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怪文書・俺は成人の女性と真っ当な恋愛をしたい
1 :
使い魔
2024/08/16 10:06:07
ID:Sicem2sbuQ
桐生院やライトハローさんや彼女たちほど華やかではなくとも慎ましく恋愛をしたい
そのうえで誠実に健全にスーパークリークを支えたい
彼女は他人の面倒をみたり、親愛な相手ほど甘やかしたり面倒をみたりするのが好きな女性だ
最初はそれが彼女が無理をしたり自分がしっかりしなきゃという背伸びや自己犠牲だと思っていたがそうではないようだ
体質が弱かった彼女は実力はあれどその実力を発揮できる機会が少なく、トレーニングも細心の注意と臨機応変なトレーニングメニューが必要だった
彼女のことは一人のアスリートとして親愛していたし、一生懸命彼女な彼女に尽くすことはトレーナー冥利に尽きることだ
辛くはなかった
ただ、トレーナー業として神経を最大限使う事は当然であるし、俺の精神は充実していながらも摩耗するのも事実だった
2 :
モルモット君
2024/08/16 10:14:00
ID:Sicem2sbuQ
ストレス
それは不満だけではない
彼女に不満など何一つ無かった。彼女は人間としては大人の女性より精神的に成熟していたし彼女の優しさや慈愛の精神は俺の心を洗い流してくれるような爽やかさがあった。
時に自分の心の汚さ、意地汚さ、狭量さに自分が恥ずかしいと思ってしまう。それほどに彼女は高校生ながら人間として立派な人物であった。
彼女に不満はない。だが、職務がいくら充実しやりがいに時を忘れていてもストレスは溜まっていく。
俺も、他のトレーナーたちも。
俺等は夜、トレーナー同士で飲んだり、時には学園の用務員や教職員など、業種の垣根を飛び越えカラオケや飲酒、時には男同士だけで夜の水商売を楽しんだりした
驚くことにトレーナーたちは翌日にそれを響かせるような人物は一人もいなかった
どんなにハメを外しても二日酔いにもならず寝坊や担当の前で疲弊した情けない顔を見せるトレーナーの話など聞いたことがない
おそらくは担当ウマ娘たちは昨日俺達が夜のお水な倶楽部で皆で下着一枚になりうまぴょい伝説を歌い出したなど想像もできないだろうし、俺達が昨日遊び歩いたなんて気づきもしてないうあ娘も多いだろう。
彼らも俺同様に、ウマ娘達を愛していて充実しているからこそ、遊びに依存したり一線を踏み越えたりはしないのだろう
3 :
キミ
2024/08/16 10:23:35
ID:Sicem2sbuQ
俺の彼女であるレイちゃんはそんなアフターで仲良くなった教職員だ
ウマ娘への理解もあるしトレーナー業にも理解がある
一般の女性だと、どうしても親密に担当ウマ娘と付き合う事になるトレーナーに対し嫉妬心や不要な猜疑心が産まれたり感情の齟齬からトラブルや破局になることがあるらしい
まあ、実際俺の担当のクリークは美人だしスタイルもいい。しかも人柄も良い。他の担当ウマ娘も容姿はとびきり良い女性ばかりだ。
そんな担当と親密に過ごすトレーナーに対し、恋愛をするガールフレンドがやきもきをするのは当然であろう。
しかしレイちゃんはそんなトレーナーと担当の業務を理解しているトレセン学園の教職員だ。
勘違いされるほどに距離の近い、トレーナーと担当ウマ娘の関係をすでに知っている。
アスリートであるとはいえ、アフターキャリア、セカンドキャリアとして学業はとても重要だ。 そんな現実をまだ身体で体感できない、しかもアスリートとして全力で生きる女子高生に学業を教えるのはとてもとても大変なのだろう
レイちゃんも充実した教職生活ながらストレスを溜め、アフターや余暇で発散していた女性だ。
俺等は意気投合し、いつしか友人よりは近く恋人、というほどは近くない距離感で付き合うことになる。
将来このような距離感のままであれば結婚もするのかもしれないな
それはそれで幸せなのだろう、とはいえ今は結婚などしている余裕はない。あくまで俺の本分はスーパークリークのトレーナーだ。
4 :
トレーナーちゃん
2024/08/16 10:32:17
ID:Sicem2sbuQ
俺は新人、正直あまり冴えないトレーナーだ。
体調管理を最重視し決して無理はさせない。きちんとした栄養管理や体質改善を中心にトレーニングを考えている。
高校生や中学生の本格化を迎えたばかりのウマ娘は、内臓を含め骨格も体質もまだ未成熟な子も多いのだ。競争能力ばかりに目が行きがちであるが非常に高い競争能力があっても体質が弱かったり成熟が遅かったせいで未勝利のまま終わるウマ娘も多い。
しかし、この信条だけではこのURA――厳しいウマ娘世界では全く通用しなかったのも事実だ。
ほんのコンマ数ミリ、コンマ何秒を削るレースの世界では体調面を万全に整えるのは当たり前
そこからさらにどれだけ担当ウマ娘に無理、無茶をさせられるかが無ければ勝負にすらならない
根性論が絶対の正義ではなくても根性論で打ち勝てなければ勝てない世界、俺が想像していた何倍も何十倍も厳しい世界だ
理想と理屈と正論だけで勝てるなら教科書だけ読んでればいい、俺達トレーナーは要らない
若手ながら重賞戦線を走らせ結果をだしたトレーナーが言っていたこの言葉が俺の心に今でも残ってる。だが、俺は自分のウマ娘に足が壊れるかどうか、身体を壊すかどうかなどというまるで魔法の薬と気持ちだけのお守りで走らせ続けるような真似はできなかった
5 :
トレぴ
2024/08/16 10:39:08
ID:Sicem2sbuQ
そんな俺が出会ったのがスーパークリークだ
いや、実際は彼女に拾われた、というのが正しいのかもしれない
クリークの才能は素晴らしく多くの敏腕トレーナーがクリークを獲得しようと囲んでいた
だが、クリークはクリークの意思で俺を選び――俺を最高のトレーナーにするといってくれた
クリークの体質は弱かった。弱い、というより本調子にあがるまでの不調期間が長く、重いのだろう、俺はクリークの調子を注意深く見守り決して無理をさせない事を優先した。
ただしクリークの調子が良い時には目一杯走らせる。トレーニングの時間は圧倒的に少なかった。
そんなトレーニング方針に異議を唱えられる事も結構あった。時にはクリークの才能を潰すのかと怒鳴られる事もあったぐらいだ。
彼らの気持ちは痛いほどわかった。 間違いなくクリークは天才であるし俺のトレーニングの方針では一般的なトレーニングの総量より少なすぎる。
彼らの気持ちも分かる。だがクリークと時間を共にしていた俺はクリークが本調子でないときにトレーニングを繰り返しても、逆に調子が落ち込むだけだという確信をもっていた。
6 :
マスター
2024/08/16 10:52:01
ID:Sicem2sbuQ
トレーナーとしてはクリークに最高のトレーニングを課してその才能を開花すべき
だから彼らの良い分や気持ちを間違ってるとは言えない。彼らの気持ちもよく分かるのだ。
だが、クリークにそのようなことをしても意味がない。それは理屈ではなく彼女を見つめ続けた俺の確信であった。
レイちゃんは板挟みの気分を吐露した俺の気持ちをよく汲み取ってくれた。俺になにかをアドバイスするわけでもなく、俺の愚痴をよくよく聞いてくれた。時には優しいハグで俺を癒やしてくれた。 俺は彼女を親友としてではなく一人の女性として好きであった。
俺は彼女がいなければこの葛藤や板挟みで精神がまいってしまっていたかもしれないがジュニア期を無事に終え、クラシック期に入り
――無事、クリークを皐月賞にまで送り出すことが出来た。
皐月賞は仕上がりの早さを象徴するクラシック大レースだ。クリークはまだ完全な本調子ではないと思う。思うが、クリークはクリークなりの成長と頑張りで十分大成している。
本調子まではまだ、なだけであって、大成はしてるのだ。
体質的には十分
残るは精神面の充足――そのためには皐月賞に出る必要があった。クリークは強い、どんなウマ娘より、彼女なりに頑張った。 だから
彼女は、皐月賞を勝った
俺の力ではないと思う。クリークの実力はちょっと並外れてる。超高速の先行策のスピードと、そのスピードでレースそのものを支配できるほどにクリークは高速下でのスタミナが群を抜いていた。
クリークは俺をすごいこすごいこ、と褒めてくれた。クリークの手は暖かく――今までの色んなことを思い出して、レース後ちょっと泣いてしまった。
7 :
お兄ちゃん
2024/08/16 10:57:35
ID:Sicem2sbuQ
その日は祝勝会ということで、クリークやクリークの友達であるオグリキャップ、タマモクロスたちとパーティーをして過ごすことを、レイちゃんは快く承知してくれた。
俺がレイちゃんも来て欲しいことを伝えても断られた。そんな場所に学校の先生がいっても白けるだけなのよ、ハメを外させなさいと怒られてしまった。やはり彼女は大人として俺よりも思慮深く立派な人だ。
翌週のオフの日に、俺はレイちゃんとデートをした。
G1勝利ということでボーナスが出た俺はクリークとレイちゃんにそのボーナスは全て使うときめていたのだ。いつもよりちょっとだけ良いレストランを予約し、彼女と幸せな時間を過ごした。
彼女も俺を祝福してくれたし、今までの苦労を知る彼女は俺の信条が素晴らしかったのだと俺の信条の正しさの証明を説いていた。
正直クリークの才能や競争能力は想像以上だ。皐月賞も優勝できる自信はあったが、あそこまで圧倒的な走りをするとは予想外だった。
だから自分の実力と言われてもピンとこない。だが、彼女はいつも俺を称賛しオレに自信をつけさせてくれる。なによりそれが嬉しかった
8 :
貴様
2024/08/16 11:02:36
ID:Sicem2sbuQ
皐月賞を圧勝したことで、クリークを囲む環境はダービー……いや、三冠一色になった。
だが、実際はそんな楽観的な状況ではなくやはり体質面や精神面の負担が大きかったのか、皐月賞後クリークは絶不調に陥った。
正直この状況でトレーニングをしてもリスクが大きいし効果が見込めない。
ダービーまでにどうにかする、という考えが過ぎらなかったわけじゃない。だが俺はその考えを振り払った。ダービーは回避する、回避する前提で本来の目標である菊花賞までゆっくりと調子が上がるのを待つ。
ジュニア期も春の調子は決して良くなかった。もし季節や時期もあるならここでダービーを走っても意味がない。
クリークは俺の方針に眉を潜め
「私にダービーを走って欲しい、とは思わないんですか?」
と聞いてきた。
9 :
ダンナ
2024/08/16 11:09:28
ID:Sicem2sbuQ
俺は首をかしげた。正直三冠は凄い事だしダービーを走らせるべきなのはわかるからだ。
だが、俺はあくまでクリークのトレーナーであってその目的、目標はシニア、ダブルシニアまでクリークを走らせ、多くの栄冠を掴むことだ。
クラシックの三冠を目指しその後を潰すリスクを取る理由がどこにもない。
クリークは神童であり天才かもしれないが俺は神様でもないし、神の子でもない。
だから、俺はクリークに意思確認をした
体調がすぐれないまま無理をしてまでクラシックに全てをかけたいか
菊花賞までの長期間で体調をもどし、クラシック後半からシニア期、ダブルシニアで大成するか。
今無理をすれば菊花賞やシニア期にも悪影響が出るなら俺はダービーを意識させないために回避するべきだという意思だった
勿論、三冠を何も意識してないわけじゃない。人生で今回しかおそらくチャンスはないだろう。
スーパークリークという天才でなければ今後一生、このような機会は無いと思う。
だが
それとクリークに無茶をさせて人生をかけさせるかは別だ
10 :
ダンナ
2024/08/16 11:16:12
ID:Sicem2sbuQ
クリークは、俺が喜ぶなら、俺が望むなら――ダービーにも出たい。三冠馬にもなりたい。
そう、言ってくれた。おそらく競技人生でもっとも今が調子が最悪であろうのに。
ありがとう、その言葉と気持ちが、三冠より俺は一番うれしい。トレーナーとしてその言葉をもらえただけで十分だ。
俺はダービーを回避する旨を学園に伝えた。
正直学園長もたづなさんもいい顔はしてなかった。 むちゃをさせたい訳では無いがエンタメとしての特性も強く社会でも三冠ウマ娘スーパークリークの話題ばかり先行していた先のダービー回避だ。菊花賞でどんなレースになっても盛り上がりには欠ける。
だが、クリークすら望んでくれたダービーを回避するのだ。その矢面に立つのは俺の仕事だろう。
メディアやファン、関係者からも俺に強い言葉や脅迫めいた言葉があった
正直メンタルはボロボロだった。 辛かった。俺は一人っ子だけど長男だったらもっと耐えれたのだろうか、わからん。
ダービーに挑戦もしないという行為がトレーナー同士でも賛否はわかれた。幸い理解をしめしてくれるトレーナーは多く、それだけが救われた
11 :
マスター
2024/08/16 11:22:40
ID:Sicem2sbuQ
レイちゃんはそんな俺をずっと支えてくれた、うう、レイちゃん好きぃ
目の前にある栄光を捨てるのは勇気が必要
目の前の黄金という欲を捨ててクリークの身体を考えたのだと彼女は言ってくれた
正直ジュニア期以上に精神的に疲弊していた俺はレイちゃんにも非常に愚痴っぽく鳴っていたと思う。彼女の楽しさや余暇を食いつぶしていたかも知れない。
だが、レイちゃんは俺を支え、癒やし、力になってくれた。
今まで以上にレイちゃんとのデート回数は増えたし、彼女との付き合いも1年になるのに逢う事が毎回楽しみだった。
デートで彼女と離している時。
――でちゅね遊び?
彼女は呆けたように俺の言葉を繰り返した
そう
今の俺のささやかな悩みだ。クリークがでちゅね遊びというものをしたいと言い出したのだ。
オグリキャップやタマモクロスはしたことがあるらしい。ということは心の汚い俺が一瞬うかべたような遊びではないのだろう。
おままごとのようなもの、という事らしいが、俺はやんわり今度ね、というふうに回避した
流石に大の大人が赤ちゃん言葉でクリークにされるがままというのはちょっとアレだろう
12 :
モルモット君
2024/08/16 11:30:04
ID:Sicem2sbuQ
クリークの調子は1行にもどらないまま、夏合宿だ。ダービー回避は正解だっただろう
しかし――菊花賞は3000mの長丁場
強いウマ娘が勝つと言われる菊花賞は今までで最もハードでタフだ。 そこで差、決め手になるのはメンタルであり、それを裏付ける練習量だ。
自分の努力すべてが強さの背景になる。だからこそ、菊花賞は多くのエリートと夏の上がりウマがぶつかり、彼女たちの「真の強さ」が競われる。
正直、夏合宿でクリークを徹底的に鍛えたい、という思惑があったし楽観的にこのぐらいの期間であれば調子が上向いてくるのではないかという期待もあったが
――いや
これは体質面の問題ではないのだろう。どちらかというとクリークの精神面の問題だ。
俺は午後のトレーニングを打ち切った。 時間は惜しいが今もっとも重要なのはクリーク自身だ。
午後はクリークと徹底して遊ぶ事にした。
戸惑うクリークの手を引き、海の家で焼きイカやかき氷をたべ、水着を脂っこいフランクのケチャップで汚し、それを海で泳いで洗い流す。
クリークの笑顔を見るために我を忘れて遊びまくった
13 :
ダンナ
2024/08/16 11:34:58
ID:Sicem2sbuQ
夕暮れのクリークは疲れ切った表情で夕日を眺めてた。
俺も砂浜の上、となりに座って夕日を眺める。
たまに、少し悲しげな、辛そうな顔をしてる理由を聞きたかった。クリークにはなにか悩みがあるのだろう。本人のプライバシーもあるからどこまで踏み込んで良いのかわからないのは全トレーナーの悩むトコだろうが。
俺はクリークのためならなんでもする、俺のトレーナーとしての証明をクリークはしてくれたのだから。
――トレーナーさんが、前より精神的に自立してるのが悲しい
……
……うーん?
……なんで? 俺が自立してるのはとてもとても良いことだとおもうんだけど
クリークがいうにはもっと頼ってほしいし、もっと甘えて欲しいし、もっともっとハンカチやティッシュを忘れてほしいらしい。
ほんの少しだけ、たわけトレさんやアイトレさんを見習って欲しい、と
14 :
トレーナー君
2024/08/16 11:39:18
ID:Sicem2sbuQ
ふむ
クリークはお世話をするのが大好き過ぎて、俺をお世話できないのが精神的に苦痛だという
実際俺は精神的にめちゃくちゃ追い込まれたし鬱になりかけてはいたのだが……レイちゃんに支えて貰って、なんとか二本足で立っていただけだ。
俺はそんな立派な人間じゃないというと、クリークは初めて見せるふてくされた顔で俺を睨んできた。背の高い、普段からおっとりした顔しか見せないクリークなだけにちょっとだけ怖い。
クリークは俺の頭をそっと撫で、自分にお世話をさせて欲しい、トレーナーのお世話をしたいとお願いしてきた。
……彼女はそうすることで自分のポジションや、そこにいて良い、自分の役割を自覚できるのかもしれない。
そう考えた俺は彼女のお願いを聞くことになる
その結果
俺はこの年で高等部の彼女に「でちゅね遊び」をすることになったのだ
15 :
キミ
2024/08/16 11:46:19
ID:Sicem2sbuQ
菊花賞まで時間がない
夏合宿以降、クリークは絶好調だった。調子を5段階で表現するならば絶好調が最大値
しかし今のクリークは絶好調に加えオレンジ色の特殊バフが3個ぐらいついてるようなそんな雰囲気である。 いつもニコニコと笑顔を向けてるのは今まで通りだが、その笑みがいままでより深く、幸せそうなのだ。
トレーニング内容もそれなりにハードにしても楽々こなしてしまうし、追いきった後なのに息が乱れてない事すらあった。トレーニング内容をミスったと後悔して次回のトレーニングの負荷を調整し続けても、クリークはそのトレーニングを軽々とクリアしてしまう。
――うふふ、タイムを見た時のトレーナーさんの嬉しそうな表情が、私も嬉しいんです
クリークはそう微笑んでいた。
クリークにタオルをわたし、クリークはそのタオルとアイシングでケアしたあと、新しいタオルで俺の汗や首の後ろを拭ってくれる。
最初は恥ずかしいので拒否していたが、彼女がやたら悲しそうな顔をしたのが見えてから素直にそれを受けるようになった。
でも、人がいるトコでお弁当をあーんするのは恥ずかしいので、次から昼食はトレーナー室ですることにしよう
16 :
モルモット君
2024/08/16 11:59:31
ID:Sicem2sbuQ
1年以上常に一緒にいるのだから、クリークの嗜好が「相手が喜ぶと自分が嬉しい」というのはわかっていたつもりだった。だが、俺の予想以上だった、としか言えないのだ。
彼女はエンジンがかかると食事で俺に箸を使わせるより全部自分があーんをしたいし、極論寝る時に添い寝をしたいし、ソファで休憩する時に膝枕を所望されるのが心の底から嬉しいという女性だ
なので、それを恥ずかしいからといって拒否するより多少恥ずかしくても受け入れるほうが大事だ。 俺は彼女の作ったアスパラの肉巻きをあーんしながらそう思っていた。
食べ終わり、弁当箱を片付けようとすると隣でクリークが「む」という表情をしてる。 俺は手をひっこめて「片付けも、おねがいしていい?」とクリークに頼るとクリークの表情がぱっと輝いて、弁当箱を片付けたクリークがソファにすわり、ぽんぽんと膝を叩いてる。
いいのだろうか?さすがにここまでさせるのは頼ってるのではなく甘えてるというかダメ人間というか……うーん
17 :
モルモット君
2024/08/16 12:05:32
ID:Sicem2sbuQ
頼ったり、結果人としてダメなぐらいに甘やかすのがクリークのメンタルケアになってしまっている。しかし、その方が明らかにクリークは調子がいい。 ジュニア期やクラシックを経て体質的な部分はかなり改善されて、いまや精神面でも絶好調なクリークは菊花賞へ向けて万全と言える状態だった。
とはいえ――相手も強敵揃い、しかも春夏秋とクリーク以上にハードなトレーニングを課し菊花賞に備えている相手たちばかり。真に強いウマ娘を決める菊花賞で、楽観視はできない。
――大丈夫ですよ、トレーナーさん。トレーナーさんのためならわたしは絶対に負けませんから
クリークはそう言ってくれる。 俺は今のクリークにこう答える
菊花賞を勝ってきてほしい
全力でとか、無理はしないで、とはもう言わない。 クリークは求められることを求めているのだ。だから、俺はその気持に、全力で甘える。
18 :
トレピッピ
2024/08/16 12:12:05
ID:Sicem2sbuQ
レースは圧巻の一言だった。
先行策のまま、逃げウマにプレッシャーをかけ、向正面でもう逃げウマ娘がタレてくる。最初の1000Mが1分を切るのではというハイペース。それでもクリークはペースを緩めずそのペースのまま逃げ馬を向正面でかわすと、後続との距離を引き離す。
持ち前の高速だけではない、どんなトレーニングでもバテないあの卓越したスタミナと心肺で、後続が耐えきれずスパートどころかバテて総崩れ
まるで一人でレースをしたのかという大差勝ち、日本レコードの更新。
三コーナーから加速をするために力強く踏み込んだクリークにトレーナーながらゾクっとしたものだ。
強いウマ娘を育てる、そんな世界に生きるトレーナーが、自分のウマ娘のこんなレースをみて興奮し喜びを覚えないはずがない。
レースから帰ってきたクリークを強く抱擁し、俺は興奮しきって何を言ったのかも正直覚えてないのだ。
クリークは大観衆の前で、このトレーナーさんのお陰でわたしはこんな素晴らしい走りができたと、いいこいいこをしてもらった
19 :
トレーナー君
2024/08/16 12:20:20
ID:Sicem2sbuQ
クリークは菊花賞以来、ずっとごきげんだった
勿論俺も、そんなクリークのトレーナーとして上機嫌なのは当然、メディアのこんなにも強かったスーパークリークが三冠馬になれず、ダービーを回避したのは遺憾というノイズにもニコニコと笑ってみれるぐらいには余裕があった。
クリークには本当に感謝しているし、誰よりその気持を分かち合いたかったのは俺の彼女であるレイちゃんだった。
彼女はいつも俺を気にかけてくれていた。いつも俺を支えてくれていた。
だから、俺も彼女を支えたい。
トレーナー業をしていれば時に辛いこと、立ち直れないほどの事件だってあるのかも知れない。
でも、そう言うときには彼女には頼りたい、支えてもらいたい。
そうでないときは、男として彼女を全力で支えたいのだ。
彼女に俺は相談することにした。
クリークを全力でささえ、シニア、ダブルシニアを集中したい。 それまでは時間もあまりとれないかもしれない。
彼女は苦笑して「わたしだって生徒の一生を決める大事なときは、貴方よりその子を優先するわ」といってくれた。 俺はこの子と付き合えて本当に良かったと思ってる
20 :
アネゴ
2024/08/16 12:26:48
ID:Sicem2sbuQ
この人が学園の教職のレイさんだと、クリークに紹介する機会があった。
シニアも1年はしりシニアを2年走る可能性もあったクリークの一つの問題は大学部の進学と上位リーグにいくかいかないか、だ。
特に大学部への進学をするか進学保留で引退まで高等部学部を保持するかはこの時期の高等部の生徒には重要な選択になる。
専門外の俺より専門家であるレイちゃんにもそこは協力をしてもらうのも兼ねて、俺は彼女のレイちゃんをクリークに紹介する事にしたのだ。
――
――――
あれ? なんでふたりとも会話しないの?一応進路相談とかだと思うけど
微笑みを絶やさぬまま二人は見つめ合っていた。正直空気が微妙で失敗したのかもしれないとは思った。
あとで聞いたレイちゃんの言い分はこうだ
私が貴方を支えようとしてるのを、彼女は自分がしたいと思ってる
会話をしなくても分かる。彼女は嫉妬してるし、貴方を男として好きだ
……どうしよう
21 :
貴様
2024/08/16 12:32:58
ID:Sicem2sbuQ
クリークにそんなドス黒い感情があるとはにわかに信じがたい
だが、レイちゃんとて普段あのような他人にネガティブな事を俺にだけでもいうような性格の女性ではない。
俺のような情けない人間を見下さずずっと支えてきたレイちゃんも、ずっと一緒に歩いてきたクリークもどっちも人間として立派な人間なのは間違いない。
――うふふ、トレーナーさんは、レイさんに甘えてたんですね~
トレーナー室でニコニコと俺を問い詰めるクリークの顔はいつも通り微笑んでいた。
ただ、圧が非常に恐ろしい。まるで浮気を問い詰められるかのような圧だ。
いやしかし俺は最初からレイちゃんを好きだったし浮気などしたことがない。クリークは素晴らしい女性だし、高等部とは思えないぐらい人間としても立派だ。このような人物は学園の大人でもそうそうはいない。
勿論身体つきだって容姿だって、大人顔負けだ。
――なんで、私に甘えずにレイさんだったんですか? 私ではだめでしたか?
22 :
トレーナー君
2024/08/16 12:42:02
ID:Sicem2sbuQ
クリークの圧に負けて、俺はクリークの膝枕に頭を乗せていた。
仰向けになってくださいというクリークは、頭を優しく撫でながらすこしかがみ込む。
膝枕をしながらかがみ込むんじゃない、当たってしまう
――もし、レイさんと出会ってなかったら、あそこに私がいましたか?
それはない、と俺は答えた。
クリークは魅力的な女性だ。 人格的にも、容姿的にも、完璧な女性だと思う。
そんなクリークに男として見られるのは嬉しい、喜ばしいし内心小躍りする
だけど、トレーナーと担当の本分はレースだからそのように見るような男は、クリークが愛するトレーナーじゃない
それに、クリークがどうであれ、レイちゃんは俺をずっと支えてきてくれた
クリークとレイちゃんが上手く行かなくてもしょうがない。でも、俺はレイちゃんを愛してるし、同時にクリークを担当として誰よりも大事に思ってる。
そうじゃなきゃいい年した大人がクリークとでちゅね遊びなんかしない。
それで、納得して欲しい。
クリークはいつも通りの笑顔で
――あらあら、でちゅね遊びをしていいんですか? じゃあ今日のトレーニングは頑張りますから、日曜日に私のうちでゆっくり……ね?
と答えた
23 :
トレーナー
2024/08/16 12:49:17
ID:Sicem2sbuQ
日曜日
クリークのマンションを訪ねた。
普段は寮生活だが、実家に近い小さな賃貸マンションを与えられてるらしい。
ご実家というのでお土産も買ってきたのだが杞憂だったようだ。 それはそれで気楽でいいだろう。
クリークはどこで手に入れたのか分からない、大人サイズの前掛けを俺につけながら
――トレーナーさんは赤ちゃんですから、難しい事を考えずなーんも喋っちゃだめでちゅよ~♪
でちゅね遊びをするクリークはいつもいつも凄くごきげんだ。 恥ずかしいがこういう遊びは気恥ずかしさを見せるととたんにつまんなくなる。
クリークの楽しみを奪うつもりもないし、クリークが最高に楽しめたほうが俺も嬉しい。 だから多少オーバーなぐらい甘えるぐらいがちょうどいいのだろう
さすがにバブバブだとかあーうーだとかキャッキャだとか赤ん坊のモノマネまではできないが。ごめんクリーク。
24 :
アナタ
2024/08/16 12:54:38
ID:Sicem2sbuQ
手にはガラガラ、床のおもちゃ箱にはいったおしゃぶり。天井で回る赤ん坊用のなんか色々ついたアレ。 随分と本格的な一室。
――今日のために全部用意したんですよ~うふふふふ~♪
うーんちょっとだけ怖い
とはいえクリークのそれは、甘えて欲しい、甘やかしたい、頼られたいというそれだ。
自分のポジションや価値の確認なのかもしれない。どれにしてもクリークはおままごとが好きなのではなく、オグリやタマモのように打ち解けている相手にもっともっと甘えて欲しいという気持ちが強いのだろう。
言われるままに、ふかふかの布団に潜ると、スウェットに身を包んだクリークが布団に入ってきた。いやいやいやそれはまずいだろう。
――トレーナーさん? 赤ちゃんをあやすのに添い寝は変なことじゃないですよね?
ぎゅうっと、柔らかいクリークの身体に抱きしめられる。
どういうリアクションをしていいのか分からないし、甘い香りとクリークの抱擁に間違いをおかしそうで頭がめちゃくちゃになる
25 :
キミ
2024/08/16 13:01:22
ID:Sicem2sbuQ
――うふふ、ママは、トレーナーさんの事が大好きですよ、好き、好き♪
――だから、トレーナーさんにはもっともっともっと甘えてほしいんです
――トレーナーさんは大人の男性ですから、甘えたりは恥ずかしいですよね
――だから、今日はあかちゃんになっちゃってくださいね♪
ハグをされながら、クリークは優しくあたまをぽんぽんと撫でる。
優しく、優しく、頭を撫でつつ「いいこ、いいこ」とささやく。
クリークに撫でられると、頭も気持ちよくとろけてきちゃう。指をクシのように髪の毛にとおし、地肌を優しく撫でるクリーク
――うふふ、トレーナーさんは赤ちゃんだから、声だしちゃだめですよ?赤ん坊はしゃべれませんから、クリークママにいっぱいいっぱい可愛がられましょうね。
――可愛いでちゅね、トレーナーさん、いいこ、いいこ♪
――このまま、何も言わずに聞いて下さいね、トレーナーさん
26 :
アナタ
2024/08/16 13:07:35
ID:Sicem2sbuQ
レイさんとお付き合いしてる事は知ってましたし、トレーナーさんが幸せならそれでいいと思ってました。 トレーナーさんは大人だから、大人の女性と付き合うのはいいことだろうなって
レイさんにお会いして、立派な方だと思いました、きっとトレーナーさんを支えて幸せにしてくださる方です。
はい……レイさんはとても素敵な女性です。
でも――そう思ったら
そう思ってしまったら――トレーナーさんがこの人に頼って、支えられると思ったら
どうしても、許せなかったんです。レイさんが素敵だから――許せなかったんです
クリークは、俺を抱きながらそう、言った。
レイちゃんを一人の女性として魅力的だと思うからこそ、俺がレイちゃんを頼るのが許せないと
レイさんはきっと、トレーナーさんを幸せにしてくれます。あの方はきっといい人です
でも
ママの方が、もっともっともっと、トレーナーちゃんを幸せにできますから
27 :
アナタ
2024/08/16 13:13:29
ID:Sicem2sbuQ
言葉の意図を理解して、起き上がろうとする俺を、クリークは優しく抱いたまま離さなかった。
彼女は俺が思ってるよりずっとずっとずっと、追い詰められてたのかも知れない。
――これは、でちゅね遊び、遊びですよトレーナーちゃん。 ごっこ遊びです
ヒトミミより強い力で俺を、柔らかく優しく抱くクリークがささやく。
いい子でちゅね、トレーナーちゃんはいい子でちゅね、と
月曜日
俺はひどく憔悴した面持ちでトレーナー室で業務をしていた。
日曜日のクリークの豹変ぶりに俺は本気で抵抗すべきだったんだろうか
間違いを起こしたのは間違いないが、それでもクリークの精神状態の方が心配だった
ノックのあと、入ってくるクリークとうまく目が合わせられない。
クリークはいつも通りの微笑みのまま
これからも、私をはしらせてください
と言ってきた
28 :
お姉さま
2024/08/16 13:22:16
ID:Sicem2sbuQ
クリークのシニア期が始まった
クリークはメンタル面で調子の善し悪しが決まる。期待をされ、望まれるとクリークは嬉しそうにその期待に答えるウマ娘だ。
だが、シニア期から俺達の関係は変わっていった。
トレーニングでとてつもなく良いタイムがでれば、その後はトレーナー室で俺はクリークに徹底的に愛でられた。それがクリークへのご褒美になった。
クリークは赤ん坊や子供をあやすような声で俺にささやき、俺を愛でるようになる。
最初の1回2回は、正直ストレスを感じていた。クリークへの恥ずかしさや倫理的抵抗、なによりただの甘やかしではない以上、レイちゃんへの罪悪感ばかり感じていた。
だが、その1回2回こそが間違いだった
彼女の甘やかしの手練手管はすぐに俺の羞恥心をとろかしてしまった。
彼女の「いいこいいこ」という手が頭を撫でるのがここちよい、甘く優しい言葉を落とされるのが気持ちいい
自分ではクリークのためと納得してた行為が、クリークの思惑通りクリークに依存するにはさして時間はかからなかった
29 :
キミ
2024/08/16 13:32:47
ID:Sicem2sbuQ
大阪杯の前に前哨戦を1戦、ダイヤモンドステークスG3を走ることにした
前哨戦で長距離を走らせたくはなかったし前哨戦なしで大阪杯に向かう事も考えたが、天皇賞春を大目標とした、クリーク自身の強い要望であった。
今の自分のレースを見て見てほしい
あの一件以来、彼女は常時絶好調ではあった。 シニアでもトレーニングタイムは伸びていたし走りも力強く、しなやかさや柔らかさも増した。競争能力もそうだがレースそのものがうまくなっている。
ダイヤモンドステークスは一番人気だったが、そのレース内容は全国の度肝を抜いた。
スタートから逃げウマかと思われるようなペースで先頭を追走。そのまま3コーナーで先頭にたつと、直線でトップスピード。そのままスピードが落ちることのない完勝であった。
「うふふ、ではレースで良い走りができたので……次のお休みは」
「約束のでちゅね遊びをしましょう、ね?」
クリークはトレーナー室で、俺の背中から優しく抱擁をしながらでちゅね遊びのおねだりをしてきた
30 :
モルモット君
2024/08/16 13:44:54
ID:Sicem2sbuQ
俺はレイちゃんを愛してる。
ただ、クリークを担当ウマ娘として大事に思ってるし大好きなのは間違いない
クリークが全力で走れるためになんでもするつもりではあった
しかし、このままではレイちゃんを裏切ってしまう。
だが
今のクリークを強く拒絶すれば、クリークのメンタルを壊してしまうかもしれない。
そしてなにより、クリークの甘やかしは強い中毒性と他には不可能な多幸感がある。 いくらレイちゃんを愛していても、一途でいても、いつか本当にクリークに完全に依存してしまうかも知れない。
「どうしたんでちゅか? むずかしいこと考えちゃだめ、でちゅよ♪」
「ほぉらトレーナーちゃん、こっちを向いてください……いいこ、いいこ……ふふふふっ」
クリークが俺の迷いや意思を蕩かせるために甘く甘くささやく
無駄だとわかっているのに抵抗する俺が、素直に甘えるのを楽しむようにクリークの口角があがるのを、俺はゾクゾクとしながらみていた
31 :
トレーナー君
2024/08/16 13:53:30
ID:Sicem2sbuQ
「はい 春の三冠はもちろん、私のトレーナーさんのおかげです。」
大阪杯、春 天皇賞、宝塚記念を全て勝利した。
オグリキャップ、タマモクロスなどなだたる一流ウマ娘、シニアのライバルを押しのけスーパークリークは春シニア三冠馬として式典会場でインタビューを受けていた。
いや、俺も隣に座ってるし、2、3その偉業についてインタビューを受け答えしてはいるのだがあまりの偉業にトレーナーである自分自身が夢見心地で頭がふわふわしてて、現実感がない。
式典にはレイちゃんもきていた
俺は精一杯の一張羅をきたまま、レイちゃんに声をかけ、談笑する。
あれからもレイちゃんとの付き合いは変わってないし俺の愛がかわったわけではない
だからこそ……クリークとの間違いやでちゅねあそびが罪悪感となって俺の心にのしかかるのだが
32 :
トレーナーさま
2024/08/16 14:00:39
ID:Sicem2sbuQ
精神も肉体も充実しているクリークの走りはレースでもトレーニングでも他と一線を画していた。
今は足元や体質の不安もない。精神的な脆さも克服したクリークは以前の調子によるブレもなくなり今が最高の充足期だろう。
秋冬の三冠、グランドスラムも有り得るだろうし、観客もメディアもそれを期待するようになった。
もちろん夏を経てタマモクロスもオグリキャップもさらに成長するだろう。今年クラシックからも強力なライバルもでてくるかも知れない
「うふふ、トレーニング、800Mの新記録です。トレーナーさんが、頑張ってねママ、って言ってくれたおかげです。」
後ろからふわりと抱きつくクリークにあわててしまう。流石にトレーニング場でそれはまずい。
彼女を鼓舞するために彼女が求めたママ呼びに応じたが、子どものように嬉しそうにはしゃぐだけでなく数字もきっちり出すあたり、何も言えなくなってしまう
「じゃあ、『ご褒美』はトレーナー室で……ね?トレーナー、ちゃん♡」
33 :
アナタ
2024/08/16 14:15:28
ID:Sicem2sbuQ
これは浮気、なのだろう。
レイちゃんと付き合いつつもクリークの過剰な「ご褒美」や「でちゅね遊び」に付き合うのは間違いなく浮気、背信行為だ。
トレーナー という言い訳を通しているがこんな事が許されるわけがない
「いいえ、違いますよトレーナーさん。 私はレイさんと分かれて欲しいとかそういうのは望んでません。私の心のメンテナンスに必要なんです。」
「トレーナーさんを甘やかして、よしよしってすると心が満たされて、いっぱいいっぱい頑張れるんです。」
「だから、これは浮気でも、裏切りでもありませんから……ね?」
クリークは、優しく、優しく逃げ道を用意する。同時にふわりと甘い匂いと共に抱きついて、腕を絡ませつつも優しく『トレーナーちゃん』に口づけをする。
自分でもこれが正しいかどうかすらわからなくなる。心が罪悪感と迷いでぐちゃぐちゃになる
そこにクリークは優しく甘くつけこんで……俺を依存させる
34 :
アナタ
2024/08/16 14:26:14
ID:Sicem2sbuQ
レイちゃんに、全てを話した
自分は今でもレイちゃんを愛しているということ
レイちゃんに支えられて自分がどれだけ救われたかということ
それなのに、クリークと間違いがあったこと
だからこそ、これ以上裏切りを続けられないと正直に言わないと自分自身が壊れそうな事
これは懺悔ではなく自分が楽になりたくて話してること
申し訳ない気持ちでいっぱいだったし、どこかすでにおかしくなっていたかもしれない
レイちゃんは、黙って俺を抱きしめてくれた。強く、優しく。
それすら俺は申し訳がなくて、俺はレイちゃんにすがりついてみっともなく泣いた。
35 :
モルモット君
2024/08/16 14:34:40
ID:Sicem2sbuQ
レイちゃんは、クリークの面倒は現役の間は全部みなさい。
必要ならばでちゅね遊びにも付き合ってあげなさいと言っていた
そんな秋の天皇賞をオグリキャップとの激戦で破った日本総大将、スーパークリークはジャパンカップで敗れた。
ジャパンカップ、いや日本のレース史上でも異常なハイペースのレースは高速ペースに圧倒的に強いスーパークリークの独擅場かに思われた。 しかしオグリキャップの驚異的な勝負根性とそれに並ぶフォークインの底力に、2:22:2という世界レコードで入着しつつも1着はフォークイン、1着と同タイムながらハナ差の2着はオグリキャップと同着でスーパークリークという、ウマ娘レース史上に残るレースになった
ジャパンカップで敗れたスーパークリークは今までから想像もできないほどに取り乱していた
ごめんなさい、ごめんなさい、と泣いていた。
期待に答えられなかったと、頑張れなかったと。トレーナーさんに勝利をプレゼントできなかったと。グランドスラムをあげられないと
そんなことはない。クリークは世界レコードや、グランドスラムや三冠より、すごいウマ娘だ
あの時、三冠なんか無視して、ダービーを回避したことを思い出した
36 :
貴方
2024/08/16 14:49:16
ID:Sicem2sbuQ
ジャパンカップが終わったあと
クリークの仮住まいのマンションを訪ねた
体調やメンタルがどうしても優れないときはマンションから学園に着てるらしい
同室の子への配慮かもしれない。
自分からここを訪ねたのがはじめてなせいか、クリークは驚いた様子で出迎えた
ソファに座りながら、クリークは重い口を開く
俺がレイちゃんと別れた事を聞いたこと
自分なら俺を幸せにできる、もっと喜ばせられると思っていたこと
でも俺が罪悪感や自己嫌悪に陥って塞ぎ込んでいたのを知ったこと
それなのに、自分がジャパンカップで負けて、勝利をプレゼントできなかった事
きっと、クリークはレースで勝つことすら、いつしか俺が喜ぶのを優先してたのだろう
俺はジャパンカップを見て涙を流すほど感動するレースだったのに
心から悔しくて2着という結果に拳を握りしめても、それは勝てなかった悔しさじゃなく、クリークがあんなに素晴らしいレースをしたのにという気持ちでいっぱいだった
37 :
お兄ちゃん
2024/08/16 14:59:09
ID:Sicem2sbuQ
俺はでちゅね遊びをするために来た
そうクリークに伝えるとクリークはびっくりした表情になる
こちらからでちゅね遊びを求めた事なんか当然ないからだ。戸惑うクリークに
つぎはもっと頑張るからねって頭を撫でてくれ
とお願いしてみる
俺はクリークに誘惑されて間違いを犯した
でも、レイちゃんに全部話して別れたのは――自分が救われたかったという気持ちもあるが、なによりクリークの走りに魅了されてるのだろう。担当を降りるということは考えたことはなかった。なら、こんなことで立ち止まってはいられない。覚悟をきめるしかない
クリークの
クリークの赤ちゃんになることを
38 :
トレぴ
2024/08/16 15:05:17
ID:Sicem2sbuQ
クリークは、俺を抱きしめて俺に謝る
「ごめんなさい、ママ勝てなかった、ごめんなさい、次はもっと、頑張るから」
もっと頑張るとはなんなんだと、内心苦笑する
あのレース以上のレースなどこの世に存在しないではないか
それでも俺は、クリークに抱きついて
うん、ママ頑張ってね。次は勝ってね
「ッ、 うん、うん……うん」
これ以上を求める事がどれだけ酷なことか。 しかし、クリークはこうして求められ、期待をされ、頼られることが精神の安定になるウマ娘だ
だから俺は赤ちゃんになって、クリークを気遣わずわがままに、こうしてお願いをする
次は勝ってね、と
彼女は、誰かのために頑張ることがもっとも張り合いがあるのだ
39 :
トレぴ
2024/08/16 15:09:44
ID:Sicem2sbuQ
クリークは俺とべったりくっつくように、でちゅね遊びを楽しんだ。
とうとう俺にバブバブという単語を言わせようとしたときは本当に困った。
シニアの2年目をどうするかは来年の正月に聞いてみよう。その後、俺がクリークと一緒に歩くかどうかは正直わからない。
レイちゃんの一件もあったが、一人の女性としてウマ娘と担当ではなく見れるかどうかはそのときになったら考えることにする。
すくなくとも、来年1年は俺はクリークの赤ちゃんになる事を覚悟しながら、ジャパンカップで覚醒したオグリキャップとの有馬記念にそなえることになるだろう
俺は成人女性と真っ当な恋愛をしながらクリークと歩みたかったトレーナー
今は彼女の赤ちゃんだ
40 :
トレーナーさん
2024/08/16 15:09:50
ID:Sicem2sbuQ
はい
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