あぁ、起きたのかい？おはよう、トレーナー君。
身体は大丈夫かな。すまないね、昨日は。
理性でもう少し抑えられると思ったのだが。
これ程までに心地よいものだとは思わなかったよ。
あまり＂良い＂ものだから君を貪ることに無我夢中になってしまった。
これ程までに魅力的な男を野放しにしておいては……他の者に盗られてしまうやもしれないな。
それでね、思ったんだ。君が『売約済』だという証をプレゼントしよう、とね。
──これだ。私の分身。耳飾りだよ。ノンホールだから学園に嫌な顔をされる心配もないよ。受け取ってくれるかい？

ふふっ、そうか！受け取ってくれるか。ありがとう。
ならば、私直々に着けてあげよう。ほら、耳をこちらに。左耳で頼むよ。
うん、それで良い。では、着けるよ……

おぉ、よく似合っているよ、トレーナー君。
ペアルックとは存外に気分の良いものだな。
これで誰がどう見ても君は私の伴侶だと分かるだろう。
ふふっ…… 『ご馳走様』、トレーナー君……

シリウスの耳飾りはヒトミミには難しい形状だから「仔犬にもふさわしい耳があれば着けてやったんだけどな」なんて冗談めかして言われるんだけど実はどきどきしてもじもじしちゃったのをシリウスは見逃さないんだ…
そして翌日からG1まではシリウスの勝負服のチョーカーを着けて毎日お手入れするように渡されるんだけどいざレース前にチョーカーを外してシリウスに渡すとたまらなくさみしい気持ちになっちゃうんだ…

はい、トレぴっぴ～！これプレゼント～！！
ん？耳当てならクリスマスに貰ったって？ちっちっち～♪違うんだなコレが～♪
よく見てみ～？あんときのはウチのとおんなじで右に飾り付いてたケド～、これは逆っしょ？左～！
ん？なんでそうしたかって？…や～、ウチもさ。あんときは『ウチとおんなじ』がいいって思ってたけどさ。なんか最近、『違う』ってことも大事じゃね？って思ったりしてて。これからずっしょしてくってなったらさ、おんなじより、あえて違う形ってほーが、むしろぴったり嚙み合うってこともあんじゃね？って。
だからこう、みぎひだり分け合って。んで二人並んでさ。ず～っと一緒に進んでくんよ。ね、いいっしょ？しっくりくるっしょ？
な～？そうっしょ？思うっしょ～？じゃ、早速つけたげる～！…うんうん、似合う似合う～♪
んでこうやって並んでさ！そしたら、どっからどー見ても、ウチらが二人でひとつだってわかんじゃん？
…ってことで！これからも、すえながくオナシャス♪

そこまで関係性が進展してないときは自分の勝負服カラーのネクタイとか小物をプレゼントすることで周囲への牽制を謀る
逆にトレーナー陣はその手のプレゼントを貰ったら気をつけるべきとされている

イケメスウマ娘に左耳飾り着けられるのはほんとだめ…頭の中ぼーっとしてくる…