カレン「というわけでカレンのカレシ役やって、オルフェ？」
オルフェ「えー、嫌っすよ・・・。絶対面倒なやつじゃないッスかー・・・。」
カレン「大丈夫、カレンの隣に座って適当に答えていれば良いんだよ。」
オルフェ「嫌っスよ、他のやつに頼んでくださいよ～」
カレン「オルフェ？おはなしとカレシ役、どっちが良い？」
オルフェ「・・・カレシ役をやらせてもらいます・・・」
カレン「あ、そうだ、当日はウマ耳と尻尾隠して男装してきてね。」
オルフェ「ハイッス・・・」

お兄ちゃん「明日カレンがカレシを連れてくる・・・　明日カレンがカレシを連れてくる・・・　明日カレンがカレシを連れてくる・・・」
お姉ちゃん「まさかこんなにも酒がまずい日が来るだなんて・・・」
ベガトレ「（暗いなぁ、このトレーナー室。）あのですね、いずれ来る未来だったんじゃないんですか？貴方達がカレンちゃんの幸せを一番に願うのならちゃんと受け入れてあげる事も大事なんじゃないんですか・・・？」
お兄ちゃん「カレンの・・・　幸せ・・・？そうか、幸せのためには受け入れなければな・・・」
お姉ちゃん「そうね、受け入れないとね・・・」
ベガトレ「あれ？どちらへ？」
お兄ちゃん「準備しなくちゃな・・・　受け入れる準備をしなくちゃな・・・」
お姉ちゃん「準備しないと・・・　受け入れる準備をしないと・・・」

ベガトレ「（あの二人の子供が伴侶を連れてきたらまたこんなやり取りをするのかなぁ・・・）」

次の日
カレン「（ｶﾞﾁｬ）お兄ちゃんお姉ちゃん、カレシちょっと遅れ・・・　ええぇ！？何その恰好！？いつも着ているスーツじゃないよね！？」
お兄ちゃん「フフ、カレシ君に恥ずかしい格好は見せられないだろう？だから思い切って新調したのさ！」
カレン「いやそれは良いけどその髪なに！？いつもは使ってないワックスでビッシリ決めてるじゃない！テカテカしてるし！」
お兄ちゃん「大人になればわかるよ、男がワックスで決めるのは、大抵戦場に赴くときさ・・・」
カレン「いや毎日使う男の人もいるよ！？っていうか二人とも何そのサングラス！？スーツに合わさって怖い人だよ！？」
お姉ちゃん「甘いわねカレン、相手がもし光る人だったらどうするの？その時点で私達は失明して終わりよ」
カレン「そんなタキオンさんのトレーナーさんみたいに光ってる人なんて選ばないよ！？」
（コンコン）
カレン「あ、カレかも、いい？あんまり怖がらせちゃダメだからね？どうぞー、入ってきて〜。」

オルフェ（？）「・・・どうもッス〜、カレンのカレシッス～。」
カレン「（何そのアフローーー！？！？って服は特攻服！？！？）（ﾋｿﾋｿ）オルフェなにその恰好！？それで男装のつもり！？」
オルフェ「（ﾋｿﾋｿ）違うッス、聞いて欲しいッス、ウチもわからなかったので知り合い（ナカヤマ、ジャスタ、ゴルシ）に聞いたッス、そしたらこうなってたッス・・・」
カレン「（ﾋｿﾋｿ）絶対それ人選ミスじゃない！」

お兄ちゃん「君がカレンのカレシくんかな〜？まぁそんなところで話すのもなんだ、こっちに座りなさい、あ、カレンはこっちね？」

お兄ちゃん　カレン　お姉ちゃん
　　　　　　［　机　］
　　　　　　オルフェ


カレン「（いやなにこの座り方ーーー！？！？え？普通はカレシの隣にカノジョだよね？何この仁王座り！？これただの圧迫面接だよね！？）」

「おはなし」の方が何倍もマシだった可能性、あると思います

お兄ちゃん「では改めて、私はカレンチャンの担当トレーナーのカレトレ（♂）、カレンからは親しみを込めてお兄ちゃんと呼ばれております。」
オルフェ「（いやなんすかそのマウント取り！？もうちょっと取れるマウントが無いんすか！？）」
お兄ちゃん「こちらは俺のよ・・・よ、よ、予備トレーナーのカレトレ（♀）です。」
お姉ちゃん「ご紹介に上がりましたカレトレ（♀）です、カレンからは本当の姉のように慕われているのでお姉ちゃんと呼ばれております。」
オルフェ「（どこが！？どちらかと言えばダメ親父を相手にしている気分になるって愚痴ってたッス！？）」
「（ていうか姉御、さっきから赤面でだんまりしてるけどいつ助けてくれるッスか！？）」

カレン「（お兄ちゃんの低い声、心にジンジン来ちゃう・・・！お姉ちゃんからはいつもしてる酒臭さがなくて甘い香水の匂いがするし・・・　いつもの二人じゃなくてドキドキする・・・！）」
オルフェ「（姉御ーーーー！？！？）」

お兄ちゃん「さぁ、私達は名乗ったんだ、キミも早く名乗りなさい。」
オルフェ「（無茶苦茶威圧してくる・・・、早く答えないと・・・）
アタ・・・ェー、オレは〜・・・　オル・・・」
お姉ちゃん「オル？」
オルフェ「オルガ・イズミ・・・ッス。（オルガ・イズミって誰ッスかー！？！？）」
お兄ちゃん「そうか、オルガ・イズミ君か・・・　それはそうとオルガ君、君は普段何をしているのかな？生憎とカレンからは何も聞いていないんでね・・・？」
オルフェ「えっと～、お、音楽ッス、ロックバンドでリーダー張らせて貰ってるッス・・・。（学校以外じゃ1度も楽器触ってないッスけど！？）」
お姉ちゃん「そ、そう・・・　バンドマンなのね・・・（ｶﾞﾀｶﾞﾀ）」
オルフェ「（あ、もしかしてそんな低収入な男には姉御はやらんってなるかもしれない？これはアタシファインプレーッスね）」

お姉ちゃん「夢を追いかけているのね・・・　そんな見た目になりながらも・・・（ﾎﾛﾘ）」
オルフェ「（あ！ダメだ！この人達夢を応援する側の人間だったッス！？これはもう無理ッス、カレンの姉御、ギブアップッス、助けてほしいッス・・・）」
カレン「（・・・！　　つ　づ　け　て　？　♡）」
オルフェ「（姉御〜〜〜！！！（泣））」

お兄ちゃん「そ、それでキミとカレンはどこで知り合ったのかな・・・？」
オルフェ「（ここはもう酷い出会いを出して失望させるッス）エ〜？カレンとの出会いッスか〜？そりゃ〜、街中でナンパして〜、そのままお持ち帰りして〜、そしたらもうカレカノになってたッス。（うわぁ、違うッス姉御、その軽蔑の視線と「私ってそんなに軽い女？」って表情やめてほしいッス！）」
お兄ちゃん「・・・そうか、君たちは街中で一目惚れしたんだね・・・。」
オルフェ「（なんでそうなるんスかこのクソボケーー！？！？）」
お姉ちゃん「ちょっといいかな・・・？」
オルフェ「（あ！お姉ちゃんさん！ここでツッコんで！この間違った雰囲気を正してくださいッス！）」
お姉ちゃん「いったい何を持ち帰ったのかな・・・？」
オルフェ「（アンタも察し悪いなクソボケーー！！）カ、カレン・・・ッス。（いや持ち帰られるの寧ろアタシッスけどね！？）」
お姉ちゃん「・・・そう、お揃いのぱかぷちカレンを持ち帰ったのね・・・。」
オルフェ「（いい加減にしろクソボケーー！！なんスかあんたら！修行と飲酒のし過ぎで脳みそ死んでるんじゃ無いんスか！？どこまでクソボケかますんスか！？今の流れ怒るところッスよね！？）」

お兄ちゃん「そ、それはそうとオルガ君、キミはどこまでカレンのために尽くせるのかな？」
オルフェ「ど、どこまでっていうと・・・？」
お兄ちゃん「時にカレンの体調を気遣い、カレンのファングッズを作って知名度を上げたり、カレンのストレス緩和のためにあえてサンドバックになったり、わざと怒りを買うためにだらしない姿を見せたり、甘えん坊なカレンちゃんのｶﾚﾝﾁｬﾝｶﾜｲｲに反応してあげたり、時にはカレンのカワイイ玉を毎日のように受ける、それらを仕事ではなくカレンのパートナーとして、キミはカレンに尽くせるのかな？」
オルフェ「（なんスかコイツーー！？！？いやいや、コイツ姉御のこと好きでしょ！？大好き過ぎでしょ！？なんでそこまで尽くせるッスか！？っていうか姉御！？なんで「そんな風に考えてくれていたんだ！」って顔するのやめてほしいっす！絶対後半何も考えてないッス！！っていうか半分はお姉ちゃんさんの活躍ッス！）」

オルフェ「や、そこまでの覚悟はア・・・オレには・・・」
お姉ちゃん「良いのよオルガ君、謙遜しないで・・・　なにも全部貴方に押し付けようってつもりじゃないのよ、人には出来ることと出来ないことがあるの、それでも足りない部分を補い合って人は支え合って生きていくのよ・・・（ﾎﾛﾘ）」
オルフェ「はぁ・・・（なんでアタシが説得されてるんスか・・・　引いても押してもダメそうっスね・・・　これ以上は姉御の機嫌を損ねかねないッス、かくなる上は、コチラから攻める！！）」
「さ、さっきから気になってたッスけど〜、あんたら２人ともなんスか・・・？担当専属だからってそこまで入れ込む必要無いッスよね～？」
お兄ちゃん「ウッ・・・」
お姉ちゃん「そ、それは・・・」
カレン「ちょっと、オルf・・・オルガ・・・！」
オルフェ「別にあ・・・カレンが誰と付き合おうが結婚しよーが２人には関係無いッスよね～？」
お兄ちゃん「お、俺は・・・」

カレン「もうやめて！ねぇオルガ・・・　私達別れよう？」
お兄ちゃん　お姉ちゃん「「カレン！？」」
カレン「多分、カレカノとかそういう関係じゃなくても、私、この先私のトレーナーさんと一緒に居ると思うんだ、けどオルガがお兄ちゃん達と一緒に居られないんだったら、ごめん、あなたとは付き合えない・・・」
お兄ちゃん「カレン考え直しなさい！」
お姉ちゃん「そうよ！一目惚れなんでしょ！」
オルフェ「いやいいッス、カレン・・・さんは二人のことが好きなんスよね・・・　だったらオレが手を引くッス・・・」
お兄ちゃん「オルガ君・・・」
オルフェ「お・・・　カレトレさん、カレンの事、幸せにしてやってほしいッス・・・」
カレン「オル・・・ガ君・・・」

カレンは立ち去るオルフェを追いかけた

お兄ちゃん　お姉ちゃん「「ふはぁ〜〜〜〜〜」」
お姉ちゃん「どっと疲れたわね～、こんなに疲れたの何年ぶりかしら・・・」
お兄ちゃん「ほんとだな、けど、これがあと3年以上・・・　か・・・」
お姉ちゃん「っていうかカレンの事が好きならもうプロポーズしちゃえば〜？」
お兄ちゃん「今したら俺は犯罪者だぞ・・・　卒業まで待つのが大人だろ・・・？っていうかお前はカレンの前で酒を飲むのは控えろよ・・・」
お姉ちゃん「あんたの欲望がこっちに流れ込まなくなったらね・・・　っていうか最近多いのよ、もうストゼロだけじゃ発散しきれないわよ・・・」
お兄ちゃん「最近のカレンがまた一段と可愛くなったからなぁ・・・」
お姉ちゃん「あぁ、それは同意、けど小っ恥ずかしいし、褒めると調子に乗るから褒めないけどね。」

ーおしまいー

おまけ
カレン「オルフェ・・・　その・・・　ごめんね、色々無茶振りして・・・」
オルフェ「ホントッス～、あんな状況二度とゴメンッス～・・・」
カレン「お兄ちゃんからカレンの事が好きって言葉は聞けなかったけど、いつもは見れない２人が見れたからもう良いかな、それじゃ、また明日ね。」
オルフェ「また明日ッス。」

次の日
カレン「もうお兄ちゃん座禅組みながらお経唱えて浮遊するのやめて！！お姉ちゃん焼酎をウイスキー割りで飲むのやめて！！（バシィ！）」
オルフェ「いつもの日常に戻ったッスね・・・。」

あとがき
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。
私なりにアニメ銀魂329話330話のカレシを連れてくる下りをパロディしながらアレンジしてみました

書き終わってから気付きました、私夕飯食べてなかった。

>>17
そこまで夢中なって書いてくれてありがとう！でも飯は食べろ！

突然◯魂っぽいなって気がしたらホントに銀魂で芝