西方の国、あいるらんどからお忍びで遥か遠くのとれせんを訪れた殿下、ふぁいん。彼女には護衛を勤めるえすぴーのぴっころがいたが、殿下を攫われてしまい、ぴっころも囚われた
脱出し殿下を連れて逃げ出そうとしたぴっころだったが、そこへていおーが立ち塞がる。辛うじてこれを退けるぴっころだったが、不意を突かれて片足を、そして殿下を奪われてしまった。
「えすぴーよ、卑怯とは言ウマいなﾓﾝﾆ」

目を覚ましたのはボロボロの神社。そこに暮らすふくきたるを名乗る巫女に介抱されたぴっころは、彼女から失った代わりの足『忍び義足』、名刀『湯斬(ゆきり)』、そして赤く血に染まった衣を身に纏い宙を舞う姿から伝説のウマ娘である『赤兎』の名を譲り受け、とれせんからお仕えする殿下を救いあいるらんどに帰るため奔走するのであったーー


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