・4コマブログの最終回
15年ぐらい前の話なんだけど、ウマ娘を題材にした日記調の4コマ漫画を掲載しているブログがあった。描かれてるウマ娘は作者の奥さんで、学生時代はレースでも有名だったらしい。
ほのぼのした内容とかわいいタッチで人気だったんだけど、突然"最終回"ってタイトルでブログが更新された。いつもと同じフォーマットの4コマ漫画だったんだけど、内容が4コマ全部海？浜辺？のイラストで、キャラもセリフも一切なかった。
気になっていろんなキーワードとか作者の名前で検索してるんだけど、もうどこにも記録が残ってない。

・発バ機の幽霊
あるウマ娘が夜遅くまで発バ機を使ってスタートの練習をしていた時、靴紐が緩んでしまい屈んで直していると、隣の枠に他のウマ娘が入ってきた。声ぐらいかけろよと思いつつ、別に減るもんじゃないかと思って立ち上がって隣の枠に声をかけようとしたが、さっきまで足先が見えていたはずなのに隣には誰もいなかった。

あとで聞いた話だと、ラストチャンスの未勝利戦で出遅れからクビ差でライバルに負けたウマ娘の霊が今もゲートの練習をしているらしい。

・ぱかプチの入荷先
育成中に発生する「クレーンゲーム」で、筐体の中にいるぱかプチの種類は、プレイヤーが育成の途中で"諦める"を選択したウマ娘から選ばれているらしい。

トレセン学園にはもう建て壊された旧校舎があった。本校舎からも寮からも遠く、耐震性などにも難があったとか。
解体業者が入る1週間ほど前、私はたまたまその校舎の近くでランニングをしていた。ふと見上げると屋上に1人のウマ娘が立っていた。幽霊などではなく、生徒の1人が今後の選手生命を憂いて身投げをしたのだ。私が助けに入る間もなく彼女は足を踏み出し、あたりに鈍い音が響いた。その音を聞いて校舎からもウマ娘たちが身を乗り出して辺りは騒然となった。
救急車に運ばれていった彼女を見送り、私も寮に帰ったが暫くはうまく寝付けない日々が続いた。
あとで聞いた話だが、幸い彼女は一命を取り留め、今はトレーナー課程に移籍したそうだ。

と、そんな話をトレーナーにした時、思いがけないことを言われた
「それは大変だったね。ところで…どうして解体直前の旧校舎にそんな大勢ウマ娘がいたんだろうな。」

最近、トレーナー寮の自室が荒らされている気がする。最初は物の配置などが変わっているような軽い違和感だった。しばらくして明らかに衣類が減ったりゴミを漁られた形跡に気づいた。怖くなったので部屋の中に監視カメラを設置した。これで犯人を特定してやる。

次の日帰宅すると、またしても誰かに侵入された形跡があった。慌てて監視カメラを確認する。
すると案の定誰かが部屋に入ってくるのが映っていた。しかしそれは驚くことに自分の担当するウマ娘だった。彼女は慣れた手つきでひと通り部屋を物色したあと、押し入れに入っていった。と、その時、もう1人部屋に入ってきた。今度は自分が映っており、部屋を見渡したあとカメラに手を伸ばし、映像はそこで終わった。

???「そういえば…」

最近聞かなくなったけど、昔は死神がいたと言われてたって話、知らない？

引退したウマ娘達が時々話すんだよね、死神が来たって。

しかも、ほとんどが障害レースの子たちばかり。

・・・えっ、怪我の理由を死神のせいにしてるって？

まあ、そう言われちゃうとなんとも言い返せないんだけど・・・。

でも、本当に死神を見たらどう思う？

・・・お前は何を言ってるんだって？

ふざけてなんかないさ、見ちまったんだからな・・・雨の中、心臓を鎌で突かれたウマ娘を・・・その後、障害に引っかかって・・・。

・・・なあ、メジロパーマーは障害から離れた本当の理由が死神から逃げるためって言ったら信じるか？

お前は、信じないだろうな・・・死神なんて。

・・・障害レースを見るたび、俺は思うよ、死神は来るなってな。

夏合宿中に大怪我した先輩がいた。なんでも、未整備の山道を軽装のまま走って崖から転落したらしい。
でも私は、その怪我よりも、なぜそんなコースを走っていたのかが気になった。その先輩は普段から山でトレーニングをするわけでもなければ無茶をしたり負荷の強いトレーニングを好むわけでもない。どちらかというと秋のG1に向けて調整中とも言っていた。
でも、結局その理由は詳しくはわからなかった。

夏が明けて、その先輩の同室の子と話す機会があったので私は意を決して聞いてみることにした。

「先輩はなんであの時、あんな場所でトレーニングしていたんですかね？」
『あ、あそこね、私が教えてあげた秘密のトレーニングコースだったんだ。ちゃんとルートも教えてあげたし気が散らないように看板も外しておいてあげたんだ。』
『…そのまま死んじゃえばよかったのにね。』

夏合宿が終わったあと、先輩の同室の子は未勝利から抜け出せず、ひっそりと学園を去っていった。

トレーナー「今日のレースは反省点が多かったな。君らしい走りができていなかったじゃないか。」
ウマ娘「すみません、最初は気持ちよく逃げていたんですが、一気に大勢追い上げてきて焦ってしまって…」
トレーナー「何言ってるんだ、今日の君に追いついてきていたのはマンハッタンカフェとアドマイヤベガだけだったぞ。」

この間、栗東寮の誰かが


こちらからかけたフランスへの国際電話を切り忘れて相手も忘れてて1日経ってたらしい…

>>4
地味に怖いな
もう育成リセットボタン押せなくなる

トレセン学園の若手実力派トレーナー、謎の不審死

⬛︎月⬛︎日、日本ウマ娘トレーニングセンター学園に所属するウマ娘トレーナーの⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎さんがトレーナー寮の自室で倒れている状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。
目立った外傷や荒らされた形跡がないことから、警視庁は事件性はないとみて自殺・事故の双方から捜査を進めている。

氏をよく知る同僚のトレーナーによると…

〜〜〜
この前学園のトレーナーが自殺したってニュースがあったじゃん。あれは自殺なんかじゃないよ。トレーナーはきっと死神とか悪魔とか、そういうのと契約してたんだと思う。
あの死んだトレーナーね、私のトレーナーだったの。部屋で倒れてるトレーナーを最初に見つけたのも私。トレーニングの時間になってもコースに来ないし、連絡がつかなくて、それで守衛さんに鍵をあけてもらったの。
部屋に入ったらさ、部屋いっぱいに壊れた時計が落ちてた。その時私気づいたの。あぁ、私が勝ててたのはトレーナーが悪魔と契約してたからなんだ、って。

レースを走る前、よく頭の中でジリジリジリって変な音が鳴る気がした。特に難しいレースなんかだと何度も何度もその音が響くの。でもそのジリジリがあると、決まってレースでは調子が良くて1着になれた。だからあの時計は悪魔の力なんだよ。だって、トレーナーが死んじゃってから、もうジリジリが聞こえないの。

ねぇ、あなたはあと、何回
や　り　直　せ　る　の　？

「プログラムを終了します。VRウマレーターのご利用ありがとうございました」
聞き慣れたアナウンス音が流れ、私は顔に装着していたVRゴーグルを取り外し、ゆっくりと機械の扉を開ける。と、そこで異変に気づいた。さっきまで学園のトレーニング施設にいたはずが、周りを見るとまるでアパートの一室のような場所に立っていた。
VRの不具合かと思い、顔に触れたりメニュー画面を開こうとするが、まるで反応がない…
ふと見ると、先ほど外したゴーグルと自分が入っていたカプセルがある。押してダメなら、とダメ元で再装着しカプセルに入り直す。
「あぁ、よかった、やっと学園に戻れた！」

新時代、驚愕のVR体験をあなたに。

⬛︎⬛︎社が開発したVRデバイス、「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」は臨場感を生み出す従来のVRゴーグルと、新たに開発されたVRカプセルにより、より現実に近い体験を提供します。

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学園の寮の窓は大きく開かないようになっている
理由が公開されていないため「負け続きでヤケになり飛び降りした奴がいた」「脱走しそのまま行方不明になった子がいた」など色々好き勝手囁かれているが、「不審者侵入防止のため」という噂も結構広まっている

その噂の出元が大樹のウロが見える部屋の生徒なことと、ウロが見える部屋だけ他より開く範囲が小さく窓枠やガラスが頑丈なこと以外は学校の怪談の範囲と言えるだろう

シンコウウインディ｢今日1日、ウインディちゃんはぜったいにオマエにイタズラしないのだ。だからお前もぜったいに驚くななのだ｣

百物語は別に怪談に限らないらしいんで、ちょっとベクトルの違う話を一つ


東京レース場の話なんだけど、有名な大欅あるじゃない？
左回り2000mの条件であの前をスタートからかなりの速さで通過すると頭の中に直接響くみたいな感じで声が聞こえるんだって。
嘘だと思うなら栗東寮に行ってみなよ、ちょっと前のレースの時に聞いた子がいるらしいから。
あ、それと別に呪いの言葉とか怨嗟の声じゃないよ、聞いた子曰く「すごく優しくて、安心できて、走る元気が湧いてくる励ましの声」なんだって。

結局その子はレースで2着で悔しそうだったけど、「まだまだ頑張れる気がする！今度は外国のレースに挑戦するんだ！」って息巻いてるらしいよ。

私も聞いてみたいなぁ。

😷うちのお袋ってたまにめっちゃ苦しそうな表情で寝てる時あるんスよね
んでそんな時いつも寝言で「スズカ行くな」だの「フクもジャスティスも死人に引きずられるぞ」だの「死ぬなダンディー」だの呟くんスよ
おかしくないッスか？みんな元気だしなんなら時折昔馴染みでつるんでるのに

「前世の記憶を持っているウマ娘は大成する」という都市伝説がある。
生徒の中では有名な話で、レースの前に思わぬ伏兵に気付いたり、怪我を予知して負荷を減らし、実際に発症したものの大事に至らなかったなんていうケースもある。

ごく稀に、リトルココンのように後天的に前世の記憶を思い出すウマ娘や、ディクタストライカのように自分が他人かあやふやな記憶を持つ者もいるという。

AIで三女神を再現するプロジェクトの裏で、実はもう一つ別にAIによる復元プランが進んでいたという
三女神プロジェクトより危険性が高いと知りつつライバル会社への対抗意識から強引に推し進められていたが、AIの暴走による「事故」により施設が壊滅し立ち消えになったそうだ


という噂がかつてはネットのオカルトや陰謀論コミュニティで密かに語られていたが、某国山中に明らかに人為的に破壊し尽くされた建物と死体の山が発見されたこと、その施設が世界的なAI研究・開発企業であったこと、その企業に不正かつ用途不明の資金援助があったことから現在ではほぼ真実として世間に広まっている
が、その施設が「内側」から破壊されていたことと、AIの名前が「St.Simon」「Eclipse」「Nasrullah」であったこと、死体から殆どのタンパク質とカルシウムが消失していたことはほとんど知られていない

トレセン学園がやたらと寮生活を推奨している理由って知ってる？
表向きは地方住みの子に向けた配慮や共同生活による社会性の獲得ってなってるけど、本当はG1レースの翌日、登校中に電車での飛び込み自殺があまりにも多かったからなんだって。
期待を背負って負けた子は、翌日どんな顔でクラスメイトに会えばいいのかわからなくなっちゃうんだよ。

あらかじめことわっておきます。うまはいます。
なんどもいいます。ウマむすめでなくうまです。
たんぼにうまはいます。いどにもうまはいます。
のはらにもうまです。よろしくおねがいします。
ここにもそこにもあなたのうしろにもうまです。
とびらのむこうにもうまはいます。どこにでも。
でも、うまがいないところにも、うまはいます。
すかれるうまがいます。うまもひとがすきです。
よろしくおねがいします。あなたのことですよ
。

大正の頃の旧ウマ娘寮には正面玄関がなくて、一旦外階段を使って最上階まで上がってから各階に降りていく構造だったの知ってる？
なんでも、夜中に抜け出して走りに行ったりトレーナー寮に行くウマ娘が多かったから、守衛さんが見つけやすいようにそんな構造にしたんだって。


…その寮って、夜中に火事で全焼して取り壊されたのよ。
今でもその跡地は何かに使われることもなく、ただポツンと石碑が置かれているだけなの。

大樹のウロというのは気持ちを切り替えるおまじないのようなものだ。しかし中には負けた恨みなんかを吐き出す奴や未練の籠った品を捨てる奴も少なからずいる。

だから、大樹のウロに私物を落としたって絶対に取りかえそうとか、ライトで中の様子を探ろう、なんて思わないことだ。
私みたいに、後悔したくなかったらね。

〜蛇足〜
私が大樹のウロで何を見たかって？
どこにでもある尻尾用のブラシだよ。
私が半年前ぐらいに無くしたブラシ。

でもね、あのブラシがお母さんの形見だってことも、部屋のどこにしまっていたかも、同室の親友しか知らないはずなのにね。

「どこにでもいてどこにもいないウマ娘」を知っているだろうか。
始まりはネットの匿名掲示板に投稿された1枚のイラストだった。イラストにはこうコメントが付されていた「最近よく夢に出てくるウマ娘。」
するとこのイラストのウマ娘への既視感を訴える者が後を絶たず、イラストは瞬く間に拡散され国内外を問わず大きなネットミームとなった。

こうなると"このイラストのウマ娘が何者であるか"という疑問が噴出し、インターネットユーザーのみならず、ニュースや雑誌でも取り上げられ、発見者に懸賞金を出すというバラエティ番組までもが制作された。(結果はただのモノマネ大会にしかならなかったが。)

そのムーブメントが最高潮に高まった頃、事態は大きく動いた。最初にイラストを投稿した者が名乗り出て雑誌のインタビューに答えたのだ。その証言により、このイラストは投稿者が書いたものではなく、インターネットの個人ブログに掲載されたものだったことが分かった。

そして掲載元のブログはすぐに特定に至った。肝心のイラストは削除され、更新自体も長らく停止していたものの、他のイラストの筆致の類似性や同一のウマ娘をモデルにしていると思われるイラストが確認された。
そして削除された当該イラストと共に更新されたブログ本文は奇跡的にサイト内に残っていた。それが以下の内容である。

【タイトル:備忘録】
あの子が消えてからもう1年になる。日に日に記憶がこぼれ落ち、名前すら瞬時に思い出せなくなっている。だから備忘録としてまた筆を取った。細かい部分は思い出せなくなっても、手に馴染むように筆が進んだ。
願わくば私ではなくてもいい、誰かの記憶に残っていることを願う。
どこにでもいて、もうどこにもいない君へ。

>>27
上手いなこれ、元ネタと上手く絡んでて

私の母はトレセン学園のOGらしいのだが、在学中の話を聞いたことは一度もなかった。アルバムや写真を見たことすらない。
私がトレセン学園に入ると言ったとき猛反対されたので、きっとあまりいい成績も残せずに引退したんだろうと、対して気にも留めていなかった。無事トレセン学園に入学し、寮に入ってからはあまり連絡も取れていない。
そんなある日、私は資料室でたまたま見ていた記録の中から母にそっくりなウマ娘の写真を見つけた。名前の記載もなく、画質も不鮮明なただのスナップ写真だったがその写真は私の頭から離れなくなった。
それからというもの、私は資料室に入り浸り、母の在学期間などから写真や記録をひたすら探した。もちろん母の名前が名簿にないかも確認したが、なぜかそういった記録は一切残っていなかった。
もう諦めかけたある日、母の在学期間の最後の年に開催された一本のG1レースの記録ビデオから、私はある真実に辿り着いた。

なんと最初に写真で見た母にそっくりなウマ娘がそのレースに出走していたのである。しかし、表示されているのは私の知る母の名ではなかった。混乱を押し殺し、レースを観ることにした。その展開は異様なもので、1人のウマ娘が超ハイペースで逃げ、2番手に10馬身以上の差をつけながら悠々と走っている。このまま逃げ切るのかと思ったが、突然逃げていたウマ娘が第4コーナーで失速しターフに倒れた。そして、控えていた母にそっくりなウマ娘が末脚を見せ、1着でゴールした。

あとで調べて分かったのだが、このレースはURA史上初の出走者死亡事故となり、当時のURAトップからの圧力により多くのメディアに対し、大規模な緘口令が敷かれたそうだ。
当然、母もレース業界から存在を抹消され、卒業後は一切の情報を秘匿され、改名を経て、今の私が知る母になったのだった。

メノウという宝石の由来について

石英などの結晶が帯状に重なり、美しい縞模様になった鉱物のメノウは漢字表記で「瑪瑙」と表記される。
この漢字は元々「馬脳」と表記されていたものが変化したものだといわれている。
由来には諸説あるが、「断面がウマ娘の脳のようだった」というのが現在の有力な説である。このほかのいくつかの由来についてもおおむね、人間とは異なる存在のウマ娘に対する差別的な意味や歴史背景が存在するという。

学園で一番危険な時って何か知ってる？
マンハッタンカフェさんがいつもより目つきが鋭く、性格や喋り方が荒っぽくなってる時よ

機嫌の悪いカフェさんに〆られるからじゃないわ
「マンハッタンカフェ」じゃ対応できない何かが来てるってことだからよ

にんじんハンバーグの肉

未勝利戦が終わった後に供給が増えるらしい
偶然にも多くのウマ娘が学園を退学する時期と同じである。

口裂け女が現れた時の対処法として有名なのは「ポマード」と3回唱えることだ。
これはさまざまな派生があるものの、口裂け女がポマードをつけた男性にトラウマを持つからだと言われている。

では、トレセン学園周辺に現れるウマ娘の怪異に遭遇した時の対処法を教えよう。
「知っている重賞レースをひたすら唱える」というものだ。
この対処法が有効なのは、志半ばで夢敗れたウマ娘たちであり、彼女たちにとってレースそのものがトラウマなのだろう。

レース実況者には脈々と受け継がれてきた"忌み言葉ノート"というのがあるそうだ。
記されているのは一般的な差別用語や淫語を連想させる表現が大半で、多くのスポーツ実況やニュースキャスターの間でタブーとされる言葉と共通だ。
しかしながら、ウマ娘のレースに対してのみ適用される忌み言葉もいくつかある。
そのひとつが「さくら」だ。
一見するとなんの変哲もない言葉だが、過去のとある事件がきっかけでタブー視されるようになったのだという。

あるG1勝利バが競走中に故障を発生させ競争を中断した。公式発表では重篤な怪我により病院に搬送されたと伝えられた。しかしながら関係者への取材により、同バはすでに故障が原因で死亡していたことが判明、URAによる死亡事故の隠蔽として週刊誌が大々的に取り上げたのだ。
その際の見出しに「桜のように散った」という表現が使われたことが忌み言葉の起源となったのではないかと言われている。

もっとも、単語自体がウマ娘の名前にもよく使われる言葉であり、広く日本人に浸透した一般的な語であるため、あくまでも、実況者におけるひとつの参考であることは、念の為申し添える。

もう20年ぐらい前の話。
父方の祖父が亡くなって、葬式のために親父の実家に連れて行かれた。
詳しくは知らないけど祖父は地元じゃかなり有名人だったらしく、線香をあげに来る人がひっきりなしに来ていたのを覚えている。親父もお袋も婆ちゃんもその対応に追われてて、それが終わるまで俺は奥の部屋で1人で遊んでいるように言われた。
しばらくすると、同い年くらいのウマ娘が部屋に来て一緒に遊んでくれた。見覚えはなかったけど、きっと親戚のうちの1人だろうと思った。
あとで親父や婆ちゃんに聞いたけど、そんな子は親戚にいなかったらしい。きっと長旅で疲れていたんだって笑われて、それ以来その出来事も忘れていた。

この話を思い出したきっかけが、当時出会ったウマ娘にそっくりなウマ娘を学園で見かけたからだ。と、いっとも当時俺が会ったのは10歳ぐらいの子で、それから20年ぐらい経っている。どう考えても、現役の生徒であるその子とは年齢が合わない。
それでもどうしても気になって、親父の実家がある地域に親戚が居ないか思い切って聞いてみた。
すると彼女はこう言った。

「はて、私も両親もそことは遠くの地方の出身ですねぇ。でもその地名、どこかで聞いたような〜…むむむ。

おぉ、そうでした！そこはシラオキ様の御神体がある神社があったはずです！」

俺は昔北海道で身長が八尺のウマ娘と出会った。

...え？オチが分かる？
ああ、そうだよ。　帯広トレセン所属のウマ娘なんだってさ！
応援に行ったレースでは圧勝だったよ。

ウマ娘が、一番恐れていることは引退らしい・・・。

なんでも、レースで勝ち続けても引退後はあっさりとその話がまるで無かったかのように忘れられるらしいって話を聞いたよ・・・。

もしかしたら、会長が銅像を立てた利用も忘れられないようにするためだったりしてな。

>>37
では、もう一つの話をしよう。
俺の祖父の田舎では年に一回の祭りで村出身のウマ娘が草レースを行うんだ。

俺がまだ小学生の時、同じくらいの背格好のウマ娘と知り合ってその子を応援したんだ...

そして月日が流れてそのウマ娘と再開したんだが彼女は当時のままの姿だったんだ...

...オチが分かるって？
ああ、そうだよ。　そのウマ娘はミニチュア種でずっと幼女体型なんだってさ。
で、今は俺とその娘と三人暮らしって訳さ！

夏合宿に来る時、
バスはどの車両も満席だった。

夏合宿から帰る時、
私の隣の席だけ空席だった。

彼女は、一体どこに行ったんだろう…。
毎年夏合宿所の時期になると、この出来事を思い出す。

SF小説なんかでたまに出てくる「歴史の修正力」って聞いたことある？
タイムマシンを使って過去の歴史を変えても、どこか別の部分で似たような出来事が起こって、歴史全体での釣り合いが取れるように働く力のことを言うんだって。
よくわからない？
例えばあなたが一週間前に落とした500円をタイムマシンで過去に戻って拾ったとしても、その場合、過去に戻る前にはなかった500円くらいの臨時出費があるんだよ。
この「歴史の修正力」で経緯はどうあれあなたの財布の中身が500円減るという事実に収束するってわけ。

前置きが長くなってしまったわ。ここからが話の本題なんだけど、一部のトレーナーが古めかしい目覚まし時計を持っているのを知ってる？
お守りみたいなものらしいけど、どんなに探しても同じものは全く売ってないの。
どこで手に入れたか分からないあの時計、実は「歴史の修正力」そのものが具現化したものらしいよ。
あの時計を持っているトレーナーたちの担当はどこかの大レースで「必ず勝つ」ことが歴史で決まっていて、万が一負けてしまったときにあの時計が正しい歴史に修正してくれるんだってさ。
何が言いたいかっていうと、私たちではどう足掻いても勝つことのできないレースがあるってことよ。