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アナタ 2024/11/30 21:23:22
ID:phMS9L5OA6
「おやおや、ここにいたのですね」
もうだめかと思った瞬間。
聞き覚えがあって、今一番聞きたかった声が聞こえた。
同時に、背後からふんわりとしたものが被せられたのにも気づく。
それはダウンジャケットだった。
ダウンを持ってきてくれたのは……もちろん。
「たす、かった……マーチャン」
「はい。アストンマーチャンです」
私が担当するウマ娘であり、自称・世界一のマスコット。
アストンマーチャンだ。
「……さむっ。当然か、今12月だし。ていうか、ここは海か」
URAファイナルズを翌日に控えた、12月の終わりの週。
外も暗くなってきた時間帯。
時間ギリギリまで事務作業に追われていた私は、
ふと飛び出したくなった。
そしていつの間にか、近隣の砂浜までやってきていたのだ。
「あれ、寒すぎない?……ジャージだ。衝動的に飛び出して、私はジャージのまま……凍えるんじゃないかこれ」
飛び出したその時は、軽く夜風に当たるくらいの感覚だったのかもしれない。
しかし、前後の記憶が飛ぶほどのアドレナリン分泌も終わり、全身に冬の寒さが襲ってくる。
まずい、このままじゃほんとに______
「おやおや、ここにいたのですね」
もうだめかと思った瞬間。
聞き覚えがあって、今一番聞きたかった声が聞こえた。
同時に、背後からふんわりとしたものが被せられたのにも気づく。
それはダウンジャケットだった。
ダウンを持ってきてくれたのは……もちろん。
「たす、かった……マーチャン」
「はい。アストンマーチャンです」
私が担当するウマ娘であり、自称・世界一のマスコット。
アストンマーチャンだ。