ」
「えーっと・・・」
言葉使いが少し難しいが、何故ここに来たのかという事だろうか。
「担当してるウマ娘の新しい走りのヒントが得られるかと思って散歩してたら、たまたまここを見つけたんだ。何となく見て回ってたんだけど」
ネオユニヴァースはどこか遠くを見つめるように視線を泳がせ、言った。
「─”交差”かな。”離脱”を推奨するよ」
やはり言い方は何回だが、この地下書庫を出ろという事だろうか。
919 : お前   2024/07/18 20:49:32 ID:/fQrD3x1k6
その時、ネオユニヴァースの手がこちらの手を取った。
「”コネクト”をしないと」
その手はひんやり冷たく、ヒトやウマ娘の手とは少し違う気もした。
手を引かれ、地下書庫を出る。
「こんなに広かったっけ?」
そこまで奥に進んでいた認識は無かったが、帰り道は長かった。
途中、極彩色に輝く本があったり耳鳴りのような高音が聞こえたりしたが、無事に出口に着いた。
「しばらくはネオユニヴァースも”衛星”になるよ」
「・・・散歩についてくるって事か?」
頷くのを見て、言葉の理解が概ね正しかった事を知る。
どういう思考回路を経由して同行したくなったのかはよく分からない。
「まぁ、特に面白い事をする訳じゃないけど、それで良ければ俺は構わないよ」
こうして、何故かネオユニヴァースと散歩を続ける事になった。
ふと後ろを振り返ると、さっきまであった地下への階段が無かった。

ネオユニヴァースと行った場所は>>920(学園内のどこか)
920 : トレーナーちゃん   2024/07/18 20:51:56 ID:qbGFSoNSUY
カフェテリア
921 : トレーナー君   2024/07/18 20:52:00 ID:Noa4dzlkAk
誰も居ない校舎の屋上
922 : アナタ   2024/07/19 22:19:56 ID:SlrL1.MLoo
特に会話をする訳でもなく、ただネオユニヴァースと学園内を歩く。
こうしている今もスカイとスカーレットはトレーニングをしている。
出来るだけ早く戻りたいが、かと言って焦るのも良くない。
今はヒントを得るのが最優先だ。
「”観測”したよ」
ネオユニヴァースが立ち止まり、前方を指さした。
「カフェテリアに行きたいのか?」
指さされたのはカフェテリア。
中に入ると、数人が食事を取っていた。
「『納豆』だね。ネオユニヴァースは”切望”するよ」
生徒の一人が食べていた納豆を見て言った。
「納豆を食べたいのか」
ネオユニヴァースは頷いた。
「アファーマティブ。『あなた』も”体験”する?」
あなたも納豆を食べるか、という事だろうか。
「いや、俺はやめておくよ。一応仕事中だし」
仕事中に口をネバネバにするのはあまり良くなさそうだ。
「・・・ネバネバか。ねば・・・粘る。うーん」
ピンと来ない。
喉の辺りまでは出てきているのだが。
「”悩む”をしている?」
「ああ、いや、例の事について考えてたんだ。担当の新しい走り方の事」
納豆を単品で食べるネオユニヴァース。
「”LDNG”だね」

カフェテリアに訪れたウマ娘は>>923(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ネオユニヴァース以外のウマ娘一人)
923 : お兄ちゃん   2024/07/19 22:20:43 ID:lww4HwfVz.
マーベラスサンデー
924 : トレーナーちゃん   2024/07/20 22:07:02 ID:6daJdxkMVA
「あっ☆納豆!アタシも納豆でマーベラス☆」
ネオユニヴァースが納豆を食べているのを一人の生徒が見つけた。
元気で不思議なウマ娘、マーベラスサンデーだ。
「ねっねっ!隣良い?」
「ネオユニヴァースは”受容”するよ」
「俺も大丈夫だよ」
フレンドリーなマーベラスサンデーはグイグイと距離を詰めてくる。
納豆を並んで食べる光景は少し面白くさえ感じる。
「並んで・・・食べる?」
頭が刺激される。
その時、ふと閃いた!
「そうか!並ぶ!そう、並ぶ!」
「『閃く』をした?」
「ああ!良いアイデアが浮かんだよ!」
一刻も早くスカーレットに教えなくては。
「トレーナーさん!顔がとってもマーベラス☆すっごく楽しそう!」
思わず笑顔になってしまっていたようだ。
「二人とも、ありがとう!担当の所に戻るよ!」
「マーベラース!」
「ネオユニヴァースは『いってらっしゃい』をするよ」

ダイワスカーレットとセイウンスカイは何をしているか>>925(トレーニングコース内で出来る事)
925 : トレピッピ   2024/07/20 22:08:32 ID:PKInhAa.TU
かなり走ったため、ゆっくり走ってクールダウン
926 : 大将   2024/07/21 22:15:39 ID:PnCr5EQ3xk
「スカイ!スカーレット!遅くなってごめん!」
小走りでトレーニングコースに戻る。
「あっ、トレーナーさん」
走っているスカイがこちらに手を振る。
その後ろを走るスカーレットはかなり疲れているようだ。
見るからにヘロヘロだ。
「はぁっ、はぁっ」
「スカーレット、大丈夫か?」
クールダウンを終えたスカーレットにタオルを渡す。
「拭いて」
「えっ?」
少し不機嫌そうだ。
「放り出してどこか行っちゃったでしょ?ほら、早く」
理屈はよく分からないが、タオルでスカーレットの頭や顔を拭いてあげた。
「ここから先はセイちゃん先生が拭いてあげますからトレーナーさんはちょっとあっち行ってて下さ〜い」
スカイに押される。
「じゃ、じゃあトレーナー室にいるから」
二人がトレーナー室に来たら、閃いた新たな走りについて伝えよう。
「スカーレットがあんな感じなのは珍しいな」
子供っぽさのようなものを感じた。
普段は優等生として振る舞うスカーレットも、たまには子供に戻りたいのだろうか。
「トレーナー」
二人が戻ってきた。
「それじゃあ、早速ミーティングを始めるぞ。たくさん走って疲れてるとは思うが、良い走り方を思いついたんだ」
ネオユニヴァースとマーベラスサンデーのおかげで思いついたスカーレットの新たな走り方。
経験の浅い中距離でペースを乱さず走る方法。
「スカーレット。君の強い闘争心を利用するんだ。常に誰かの隣にいて、競り合うんだよ」
「え?そんな事したらすぐバテちゃうじゃない」
それが普通だ。
競り合ってポジション争いをしたり、外を回ったりするのは体力を消耗してしまう。
「よく考えれば、これも君の才能だったんだ。闘争心。言い換えると、根性」
スカーレットに答えを示す。
「つまり、根性でひたすら走るのが作戦だ」

次に行う、スタミナを伸ばすトレーニングは>>927(自由な形式)
927 : モルモット君   2024/07/21 22:16:39 ID:IvWx0wcGHE
持久走(長時間ランニング)
928 : 大将   2024/07/22 22:16:56 ID:22RtVXQGRs
「君は競り合うと速くなる。君の根性、闘争心がとにかく強いからだ」
「そうなの?」
スカーレットは無意識下で、競り合う際に速度を上げるようだ。
少し前からその癖に気付いていたが、それを作戦に組み込む事にした。
「ペースが落ち始める頃に、誰かと競り合う。これならスピードは落ちない」
スタミナの総量は変わらない。
だから、根性で無理矢理最後まで走るのだ。
「そんな無茶苦茶な・・・」
一緒に聞いていたスカイが呆れたように言う。
「でも、やるわ!それがアタシの才能だって言うなら!」
スカーレットはやる気に溢れているようだ。
「明日はそのベースとなるスタミナを伸ばすために持久走をやろう。今日は早く休んで、明日に備えてくれ」
長時間のランニングでスタミナを鍛える。
いくら根性が大事だと言っても、元となるスタミナはあればあるほど良い。
「明日は朝四時に集合だ」
「ええ!じゃあアタシはもう帰って休むわね!」
早速寮に戻っていった。
「あ、あの、それって私もです?」
「スカイは必須って訳じゃないが・・・出来れば来て欲しいな」
「・・・どうしよっかな〜」

朝四時に集合したウマ娘の人数は>>929(1〜3人)
929 : 貴方   2024/07/22 22:17:26 ID:AxZAwCZtfI
3人
930 : トレーナーちゃん   2024/07/23 22:17:39 ID:aETjqrXTNw
早朝のトレーナー室。
もう五月だが、若干肌寒い。
「おはようトレーナー。早いわね」
「おはよう」
スカーレットは約束の朝四時より十五分も早く来た。
「おはようございます」
「おはようルビー」
ルビーはその五分後にやって来た。
眠そうな素振りを一切見せないのは流石だ。
「ふぁ〜おはようございま〜す」
「す、スカイ!?どうしたんだ!?」
「あのスカイさんが・・・」
「折り畳み傘を用意した方が良いかもしれませんね」
「ちょっと!私の事を何だと思ってるんですか!」
スカイがわざわざ早起きしてスカーレットのトレーニングに参加するとは思いもよらなかった。
「間違って、釣りに行く時用の目覚ましをかけちゃってたんですよ」
「そういう事だったのか。安心した」
「トレーナーさん、たまには怒りますよ?」
準備を済ませ、外に出る。
「目的地はここ。目標は一時間半だ」
スマホのマップを見せて言った。
「これ、周りから見たらかなりすごい光景ですよ?」
今回、ルビーとスカイの二人にリアカーを引いてもらう。
二人で引けば重さは半分、負担は少なくなる。
「それじゃあ、出発!」
朝の道は静かで、人も車も少ない。
「そろそろ半分だね」
スカイは道や時間の管理を、自分が走りながら行っているらしい。
931 : 相棒   2024/07/23 22:17:45 ID:aETjqrXTNw
「スカーレットさん、体調はどうですか?」
「はいっ、大丈夫です!」
スタミナを伸ばすトレーニングだが、その過程で根性も鍛えられる。
長く走ると、思考能力も落ちる。
普段のレースより長く走る事で、思考能力のスタミナも伸ばせるだろう。
「もう少しでゴールだ!その坂を全力ダッシュ!」
「はあぁぁぁぁぁっ!」
小高い丘を駆け上るスカーレット。
それを、リアカーを引きながら追うルビーとスカイ。
「はぁ、はぁっ、やっと、着いたわ・・・」
息を切らしているが、スカーレットは満足そうだ。
「しばらく休憩しよう」
ここはあくまで中間地点。
帰り道があるので、残り半分だ。
「朝食を用意しました。しっかりと体力を回復させましょう」
朝六時、ルビーが作って持ってきてくれた朝食を食べる事にした。

ダイイチルビーが用意した朝食は>>932(米またはパン)
932 : マスター   2024/07/23 22:18:38 ID:82O0HRz80w
パン(サンドウィッチ)
933 : お兄さま   2024/07/23 22:20:34 ID:MN57Xh8Hho
間を取って、米粉パン
934 : トレピッピ   2024/07/24 22:15:08 ID:zFeNy2WsfI
リアカーに載せて持ってきたのは、ルビーが作ってくれたサンドイッチ。
レジャーシートを広げ、その上に座って食べる。
まるでピクニックだ。
「お、ツナサンド」
スカイが食べたサンドイッチにはツナが挟まっていた。
「ルビーさん!このハムサンドすっごく美味しいです!ハムが分厚くて、食べ応えがあって」
「ありがとうございます。トレーナーさんがお好きだと以前仰っていましたので」
まだチーム<アルタイル>でもない頃に、ルビーと遊園地に行った事があった。
その日に食べたBLTサンドは具が分厚く、食べ応えがあってとても美味しかった事を覚えている。
「覚えていてくれたんだな」
「・・・もちろんです。トレーナーさんとの大切な思い出ですので」
ルビーが柔らかく微笑んだように見えた。
ルビーが表情を変える事はあまり無いので、見間違いだったかもしれない。
「スカイともサンドイッチを作ったよな。夏合宿の時に」
「あーありましたね〜。トレーナーさんが欲張って色々挟んだりして」
これも懐かしい思い出だ。
「ふーん、色々楽しい事してたのね」
スカーレットはサンドイッチを飲み込んで呟いた。
「・・・アタシも、これからアンタと」

ダイワスカーレットは持久走の目標タイムをクリア出来たか>>935
935 : トレ公   2024/07/24 22:15:51 ID:GyIWypcUaQ
何とかクリア(ギリギリ)
936 : トレぴ   2024/07/25 22:20:50 ID:.HVAKwTUrM
しばらく休憩したので、学園に向けて再び走り出す。
とは言っても、走るのはウマ娘三人なのだが。
「よーい、ドン!」
ストップウォッチのカウントを再開させる。
目標タイムは往路よりも少しだけ厳しくしてある。
「脚の上げ方を意識して!」
フォームの指導も同時に行う。
正しいフォームで走る事は体力温存にも繋がる。
「時間は?」
「あと18分!このペースだとちょっと厳しいぞ!」
「じゃあペース上げるわ!」
やはり長い距離を走っているとスピードは落ちてしまう。
ここからスピードを維持するために必要なのは根性だ。
「あと5分!」
「もう少しで学園が見えますよ」
ペース的には、かなりギリギリ。
「目標タイムに届かなければ、罰ゲームやろっか」
スカイが提案する。
「そうだな〜、一週間トレーナーさんの事をお兄ちゃんって呼ぶのはどう?」
「そ、そんなの絶対嫌です!」
「そこまで強く否定しなくても・・・」
罰ゲームを提示されたからか、スカーレットのスピードが再び復活した。
「あああああああっ!」
「4!3!2!」
残り2秒の所でゴール地点にたどり着いた。
「よく頑張ったな。目標タイムクリアだ」
「はぁ、はぁっ。ふ、ふふん!このくらい、当然よ!」
ルビーがスカーレットにタオルとドリンクを手渡す。
「スタミナも順調に伸びていますね」
「ああ。この調子なら、オークスにも十分間に合う」

ダイワスカーレットと出かける場所は>>937(日帰りで行ける場所)
937 : トレーナーさん   2024/07/25 22:21:46 ID:yEFfzVtSKY
映画館
938 : アネゴ   2024/07/26 22:20:18 ID:HVPrx3gDFY
最近はハードなトレーニングが続いていたので、今日は丸一日休養日にした。
スカーレットに、付き合って欲しい事があると言われ一緒に出かける事になった。
「映画館か。前にたづなさんと行った時以来だな」
「へぇ?今日もたづなさんと来たかった?」
何故かスカーレットが圧を放っていた。
「君が誘ってくれたんだから、君と行きたいよ」
「・・・ま、そうね。行きましょ」
スカーレットに促され、映画館の中へ入る。
途中、激しく動くスカーレットの尻尾に叩かれた。
「何の映画を見るんだ?」
前情報を知らずに見て欲しかったらしく、直前まで作品どころか、映画に行く事すら教えられていなかった。
もちろん、どんな映画でも断る訳が無いが。
「『JAM 奇跡の弾倉』っていう映画よ。タキオンさんにオススメされたのよ!」
実験に没頭しがちなアグネスタキオンに、映画を見るようなイメージはあまり無かったので意外だ。
「この特典小説は後で読もうか」
「そうね。あ、そろそろ始まりそうよ」
劇場内が暗くなる。
本編が始まった。
激しいアクションのシーン、挫折を乗り越えるシーン、大団円を迎えるシーン。
全てが素晴らしい作品だった。
「いやー、面白かったな!」
「ええ!特にあの奇跡の復活のところが良かったわ!」
近くの喫茶店でスカーレットと感想を語り合った。
「タキオンさんに面白かったって言わなくちゃ!」
「ああ、俺もお礼が言いたいくらいだよ」
という事で、学園に戻ってアグネスタキオンに会いに行く事にした。

ダイワスカーレットとアグネスタキオンと共に行う実験は>>939(危険の無いもの)
939 : トレーナーさん   2024/07/26 22:21:54 ID:jZoOWiGnSU
ルームランナーによる走行距離と疲労度の関連性の測定
940 : あなた   2024/07/27 22:20:16 ID:ublHt84GKc
映画の後は昼食を取り、学園に戻った。
「タキオンさん!あの映画面白かったです!」
「そうかいそうかい、それは非常に良かった」
アグネスタキオンの実験室に来るのは、ルビーと怪我をしていたスカイと実験に参加した時以来だ。
「そうだ、今とある検証の途中でね。良かったらスカーレット君も参加してくれないかい?」
「もちろん危険じゃないよな?」
アグネスタキオンの実験は基本怪しい。
ウマ娘を危険から守るのもトレーナーの役目だ。
「失礼だな。スカーレット君に危険な事をさせる訳が無いじゃないか。君用ならいくつかあるが」
「い、いや、良い」
アグネスタキオンが見せたのは、何の変哲も無いルームランナーだった。
「最近スタミナを伸ばすトレーニングをしているそうじゃないか。今、走行距離と疲労度の関連性について調べ直しているんだ。そのためには出来るだけ多くのサンプルが欲しい。是非とも君にも」
「分かりました!これで走れば良いんですか?」
スカーレットはやる気だ。
「それじゃあ始めるよ。君、カメラを持っていてくれたまえ」
カメラを渡され、撮影を任される。
「はっ、はっ、ふっ」
スピードは遅く、ひたすら長い距離を走る事に専念する。
「さぁさぁ、ここからが正念場だよ」

ダイワスカーレットが走った距離は>>941(3000m以上)
941 : 貴方   2024/07/27 22:21:00 ID:lg9DmbHiFw
5000m
942 : お兄さま   2024/07/28 22:13:04 ID:ZcrACt.lYA
「も、もう無理っ!」
4000mを超えた辺りでスカーレットは限界を迎えた。
半分以下の速度で走っていても、倍以上の距離を走れるとは限らない。
「ダメだ!まだ限界じゃないはずだ!粘れ!」
心を鬼にして、スカーレットを走らせる。
「はぁっ、はぁっ、んっ。ダメっ!」
「自分を信じろ!君なら出来る!」
疲労度を測定する機器の数値はどんどん上がっている。
「おい君、スカーレット君が可哀想だよ」
「元はと言えば君が言い出したんだろう?それに、これはトレーニングでもある」
本来は休養日だったが、スカーレットの体力は十分回復していた。
明日のトレーニングを軽めにする代わりに、今負荷をかけても良いだろう。
「今度こそ、げん、かいっ」
スカーレットがフラフラして、ついにルームランナーから落とされてしまった。
怪我をしないように、しっかり受け止める。
「よく頑張ったな。良い根性だったよ」
「はっ、はっ、ふふん。当然、よ」
しばらくこの研究室で休ませた方が良いだろう。
「早く離れたまえ!ほら!」
アグネスタキオンがスカーレットを、奪うように抱える。
「君のおかげで良いデータが得られた。お礼にこの紅茶をあげよう」
どっさりと、大量の茶葉をもらった。
「ありがとうございますっ!」

オークスでのダイワスカーレットの枠順は>>943(1〜16番)
943 : トレーナーさま   2024/07/28 22:14:00 ID:/UO4ZGyvtc
2枠3番
944 : 大将   2024/07/29 22:09:10 ID:mWjX3VcKOs
ついにやって来た、オークス。
ティアラ路線の中では最長。
厳しいレースを制したウマ娘だけが樫の女王となれる。
「スカーレット、緊張してるか?」
「少しね。でも、良い緊張よ」
勝負服に袖を通したスカーレットは、強いオーラを放っている。
目には見えないが、確かに感じられる。
「今日は2枠3番からのスタート。最初はいつも通り前に出よう」
内枠なら距離のロスは少なく済む。
いつものように二番手、三番手くらいの位置なら、外から進路を塞がれにくい。
「ええ」
「後は難しい事は考えなくて良い。最終直線までは誰かの隣にいれば良いんだ」
位置取り争いやペース配分は考えさせない。
思考に使うスタミナは思っているよりも多いのだ。
「最終直線に入ったら、全力で走れ」
どちらかと言うと賢いスカーレットだが、合っているのはシンプルな力押しの走りだ。
「分かったわ!」
そろそろ時間だ。
スカーレットを送り出す。
「悔いの無いようにね〜」
「全力で戦ってこい!」
ルビーはスカーレットの手を握る。
「貴方には、私のなし得なかった事を託します」
ルビーがかつて挑戦し、そして敗れたオークス。
今度はスカーレットが挑む。
「はいっ!絶対に勝ちます!」

東京レース場のバ場状態と天候は>>945
945 : トレぴ   2024/07/29 22:10:00 ID:j9xWhdKWgg
晴れ 良
946 : トレ公   2024/07/30 21:03:01 ID:HlaXcAIaGw
晴れ渡る青空、絶好のレース日和。
スカーレットが日差しを浴びると、歓声が巻き起こった。
「これだけの人がアタシを期待してる」
スカーレットは期待を背中に乗せて歩く。
「スカーレットさん!今日こそは負けませんわよ!」
「カワカミ先輩、アタシは絶対に負けませんから」
燃え上がる闘志がプレッシャーとなって外に漏れ出ている。
対するカワカミプリンセスもその圧に負けていない。
「さぁ16人のウマ娘がゲートに収まりました」
今回のオークスの出走者は16人。
この中に今年のオークスウマ娘がいる。
「いや、オークスウマ娘はスカーレットだ」
「今自問自答してませんでした?」
何故か隣のスカイに言い当てられた。
「誰が樫の女王となるのか!今・・・スタートです!」
ゲートが開いた瞬間、ウマ娘達が一斉に飛び出す。
「あーっと、15番は少し出遅れたか!後ろからのスタートになってしまいました!先頭争いは6番と9番。後ろには3番と4番」
スカーレットは三番手、四番手くらいの位置につけた。
外には4番がいる。
「良い位置ですね」
「そうですね。内でスタミナを温存出来ますし」
ロスの少ない内枠のメリットを享受出来る位置をゲットした。
「7番カワカミプリンセスは中団からのレースになりました」
カワカミプリンセスの末脚は要注意。
十分なリードと余力が無ければあっという間に差し切られてしまうだろう。
他の出走者も、一生に一度のオークスに向けて仕上げてきている強者揃いだ。
「さぁ最初のコーナーに入ります」

レース中間地点までの全体のペースは>>947(速い・遅い・平均的のいずれか)
947 : マスター   2024/07/30 21:04:50 ID:JwGaG7pieU
速い
948 : マスター   2024/07/31 22:22:23 ID:pI8Nz01e0k
コーナーに入り、先頭のウマ娘がペースを上げた。
「並び続ける!」
スカーレットは、隣にいる4番のペースに合わせて走る。
全体のペースアップで、位置取りを変えるウマ娘が多い中、スカーレットは隣と並ぶ事を徹底している。
「深く考えず、ひたすら並んで走る。うん、ちゃんと出来てるな」
レース本番でも冷静さを失っていないようだ。
余計な事を考える必要が無いおかげで、精神に余裕がある。
「さぁ、レース中間地点。ペースはやや速めと言ったところでしょうか」
ペースが速いとスタミナが心配になるが、スカーレットなら恐らく大丈夫だ。
連日のスカイとの並走、早朝の持久走、中距離のための作戦。
短い期間ではあるが、スカーレットはかなりスタミナを伸ばした。
ハイペースはむしろ好都合だ。
「はぁっ、はぁっ」
長い直線の途中、前のウマ娘のスピードが落ちてきた。
「おっと、6番が急失速!大丈夫でしょうか」
外を通って、二番手にいた6番がずるずると下がっていく。
「スタミナ切れと言うより、故障か」
人生に一度しか走れないオークスだが、こうした形で無念のリタイアをしなければならない場面もある。
スカーレットのメンタルに影響が無いと良いが。

最終直線突入時のカワカミプリンセスの位置は>>949(6〜12番手)
949 : トレーナーちゃん   2024/07/31 22:23:30 ID:4rO5CqKlGw
6番手
950 : トレ公   2024/08/01 21:58:53 ID:HAggZsGEmM
「くっ」
一人がレース途中で無念のリタイア。
スカーレットは視線を動かさずに見送った。
「アンタの分まで走るわ」
望んでいるかに関わらず、スカーレットは想いを引き継いで走り続ける。
乱されてはいないようだ。
「そろそろ第三コーナー。下り坂になっているから、周りは加速し始めるはずだ」
下り坂で勢いをつけてから本命のスパートに入る。
「ふっ!」
先頭の9番や外の4番が速度を上げた。
スカーレットも同じように加速する。
「前みたいにバテてないみたいですね」
スカイの言う通り、スカーレットは十分なスタミナを残せている。
最終直線が勝負だ。
「たぁぁぁっ!」
「おらぁっ!」
「ふんっ!」
一斉にスパートをかける。
最終直線の最初は上り坂。
「カワカミプリンセス!外から上がってきている!」
中団やや後ろから、爆発的な末脚で上がってきていた。
六番手くらいか。
「今だ!スカーレット!」
最終直線に入った瞬間、スカーレットは力強く踏み込む。
隣のウマ娘を内から追い抜き、さらに先頭のウマ娘に追いすがる。
「ダイワスカーレット!一気に先頭に並ぶ!外からはカワカミプリンセス!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
951 : お姉さま   2024/08/01 21:58:59 ID:HAggZsGEmM
あっという間に9番を抜いて先頭に立つ。
しかし、カワカミプリンセスはどんどん迫ってきている。
「らぁぁぁぁぁぁっ!」
東京レース場の直線は長い。
先行し、しかもスパートが遅かったスカーレットはかなり不利。
だがそれでもこの作戦を選んだのは。
「スカーレットォォォォッ!根性だぁぁぁぁぁっ!」
彼女の類まれなる才能、根性。
誰かと競り合っている時に無類の強さを発揮する。
「はぁぁぁっ!」
「あああああっ!」
二人が並んだ。
残り100m。
一進一退の競り合い。
「ダイワスカーレットか!カワカミプリンセスか!両者全く譲らないっ!」
スカーレットのスタミナは一気に消費され、既に空に近い状態のはずだ。
それでも、スカーレットの脚は根性で、強い想いで動いている。
「ああああああああっ!」
「ダイワスカーレット!ダイワスカーレット一着!」
ダイワスカーレットが勝利した。

ダイワスカーレットとカワカミプリンセスの着差は>>952(1バ身以下)
952 : トレーナー   2024/08/01 21:59:34 ID:2bbdGY6oks
1バ身
953 : トレーナーちゃん   2024/08/02 22:16:31 ID:xKqP6/M4to
「はぁ、はぁ、勝った。勝ったわ」
肩を上げ下げしながら、スカーレットは勝利を実感する。
「スカーレット!」
観客席から転がるように飛び出し、スカーレットの元へ向かう。
「スカーレット!やったな!よく頑張った!やったぞ!」
声は掠れているが、それも気にしていられない。
「トレーナー!」
胸を張り、人差し指をピンと伸ばすスカーレット。
「アタシ、一番になったわよ!」
「ああ!君が一番だ!」
もちろんスカーレットが勝たせるために指導してきた。
それでも、実際に勝つのを見るのはとてつもなく嬉しい。
「よく最後に抜け出せたね。もう体力も無かったでしょ」
遅れてやってきたスカイが言う。
「それは、根性で何とかしました。ルビーさんに託されましたから」
「スカーレットさん」
ルビーがスカーレットの手を握る。
「よくぞ・・・よくぞ勝利しました。本当に、見事なレースでした」
ルビーの言葉と同時に声援が巻き起こる。
スカーレットは全員に祝福されている。
「スカーレットさん、おめでとうございます」
二着のカワカミプリンセスだ。
1バ身差で勝利を逃した彼女だが、その瞳は強さを失っていない。
「必死にトレーニングして臨みましたのに、負けちまいましたわ」
阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞に続き、オークスでも二着。
悔しいだろうに、スカーレットの勝利を本気で祝福している。
「秋華賞こそは勝ってみせます。正面から相手を叩きのめしてこそ姫ですから」
スカーレットは頷く。
「アタシだって、また勝つつもりですから」

ホテルでトレーナーの部屋に訪れたウマ娘は>>955(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーの中から一人)
954 : アナタ   2024/08/02 23:40:23 ID:tvL4fQp8ls
ダイイチルビー
955 : トレーナーちゃん   2024/08/03 00:01:01 ID:fDPmo6InWQ
セイウンスカイ
956 : トレーナーさん   2024/08/03 22:14:33 ID:BKxoCFNsWg
「ずっとずっと待っていた わたしは flowering phantasia」
ウイニングライブを終え、宿泊予定のホテルに向かう。
東京レース場での開催だったので日帰りも可能だったのだが、スカーレットの疲労を考え泊まる事にした。
東京レース場から近いホテルなので、早くスカーレットを休ませられる。
「それじゃあ、また明日ね・・・」
レースとライブで疲れ切ったスカーレットは部屋にフラフラと入っていった。
「ルビー。悪いけど、スカーレットの世話を頼むよ」
「はい。お任せを」
トレーナーである自分が今やるべきは、トレーニングメニューのさらなる向上。
レース映像を何度も見返し、課題を探し出す。
その時、ドアがノックされた。
「トレーナーさーん」
返事する前に入ってきたのはスカイだった。
「どうしたスカイ?」
「いやー、ちょっと暇なんですよ〜」
スカイは暇があればすぐに寝るが、今日は何故かそうしなかったらしい。
「スカーレット、勝ちましたね」
「ああ。先生が良かったのかな」
中距離の先生として、スカーレットを強くする手伝いをしてくれたスカイ。
今回オークスを勝てたのはスカイの働きも大きかった。
「ふっふっふ〜。もっと褒めてくれても良いんですよ〜?」
座っている脚の上に乗ってきた。
子供か猫のようだ。
つい頭を撫でてしまう。
「あっ、えっ」
「ごめん、嫌だったか?」
流石にデリカシーが無かったかもしれない。
「そ、そんな事ナイデスヨ」
スカイは脚の上から飛び降りた。
「次も先生、頼めるか」
トリプルティアラの最後の一つは中距離の秋華賞。
スカイの経験を再びスカーレットに教えてあげてほしい。
「もちろんですよ」

ダイワスカーレットと出かける場所は>>957
957 : キミ   2024/08/03 22:15:15 ID:fDPmo6InWQ
夜鳴き(屋台ラーメン)
958 : 貴様   2024/08/04 22:08:03 ID:3s7EgcCcMg
「スカーレット、大丈夫か?」
「ええ。しっかり寝たし、ルビーさんにマッサージもしてもらったもの」
倒れるように眠りに落ちたスカーレットだったが、しばらくして起きてきた。
短い時間だったが、ある程度回復したようだ。
「あ、そう言えばちょっとお腹が空いたかも」
エネルギーを補給する必要がありそうだ。
「そうだな、どこかに食べに行こう」
若干暑い外に出て、飲食店を探す。
ルビーとスカイは先に別の場所に食べに行ったので今はいない。
時間的にちょうど食べ終わっているだろう時間なので、無理に合流する必要も無いと考えた。
「この音って・・・」
ラッパのような音色と特徴的なリズム。
「今時珍しいな。夜鳴きそばか」
夜に販売されるラーメンやそばを夜鳴きそばと呼ぶ事がある。
移動式の屋台で販売している場合が多いが、最近はその数自体がかなり減っている。
959 : お姉さま   2024/08/04 22:08:09 ID:3s7EgcCcMg
「こっちの方からだな」
興味が湧き、音の方向に歩いてみる。
「あれじゃない?」
スカーレットが指差した方に、昔ながらの屋台があった。
ラーメンを提供しているらしいが、営業し始めたばかりらしく客はいない。
「ここで食べるか」
「そうね。アタシ、こういうの初めてだわ!」
なかなか出来ない体験にワクワクしているようだ。
「らっしゃい!」
メニューは少なく、シンプルなものばかり。
それが逆にこだわりを感じさせ、食欲を湧かせる。
スタンダードなラーメンを注文した。
「わ、美味しいっ!」
「ああ、麺もスープも最高だ」
「ありがとうよ。ずっと変えずにやってきたこだわりの味なんだ」
時代に流されず、自らのこだわりを貫く。
そのマインドはウマ娘やトレーナーにも通じるものがあると感じた。
その時、ふと閃いた!

トレーナーが閃いたダイワスカーレットのスキルのヒントは>>960(マイル、中距離、逃げ、先行のいずれかで発動出来るスキルまたは汎用スキル一つ・ただし金、緑、固有スキルは不可)
960 : 使い魔   2024/08/04 22:15:40 ID:EaeKlak1cg
好位追走
961 : トレぴ   2024/08/05 22:13:28 ID:SJn5yex0oE
ラーメンを食べている時に、レースに活かせそうな閃きを得られた。
ホテルに戻る途中、スカーレットに伝える。
「逃げるウマ娘をいつでも抜けるような良い位置をキープするだろう?今日は隣のウマ娘のペースに合わせてたけど、前のウマ娘のペースにも合わせられるかもしれない」
時代に流されず、自分のこだわりを貫く屋台のラーメン。
そう言った走り方をするウマ娘は多い。
逆に、相手に合わせて流れるように作戦を変えるウマ娘もいる。
どちらかと言うと、チーム<アルタイル>のウマ娘は後者に近い。
自分を貫くか、周りに合わせるか。
ラーメンを通じて、走り方について深く考えられた。
「周りに合わせて変化する。それでも強い芯は無くさない。それがスカーレットの走りだ」
オークスのために習得した中距離の走り方にさらなる応用を加える。
詳しく走り方について解説すると、スカーレットも理解、納得してくれた。
「そうね。アンタの考えてくれた作戦のおかげで勝てたんだもの。これからも信じるわ」

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>962(自由な形式)
962 : 相棒   2024/08/05 22:14:45 ID:D1Hje7wpNQ
ミスターシービーと並走
963 : お兄ちゃん   2024/08/06 22:12:36 ID:rXti9BBiEU
休養日明け、スカーレットのトレーニングを再開する。
「夏合宿に向けてしっかり体力をつけよう」
合宿では普段と異なるトレーニングが出来、効果的に能力を伸ばせる。
コンディションは整えておきたい。
「という事で、今日は手伝いを頼んである」
「そうなの?」
実は、伝えていた時間は十分くらい過ぎている。
まだ姿が見えない。
「あ、ごめんごめん。お待たせ」
軽い謝罪と共にやってきたのは、ミスターシービーというウマ娘だ。
たまたま散歩中に出会ったので、スカーレットのトレーニングを手伝ってほしいと頼んだのだ。
もちろん対価は用意してあるが、それはトレーニング終わりに取っておく。
「シービー先輩!」
スカーレットもミスターシービーの事を知っているようだ。
誰よりも自由に走るウマ娘として学園内ではとても有名なのだ。
「ミスターシービーは追込が得意。しかもレース展開は毎回変わる。色々な状況に対応する力が身につけられると思う」
スカイとの並走では、どうしてもスカーレットが先頭に立つ展開になりづらかった。
いつもと違う相手と並走する事で様々な経験を積める。
「スタート!」
早速トレーニングを開始する。
距離は2400m。
オークスと同じ距離だ。
「わ、すごいね」
スカーレットのパワフルな加速に驚嘆するミスターシービー。
後ろから跳ねるように追う。
「やっぱりクラシックのウマ娘ってすごいね!」

ミスターシービーが仕掛けるタイミングは>>964(早め・普通・遅めのいずれか)
964 : トレーナー君   2024/08/06 22:14:00 ID:T59fLWlbJg
遅め
965 : お姉さま   2024/08/07 22:18:04 ID:MmNEXdJxA6
最終コーナー。
スカーレットはリードをキープしつつスパートの姿勢に移る。
直後、速度が一気に上がる。
「はぁっ!」
スカーレットはミスターシービーとの差を広げていく。
ミスターシービーは呑気に同じペースで走っている。
「どうしたんだ?」
脚に違和感でも感じたのかと思ったが、それは違った。
何の前触れも無く、突然スピードが上がったのだ。
「なんて追い込みだ!」
ミスターシービーが最終直線に入った時点で、ダイワスカーレットとの差は約2バ身。
最大で5バ身ほど開いていた差が、あっという間に縮まった。
「シービー先輩、速い!」
スカーレットは後ろから迫る足音を感じ取る。
凄まじい末脚だ。
しかし、差は縮まり切らずスカーレットが先にゴールした。
「流石に遅かったかな」
「先輩の走り、これまで見た事無い感じでした」
型にはまらない自由な走り。
これがミスターシービーの持ち味だ。
それに触れたスカーレットは良い経験を積む事が出来た。
「アタシ、来週デビューなんだ」
「君もついにデビューか」
学年とデビュー時期は必ずしも一致しない。
ミスターシービーはスカーレットの一つ下の世代としてデビューする事になったらしい。
「デビュー前でこの速さ。油断出来ないな」
「ええ」
スカーレットの前に、新たなライバルが出現した。

ミスターシービーに奢る物は>>966(軽食・スイーツ・ドリンクなど)
966 : トレーナー君   2024/08/07 22:19:00 ID:pwEDu4G8Zs
パンケーキ(3段重ね)とオレンジジュース
967 : トレピッピ   2024/08/08 22:16:10 ID:dxhVmE1orI
スカーレットとミスターシービーの並走トレーニング後、学園の外に出た。
「良かったねスカーレット。キミにもご褒美があるよ」
「ご褒美?」
スカーレットは首を傾げる。
「ああ。実はトレーニングを手伝ってもらう代わりに何か奢るって約束だったんだ。もちろん、スカーレットの分も奢るよ」
ミスターシービーからは特に指定は無かったので、最近出来た喫茶店に行く事にした。
「じゃあアタシはこのトリプルパンケーキ。あとオレンジジュースで」
「遠慮無いですね・・・。じゃあアタシも同じの」
「あはは!結構図太いね!」
もちろん、ウマ娘の希望は出来る限り叶えるのがトレーナーの役目だ。
「じゃあ俺はアイスコーヒーで」
自分の分は最低限で済ませておいた。
「シービー先輩のトレーナーさんはどんな方なんですか?」
スカーレットが質問する。
「うーん、アタシの自由にさせてくれる人、かな」
聞くと、チームトレーナーではなく専属らしい。
「トレーナーとアタシのコンビで暴れるつもりだよ」
「アタシだって負けませんから!そうよね!」
「当然だ!スカーレットを一番にしてみせる!」
自信を持ってそう宣言した。

夏合宿初日の天気は>>968
968 : お兄さま   2024/08/08 22:17:00 ID:vIEd.MF8a2
曇り
969 : お兄ちゃん   2024/08/09 22:38:28 ID:g66nM93wT.
「来たわね!夏合宿!」
バスから降り、合宿所に到着したスカーレット。
隣の席に乗っていたのは同室のウマ娘ウオッカ。
「これで晴れてりゃ最高だったんだけどなー」
空はどんよりとした曇り。
あまり夏らしい爽やかさを感じさせない。
「まぁね。でも、合宿は長いんだし、こういう日もあるわよ」
荷物をある程度片付けた後は、自由時間。
「トレーナー、今日はルビーさんと二人で出かけるって言ってたわね」
スカーレットは少し考え、切り出す。
「仕方ないから、アンタと出かけてあげるわ!」
「仕方ねぇって何だよ!ま、お前がどうしても俺と出かけたいってんなら付き合ってやるよ」
「はぁーっ!?」
いがみ合いながらも、二人は海沿いの道を歩き始めた。
「お、かき氷あるぜかき氷!」
「寄っていく?」
注文後、冷房の効いた店内ではなく外でかき氷を食べる事にした。
曇り空を見ながら、異なる味のかき氷をそれぞれ食べる。
「暑い所で食った方が美味いよな!」
「うーん、そうかしら」
イチゴ味を選んだスカーレットと、ブルーハワイ味を選んだウオッカ。
「一口貰うぜ」
「あ、ずるいわよ!その分アンタからもらうから!」
二人で過ごす半日はあっという間に過ぎた。

ダイイチルビーと出かける場所は>>970(半日過ごせる場所)
970 : トレーナー君   2024/08/09 22:40:00 ID:9XzfBR1Jak
博物館
971 : トレーナーちゃん   2024/08/10 23:01:03 ID:6nD/y0Ue/g
夏合宿初日。
合宿所に到着した後は半日の自由時間。
ルビーに誘われ、二人で博物館に行く事になった。
「海洋生物だけの博物館か。面白そうだな」
「華麗なる一族、そしてそのトレーナーたるもの、見識を広めなくては。良い機会に恵まれました」
チケットを購入し、博物館の中に入る。
ルビーは日傘を一瞬で畳んだ。
「あっ、鰆だ!前、スカイと一緒に釣りに行ったんだ!」
様々な食べられる魚の骨が展示されているコーナーで、鰆の骨格標本を見つけた。
以前スカイと釣りに行った際に狙ったが、スカイと違って一匹も釣れなかった。
そのスカイは今日も釣りに出かけたらしい。
「これが、クジラ・・・」
あまり表情が表に出ないルビーが、クジラの巨大な骨格標本を見て目を丸くしていた。
「いやー面白かったな!」
「はい。水族館とはまた違った面白さがありました」
本格的なトレーニングを開始する前に、楽しい時間を過ごす事が出来た。

ダイワスカーレットと行うトレーニングは>>972(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さ)
972 : トレぴっぴ   2024/08/10 23:02:00 ID:3oGd8eKc6c
スピード
973 : お姉ちゃん   2024/08/11 22:15:06 ID:x.VBht3Q1I
「さぁ、今日からトレーニングだな!」
スカーレット、スカイ、ルビーの三人にはトレーニング用の水着に着替えてもらった。
「今日はオーソドックスなランニングからやろう。砂の上で走ると足腰が鍛えられる。トップスピードを上げるにはぴったりだ」
「ランニングなら水着を着る必要あった?」
スカーレットが言う。
「あ〜、もしかしてセイちゃん達の水着姿が見たかったからです?」
「まぁそんな感じかな」
単に夏らしいからという理由だったが、わざわざ説明するような事でも無いだろう。
「それでは始めましょう」
ルビーに続き、スカイとスカーレットがスタート位置に着く。
「まずは一時間!スタート!」
ひたすら砂浜を走り続ける。
追いかける事は出来ないが、双眼鏡で様子を観察する。
「スカーレットのスタミナ面は大丈夫そうだな」
オークスのために強化したスタミナは今も発揮されているようだ。
「スカイは久しぶりの砂浜で感覚が狂ってるかもな。ルビーは自分のペースを保ってる、良い調子だ」
三者三様の走りでランニングをしている。
長いランニングを終え、三人はヘトヘトになっていた。
「お疲れ様。よく頑張ったな」
「ふふん!このくらい余裕よ!」

海の家で四人が食べた料理は>>974(昼食・同じ料理)
974 : アネゴ   2024/08/11 22:16:31 ID:BrNRVf/kvg
焼きサバ
975 : お姉ちゃん   2024/08/11 22:17:00 ID:QMfj7fuiGk
浜焼きセット(イカ・ホタテ・エビ・サザエ・ハマグリ等)
976 : アナタ   2024/08/12 22:12:54 ID:u7Nd/wzuDE
午前のトレーニングを終え、海の家で昼食を取る。
夏合宿の際によく利用する店だ。
「注文はお決まりですかぁー?ってアンタらかいな!」
注文を取りに来た店員は、なんとタマモクロスだった。
「た、タマモさん!?何してるんですか?」
スカイも驚く。
「いやな、バイトしてくれへんかってここのおっちゃんに頼まれてん。おっちゃんが腰痛めてあんま歩き回れへんって言うから引き受けたんや」
タマモクロスは既にトゥインクルシリーズから引退している。
もしかすると、現役時より時間があるのも引き受けた理由の一つかもしれない。
「で、注文はどうするんや?オススメは焼きサバ定食やで」
「焼きサバ?海の家にしては珍しいな」
「あー、海の家ってゆうたら焼きそばやろ?それに掛けて焼きサバや!なっはっは!」
よく分からない理論だが、味には自信があるらしい。
「アタシはそれにします」
「では、私も」
「じゃあ私もー」
「俺もそれで」
タマモクロスが商売上手なので、つい全員で焼きサバ定食を選んでしまった。
「お待ちどうさん!」
しばらくして、タマモクロスが焼きサバ定食を運んできた。
「おお!美味しそうだな!」
脂が程良く乗っていて、焼き目も綺麗。
見事な焼きサバだ。
「前にスカイが釣ってきたサバも美味しかったな」
「確かバーベキューの時に食べましたよね〜」
「アタシもスカイさんと釣りに行ってみたいです!」
そう言えば、スカーレットと釣りに行った事は無かった。
「じゃあ今度行ってみよっか」
美味しい料理を食べられただけでなく、新たな楽しみも増えた。

次に行うトレーニングは>>977(海かその周辺で出来るトレーニング)
977 : あなた   2024/08/12 22:13:56 ID:zvDSA3925c
ビーチフラッグス
978 : トレーナーさん   2024/08/13 22:13:46 ID:cC2Upj7mgM
午後のトレーニングも砂浜で行う。
「ビーチフラッグスをやるぞ!」
「唐突ね・・・」
砂浜で走るのはもちろんトレーニングになるし、誰かと競う形式も力を引き出しやすくなるため有効だ。
「私達三人で総当たりという事でしょうか」
「いや、実は助っ人を呼んだんだ」
関わりのあったウマ娘に声をかけて、ビーチフラッグスに参加してもらえる事になった。
「どうもどうも〜!タマモクロスです〜」
漫才師のような登場をしたのはタマモクロス。
海の家で会った際に頼んでおいた。
「リッキー☆ラッキー☆超ハッピー☆」
スカーレットの同期であるコパノリッキー。
「ハウディ!一緒にエンジョイしマショウ!」
ルビーの同期のタイキシャトル。
「3対3の団体戦で対決してもらう!勝った方にはご褒美があるぞ!」
「おお〜!何なんです?」
夏合宿に相応しい優勝賞品は。

ビーチフラッグスの優勝賞品は>>979(サービスは不可)
979 : トレピッピ   2024/08/13 22:15:18 ID:im.4hB/1Qk
夕食で超豪華な刺身船盛りが食べられる
980 : お前   2024/08/14 22:26:19 ID:TTVAGhkjYw
「勝った方には、超豪華!刺身の舟盛りだ!」
「ええっ!?ほ、本当に!?」
スカイが驚いている。
「驚いてもらったのは良いけど、そんなにか?」
「トレーナーさんのご褒美っていつも手近な所で済ませるじゃないですかー」
トレーニングのご褒美に何かを買う事は多かったが、確かにはちみーなどの手近な物ばかりだったかもしれない。
「舟盛りなんてすごいね!今から楽しみ!」
「フナモリ!サシミ!いっぱい食べマース!」
「もう勝ったつもりなんかい。ま、ウチも負けるつもり無いんやけどな」
コパノリッキー達もやる気十分のようだ。
「団体戦形式で、三回試合する。二勝したチームの勝ちだ」
もちろん、チーム分けは<アルタイル>とライバル達。
初戦はダイイチルビー対タイキシャトル。
「スタート!」
旗までの距離は20m。
スプリンターらしい爆発的な加速で旗まで一気に走る。
「Fuuu!」
結果は、タイキシャトルの勝利。
ルビーの方が体格的にやや不利だったようだ。
「スタート!」
二戦目はセイウンスカイ対タマモクロス。
「はぁぁぁっ!」
「らぁぁっ!」
初戦よりも距離を伸ばして、長く末脚を発揮させる。
「やった〜!」
勝者はスカイ。
タマモクロスはピークアウトの影響が大きかったようだ。
「勝負は次で決まるね」
「絶対、負けない!」

三戦目の勝者は>>981(ダイワスカーレットまたはコパノリッキーまたは引き分け)
981 : 使い魔   2024/08/14 22:27:00 ID:hWO6q4MYhI
僅差でダイワスカーレット
982 : お姉さま   2024/08/15 22:11:34 ID:tFos9yA9xY
砂の上では、ダートウマ娘のコパノリッキーが有利。
だか、加速力ならスカーレットの方が上だ。
「スタート!」
流石はコパノリッキー。
ダートの上にいるかのように砂を軽やかに蹴っていく。
力が逃げていないので砂もあまり派手に跳ねない。
対するスカーレットは、まるでオフロードカーのように砂を巻き上げていく。
力強く踏み込むので、無駄は多いが前には進む。
「たぁっ!」
「はっ!」
ほぼ同時に旗目掛けて飛び込む。
二人に距離の差は無い。
どちらが旗を掴み取るのか。
「や、やった!」
僅差で勝利したのはスカーレット。
重なるように倒れる二人に手を貸し、起き上がらせる。
「ありがと」
「うーん、惜しかったなー。ごめんね二人共」
コパノリッキーがタイキシャトルとタマモクロスに謝る。
「ノープロブレム!ビーチフラッグス!楽しかったデスから!」
「そやな。よう考えたら、エエもん食べたら腹壊しそうやし」
三人には少し悪い気もするが、チーム<アルタイル>の三人に舟盛りを食べてもらう事にしよう。
「今から夜ご飯が楽しみですね〜!」
「はい!いっぱい動いてお腹減らさなくちゃ!」
その後も、六人のウマ娘は合同でトレーニングを行った。

夕食後に一緒に外出するウマ娘は>>983(ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのうち一人)
983 : 使い魔   2024/08/15 22:12:00 ID:Uiir20HmNk
セイウンスカイ
984 : アナタ   2024/08/16 22:14:10 ID:vhd1KGo3FQ
「わぁ〜っ!」
豪華な舟盛りが並んでいるその光景はまさに圧巻。
「壮観ッ!流石母様オススメの料亭だ!諸君らも遠慮なく堪能してほしい!」
実は、この舟盛りは秋川理事長にご馳走になっている。
モチベーションを上げてもらうために少し無理をして高級な料亭での食事をご褒美に選んだが、なんとそこで理事長とたづなさんに偶然出会ったのだ。
理事長に事情を説明すると、快く全員分ご馳走してくれたのだ。
たづなさんに止められなかった事を考えると、理事長の中ではこのくらいは大した支出ではないのだろうか。
「本当に良かったんですか?」
「ウマ娘の幸福こそが私の幸福!それを育てるトレーナーの幸福もまた然りだ!」
「理事長がこう仰っているので、本当にお気になさらず」
こうして、豪華な舟盛りをご馳走になった。
近くで獲れた魚もふんだんに使っているらしく、鮮度も抜群で非常に美味しかった。
「ごちそうさまでした!」
「大変美味しゅうございました」
「ごちそうさまで〜す。いや〜今頃皆羨ましがってますよ〜」
もちろん合宿所の食事も美味しいが、やはりレベルに違いはある。
「夜でもまだ暑いな・・・」
食後、夜風に当たるために外を散歩していたが、風は無く気温もまだ高かった。
「トレーナーさん」
声を掛けられ、後ろを振り向くとスカイがいた。
「セイちゃんも一緒に散歩させてもらって良いですか?」

セイウンスカイと散歩する時間は>>985(10分〜30分)
985 : トレぴっぴ   2024/08/16 22:15:00 ID:bB9jvDjYHw
30分
986 : アナタ   2024/08/17 22:06:35 ID:JEZy2Ey2u6
「暑いですねぇ」
「それなら、どうしてついて来たんだ?」
「・・・それ、言わせます?」
理由はよく分からなかったが、たまにはスカイとじっくり話すのも良いだろう。
「最近のスカーレットは本当にすごいですよね。このままトリプルティアラも獲っちゃうんじゃないですか?」
「ああ。調子は良いし怪我も無い。トレーニングにも前向きだ」
スカイは頭の後ろで手を組みながら歩く。
「それ、どこかのおサボりウマ娘にも言ってやりたいですね」
「はは、誰の事だろうな」
ルビーやスカーレットの事、学園での面白かった事、釣りの事など、歩きながら色々話した。
特に目的地は無く、何となく海の近くで歩いているだけ。
「そう言えば、ルビーともこんな風に毎晩話してたな」
ルビーがクラシック級だった頃、夏合宿の夜は今日のように過ごしていた。
どちらかと言うと一方的に話してばかりだったが、結果的にルビーとより深く通じ合う事が出来た。
「あー、ルビーさんに初めて会ったのもその年でしたね」
確か、スカイとルビーで帰りのバスの座席が隣だったと言っていた。
考えてみれば、そこから今に繋がるのは運命的に感じられる。
「こうやってスカイに出会えて良かった」
「どうしたんです?急に」
三十分くらいで料亭の方へ戻った。
「スカイさん、機嫌良さそうですね」
「にゃは、そう見える?」

ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは>>987(スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
987 : トレーナーさま   2024/08/17 22:07:00 ID:Dl4xMIOgDw
スタミナ
988 : お姉さま   2024/08/18 22:11:09 ID:njT6OTWjGk
「今日は遠泳をやってもらう。かなりキツいと思うけど、頑張ろう!」
「ええ!」
スカーレットのやる気は満点。
メンタル面もトレーニングの効果に影響する。
「じゃあ、そろそろ頼む」
「オメーこんな時だけゴルシちゃん頼りかよ」
ルビー、スカイに加え、海に詳しいゴールドシップにも同行してもらう事にした。
船を操縦出来る知り合いがいて良かった。
小型船舶に乗り、泳ぐスカーレットを横から応援する。
「そのペースを維持!」
泳いでいる途中で返事は出来ないだろうが、スカーレットが頷いた気がした。
「良いよ良いよ〜その調子〜」
「10kmを突破しました」
順調に進んでいたが。
「おい!風が強くなってきたぜ!」
風が強いと波も激しくなる。
安全面を考慮し、スカーレットのトレーニングは中断する事にしよう。

遠泳トレーニングを再開するのは何分後か>>989(10分〜60分後)
989 : 使い魔   2024/08/18 22:11:45 ID:qd6y4k1pMg
45分後
990 : キミ   2024/08/19 22:08:25 ID:q9WhPzavvc
「スカーレット。波が高くなってきたからしばらく中断しよう」
「そうね。まだまだ泳げたんだけど・・・」
船に上がってきたスカーレットの体力はまだ残っているようだ。
「波が穏やかな場所に移動してくれるらしいですよ〜」
操縦とタップダンスに集中しているゴールドシップの言葉をスカイが伝える。
「移動中にも出来る事をなさってみては?」
ルビーに言われて気付く。
波による揺れもトレーニングに活かせるのではないかと。
「そうか!ありがとうルビー!」
出来そうなメニューを急いで考える。
「スカーレット、ここに立ってくれ」
濡れた髪や身体を拭き終わったスカーレットに、少しスペースがある所で立ってもらう。
「わっ」
揺れのせいで、ただまっすぐ立つだけでも難しい。
姿勢をキープするために体幹をかなり使う。
ルビーとスカイが近くで待機してくれているので、もしバランスを崩しそうになっても危険は少ない。
「良いぞ。その調子で、腰を落としてスクワットだ!そのままキープ!」
腹筋や大腿筋をさらに鍛える。
「はぁっ、はっ」
遠泳の時間が減ったものの、それに代わる体幹トレーニングが出来た。
「おっしゃ!この辺りなら普通に泳げるぜ!」
「そうか!じゃあスカーレット!再開だ!」
「ちょ、ちょっと休ませて・・・」

ダイワスカーレットのトレーニングを手伝うウマ娘は>>991(ダイイチルビー・セイウンスカイ以外の一人)
991 : トレーナー君   2024/08/19 22:10:00 ID:lJkdsk72qI
マチカネタンホイザ
992 : トレぴっぴ   2024/08/20 22:14:04 ID:DjS/yYUWMI
今日はコースを使用出来るので、並走トレーニングを行う事にした。
「ほっほー!今日はよろしくお願いします!むん!」
並走相手は、スカイの同期であるマチカネタンホイザ。
スカイのデビュー前から親交があり、何度かトレーニングを手伝ってくれている。
「お願いします!」
マチカネタンホイザと走るのはスカイではなくスカーレット。
秋華賞は中距離のレースであるため、中長距離が得意なマチカネタンホイザから色々学べるだろう。
「距離は2000m、右回り、バ場は稍重って感じかな」
マチカネタンホイザのトレーナーが言う。
「秋華賞の予行練習って事ですね」
スカーレットもすぐにピンと来たようだ。
「そうだ。スパートのタイミングに気をつけて走るんだぞ」
スカーレットは頷くと、スタート位置に向かった。
「行くぞ!よーい・・・スタート!」
前に出たのはスカーレットの方。
ペースはやや遅め。
持久力で負けている側としては良い作戦と言える。
「コーナリングに無駄がありませんね」
「そうだろう!タンホイザとの積み重ねの成果だ!」
努力家の二人は何度も練習して最適の動きを作り上げてきたのだろう。
「勝負するなら末脚。言われた通り、仕掛けるタイミングは絶対に外せない!」

並走の勝者は>>993(引き分けは不可)
993 : トレーナー   2024/08/20 22:16:00 ID:MaMrXwQ33M
ダスカ
994 : トレ公   2024/08/21 22:13:40 ID:wYO78fMAw2
「ここっ!」
最終コーナー手前、スカーレットは一気に速度を上げた。
「良いぞ!」
ジャストなタイミング。
スタミナ勝負とスピード勝負の最適な配分が出来れば先輩であるマチカネタンホイザにも勝てるはずだ。
一瞬遅れて、マチカネタンホイザも追う。
「はぁぁぁぁっ!」
「たあぁぁぁぁぁっ!」
差はなかなか縮まらない。
末脚の差があっても、アキレウスと亀のように追いつけない。
「はあああっ!」
そのままスカーレットが約1バ身差で勝利した。
「はぁっ、はぁっ。ふふん!アタシが一番!」
勝ったスカーレットは自信満々に宣言した。
「はひゃー、負けちゃいましたー」
「でも、色々学べそうだったな」
そう、これは本番ではなくトレーニング。
レース本番のために学べるだけ学ぶべきだ。
「ルビー」
「はい、録画出来ております」
映像に残しておき、後から何度も見返せるようにした。
「ありがとう。スカーレット、さっきの仕掛けるタイミングは忘れないようにな」
「ええ。秋華賞でもこれが出来ればきっと・・・!」
秋華賞に向けて、有意義なトレーニングが出来た。

ダイワスカーレットが参加する、生徒主導のイベントは>>995(夜に開催するイベント)
995 : トレ公   2024/08/21 22:14:30 ID:Q4HEAjW5dU
肝試し
996 : お兄ちゃん   2024/08/22 20:51:53 ID:9LZP9RzON2
今夜は生徒主導のイベントが行われる。
せっかくなので、スカーレット達と一緒に参加する事にした。
「肝試しか。久しぶりだな」
「結構凝ってるって噂ですよ」
生徒による説明が始まった。
「二人一組でこの先の森を進んでいき、一番奥にある人形におまじないを三回唱えて下さい!その後は引き返してスタート地点に戻ってきてもらえればクリアです!頑張って下さい!」
話し合った結果、スカーレットとペアになって挑む事になった。
コースは三つあるらしく、同時に三組が進行するらしい。
「どのコースにする?」
「そうね・・・やっぱり一番最初、Aコースよ」
進む先は闇に覆われ、得体の知れない鳥の鳴き声も聞こえる。
「じゃあ行こうか」
スタート地点の生徒から懐中電灯を受け取り、ゆっくり歩き出す。
「あ、アンタが怖いって言うなら・・・どうしてもって言うなら!手、繋いであげても良いけど?」
スカーレットがわざとらしく大きな声で言った。
「いや、俺は大じょ」
「しょうがないわね!」
断ろうとした瞬間、右手を凄まじいパワーで握られた。
「いたたたた」
「ほら、アンタが明かり持ってるんだから前に行って!」
スカーレットより一歩前に出される。
その時、右側から何かが勢い良く飛び出した。
「きゃっ!?」
「わっ!?」
驚くのと同時に、スカーレットに体当たりされる。
「な、何だ?何が・・・?」

飛び出してきたものは>>997(生物は不可)
997 : トレピッピ   2024/08/22 20:55:38 ID:JqkqbvezIY
人魂(空中を浮遊する火の玉)
998 : トレーナー君   2024/08/23 22:16:59 ID:aKWfQm9VeQ
転ぶ一歩手前で何とか踏みとどまり、スカーレットを受け止める。
元凶は。
「ひ、人魂!?」
スカーレットは引きつったような声で言った。
青白く燃える炎がゆらゆらと浮遊している。
本物を見た事がある訳ではないが、本物そっくりだ。
「早く行こう」
「そ、そうね!」
人魂から逃げるように早足で先に進む。
折り返し地点までの距離はまだありそうだ。
「ひゃっ!?」
途中、刃物を研ぐような音や唸り声が聞こえてきた。
その度に驚きながら進んでいく。
「はぁ、はぁ、やっとね」
「ああ。この人形だな。せーの」
事前に教わっていたおまじないを三回唱える。
「「うまぴょいうまぴょいうまぴょい」」
すると、こちらに背を向けていた人形が突然振り向いた。
「うわあっ!?」
「ひっ!?」
その後は無我夢中で逃げた。
思わず冷静さを失ってしまったらしい。
「う、うぅ。怖かったな」
「・・・うん」
それからしばらくの間、スカーレットの口数は劇的に減った。
999 : トレーナーちゃん   2024/08/23 22:17:56 ID:aKWfQm9VeQ
次スレに続きます

安価の指定はお休み
1000 : 大将   2024/08/23 22:19:10 ID:FlD/kIXjFw
次スレ期待してます
1001 : アナタ   2024/08/23 22:22:16 ID:o5R2HYi4D2
正直、レス内容の制約が多くて全然自由じゃないよね
1002 : トレーナーさま   2024/08/23 22:22:50 ID:FlD/kIXjFw
1002ゲット?
1003 : 貴様   2024/08/23 22:23:14 ID:UPmUO1nbRQ
1003ゲット

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