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安価で決める自由なスポ根・続
1 :
トレーナー君
2024/08/24 22:22:10
ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000
・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
101 :
お姉さま
2024/10/07 22:21:03
ID:IUg1CNqjzI
「始まるぞ」
ジャパンカップを前にして、参戦するフランスのウマ娘がインタビューを受けるらしい。
スカーレットとルビーと一緒にその様子を中継で見る。
『日本にはティアラ路線というものがあるらしいですね』
通訳がそのウマ娘の言葉を日本語に直して届ける。
『そして、そのティアラ路線で結果を残したクラシック級のウマ娘が参戦すると聞きました』
「スカーレットの事だな」
フランスのウマ娘にもティアラ路線の事は知られているようだ。
ダイワスカーレットとカワカミプリンセスも相手としてきちんと認識されているという事だ。
『正々堂々戦い、そして私が勝ちます』
大胆な勝利宣言に会場の記者達が沸いた。
今年の凱旋門賞で二着となったその実力は本物。
あとは日本のバ場が合うかどうかだが。
『日本での調整期間は十分に取りました。私が負ける要素はありません』
その後も自信満々な回答が続いた。
「トレーナー。トレーニングするわよ」
「私もお手伝いいたします」
スカーレットは立ち上がった。
ルビーも協力してくれるらしい。
「ああ!」
今度こそはスカーレットを勝たせてみせる。
フランスのウマ娘の名前は
>>102
(オリジナル・九文字以内)
102 :
アナタ
2024/10/07 22:22:38
ID:u3phH/LKW2
ハゲ
103 :
トレ公
2024/10/07 22:23:00
ID:uY0QQ3ZhTw
レベルドソレイル(lever du soleil)意味=日の出
104 :
相棒
2024/10/08 22:20:48
ID:Iq58m6X70g
>>102
は名前として合わないため、今回は
>>103
を採用させていただきます
105 :
貴様
2024/10/08 22:20:50
ID:Iq58m6X70g
「相手は凱旋門賞で二着になった強者、レベルドソレイルだ。簡単には勝てないぞ」
「でも、可能性はゼロじゃない。むしろ、その方が燃えるわ!」
スカーレットが持つ強い闘争心。
それは一番を求める心。
一番になるための努力なら惜しみなく出来るのが強みだ。
「本番を想定したトレーニングをやろう」
「トレーナーさーん、来ましたよ〜」
スカイが遅れて合流した。
「2400mの前半はスカイ、後半はルビーに走ってもらう。リレーみたいな感じだな」
得意な部分だけを合わせ、擬似的に強者を作り出す。
レベルドソレイルが最強クラスであるという想定でトレーニングをする。
「タッチ!」
前半に全力で逃げて差を広げたスカイ。
後半のルビーにバトンタッチする。
「はぁぁぁぁっ!」
スカーレットは食らいつく。
ただでさえスタミナを使う2400mのレースを、超ハイペースで走る。
しかし、ここから戦うのはルビーの末脚。
「ルビー!遠慮せず全力で飛ばせ!スカーレット!絶対に4バ身以上離されるな!」
こうして、ジャパンカップ直前にハードなトレーニングを行った。
「効果はあるはずだ。後は成果だな」
レベルドソレイルの作戦は
>>106
(逃げ・先行・差し・追込のいずれか)
106 :
お姉さま
2024/10/08 22:21:16
ID:yPWrXE76GA
逃げ
107 :
トレーナー
2024/10/09 22:22:03
ID:Gj4w7MlvYY
今日はお休み
明日は二回更新します
108 :
トレーナーさま
2024/10/10 09:14:41
ID:LjbNc7R.wQ
「曇ってるけど降らないらしいですよ〜」
スカイがスマホで天気予報を見て言った。
今日はジャパンカップ当日。
東京レース場の芝は良バ場、気温はやや低め。
「スカーレット、気分はどうだ?」
「・・・すぅ、ふぅ。ちょっと落ち着かないかも」
レース前にテンションが上がるのは普通の事だが、あえて言ったという事はいつもとは少し違うのかもしれない。
「秋華賞で・・・トリプルティアラを逃したわ。ルビーさんの分まで頑張りたかった。でも全力を出し切れなかった。それが本当に悔しかった」
トリプルティアラはルビーの最初の目標。
本当は達成したかったはずだし、二冠を達成したスカーレットはその夢を引き継ぎたいとも思っていた。
「今度こそは絶対に勝ちたい。秋華賞の代わりにはならないけど、目の前のレースは全部一番になりたいのよ」
「スカーレットさん・・・」
「悔しさを乗り越えるなら、やっぱり勝つしか無い。今日勝って乗り越えよう!」
シンプルな結論。
勝てば気持ち良い。
スカーレットの闘争心の根底にはこれがある。
「ええ!」
強敵達とのレースを前に気合いを入れる事が出来た。
ダイワスカーレットの作戦は
>>109
(逃げまたは先行)
109 :
アンタ
2024/10/10 09:21:17
ID:LKyeqL8lAs
先行
110 :
トレーナーちゃん
2024/10/10 22:13:08
ID:LjbNc7R.wQ
「レベルドソレイルは今回も逃げるはずだ。ハイペースな逃げで後ろのスタミナを削るのが彼女の必勝パターンだからな」
フランスの大きなレースもそのようにして制した実績がある。
今回も同じ作戦で来る可能性が高い。
「アタシはいつも通り走るけど、それで良い?」
「ああ、それが良いと思う」
スカーレットはいつも先行策を採っている。
三番手から五番手くらいをキープし、最後に抜け出す王道の走り。
「相手のペースに惑わされないように、レベルドソレイルから少し距離を取ろう。いつもより後ろから仕掛ける事になるかもしれないけど、スタミナの浪費よりはずっと良い」
「分かったわ」
スピードを上げるトレーニングのおかげで、ラストスパートでの競り合いにも強くなった。
今のスカーレットなら多少後ろからのスパートでも間に合う。
「それじゃあ、行ってくるわね」
スカーレットを見送る。
少し先にはカワカミプリンセスの後ろ姿も見える。
「全力で一番を獲ってこい!」
レース序盤のダイワスカーレットの位置は
>>111
(3〜5番手)
111 :
キミ
2024/10/10 22:13:30
ID:uNwbT3Bq4s
4
112 :
大将
2024/10/11 21:49:58
ID:y03MBZaeUc
「世界のウマ娘が日本に集い走るこのジャパンカップ!世界の広さを見せつけるのか!日本の意地を守り抜くのか!その結末は決して見逃せない!」
ウマ娘達がゲートに入っていく。
最後にゲートインしたのはレベルドソレイルだ。
ゲートの中が嫌いで、少しでもその時間を短くしたいらしい。
逃げが得意なのも踏まえると、意外とせっかちな性格なのかもしれない。
「今・・・スタートを切りました!揃ったスタート。4番レベルドソレイル、先頭に立ちました。その後ろには8番。少し離れて1番、外には二番人気の13番ダイワスカーレット」
今日のスカーレットは二番人気。
カワカミプリンセスと人気を分けてしまったため、一番人気をレベルドソレイルに譲ってしまっている。
「スカーレットは四番手。作戦通り、先頭から距離を取っているな」
「カワカミは真ん中くらいですかね」
序盤からレベルドソレイルがレースを引っ張り、ペースは速い。
位置取りはスタミナ消費量に直結する。
最初に良いポジションを得ておかないと最後に痛い目を見てしまうだろう。
「さぁウマ娘達がコーナーに入ります。先頭は依然としてレベルドソレイル。日本のバ場に翻弄される様子は全くありません。フランスで培ったパワフルな逃げを見せています」
流石の実力だが、パワフルさならスカーレットも負けていない。
隣のウマ娘と競り合う走り方もきちんと実行出来ている。
ここまでのスカーレットの走りは完璧。
問題は、相手の走り。
「ここからどう動くんだ」
レベルドソレイルによる展開の変化は
>>113
(ペースアップまたはペースダウン)
113 :
貴方
2024/10/11 21:59:35
ID:iiR4hhCyEI
ペースダウン
114 :
マスター
2024/10/12 22:15:28
ID:yAWjLm4wsM
レース中盤、向正面の直線の途中。
コーナーに入る手前で動きがあった。
「なっ」
レベルドソレイルが徐々にスピードを落としている。
「どうしたんだ?まさか怪我じゃないよな」
周りの観客がざわつく。
スカーレットのオークスの時は、故障により途中でリタイアしたウマ娘がいた。
ハイペースな逃げは身体への負担が大きい。
一番人気のリタイアが心配された。
「これも戦術のようですね」
「そうですね〜。相手を揺さぶる逃げはセイちゃんの専売特許なんですけど」
ルビーの考えにスカイも同意した。
「周りのペースを狂わせるのが目的か」
ペースの変化はリズムの変化。
無意識の内にスピードやスタミナ、仕掛けるタイミングに誤差が生まれてしまう。
「スカーレットなら多分大丈夫ですよ」
スカイが言った。
「私とずっと走ってきたんですから」
一着になったウマ娘は
>>115
(ダイワスカーレット・カワカミプリンセス・レベルドソレイルの中から一人)
115 :
貴様
2024/10/12 22:16:01
ID:.CbFJLo7j.
ダイワスカーレット
116 :
大将
2024/10/13 22:45:50
ID:4uieDyQ8aM
スカーレットは先頭のレベルドソレイルから少し距離を取っていたため、ペースダウンした事をきちんと認識出来ていた。
いつの間にかリズムが狂わされているのと、変化に気付いているのでは明らかに差がある。
競り合いに集中しつつも、スカーレットの視野は狭まっていない。
ペースの変化で相手を翻弄するスカイと何度も走ってきた成果が出ている。
「第三コーナーカーブ。カワカミプリンセス!早めに仕掛けた!」
「りゃあああああああああっ!」
一気に四人を追い抜き、スカーレットの後ろまで上がってきた。
カワカミプリンセスの末脚は脅威。
このタイミングからゴールまでその末脚で走られてしまうと太刀打ち出来なくなる。
「スカーレット、抜かれるなよ」
とにかく、カワカミプリンセスより前を走らなくては勝機は無い。
早く仕掛けなければ間に合わない。
「今!」
スカーレットが前に出た。
内の1番を抜き、インコースに入る。
先頭までは約4バ身。
しかし、スカーレットとほぼ同時にレベルドソレイルもスピードを上げた。
余力は十分残っているらしい。
『フランスのウマ娘の力、見せてあげましょう!』
スカーレットとレベルドソレイルの差が縮まらない。
カワカミプリンセスとスカーレットの差は徐々に狭まってきている。
「まだ!ここからぁっ!」
スカーレットは根性でスピードを上げる。
最終コーナーを抜け、直線に入った。
117 :
トレーナー君
2024/10/13 22:46:07
ID:4uieDyQ8aM
レベルドソレイルを抜くため、やや外に出る。
カワカミプリンセスはさらにその外から先頭を狙う。
「はぁぁぁぁぁっ!」
「たぁぁぁぁぁぁっ!」
『はっ!』
三人がついに並んだ。
残り200m。
「行けぇぇぇぇぇぇぇっ!スカーレットォォォォォォッ!」
ゴールはほぼ同時。
着差はほんの僅か。
それでも。)
「ダイワスカーレット!ダイワスカーレット一着!」
二着になったウマ娘は
>>118
(カワカミプリンセスまたはレベルドソレイル)
118 :
トレーナーさん
2024/10/13 22:46:30
ID:JXVipxHmks
レベルドソレイル
119 :
貴方
2024/10/14 22:18:00
ID:4N/4oFnJkM
壮絶な競り合いを制したのはダイワスカーレット。
正直、誰が勝ってもおかしくなかった。
「やった!やったな!」
スカーレットの元へ駆け寄る。
「トレーナー!」
「最高の走りだった!よく頑張った!」
しばらく喜びを分かち合う。
「写真判定の結果、二着はレベルドソレイル、三着がカワカミプリンセスとなりました」
そのアナウンスを聞いても、レベルドソレイルとカワカミプリンセスの悔しそうな表情は変わらなかった。
一着でなければ、二着でも三着でも同じだと考えているのだろうか。
『日本のウマ娘は強いですね。私もまだまだでした』
フランス語でレベルドソレイルが話しかけてきた。
スカーレットは言葉の意味が分からず、愛想笑いを浮かべた。
「はしる、ありがとう。また、はしる」
レベルドソレイルがたどたどしい日本語でそう言った。
差し出された手を、スカーレットは握った。
「ええ!次もアタシが勝ちますから!」
続いて、カワカミプリンセスもやってきた。
「また負けてしまいましたわね。姫への道は険しいですわ・・・」
「君も良い走りだったよ。本当にギリギリだった」
外を回った分のロスがゴールに影響してしまったが、もし少しでもレース展開が違えば差し切られていただろう。
「カワカミ先輩と何度走ってもすごく速いです。もっと完璧に勝てるようにアタシ、頑張ります!」
「ばっちこい!ですわ!」
こうして、世界のウマ娘を交えた大舞台、ジャパンカップは幕を閉じた。
ダイワスカーレットの次の目標レースは
>>120
(シニア級3月〜6月に行われる芝のマイルまたは中距離GI)
120 :
貴方
2024/10/14 22:21:01
ID:xwwoe0JJ0s
大阪杯
121 :
アナタ
2024/10/15 21:46:14
ID:P2.vcVETG2
「ここで今輝きたい いつでも頑張る君から変わってくよ」
ウイニングライブでのスカーレットのパフォーマンスは素晴らしいものだった。
グランドライブの告知ライブに参加しているおかげもあるだろう。
「あ、レベルドソレイルさんは口パクですね」
隣のスカイが言った。
確かに日本語の歌詞は難しいので仕方ないだろう。
むしろダンスが完璧である事を褒め讃えたい。
「お疲れ様。良いパフォーマンスだったよ」
「ふふん!たくさん練習したんだから当然よ!」
スカーレットは何に対しても自信満々。
その自信は並大抵でない努力が根拠になっている。
「しっかり休んでくれ」
翌日、スカーレットは休養。
トレーナー室で今後の予定について考える。
「スカーレットは中距離が得意みたいだな。もしかしたら、もう少し距離を伸ばせるかもしれない」
「有馬記念も視野に入るという事ですね」
ルビーと二人で様々なプランについて考える。
「次のレースはどうしよう。今年の有馬記念は流石に負担が大きいか」
「中距離レースであれば、大阪杯や宝塚記念。マイルレースであればヴィクトリアマイルや安田記念が候補に上がるかと」
流石にGI最長の天皇賞・春にいきなり挑むのは無謀だ。
やはり慣れた中距離のレースで力をつけさせたい。
「時期的にも大阪杯が良いかもな」
「スカーレットさんに提案してみましょう」
スカーレットには明日伝える事にしよう。
ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは
>>122
(自由な形式)
122 :
キミ
2024/10/15 21:48:15
ID:uffjC.kNOc
座禅
123 :
お兄さま
2024/10/16 22:17:56
ID:Ya1EiGw4U6
「スカーレット、次の目標は大阪杯でどうだ?」
大阪杯、芝2000m右回り。
春に阪神レース場で行われるGIだ。
「良いわよ。アンタが考えたのなら異論は無いわ」
「それなら良かった。まぁ、ルビーにも一緒に考えてもらったんだけどな」
マイルの先生としての出番は最近無いが、依然としてチームの先輩で仲間だ。
スカーレットのために献身的なサポートをしてくれるのは非常にありがたい。
「それじゃあ今日のトレーニングを始めようか」
スカイが立ち上がり伸びをする。
「今日は座禅で精神を鍛えよう。集中力を高められるぞ」
以前ルビーと瞑想をした事があったが、今回もそれに近い事をする。
座布団を畳み、足を組んで座る。
その上に手を組んで置く。
姿勢を正し、精神を落ち着ける。
ルビーは普段から落ち着いているのであまり変化が分からない。
スカイは明らかに眠そうだ。
スカーレットは綺麗な姿勢だが、深く考え事をしているように見える。
「もっと気楽に。呼吸に集中して」
「・・・はぁ、ふぅ」
しばらくすると、スカイが完全に寝てしまったので休憩を入れた。
「ふぁ〜まだ寝足りないですよ〜」
「寝る時間じゃないんだけどな」
「スカーレットさん」
スカーレットがなかなか動かない。
まさかスカーレットも寝てしまったのだろうか。
「寝て・・・ないな」
スカーレットはかなり集中しているようだ。
やや極端だが、集中しようと思えば出来るようだ。
スカーレットの新たな長所について知る事が出来た。
ダイワスカーレットと出かける場所は
>>124
124 :
あなた
2024/10/16 22:18:45
ID:qkGqC/faxQ
寺
125 :
相棒
2024/10/17 22:10:13
ID:IvCFnpQgRQ
座禅のトレーニングで、スカーレットの集中が非常に深い事に気がついた。
ここまで深く集中する機会はなかなか無かったので、これをきっかけに伸ばしてみたい。
「という訳でお寺に来た」
「という訳で、じゃないわよ。結構遠かったわよ?」
「ごめん、座禅体験が出来るお寺が近くに無くて」
一日座禅体験が出来る寺までバスを乗り継いで来ていた。
トレーナーと言えども座禅については素人。
プロに見てもらえばスカーレットの集中についてより詳しく知る事が出来るかもしれない。
ついでに自分も体験してみる。
「それでは、始めますぞ」
形式は昨日やったのとほぼ同じ。
ただ、静かな空間なのもあり緊張感がある。
隣のスカーレットは全く動いていないようだ。
呼吸に集中し、精神を統一する。
「そこまで」
「ふぅ。ありがとうございました」
体験時間が終わった。
「スカーレット、終わったぞ。おーい」
呼びかけても反応は無い。
精神のかなり奥の方にまで潜っているようだ。
「ふむ、なかなかに深いですな」
「これをレースに活かせませんか?」
集中力はレースでも必ず役に立つ。
ここで新たな強さのヒントを得たい。
「レースにはあまり詳しくありませぬが、精神の集中は一点のみを見る事に長けております。逆に、いくつもの事を同時に見る事には向いておりませぬ」
「なるほど」
住職の言葉にはヒントがあった。
一点に集中。
スカーレットの走りにも取り入れてみたい。
「ありがとうございました!」
「またいつでも来なされ」
寺での座禅体験で思わぬ収穫を得られたのだった。
ダイワスカーレットのトレーニングを手伝うウマ娘は
>>126
(ダイイチルビー・セイウンスカイは不可・一人)
126 :
貴様
2024/10/17 22:11:31
ID:YFFPHpKrmE
メジロマックイーン
127 :
あなた
2024/10/18 22:13:33
ID:VcfnFWsuyw
スカーレットの集中力を活かした走りについて、色々と試してみた。
「うーん、ただ見づらいだけね」
「そうか・・・」
ゴーグルを付けて走ってもらったが、物理的に視野を狭くしても意味は無かった。
他にも、常に大阪の事を考えながら走ってもらったり、耳栓を付けてみたりしたが新しい走りには繋がらなかった。
「一体何をしていますの?」
半分呆れたように話しかけてきたのは、メジロマックイーン。
名門メジロ家のウマ娘だ。
「あ、マックイーンさん。今、新しい走りの研究中なの」
「だけどあんまり上手くいってなくて・・・」
もちろん現状の走りでもスカーレットは強い。
だが、スカーレットの能力を最大限引き出せるようになればさらなる高みに到れるかもしれない。
「そうでしたか。私で良ければお手伝いしますわ」
「えっ、良いの?」
「ええ。スカーレットさんには日頃からお世話になっておりますので」
いつも人助けをしているスカーレットのおかげで、メジロマックイーンにトレーニングを手伝ってもらえる事になった。
「まずは何をいたしますの?」
メジロマックイーンと一緒に行うトレーニングは
>>128
(座禅は不可)
128 :
使い魔
2024/10/18 22:13:59
ID:/58vF3NYrE
並走
129 :
トレピッピ
2024/10/19 22:21:50
ID:XdhNyhPYCM
「とりあえず並走だな。誰かと走るのはやっぱりシンプルに力になる」
「そうね。アタシもそれが良いと思うわ」
二人が位置につく。
「スタート!」
最初に前に出たのはメジロマックイーン。
スカーレットは外から追いすがる。
「抜かせませんわ!」
スピードが上がった。
追い抜けないままだと、外を回る分スタミナを多く消費してしまう。
「メジロマックイーンの武器はスタミナ。このままスタミナ勝負を続けるのはまずいな」
中盤、直線に入ったタイミングでスカーレットがやや強引に先頭を奪った。
「ふっ!」
「よし、良いぞ」
今度はスカーレットがメジロマックイーンを引き離そうとする。
「後ろからマックイーンさんの足音」
スカーレットの耳が動いた。
それと同時にスピードが上がる。
様子を見るに、無意識に加速しているようだ。
「今までに無いパターンだな」
フォームは崩れていないし、無理をしているようにも見えない。
「もしかしてこれが・・・?」
ダイワスカーレットとメジロマックイーンと食べるスイーツは
>>130
130 :
大将
2024/10/19 22:22:13
ID:I4F9XfEX/c
パンナコッタ
131 :
貴様
2024/10/20 22:20:03
ID:vkSjMXD9Rk
「スカーレット、今どんな事を考えながら走った?」
並走終わり、スカーレットに確認してみる。
「何って・・・いつスパートするかとか、ペースをどうするかとか。あ、そう言えば今日はマックイーンさんの足音がよく聞こえたかも」
座禅などで集中力が伸び、感覚が研ぎ澄まされたのかもしれない。
それが走力の向上に繋がったようだ。
「次はその感覚を意識して走ってくれ」
その後、何度か並走をして感覚を覚えてもらった。
「今日はこの辺りで終わっておこう。何か食べていくか?」
たくさん走ったので、栄養補給をしておいた方が良いだろう。
「それならマックイーンさん、カフェテリアのパンナコッタが新しくなったらしいし食べない?」
「・・・そこまでおっしゃるのなら仕方ありませんわね!」
カフェテリアのパンナコッタを三人で食べる事にした。
「甘くて口当たりも良いですわね。以前よりクリーミーさが増した気がしますわ」
「よくここでスイーツを食べるのか?」
「い、いい、いえ!本当にたまに!たまにですのよ!」
何故か慌てていたが、そこまで変な質問だっただろうか。
とは言え、パンナコッタ自体は喜んでくれていたようなので特に追及はしなかった。
「マックイーンさんのおかげで新しい走りのヒントが掴めそうだわ。ありがとう」
「お役に立てたのなら何よりです」
ダイワスカーレットの新しい走りが完成するのにかかる期間は
>>132
(1〜10日)
132 :
ダンナ
2024/10/20 22:20:30
ID:PAEiJxb1EQ
7日(1週間)
133 :
お前
2024/10/21 22:09:02
ID:pssyhOf5Wo
次第に具体的になっていくスカーレットの新たな走り。
メジロマックイーンが毎日併走相手になってくれるのも非常にありがたかった。
「コーヒーの程よい苦味がクリームとよく合いますわね」
コーヒーゼリー。
「やはり秋と言えば栗ですわね!」
モンブラン。
「中までクリームたっぷりですわ」
シュークリーム。
「サクサクの生地と大きなフルーツの食感が楽しいですわ」
フルーツタルト。
「イチゴ!」
ショートケーキ。
「ふふ、パフェは格別ですわね」
パフェ。
一週間毎日、メジロマックイーンにスイーツでお礼をした。
「おかげで新しい走りが完成したよ。ありがとう」
「でも、良かったの?毎日こんな高カロリーのスイーツばっかり」
「並走で消費しておりますので問題ありません」
トレーナーとして、ウマ娘に乱れた食生活をさせられない。
しかし、美味しそうに食べるメジロマックイーンを見ると食べさせたくなってしまった。
「新たな走りでの勝利、期待していますわ」
「ええ!絶対に勝つわ!」
一週間かけて完成させた新たな走り。
大阪杯までに実戦に近い環境で試しておきたい。
「模擬レースに出走登録しておいた。芝2000m右回りだから大阪杯の予行練習だと思って挑もう」
「模擬レースだろうと、全力で走って勝つわよ!」
模擬レースでのダイワスカーレットの枠順は
>>134
(1〜12番)
134 :
貴様
2024/10/21 22:09:45
ID:pYZOtD86a.
5番
135 :
アナタ
2024/10/22 22:12:47
ID:XpfVGlcstY
模擬レース当日。
よく晴れているが、涼しくて過ごしやすい。
「スカーレット、調子はどう?」
スカイが尋ねる。
「もちろん最高です!スカイさん!ルビーさん!アタシが勝つところ、しっかり見ていて下さい!」
「うん、ちゃーんと見るよ」
「健闘を祈っております」
スカイとルビーには、完成後のスカーレットの新しい走りを見せられていない。
見ればきっと驚くだろう。
「スカーレット、勝ってこい!」
「ええ!」
模擬レースの出走者は12人。
スカーレットは5番でのスタートとなる。
「さぁ今一斉にスタート!揃ったスタートです。先頭は5番ダイワスカーレット。1バ身離れて3番、1番もその外にいます」
スカーレットの新たな走りは逃げ。
これまでほとんど先行策で走ってきたが、今回は積極的に先頭を狙う。
「まずは作戦通りだな」
スカーレットはすぐ後ろのウマ娘の気配を感じ取っている。
追い抜こうと加速しようとした瞬間、スカーレットも加速する。
こうすれば理論上先頭を奪われる事は無い。
後ろのウマ娘の気配に集中し、ペースを変化させる。
言うなれば、前後で競り合っている状態だ。
競り合いが得意なスカーレットの、新たな競り合いの形。
「ぬ、抜けないっ!」
後ろのウマ娘は抜こうとしては失敗する繰り返しにより、スタミナをかなり使ってしまっている。
逆にスカーレットは、余計な思考をせず気配察知に集中しているためスタミナを浪費していない。
思考はスタミナを削るのだ。
「このまま最後まで先頭で!」
一着と二着のウマ娘の着差は
>>136
(2バ身〜5バ身)
136 :
トレーナー君
2024/10/22 22:13:30
ID:kMkqsQDNBA
2バ身
137 :
使い魔
2024/10/23 22:07:34
ID:OXiVzH.1tg
「5番ダイワスカーレット!先頭のまま最終コーナーに突入!」
後ろのウマ娘にだけ気を配り、絶対に先頭を奪われないようにする。
最初から最後まで先頭をキープすれば負けないはずだ。
「良いぞスカーレット!最後まで粘れーっ!」
もちろん、ベースとなる身体能力が無ければこの作戦は成立しない。
最高速度、持久力、加速力、そして根性。
全てを併せ持つスカーレットだからこそ出来る作戦だ。
「はぁぁぁぁっ!」
「くっ」
「たぁぁっ!」
大差は無いが、スカーレットは先頭のまま。
ハナ差でも10バ身差でも勝ちは勝ちだ。
こだわるのは勝利だけ。
「ダイワスカーレット!ダイワスカーレット一着!着差以上の強さを見せての圧勝です!」
2バ身差での勝利。
思っていたよりギリギリの勝利でなかったのは、嬉しい誤算と言える。
「ふふんっ!アタシが一番!」
スカーレットは新たな走りで模擬レースを見事に勝利。
「お見事ですわ」
メジロマックイーンもその勝利を見守ってくれていたようだ。
「これなら大阪杯も勝てる。絶対に勝たせる」
クリスマスパーティーに参加するウマ娘は
>>138
(登場済みのウマ娘・3人まで)
138 :
お姉さま
2024/10/23 22:20:48
ID:bGWWBc/aP2
コパノリッキー マチカネタンホイザ カワカミプリンセス
139 :
使い魔
2024/10/24 22:19:32
ID:Fx1qlRbFyM
季節はあっという間に巡り、クリスマスイブ。
ついこの間まで夏だったようにさえ感じる。
時間の流れが速いのは日々が充実しているからだろうか。
「ほっほー!チキンだチキンだー!」
チーム<アルタイル>主催のクリスマスパーティー。
まずはマチカネタンホイザとそのトレーナーが来てくれた。
「うんうん、アドバイス通りだね」
飾り付けを手伝ってくれたのはコパノリッキーとそのトレーナー。
風水の知識を活かし、トレーナー室をパワースポットのようにしてくれた。
「本日はお招き下さりありがとうございます!」
カワカミプリンセスとそのトレーナー。
カワカミプリンセスはスカーレットのライバルと言うのにふさわしいウマ娘。
何度も死闘を繰り広げてきたが、二人の仲は良い。
「お待たせー」
スカーレットがにんじんハンバーグをいくつも持って入ってきた。
ルビーと一緒に料理を用意してくれているのだ。
「それじゃあ、始めようか」
借りてきた大きなテーブルを囲み、合掌する。
「いただきます!」
パーティーでプレイするゲームは
>>140
(複数人で遊べるアナログゲーム)
140 :
トレーナー君
2024/10/24 22:20:00
ID:PH1g3BwW1A
ウノ
141 :
お前
2024/10/25 22:24:51
ID:ivTkHmwmto
料理はまさしく絶品。
流石はルビーとスカーレットだ。
「これ!持ってきたんです!良ければやりませんか?」
マチカネタンホイザが持ってきたのはカードゲーム。
複数人でワイワイ遊べる定番のゲームだ。
「良いですね〜。セイちゃんの実力を見せちゃおっかな〜」
スカイの本領を発揮出来る頭脳戦。
流石に10人では手札が少なくなり過ぎるので、5人ずつで分かれて対戦する事にした。
こちらのグループにはセイウンスカイ、カワカミプリンセス、マチカネタンホイザ、コパノリッキー。
「ラッキーセブンの7!」
コパノリッキーの次はカワカミプリンセスの番。
「ドロー4ですわ!」
「ふっふっふー!私もドロー4を持っているんです!ていっ!」
マチカネタンホイザがペナルティを受け流す。
これでスカイは8枚カードを引かなければならない。
「ま、私も持ってるんですけどね」
「なっ!?」
スカイが持っていたので、12枚引かされる事になった。
「ふぅ、やっと上がれた〜!」
コパノリッキーの手札が無くなった。
12枚ドローが響き、最後の一騎討ちに負けてしまった。
「俺の負けかー」
「じゃ、罰ゲーム何にします?」
「ものまねとかどうでしょう!」
何故か罰ゲームをさせられる事になってしまった。
マチカネタンホイザの提案で罰ゲームはものまねになった。
「じゃ、じゃあ行くぞ。・・・ふふん!アタシが一番!」
スカーレットの真似をしてみた。
その瞬間、あれだけ盛り上がっていた空間が一気に静かになった。
「・・・一応聞いておいてあげるけど、それ誰の真似?」
別のグループにいたスカーレットが微笑みながら重圧を放っていた。
「す、すみませんでした」
クリスマス当日にやる事は
>>142
142 :
ダンナ
2024/10/25 22:25:25
ID:RMPCHIuKv.
イルミネーションを観に行く
143 :
あなた
2024/10/26 22:10:03
ID:Wi5yEqzQYM
パーティーは早めに始め、早めに切り上げた。
楽しみはクリスマス当日にもたくさんある。
無理をして夜更かしする必要は無い。
「お休みなさい、トレーナーさん」
「また明日ね」
「ああ、また明日。お休み」
ルビーとスカーレットを見送る。
参加してくれたコパノリッキー、マチカネタンホイザ、カワカミプリンセスもトレーナーと一緒に帰っていった。
「全員栗東寮なのにバラバラで帰ったのか」
疑問に思いつつも、トレーナー室に戻る。
「すぅ」
スカイがソファで横になっていた。
完全に寝落ちしてしまっているらしい。
いつも寝ているだろう時間よりも早いはずだが、疲れているからかもしれない。
「仕方ない。寮まで運んでいくか」
今日参加したウマ娘の中でスカイだけが美浦寮所属。
ルビーからは、しばらくして目覚めなければ送っていってあげてほしいと言われている。
「おーい、スカイー。寝てるのかー?」
反応が無いので、やはり寝ているらしい。
背負おうと思ったが、起こしてしまいそうだったので抱き抱える事にした。
「明日はどこに行こうか。クリスマスっぽい場所が良いかな」
独り言と分かっているが、つい口に出して考えてしまう。
「そうだ、イルミネーション。前にスカーレットと見に行って綺麗だったし、クリスマスにもぴったりだ」
イルミネーションを開催している場所を調べておこう。
そうこうしている内に美浦寮に到着した。
寮長ヒシアマゾンにスカイを託す。
「すまないね。疲れちまったのかな」
ヒシアマゾンに抱き抱えられるスカイの息が荒くなる。
「・・・起きてたんだろ?」
「と、とんでもなかったです」
イルミネーションが開催されるレース場は
>>144
(東京・中山・大井・船橋のいずれか)
144 :
トレぴ
2024/10/26 22:10:44
ID:fJ9jnhPh2.
大井
145 :
アナタ
2024/10/27 22:48:33
ID:cVLnop02Rw
クリスマス当日、午前中はダイタクヘリオス達のパーティーに参加した。
自分達が主催した昨日のパーティーの何十倍も規模が大きかった。
「お嬢〜!ウチもお嬢んとこのパーティー参加したかった〜!」
「昨日の夜からオールでやってたもんね・・・」
もしやこのパーティーを今夜まで、つまり24時間ぶっ続けでやるつもりなのかもしれない。
「では、私共は失礼致します」
今夜は大井レース場にイルミネーションを見に行く予定。
あまり体力を使ってしまうのは良くない。
「わぉ、結構いっぱいありますね」
大井レース場に到着すると、入口辺りから既にイルミネーションが輝いていた。
「綺麗ですね」
「はい!」
ルビー、スカイ、スカーレットと四人でイルミネーションを見るのは初めて。
三人とも楽しんでくれているようだ。
「あれは・・・ウマ娘の形だな!」
走るウマ娘の形をしたイルミネーションがいくつも並んでいる。
「過去に東京大賞典で活躍したウマ娘のようです」
今年の東京大賞典は数日後。
来年は新たなウマ娘がここに連なる事になるだろう。
「コパノリッキーも出走するって言ってたな」
スカーレットの同期、コパノリッキーはダートが大得意。
東京大賞典でも結果を残すだろう。
「東京大賞典の前には有馬記念もあるわね」
有馬記念は明日。
こちらも要注目だ。
「こんな風にウマ娘を輝かせないとな」
イルミネーションを見て改めて決意した。
有馬記念当日の天候は
>>146
146 :
トレーナー君
2024/10/27 22:49:15
ID:hCmDoD5jp.
曇り
147 :
大将
2024/10/28 22:23:42
ID:Xb0d6LOrOg
「ルビー、大丈夫か?はぐれないようにな」
有馬記念は超満員。
小柄なルビーが人混みではぐれてしまわないように手を握る。
「こっちよ!」
少し先を行っていたスカーレットが手を振る。
「やっぱり皆あのウマ娘を見に来たんですね」
スカイが言う、あのウマ娘とは。
「おおおおおおおっ!」
登場と同時に大きな歓声が沸き起こる。
「堂々の一番人気!シンボリルドルフ!七冠ウマ娘が再び有馬記念を獲りに来た!」
しばらくレースから離れていたシンボリルドルフが満を持しての復帰。
圧倒的なオーラで、曇天にも関わらず彼女の周囲が明るく見えた。
「ルードルフ!ルードルフ!」
結果は圧勝。
強豪揃いの有馬記念をいとも容易く制してみせた。
八冠の偉業を成し遂げたシンボリルドルフの姿はまさしく皇帝だった。
「私を選んでくれたファンの期待に応えられたなら何よりだ。もし来年も選んでくれるのなら、再び期待に応えよう」
実質的な、来年の有馬記念の出走表明。
隣のスカーレットが身震いをした。
「・・・アタシ、来年の有馬記念に出るわ」
東京大賞典でのコパノリッキーの着順は
>>148
(1〜3着)
148 :
貴方
2024/10/28 22:23:50
ID:1/msPGpZZ6
3
149 :
トレぴっぴ
2024/10/29 22:20:18
ID:Wkej4gLIU2
「来年の有馬記念か。もちろん良いぞ。絶対にシンボリルドルフに勝とう!」
「ええ!正真正銘の一番になってみせるわ!」
現役最強クラスと言われるシンボリルドルフを倒さなければ本当の一番とは言えない。
スカーレットはもうすぐシニア級に上がる。
同じ土俵で戦う事になる。
「まずは着実に積み重ねていきましょう」
「あんまり遠くの目標だけ見てるとコケちゃうしね〜」
今から一年後の事ばかり考えていても仕方ない。
毎日を大切にしてトレーニングしていこう。
「10番コパノリッキー!粘っている!粘っているが!4番が抜け出した!15番も並んできた!しかし4番!4番が先頭でゴールイン!」
まずはレースを見て勉強する所から。
有馬記念から数日、イルミネーションも行われていた大井レース場にて東京大賞典を観戦した。
スカーレットの同期であるコパノリッキーは、惜しくも3着。
ダートGI4勝目は成し遂げられなかったものの、確かな強さを見せつけた。
「あとちょっとだったのに!」
スカーレットは悔しがる。
同じレースを走る事は無いものの、同期として共に頑張ってきたのだ。
「トレーナー!アタシ走ってくるわ!」
気持ちが引っ張られたのか、スカーレットは走り出してしまった。
ダイワスカーレットを追いかけるウマ娘は
>>150
(ダイイチルビーまたはセイウンスカイ)
150 :
アナタ
2024/10/29 22:21:00
ID:ZAnlMjexeI
ダイイチルビー
151 :
お兄ちゃん
2024/10/30 22:17:20
ID:ppXvzMDAi6
「ルビー、ちょっとついて行ってくれ」
「はい」
熱いレースを見て、走りたくなってしまったスカーレット。
闘争心、あるいは本能なので仕方ないが、周りが見えていないと危険だ。
心配だったのでルビーについて行ってもらう事にした。
「じゃあ私達はリッキーの方に行きません?」
スカイが提案する。
ルビーに、後で合流しようとメッセージを入れておき、コパノリッキーの元へ向かう。
「お疲れ〜」
「お疲れ様。良いレースだったな」
控え室でコパノリッキー達に会う。
「ありがとう・・・勝てたらもっと良かったんだけど」
「次は絶対に勝たせる!」
「・・・うん!」
トレーナーとの信頼関係はしっかりあるようだ。
深く落ち込んでいるようでもないので、しばらく話して退出した。
「スカーレットの方はどうなってるかな」
ダイワスカーレットとダイイチルビーが食べる物は
>>152
(レース場内で食べられる物)
152 :
お兄ちゃん
2024/10/30 22:17:30
ID:/88HPmnKPw
パン
153 :
大将
2024/10/31 22:08:32
ID:0SXfV9I9HA
「っとと」
つい走り出してしまったスカーレット。
しかし今着ているのは私服で、靴も走るのには向いていない。
走りづらさを感じて足を止めた。
「スカーレットさん、そのままですと怪我をします」
「ルビーさん・・・」
ルビーがスカーレットに追いついた。
「すみません、何も考えずに飛び出しちゃって」
「反省しているのでしたら結構」
ルビーが前を歩く。
「焦らずとも、貴方は強くなります。トレーナーさんと貴方自身を信じて下さい」
「信じる・・・!はい!」
スカーレットは言葉の意味を噛み締めて返事した。
「そこのベンチで少し待っていて下さい」
ルビーがスカーレットを待たせ、どこかへ行った。
程なくして、袋を持って戻ってきた。
「どうぞ」
「わぁっ!パン!ありがとうございます!」
レース場内にある売店で買ってきたパンをスカーレットと分ける。
何種類かの豆が入っていて、大きさの割に満足感がある。
「美味しいっ!」
美味しいパンを食べてスカーレットの焦りや興奮は収まった。
「それなら、良かったです」
元旦に行う事は
>>154
(初詣は不可)
154 :
アンタ
2024/10/31 22:08:40
ID:hZeMZeDeX2
おみくじ
155 :
トレーナー
2024/10/31 22:09:47
ID:WAu.Z2B/uQ
家でゆっくりする
156 :
トレ公
2024/11/01 22:10:09
ID:mKkAcGy5bE
「あけましておめでとうございま〜す」
「あけましておめでとう!トレーナー!」
新年、一月一日。
午前中はゆっくり過ごし、午後から学園に来た。
スカイとスカーレットの挨拶で、年が明けた事を改めて実感する。
「あけましておめでとう」
ルビーは実家に帰っているが、二人は学園に残っていた。
「うーさむさむ」
机にふとんをかけただけの簡易こたつに入るスカイ。
「そう言えばまだみかんを買ってなかったな」
「それなら、今から買いに行ってこようかしら」
スカーレットが立ち上がる。
「俺も行くよ」
「いってらっしゃーい」
スカイは寒い外に出る気は無いようだ。
スカーレットと二人で商店街を歩く。
「みかんも消耗品も買ったし・・・買い忘れは無いわね」
「そこのお二人さん!ちょっと寄っていかないかい?」
買い物を終えて帰る途中、元気な声に呼び止められた。
「今福引やってんだ!特賞はなんと温泉旅行券!おみくじ代わりにやってみないかい?」
「福引か。確かさっき福引券をもらったし、やってみようか」
買い物の際に一枚だけ福引券をもらった。
使わない理由も無い。
「チャンスは一回。気合い入れて引かなきゃ!」
福引やおみくじに気合いは関係ないような気がするが、スカーレットなら影響を与えられそうな気もする。
「一緒に引くわよ。二人分の気合いを込めないと」
「分かった!」
二人で抽選機の持ち手を握り、回した。
福引の結果は
>>157
(特賞・1等・2等・3等・はずれのいずれか)
157 :
アンタ
2024/11/01 22:10:17
ID:/Ccaun3avc
外れ
158 :
お姉さま
2024/11/01 22:10:19
ID:GBrQdKF4Ds
特賞
159 :
アナタ
2024/11/02 22:11:04
ID:jTQFasQxVU
「あー残念!はずれだね!はい、ティッシュねー」
結果ははずれ。
残念賞としてポケットティッシュをもらった。
「まぁ、こういう事もあるか」
「もう一回よ!」
負けず嫌いなスカーレットならそう言うと簡単に予想がついた。
「ダメだぞ。もう必要な物は全部買ったから」
本当は当たるまで引かせてあげたいが、それではスカーレットのためにならない。
「ありのままの結果を受け入れるのも大事だ」
「うぅ・・・そうね。ちょっと熱くなりすぎたわ」
スカーレットは反省するように目を閉じた。
「今年の悪い運を吸い取ってくれたって事にしよう」
「じゃあ後は良い事ばっかりね!」
流石にティッシュ一つで今年全ての悪運を使ったとは思えないが、大切なのは気の持ちようだ。
気持ちが上を向いていれば自ずと幸運が舞い込み、上手くいくだろう。
「さぁ、帰ろう。スカイが待ってる」
「ええ。帰ってゆっくりするわ」
結果的に福引を引いて良かったと思えたのだった。
グランドライブの告知ライブを行う場所は
>>160
(学園内は不可)
160 :
お兄ちゃん
2024/11/02 22:11:20
ID:phtthKHQVw
河川敷
161 :
トレーナー
2024/11/03 22:25:46
ID:QmjrMCtVk6
「あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとう、ルビー」
一月二日、ルビー達と初詣に行った。
毎年恒例だが、やはり年明けを実感するためには欠かせない。
そして今年はもう一つやらなければならない事がある。
「あけましておめでとうございます!トレーナーさん!」
「あけましておめでとうございます、ハローさん」
ライトハローさんに新年の挨拶をする。
今年はグランドライブ計画の一環として、新年特別告知ライブを行う事になった。
これまでと異なり、協力者をいくつかのグループに分けて小規模な告知ライブを複数か所で同時に行う。
チーム<アルタイル>の担当場所は河川敷。
見通しの良い場所なので告知という目的にはぴったりだろう。
「盛り上がっていくわよ!」
「おおおおおおっ!」
河川敷の特設ステージに大勢のファンが集まる。
安全面は配慮されているが、流石に人が多い。
「次はこの曲だよ〜」
告知ライブで披露する楽曲は
>>162
162 :
トレぴ
2024/11/03 22:25:50
ID:mygrH5UuTY
Ms.VICTORIA
163 :
トレーナーさん
2024/11/03 22:25:54
ID:biXbARzAp6
ときめき スクランブル
164 :
大将
2024/11/04 22:29:59
ID:iUiDh0HcUQ
「Ms. VICTORIA!行くよ〜!」
勝者を讃える激しい曲。
秋からのGIシーズンを終えたウマ娘達にぴったりの曲と言えるだろう。
「響かせようよ凱歌を どこまでも ah 遮る物のない地平へ」
大きなステージのような派手な演出は出来ないが、その分ウマ娘のパフォーマンスが目立つ。
「お楽しみいただけたのなら幸いです」
「グランドライブ本番も来て下さいね!」
告知ライブという役割もしっかり果たす。
観客の反応はなかなかの好感触。
参加者も観客も増え、グランドライブの成功がどんどん近付いていると感じられる。
「今回の告知ライブも大成功ですね!」
「いつもと違う形式でしたが、上手くいってほっとしました」
今回の、小規模ライブを複数同時に行うというのはハローさんの案だった。
「それで、その、良ければこの後飲みにでも行きませんか?もし予定が空いていれば・・・」
「良いですよ。後で連絡しますね」
ライブ後は忙しかったので、後で合流する事にした。
ライトハローと行く場所は
>>165
(居酒屋またはバー)
165 :
アネゴ
2024/11/04 22:30:07
ID:44kV9R18hc
居酒屋
166 :
トレーナーさま
2024/11/04 22:30:08
ID:LA4wWZXjGs
バー
167 :
トレ公
2024/11/05 22:21:51
ID:yPGgufESy6
「トレーナーさん、お待たせしました!」
「俺も今来たところですよ。行きましょうか」
ハローさんと合流し、良さそうな飲み屋を探し始める。
「ここなんてどうでしょうか?男女二人だと一杯ずつ無料らしいですよ」
「そうですね、ここにしましょう」
入ったのは居酒屋。
店の中からは賑やかな声が聞こえてくる。
「らーっしゃい!」
店主の独特なイントネーションの挨拶に迎えられ、席につく。
「んー!最高です!」
生ビールを豪快に飲んだハローさん。
「次の告知ライブは半年後ですね」
「はい、そしてその次は本番。それまでに協力者やファンをたくさん集めないと」
グランドライブは全てのウマ娘がファンに感謝を伝えるライブ。
規模が大きくなればなるほど、感謝を伝えられるウマ娘が増える事になる。
そういった場を作るのがハローさんの夢なのだ。
「頑張りましょう!俺も全力で支えます!」
レースだけでなく、ライブもトゥインクルシリーズの大事な構成要素。
トレーナーとして全力で良い物を作り上げたい。
「しゃしゅがトレーナーしゃんです!あ、焼き鳥とたこの唐揚げとレモンサワーお願いしま〜しゅ!」
かなり酔いが回っているようだ。
「・・・これから大変そうだ」
ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは
>>168
(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
168 :
キミ
2024/11/05 22:22:04
ID:anEd6filXg
根性
169 :
アナタ
2024/11/06 22:25:41
ID:7qHKfObiVo
「昨日は楽しかったですね、トレーナーさん」
「はい」
完全に酔い潰れる前に撤収したため、翌日への影響は少なく済んだ。
以前ハローさんと飲んだ時は楽しかったが、後の大変さもよく分かった。
「早めにお帰りになったようで安心いたしました」
ルビーの声のトーンが若干低いような気がした。
コンディションをより注視しておいた方が良いだろう。
「何でハローさんが?」
スカーレットが尋ねる。
「普段グランドライブ計画をお手伝いしていただいているので、今日はそのお返しをさせて下さい」
「という訳で、今日はダンスの練習をしよう。俺はトレーニングとして、ハローさんにはパフォーマンスとしての観点から見てもらう」
ハローさんはイベントプロデューサー。
プロのパフォーマンスを間近で見てきているので、トレーナーの視点からは出来ないアドバイスも貰えるかもしれない。
昨晩協力を頼んでおいたのだ。
「スカイさん、もう少し高くジャンプした方が良いかもしれません。高さが他のお二人とズレてしまうので」
「なるほど〜」
三人揃ってのダンスは、個別のパフォーマンスだけでなく全体のバランスも重要になる。
「流石スカーレットさん!ポーズに寸分の狂いもありません!」
「当然です!」
スカーレットはポーズを決めたまま誇った。
一方。
「ルビーさん、笑顔ですよ」
「・・・はい」
ルビーは自然な笑顔に苦戦しているようだった。
ダイイチルビーの今後の方向性は
>>171
(笑顔を作る・無理して笑わない、のいずれか)
170 :
ダンナ
2024/11/06 22:26:10
ID:RiVFC8osp6
無理して笑わない
171 :
トレピッピ
2024/11/07 00:00:15
ID:LqwgpH3XqU
無理をして笑わなくても良いんじゃないかな?
172 :
お兄ちゃん
2024/11/07 22:26:55
ID:Wt1htdINZI
ルビーは再び踊り出す。
「さっすがルビーさん、プロですね〜」
スカイの言う通り、パフォーマンスとしての笑顔は出来ている。
しかし、どこか違和感があるような気がする。
「うーん・・・」
ルビーは普段から表情があまり変わらない。
微笑んだり睨んだりする事はあるが、やはりその変化は大きくない。
それもまたルビーの魅力ではあるが、表現やパフォーマンスという点では伝わりにくさが残ってしまう。
「でも、無理しても不自然な笑顔になるだけだしな・・・」
ライブはウマ娘のありのままの魅力を表現する場でもある。
「トレーナーさん。ルビーさんには」
「はい。別の方向性の方が良いと思います」
ハローさんも察してくれたようだ。
「ルビー、無理して笑わなくても良いよ」
「ですが」
「大丈夫。ですよね、ハローさん」
「はい。ルビーさん、先ほどはすみませんでした。ありのままが一番だと思います」
ハローさんが言っていた事が間違いという訳ではないが、ルビーには合わなかった。
ルビーに求められているのは、凛としたパフォーマンスとその中で時折見える微笑みだろう。
「・・・分かりました。では」
ルビーが再び踊り出す。
活発な表情ではないが、どこか柔らかく自然に見えた。
「うん、こっちの方が可愛いな」
ルビーが一瞬微笑んだように見えた。
体力作りだけでなく、表現のあり方についても学べたトレーニングとなった。
ダイワスカーレット達と食べる料理は
>>173
(昼食)
173 :
使い魔
2024/11/07 22:27:17
ID:LqwgpH3XqU
ペペロンチーノ(パスタ)
174 :
アナタ
2024/11/08 22:18:34
ID:7PBEMPJIpI
トレーニング終了後、ハローさんも含め五人で食事を取る事にした。
「わぁっ、懐かしい!」
ハローさんはトレセン学園の生徒だった。
関係者以外は食堂に立ち入れないため、久しぶりに来た事になるだろう。
「何にしましょう・・・」
メニューを見て悩むハローさん。
やがて、何を食べるか決まったのか料理を取りに行った。
「ペペロンチーノですか」
「はい。昔よく食べていたので、久しぶりに」
「じゃあ、俺もそれにします」
唐辛子の乗ったパスタで、正式名称はスパゲッティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ。
辛味が癖になる料理だ。
「んー!そうそうこの味!」
「辛くないんですか?」
スカーレットが尋ねる。
「少し辛いですけど、それが良いんですよ」
「俺ので良ければ一口食べてみるか?」
まだ使っていないフォークがあるので、それをスカーレットに差し出す。
「・・・じゃあ食べてみるわ」
恐る恐る一巻きして口に入れたスカーレット。
「ピリピリ来るわね・・・。でも、結構美味しいかも」
スカーレットがもう一口食べる。
「じゃあ私ももらっちゃお〜。本当だ、辛いけど美味しい!」
スカイも箸で何本か取って食べた。
「まだトレーナーさんは良いと仰っていませんが」
ルビーに言われても、スカイは何食わぬ顔だ。
「皆さん、とても仲が良いんですね。ちょっと羨ましいです」
ダイワスカーレットと並走するウマ娘は
>>175
(登場済みのウマ娘一人)
175 :
お前
2024/11/08 22:19:01
ID:wbF51UUYJ.
メジロマックイーン
176 :
トレぴ
2024/11/09 22:13:47
ID:ahLVRS1l2U
「マックイーン!スイカ割りしようぜーっ!せっかく旬なんだしよー!」
「やらないと言っているでしょう!それにスイカの旬は夏ですわよ!」
メジロマックイーンが木刀とスイカを持ったゴールドシップに追いかけられていた。
「今日も仲良しですね〜。あ、こっち来た」
こちらの方に走って来た。
「マックイーンさん!こっち!」
スカーレットが誘導する。
「助かります!」
トレーニングに使っていた巨大なタイヤの裏に隠れる。
「どこ行った?お、ルビー、今日は随分顔色わりーな。大丈夫か?」
「サングラスのレンズが青いからでは?」
いつの間にか青いサングラスをかけていたゴールドシップ。
「マックちゃん見てね?一緒にスイカで木刀割ろうと思ってたんだけどよ」
「いや、見てないよ」
メジロマックイーンを見つけられず、どこかへ行ってしまった。
「助かりましたわ。ありがとうございます」
「良かったのか?放っておいて」
メジロマックイーンは怒りながら言う。
「むしろ今までが甘過ぎましたわ!たまには厳しく接しませんと!」
「そうだ、マックイーンさん。せっかくだし併走に付き合ってくれない?」
スカーレットが提案する。
「こちらこそお願いしますわ。すぐに準備いたします」
メジロマックイーンは既にジャージを着ている。
もしかするとトレーニングの直前だったのかもしれない。
「準備運動は既に終わっていますので、すぐに始められます」
ゴールドシップとの追いかけっこで身体は温まっているようだ。
「よーい、スタート!」
併走トレーニングで走る距離は
>>177
(2000m〜2400m)
177 :
トレぴ
2024/11/09 22:14:15
ID:izAUVrU9fk
2400m
178 :
大将
2024/11/10 22:18:17
ID:Jut6/OFuuk
距離は2400m。
長い距離はメジロマックイーンの得意分野。
なかなかに手応えのある併走相手になるはずだ。
「良いぞ。そのまま後ろの気配に集中するんだ」
模擬レースでも通用したこの作戦はメジロマックイーンの助力があって完成した。
そして再びメジロマックイーンとの併走。
改めてこの作戦の威力を見てもらおう。
「はっ、はっ、ふっ」
メジロマックイーンの呼吸を意識し、スカーレットはペースを上げる。
一定のリードをキープし続ける。
「いや、これは」
さっきからメジロマックイーンの速度が少しずつだが上がり続けている。
当然、スカーレットも抜かれないように加速する。
「私は常に勝つつもりで臨んでおります」
スタートから400m地点からの超ロングスパート。
普通のレースではありえない作戦で攻めてきた。
スカーレットの走りに大きな影響を与えるだろう。
「スカーレット、最後まで持ちますかね?」
「このままでは、厳しいかと」
完成したように思えた新しい走りの前に試練が待ち受けていた。
一着になったウマ娘は
>>179
(ダイワスカーレットまたはメジロマックイーン・同着は不可)
179 :
アンタ
2024/11/10 22:18:45
ID:3KmwCZkpOs
メジロマックイーン
180 :
トレーナー君
2024/11/11 22:09:38
ID:prbUwSN7AM
「スカーレット!粘れ!」
「くっ、はっ、はぁっ」
スカーレットの持ち味は根性。
限界を超えた先に真価が見えてくる。
「そうそう何度も通じる奇策じゃないですよね、これ」
スカイが言った。
超ロングスパートを仕掛けているメジロマックイーン。
一対一の併走だからこそ、唯一となる相手にプレッシャーをかけられる。
後ろから迫ってくるメジロマックイーンに抜かれないようにスピードを上げていくスカーレット。
「スタミナ勝負では分が悪い。最適なタイミングで一気に引き離すしか無いな」
しかし、既にスカーレットは苦しそうだ。
あと1000m。
いつも以上に消耗させられているため、仕掛けるのが早過ぎるとゴールまで持たない。
かと言って遅すぎると十分なリードを得られない。
「ここ!」
スカーレットが仕掛けたのは残り約850m地点。
「少し早いか?」
集中力を研ぎ澄まし、後ろの気配を感じ取る。
メジロマックイーンとの差は広がった。
「このまま!」
最終直線、ダイワスカーレットとメジロマックイーンの差は約2バ身。
しかし、次第に縮まってきている。
スタミナは既に限界のようだ。
「スカーレットォォォッ!根性だぁぁぁぁっ!」
「うあああああああっ!」
メジロマックイーンはフォームを一切崩さず、スカーレットに並んだ。
「私の、勝ちです!」
メジロマックイーンが先にゴールした。
ダイワスカーレットとメジロマックイーンの併走は何回行うか
>>181
(1〜10回)
181 :
トレ公
2024/11/11 22:09:56
ID:ATuCyMh8F.
10
182 :
トレーナーさま
2024/11/12 22:13:36
ID:qLDOyeFnYE
「はぁっ、はぁっ」
スカーレットは肩を上げ下げして息を整える。
「悔しいーっ!マックイーンさん!もう一回よ!」
「私は構いませんが、貴方は大丈夫ですの?」
メジロマックイーンは心配して言った。
スカーレットはかなり消耗してしまっている。
少なくとも今から連続で走るのは無謀だ。
「アタシは大丈夫。レース本番でこんな負け方する方がよっぽど大丈夫じゃないわ!」
やはりスカーレットの負けん気は強い。
「スカーレット、今日はダメだ。しっかり体力を回復させてから走った方が力になる」
「でも!」
「スカーレット」
「・・・分かったわ」
無理をしても逆効果になりかねないとスカーレットも分かってくれたようだ。
「代わりに、明日も併走をしよう。頼めるか?」
メジロマックイーンにも確認を取る。
「ええ、何度でも。今回は奇策での勝利でしたが、もちろんどんな作戦であっても勝つつもりで臨みますわ」
「そうだ、10番勝負なんてどう?」
スカイが提案する。
「今日の結果も含めて、多く勝った方が総合優勝って事で」
「良いですわね」
「アタシもそれで!」
明日から計10回の併走を行う事になった。
「絶対に勝ってみせるわ!」
併走10番勝負の勝者は
>>183
(ダイワスカーレットまたはメジロマックイーン)
183 :
お前
2024/11/12 22:13:46
ID:JV66SLsV3I
ダイワスカーレット
184 :
あなた
2024/11/13 22:19:37
ID:3OzyaRs8xM
「今日はアタシの勝ちね!」
現在、スカーレットとメジロマックイーンの併走10番勝負は4勝4敗。
最初の一戦を含めると、スカーレットはもう一敗も出来ない。
「予想以上の強敵だな」
スカーレットはシニア級で全盛期のウマ娘。
一対一や毎日の連戦という条件は多少特殊ではあるが、メジロマックイーンのかなりの実力を持っていると言える。
「だけど、やっぱり総合力ではスカーレットの方が上だ。自分の実力をしっかり発揮すれば勝ち切れるはずだよ」
「ええ。明日も勝つわ」
これまでの負け方は、パワー負けと言うより作戦負けだった。
余計な事を考えない走り方を完全に知られ、対策されているためにペースを乱されてしまったのだ。
とは言え、ここで走り方を変えてはスカーレットのためにならない。
試練を乗り越えた先にさらなる強さがあるのだ。
「はぁぁぁぁっ!」
第9戦、スカーレットは順調に勝利した。
展開はこれまでとそれほど変わらなかった。
勝敗を分けたのは最終直線でのトップスピード。
スカーレットの走りを改良する鍵はそこにある。
185 :
使い魔
2024/11/13 22:19:42
ID:3OzyaRs8xM
「スカーレット、最終直線に入ったら相手の事は忘れてくれ。ゴールだけに集中するんだ」
「最終直線に入ったらね。うん、分かったわ」
いつもは最初から最後まで後ろのウマ娘を気にしていた。
しかし、逃げるスカーレットでは末脚勝負で後方のウマ娘に対して不利。
後ろを気にしている間に抜かされてしまうだろう。
終盤はわざわざ後ろを気にしなくても良い。
その分の集中力をゴールに向けるべきだったのだ。
「俺が気付くのに遅れたせいでスカーレットを何度も負けさせてしまった。その分、これからは勝たせないと」
改めてトレーナーとしての責任を意識する。
「流石、ですわね」
「たぁぁぁっ!」
作戦の穴を上手く埋められたおかげで、スカーレットが最後の勝負を制したのだった。
ダイワスカーレットと出かけるウマ娘は
>>186
(登場済みのウマ娘一人)
186 :
ダンナ
2024/11/13 22:27:39
ID:mkd.00lK5Y
マック
187 :
トレーナーさま
2024/11/14 22:27:23
ID:7KhmSlasFk
「何度も付き合ってもらってありがとね、マックイーンさん」
「いえ、私のためにもなりますから」
10番勝負終了後、スカーレットがお礼を言う。
「俺からも、ありがとう。おかげでスカーレットはまた強くなった」
「そうだ!明日一緒にどこか行きましょうよ!」
「良いですわね。トレーナーさんもご一緒にいかがですか?」
気を使ってくれたのだろう、メジロマックイーンが誘ってくれた。
「ごめん、明日はスカイと釣りに行く約束があるんだ。二人で楽しむと良いよ」
翌日。
「今日はいっぱい食べるわよ!」
「はい!今日はチートデーですもの!」
二人はスイーツの食べ放題に来ていた。
競走ウマ娘はアスリート、普段は栄養バランスや摂取カロリーを気にしている。
だが、たまにはそれらを考えず羽目を外す日を作った方が結果的に上手くいくのだ。
「あぁっ!モンブランを取り過ぎたせいでチョコケーキを載せるスペースが!?」
「せっかく下見したのに・・・」
バイキング形式なのでスイーツを取る前に下見をしていた二人だったが、メジロマックイーンは目の前の誘惑に負けて計画性の無い取り方をしてしまった。
「美味しい!」
「これならいくらでも食べられますわね」
そう言いつつ、メジロマックイーンは再びスイーツを取りに行った。
「大満足ですわ。スカーレットさん、またいつかご一緒に」
「ええ!」
セイウンスカイと釣りに行く場所は
>>188
(海または川)
188 :
使い魔
2024/11/14 22:27:45
ID:Hc8tJDuVDk
駿河湾
189 :
アナタ
2024/11/15 22:11:57
ID:TjDIl86YSE
スカーレットのトレーニングが終わってすぐ、スカイと合流し電車に乗る。
以前からスカイが行きたいと言っていた駿河湾での釣りをするのだ。
「たまにはこうやって遠出するのも良いですね〜」
「せっかくだからいっぱい釣りたいな」
学園から駿河湾までは電車などを使い約三時間。
釣果無しではもったいなく感じてしまうのは、まだ釣り人になれていないからだろうか。
「そろそろ良い時間ですね」
現地に到着して少し休んでから真っ暗な海に出た。
スカイの釣り仲間が船を出してくれたのだが、何故駿河湾に知り合いがいるのだろう。
今回の狙いは春先が旬のアオリイカ。
「こう、クイクイっとしゃくってやるんですよ」
「この動きを見てイカがエサと間違える訳か」
エギと呼ばれる疑似餌を使う。
スカイの動きは流石に手馴れており洗練されている。
「おっ、来た来た!」
「早いな!」
開始から五分でスカイが一匹目を釣り上げた。
「俺だって!」
釣り上げたアオリイカの数は
>>190
(1〜5匹)
190 :
アネゴ
2024/11/15 22:12:20
ID:WfwLBAZojs
5匹
191 :
お兄さま
2024/11/16 22:21:36
ID:7uj74jE6hc
「うおっ!?これは大物かも!?」
竿にかかる重さは明らかに大物のもの。
今日の初ヒットの時は逃げられてしまったので、今度こそは釣り上げたい。
「まだ巻いちゃダメですよ!しっかり竿を握って!糸を張ってキープ!」
スカイが的確な指示をくれるので迷わずに動ける。
獲物は徐々に弱ってきていた。
「浮いてきた!」
「巻いて巻いて!」
必死に糸を巻く。
獲物の姿が鮮明に見えるようになってきた。
「そりゃっ!」
スカイが構えていたタモを使ってイカを掬い取った。
「つ、釣れた!」
見事なアオリイカがタモの中で足をくねらせている。
「トレーナーさん、持ってみます?」
「ああ!」
スカイの手助けはあったものの、ここまでの大物を釣れた事に大きな達成感を感じる。
「トレーナーさんのが一番の大物でしたね」
結局1匹しか釣れなかったが、スカイが釣った4匹のどれよりも大きく立派なイカだった。
「この大きいのはイカ飯にするのが良いかもな」
「おっ、ナイスアイデア〜」
5匹も釣れたので色々な食べ方が出来るだろう。
「また来ましょ」
「ああ、今度はいっぱい釣るぞ!」
ダイワスカーレットと次に行うトレーニングは
>>192
(スピード・スタミナ・パワー・賢さのいずれか)
192 :
トレーナー君
2024/11/16 22:22:00
ID:.TOTYMCLLs
スタミナ
193 :
お姉ちゃん
2024/11/17 22:32:06
ID:6t/nEmJduI
「美味しいです!スカイさん!」
「でしょでしょ〜。アオリイカは濃厚で甘いからね〜」
昨日釣ったイカを一晩寝かせてからイカ飯にして皆で食べた。
中まで火が通るように長い時間をかけてじっくり火にかけた。
「イカって泳ぐの上手いですよね」
「どうしたんだ、急に?」
「いや、セイちゃんもイカみたいにスイスイ泳げたら良いのになーって思って」
スカイは泳ぎが苦手。
最低限の泳力しか無いため、万が一海で流されたりしたら危険だ。
「それなら、今日はイカ泳ぎのトレーニングをしよう」
プールに移動し、トレーニングを開始する。
「流された時には、お腹を上にして後ろ向きに進むんだ」
沖に流された時に、体力を温存しながら進む泳法。
浮いて待つのが基本だが、どうしても移動が必要な時もある。
「これがイカみたいだからイカ泳ぎって言うのね」
スカーレットは浮きながら言った。
体力を温存するこの泳ぎはレースにも活かせるかもしれない。
「ルビーさん!離さないでごふっ!?」
スカイは上手く浮けずにもがく。
「もうちょっと練習しないとな」
次に練習する泳法は
>>194
194 :
トレーナー
2024/11/17 22:32:29
ID:e5Ku2RsjrA
バタフライ
195 :
トレぴ
2024/11/18 22:20:07
ID:.wFIX9aUBc
スカイは命からがら水から上がる。
「後は三人で頑張って下さーい。セイちゃんもう限界でーす」
「仕方ありませんね」
泳ぐのが苦手なスカイにこれ以上無理をさせても逆に危険だ。
後は観察に徹してもらった方が良いだろう。
「じゃあ次はバタフライをやろうか」
バタフライは特に肩を大きく回す泳法であるため、走るのに重要な腕の振りを強化出来るだろう。
「背中を反り過ぎないように」
豪快なイメージがあるが、実際は滑らかな動きが求められる。
その名の通り、蝶のように華麗に泳ぐのがバタフライなのだ。
「トレーナーも泳ぎなさいよ」
「お、俺?」
あくまでトレーニングなので、自分が泳いでしまっては二人の指導が出来ない。
「お手本を見せていただけませんか」
「ルビーまで・・・。はぁ、分かった」
普段は見る側なので、見られるのは少し緊張する。
入水し、泳ぎ始めた。
「・・・遅くない?」
「トレーナーさんはウマ娘ではありませんので」
それなりに上手く泳げていたと思うのだが、三人の反応はそこまで良くない。
「どうだった?」
「私のイカ泳ぎより遅かったじゃないですかー」
泳ぐスピードはウマ娘の身体能力が基準になっているようだ。
「トレーナー。アタシ、アンタをもっと労る事にするわ」
か弱い生き物だと思われてしまった。
ダイワスカーレットがバレンタインデーに作るお菓子は
>>196
196 :
お兄ちゃん
2024/11/18 22:20:40
ID:I5TcrtlrrQ
チョコカヌレ
197 :
トレーナー君
2024/11/19 22:25:40
ID:d94Gre8Qeg
「トレーナー、ハッピーバレンタイン!」
今日はバレンタインデー。
簡単に言えば、親しい相手にチョコレートなどのお菓子をプレゼントする日。
日頃の感謝や秘めた想いを伝える機会として習慣化している。
「ありがとうスカーレット。これは?」
スカーレットが手渡してきたのは赤いラッピングがされた箱。
「チョコカヌレを作ったの!絶対美味しいから食べなさい!」
スカーレットはかなりの自信があるようだ。
「それじゃあ、いただくよ」
箱を開けると、縦に溝の入った釣り鐘状のカヌレが六つ入っていた。
カヌレは型に入れて焼くため、手作りでも綺麗に成形出来ている。
一つを手に取り口に運んだ。
「うん、美味しい!」
表面はカリカリで、中はもっちりしている。
「まだ終わりじゃないわよ!」
スカーレットはクリームの絞り袋や瓶を勢い良く取り出した。
「トッピングで味変出来るわ!クリームに、ジャム、粉砂糖もあるわよ!」
「す、すごい気合いの入りようだな」
優等生のスカーレットは何事も用意周到。
相手を喜ばせる努力は惜しまないのがスカーレットの良い所だ。
「これ、一人で作ったのか?」
「ううん、実は手伝ってもらったの」
ダイワスカーレットのお菓子作りを手伝ったウマ娘は
>>198
(一人)
198 :
ダンナ
2024/11/19 22:26:00
ID:oQH9flEltE
エイシンフラッシュ
199 :
トレ公
2024/11/20 22:27:28
ID:RG4HyU9ZX.
「フラッシュさん!よろしくお願いします!」
バレンタインデー前日、ダイワスカーレットはエイシンフラッシュと寮のキッチンで待ち合わせていた。
「よろしくお願いします。材料などは用意してありますので、早速取り掛かりましょう」
エイシンフラッシュはお菓子作りが得意なウマ娘。
バレンタインデー前は非常に多くの手伝いを頼まれる。
「弱火でじっくりと溶かしていきましょう。混ぜる際にはムラが出来ないように」
「はい!」
スカーレットは料理上手であるため、やり方さえ教われば手際良く進められる。
「では、これを一晩寝かせましょうか」
翌日、再開する。
「ここで200度に下げます」
「途中で温度を変えないといけないんですね」
次は自分だけで作れるように勉強しながら作っている。
「これで完成です」
「後は渡すだけ!フラッシュさん!ありがとうございました!」
「喜んでもらえると良いですね」
トレーナーがもらったお菓子の数は
>>200
(3〜9個)
200 :
貴方
2024/11/20 22:28:00
ID:xAhCuMaSd6
9個
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