・ハルウララのなつやすみ
夏合宿の合間の少し長めなお盆休み。高知へ帰省するハルウララと色々あってその旅に同行することになったキングヘイロー
ウララは故郷で昔馴染みの友達との再会を懐かしむが、そんな中、高知トレセン学園が廃校の危機に瀕していることを知る
入校する生徒の減少、レース場の経営不振、自治体の予算縮小……色々と原因はあるのだが、細かいことは置いておいて高知とそこで走るウマ娘達のピンチにハルウララとトレセン学園が誇る世話焼き大王キングヘイローの二人が立ち上がった
高知トレセンの復活にはとにかくレースを盛り上げてお客さんをたくさん呼ぶことが必要というキングの助言で、ウララはとにかくツテのある限りの色んな人に声をかけた
その結果、元々地方レースとは縁の深かったスマートファルコンやインフルエンサーとして高い影響力を持つカレンチャンなどに加えて、たまたま暇だったからという理由でシンボリルドルフやナリタブライアンやトウカイテイオーといった錚々たる中央の有力バが高知に集結してしまう
さらにウララの人望というか人気はキングの予想を超えて広がっていたのか、遠く欧州やアメリカ、アラブ世界からも世界的な有名レースに勝利した肩書を持つウマ娘が海を超えて集まってきた

「国際Ｇ１でもない、小さな島国の、賞金とも権威とも縁遠い一地方の小さなレース……だが、だからこそ純粋な"勝負"がそこにはある」

『一番速いやつは誰だ』
シンプルなその問いの答えを知るために、今、ゲートが開く

「高知でやっていいレースじゃない…」
キングヘイローと実況の橋口さんが二人してつぶやいたレースの行方は果たして──