先ずタキオンの性格や内面について少しばかり触れますと、彼女自信は幼少よりウマ娘の肉体が持つパワー、得にそのスピードの虜となったウマ娘です。ヒトと似たような肉体構造をしているのにその起源は深遠であり生み出すパワーも桁違い。彼女は「ウマ娘である私はどこまで早く走れるのだろう」というウマ娘として最も本能的かつ純粋な動機を持ち可能性のその先へと至ろうと心血を注ぐ非常に情熱的なウマ娘なのです。しかしその膨大な熱量もタキオンの抱える「問題」も、個別ストーリーの時点ではすべてがベールに包まれておりプレイヤーもトレーナーもタキオンの表面しか捉えられません。

トレーナーがタキオンとの偶然の出会いを経た最初期の印象は「得体の知れないウマ娘」ですがルドルフ会長からどうしてもと持ち込まれた並走を受けたタキオンを見る場面で一気に惹き込まれてゆきます。夕日に照らされて走る姿や凄まじいスピード感、音、土の匂いなどの全てを包括したどうしょうもない美しさがトレーナーとプレイヤーに強烈な印象を残してゆくのです。

そのあとトレーナーは走る姿が美しい(それがゆえもっと彼女の走る姿を見たい)という本能に即した理由でタキオンにスカウトを持ちかけますが当のタキオンはそんな暇はないしなんのメリットがあるんだと突き放します。タキオンからすれば自身の抱える問題に対して己のリソースを徹底的に注ぎ込んでいる中で余計な制約を受けたくないとの本音があったのでしょう。けれどトレーナーが以前飲むのをためらった得体の知れない試薬を自ら要求し話も聞かず全部飲み干したことでタキオンの心が揺れ動くのです。

彼女はそんなトレーナーをみてスカウトを受け入れることにしますがこれまで同志はおらずそのことに何も感じていなかったタキオンに初めて己と同等の狂気じみた熱量を持った存在が目の前に現れ、ほとんど本能のままタキオンの走りについて言葉を並べそのためにこの身さえ厭わないという意志を示したことで彼女は彼女の目的のために伴に歩む「同志」と「この存在とならばもしかすれば…」という可能性を少なからず見出したのだと思います。余談ですがなにか事をなす上では目標や計画、目標に対する価値を見出すことが大切というのはあまりに当然ではありますが「同志」の存在は何か継続する上で精神面で非常に重要なのです。

そんな出会いを経てタキオンとトレーナー改めモルモット君は早速担当としてのやりとりを始めるのですがまずタキオンは市販VR機器を改造してモルモット君に「ウマ娘」として走る感覚を体験させます。本人は「共通認識醸成のため」という理由で企画しており勿論その目的は言葉通りでありますが言葉に乗らない彼女の意図を想像すらならば自らの大切な価値観の一端を共有する相手に出会い純粋に嬉しかったのではないかと思うのです。

ここからモルモット君はずっとずっとタキオンを信じタキオンのため立ち回りますが本人はなぜか煮えきらない様子。そしてその真意は明かさぬままクラシックも後半へと至り菊花賞を無事終えた先に彼女は約束通りすべてを明かします。あの場面でのカタルシスにより思わず目頭を押さえた方は多いことでしょう。私はそうでした。ちなみにあの場面で流れるBGM名は「信じて支え続けること」です

URAF後にもタキオンはその出会いこそが明確に運命を分けたと、そして珍しく明確に感謝の意を述べました

これらを簡単にふまえた上でタキオンのバレンタインプレゼントとメッセージを見てみましょう。

メッセージカードには「親愛なるモルモット君へ」と記され彼女の耳飾りをモチーフとしたクッキーカップが2つ、そして液体入のフラスコが2つあります。
タキオンのメッセージが「君のための特別配合」「感想は直接私のもとで」となっていますがここにタキオンの真意が凝縮されてきます
親愛なるモルモット君である皆様はすぐに気付いたかと思いますがタキオンが実験をするならばそれはウマ娘の速度の限界のためであり、実験結果を知るなら感想以前に直接観測するでしょう。
したがって正真正銘モルモット君を想い作り上げた液体と甘味であることが伺えます
「私のモルモット君」という表現からはしっとりとした慈しみや愛おしさまで感ｱｯｱｯしゅきではあの液体は何なのかというところについては色々想像の余地があるかと思います。シニアバレンタインのときはアリシンを圧縮してチョコにしたらすた丼みたいな味になったようですが今回は滋養効果のある物資を入れつつ味にもこだわり、その上での「感想をぜひ聞かせてくれ」なのかもしれませんね愛おしいしゅき

ゼファーの人かな？

(なんかやべースレを開いちまったな……)

ここは学会かな？

タキオンのチョコ随所でモルモット君への独占欲感じられてしゅき

タキオンのは、わざわざ2つあるってことは、モルモット君の体内で２つのドリンクが混ざることで初めて完成すると考えられる。
では、なぜ最初から混ぜたものを渡さずにわざわざこのような状態で渡したのか？
化学薬品であるなら、２つの試薬を混ぜたときにその変化として何らかの反応が起こる（発熱、発泡など）事があるが、それをモルモット君の体内で発生させたかった説が1つ。
しかし、これはもっと単純なのではとも思う。
２つのドリンクとタキオンの『耳飾り』をモチーフとしたチョコ、そうこのチョコもタキオンからのヒントと考えるならば……
２つのドリンクを混ぜたとき、その中間色はタキオンの『髪飾り』と同じ色になる。それを飲ませるならいわば、タキオン色、私色に染まってみたいなやつだ。（既に染まっているというモルモット君しかいないかもしれないが）
しかし、それをそのままのではなく、あくまでモルモット君の体内で……というのは、タキオンなりの照れ隠しか、独占欲か、はたまたこの愛に気付くかどうかをタキオンに試されているのか。この部分の解釈については、各モルモット君がタキオンに直接味の感想を伝える際に、もしくはホワイトデーのお返しでその気持ちとともに伝えればと

という説はどうでしょう？

>>11
ﾋｮｴｪ…新たな視点に感銘を受けておりますぅ…
ドリンクの色に着目する話を聞けたのはわたしにとってセレンディピティとも言うべきことです。さて2つの色は黄金色と水色ですが前者がタキオンを示すとすると水色はモルモット君でしょうか。モルモット君の発光はスカウト時に3本飲んで全身黄緑、ジュニア初期に教室で飲んで髪が水色になってその後どこかのシーンでまた何か摂取して太腿付近が光った(色は失念)描写があったのでもしかするとホントに2つでひとつを示しているのかもしれませんね…
それか二人で互いに相手の要素をそれぞれ摂取することで何かしら精神的契を交わすなんてｱｯしゅき…