（厳しい修行の末、ついに読心術を習得するに至った俺…）

「（おなかが空いたんだが？）」
「（ふわふわ…　ふわふわ…　どこ…？）」
「（他人の心を盗み見るなんて、下品な男。）」

（よし、しっかり聞こえているな。これならルビーのこともより分かってあげられるし、俺自身も変な気を回さずにルビーの指導に集中できると期待する俺…！）
（少し卑怯かもしれないが、これもルビーに相応しいトレーナーになるため…！）

（早速ヘリオスと話しているルビーを見つけて話しかける俺…！）


「おはようございます（なんだか今日の旦那様は背筋を伸ばして自信ありげで、その一段と素敵な姿に思わずときめいてしまう私…）」
「お嬢のトレピじゃーん、ウェーイ☆（うっわー、出たよ出た出た。朝からマジかんべんー。いっつも妙に陰気臭くてこっちまでテンサゲだっつーの。いつまでお嬢のトレーナーやんだろ、早くどこか知らないところで勝手に事故って消えてくんないかなー…つか今ウチお嬢と話してたじゃん？空気読めない系？まー読めるワケないっかこんな男には）」