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お兄さま 2025/10/19 00:26:54
ID:w3m400EXDs
今日は月が綺麗に見えるらしい。
ベランダに、お月見団子とすすきを用意して、イナリと並んで空を眺める。
無粋な薄い雲が通りすぎると、まんまるな黄色い月が、黒い夜空に浮かび上がった。イナリが喜びの声をあげる。
「見ろよダンナ!綺麗な月だなあ!」
「本当にそうだなあ」
ここで、少しだけイナリの困った顔が見たくなり、からかってみることにした。
「しかし、月が綺麗だなんて、まるで告白みたいだな」
「そうだぜ、ダンナ」
えっ、と思ってイナリを見ると、青い瞳がじっとこちらを見つめていた。
「ダンナはどうだい?」
吸い込まれそうな青い瞳に、俺は迷うことなく頷いた。