警官「君は完全に包囲されている。大人しく投降しなさーい」

ウマ娘「来るなー！　人質が如何なってもいいのかー！？」

警官「止めなさいって。男なんて広い世間に一杯いるじゃないの」

ウマ娘「貴方に何が分かるんですかー！　私には、私にはトレーナーさんしか！」

警官「みんなそう思うの。振られた時は特に、あの人しかいないって。私にはあの人だけだったって。あの人と一緒になれない世の中なんか、ぶち壊して死んでやるって。そういう自分を見れば、きっとあの人も私ってウマ娘を振った事を悔やむだろうって。でも、それは間違いなわけ。そういう事は全然無いわけ。馬鹿なウマ娘の馬鹿な死が、三面記事を飾り立て、世間の物笑いの種になる頃、男は別の女と引っ付いて子供パコパコ作っちゃって、休みの日にゴロゴロしてたら、キャッチボールに駆り出されたりして、それで世の中、収まったりするわけ。馬鹿馬鹿しいと思うだろ？」

ウマ娘「…………」