ルビトレすげー

😭思うよりまず行動に移さないとお先に失礼されるわよーっ！

💥言うべき事はハッキリと言いましょう!!!

言うだけで動かないとか一番ダメだよ☆

🛸正直何考えてるか全然わからない...
もっと話そうよ...

（俺がいつ辞めさせられてもいいように、ルビーの引継ぎ資料を作って学園で公開することを思いつく俺……）
（ルビーの個人情報の守秘義務を考えて、とりあえずトレーニングに関するノウハウを思いつく限り書き上げて、読みやすいように整理したら、ちょっとした本になってしまったので、ホッチキス止めしたやつを何冊か掲示板前の机に置いたら、翌日には全部なくなっていたので安心する俺……）
（最近、他の子のタイムがやけに早くなったなあと思いつつ、気を引き締めてルビーを担当する俺……）
（数週間後、全校朝礼で、誰がこれを書いたのかと、ルドルフ会長に例の引継ぎ資料を掲げられ、あっと思いつつ、びくびくしながら手を挙げる俺……）
（ルドルフ会長の隣に上がると、なぜかスタンディングオベーションされ、「これをもっと多くの人に広めたい。ぜひ、出版してみないか」と言われ、（そんな未完成品を金で売るなんてできないから）無料で公開したいですと言う俺……）
（全校生徒と全トレーナーに、さらに大きい拍手をされる俺……）
（数日後、ルビーを含めた華麗なる一族の人たちと、ウマ娘レースの重鎮たちの前で、賞を授与される俺……）
（あれを書いた経緯を質問され、「引継ぎ資料を作っていただけで……」と答えると、なぜか皆が笑いだして、つられて笑うことしかできない俺……）
（廊下を歩いていると、会釈されたり拝まれたりするようになって、さらに困惑してしまい、背筋を伸ばせとルビーに叱られてしまう俺……）
（どこからか、「尻に敷かれてるわ……」という声を聞く俺……）
（最近、こちらを見るルビーの目つきが怪しい。もしかしたら、ルビーはこの先トレーナーを変えるつもりかもしれない）

🛐お前たちはもっと話し合うべきなのだ！
勿論言葉でだぞ！

(とりあえず三女神達に相談してみる俺…)

（最近、マイルレースで的確に息を入れるウマ娘が増えたことを感じる私……）
（トレーナーさんが続けて書いた、引継ぎ資料2……通称・ダイイチ超人伝2に、『マイルレースにおけるスタミナ管理の軽視と克服法』の項目を見て、ちょっと読むだけでマイルレースでの完璧なペース配分を習得できてしまうことに戦慄すら覚えるとともに、トレーナーさんを誇りに思う私……）
（最新版のダイイチ超人伝を求めて、掲示板前で待機しているトレーナーの集団を見て、少し引くとともに、私のトレーナーながら恐ろしさを感じてキュンとしてしまう私……）
（トレーナーさんがダイイチ超人伝を数冊置いて、立ち去った瞬間にスナック菓子に群がるカモメのごとく奪い合いが起きるのを見て、この影響力は絶対に華麗なる一族に置かねばならぬと決意する私……）
（また全校朝礼で名指しされてスタンディングオベーションされるトレーナーさんを見て、誇らしさが限界突破する私……）
（「今度、トレーナーさんの部屋に行ってもいいですか？」と聞いて、了承を得たことで、トレーナーさんをハントする準備をはじめる私……）

はやくハントしろー！間に合わなくなっても知らんぞーーっ!!

（引継ぎ資料2を公開した途端に、的確に息を入れるウマ娘が増えて、至上たるルビーがきちんと皆の模範になっていることを感じて誇りに思う俺……）
（掲示板前にたくさんのトレーナーが集まっているのを見て、ゴルシの焼きそば屋台でも待ってるのかなと思いつつ、先ほど完成した『桜花賞を想定したレースの必須要項の所見』の引継ぎ資料を掲示板前の机に置く俺……）
（翌日、引継ぎ資料が全部なくなっているのを見て、ほっとする俺……）
（数日後、また全校朝礼でスタンディングオベーションされ、ここまでくると俺を祭り上げて三女神の生贄かなにかにするのではないかと疑ってしまう俺……）
（「今度の休日、トレーナーさんのお部屋に伺ってもよろしいでしょうか？」とルビーに言われ、生活習慣を見られると思ってドキドキしながら、了承してしまう俺……）
（部屋の訪問の結果次第では、もしかしたら、ルビーはこの先トレーナーを変えるつもりかもしれない……）

これ最終的に引き継ぎ資料読破したウマがルビーを完膚なきまでに負かす展開にならん…？

（トレーナーさんをハントした私……）
（もう引継ぎ資料は書かなくていいのでは？と聞くと、「これを書いてると、考えがまとまるんだ。すると、また新しいやり方がひらめいて、それを書くとまた新しいやり方が思い浮かぶ。最近はずっとその繰り返しなんだ」とトレーナーさんが笑うのを見て、私の目に狂いはなかったと確信する私……）
（まだまだ他のウマ娘には負けない私……とはいえ、身体の調子が少し変なため、かかりつけの医者に相談すると、「それは、フケが出てるわね」と言われ、乾燥肌だろうかと思わず頭に手をあててしまう私……）
（「あ、いえ、違うの。最近に、身近な異性の人に近づくことはあったかしら」と聞かれ、すぐに思い当たる私……）
（医者によると、フケの重さ次第ではレース引退を考えるべきだと言われて、意外にあっさり覚悟が決まる私……）
（覚悟を決めたついでに、トレーナーさんを婿に迎えるために指輪を手配する私……）

ハントしただと……！？

ハント(部屋訪問して話しただけ)

（ルビーにハントされた俺……）
（もう引継ぎ資料を作る必要はないけど、書いていると考えがまとまって、新しいやり方がどんどん思いつくからやめられない俺……）
（ルビーは相変わらず強いけど、走り方が少しおかしいことに気づき、医者の受診を勧める俺……）
（ルビーのかかりつけの医者から話を聞いて、ルビーの引退の可能性を考える俺……）
（もしそうなったら、ダメ元で責任を取ろうと思い、プロポーズ用の指輪を準備する俺……）

（トレーナーさんに引退することを話すと、ラストレースに安田記念の出走を提案される私……）
（レベルが上がったG1レースで、ピークを過ぎた私に勝てる見込みがあるかわからない。と言うと、一部の冊子を渡される私……）
（引継ぎ資料Lと書かれたそれには、今まで積み上げてきた私のレースのノウハウ全てと、私が持っている奥の手の技術（スキル）である、威風堂々、電光石火の二つを、さらに高度な技術にする方法が書かれていることに気が付く私……）
（「本当は君の走りがピークの時に完成させたかった。遅くなってごめん」と言うトレーナーさんに、「遅くなんてありません。こうして形にできたのなら、むしろ早すぎるくらいです」と心からの気持ちを伝える私……）
（勝てるかどうか分からない。それでも、この新たな力を使えば、華麗なる一族の名に恥じぬ走りができることを確信して、全力でトレーニングに打ち込む私……）
（そして、レースが終わった暁には、用意している指輪をトレーナーさんに贈ろうと決意する私……）

普通に恋愛ストーリーしてるだと…？

（ルビーが引退することを本人から聞いて、ルビーの判断に信頼を置いているから、異議なく頷く俺……）
（ルビーのラストレースに、二連覇がかかっている安田記念を提案する俺……）
（「私は……勝てるかどうか分かりません」と苦しそうに言うルビーに、完成させていた最後の引継ぎ資料を渡す俺……）
（短距離・マイルレースのいくつもの高度な戦略と、ルビーが持っている最高の技術をさらに高める工夫を全力で書いた、最後にして俺の全てを注ぎ込んだ引継ぎ資料を読むルビーに、それを完璧に理解してくれるはずだと信頼を置く俺……）
（本当はもっと速く完成させて、ルビーの戦績をさらに輝かせたかったと言うと、「自身の全てを注いだものを形にできる人間は本当に少ないです。それを考えるなら、あなたのこれは形にするのが早すぎたくらいです」と言われ、今後ますます精進することを決意する俺……）
（トレーニングしている最中、ルビーの走りが鋭さを増したのを感じて、たしかな手応えを覚える俺……）
（ラストレースが終わった後、ルビーにプロポーズしようと密かに決意する俺……）

（クビ差で安田記念を勝利した私……）
（速いペースに追い付くのに必死だったけど、最終コーナーで、あの引継ぎ資料に書かれた技術を発揮して、鋭く前に出れたことが勝因だと分析する私……）
（華麗であれ、至上であれ、常に最たる輝きを。それを体現できて、全く悔いがない私……）
（引退式。トレーナーさんと共に、今まで応援して下さった皆様にお礼の言葉を述べ、流れ出そうな涙を必死にこらえる私……）
（数日後、一日の終わりにトレーナーさんに呼び出される私……）
（何かと思っていたら、プロポーズの言葉と共に、指輪を差し出されて、思わず赤面してしまう私……）
（「……あなたと共に、華麗なる道を共に歩み、最たる輝きを見られるなら、それが私の至上の未来です」とずっと考えていた言葉を告げて、プロポーズを受ける私……）
（それから、こちらも用意していた指輪をトレーナーさんにつけてプロポーズする私……）
（「……よろしくお願いします」と赤面しながら頷くトレーナーさんを見てムラっときて、今夜は寝かさないことを決める私……）
（そういえば、結局のところ引継ぎ資料とはなんの引継ぎ資料だったのか？とトレーナーさんに聞くと、「これからレースで活躍しようとする、全てのウマ娘とトレーナーに対する引継ぎ資料かな」とトレーナーさんは言い、そこまで深い考えを持っているトレーナーさんに感服すると共に、ダイイチ家の未来の引継ぎ資料を作ってもらおうと腹の奥がうずくのを感じる私……）
（後年、トレーナーさんが書いた引継ぎ資料はまとめられて、真・ダイイチ超人伝と呼ばれ、短距離・マイルレースだけではなくすべてのウマ娘に読まれるバイブルとなったことを知り、そんな素晴らしいものを書いたトレーナーさんを夫に持つことが出来て、心から誇らしく思う私……）

>>21
訂正・短距離・マイルレース→短距離・マイルレースを走るウマ娘

桐生院家のトレーナー白書もこんなふうにして出来たんだろうか……？

「あなたがこれを読んでいるということは、俺はもうルビーのトレーナーを辞めているのでしょう。」

から始まる名著

さすがにこのルートなら（ルビーと結婚することになった俺……）のクソボケ世界線にはならないな！ヨシ！

🛸外なる世界の意志を受信して書いてみたの…これ…どうかな…？
🛐素晴らしいのだ、採用なのだ!!!

（安田記念。画像判定が出る前からルビーの勝利を確信した俺……）
（たしかに早いペースだった。だが、初めてルビーの走りを見た時から、あの風を斬り裂くような末脚に絶対の信頼を置いていて、あの引継ぎ資料の技術ならそれを最大限生かせると確信していた俺……）
（華麗であれ、至上であれ、常に最たる輝きを。俺のたったひとりの導き手、そして赤い輝きの果てを共に目指した令嬢（ルビー）の、最後の戦い。なにひとつ悔いはないと思う俺……）
（引退式。いつも通り冷静に振る舞っていたけど、肩がかすかに震えていたのは、一生忘れないだろうと思う俺……）
（数日後、ルビーを夜のグラウンドに呼び出す俺……）
（都会の空気でけぶった夜空に、赤く輝くアンタレスをなんとか見出して、それを指さした後、「あの最たる輝きは未だ遠く、常に至上でいることは苦難であり、華麗なる道のりは険しい。それでも、これからも君と一緒に、最たる輝きを共に見るために歩んでいきたい」と、何度も練習した一世一代のセリフを言いながら、ルビーに指輪をはめる俺……）
（心臓が破裂しそうだったけど、プロポーズを受けてもらえてほっとする俺……）
（すると、ルビーからも指輪をはめられ、不意打ちを受けて驚く俺……）
（先のセリフはどこへやら、赤面しながら照れることしかできず、みっともなさに恥ずかしくなる俺……）

（そういえば、引継ぎ資料とはなんの引継ぎ資料なのかと聞かれ、ここまできてルビーの次の担当トレーナーへの引継ぎ資料とは言えず、適当にごまかすことしかできない情けない俺……）
（後年、俺が書いた引継ぎ資料はまとめられて、真・ダイイチ超人伝と呼ばれ、短距離・マイルレースを走るウマ娘だけではなく、すべてのウマ娘に読まれるバイブルとなったことを知り、あれを書けたのはルビーと共に走って来たからこそだと思い、そんな素晴らしいウマ娘と出会い、これからも末永く共にいられることを心から感謝する俺……）