ｺﾞｷｬｯ「ど、ドトウ、君は小柄じゃない･･･」

(トレーナーさんがいますううう！ いつも通り駆け寄ってからわざと躓いたフリをして転びますううう！)
(なにもない場所ですがいつもいつも転んでるのできっといつものことだと思われますううう！)
(しかし今日は転ぶフリなので前に飛び込んでトレーナーさんの胸元にとびこんじゃいますうううう！！)
(きゃードトウ､悪い子ですうううう！でもおやつ食べたいですううう！！)

ドト｢いきますうううう！ トレーナーさ――｣(躓く予定より圧倒的前でナチュラルにつまづき転ぶ)
トレ｢･･････｣(倒れるドトウを無言で見下ろしてる)
ドト｢ふええ､痛いですううう！もうおやつがなかったらたてませえええん！｣

(ﾁﾗｯ)

トレ｢今の『いきます』はどういう意味だ？ドトウ｣
ドト｢ひゃああ！？そ､そそそそんなこといってませえええん！｣
トレ｢ふむ､記憶と体重移動の悪化か｡減量のために今日からおやつは減らすしかあるまい｣
ドト｢ふえええええ！？いやですうううう！おやつがほしいですうううう！｣
トレ｢なら5秒以内に立て｣
ドト｢ひゃ､ひゃいいいいい待ってくださいいいいい！｣

トレ｢随分元気なようで何よりだ｡なら今日はオペラオーに頼んで並走をいつもの倍だな｣
ドト｢ななななんでですかああああ！いやですううう！｣
トレ｢お前が妙なことを考えてるときは大体わかるからだ｡減量と並走好きな方を選べ｣
ドト｢･･･････｣
トレ｢･･･････｣
ドト｢････････････(鋼の心)｣
トレ｢なるほど､減量と並走両方とは見上げた心意気だ｡今後2ヶ月ほど頑張ってもらおうか｣

ドト｢いやですううう！並走しますううううう！｣
トレ｢やる気があって結構｡ではオペラオーに連絡をしてこよう｣
｢並走で半分以上勝てばおやつは与えよう｣
ドト｢ふええええ､散々ですう｣


オペ｢あっはっは､この世紀末覇王であり8勝無敗最強伝説を作り上げたボクを並走パートナーに指名とは偉くなったものじゃないか！ドトウくん！｣
ドトウ｢わ､私の指名じゃないんですううう！(ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ)｣
オペ｢なるほど､しかしキミのトレーナーはスパルタというか､キミにいつも意地悪をしているようだね！
これはアレかな？ 好きな子には意地悪をしたくなるというトレーナーの気持ちというものかな？｣
ドトウ｢そんなわけないじゃないですかああああ！あの鬼畜メガネさんは私が泣くが人生最高の喜びだって言ってましたああああああ！ひどいんですううう！｣


オペ｢うーん･･･それはどうだろう？｣

164cmが小柄…？

オペ｢ 普通に考えてみてほしい｡ 2000年に8戦8勝グランドスラム､この歴史的最強にして最も偉大にして最も美しく最も輝かしいこのブォクが！ 他の上手の並走を指名することがあっても指名されることなんかあるのかな？
しかも､キミは目下最大のライバルだ｡ボクのトレーナーが許可するとでも？｣
ドト｢ええっ､それはその､確かにそうですうう･･･私みたいなののトレーニングのお相手にオペラオーさんなんてもったいなさ過ぎますう････｣
オペ｢実はね､キミのトレーナーは3日間ずっと､ボクのトレーナー君に頭を下げ続けていたよ｡｣

『ドトウは今年が一番の勝負の年になります｡この時期の並走相手で全てが決まるんです』
『もちろんオペラオーが今年も走る事は十分承知していますし貴方がたの邪魔をしてしまうかもしれない』
『それでも！並走させて強くするには､もうこのトレセンにはオペラオーしかいないんです』
『もちろんウチは打倒オペラオーを掲げて走ります｡そんな相手の並走などありえない｡私だって断る』
『ですが私はトレーナーとして最善の手段を取るためにお願いするしかないのです』

オペ｢ボク個人としては最大のライバルがいてこそボクは輝くし､その最大のライバルにキミはふさわしいと思うけどボクのトレーナー君が渋ったのも事実だしそれが常識なのだろう｡
それでもドトウ君のトレーナーは頭を一回もあげなかった｡ 最終的に表向きはボクの並走パートナー体で飲んだけどね｡｣
ドトウ｢そんな事､私には何も･･･｣
オペ｢そういう人なのだろうね｡ドトウ君にはバレないように､でもドトウ君にとって最善になることなら､あの人はなんでもするんだろう｡･････じゃあ､また明日！｣
ドトウ｢ふええ！？明日！？｣
オペ｢聞いてないのかい？ 宝塚調整開始までは並走をお互いにやるそうだよ｡ 任せ給え！世紀末覇王になったこのボクが！キミを最強のパートナーとして強くしてあげようじゃないか！
そしてボクに最もふさわしい名の宝塚記念で戦い､ボクは勝利する！
それまで切磋琢磨していこう！ドトウくん！｣

ドト｢あの､あの･･･トレーナーさん､戻りましたあ･･････｣
トレ｢遅い｣
ドト｢ひいぅっ！？ごごごめんなさあああい！！｣
トレ｢先にシャワーを浴びてこい｡その間に食事を温め直す｡1分遅れるごとにハンバーグの量を削っていくぞ｣
ドト｢はいいいいい！今浴びてきますううううう！｣


ドト(ふえええ････今日は滅茶苦茶だよお･･･しかも今日からずっとあのオペラオーさんと並走なんて･･･)
トレ｢おい､野菜も残さず食え｡｣
ドト｢はいい！･･･あ､このにんじん･･･(すっごく甘い･･･こんな美味しいグラッセ､はじめて･･･)
あの､このにんじん････｣
トレ｢今日は先着が3割だからな｡おやつは抜きだ｣
ドト｢は､はいっ､にんじんおいいしいです！おかわりいいですか！｣
トレ｢･･･好きにしろ｡ ところでドトウ｡ ･･･････｣
ドト｢は､はいっ･･･あの･･･あの････？｣
トレ｢････勝つぞ､宝塚｡そのためにお前が頑張るならまいにちでもそのハンバーグとにんじんをつくってやる
去年は勝てなかったがそれはお前が成熟しきってないのを見極められなかった私のミスだ｡
お前は去年より確実に早くなっている｡ お前がいままでずっと頑張ってきたのを私は知っている｡
だから､今年の宝塚は勝たせる｡お前が100%を出せれば――必ず勝てる｡｣
ドト｢ええええ！？わ､わわわたしなんかじゃ絶対に絶対にむりですううう！｣

トレ｢勝てる｡お前が信じなくてもいい｡お前はそんな奴だからな｡お前が自分を信じられなかろうが
――私はお前を信じてる｡だから宝塚は他に譲るな｡勝ちに行くぞ､いいな！｣

ドト(この人は･･･いつもいつも意地悪な事をいうのに･･････これだって意地悪な言葉なのに)
(こんなにも･･･わたしを信じてくれます)

ドト｢はい！ 私､勝ちますうう！絶対に宝塚は譲りませえええん！！｣
トレ｢･･･ドトウ･･･そうだ｡絶対に――勝つ｣




翌日
トレ｢おい､起きろドトウ｡ふとんはおしまいだ｡はやく起きるんだ｣
ドト｢いやですうううう！このふとんは譲りませええええん！あと5分いさせてくださあああい！！｣
トレ｢くそ！昨日のあれはなんだったんだ･･･！！｣

はい｡

身長オペラオーの方が高いと思って自称小柄にしたけど(トプロとかの方が高いし)オペラオーの方が低いのか｡申し訳なかった､とりあえずへっぽこに書きたかったのでドトウファンには申し訳ない
トレは鬼畜メガネでイメージしていただけるとありがたい

なんか良い話が始まったと思ったら振り出しに戻ってるし・・・

>>12
いや最後の蛇足だとわかりきってたんだけど鬼畜メガネとドットはなんかこう･･･こっちので一生やってる方がいいかなってさ････

人間もウマ娘もすぐには変わらないからこれでいいと思うぞ
ちょっとずつを積み重ねてだんだん変わっていくんや

はいおしまーい
いい話おしまいでーす