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お助けバンブー&イナリワン
1 :
トレぴっぴ
2023/07/30 21:36:21
ID:SxfNyy1uS.
「お兄ちゃんがカレンのトレーナーになってから、もう何年経ったと思う?」
「6年、だな」
「カレン、もう大人なんだよ?なのに、なんでカレンの想いに応えてくれないの?」
「それは、おれはトレーナーだから……」
「カレンのこと、嫌いなの?」
「違う!カレンは年々魅力的になってきていて、正直我慢するのも大変で……」
「だったら、なんで!」
「トレーナーが教え子に手を出すなんて、許されるわけないだろ……!」
「もういい、カワイくないけど、お兄ちゃんがそういうことを言うなら……」
「カレン?何をする気だ?手を放してくれ!」
「どんな手を使ってでも、お兄ちゃんをカレンだけのものにするから!」
「待ちやがれい!」
「誰!?」
2 :
マスター
2023/07/30 21:39:58
ID:h2kAsb3AaU
うわ……最後の手段に出やがった…
3 :
トレーナーさま
2023/07/30 21:41:38
ID:FGulFUf6Wg
ついに強硬手段に出やがったよ…
4 :
アナタ
2023/07/30 21:53:26
ID:SxfNyy1uS.
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「トレーナーを力づくで自分のものにしようとするウマ娘よ、聞くがいいぜ!あたしの初めての風紀チェックは、シニア期の秋でな。ダンナが大井の皆に頭を下げて開いてくれた祭りの帰り道、ダンナがどれだけあたしのことを思ってくれているか考えたら、身体が火照ってきちまってなあ。ダンナの家に押しかけて、戦勝祈願ついでに風紀チェックってなもんよ!お互いに初めてで緊張したけどよ、あたしを安心させるためにダンナが力強く抱きしめてくれたのを、今でも覚えているぜ!たしかに自分のことを思って大事にしてくれるのは嬉しいけどよ、抱きしめてくれねえならただ寂しさだけが積もっちまうだけってもんだぜ!トレーナーなら、ここぞという時は立場を忘れて抱きしめて欲しいってのが、担当ウマ娘の気持ちってもんよ!今だぜバンブー!」
「押忍!カレトレさんの腕を縛って、口をガムテープで塞いだっス!そういえば、3階の空き教室には今日はもう誰も来ないみたいっスね。誰にも見られたくないことをするにはうってつけっス。おっと、これを聞かれて風紀を乱されたら大変っス!それとこれは、その辺で拾った鋼の意志100個セットっス、うまく使って欲しいっス」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
5 :
アナタ
2023/07/30 22:00:17
ID:h2kAsb3AaU
肉と肉が激しくぶつかり合う音と激しい喘ぎ声が響き渡ったのであった。
6 :
トレぴ
2023/07/30 22:02:31
ID:SxfNyy1uS.
「んー!んー!」
「……お兄ちゃん、3階の空き教室だってね。一緒に行こっか?」
「んー!!んんんー!!」
――――――――――――――――――
「イナリ先輩!これを見てくださいっス!」
「なんでいバンブー、ウマホなんて見せてきやがって」
「カレンチャンがカレトレさんと婚約発表したって話っスよ!今、ウマスタグラムは祝福の声と悲観の叫びでめちゃくちゃに大炎上っス!」
「ネットだかなっとうだか知らねえが、あたしたちの風紀保全活動が上手く行ったみてえだな!めでたいことだぜ!」
「押忍!この調子で学園の風紀を守るっス!」
7 :
トレーナー君
2023/07/30 22:17:46
ID:SxfNyy1uS.
「マーちゃんとあなたが出会って、とても長い時間が過ぎました。とても長くて、大切で、あったかい日々」
「おれには、止められないか?」
「いつも頭の中で声がするのです。還ってこい、還ってこい、って。マーちゃんはもう、くらくらです。もう抵抗できないのです」
「頼む、君を、放したくないんだ」
「トレーナーさん、今までありがとうございました。とても、とても楽しかったです。できたら、あなただけはマーちゃんのことをずっと覚えていてください。それがマーちゃんが、一番望んていることです」
「マーチャン……行かないでくれ……」
「もう、行かないと。だから————」
「待ちやがれい!」
「誰です!?」
8 :
アンタ
2023/07/30 22:24:54
ID:FGulFUf6Wg
>>7
このタイミングで!?
9 :
貴様
2023/07/30 22:29:59
ID:SxfNyy1uS.
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「トレーナーを一人残して海に還ろうとするウマ娘よ、聞くいいぜ!ある日、あたしは思ったぜ。もしあたしがダンナを一人残して消えちまったら、どうなっちまうのかってな。だから、ダンナにこう言ったんでい。『最近、よく海に呼ばれる夢を見るんでい。あたしの身体が海の中に沈んでいって、何もかも消えちまって、学園の連中も大井の皆も、そしてダンナも、あたしのことを忘れちまうんでい』ってな。そしたら、ダンナがあたしのことを力いっぱい抱きしめてきてなあ。思わず潰されるかと思ったくらいだったぜ。『俺は、絶対にイナリの手を離さない』なんて言ってきやがって、思わず惚れ直しちまってな、その夜は火事が起こりそうなくらいダンナと燃え上がっちまったぜ。今だぜバンブー!」
「押忍!海からの声を竹刀で叩きのめして、二度とふざけた真似ができないようにしたっス!それからマートレさん、これがそこのホテルの一室の鍵と、鋼の意志100個セットっス、風紀的に使って下さいっス。そういえば、そこのホテルは防音性が高くて、カップルに人気みたいっスね。おっと、つい風紀が乱れる情報を喋ってしまったっス!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
10 :
トレぴ
2023/07/30 22:39:48
ID:SxfNyy1uS.
「……あー、マーチャン。その、これだけど」
「トレーナーさん」
「……」
「マーちゃんがあなたに付けた傷と同じくらい、マーちゃんに傷を付けてくれますか?」
「……分かった」
――――――――――――――――――――――――
「バンブー!聞いたかい?」
「何をっスか?」
「マーチャンのやつ、あれから声が聞こえなくなったみたいだぜ。そのくせ、マーチャンとマートレは隙あらば接着剤でくっつけたみてえに一緒にいるみたいでな、なんでも、次に声が聞こえた時に放さないようにするためとか言ってるらしいんでい!」
「押忍ッ!健全な関係っスね!」
「これもまた、あたしたちの風紀保全活動の成果ってもんよ!」
「これからも、この調子で学園の風紀を守っていくっス!」
11 :
ダンナ
2023/07/30 22:47:49
ID:bwQX4sy3/2
風紀はおしまいっ!
12 :
トレーナー君
2023/07/30 23:12:48
ID:BXPQ9L0Fwo
寺生まれのTさん味がある
13 :
トレ公
2023/07/31 01:13:49
ID:c8A6R6SlmM
どんどん構成が凝ってきてる...
いいぞ、どんどんやれ
14 :
貴方
2023/07/31 05:50:22
ID:3NM/25p9iE
「トレーナー君、今日のトレーニングが終わったんだが……!?」
「ああハヤヒデ、お疲れ様。どうしたんだ?変な顔をしてるけど」
「い、いや、少し匂いが……」
「匂い?あ、ごめん。今クーラーが壊れていて、汗の匂いがひどいよな」
「だ、大丈夫だ。それより、明日のトレーニングのことだが……」
(どうしてだ?トレーナー君の汗の匂いを嗅いだ途端、心拍数が上昇していく。これは、まさか、いや、トレーナー君と私はあくまでトレーナーとウマ娘。そういう仲になりたいなんて……)
「明日は坂路を重点的に……ハヤヒデ?聞いてるか?」
「え?ああ、聞いている。明日は坂路だな、分かった。それと、トレーナー君」
「なんだい?」
「い、今からトレーナー君の家に……いや何でもない。明日もよろしく頼むよ」
「ああ、こちらこそよろしく」
(これでいいんだ、私がトレーナー君に踏み込むための方程式はない……)
「待ちやがれい!」
「誰だ!?」
15 :
トレーナーさま
2023/07/31 06:05:01
ID:3NM/25p9iE
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「トレーナーの汗の匂いにドキドキして、風紀チェックしたいけど真面目な性格ゆえに踏み込めないウマ娘よ、聞くがいいっス!アタシもトレーナーさんといい雰囲気になった時に、『ごめん、バンブーは風紀委員だから、こういうの嫌だよな』と言われてしまった時があるっス!アタシは『風紀委員だからこそ、風紀が乱れたらどうなるか知っておく必要があるっス』と言って、トレーナーさんと熱い初風紀チェックをしたっス!トレーナーさんと関係を深めることが、風紀を守ることに繋がるっスからね!風紀を捨てることで、手に入るものがあるなら、方程式を捨てることで手に入るものもあるはずっス!今っス!イナリ先輩!」
「おう!おっと、手が滑って水が入ったバケツをハヤトレにぶちまけちまったぜ!こりゃすまねえな!あとでクリーニングして返すから、さっさと脱ぎな!」
「ああ、トレーナー君がワイシャツとパンツ以外、バナナみたいに脱がされて……」
「こいつはお詫びの鋼の意志100個セットだぜ。それと、この部屋には、今日はもう誰も来ねえみてえだな。おっと、風紀委員の手伝いをしてる身で話す事じゃなかったぜ!」
「それでは、アタシたちは失礼するっス!」
「風紀を守って、健全な学園生活を送ろうぜ!」
16 :
使い魔
2023/07/31 06:22:14
ID:3NM/25p9iE
「なんだったんだ、ってハヤヒデ、目が怖いぞ」
「……これはあくまで、トレーナー君の看病だ。風邪をひくといけないからな」
「急に抱きついて、どうしたんだ?汗の匂いがひどいから離れた方が……」
「いや、これはむしろ、とても昂るな」
「は、ハヤヒデ?ウマ乗りになったら、俺が立てないんだが」
「トレーナー君、君はバナナのように美味しそうだ。今から君のことを全部剥ぎ取って、隅々まで堪能させてもらいたいのだが。もちろん、トレーナー君が嫌なら私は何もしないとも。どうする?」
「……」
「ふふ、それでは、ありがたく頂くとしようか……」
―――――――――――――――――――――――――――――――
「イナリ先輩!聞いたっスか?」
「なんでいバンブー」
「ハヤヒデ先輩とハヤトレさんのことっス。表面上は変わらないけど、二人で歩いている時に手を繋いでいたり、お互いの腰に手を回したり、ハヤトレさんがハヤヒデ先輩の髪を手でとかしていたり、わかる人にはわかるスキンシップが増えているみたいっス」
「へへ、割れ鍋に綴じ蓋ってもんよ!健全な関係だな!」
「押忍ッ!健全な関係っス!」
17 :
トレピッピ
2023/07/31 06:37:30
ID:1qtBsk07hQ
開幕惚気が強すぎる
18 :
トレーナーちゃん
2023/07/31 07:15:35
ID:VAgkjN3A1k
風紀チェックだ!油断するな!
19 :
トレーナー
2023/08/03 09:46:04
ID:xOmMVj0pRM
ファル子とファン1号くっつけてみろよ!
20 :
お姉ちゃん
2023/08/05 06:19:13
ID:n.B993UJ9o
「今日のお出かけも楽しかったですね、トレーナーさん」
「今日は動物運がいいからって、動物園に連れていかれた時はびっくりしたが、楽しい場所だったな。フクがサルに帽子を取られた時は、返してもらうのに一苦労したが……」
「もう!その話はいいじゃないですか!」
「はは、すまんすまん」
「……暗くなってきましたね」
「……そうだな」
「……ところで、今日は私、外泊届けを出してるんです」
「……聞いてないぞ」
「……言ったら止めるじゃないですか、あなたは」
「……そうだな」
「……だから、今日は、トレーナーさんの家で休ませて欲し――」
「待ちやがれい!!!」
「フンギャロ!だ、誰ですか!?」
21 :
お兄さま
2023/08/05 06:27:28
ID:n.B993UJ9o
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「デートの帰りに、外泊届けを出していたことを突然言って、トレーナーの家に邪魔しようとするウマ娘よ、聞くがいいぜ!あたしもダンナと一緒に住む前は、よくそうやってダンナの家に邪魔してたけどよ、予定のない来客があると食事の用意とかが意外と大変でなあ。一度、ダンナの冷蔵庫の中が空っぽな時があって、買い出しにでなきゃいけなかったりと、大変だったぜ。まあ、『こうしていると、イナリと結婚したみたいだな』ってダンナが言ってくれたおかげで、その大変さも帳消しになったけどな!その後は家に帰って、エプロン付けて新婚気分で風紀チェックって寸法よ!今だぜ!バンブー!」
「押忍ッ!……特にやることは無いっス!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
22 :
キミ
2023/08/05 06:35:01
ID:n.B993UJ9o
「な、なんだったんだ一体……」
「そういえば冷蔵庫で思い出したんですが、昨日見た時と同じなら、焼きそばが作れますね!帰ったら作ってあげます!」
「いつもありがとな、フク。俺も手伝うよ」
「はいっ!二人で作れば、美味しさも幸せも二倍!いえ、五百倍ですっ!」
「いや、それは盛りすぎだろ」
「盛りすぎましたかね、えへへ。でも、本当にそのくらい幸せなんですよ」
「フク……」
―――――――――――――――――
「イナリ先輩!」
「どうしたんでい!バンブー!」
「今日も変わらず平和っス!」
「おう!そいつは良かったぜ!変わらねえ平和ってやつは、あって当然と思っちまうが、それを保つのは考えてるより難しいもんだからなあ。これもバンブーのたゆまぬ努力のおかげってやつよ!」
「押忍ッ!ありがとうございます!これからも気を引き締めていくっス!」
23 :
トレぴ
2023/08/05 06:37:18
ID:X4HUtd/hK.
これが愛のキューピーって奴でい?
24 :
トレぴ
2023/08/05 07:10:24
ID:z5.Or3O6qg
毎度どうも~
不要になった「鋼の意志」卸しに参りました~!!!
25 :
大将
2023/08/05 08:11:06
ID:CgwBywwbBY
待って今回、イナリパイセン同棲自慢しただけで、
何もしてなくない?
26 :
マスター
2023/08/05 08:36:08
ID:3Cimgb2Z.A
>>25
いや、一応アドバイス(といえるかは怪しい)はしてるから…
27 :
トレーナー
2023/08/05 10:32:47
ID:vsENjcaYZc
この2人ならクソニブなファン1号ですらも何とかできるんじゃね?
28 :
トレーナー君
2023/08/05 11:49:24
ID:YROyDuGZvA
タキシード仮面だこれ!
29 :
使い魔
2023/08/05 11:57:08
ID:qT.CCvjK0c
>>19
>>27
成功ばかりしていては「はいはい風紀風紀」になってしまう
たまには失敗や挫折も必要だとは思わんかね?
30 :
アンタ
2023/08/05 16:49:17
ID:zwHSP9.lqU
鋼の意志渡し忘れてんぞ!
31 :
貴様
2023/08/07 01:48:58
ID:m1t4i/bp8o
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした〜」
「ネイチャは本当に料理が上手だよなぁ」
「あはは、ありがとうございます。そう言ってくれるのは嬉しいんですけどネイチャさんをほめても何にも出ませんよ〜、あ、デザートくらいなら出ますけどね!」
アタシは空になった食器を台所に運びながら背中越しに答えた。少し声が上擦っていたかもしれない。たくさんの愛情が入ってますからね!などとは思っても言えはしない。
持ちきれなかった食器を抱え、後ろからついてくるトレーナーさんが呟いた。
「毎日食べたいくらいだよ…」
「…ちゃんと言ってくれれば作りにきてあげますよ?」
鏡を見なくてもわかる。アタシの顔は夕焼けのように真っ赤だろう。
シンクに食器を置き、トレーナーさんが持つ食器を受け取り水につけた。
宣言通り冷蔵庫にデザートをとりに行こうとしたところで、アタシはトレーナーさんに後ろから抱きすくめられた。トレーナーさんはアタシの耳元で言った。
「ネイチャ、もし、仮に一生食べたいって言ったら…ネイチャは作ってくれるのかな…?」
「待ちやがれぃ!!!」
「誰!?」
32 :
トレーナー君
2023/08/07 21:49:31
ID:zDCWlSFcaU
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「トレーナーに後ろから抱きしめられながら、プロポーズの言葉を囁かれてうにゃうにゃしちまってるウマ娘よ、聞くがいいぜ!あたしもダンナと一緒に住んでるからよ、ダンナの帰りが遅い時にゃ、料理を作って待ってるんだがよ、ある日あたしがダンナがおいしそうに料理を食ってくれてるのを見て、『へへっ、そんなに美味そうに食ってくれるなら、いっそ毎日作ってやろうかい?』って言ったら、ダンナのやつ、『イナリの料理は毎日食べたいけど、イナリに作ってもらうばかりじゃなくて、俺もイナリのために料理を作りたい。今度、とびっきりのいなり寿司を作るよ』って言いやがって、いやー嬉しいったらありゃしねえぜ。そんで、『だって俺たちは』『一生の相棒、だもんな』てなわけで、腹がふくれた後は寝床で風紀チェックってなもんよ!今だぜ!バンブー!」
「押忍ッ!特にやることは無いっス!しいて言えば鋼の意志100個セットをプレゼントするくらいっス!ここに置いとくっス!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
33 :
トレ公
2023/08/07 22:06:14
ID:zDCWlSFcaU
「…どうやって入ったんだ?」
「まあまあ、トレーナーさん。それより、これ、どうします?」
アタシは、バンブーさんが置いていった鋼の意志100個セットの箱を見る。
「どうするって…」
「あーあ、ネイチャさん疲れちゃいました」
そう言って、アタシは敷き布団の上に寝転がる。無防備な体勢で、誘うような目でトレーナーさんを見上げる。こういうことをやらせたら、ネイチャさんなりに上手く行く自信があるんだなーこれが。
「ネイチャさんに、一生料理を作って欲しいなら、どうすればいいか分かります、よね?」
「ネイチャ…」
トレーナーさんが何を考えているのか、顔を見ればすぐに分かる。冗談で済ませるべきか、それとも……
あと一押し。アタシはトレーナーさんの手にそっと触れて、囁くように言う。
「また、抱きしめてくれませんか?」
34 :
相棒
2023/08/07 22:08:17
ID:zDCWlSFcaU
―――――――――――――――――――――――
「イナリ先輩!」
「なんでいバンブー?」
「ネイチャとネイチャトレさんがネチャネチャしてるっス!まるで新婚ほやほやの距離感っス!」
「おう聞いたぜ!朝は当たり前のように一緒に出勤して、昼メシはハートおかかの手作り弁当に、帰る先は一緒の家。ってな!こいつは風紀的に……」
「そうっス。風紀的に……」
「健全だな!」
「押忍ッ!健全な関係っス!」
「この調子で学園の風紀を守っていこうぜ!バンブー!」
「押忍ッ!これからも気合い入れて行くっス!」
35 :
ウインディちゃん
2023/08/08 00:31:17
ID:hy9NnWRxOw
「…風紀って…何なのだ…?」
ウインディちゃんは訝しんだ。
36 :
貴方
2023/08/08 05:26:56
ID:OpunHUwmy2
「イナリ先輩!今日も風紀パトロールに付き合っていただき、ありがとうございます!」
「気にすんなよ!かわいい後輩のためなら、このくらい朝飯前ってもんでい!そんじゃ、今日も風紀を守っていくぜ!」
「フフフ、君たちは風紀を守り切れるかな?」
「誰でい!?」
37 :
トレーナー
2023/08/08 05:47:14
ID:OpunHUwmy2
「私は生徒会長のシンボリルドルフだ」
「風紀を守ろうと日々精進するウマ娘よ、聞くがいい。つい先日、私がトレーナーとルナちゃんプレイをしていた時のことだ。その前に、ルナちゃんプレイについて説明しよう。ルナちゃんプレイとは、トレーナー君が私のことを『ルナ』と呼び、私がトレーナー君を『にーに』と呼んで、お互いの身体が密着した体勢で、ハグをしたり、頬をすり合わせたりするスキンシップのことだ。毎日の日課であるルナちゃんプレイの最中、トレーナー君は言った。『ルナ、いつも甘えてくれるのは嬉しいんだが、今日は俺を甘やかしてくれないか?』『にーに、疲れてるの?ルナのお仕事に付き合ってるせい?』『違うんだ。ただ、気を張りすぎているせいかもしれない。君のトレーナーとして恥ずかしくないようにするにはどうすればいいのか、いつも考えてるから』『わかった!それじゃ、ルナがにーにの疲れをとってあげる!』そういうわけで、私はソファに倒れ込み、トレーナー君の頭を胸に抱え込んで頭を撫でてあげたんだ。すると、私の中に熱い感情が沸きあがって来た。今ならいける、とか、今ならトレーナー君をモノにできる、とか、そういう独占欲に似た感情だ。まるで毒のような独占欲……ふふ。そこで私は、トレーナー君のズボンに手をかけ、風紀チェックを実行したわけだ。良い時間を過ごせたよ。ルナちゃんプレイに新たなスパイスが加わって、最高の気分だった。今夜もトレーナー君とルナちゃんプレイをする予定があるんだが、どうする風紀委員たちよ!?私を止められるか!?」
38 :
トレピッピ
2023/08/08 06:06:36
ID:OpunHUwmy2
「てやんでい!さすが生徒会長!とんでもねえ風紀力だ!けど、あたしも負けてねえぜ!」
「この間、風紀チェックの後にダンナと一緒に布団の中で寝転がっていた時のことでい。いつもはあたしの身体を包み込んでくれるダンナが、『今日はイナリの胸を貸して欲しい』って言いだしてなあ。そんくらいならお安い御用ってなもんで、あたしはダンナの頭を胸に抱きかかえてやったんでい。そしたらダンナのやつ、安心しきった顔で眠りだしてなあ。『へへ、いっぱい遊んだ後に、母ちゃんの胸の中で眠る、育ち盛りの子供みてえだな』と考えたら、腹の奥からあったかい気持ちが沸きあがってきてなあ、幸せな気持ちで寝れたってもんよ。そういう時、ダンナとあたしがもっと深い仲になった時、どんな日々を送っているか考えて、ダンナと一緒なら何があっても大丈夫だと、心強い気持ちになれるってわけよ。今だぜ、バンブー!」
39 :
お兄ちゃん
2023/08/08 06:19:14
ID:OpunHUwmy2
「押忍ッ!アタシも風紀委員として、お二人の風紀力には負けないっス!」
「トレーナーさんの家でシャワーを浴びた時のことっス!アタシはふと考えたっス。こうして担当トレーナーの家に来て、シャワーを借りるのはあまりに風紀を乱しているのではないかと。そこでアタシは、トレーナーさんに叱ってもらいながら風紀チェックしてほしいとお願いしたっス。そしたら、『バンブーはいつも頑張ってる!』『風紀委員のおかげでみんなが安心して学園生活を送れるんだ!』『真面目な性格のおかげでいつも助かってるぞ!』『みんなの良い所を見つけて、元気を与えてるのがすごいぞ!』とトレーナーに褒めてもらいながらの風紀チェックになってしまったっス!いつものトレーナーさんみたいに、トレーナーさんが眠りにつくまで、耳元でトレーナーさんの好きなところを囁き続けるような甘え方もあれば、このように褒められながら風紀チェックするような甘え方もあると、知見を深めたっス!」
40 :
お兄ちゃん
2023/08/08 06:24:08
ID:OpunHUwmy2
「フッ、さすが風紀委員。その名に恥じぬ風紀力だ。次に会う時は、さらなる風紀力を持ってくるから、覚悟しておいてくれ」
「へっ、会長さんも、あたしたちの風紀力に首を狩られねえようにしないとな」
「風紀の乱れは心の乱れ。次も負けないっスよ!」
41 :
お前
2023/08/08 06:57:58
ID:sipA23Bn2M
何の勝負だ
42 :
アナタ
2023/08/08 07:59:34
ID:YAQ3XZIfXc
🤔
43 :
使い魔
2023/08/08 08:14:08
ID:cMAxMr8c6s
風……紀…?
44 :
トレぴっぴ
2023/08/08 14:26:19
ID:nOCMxmbFhw
鋼の意志がない方がより風紀的じゃない?
45 :
お前
2023/08/08 15:21:56
ID:bWriyiPxzY
助けて理子ちゃん!!
46 :
お前
2023/08/11 22:32:22
ID:WdOQlwYQcM
「トレーナー!どや?うちのお好み焼きはサイコーだったやろ?」
「ああ、腹いっぱいだ。たまにはタマに料理を作ってもらうのもいいな」
「そうそう、いつもウチはゴロ寝でテレビ見ながら、飯はまだかー?……ってちゃうわ!アンタん家に来たときはいつも作ってるやろが!このどアホ!」
「はは、タマといると騒がしくて楽しいよ」
「せやろ?その、アンタがよければ、いっそ貰ってくれても……」
「おっと、そろそろ寮の門限だな。片付けは俺がやっとくから、帰る準備をした方がいい」
「あー、その、実はな……」
(い、言えるわけあらへん。外泊届けを出してあるから、一晩ここに泊めてくれなんて、恥ずかしくて言えるわけないやろ!)
「タマ?どうかしたのか?」
「あ、ああ、せやな!帰る準備せなあかんな!」
(あ、アカン。このままじゃ、せっかくの機会が……)
「どうしたんだ?言いたいことがあるなら言ってくれれば――」
「待ちやがれい!」
「誰や!?」
47 :
トレぴっぴ
2023/08/11 22:59:51
ID:WdOQlwYQcM
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「外泊届けを出して、覚悟を決めてトレーナーの家に来たのに、ヘタレて帰りかけてる情けねえタマ公よ!聞くがいいぜ!あたしもダンナと一緒に住む前は、外泊届けの事を言い出すのが恥ずかしくてなあ。時々、『おっと、そろそろ帰らなきゃなんねえ。ターボも心配する頃だしな』と言って、寮に帰っても入れねえのに帰ろうとしたことがあるんでい。そういう時、ダンナはすぐに気づいてくれてなあ。『帰って大丈夫なのか?声が震えてるぞ』『へへ、分かっちまうか。実は外泊届けを出してきたんだが、言うのが恥ずかしくてな……それに、泊めてもらっちゃダンナに悪いんじゃないかって……』『そのくらい気にすんなよ、俺とイナリの仲だろ』『ダンナ……』と、いとも簡単にあたしの嘘を見抜いていたぜ。いやー、まったくダンナにはかなわねえってな、嬉しいやら恥ずかしいやらで、そういう時は決まって熱い風紀チェックをしてたってもんよ!もちろん今も熱々だけどな!今だぜ!バンブー!」
「なにが今や!どういうタイミングやねん!しかもアドバイスじゃなくて、ただのノロケ話やないか!」
「押忍ッ!鋼の意志100個セットっス!」
「おっ、ホンマおおきに~って穴開いとるやないかっ!真面目にやれや!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
「風紀を乱してる奴らが言うな!帰れ!チビイナリ!」
「うっせえ!まな板タマモ!」
「脂身まんじゅう!」
「断崖絶壁!」
「足元に気を付けろやー!デカすぎて足元見えへんやろー!」
「へっ、ダンナにデカくしてもらったんでい!胸張って転んでやらあ!」
48 :
貴方
2023/08/11 23:12:53
ID:WdOQlwYQcM
「はー、どっと疲れたわ」
「大丈夫か?」
「ちょっと胸貸しや」
「お、おい」
「あー、こうしてアンタとぴったり密着してると、癒されるわ」
「……タマ」
「……なんや」
「少し離れていいか?その、俺も、男だからさ」
「だからなんやねん」
「抑えが……」
「抑える必要あらへんやろ。何のためにこうしてると思っとるんや」
「タマ」
「なんや」
「大好きだ」
「知っとる。……ウチも大好きや」
49 :
トレーナーちゃん
2023/08/11 23:19:36
ID:WdOQlwYQcM
――――――――――――――――――――
「イナリ先輩!」
「おうおう!どうしたんでいバンブー?」
「タマモ先輩が、タマトレさんといい雰囲気っス!他の人とはサバサバした関西弁で話してるのに、自分のトレーナーさんとは頬の緩んだ表情でねっとりとした関西弁で話してるっス!」
「へっ、タマのやつ、いざという時に緊張するとなんもかんも背負って潰れちまうところがあるからなあ。ああして発破かけといて正解だったぜ!」
「押忍ッ!イナリ先輩の作戦が功を奏したっス!」
「へへっ、タマ公とはライバル同士だからよ!このくらい朝飯前よ!これからも頭を使って風紀を守っていこうぜ!」
「押忍ッ!頑張るっス!」
50 :
ダンナ
2023/08/11 23:26:44
ID:/qujjUlyuU
>>48
凄い甘くて、優しい文だ…これだけ見れば
51 :
キミ
2023/08/12 21:08:00
ID:E7bYsN9R4Y
風紀がゲシュタルト崩壊しとるやん
52 :
アナタ
2023/08/12 21:10:24
ID:0mQGwk3hwU
なんでこんなキャラ崩さず濃い文章書けるんだよw
53 :
ダンナ
2023/08/13 00:36:57
ID:j/dkSTMi7.
そうか!今回の風紀チェッカーズはいい感じになってるペアのところに現れるのか!
・・・そうか、(ファル子のとこはまたしても)アカンか・・・
54 :
トレーナーさま
2023/08/13 11:02:32
ID:WcWBljDjUo
毎度どうも~鋼の意志で~す。
お盆はお休みなので1000000000000個卸しときますね~♬
55 :
アナタ
2023/08/13 11:36:22
ID:gidmmCvC.E
風紀は守るか乱すためのもんだからこれでいいのだ
56 :
トレーナー君
2023/08/15 08:43:49
ID:MMDr8F3vRk
「ロブロイ、本当にごめん。明日から一週間、学園のトレーナー総出の出張になっちゃって」
「いいんです。自主トレーニングのメニューはもらってますし、私のことは気にせず、出張頑張ってください!」
「ありがとう、そう言ってくれると助かるよ。しっかし、『マーチャンと離れたくな”い”い”い”』『タキオンのごはん作らなきゃだから行き”た”く”な”い”い”い”』とか騒いでた人たちと一緒はともかく、学園外からライトハローさんも参加するなんて、気を使うなあ。あっ、愚痴っぽくなっちゃってごめん」
「いえ、大丈夫です。トレーナーさんが少しでも楽になれるなら、この英雄ロブロイ、いくらでも愚痴に付き合います!」
「本当にありがとう。ああ、出張先にもロブロイがいてくれたらなあ……」
(……できたら、私もトレーナーさんの出張に付いて行ってあげたい。けど、生徒の身でそんなことができるわけないし……ここは黙って見送るしかないのかな……)
「……じゃあ、私はこれで。出張頑張ってくださ――」
「待ちやがれい!」
「誰ですか!?」
57 :
モルモット君
2023/08/15 09:03:01
ID:MMDr8F3vRk
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「トレーナーが出張先でくたくたに疲れることを心配してるが、一緒に出張に付いて行く方法が思いつかねえウマ娘よ、聞くがいいぜ!あたしのダンナも、『イナリと一緒じゃなきゃ行かない”い”い”い”』って騒いでたけどよ、あたしが『てやんでい!このイナリ様の相棒なら、一週間ぐらいどっしり構えて出張くらいやり遂げて見せろってんだ!ほら、そん代わり、一週間分甘やかしてやっからよ、こっち来な』というわけで、朝まで熱い風紀チェックってなもんよ!まあ、メジロの連中が出張に使うホテルにひと仕込みやるって言うんで、それに乗らせてもらうことにしたから、出張中もダンナと居られるけどな!今だぜ!バンブー!」
「押忍ッ!これがメジロ家の人たちの計画書っス。学園が借りる予定の部屋に、それぞれウマ娘一人分予約を増やす計画っス。これで合法的にトレーナーさんの部屋に宿泊できるっス。それと、これは鋼の意志100個セットっス」
「でも、お金がかかるんじゃないですか?」
「メジロ割りで3000円っス」
「の、乗ります!」
「了解っス!アルダンに伝えておくっス!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
58 :
あなた
2023/08/15 09:40:59
ID:MMDr8F3vRk
――――――――――――――――――――
六日後
「はあ、今日も疲れたなあ」
「おかえりなさい!トレーナーさん!」
「ああ、ただいまロブロイ。ホテルの部屋なのにただいまっていうのも、変だけどさ」
「私は、嬉しいです。まるでトレーナーさんと一緒に、く、暮らしてるみたいで」
「……俺も嬉しいよ、毎日ロブロイと過ごせるなんて、本当に夢みたいだ」
「……トレーナーさん、こんな生活も今日で終わりですね」
「明日は学園に帰るだけだからな」
「少し、寂しくなりますね」
「そうだな、ロブロイのおかげで、この出張中はずっと楽しかったから」
59 :
ダンナ
2023/08/15 09:41:28
ID:MMDr8F3vRk
「……ずっと心に残るような物語を、今日は作りたいです」
「え?」
「六日間、何もせずに大変でしたよね、溜まっていますよね」
「い、いや、ロブロイが気にすることじゃ、うわっ力強っ」
「溜まりに溜まった情熱を向けられた英雄は、自らの責任を感じながら、それを受け入れて……」
「どんな物語だよ!?腰を足でロックされたっ!?」
「そして、魔獣めいて狂暴になった賢者は英雄を押し倒し……」
「どっちかというと、引き倒されてるんだけど」
「……嫌なら、抵抗すればやめますよ」
「……俺が君を拒めないのを、知っているだろう?」
「ええ、知っています」
60 :
マスター
2023/08/15 09:50:25
ID:MMDr8F3vRk
「イナリ先輩!」
「おう、どうしたバンブー?」
「ロブロイから話を聞いたっス!うまくいったみたいっス。得意げにガッツポーズを決めてました!」
「へへ、あの大人しそうなロブロイも、やる時はやるもんだな!」
「大人しそうな子ほど、熱い想いを抱えてるってわけっスかね!」
「そうだな!まあ、あたしのダンナに対する想いも負けちゃいねえがな!」
「押忍ッ!アタシのトレーナーさんへの想いも負けてないっスよ!」
「ふふ、私のトレーナー君に対する想いも負けてないとも」
「会長まで参戦してくるたあ、景気のいい話だぜ!」
「ここで風紀力最強が決まっちまうっスか!?」
「望むところだとも。皇帝の名において、さらに進化したルナちゃんプレイを聞かせてみせようじゃないか」
「おう!行くぜバンブー!」
「押忍ッ!風紀バトル、スタートっス!」
61 :
トレーナーさん
2023/08/15 09:52:52
ID:K2ETatZmC2
何が始まるんです?
62 :
マスター
2023/08/15 09:57:23
ID:pRuPwl1HA6
何って風紀バトルだよ
…風紀バトルって何だ?
63 :
アンタ
2023/08/15 10:16:53
ID:znzvsZY3Xs
どっちがより風紀乱してるか決めるバトルだろ
64 :
トレーナー君
2023/08/15 19:53:02
ID:ALWlZp2V0w
>>61
大惨事大戦や
65 :
相棒
2023/08/17 21:35:09
ID:G.esvrtfiQ
「トレーナーくーん、晩ごはん作ってくれよー」
「はいはい」
「トレーナー君ばかりカレーのお肉取ってずるいねえ、私にもよそって欲しいねえ」
「はいはい」
「トレーナーくーん、お風呂まで運んでくれよー」
「はいはい」
「シャンプーが目に入って痛いねえ、もっと優しく洗って欲しいねえ」
「はいはい」
「トレーナーくーん、ベッドまで運んでくれよー」
「はいはい」
「トレーナーくーん、一緒に寝……いや、なんでもないとも。明日も私のモルモットとして誠心誠意働いてくれたまえ」
「はいはい」
「待ちやがれい!」
「誰だい!?」
66 :
トレーナー
2023/08/17 21:49:51
ID:G.esvrtfiQ
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、風紀委員バンブーメモリーっス!」
「毎日こき使っているトレーナーが本当は好きだけど、プライドが邪魔してうまく誘えないウマ娘よ、聞くがいいぜ!この間、あたしは体調を崩しちまってなあ。布団に寝たきりになっちまったんでい。そん時、ダンナがあれこれ世話を焼いてくれたんだけどよ、あたしも何かしなきゃと思って、こう言ったんでい。『ダンナを召使いみてえにこき使うわけにゃいかねえぜ。掃除でも洗濯でも、なんでもいいからやらせてくんな』ってな。そしたらダンナが言ったんでい。『イナリが元気になるなら、召使いでも奴隷でもなんでもなるから、ちゃんと寝て元気になってくれ』ってな。いやー、その心意気にあたしは惚れ直しちまってなあ。元気になった後で、お礼代わりの熱い風紀チェックを一日中ってなもんよ!今だぜ!バンブー!」
「押忍ッ!タキオンさんが過去に発明した、256色に発光しながら無限に風紀チェックできる薬を、タキトレさんに注射したっス!これでもう、タキトレさんは風紀的バイオニックモンスターっス!それと、鋼の意志100個セットを渡しておくっス!返事は!?」
「フウ……キ……」
「よしっス!」
「そんじゃ、あたしたちはおさらばするぜ!」
「風紀を守って健全な学園生活を送るっス!」
67 :
貴方
2023/08/17 22:09:03
ID:G.esvrtfiQ
「と、トレーナー君?」
「……タキオン、イツモ、ゲンキ。オレ、ウレシイ」
「……ふぅン、そうかい。その薬品を投与されても、自我が残っているというわけか。もしかして、私の薬品に対する抗体ができたのかねえ。これは興味深い」
「タキオン、ネル。オレ、デテイク」
「ちょっと待ちたまえ」
「ウワッ、チカラ、ツヨイ」
「さっき、バンブー君が無限に風紀チェックできると言っていただろう?そのデータも取らないといけないじゃないか」
「オシタオサレタ、パワーデ、マケルナンテ」
「いくら薬品で強化したと言っても、ウマ娘に勝てるわけないだろう?さて、じっくりデータを取らせてもらうとしようか。今日は寝れると思わないことだねえ」
68 :
ダンナ
2023/08/17 22:14:53
ID:G.esvrtfiQ
―――――――――――――――――――――――――――――
「イナリ先輩!大変っス!」
「どうしたバンブー!?」
「タキオン先輩が、もう一週間も学園に来てないっス!」
「タキトレは何か知らないのかい?」
「そう思って、タキオン先輩が寝泊まりしているタキトレさんの家に行ったっス!インターホンを鳴らしたら、256色に発光したタキトレさんがドアの隙間から顔だけ出して、『タキオン、モンダイ、ナイ』と言ったっス!けど、ドアの向こうから獣のような息遣いが聞こえてきて、タキトレさんはすぐに引っ込んでしまったっス!」
「あのタキトレが問題ねえって言うなら、問題ないぜ!またひょっこりと、実験室に顔を出しに来るだろうよ!」
「押忍!今日も異常なしっス!」
69 :
トレーナー君
2023/08/17 22:53:18
ID:HKxWV2vwSs
も…モルモットォォォォ!!
70 :
トレーナーさま
2023/08/17 23:29:02
ID:sFWZyGsE3w
モルモットくんは言動こそ片言になったものの理性自体はしっかり持ってるし、発光するのは以前からだ
ただタキオンは何故か完堕ちしてしまったようだが・・・
71 :
貴様
2023/08/18 21:24:49
ID:OoMHq3e4as
「みんなー!ファル子の最後のライブに来てくれてありがとー!この10年間、ファンのみんなに愛されて、ファル子、とっても幸せでした!!!」
「うおおおおお!!!ファル子オオオオオ!!!」
「今までありがとうオオオオオオオオ!!!」
「本当に、みんなありがとう!私はこれから、ウマドルではなく、一人の女性として、生きていきます!!!」
「うおおおおお!!!ステージの天井からワイヤーで誰か降りて来たぞ!!!」
「あ、あれは、ファル子のマネージャーだ!!!」
「マネージャー!?」「トレセン学園時代、ファル子はダートレースで赤鬼と呼ばれていた。その赤鬼を鍛え上げ、ファル子を一躍スターダムに押し上げた名トレーナーにして、名マネージャーだ!」
「そのマネージャーがどうしてここに!?」
「ファンのみんな!今から、ファル子はマネージャーに告白します!」
「な、なんだって!?」「ついにやるのか!?」「‘*+*@!(やれ!ファル子!)」
「トレーナーさん、ファル子と結婚して下さい!!!」
「お、俺は、その、ただのマネージャーで……だから……」
「トレーナーさん……?」
「待ちやがれい!」
「だ、誰!?」
72 :
キミ
2023/08/18 21:50:15
ID:OoMHq3e4as
「てやんでい!あたしは粋な江戸っ子ウマ娘!イナリワンでい!」
「そしてアタシが、元トレセン学園の風紀委員、バンブーメモリーっス!」
「一世一代の告白が失敗に終わりそうなウマ娘よ!諦めるにゃ、まだ早いぜ!あたしもダンナと結婚する前は、このまま相棒の関係でいい、それが一番の幸せだと思っていたぜ。けどよ、ダンナがプロポーズしてくれた時に気が付いたんでい。あたしとダンナは、永遠の相棒で、決して切れねえ絆で結ばれてるってよ!ファル子!マネージャーとお前さんは、強い絆で結ばれた、永遠の相棒ってやつじゃねえのかい!?」
「……そうだよ。マネージャー、ううん、トレーナーと私は、この10年間。本当の意味で、一心同体だった!だから私、これからもトレーナーと一緒にいたい!トレーナーと楽しい日々を過ごしていきたい!」
「ファル子……」
「今だぜ!バンブー!」
73 :
トレぴ
2023/08/18 22:08:40
ID:OoMHq3e4as
「押忍ッ!ファルトレさん!アタシの旦那も、ファルトレさんと同じだったっス!たとえどんなに親密でも、担当ウマ娘と結ばれることは許されることなのかと、ずっと悩んでいたっス!でも、トレーナーさんはアタシと一緒にいることを選んでくれたっス!たとえ、周囲からなんと言われようとも、バンブーと一緒にいたいって言ってくれたっス!そして、分かったッス!本当の風紀とは、自分自身が正しいと思ったことを貫き通す。その意志だと!だからファルトレさん!自分の本当の想いをファル子に伝えて、風紀を守るっス!」
「ファル子、俺は……本当は、ファル子と一緒にいたい!ファル子と一緒に、生きていきたい!今まで何も出来なかった分、ファル子を抱きしめたい!」
「トレーナー!」
「ファル子!」
「こっちまで熱気が伝わってくるくらい、熱いハグっス!今っス!イナリ先輩!」
74 :
トレーナーちゃん
2023/08/18 22:19:58
ID:OoMHq3e4as
「おうよ!さあ皆の衆!これより始まるは、最高のウマドルと最高のマネージャーによる、最高の結婚式でい!さあ入った入った!!!」
「ウエディングケーキはそっちっス!神父さんはステージの中央にお願いするっス!」
「これは……?」
「驚いたかいファルトレ?ファル子が全部用意したんだぜ!ライブが終わって、あんたがプロポーズを受け入れたら、すぐに結婚式が始まるようによ!」
「で、でも、ファンがなんて言うか……」
「マネージャー!!!日和ってんじゃねええええええええ!!!」
「ファル子はあんたのことが好きなんだよ!!!分かったら受け入れやがれ!!!」
「&$$&#”’!!!%#$%&!!!(風紀チェックだ!風紀チェックしろ!!!)」
「み、みんな、ありがとう!ファル子、絶対に幸せになります!」
「よっしゃあ!祭りだ!祭りだ!景気よく行こうじゃねえか!」
「押忍ッ!披露宴の準備ができたっス!」
「そんじゃ、始めるとしようか!一世一代!驚天動地!100年あっても見られるか分からねえ、最高の結婚式。いざ、はじまりはじまりってな!!!」
75 :
トレーナー
2023/08/18 22:33:40
ID:OoMHq3e4as
――――――――――――――――――
「いやー、盛り上がったなあ、バンブー」
「押忍ッ。ファル子とファルトレさんが幸せそうで良かったっス」
「ファル子が引退するって聞いてよ、このタイミングしかねえと思って、色々仕込んでおいて良かったぜ」
「アタシたちのコンビも、本当に久しぶりに再結成したっスね」
「そうだな。……どうだい?これから、飲み直すってのは」
「いいっスね。この辺りなら、いい店を知ってるっスよ。積もる話をするには最高の、静かな店っス」
「さすがバンブーだぜ。今夜はとっくり話そうじゃねえか」
「押忍。うちの旦那と娘が、寝る時に抱き着いて離れない話でもするっス」
「ほう、だったらあたしは、どんなに仕事に遅れそうになっても、行ってきますのハグだけは絶対に欠かさないダンナと娘の話でもしようかねえ」
「へへ、楽しみっスね」
「そうだな。尽きぬ話を肴にうまい酒を呑む。今から楽しみで仕方ねえぜ」
76 :
お兄さま
2023/08/18 22:45:58
ID:nEvTnlVQzo
よっ…しゃぁぁぁぁあ!!
ついにファル子を救ったんや!
ハッピーエンドや!(エンドやないかもしれんけど)
77 :
キミ
2023/08/19 10:04:24
ID:oOHZUhe6.o
風紀委員がまるでアナーキストだよ
78 :
お姉ちゃん
2023/08/19 12:08:36
ID:2mu04p/8EI
異星人まで風紀チェック知ってる…
79 :
トレぴっぴ
2023/08/19 12:16:39
ID:gVmkZqBHHw
うまぴょい(動詞)
一心同体(動詞)
風紀チェック(動詞)
80 :
トレーナーさん
2023/08/19 12:22:56
ID:eVd2i6Akoc
地球が消滅してもこのブライダル配信データだけは宇宙空間を飛び回ることになるんだな
81 :
相棒
2023/08/19 12:28:50
ID:Iee.CPKn4c
10年後も風紀委員なのか
82 :
お姉ちゃん
2023/08/19 18:34:21
ID:wi4zUoF2s6
この二人ですら引退まで待たないといけなかったファル子のウマドル根性よ
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