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「ユニヴァース、この曲知ってるか?」 ユニ「?」
1 :
相棒
2024/05/21 23:16:08
ID:3Ye6lrS2TQ
冬が寒くって 本当に良かった
「…BUMP OF CHICKENってバンドなんだけど…」
ユニ「…"AGET"…ネオユニヴァースはこの曲が分からない…」
ユニ「でもBUMP OF CHICKENは"既知"だよ…"FAMOUS"…有名、だね」
「そうか…学生の頃の思い出の曲だったんだが…でもバンプを知ってくれてるだけで嬉しいぞ!」
ユニ「…」
君の冷えた左手を
僕の右ポケットに お招きする為の
この上ない程の 理由になるから
2 :
トレピッピ
2024/05/21 23:16:55
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…!」
「これ歌詞がいいんだよ、日本語の良さを全面に出しているというか…!」
ユニ「…"SITL"…理解したよ…」
ユニ「トレーナー」
「ん?どうしたユニヴァー…ってえ!?」
ズボッ
「…ユニ?俺のポケットに手突っ込んでどうしたんだ…?」
ユニ「…?」
「…もしかしてこの歌詞の通りのことしたのか?」
ユニ「…」
3 :
マスター
2024/05/21 23:17:35
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「この曲は…
まだ綺麗なままの 雪の絨毯に
二人で刻む 足跡の平行線
ユニ「…この曲は、ネオユニヴァースと『あなた』にとっても"LINK"…だから」
「…わかったよ、ユニ…俺のポケットでよければいくらでも貸すよ」
「君が満足するまで」
ユニ「…///」
「…ただ、言っちゃなんだけど…」
ユニ「…?」
4 :
トレぴ
2024/05/21 23:17:48
ID:3Ye6lrS2TQ
僕の右ポケットに しまってた思い出は
やっぱり しまって歩くよ
君のいない道を
ユニ「…ん?」
「…これ、別れの歌なんだよね」
ユニ「…」
…スポッ
スノースマイル...スノースマイル...
5 :
ダンナ
2024/05/21 23:18:24
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「トレーナー、何を"聞いてる"してる?」
「ん?バンプだ!」
ユニ「トレーナーは本当にそれが『好き』だね」
「前にも言ったけどオレの青春だしな~」
ユニ「タイトルは?」
「今は…くだらない唄だな…聴くか?」
ユニ「アファーマティブ」
十年後も同じに日までに ネクタイで迷わぬように
6 :
貴様
2024/05/21 23:19:19
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…!」
「2番からのサビの入りがこれまたカッコイイんだよな~!」
ユニ「…トレーナー、こっち見て」
「ん?なん…うお!??」
シュルル
ユニ「…ネクタイが…緩んでる」
「む、結びなおしてくれてるのか…?ご、ごめん…」
ユニ「…これは、マージナルなことだけれど」
ユニ「…あなたの"価値"が"RCOL"されて、"REVE"になる…」
「…?ユニヴァースが、オレのサポートをしたいってことでいいのか…?」
ネオユニ「・・・・うん///」
「ユニ…ありがとう、嬉しいよ」
ネオユニ「うん…///」✌
7 :
マスター
2024/05/21 23:20:09
ID:3Ye6lrS2TQ
目が覚めれば…目が覚めれば…
神様 僕は震えてる 背広もネクタイも見たくないよ
ユニ「…ん?」
貴方が来るのをひたすら待った
来るはずがないよ…
ネオユニ「…ねえ」
「うん…?ああ、これも別れの歌だな」
ネオユニ「・・・」
「…あの、ユニヴァース?まだネクタイ結び終えていないんだけど…おーい」
僕はまだ震えてる…
8 :
トレーナーさん
2024/05/21 23:20:51
ID:3Ye6lrS2TQ
「ユニヴァース、この曲は知ってるか?」
ユニ「?」
午前二時 フミキリに
「これもバンプなんだけど…」
ユニ「…"UNDY"…これは『既知』…"FAMOUS"だよね」
「(よし、流石に安パイを狙いすぎた気がするがユニヴァースの知っている曲だ!)」
「そうなんだよ!俺が初めて聞いたバンプの曲でさ!」
「最初のギターリフで刺さって、そこからバンプにハマったな~!」
始めようか 天体観測 ほうき星を探して
9 :
ダンナ
2024/05/21 23:22:00
ID:3Ye6lrS2TQ
「これ聞いて本気で天体観測しようとしたんだけど、望遠鏡が高くて高くて…当時の俺にはとてもじゃないけど買える代物じゃなかったな~!」
ユニ「…トレーナーは「COMET」…ほうき星のことをどう"認知"してる?」
「ん?ほうき星をか?」
ユニ「うん…それが"観測"されたとき、最初は"RARE"だった」
ユニ「でもそれが何か月も空に滞在する…だから"観測者たち"の"認知"は"RARE"から"PHOBIA"に変わっていった…」
ユニ「…トレーナーも、そう"認知"する…?」
「(…おそらく、含みのある質問なんだろうな…だったら)」
「…いや、そうは思わないよ」
ユニ「!」
10 :
トレピッピ
2024/05/21 23:22:43
ID:3Ye6lrS2TQ
「(俺がユニに思っていることを逆にぶつけよう!)」
「彗星のほとんどは周期性のあるものだ、観測者たちがそれを記録しないわけがない」
「だから、観測して情報が積み重なっていけばフォビアになったとしてもいつか必ず"UNDY"になるはずだよ」
「最初は変わっていると思われても会話を重ねれば必ず相手は理解してくれる、これと同じさ」
ユニ「・・・スフィーラ」
ユニ「流石だね、トレーナー」
「思ったことを言っただけさ」
「(よし、明らかに良好な会話ができたぞ!)」
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけていた
11 :
貴様
2024/05/21 23:22:53
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…トレーナー」
「ん?」
ユニ「これは、LOVE SONG?」…///
「ちがうよ?確か雨の歌とかだぞ?」
ユニ「…」シュン
「(ん、んー!?急に機嫌悪くなったっぽいぞ!?)」
「イマ」という ほうき星 君と二人追いかけている
オーイェー!アァハーンッ!ンハーハーン!アーンイェーイェー!
12 :
マスター
2024/05/21 23:23:29
ID:3Ye6lrS2TQ
ネオユニ「今は何聴いてるの?」
「ん?バンプだ!」
「聴くか?」
ネオユニ「うん」
隠れてないで 出てこいよ
ネオユニ「…」
「(最近、俺が音楽聞いてると必ず聞くようになったな…)」
「(最初は気に入ってくれたから ── だと思ったがちょっと違う気がするんだよな…何か別の目的があるような…)」
「(こうやって聞いてるとたまに反応を示して、歌詞の通りのことをよくやるんだよな…)」
13 :
相棒
2024/05/21 23:24:37
ID:3Ye6lrS2TQ
腕の中へおいで 抱えた孤独の
その輪郭を 撫でてやるよ
明りの無い部屋で 言葉もくたびれて
確かなものは 温もりだけ
ユニ「…!」
「(こ、これに反応を示した?!まずい…!)」
ユニ「…"俺様、系"…?///」
「ゆ、ユニヴァース?ダメだぞ抱き着くのは…!」
14 :
トレぴ
2024/05/21 23:25:58
ID:3Ye6lrS2TQ
醜い本音を
紡いだ場所に キスをするよ
ユニ「!?!///」
「いやいやいや!歌だからな!?マネしなくていいんだぞ!?」
ユニ「ね、ネガティブ…これは"LOVE SONG"だから、『ミミック』をしないと…///」
「…いや、これ!ラブソングじゃないぞ!?」
ユニ「…ん?」
「…これは所謂、一時期的な視力低下に対して見えた景色を歌っているんだ…」
ユニ「ネガティブ…でもここ」巻き戻し
紡いだ場所に キスをするよ
キスを するよ
15 :
マスター
2024/05/21 23:26:03
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「"ここ"、ここだよ」指をビッ゙! ビッ゙!
「と、とはいっても製作者がそう言ってるしなぁ…;とにかく、これは違うぞ?だからしない!いいね!?」
ユニ「・・・・・・ネガティブ」
「おい、ユニ!?」
命の無い世界で 僕と同じ様に
生きてるものを 探しただけ
16 :
アナタ
2024/05/21 23:27:00
ID:3Ye6lrS2TQ
「ユニ」
ユニ「…どうしたの?トレーナー?」
「…バンプ、聞かないか?」
ユニ「・・・うん」
錆び付いた車輪 悲鳴を上げ
「…」
ユニ「…」
「(あの時以来、少しぎこちない関係が続いてる)」
「(おそらく原因は俺が聞いていた音楽…バンプにある…今日はその原因を気づくんだ、俺!)」
17 :
アナタ
2024/05/21 23:27:39
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「トレーナー、"わたし"はこの曲が…」
「お!?好きなのか?」
ユニ「"LOVE SONG"に見せかけた別れの唄だと"CONT"するよ」
「え?」
「"CONT" だよ」
「約束だよ 必ず いつの日かまた会おう」
応えられず 俯いたまま 僕は手を振ったよ
ユニ「…やっぱり」
18 :
ダンナ
2024/05/21 23:28:32
ID:3Ye6lrS2TQ
「た、確かに作った人が『ラブソングとして作ったわけじゃない』言ってるけど、どう解釈してもいいとも言ってたぞ!?!」
ユニ「…」
「ううっ…」
「(やっぱりバンプなのか…?バンプが好きじゃないのか…?)」
「(それにしても、時折見せるこの不機嫌そう…というよりは残念そうな態度はなんなんだ…?)」
「(…いや?これは…もしかして)」
「…ユニ、もしかしてハッピーエンドな曲が聞きたいのか?」
ユニ「・・・"SCAT"・・・ちょっと違う」
ユニ「"わたし"は、"あなた"の『好き』をもっと知りたい」
「俺の好きを…?」
19 :
貴方
2024/05/21 23:29:13
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「そうすれば、もっと"INTI"になれると思ったから」
ユニ「そのためには、"彼ら"の"LYRICS"と"LINK"すること…これが"最適"だと判断した」
ユニ「・・・でも」
「…リンクさせた歌詞がほとんど一筋縄にはいかない…ってわけか」
ネオユニ「・・・アファーマティブ」
「ユニ・・・」
ネオユニ「…」グスン
20 :
トレーナー君
2024/05/21 23:30:28
ID:3Ye6lrS2TQ
俺はなんて馬鹿なんだ
3年間走り抜けてきて、ネオユニヴァースを理解しているつもりでいた
でもそれが大きな思い過ごしだった…頓珍漢なことを予測して、この子を理解しきれていなかったんだ
「(だったら…やることは一つ!)」
「ユニヴァース!」ガバッ!
ユニ「…」
「ごめん、まだ俺は君を理解しきれていなかった、講師と生徒、遠慮も入っていたんだと思う」
「…だから、これからは俺の『好き』をもっと知ってほしい!」
ユニ「…!」
「…その手段がBUMPだけど…いいかな?」
21 :
貴様
2024/05/21 23:31:50
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…スフィーラ」
「…スフィーラ…?…嬉しいのか?」
ユニ「だって今の"あなた"は…とても"ハンサム"…だから…」
「…ちょっと恥ずかしいけど、それが俺の決意だ」
「…"KICS"…肯定」
ユニ「トレーナー、"あなた"の『好き』をネオユニヴァースはもっと知りたい」
ネオユニ「お願いする…だよ」
「…!任せとけ!」
ユニ「…じゃあ、ネオユニヴァースからの最初の"お願い"…いい?」
「おう!」
ユニ「トレーナーがこぐ自転車の後ろに乗りたい」
「えっ!?………わかった、善処する…」
ユニ「…スフィーラ///」
22 :
お前
2024/05/21 23:33:28
ID:3Ye6lrS2TQ
泣いてただろう あの時 ドアの向こう側で
顔見なくても分かってたよ 声が震えてたから
─
──
───
────
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──────
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──────────
23 :
相棒
2024/05/21 23:33:50
ID:3Ye6lrS2TQ
「ユニ、聞いてほしいのがあるんだ」
ネオユニ「うん、BUMPを、だね」
24 :
ダンナ
2024/05/21 23:34:37
ID:3Ye6lrS2TQ
「…」
ユニ「…?トレーナー?どうしたの?」
「ユニ、今から聴かせるのはな」
「俺から君へ送る、"とっておきの唄"だ」
ゆっくりでいいから
君が 本当に笑って泣けるような 2人になろう
https://youtu.be/upMqmkKKdNw
25 :
アナタ
2024/05/21 23:36:21
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…と、とっておき‥‥?」
ちょっとずつアルバムを重くしよう
何でもない日も記念日にしよう
「この歌はなユニ…"ラブソング"だ」
ユニ「!?」
「作曲者が明確にラブソングだと明言した曲なんだ」
「それを俺は、君に送るんだ」
これからどこに行こうか僕ら
静かな場所ににぎやかな場所
26 :
お前
2024/05/21 23:37:25
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「え…?///ええ…!?////」
「…俺は君と比べると単純で、そんな単純な男が一番好きな曲がこれなんだ」
「有名曲でもないし特別優れたラブソングに感じないし退屈かもしれない…でも」
よくあるLOVESONG
でも2人の前だけでトクベツであればいい
よくある唄でいい
「この歌の通りの、」
「こんな単純な歌を俺と君で、特別な歌にしたいんだ」
27 :
お前
2024/05/21 23:38:49
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…///」
「…ダメか?ユニ」
ユニ「ち、違う!」
ユニ「ちょっとだけ『ハップル』な気分になっただけ、だから…いきなりだったから…」
ユニ「…なんで、"今"なの?」
「今日は君の、誕生日だろ?」
ユニ「え…?」
「俺は今まで君の気持ちに気づけずにいた…トレーナーとしても男としてもとっても恥ずかしいことだ」
「だから君の誕生日…特別な日にこれをやりたかったんだ」
「今まで気づいてやれなかった、お詫びの気持ちも含めてね」
28 :
トレーナー君
2024/05/21 23:40:14
ID:3Ye6lrS2TQ
ユニ「…///
スフィーラ…
ユニ「スフィーラ、とってもスフィーラすぎるよ…トレーナー///」
「…ユニ!」
ネオユニ「…
『大好き』…だよ
トレーナー
29 :
使い魔
2024/05/21 23:40:30
ID:3Ye6lrS2TQ
地図にもない場所へ
手をつないでテヲツナイデ
ゆっくりでいいから
君が本当に笑って泣けるような
地図にもない場所へ
おわり
30 :
使い魔
2024/05/21 23:48:10
ID:3Ye6lrS2TQ
誕生日に合わせたくて書いた拙著な文章ですが読んでもらえたら幸いです
31 :
マスター
2024/05/22 00:45:50
ID:hC.cbRVxhI
あなたは 風のように やさしく
鳥のように 自由に
この世界を はばたく
恐がらずに
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