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トレ公 2023/12/02 22:24:20
ID:44i9ZFQpYs
いざ砂をかけられると、思いの外熱くて直ぐにじんわり汗をかいてきて、グラスは大丈夫だろうかと横目でチラリと隣を見たら、汗で濡れた額に前髪が束になって張り付いて頬は上気していて、その色っぽさにドキリとさせられたい。
そんなグラスと目があって、「足先が砂から出てきてしまいました」と少し困り眉で微笑まれ、ついその顔をよく見ようと身じろぎしたせいで、自分の肩のあたりが砂から出てしまってこの時間もそろそろ終わりだと感じたい。
「もうそろそろ出ましょうか」そう言って先に起き上がったグラスの、タオルでまとめ上げていた栗毛の髪がはらはらと背中に広がって白いうなじを隠していく様を眺めてからゆっくりと起き上がりたい。
グラスが首元についた砂を手で軽く払い除けているとき、それまで全く着崩れることのなかった、汗と蒸気でしっとりと重くなった浴衣の襟元がほんの少し、本当に少しだけ開いて鎖骨が目に入り、思わず見入ってしまってからハッとしてグラスの顔を見ると、「もう…ダメですよ」と今度は優しく叱られたい。