シンボリルドルフ「・・・しかし、ここまで酷いレースになるとは思わなかったな・・・。」

エアグルーヴ「・・・ええ・・・。」

ナリタブライアン「・・・おかげであのレース場は当分使えなくなってしまったな・・・。」

シンボリルドルフ「しかし、あのレースの中妨害をもろともせず圧勝して勝ったウマ娘もいたらしいな・・・名前は確か・・・。」

エアグルーヴ「オジュウチョウサン・・・ですね。
確か、障害ウマ娘と聞きましたが・・・。」

ナリタブライアン「いくら障害レースがハードレースだとしても圧勝・・・！？
あのレースをか？」

シンボリルドルフ「ああ・・・とくに驚いたのはヒシアケボノとマヤノトップガンの妨害を難なくすり抜けたところだな・・・。
なんだ、あのバランス感覚は・・・。」

エアグルーヴ「もう少し調べてみますか？」

シンボリルドルフ「そうだな。」

その頃・・・。

メジロパーマー「相変わらず強いね・・・。」

アップトゥデイト「私も参加すればよかったかな・・・。」

オジュウチョウサン「やめとけやめとけ、あんなん普段やってる障害の10倍きついぞ。」

メジロパーマー(といいつつ勝ってるのがねぇ・・・。)

オジュウチョウサン「つーか、なんだよ、あいつら・・・巨大化やら戦闘機やら・・・怪獣と戦うつもりかよ！？」

アップトゥデイト「・・・出なくて良かったかも・・・。」

メイショウダッサイ「じゃあ、お前は怪獣に勝った超怪獣だな。」

オジュウチョウサン「なんだとこのやろ。」

メイショウダッサイ「やんのか？
中山4100で決着つけるか、ああ？」

アップトゥデイト「・・・コース、当分使えないんだよね？」

オジュウチョウサン・メイショウダッサイ「あっ。」

オジュウチョウサン「なんだよ、使えねーのかよ・・・。」

メイショウダッサイ「すっかり忘れてた・・・。」

アップトゥデイト「あはは・・・そういえば、景品は？」

オジュウチョウサン「いらねーから、あげた。」

メイショウダッサイ「誰に？」

アストンマーチャン「マーちゃんが貰いました。」

メイショウダッサイ「うわっ！？
いつのまに・・・。」

オジュウチョウサン「よくわかんねーけど、あのレースに勝ったら懐かれちまった・・・あんなレースしたいんだとよ。」

アストンマーチャン「はい、あんな走りが出来ればマーちゃんはもっと有名になれるかと・・・。」

アップトゥデイト「いや、さすがに無理かな・・・あの走りは。」

メジロパーマー「私も無理だね・・・絶対怪我してる・・・。」

オジュウチョウサン「だとよ。」

アストンマーチャン「そんなー・・・マーちゃん、ショックです・・・。」

シンボリルドルフ「・・・ここにいたのか・・・。」

メジロパーマー「会長！？」

アップトゥデイト「会長・・・シンボリルドルフ会長！？」

シンボリルドルフ「オジュウチョウサンは君かな？
・・・実はこの間のレースの話を聞きたいんだが・・・。」

オジュウチョウサン「この間のレース・・・？
・・・ズルやインチキはしてねーぞ！？」

メイショウダッサイ「そこまで賢くないしな。」

オジュウチョウサン「おいこら。」

シンボリルドルフ「と、とりあえず生徒会室で話を聞きたいのだが・・・。」

オジュウチョウサン「あ、ああ。」

メジロパーマー「・・・行っちゃったね。」

アップトゥデイト「・・・まあ、大丈夫だと・・・思う・・・。」

メイショウダッサイ「本当かよ・・・それよりマーちゃんって言ってた子は？」

アップトゥデイト「あれ、いない！？」

メジロパーマー「あの子はそういう感じの子だからねぇ・・・。」

〜生徒会室〜

オジュウチョウサン「で、話ってなんだよ、景品を返して欲しかったら俺の後ろにいるマーチャンに言えよ。」

アストンマーチャン「マーちゃんが貰いましたので、マーちゃんの物です。」(ドヤ顔)

シンボリルドルフ「いや、別にその件で話したいわけではないのだが・・・。」

エアグルーヴ(というか、なぜアストンマーチャンがここにいるんだ・・・？)

ナリタブライアン「この成績は本当か？」(オジュウチョウサンの現在の戦績)

オジュウチョウサン「あ、ああ、なんかおかしいか？」

シンボリルドルフ「・・・G1 9勝・・・同一G1 6勝・・・。
私が見間違えたかとずっと見ていたんだが・・・見間違いではないようだな・・・。」

オジュウチョウサン「といっても障害レースだからJーG1だがな。」

アストンマーチャン「ほ、ほえー・・・凄すぎてマーちゃん呆然です・・・。」

シンボリルドルフ「・・・とんでもないな・・・まあ、障害は飛んでいるが・・・。」

エアグルーヴ「それで君を呼び出した理由なんだが・・・。」

オジュウチョウサン「却下。」

エアグルーヴ「まだ何も言っていないぞ、たわけ。」

オジュウチョウサン「どうせ、今回のレースでめちゃくちゃになったコースの復興を手伝えとか言うんだろ？
そんなのめちゃくちゃにした奴らにやらせりゃあいいんだよ。」

シンボリルドルフ「残念だな・・・君とは一度戦ってみたかったんだが・・・。」

オジュウチョウサン「ますます却下だな。
平地じゃ勝てねーよ。」

オジュウチョウサンは生徒会室から出ていった。

〜廊下〜

オジュウチョウサン「で、いつまでついてくんだよ・・・。」

アストンマーチャン「マーちゃんを有名にしてくれるまでついていきますよー。」

オジュウチョウサン「トレーナーに頼めよ・・・。」

サトノダイヤモンド「あれ、オジュウチョウサン、オジュウチョウサンですよね？」

オジュウチョウサン「ん？
あ、有馬で一緒に走ったっけ・・・？」

サトノダイヤモンド「はい！！
・・・どうしてここに・・・？」

オジュウチョウサン「まあ、いろいろあってな。
というか、あのレース、出なかったんだな。」

サトノダイヤモンド「さすがにあのレースは・・・。」

アストンマーチャン「有馬・・・有馬記念に出たんですか！？
マーちゃん、驚愕・・・。」

オジュウチョウサン「つっても9位だったし・・・。
トレーナーも何を血迷ったんだか・・・。」

サトノダイヤモンド「私はわかります・・・もっと頑張れば、有馬でも・・・。」

オジュウチョウサン「平地は俺には向いてねーんだよ。
・・・その代わり、障害の最強の座は渡さねーけどな。」

サトノダイヤモンド「聞きましたよ・・・障害レースで9勝・・・。
・・・本当は、あの有馬記念、勝てたのでは・・・？」

オジュウチョウサン「さすがにねーよ。
付け焼き刃で行った有馬だぜ、俺のやる気があったとしても1位はとれねーよ。」

サトノダイヤモンド「そうですか・・・。」

アストンマーチャン「付け焼き刃で行った？
どういうことですか？
マーちゃん、気になります。」

サトノダイヤモンド「あれ、アストンマーチャンさん？
どうして一緒に！」

オジュウチョウサン「なんかよくわからんけど懐かれた。」

サトノダイヤモンド「そ、そうですか・・・。」

アストンマーチャン「付け焼き刃の話、気になります。」

オジュウチョウサン「有馬記念の招待状が来て、トレーナーが浮かれて参加するって言って、平地2勝して来たから付け焼き刃なんだよ。」

サトノダイヤモンド「私もこれを聞いた時、何を言ってるのか分からなかったですからね・・・。」

アストンマーチャン「・・・つまり、マーちゃんも障害を極めれば、有馬記念に出れる・・・？」

オジュウチョウサン「さすがにねーよ！！」

サトノダイヤモンド「・・・マーチャンさんのトレーナー、やってみたらどうですか？」

オジュウチョウサン「やらねーからな！！」

そして・・・。

オジュウチョウサン「というわけで、マーチャンのトレーナーも頼む。」

オジュトレ「なにゆえ！？」

アップトゥデイト「あ、新しいライバル・・・になるのかな・・・？」

メイショウダッサイ「さあな・・・。」

後日、アストンマーチャンは障害ではあまり活躍出来なかったが、破天荒なウマ娘としてオジュウチョウサンと一緒に銅像になるのは後々のお話し。

このSSに出てくる言葉の紹介で終わりとします。

オジュウチョウサン：障害の絶対王者
中央競馬11連勝
重賞9連勝
中央競馬での重賞9連勝
G1級競走9勝
国際G1競走9勝
中央競馬G1競走9勝
中央競馬での重賞15勝
同一重賞6勝
同一重賞5連勝
中央競馬での同一重賞6勝
中央競馬での同一重賞5連勝
同一G1競走5連覇
中山大障害コース9勝
中山大障害コース出走機会7連勝
中山大障害コース5連勝
障害重賞15勝
障害重賞13連勝
障害競走獲得賞金9億1545万7000円
最優秀障害馬選出数回数４回
G1級競走連勝数5勝
1番人気での連勝13連勝
中央競馬での重賞勝利年数7年
中央競馬での重賞勝利連続年数7年
中央競馬でのG1勝利年数7年
中央競馬でのG1勝利連続年数7年
同一重賞最長間隔勝利
同一G1最長間隔勝利
国内G1の制覇-11歳
日本調教馬でのG1制覇-11歳
JRA所属馬での重賞制覇-11歳
JRA所属馬でのG1制覇-11歳
(ニコニコ大百科より抜粋)

化粧品のなんとか部門1位！！並に1位を羅列していることから障害の絶対王者となった。

そんなオジュウチョウサンも今年の中山大障害がラストラン。
G1 10勝となるか？

アップトゥデイト：オジュウチョウサンのライバル

１０年に１度の天才といわれていたが、そこに現れたのは１００年に１度の怪物だった・・・。

とくに２０１７年中山大障害は競馬名勝負列伝でも紹介された上、唯一の障害レース＋２位に選ばれた。

しかし、この後の２０１８年中山グランドジャンプでさらにとんでもない記録が出てしまう・・・。

そのあと、オジュウチョウサンは有馬記念に出走、アップトゥデイトは２０１８年中山大障害で怪我をしてしまい、そのまま引退となった。

メイショウダッサイ：２０２１年の中山グランドジャンプでオジュウチョウサンに黒星をつけた。

しかし、そのあとのレースで繋靭帯炎の怪我をしてしまう・・・。

オジュウチョウサンが敗れ、メイショウダッサイも怪我、２０２１年中山大障害はどうなるんだろう・・・と言われていたがオジュウチョウサンが勝ちG１8勝を飾る。
その後、怪我を療養中にオジュウチョウサンはG1 ９勝を飾った。

今年の中山大障害は復活し、オジュウチョウサンとのラストバトルとなる。

サトノダイヤモンドとの関係：オジュウチョウサンが走った有馬記念２０１８年はサトノダイヤモンドのラストランとなる。

この時の順位はサトノダイヤモンド5位、オジュウチョウサンは９位、サトノダイヤモンドと同期の子は１０位となり、その子はオジュウチョウサンが引退するまで引退できないのでは・・・？といじられるようになった。
一体何ヒキなんだろうなぁ・・・。

サトダイは6着やぞ