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貴様 2023/03/08 01:11:31
ID:BCZr2bNGw2
「え・・・?お客さんがいますわ・・・?」
控室から飛び出したマックイーンが目にしたのは、スタンドを埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように日本勢を鼓舞する声が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするマックイーンの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ニシシ!マックイーン!今日はボクが勝つモンニ!」声の方に振り返ったマックイーンは目を疑った
「て・・・テイオーさん?」 「どうしたんだマックイーン、居眠りでもしてたのか?」
「お・・・オグリキャップさん?引退したはずでは!?」 「どうしたのマックイーン、勝手にオグリさんを引退させちゃダメだよ」
「ライアン・・・」 マックイーンは半分パニックになりながら出バ表の日本ウマ娘を確認した
3枠5番:メジロマックイーン 4枠6番:トウカイテイオー 5枠8番:オグリキャップ 5枠9番:メジロライアン 6枠10番:プレクラスニー 8枠15番:メジロパーマー
暫時、唖然としていたマックイーンだったが、全てを理解した時、もはや彼女の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てますわ!」
トレーナーから激励の言葉を受け取り、ターフへ全力疾走するマックイーン、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、控室で冷たくなっているマックイーンが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った