イナリワンはですね、よくロリ巨乳だの、メスドラフだの言われますが、育成シナリオやストーリーを読むと、そういう所よりも、威勢のいい声や大きい器に魅了されてしまうんですね。
特に育成シナリオは、地元との繋がりと、かけられる期待の重さに焦点が当たっていて、イナリはそれらを背負ってトゥインクルシリーズを走らなきゃいけない。地方のウマ娘として中央に殴りこみをかけるってもんだから、完全にアウェーなわけです。それでも、パワフルな追い込みで次々とレースを勝利していく姿はやはりかっこいい。
しかし、クラシックまでは地方の代表という肩書を堂々と名乗るために、ダートレースに注力するもんだから、どんな激闘を繰り広げても、世間はオグリキャップとタマモクロスの有馬記念や芝レースの重賞ばかり見ていて、イナリワンのことを見ているのは、地元の人たちだけなわけです。
それでもめげずに、イナリはてやんでいとシニア級に挑むわけですが、ここでトレーナーであるダンナとの信頼関係がスーッと効いて来るわけです。
このダンナ、心配りは上手だが、いまいち強気にはなれない感じの、悪く言えばなよっとしてるトレーナーなんですが、イナリだけに重荷を背負わさせず、一緒にそれを背負いたいというスタンスは鉄芯が入ってるみたいに一貫しているんですね。
だからこそ、器はでかいけど、一人で突っ走りがちなイナリワンとの相性は、まさに割れ鍋に綴じ蓋って感じで、見ていて推せるんですね、とても推せる。
そんな二人の二人三脚は、まさにシニアで極まって来て、秋の天皇賞の後でイナリが周りからの期待で潰れかけた時には、ダンナが大井の人たちに頭を下げて、イナリの好きな祭りを開いて心のケアをするという、まさにダンナにしか出せない回答を出すほどで、これがまた推せる。
彼らの強い絆は、添付画像のセリフを普段から言っていることからも察せられますね。
（続く）