(あらすじ)
ある日、らもとれという名の男がトレーナーを解雇され、職を失い暮らしていた寮も追い出された。この先どうしよう…日銭もない彼はいっそのこと盗人にでもなろうかと思うが、そんな決心はつかない
トボトボ歩いて学園を出ようとしたらもとれだったが、門のところで誰かを見つける。それは、らもという名のみすぼらしい妙齢のウマ娘だった
何をしているのかと問うと、彼女は抜け落ちたウマ娘の尻尾の毛を集めているという。なんのために？そう尋ねると、その毛でカツラを作り売るのだという
生きるためには何だってする。そういう彼女の持論をきいて、らもとれも決心がついた
「そうか、そうか。俺も生きるのに必死なんだ」
言うが早いか、らもとれは目にも止まらぬ手さばきでらもの着ていた服を追い剥ぎし、逃げ出したのであった
(最後のページには一糸まとわぬらもの姿が描かれている…)


作・絵　どぼめじろう