温泉旅館で思い出を振り返るキングヘイローとトレーナー
1 : キミ   2023/10/15 17:09:24 ID:Hhqld3S93.
このスレは四年目のシーズンを終えたキングヘイローとトレーナーが過去の出来事(SS)を語り合うスレです。
SSはホーム台詞や育成中イベントの前後を膨らませた内容になります。
何回か私が考えたネタを投下いたします。
平日は投下ができないと思いますが、お付き合いいただれば幸いです。
2 : キミ   2023/10/15 17:09:53 ID:Hhqld3S93.
とある温泉旅館

キング「やっとついたわね、ここに来るのも一年ぶりね」
キントレ「ああ、また二人でこられたな」
キング「ふ、二人!?・・・っ、そ、そうね、さあ一流の休暇を過ごすわよ」

四年目のシーズンを終えたキングヘイローとトレーナーはとある温泉旅館を訪れていた。
テイエムオペラオーとの有馬記念での死闘の疲れを癒すためだ。

キング「早速チェックインしましょう、それでその後だけど・・・」
キントレ「なあ、去年は夕食まで別行動したけど、今年は少し部屋でゆっくりしないか」
キング「そう、ね。たまにはゆっくりしましょうか」
3 : トレぴっぴ   2023/10/15 17:11:06 ID:Hhqld3S93.
客室

キング「ふふ、仲居さん、私たちのこと覚えていてくれたわね」
キントレ「ああ、キングほど強烈な子を忘れる人はそういないだろ」
キング「強烈って何よ、もう!」
キントレ「ごめんごめん、夕食は19時だから、しばらくゆっくりできるな」
キントレ「食べ物と言えば、移動中用に作ってくれたお弁当美味しかったよ」
キング「ふふ、特に卵焼きは自信作よ、もっとキングを褒めたたえなさい」
キントレ「いやー、ホントにおいしかったよ、スクランブルエッグと卵焼きを勘違いしていたとは思えないよ」
キング「は?ど、どうしてそれを知ってるのよ」
キントレ「いや、ナイスネイチャとネイトレが教えてくれたよ」
😭「ちょっと、ネイチャさん、何してるのよー」
キントレ「(まあ、こういうなりふり構わず頑張るところが好きなんだけどな)」
4 : トレーナー君   2023/10/15 17:11:49 ID:Hhqld3S93.
トレーナー室

トレーニングとその後のミーティングを終えたキングヘイローとトレーナーは雑談をして過ごしていた。
そんな中、家庭料理の話になったことから

キング「ふんっ、私はお母様とは違うんだから!」
キング「料理だってその・・・卵焼きだって作れるし!」
キントレ「へーそうなんだ、卵焼きか、キングもやるね。ま、今度暇な時に食べさせてよ」
キング「え、た、食べたいの?私の手料理を・・・そう」
キントレ「さ、そろそろ寮に戻ってお休み、じゃあ、また明日」
キング「え、ええ、また明日・・・料理か・・・」

5 : モルモット君   2023/10/15 17:12:21 ID:Hhqld3S93.
トレセン学園食堂

キング「うーん」
ネイチャ「おっす、団長。そんな難しい顔してどうしたの」
キング「あ、ネイチャさん・・・う、ううん、なんでもないわ」
ネイチャ「そんな顔して、なんでもないことないじゃん、よかったら話してよ、ね」
キング「そうね、実はトレーナーから私の手料理が食べたいと言われたのよ」
ネイチャ「ちょ、ええ、それって、いや~キングも隅に置けませんな~」
キング「だけど、料理は久しぶりで、実家にいる時はたまにしてたけど、寮暮らしだとね」
ネイチャ「確かにそういう趣味じゃないと、調理実習の時くらいか」
キング「ええ、一流として無様なものを出せないわ」
ネイチャ「そうだよね、わかるわかる(あのキングが乙女してるよ~、これはネイチャさん協力しないとね)」
ネイチャ「ね、キング、今度の練習休みの日、アタシん家こない?
ネイチャ「寮や食堂借りて練習すると目立つでしょ」
キング「さすが、ネイチャさんね、お言葉に甘えるわ」
6 : マスター   2023/10/15 17:13:56 ID:Hhqld3S93.
ネイチャ宅

キング「あら、なかなか素敵なお店じゃない」
ネイチャ「でしょ、キングも大人になったら通ってよ」
ネイチャ「あ、キッチンこっちね、材料好きに使っていいから。あとで買い出し付き合ってね」
キング「ネイチャさん、ありがとう。じゃ、じゃあ」
ネイチャ「お、卵割って、ちょっとぎこちないけど。ふんふん、味付けはまあ好みあるしね、ってちょっとストップ!」
キング「ど、どうしたのよね、ネイチャさん。フライパンに油を引こうとしただけよ」
ネイチャ「い、いや、キングさあ、あー、うん、キングちょっとアタシのスマホみて」
キング「うん?あら、美味しそうな卵焼きじゃない、そう、これが理想ね」
ネイチャ「・・・キング、これはスクランブルエッグって、別の料理だよ」
キング「え、そんな・・・」
7 : お兄さま   2023/10/15 17:14:29 ID:Hhqld3S93.
ネイチャ「卵焼きはこういうのね、動画も見てみる?」
キング「ええ・・・。こ、こんなことできるの・・・?」
ネイチャ「あはは、アタシも最初は上手くできなかったし、よかったら手伝うよ」
キング「ありがとう、ネイチャさん。でも、どうしてここまでしてくれるの?」
ネイチャ「(いや、だって、あのキングがトレーナーのために手料理作るなんて乙女なことしてたらさ)」
ネイチャ「(それに・・・アタシはとてもそんなことできないし、それなら・・・)」
キング「ネイチャさん?じゃあ、早速始めるわよ!」
ネイチャ「・・・おっし、始めますか!」
8 : アネゴ   2023/10/15 17:15:06 ID:Hhqld3S93.
その後キングの悪戦苦闘が続き、失敗作を自分たちで処理していたため二人の胃袋は限界を迎えようとしていた。

キング「うぷ、ちょっとはそれっぽくなってきたけど・・・」
ネイチャ「キング、さすがにこれ以上はもう無理っしょ・・・」
キング「う、そうね、おかげで何とかなりそうな気がしてきたわ」
キング「そうだ、ちょっと休んだら、買い出しにいきましょ、うぷ」
ネイチャ「そうしよっか・・・あ、卵焼き器も買おっか、う」
キング「さすが、ネイチャさんね・・・ちょっとソファー借りるわね」
ネイチャ「そうね、ちょっとだけね、横になってから・・・」
9 : トレ公   2023/10/15 17:16:40 ID:Hhqld3S93.
雑貨店

キング「ネイチャさん、卵焼き器これでいいかしら・・・って、ネイチャさん?」
ネイチャ「ああ、うん、ちょっと気になったの見ちゃいましたー」
キング「あら、ふわふわしててカワイイミトンじゃない、買うの?」
ネイチャ「うーん、どうしよっかなー、今月はちょっとお小遣いがね」
キング「ふーん、そう」

アヤベ「今、だれかふわふわって」
10 : 相棒   2023/10/15 17:17:06 ID:Hhqld3S93.
キング「・・・えっ、今のは?」
ネイチャ「キング、どしたん?」
キング「い、いえ・・・ところでネイチャさん、貴女は手料理振舞いたい相手はいるの?」
ネイチャ「ええ!き、急にどうしたのキング、そんなに、アタシには・・・」
キング「そう?さっき手伝ってくれてる時、そんな気がしたんだけど、いいわ」
キング「今日はありがとう、ネイチャさん。必ずお礼をするわ、ふふ」
ネイチャ「な、なんか不気味だなー、ま、アタシも楽しかったよ、またね」
11 : 貴方   2023/10/15 17:17:31 ID:Hhqld3S93.
数日後
トレーナー室

キング「トレーナー、時が来たわ。さあ、私の手料理を堪能する日よ」
キントレ「え、そんなこと頼んだ?」
キング「頼んだでしょう!私の手作りの卵焼きを食べたいって」
キングトレ「そ、そうだったな(どうしよう、まったく記憶にないけど、そう言うと怒られそうだし黙ってよう」
キング「ちょっと私は準備があるから、その間に貴方に一つ頼みたいことがあるの・・・」
キング「・・・・・・」
キントレ「ええ、それは当日にちょっと、難しいんじゃないか」
キング「向こうのスケジュールは確認済みよ、でも私じゃ声かけようがないから貴方に頼んでるんじゃない」
キントレ「はあ・・・まあ、あそこは見ててもどかしいから、やるだけやってみるよ」
キング「よろしくね!私も行ってくるわ」
12 : 貴方   2023/10/15 17:17:48 ID:Hhqld3S93.
トレーナー室

ネイチャ「ちょっと、キングー、急に呼び出されてもネイチャさんも困るんですけどー」
キング「ふふ、来たわね、ネイチャさん。ちゃんとエプロンはあるわね」
ネイチャ「一応用意してきたけど、自分のトレーナーに手料理作るのは手伝えないっしょ」
キング「ふふ、これが一流のお礼よ」
ネイチャ「はぁ・・・て、ええ、トレーナー??」
ネイトレ「やあ、ネイチャさん、急にキントレに呼び出されたんだけど・・・」
キントレ「休みのところ、すまん」
キング「ネイチャさん!私はトレーナーのために卵焼きを作るわ、貴女もトレーナーに手料理を作るのよ」
ネイチャ「ええ!キング、急に何を言ってるの!そんなことアタシ・・・」
キング「トレーナーに日頃のお礼がしたいって言ってたじゃない、今がその時よ」
ネイチャ「もー、キングは強引なんだから、よし、やりますか」
キング「その通りよ」
13 : お姉さま   2023/10/15 17:19:43 ID:Hhqld3S93.
その後キングヘイローとナイスネイチャはトレーナーに卵焼きを作った。
キングヘイローの卵焼きは慎重に作りすぎたのか少し焦げ目が強く、本人は悔しさを滲ませていたが、
トレーナーの「美味しいよ」の一言で、得意満面の笑顔に変わった。
ナイスネイチャは卵焼きにほうれん草、ニンジンを加えたものを用意した。
食事中、トレーナーが発した「ネイチャはいいお嫁さんになるね」の言葉の真意はいずれわかるだろう。

後日、キングがネイチャに送ったふわふわミトンは二人の友情の証となったのだった。
14 : 相棒   2023/10/15 17:21:50 ID:Hhqld3S93.
温泉旅館の客室

キントレ「あー懐かしいなぁ、あの時の卵焼きも美味しかったよ」
キング「私はあの時の出来には満足してないわ」
キントレ「まあ・・・そうなんだけどさ、キングが自分のために一生懸命なのが嬉しくてさ」
キング「ま、まったく、この人は一体何を言ってるのかしら」
キントレ「あはは、すまんすまん」

キントレ「なあ、キング、そういえばニシノフラワーとも仲いいんだよな?」
キング「ええ、そうね、あれは・・・」
15 : キミ   2023/10/15 17:24:31 ID:Hhqld3S93.
一旦以上になります。
次回は(次の土曜日?)「セイウンスカイ危機一髪」をお送りします。

16 : お姉ちゃん   2023/10/16 01:20:00 ID:2hS.zV/mEU
ID変わってそうですが>>1です、続き投下します。
17 : あなた   2023/10/16 01:21:10 ID:2hS.zV/mEU
キントレ「なあ、キング、そういえばニシノフラワーとも仲いいんだよな?」
キング「ええ、そうね、スカイさんと三人で行ったキャンプは楽しかったわね」
キントレ「ああ、あの急にテントの設営や飯盒炊爨の仕方を聞いてきた時のやつか」
キング「おかげでキャンプ楽しめたわ。一流のキングのトレーナーはやはり一流ということね」
キントレ「役に立てたら何よりだよ、そういえばそのキャンプでセイウンスカイがひどい目にあったって聞いたけど」
キング「あれは・・・スカイさんが悪いわよ、私もニシノフラワーさんも何もしてないわ。まあ聞きたいなら話すけど・・・」
18 : ダンナ   2023/10/16 01:21:53 ID:2hS.zV/mEU
トレセン学園最寄り駅

フラワー「キングさん、まだきませんね」
スカイ「んー、まだ集合の五分前だし、キングが遅刻するなんてことないから、大丈夫だよ」
フラワー「スカイさん達は同級生と仲良くていいですね」
スカイ「え、フワラー、クラスでうまくいってないのね」
フラワー「そういうわけじゃ・・・でもクラスで私年下ですから、気を遣ってもらってる感じがして」
スカイ「あー、でも私たちはだいぶ気安すぎるから・・・おっ」
キング「ご、ごめんなさい、ギリギリになってしまったわ」
スカイ「遅いよー、キング」
フラワー「気にしないでください、待ってませんし、ちょうど集合時間ですから」
キング「え、ええ、早くいきましょう」
19 : あなた   2023/10/16 01:22:16 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「(キング、昨日夜遅くまで準備してたんでしょー)」
キング「(え、ええ、フラワーさんには言わないでね)」
スカイ「(うーん、どうしよっかなー)ねえ、フラワー」
キング「ちょっと、スカイさん」
フラワー「どうしました、お二人とも」
スカイ「むぐぐ」
キング「なんでもないのよ、さあ、ホームにいきましょう」
20 : お前   2023/10/16 01:22:46 ID:2hS.zV/mEU
列車内

キング「ふわ・・・あ、ごめんなさい」
フラワー「キングさん、お疲れですか?」
スカイ「あらあら、キングさん、もしかして今日が楽しみで寝られなかったのかな~」
キング「え、いや、そういうわけじゃ・・・」
フワラー「私とお揃いですね、あ、私は結局すぐ寝ちゃいましたけど、ふふ」
キング「フラワーさん・・・、今日は楽しみましょう(ホントにいい子ね)」
スカイ「それにしても、キングのパンツルックって珍しいね。何か新鮮」
キング「もう!さすがに私でも山にスカートでこないわよ」
フラワー「キングさんって私服素敵ですよね、よかったら今度洋服選んでもらえませんか?」
キング「ええ、もちろんよ、今度一緒にいきましょう」
21 : トレーナーちゃん   2023/10/16 01:23:08 ID:2hS.zV/mEU
フラワー「わぁ、ありがとうございます」
スカイ「むう・・・」
キング「貴女にもスカート選んであげましょうか、スカイさん」
スカイ「私はちょっと趣味が合わないかな~」
フラワー「えー、スカイさんも一緒に行きましょうよ」
キング「うん・・・ふわ」
フラワー「キングさん、まだまだ時間かかりますし、寝てて大丈夫ですよ」
キング「その・・・うん、ごめん、なさい・・・」
スカイ「・・・にやり」

荷物からペンを取り出す、スカイ
疲れからか不幸にも寝落ちしたキングにスカイの魔の手が迫る
22 : 大将   2023/10/16 01:23:28 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「キングの立派なおでこにはやっぱりこれだよね~」
フワラー「あ、それはダメですよ、で、でも、ぷぷぷ」

キングの額に書かれた「王」の文字

フラワー「もう、スカイさん・・・落そうとしたらキングさん、起きちゃいますね」
スカイ「寝かしといてあげよう、ね、フラワー」シュル
フラワー「あ・・・(スカイさん、また・・・)」
23 : キミ   2023/10/16 01:23:52 ID:2hS.zV/mEU
キング「う、うーん・・・はっ」
スカイ「(おはよ、キング)」
キング「ス、スカイさん、その、ごめんなさい」
スカイ(しー、フラワー起きちゃうから)」
キング「(フラワーさんも寝ちゃったのね、ふふふ)」
スカイ「(そろそろキング気づくかな)」
キング「な、ななな、なによ、こ、むぐぐぐ」
スカイ「(キング、フワラー起きちゃうから、我慢我慢)」
キング「(貴女がやっておいて何が我慢よー)」
24 : 使い魔   2023/10/16 01:24:46 ID:2hS.zV/mEU
キャンプ地

スカイ「いやーやっと着いたね、早速遊ぶ?」
フラワー「・・・はい、私も寝ちゃってごめんなさい」
キング「気にしないで、フラワーさん。ちょっと、スカイさん、遊ぶ前にまずテントの設営よ」
スカイ「う、うん、キングがそう言うなら」
キング「早速始めるわよ、まずは場所選びね」
フラワー「どうやって選べばいいんですか?」
キング「それはね、まず・・・」

それからのキングの手際は実にスマートで、ニシノフラワーが信じ込んだ何でも一流のキング像そのものだった
しかし、その裏にはキングのトレーナーの犠牲があった。
トレーニングの後にテント設営や飯盒炊爨のレクチャーや実演、時には実際にキャンプ場に足を運び経験を積んだ。
また、アドマイヤベガやライスシャワーらキャンプ経験のあるウマ娘に助言を得たりもした。
25 : トレぴ   2023/10/16 01:25:08 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「(キング・・・予想以上に頑張ってくれたな~、フラワーが喜んでるからいいけど・・・)」
キング「ふう、これで大体準備は終わったわね、これで遊んでも大丈夫よ」ぐぅ~
スカイ「・・・」
フラワー「・・・」
キング「こ、これは、その、もぉーーー」
スカイ「豪快な一発でしたな~キング、にひひ」
フラワー「わ、私もお腹空いてきました。少し早いですけど、お昼のバーベキューにします?」
キング「そ、そうね、お願いするわ」
26 : トレーナーさん   2023/10/16 01:25:54 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「はあ、美味しかったね、フラワー」
フラワー「はい、キングさんの用意してくれたお肉も野菜も美味しかったです」
キング「喜んでもらえて嬉しいわ、一流のバーベキューは一流の素材あってこそよ」
キング「スカイさん、夕飯は貴女の釣りに期待してるわよ、食材は準備してるけどね」
スカイ「むむ、これはセイちゃん、頑張らないとだな~」
フラワー「よろしくお願いします、スカイさん」
スカイ「まっかせてよ、フラワー」シュル
キング「・・・えっ」
フラワー「・・・」
スカイ「・・・はい?」
キング「そ、そうね、じゃあ、私はバーベキューの後片付けをして、飯盒炊爨や夕飯の準備するわね」
キング「せっかくだから二人で釣りをしてくれば?」
27 : モルモット君   2023/10/16 01:26:29 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「そうそ・・・」
フラワー「あ、あの、私、もっとキングさんにキャンプのこと教わりたいです」
スカイ「へ・・・」
フラワー「いいですよね、キングさん」
キング「ええ、私は構わないけど、スカイさん?」
スカイ「・・・・・・」ふらぁ
キング「スカイさん、ちょっとしっかりしなさい」
キング「(ほら、ここで大物釣れれば、フラワーさん喜ぶわよ)」
スカイ「(う、うん、そうだね。私がキングに諭されるとは)」
キング「(いいところ見せたいんでしょ、期待しているわ)」
フラワー「どうかしましたか、お二人とも」
キング「なんでもないわ、じゃあ、スカイさんお願いね」
スカイ「はーい、任された」
28 : トレ公   2023/10/16 01:26:57 ID:2hS.zV/mEU
キング「ところでフラワーさん、何か、私に聞きたいことであるのかしら?」
フラワー「そ、それはキャンプのこと・・・いえ、本当は・・・」
キング「もしかして、スカイさんの尻尾のことかしら?」
フラワー「さすがキングさん・・・ごまかせないですね」
キング「さっきも、その・・・尻尾をフラワーさんに巻き付けていたわね・・・無意識なのかしら」
フラワー「はい、そうみたいなんですけど、私どうしたら・・・」
キング「うーん、そうね、悪気はないようだし・・・フラワーさんはどう思ってるの?」
フラワー「その・・・嫌・・・ではないんですけど、人前だと恥ずかしい・・・です」

がさっ

フラワー「えっ、スカイさん!?」
29 : トレーナーさま   2023/10/16 01:27:19 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「あ~、二人何してるんだろうな~気になる~忘れ物したことにしてこっそり戻ろ」
スカイ「う~ん、まだ距離遠いからよく聞こえないな、もうちょっと近づくかな」
キング「尻尾を・・・」
フラワー「・・・嫌・・・・・・です、・・・・・・恥ずかしい・・・です」
スカイ「嘘だーーー」ずるっ

キングヘイローとニシノフラワーの話を盗み聞きしていたセイウンスカイは慌てて駆け出した。
普段のセイウンスカイなら足元の悪さを見落とすはずもなかったが、この日は違った。
衝撃的な会話の内容で頭が真っ白になり、そして・・・
30 : トレピッピ   2023/10/16 01:27:42 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「あ・・・え、キング?私に対しては怒ってばかりだったね」
スカイ「スペちゃん・・・ダービーは悔しかったけど、楽しかったよ、スペちゃんとのレース」
スカイ「グラスちゃん・・・、グラスちゃんを怒らせては、いけない」
スカイ「ローレルさん、ローレルさん直伝の恋愛テク、活かせなくてごめんなさい」
スカイ「な、なにこれ、走馬灯・・・い、いやだ、フラワー」
フラワー「スカイさん!」
スカイ「うう!」

セイウンスカイは間一髪体を捻り、何とか後頭部を石に打ち付けるのを防いだ。
31 : トレーナー君   2023/10/16 01:28:19 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「うぐっ、いたた」
フラワー「スカイさん、大丈夫ですか?」
スカイ「う、うん、だいじょ、うう」
キング「大丈夫じゃないわね」
フラワー「そのキングさん、どうしたら・・・」
キング「まずは手当してあげましょう、頭は打ってないわね」
スカイ「大丈夫だって、ほら・・・」
フラワー「スカイさん、無理しちゃダメですよ」
キング「ほら、スカイさん、肩を貸すから・・・」
スカイ「ごめん、キング・・・」
キング「フラワーさん、貴女は私のリュックから薬箱出して」
フラワー「はい」
キング「スカイさんは横になって」
スカイ「・・・はーい」
32 : トレーナー   2023/10/16 01:29:59 ID:2hS.zV/mEU
キング「ほら、これで手当ても終わりよ」
スカイ「うん、ありがとう、キング」
キング「スカイさんにお礼を言われるとむずむずするわ」
フラワー「スカイさん、しばらく休んでてくださいね」
スカイ「う、うん、ごめんね」
キング「私が夕飯の準備をしてくるから、フラワーさん、スカイさんに付き添ってあげて」
フラワー「は、はい、でも」
キング「(スカイさんの尻尾の件、ちゃんと話してあげてね)スカイさん、釣り竿借りるわよ」
33 : お兄ちゃん   2023/10/16 01:31:18 ID:2hS.zV/mEU
スカイ「どうしよう、キングがかっこいい」
フラワー「あ、あの、スカイさんの尻尾がたまに私に絡まる件なんですけど・・・」
スカイ「それは、その・・・」
フラワー「無意識・・・なんですよね、その私、嫌じゃないですよ」
スカイ「えっ」
フラワー「人前では恥ずかしいですけど、二人の時なら・・・スカイさんに守ってもらってるみたいですし・・・」
スカイ「フラワー・・・」しゅる
フラワー「えへへ」しゅる
34 : ダンナ   2023/10/16 01:31:37 ID:2hS.zV/mEU
😭「どうして、まったく釣れないのよー」
😭「き、来たわ、この凄まじい引きはこの川のヌシに違いないわ」ぶちーん

もちろん根がかりである。
35 : トレーナー君   2023/10/16 01:33:04 ID:2hS.zV/mEU
キング「はあ、あの二人に合わせる顔がないわ」とぼとぼ
フラワー「あ、キングさん、お帰りなさい」
スカイ「あ~、さすがにぼうすだったかぁ」
キング「う・・・切れた釣り糸は弁償するわ、切れた時に外れたからルアーと釣り針も回収できたわ」
スカイ「はは、ありがと、地球を釣るなんて、さすがだね」
キング「地球を・・・さすが一流にふさわしいわね」
フラワー「・・・はあ」
スカイ「(根がかりで喜ぶ人初めてみたよ)」
フラワー「そうだ、キングさん、スカイさんと二人で飯盒炊爨してたんです」
スカイ「それにほら、キングが準備してくれた食材を使って、セイちゃん特製キャンプ飯を作ったよ」
キング「二人とも、ありがとう。さあ、一流のディナーにしましょう」
スカイ「うん」
フラワー「はい」
36 : トレピッピ   2023/10/16 01:33:28 ID:2hS.zV/mEU
それから三人は夕飯に舌鼓を打った。
三人で星を眺めて、穏やかな時間を過ごした。
夜が深くなり冷えてきた後はテントの中でゲームをしたり、世間話をしたりして過ごした。
時折、セイウンスカイの罠にはまってキングヘイローが素っ頓狂な声を上げ、ニシノフラワーにたしなめられていたが、
三人それぞれ、このキャンプを楽しんでいた。
37 : 大将   2023/10/16 01:33:58 ID:2hS.zV/mEU
深夜

スカイ「ねえ、キング、もう寝た?」
キング「もう寝たわ」
フラワー「すーすー」
スカイ「キング、今日はありがとね」
キング「私こそ、今日は・・・いいえ、準備をしてる間も楽しかったわ」
スカイ「そうだね、そろそろ寝よっか、お休み」
キング「お休みなさい」
38 : お兄ちゃん   2023/10/16 01:34:28 ID:2hS.zV/mEU
キントレ「へえ、いい話じゃないか。セイウンスカイも大した怪我じゃなくてよかったな」
キング「ええ、そうね・・・まったくスカイさんったら」
キントレ「え、怒る要素どこにあった、今の話に」
キング「翌朝起きたら、また私の額に落書きされてたのよ」
キントレ「ああ・・・それは・・・うん、怒るな」

キング「ねえ、そういえばトレーナー、私も一つどうしても聞きたいことがあったの」
キントレ「え、ど、どうした?」
39 : アンタ   2023/10/16 01:37:51 ID:2hS.zV/mEU
一旦ここまでです、次回投下はたぶん来週土曜日予定で、トレーナー側のネタの予定ですが未定です。
読んでいただけると嬉しいです。
40 : 貴様   2023/10/16 04:24:49 ID:B04DmrMijg
乙。キングのパンツルックが俺を狂わせる
41 : トレーナー君   2023/10/16 06:40:33 ID:2hS.zV/mEU
>>40
読んでいただきありがとうございます。
ちょっどだけポンコツ発揮させようかとも思ったのですが、
しっかり予習するとホーム会話でも言ってたので、ちゃんと?パンツルックにしました。
普段そういうイメージのない子のパンツルックは萌えますよね。
42 : あなた   2023/10/17 07:41:26 ID:jh0GhleG7o
1です。
次回はせっかく温泉旅館に来ているので温泉に入ります(叡智な展開はなしのはず)
「王様のSmILe」「結婚は人生の墓場」の二本の予定です。
43 : お姉ちゃん   2023/10/17 07:42:00 ID:jh0GhleG7o
タイミングは仕事との折り合いつけば明日、難しければ週末になります
44 : トレピッピ   2023/10/18 22:16:23 ID:fI4cMJlqt2
続き投下します。
王様のSmILeとしたのは、マイルとExtendは掲示板入っても勝ててないということで小文字にしてみました。
セイちゃんの菊花賞は奪えなかった・・・
遊園地での出来事ではなく、その後のお母さまとのやり取りがメインになります。
45 : マスター   2023/10/18 22:17:18 ID:fI4cMJlqt2
キング「ねえ、そういえばトレーナー、私も一つどうしても聞きたいことがあったの」
キントレ「え、ど、どうした?」
キング「いえ・・・今はいいわ、やめておきましょう」
キントレ「ああ・・・キングがそういうなら・・・」
キング「それよりも、せっかく温泉に来ていて景色の良い内風呂もあるんだし、一緒に入るわよ」
キントレ「はぁ!い、いいいや、キング、一緒にはまずいだろ」
キング「水着でよ、このおばか!ちゃんと旅のしおりに書いておいたでしょう」
キントレ「あ、ああ確かに・・・(寒中水泳でさせられるのかと思ってたよ・・・)」
キング「それとも、そういう期待でもしてたのかしら?」
キントレ「そんなことないって」
キング「ふーん、どうかしらね」
キントレ「は、ははは」
46 : トレーナー君   2023/10/18 22:18:07 ID:fI4cMJlqt2
内風呂

キントレ「うん、確かに良い眺めだな・・・お、キングも来たかな」
キング「お待たせ・・・」
キントレ「うん?(いつもなら、私の一流の体に見惚れなさいとか言いそうなのに今日は変だぞ)」
キントレ「お、学校の水着じゃないんだな」
キング「ええ、買ったはいいけど、今年は着る時間なかったから、供養かしら」
キング「で、ご感想は?」
キントレ「ああ、よく似合ってるよ、それに・・・」
キング「それに?」
キントレ「い、いや、なんでもない(いかん、セクハラと取られかねない言葉を口にするところだった)」
キング「ふーん、まあいいわ、湯舟に浸かる前に汗を流しましょ、後で背中流してくれる?」
キントレ「わかったよ」
キング「(なかなか鍛えてるわね・・・)」
キントレ「?」
47 : トレーナー君   2023/10/18 22:18:43 ID:fI4cMJlqt2
キング「ねえ、貴方、それろそろ背中流してくれるかしら」
キントレ「ああ、そっちいくよ(ちらちらキングの方見てたのはバレてないよな)」
キング「うん?お願いね」
キントレ「キングの体つき、この四年で本当に変わったな」
キング「え、か、体?」
キントレ「いや、そのしっかり鍛え上げていい筋肉だなって意味だよ」
キング「そ、そう・・・」
キントレ「(まあ、キングが考えたような意味でも成長してるけどな)」
キントレ「本当にこの四年間頑張ったな、キング」
キング「それは貴方もでしょう、こちらこそ、ありがとう」
キントレ「うん・・・そういえば、この腕の傷・・・」
キング「これ?まだ消えないわね・・・」
48 : トレぴっぴ   2023/10/18 22:19:33 ID:fI4cMJlqt2
この傷はあるレースで前を塞がれたキングが強引に内ラチ側を走った時に内ラチと接触した時の傷だった。
適性外枠と言われたキングヘイローが見せた予想外のレース展開は彼女に栄冠をもたらしたこの傷は彼女の勲章とも言えた。

キントレ「この傷・・・綺麗だと思うよ」
キング「私も好きよ・・・お母さまには自分の体を傷物にしてって言われたけどね」
キントレ「キングの新しい勝負服の採寸した時か?」
キング「ええ、その時よ、まったく・・・素直に褒めることはできないのかしら、あの人は」

キングヘイローの母親、現役時代G1を7勝、引退後もデザイナーとして活躍する伝説のウマ娘。
ただし、その性格はこの母にしてこのキングありという具合で一癖も二癖もあった。

キントレ「でも、二人が仲直りできてよかったよ」
キング「な、仲直りですって・・・あの人が私を認めざるをえなくなっただけよ」
キントレ「ははは・・・(これだからこの母娘は・・・)」
49 : トレーナー   2023/10/18 22:21:17 ID:fI4cMJlqt2
キングヘイローの母親の事務所

キングヘイローは母親の事務所を訪れていた。
今日は、彼女の勝負服を作るための採寸を行っていた。

キング「私はトレーニングやマスコミの対応で忙しいの、早くしてくれるかしら」
キング母「貴女もまだまだね、しっかり採寸しないと一流の勝負服は作れないわ」
キング「そんなこと、わかっているわよ」
キング母「なら黙って採寸されなさい・・・しかし」
キング「しかし、なに?」
キング母「なんでもないわ、背中向けなさい。まったくこんな傷を作って、お嫁の貰い手がいなくなったらどうするの」
キング「な、なによ・・・」
50 : アンタ   2023/10/18 22:21:52 ID:fI4cMJlqt2
キングヘイローの母親は現役時代超一流の成績を残した。
だからこそ、キングヘイローの体を見れば、自分の元を離れてからの彼女の取り組みが理解できた。

キング母「(——子どもってすぐに大人になるのね)・・・あら?」
キング「お母さま?どうかしたの?」
キング母「何も・・・ないわ、何もないから、前を向いてなさい」
キング「お母さま・・・はい・・・・・・」

51 : キミ   2023/10/18 22:22:27 ID:fI4cMJlqt2
客室

キング「ねえ・・・」
キントレ「うん」

キングヘイローが具体的なことは言わずともトレーナーには何と求めているかがわかり、肩を貸した。
キングヘイローは温泉で火照った体をトレーナーに預け、寛いでいた。
不意に彼女は自分のスマートフォンを取り出し、トレーナーに向き直った」

キング「ねえ、結婚は人生の墓場ってどういうことかしら」
52 : トレーナーさん   2023/10/18 22:23:00 ID:fI4cMJlqt2
キントレ「い、いや、それは・・・」
キング「貴方が言ったのよね、オペラオーさんからのトレーナーから動画もいただいているわ」
キントレ「(あいつ・・)」

テイエムオペラオーのトレーナー、キングヘイローのトレーナーとは担当のデビューは一年ずれたが同期にあたる。
そのため公私にわたり交流があった。

キング「それで・・・これはどういうこと?」

それは菊花賞の夜、オペラオーのトレーナーは友人を慰めるため、夜の街に連れ出した時の出来事だった。

キング「私にあんなことを言った夜に、貴方はお愉しみだったのね」
53 : トレぴっぴ   2023/10/18 22:23:24 ID:fI4cMJlqt2
飲食店

オペトレ「まあ、呑めって」
キントレ「俺はいいよ、立ち直ったと思うけど、今一番つらいのはキングだし、明日からまた頑張らないとだし」
オペトレ「お前のそういうところ、尊敬できるけどさ・・・お前はつらくないのか」
キントレ「俺は・・・走ってるのはキングだし・・・」
オペトレ「ほどほどに発散しないと・・・あの子の前でトレーナーとして振舞うためにも、さ」
キントレ「ああ・・・」
オペトレ「お、いい吞みっぷりだな、今日は楽しもう」
キントレ「おう」
54 : あなた   2023/10/18 22:24:20 ID:fI4cMJlqt2
キントレ「だから、キングは本当に頑張ってるし、すごい才能を持ってるんだ」
キントレ「皐月賞勝てなかったのは俺のせいらし、ダービーがあんなことになったのも、俺がもっとキングを見てれたら・・・」
オペトレ「(あー、めんどくさい状態になったなぁ、これじゃこっちは酔えないよ)」
キントレ「聞いてるかあ、俺の話」
オペトレ「あー、聞いてる、聞いてる。適当に気分転換しないと身が持たないぞ」
オペトレ「そうだ、お前って担当とそういう関係じゃないよな」
キントレ「はあ?俺たちはトレーナーだぞ、未成年の担当とそんなこと、ありえないらろ」
オペトレ「変な意味じゃないって、じゃあ彼女は?早いやつは結婚するやつもいるじゃん、俺らの年齢だと」
キントレ「結婚?そんなものは人生の墓場だぁ!」
オペトレ「お、おう・・・あ、そうだ」
キントレ「うん?」
オペトレ「さっきのもう一回」
キントレ「何度でも言ってやる、結婚は人生の墓場だ!」
55 : あなた   2023/10/18 22:24:42 ID:fI4cMJlqt2
客室

キングヘイローは感情が読めない表情でトレーナーを見据えていた。
感情が自然と現れる耳や尻尾も微動だにしていなかった。

キントレ「(な、なんだこの表情は、たまたま着替え中に部屋に入った時もこんな顔はしてなかったぞ)」
キントレ「(そもそもキングがこんなことを気にするのはどういうことなんだ・・・よし)」
キング「・・・・・・」
キントレ「聞いてくれ、キング。俺は結婚は一緒にお墓に入りたいと思えるくらいの人とするべきだと思うんだ」
キントレ「その時の発言は、そ、そう、そういう意味なんだ」
キング「ふーん」
キントレ「(やっぱりダメだったか・・・契約解除かな)」
キング「(それは私と同じお墓に入る覚悟を決めたということね)」
キントレ「え?」
キング「はい?」
56 : トレーナーさん   2023/10/18 22:24:59 ID:fI4cMJlqt2
いつの間にか、キングヘイローの耳や尻尾はいつも異常に激しく動いていた。

キントレ「大丈夫・・・かな」
キング「そろそろ、食事の時間ね、あーいいお湯だったわ」
キントレ「そ、そうだな、ははは・・・はあ」
57 : トレぴ   2023/10/18 22:28:32 ID:fI4cMJlqt2
以上になります、次回のネタはまだ決まっていません
「テイエムオペラオー」みたいなタイトルで00年有馬とかできればいいんですが・・・レース描写はスキル的に無理です
58 : 大将   2023/10/19 21:46:05 ID:li/7phfVpk
次回、土曜に投下予定です
ネタは「キングヘイロー生徒会入り?」「五年目にむけて」の二本です
これで当初したかったことは終わります
また読んでいただけると幸いです
59 : アナタ   2023/10/25 22:02:51 ID:cECBShfPkM
仕事が立て込みじっくり作業ができません、今週末には投下できるようにしたいと思います

60 : あなた   2023/10/29 15:41:46 ID:3Ook6XshMQ
温泉旅館・客室

キング「一流の施設に一流の料理、相変わらず私たちにふさわしい温泉旅館ね」
キントレ「ああ、美味しかったな。そろそろ・・・」
キング「その言葉を待っていたわ、そろそろミーティングの時間ね」
キントレ「(さすがキング・・・)」
キング「ん、何か言った?それじゃあ、来年のローテーションだけど」
キントレ「ああ、これを・・・」
キング「まずは高松宮記念よ、三連覇狙うわよ」
キントレ「(相変わらず強引だな)うん、そこは同意見だ、しっかり調整して臨もう」
キング「次は天皇賞春よ!その後はまあ、結果次第ね」
キントレ「い、いや、さすがに無理があるだろ、1,200㎜から3,200㎜なんて・・・」
キング「走るわ、絶対に・・・」
キントレ「キング・・・、どうしてかは聞かせてもらえるよな」
キング「あの子が走るからよ・・・セイウンスカイが」
61 : トレーナー君   2023/10/29 15:43:51 ID:3Ook6XshMQ
キング「あの一昨年の有馬記念、彼女は万全じゃなかったわ。だから次こそ決着をつけたいのよ」

現在、セイウンスカイは故障のため長期間レースから遠ざかっている。
今年の天皇賞春を復帰戦とするが、結果にかかわらず引退、ドリームトロフィーに進むと噂されている。

キントレ「わかった、全力でサポートするよ」
キング「ありがとう、貴方」
キング「知り合いが一人もいないのはあの子も寂しいでしょうしね。それに・・・」

スペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー、黄金世代と称された同期はすでにドリームトロフィーに進んでいた。
キングヘイロー自身もトゥインクルシリーズの第一線で走れる期間はもう限られている。
トゥインクルシリーズから引退すれば、二人の関係は変化するだろう。
62 : 大将   2023/10/29 15:48:38 ID:3Ook6XshMQ
キング「それに・・・ね、ううん(今更貴方と離れるなんて考えられないわ)」
キントレ「(キングとまた一年か・・・わがまま放題も、そこもかわいいと思えるし、ずっとこのまま・・・)」
キング「トレーナー?さっ、具体的なレースプランと、出走者の対策をするわよ」
キントレ「ああ、まずは・・・」

キング「(もっと貴方としたいこともあるけれど、きっとをそれをするとこの関係も変わるわよね)」
キング「(もう少しだけ、貴方の前では子供でいさせて、ね、私のトレーナー)」
63 : 使い魔   2023/10/29 15:48:56 ID:3Ook6XshMQ
後日 トレセン学園・寮
キング「ただいま、皆、これお土産よ」
エル「さすが、キング、気が利いてマース」
グラス「ありがとうございます、お茶いれますね」
スペ「と、ところでキングちゃん、そ、その・・・」
キング「どうしたの、スペシャルウィークさん?」
スペ「うん、ちゃんと聞くね・・・すーぺっぺっぺ、さすがのキングちゃんとトレーナーさんもちゃんと一線超えたはずだべ!」
スペ「皆の三千円は私のものだべ!」
😭「貴女たちは私で何をやっているのよー、そこに正座しなさーい」
64 : ダンナ   2023/10/29 15:53:17 ID:3Ook6XshMQ
以上になります。
キングの生徒会入りはまとめられなかったので、どこかで再利用したいです。
妄想に付き合っていただいた方、ありがとうございました。

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