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キミ 2023/03/30 11:02:54
ID:DZyg8rV56k
トレセン学園に彼氏いないらしい大人しいウマ娘がいた。
他のウマ娘にお昼誘われたり、他のウマ娘から高性能な布団乾燥機布教されてたりした。皆が「アイツは差しだから何言っても逃げない」とどんどん声をかけていた。
もともとその子を優しくて良いウマ娘だと好感を抱いていた上にこの子なら断らないかもと思った俺は彼女を専属ウマ娘に誘ってみた。
生まれて初めてウマ娘からOKをもらい、嬉しくてトレーニング方法を色々調べて下準備し、
当日は思いきり芝を手入れしてピカピカに洗った蹄鉄を用意し、頑張ってやる気を盛り上げて、トレーニング御は軽食を御馳走し寮まで送り届けた。
とても楽しくて何度もトレーニングした。彼女も頑張ってくれていると思った。
段々好きになって今度デビューしようと決心してミーティングに誘った時、
「本当はずっと嫌だった。もう専属を解除して欲しい」と言われた。
彼女の顔は気の毒になる位必死だった。きっと決死の思いで言ったのだろう。
「ほら~!シュヴァルちゃん、ちゃんと断れるじゃないですか!今度から嫌な事頼まれたら、今みたいにビシッと言えよ!俺、ずっとシュヴァルちゃんが何言っても断れないの、心配したよ!」と、俺は泣き出しそうなのをこらえて出来るだけ明るく元気に取り繕った。
彼女はとてもホッとしたような顔をして何度も俺にお礼を言った。
俺が本気でトレーナー目指している訳じゃない事がわかって、そんなに嬉しかったのかな。
昨日の話です。もう色トレーナー業は諦めますた。一生未勝利でかまいません。