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安価で決める自由なスポ根・続
1 :
トレーナー君
2024/08/24 22:22:10
ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000
・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
506 :
トレーナー君
2025/04/18 22:33:01
ID:a7tRj8Y3l6
「シンボリルドルフ、これはどうした!?先頭争いに加わるつもりなのでしょうか!?」
「彼女に限って掛かっているとは思えません。おそらく作戦の内ですね」
これまでシンボリルドルフは中団で控えてタイミング良く仕掛ける作戦で勝利を重ねてきた。
積極的に先頭を狙うのは、公式レースでは一度も無かった。
「スカーレットを潰しに来ているのか」
先頭を維持し続けるのがスカーレットの走り。
無理にでも先頭を奪って、そのプランを狂わせてしまおうという事か。
「獅子搏兎。獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす。もちろん、ここにいるのは兎ではなく虎や龍ばかりだが」
シンボリルドルフはコーナーの終わり際、二番手にまで一気に上がった。
「ひっ」
気圧されたのか、簡単に進路を譲ってしまった2番と6番のウマ娘。
しかしスカーレットは動じず自分の走りに集中している。
「並んだ!」
スカーレットの外から並びかけてきた。
横からプレッシャーをかけ続けている。
「君のそういうところ、結構好きだよ」
後方でミスターシービーが笑う。
かなり集団の中に入ってしまっているが、焦りは感じていないようだった。
「はっ!」
シンボリルドルフはさらにギアを上げた。
スカーレットは抜かれないように、呼応して加速する。
およそ中間地点、上り坂の頂上付近。
「激しい先頭争い!シンボリルドルフがやや優勢か!?」
アタマ差くらいでシンボリルドルフが前に出ているように見える。
ただ、スカーレットも完全に追い抜かれた訳ではない。
ここからの下り坂でスムーズな加速が出来れば先頭を取り返してそのままスパートに移れる。
「タイミングを逃さないように」
最初に仕掛けたウマ娘は
>>507
(ダイワスカーレット・シンボリルドルフ・アドマイヤベガ・イナリワン・ミスターシービーの中から二人まで)
507 :
トレーナーさま
2025/04/18 22:34:29
ID:hRJlb4tu.M
アドマイヤベガとイナリワン
508 :
アンタ
2025/04/19 22:27:02
ID:EjxTQLOfJU
下り坂で全体のスピードはかなり上がっている。
誰が最初に仕掛けるのか、会場全体が期待しているのを感じる。
「来ましたね」
下り坂が終わってすぐ、コーナーに入る前に状況は動いた。
最後方付近にいたアドマイヤベガとイナリワンの二人が同時に仕掛けたのだ。
アドマイヤベガは内、イナリワンは外から先頭集団を目指して加速する。
ブロックを掻い潜らなくてはならない内か、距離のロスがある外か。
それぞれの選択がスカーレットにどのような影響を与えるのだろう。
「らぁぁぁぁっ!」
ロスを気にせずまとめて抜き去ろうとするイナリワン。
「ふっ!」
アドマイヤベガも姿勢を低くして内を攻める。
ミスターシービーのすぐ隣まで上がってきた。
「その風、アタシも乗せてよ」
アドマイヤベガが通過していったその後ろにぴったりくっつく。
スリップストリームを利用してスタミナを温存しつつ速度を上げたのだ。
「最終直線は長くない。コーナーで差を縮められ過ぎると取り返しがつかなくなるぞ」
ダイワスカーレットとシンボリルドルフは後ろから迫り来る気配を感じ取った。
「はぁぁっ!」
「たっ!」
ほぼ同時にスパートを開始した。
並んだままコーナーに突入する。
「何とか抜け出してくれ!」
最終直線突入時の先頭のウマ娘は
>>509
(ダイワスカーレットまたはシンボリルドルフ)
509 :
お姉さま
2025/04/19 22:27:30
ID:D52d4XJWR6
ダイワスカーレット
510 :
アナタ
2025/04/20 22:23:54
ID:fk3.kjA2dk
スカーレットとシンボリルドルフが競り合いながら第四コーナーを回る。
内にいるスカーレットは、さらにギリギリまで内に寄って走っている。
「奇策妙計。君にしか出来ない走りだな」
スカーレットの外でコーナーを回るシンボリルドルフだが、スカーレットが内に寄っているため本来よりも少ないロスで済んでいる。
「やっぱり上手いわね」
絶妙なバランスを保ち、スピードをほとんど落とさないコーナリング。
全てにおいてハイレベルなシンボリルドルフに、アドマイヤベガは改めて警戒を強めた。
「先頭の二人が最終直線に入る!わずかにダイワスカーレットが抜けでているか!?」
スカーレットは隣に誰かがいると競り合って速くなる。
相手が皇帝なら、これまでに無いくらい速くなるかもしれない。
「中山の直線は短いぞ!イナリワン、差し切れるか!?」
外からイナリワンがスカーレット達をロックオンする。
「どっちが先頭かなんてのはどうでも良い!全員ぶち抜きゃ良いってもんだ!」
イナリワンがさらに加速する。
スカーレット同様、彼女も競り合いに強いタイプだ。
豪快な追い込みに観客の熱も上昇していく。
「急坂もお構い無しだな」
急な上り坂を駆け上がるウマ娘達。
勝負はもうすぐ決まる。
ダイワスカーレットと競り合うウマ娘は
>>511
(シンボリルドルフ・アドマイヤベガ・イナリワン・ミスターシービーのいずれか一人)
511 :
トレーナー君
2025/04/21 01:27:00
ID:FRgIccKew.
シンボリルドルフ
512 :
貴様
2025/04/21 22:35:28
ID:Qh2xZH.ShY
「はぁぁぁぁっ!」
スカーレットは最大出力の末脚で先頭を走る。
「行けぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
雨に濡れた重い芝を力強く蹴り上げる。
そこに、後ろからイナリワンが迫ってくる。
「だらあああっ!」
「させないっ!」
アドマイヤベガが並んだ。
二人が競り合いながらスカーレット達のすぐ後ろまで到達する。
「それぇっ!」
ミスターシービーがさらにその後ろから内を通って飛んでくる。
アドマイヤベガの背後で脚を溜めていた分、速い。
「つ」
「かは」
道中でスタミナを使い過ぎたのか、アドマイヤベガとイナリワンが伸びない。
「残り200!ダイワスカーレットか!シンボリルドルフなのか!ミスターシービーは届くか!」
三つ巴状態になった。
「スカーレットォォッ!」
「くっ、あああああああああっ!」
全ての力を使ってスカーレットは脚を動かす。
「まだ、足りない、か」
ミスターシービーとの差が開いた。
しかしシンボリルドルフは離されない。
「やっぱりシンボリルドルフか」
最強最大の相手は依然立ちはだかっている。
「そうだ!私を倒してみせろ!ダイワスカーレット!」
本能を剥き出しにするシンボリルドルフ。
全開のオーラをスカーレットにぶつけている。
「勝つ!勝つ!勝つのは!アタシなんだからァッ!」
一着と二着の着差は
>>513
(ハナ差〜1バ身差)
513 :
トレ公
2025/04/21 22:36:00
ID:FRgIccKew.
ハナ差
514 :
モルモット君
2025/04/22 22:35:17
ID:fJuKi7NgJo
数々のウマ娘が届かなかった有馬記念の先頭。
今、そこにダイワスカーレットはいる。
「はぁぁぁぁっ!はっ!はぁっ!」
「がああっ!」
抜きつ抜かれつ、シンボリルドルフとの激しい競り合い。
意表を突いたシンボリルドルフの逃げ。
スカーレットのいつものスタイルである、先頭を維持し続ける走りはさせてもらえなかった。
それでも、スカーレットは食らいついている。
とんでもない大きさの期待を背負い、イレギュラーを乗り越え、強敵のすぐ隣で懸命に走っているのだ。
「スカーレットォォッ!粘れぇぇぇっ!」
叫ばずにはいられない。
少しでもこの声がスカーレットの背中を押せるのなら。
もし聞こえていなくても、結局叫んでいただろう。
「ああああああっ!」
残り50mも無い。
勝負は一瞬だ。
序盤から先頭争いを続けてきた二人だが、そのスピードは決して失われていない。
体力の限界を超え、意地や根性を燃やして走っている。
「ダイワスカーレットか!シンボリルドルフか!ほぼ同時にゴールイィィィィンッ!」
ほとんどの観客には見えていなかっただろう。
だが、彼女のトレーナーである自分には分かった。
本人達も分かっているだろう。
勝ったのは。
「勝ったのは」
「勝ったのは・・・」
「勝ったのは!ダイワスカーレット!ダイワスカーレットだぁぁぁぁぁっ!」
三着になったウマ娘は
>>515
(アドマイヤベガ・イナリワン・ミスターシービーのいずれか一人)
515 :
トレーナー
2025/04/22 22:36:00
ID:20zuNwOPlE
イナリワン
516 :
マスター
2025/04/23 22:32:55
ID:tgcXEgTMwU
「おおおおおおおおおおおっ!」
轟音のような歓声を浴びるスカーレット。
肩を上下させながら、自分の勝利を改めて実感していた。
「・・・勝った。アタシが、勝った」
観客席の方を向き、立てた指を天高く掲げた。
「アタシが、一番よ!」
「うおぉぉぉぉぉっ!」
その瞬間、雨雲の中から光が差し込んだ。
観客席を飛び出し、スポットライトのように光を浴びるスカーレットの元へ向かう。
「スカーレット!」
「トレーナー!」
体力は限界を超えているだろうに、スカーレットの方からもこちらに歩み寄ってくれている。
「頑張ったな!君が一番だ!」
「ええ、一番になったわよ!」
抱き合い、喜びを噛み締める。
GI勝利は何度も経験しているが、今回は特別。
シニア級の集大成となる大レースで一着に輝いた事は、スカーレットとの日々の努力が報われた事の証明だと思った。
「おめでとう。ハナ差だが、負けは負けだ。君は強い。存分に誇ってくれ」
「私もまだ足りてないわね」
「やっぱり悔しいなー。でも、何より楽しかった!」
シンボリルドルフや他の出走者達も祝福してくれている。
「この後のライブも盛り上げようぜ!でっけぇ祭りにしねぇとな!」
三着になったイナリワンがトレーナーの元へ歩いていった。
「行こうか」
「ええ」
有馬記念の覇者、ダイワスカーレット。
数々の強者を打ち倒し、一番のウマ娘である事を世間に見せつけたのだった。
ウイニングライブで披露する楽曲は
>>517
(NEXT FRONTIER・うまぴょい伝説・We are DREAMERS!!のいずれか一曲)
517 :
トレーナーさま
2025/04/23 22:34:30
ID:dFijiG3AFU
うまぴょい伝説
518 :
トレぴっぴ
2025/04/24 22:27:26
ID:wMXk4pP9es
今日はお休み
519 :
アンタ
2025/04/25 22:34:26
ID:yuwosxSLzM
「始まりますわよ」
「敬老の日くれぇ楽しみだぜ!」
ウイニングライブを待ち望む観客達。
ファンによる投票がある有馬記念では、ウイニングライブで応援に応える事を特に意識させられる。
「位置について」
ライブが始まり、三着までに入った三人が登場する。
「よーいどん」
三着のイナリワン、二着のシンボリルドルフの間。
一着に輝いた一番のウマ娘、ダイワスカーレットがセンターを飾っている。
「虹のかなたへゆこう」
ルビーとスカイもペンライトを振っている。
もちろん自分も二刀流でペンライトを精一杯振るう。
「ずきゅんどきゅん 走り出しー」
グランドライブ計画に参加してきた事で上がっていたスカーレットのパフォーマンス能力。
歌もダンスも、全てがファンの心を魅了する。
「うぴうぴ はにー 3 2 1」
「うー fight!」
疲れ切っている中でも、全員で見事なライブを作り上げてくれた。
「スカーレットさーん!最っ高でしたわー!」
「ありがとー!」
ライブは大成功に終わった。
ダイワスカーレットと出かける場所は
>>520
(夜)
520 :
トレぴ
2025/04/25 22:35:30
ID:xPEFHvgSHI
キレイな夜景が見えるレストラン
521 :
モルモット君
2025/04/26 22:37:14
ID:FniFijWzWU
有馬記念から二日、スカーレットの疲れも取れてきたので一緒に出かける事にした。
クリスマス当日に出かけられなかった代わりだ。
「もうすっかり年末ムードね」
クリスマスの次は年越し。
この時期はイベントの連続で忙しい。
「寒くないか?」
「ううん、このくらい大丈夫」
冬の夜は寒いのに、手袋はつけていなかった。
代わりにつけていたのはガーネットの指輪。
「ほら、手を出して」
「え・・・うん」
手を冷やすのは体調を崩す原因にもなりうる。
手を繋ぐのは人混みではぐれないようにするのにもちょうど良かった。
目的地は予約していたレストラン。
「わぁ、豪華ね・・・」
「ルビーが知り合いに頼んでくれたおかげで予約出来たんだ」
「後でお礼言っておかないと」
高層ビルに入っている店のため、夜景を一望出来る。
「綺麗・・・!」
「この辺りで一番高い場所にあるレストランなんだ。一番の君にぴったりだと思って」
料理もどれも絶品だった。
「これ、スカイが好きそうだな」
塩気のある魚料理は、あまり熱くないため猫舌のスカイでも食べやすいだろう。
「トレーナー、ありがとうね」
「こちらこそ、ありがとう。君のおかげで、また少しトレーナーとして成長出来た気がする」
ティアラ路線やグランプリなど、ルビーとスカイとは少し異なる道を歩んできた。
スカーレットと共に様々な事に挑戦したおかげで良い経験が出来た。
「これからもよろしくな」
年末特番に出演する人数は
>>522
(2〜6人)
522 :
使い魔
2025/04/26 22:38:00
ID:qo.K5FcYkg
6人
523 :
トレーナー君
2025/04/27 22:28:26
ID:aNuxwjg3K.
「それでは!皆さんにはこれで対決していただきたいと思います!」
スカーレットが出演する事になったのは、トゥインクルシリーズ解説番組の年末特番。
その収録現場では、司会が声を張り上げて元気に進行していた。
「大障害レースです!」
「おおおー」
「様々な障害物のあるコースでレースをしてもらいます!」
出演しているのはスカーレットを含め、トゥインクルシリーズで活躍中の六人。
「面白そう!」
コパノリッキーが言った。
「どんなレースでも、アタシが一番になります!」
スタート位置についたスカーレットが自信満々に宣言した。
「はぁ・・・こういうの苦手なのよね」
アドマイヤベガはため息をつく。
苦手とは言うが、手は抜かないだろう。
「スタート!」
ゲートを模したジャンプ台から六人のウマ娘がスタートした。
小さな池を飛び越えて坂を登る。
「追いかけて来な!」
普段のレースとは違い、イナリワンが先陣を切った。
坂を越えた先は回転する棒が行く手を阻むゾーン。
押し出されると池に落とされてしまう。
「よっと、ふっ!わ、危ない」
ミスターシービーが軽い身のこなしで先頭に立つ。
対するイナリワンは危なっかしい動きでペースダウンしてしまう。
「どっせーい!」
カワカミプリンセスは障害物をなぎ倒しながら強引に進む。
安全なその後ろを残りの三人が続く。
「あーっと!?次の障害物はーっ!?」
大障害レースの勝者は
>>524
(ダイワスカーレット・コパノリッキー・アドマイヤベガ・イナリワン・ミスターシービー・カワカミプリンセスのいずれか一人)
524 :
アネゴ
2025/04/27 22:29:25
ID:cZQN8jIG7w
ミスターシービー
525 :
トレーナー君
2025/04/27 22:29:30
ID:GNdWi.i/eQ
アドマイヤベガ
526 :
トレピッピ
2025/04/28 22:29:54
ID:b1PmipTsLA
「フリースローゾーンです!」
バスケットボールでスリーポイントシュートを決めなければ先には進めない。
ミスターシービーがボールを手に取る。
「うん、行けそう」
調子が良いのが自分で分かるのかもしれない。
綺麗なシュートフォームで見事に一発成功。
「ちっとも入りませんわ~!」
カワカミプリンセスは苦戦しているようだった。
「ここからはクリーム砲が飛んできますよ!」
横からのクリーム砲がウマ娘達を襲う。
「コパァッ!?」
コパノリッキーが顔をクリーム塗れにされた。
スカーレットは姿勢を低くして掻い潜る。
「なっ」
足元が柔らかいマットになっているエリアに入った。
力が上手く伝わらず、バランスを崩してしまうアドマイヤベガ。
「最後の直線は真っ向勝負!勝つのはミスターシービーさんか!ダイワスカーレットさんか!」
大障害レースの締めくくりは直線の競り合い。
一着争いはミスターシービーとスカーレット。
「君に追われるのは新鮮だね!」
「絶対差し切りますから!」
二人の白熱した攻防。
勝者は。
「勝者!ミスターシービーさん!」
「ふぅ、楽しかった」
「あーもう!悔しい~っ!」
スカーレットは惜しくも負けてしまったが、収録現場は大盛り上がりだった。
放送が今から楽しみだ。
「それでは、最後に勝ったミスターシービーさんからお知らせです!」
「グランドライブにアタシ達が出演するよ。是非皆来てね」
今回はグランドライブ本番に向けての広報も兼ねた番組出演だった。
その効果はきっとあるだろう。
ライトハローと打ち合わせを行う場所は
>>527
(学園外)
527 :
アネゴ
2025/04/28 22:30:40
ID:lVy1SewNPM
街を見下ろせる高台にある喫茶店(いつもの店)
528 :
トレぴっぴ
2025/04/29 22:37:31
ID:EmmfC3l42I
「お昼の特番、スカーレットさんは大活躍でしたね!」
数日前に収録した特番だが、放送は大晦日の昼だった。
今日は大晦日だが、午後からハローさんとの打ち合わせの予定だけは入っていた。
「グランドライブの準備はほとんど出来ています。リハーサルで改善点を洗い出して・・・」
「色々な角度からチェックをしましょう。ここと、ここと・・・」
打ち合わせをしているのは、よくトレーニングのついでに寄る喫茶店。
街を見下ろせる高台にあり、眺めが良い。
高台まで登って疲れたところで一休みが出来るため、かなり人気の店だ。
「ここのカフェオレ、美味しいですね」
「そうなんです。何でも、北海道の特別な牛乳を使っているとか」
美味しい飲み物やスイーツを食べながら打ち合わせを進める。
思えば、これが今年最後の仕事だ。
「今年もお世話になりました」
「こちらこそ、お世話になりました!トレーナーさんのおかげで私の夢がもうすぐ叶います!本当に、何とお礼したら良いのか・・・」
ハローさんが頭を下げる。
「いやいや、皆で力を合わせたからこそですよ。特にハローさんの頑張りのおかげです」
全てのウマ娘が感謝を伝える、グランドライブ。
その実現はもうすぐそこだ。
グランドライブのリハーサルで見つかった課題の数は
>>529
(1~3個)
529 :
トレピッピ
2025/04/29 22:38:01
ID:3jzk3nrgPE
2個
530 :
キミ
2025/04/30 22:39:21
ID:VzJJ0Ajwu6
「はい!お疲れ様でした~!」
グランドライブのリハーサルが終了した。
本番にかなり近い形で行ったが、改善すべき点はあった。
「そうですね・・・カメラの切り替えのタイミングがあまり合っていませんね」
映像を見返してみると、決めポーズに切り替えが間に合っていなかったり、微妙にアングルが悪かったりしている部分があった。
「確かに、もう少しピタッとタイミングを合わせられると気持ち良いですよね」
「せっかくウマ娘達が一生懸命パフォーマンスしてくれていますから、こちらも全力で応えたいです。妥協はしたくないんです」
ハローさんの熱い想いに、スタッフや出演者も気合いを入れ直す。
「よっしゃ!そこだけもう一回行くぞ!」
微調整を繰り返し、課題を乗り越えていく。
「カメラ、モニターはバッチリです!あとは、音響ですね」
広い会場全てに、出来るだけ満遍無く音楽を届けなければならない。
しかし、今は場所によって音の聞こえ方にムラが生じてしまっていた。
「ら~!」
スカーレットの歌声を参考に、音響機器の位置や角度を変えていく。
その指揮を執るハローさんはとても格好良く、頼もしく見えた。
「ハローさん。あなたのためにもグランドライブは絶対成功させたいです」
グランドライブのメイン楽曲のセンターは
>>531
(登場済みのウマ娘一人)
531 :
大将
2025/04/30 22:40:00
ID:eO1WyLrF.k
ダイイチルビー
532 :
お兄ちゃん
2025/05/01 22:24:27
ID:zzOzeMSit2
グランドライブで披露する曲は全18曲。
参加者は二百人を超えている。
いや、裏方なども含めればその十倍以上がグランドライブのために奔走してくれただろう。
その努力は無駄に出来ない。
「ルビーさん、責任重大ですね~」
「与えられた責務を全うする。普段と何ら変わりません」
グランドライブのメイン楽曲のセンターを任されたのはダイイチルビー。
誇り高きウマ娘にこの大役は相応しい。
「アタシもルビーさんに負けないように頑張ります!」
スカーレットも意気込む。
スカーレットは最初の曲のセンターとして、日々練習を重ねていた。
「最後の曲も目立つポジションだったよねー」
メインの曲はフィナーレを飾る。
参加人数は多いが、スカーレットは目立ちやすい準センターのような位置になった。
「それじゃあ、そろそろ帰ろうか」
リハーサルは終わり、準備は万端。
夜もそれなりに遅い。
本番に向けて、体調を整えておかなければ。
「何か美味しいものでも食べるか!」
「アタシ、ラーメンが良いわ!昨日テレビでやってたから食べたかったの!」
「良いな!よし!早速行こう!」
美味しいものを食べて英気を養う。
ファンを幸せにするためには自分達も幸せになっておくべきだ。
「にゃははー。太りそうー」
グランドライブで、最初に披露する楽曲の参加者は
>>533
(8~16人)
533 :
トレぴ
2025/05/01 22:25:00
ID:zopF/lwg8.
10人
534 :
大将
2025/05/02 22:37:52
ID:4SunvSKigM
「皆さん、今日は最高のライブにしましょう!」
ついにやってきた、グランドライブ当日。
開始時刻となった。
「まずはアタシ達ね」
「よっしゃーっ!ここにいる全員、ブチ上げてやろうぜ!」
「皆々様の記憶にばっちりくっきり残してもらいましょう」
ダイワスカーレット、ウオッカ、アストンマーチャンを始め、十人のウマ娘が最初の曲を披露する。
「うぉぉぉぉっ!」
拍手と歓声を浴び、巨大なステージの上に位置取った。
「響け ファンファーレ」
「届け ゴールまで」
「輝く未来を君と見たいから」
スカーレットをセンターに、ウオッカとアストンマーチャンがその横につく。
三人は後ろ側で反対を向いて、残る四人は両サイドに分かれる。
観客席が円形のステージをぐるりと囲む形だが、どこからでもウマ娘の顔が見られるように工夫はしてある。
フォーメーションは流動的に変化し、全ての観客へ全てのウマ娘が向く。
「走れ 走れ 誰より速く」
「いつか笑える」
「最高だけ目指してゆこう」
スカーレットは表情豊かに踊っていた。
グランドライブの幕開けに相応しい、素晴らしいパフォーマンスだった。
次に披露する楽曲は
>>535
(ウマ娘の楽曲・ソロ曲は不可)
535 :
貴方
2025/05/02 22:39:30
ID:SZM3lOzLCc
宙船(TOKIO)
536 :
トレぴっぴ
2025/05/03 22:39:03
ID:unC7dGAlAY
通常のウイニングライブでは出来ないパフォーマンスを出来るのも、グランドライブならではの良さだ。
「その船を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ」
ウマ娘達がその場でバンド演奏しながら歌う。
メンバーはスペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー、キングヘイロー、そしてセイウンスカイ。
「スカイさん、いつの間にギターを」
ニシノフラワーは観客席で目を丸くしていた。
スカイには努力を隠す傾向がある。
努力を見せない分、より見る者をあっと言わせる事が出来る。
スカイはそうやって意表を突いて驚かせるのが好きなのだ。
「おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな」
「すごい・・・!観客の熱気に負けてない・・・!」
パフォーマンスを終えて休んでいたスカーレットが唸る。
この瞬間、何万人もの観客の感情をたった五人で昂らせている。
「せーの!」
「ありがとうございましたー!」
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!」
歌とダンス以外でも、ファンを楽しませられる。
これからはウイニングライブも進化していくのかもしれない。
中盤の楽曲でセンターとなるウマ娘は
>>537
(ダイワスカーレット・スペシャルウィーク・エルコンドルパサー・グラスワンダー・キングヘイロー・セイウンスカイ・ダイイチルビー以外のウマ娘一人)
537 :
大将
2025/05/03 22:40:00
ID:BveoNt0YwU
メジロマックイーン
538 :
お前
2025/05/04 22:33:04
ID:NXx9RwBvhc
グランドライブ計画には、非常に多くのウマ娘が参加してくれている。
何回もの告知ライブを経て、その活動に協力したいと思ってくれた結果だ。
関わりの深いウマ娘も多く加わっていた。
「聞いて下さいまし。Never Looking Back」
三十人のウマ娘による大規模なパフォーマンス。
メインとなるのはメジロマックイーン、ネオユニヴァース、マーベラスサンデーの三人。
特にメジロマックイーンはセンターポジションで一番の輝きを見せている。
「降り止まぬ雨が 行く手阻もうと」
「この決意は 消せはしない」
曲の雰囲気や流れに合わせて、照明が上手く調整されている。
照明スタッフの高い技術、そして演出家やプロデューサーの度重なる思案のおかげで観客は没入感を得られているのだ。
「Never Looking Back そう決して」
「振り向かず 未来へ」
揃った歌唱や激しいダンスが心を震わせた。
「皆さま!楽しんでいただけましたか?」
「うぉーう!」
「とってもマーベラスな気持ち!なれたかな?」
「いぇーい!」
「『君』と『僕』。”コネクト”出来た?」
「ふぅー!」
グランドライブも既に中盤。
盛り上がりは留まる事を知らない。
休憩後の楽曲でメインとなるウマ娘の数は
>>539
(1~6人)
539 :
お前
2025/05/04 22:34:00
ID:n8o6ObhSH6
1人
540 :
大将
2025/05/05 22:36:39
ID:kms.gcrMqI
「みんなー!ファル子が逃げたらー?」
「追うしかなーい!」
次の曲はスマートファルコンの持ち曲。
グランドライブ計画の最初期から携わってきた彼女のために一曲分の時間が用意されたのだ。
「Get Zero!真ん中目指せ!Go to Top!一番手!」
周りのウマ娘達はスマートファルコンの動きとぴったり合わせて踊る。
スマートファルコンに影響され、ひたむきにレッスンしてきた成果だ。
「連戦連勝の!」
「トップウマドル!」
コールアンドレスポンスで、観客と一体になってライブを作り上げている。
「流石だな」
「ええ、負けていられないわ!」
スカーレットも改めて奮起する。
「そろそろ終盤ですねー」
次に披露する楽曲は
>>541
(U.M.A NEW WORLD!!またはMs.VICTORIA)
541 :
アナタ
2025/05/05 22:37:30
ID:5OwYGDnGbA
Ms.VICTORIA
542 :
お前
2025/05/06 22:31:10
ID:mVOE3Xg41c
「響き渡れ凱歌よ」
「どこまでも」
次の曲はMs.VICTORIA。
激しい戦いを制した勝者を讃える曲だ。
勝者に限らず全てのウマ娘がファンに感謝を伝えるのがグランドライブ。
勝者を讃える曲を誰でも歌えるのだ。
「涙超えて疾りきった先に・・・」
あえてセンターを決めず、流動的なフォーメーションで踊るようにアレンジされている。
中にはカワカミプリンセス、マチカネタンホイザ、メジロドーベルもいた。
三人とも、確かな実力がありつつもなかなか大きな勝利を掴み取れなかった経験がある。
「刻まれたんだ My history,my victory!」
ライブを見るハローさんの表情は優しかった。
「私、現役時代はほとんど勝てなかったんです。だから、ウイニングライブのセンターなんて夢のまた夢で。それでも、応援してくれる人達に感謝を伝えたかった」
「それがグランドライブを発案したきっかけでしたよね。ハローさんのおかげで、同じようなウマ娘達はこうして感謝を伝えられています。ありがとうございます」
ウマ娘を導くトレーナーを代表して頭を下げる。
「いえ、私は機会を作っただけなんです。本当にすごいのは彼女達の方で」
「ハローさんだって、同じくらいすごいんですよ」
グランドライブ最後の曲に参加する人数は
>>543
(18人または全員)
543 :
使い魔
2025/05/06 22:32:00
ID:4wOpsXqG.o
全員
544 :
あなた
2025/05/07 22:37:40
ID:cfqxEIEyUw
「ついに最後の曲ですね」
このグランドライブを作り上げるために、何度も告知ライブを行いパフォーマンスを磨き全力で走り抜けてきた。
その大舞台がついにフィナーレを迎える。
「GIRLS' LEGEND U。大団円に相応しい曲ですね」
スカーレットが言った。
「春も夏も秋も冬も越え 願い焦がれ・・・走れ。最後に、走れに行き着くのがウマ娘の本質を表しているように感じます」
ルビーはこの曲で特に重要な位置を担っている。
だが、ルビーだけが重要な訳ではない。
全員で歌い、踊り、魅せるのだ。
「皆さん、全力で楽しんでいきましょう!」
円陣を組んでいたウマ娘達がハローさんの号令で持ち場に向かって散った。
「ハローさんも楽しんできて下さい」
最後の曲だけは特別。
ライトハローさん自身も加わるのだ。
ステージの上ではなく、観客席の近くでのパフォーマンス。
目立つ場所ではないが、本人はそれでも嬉しそうだった。
「はいっ!」
どんな立ち位置でも、感謝を伝えたいという気持ちは同じだからだ。
ライトハローの表情は
>>545
(笑いまたは泣き)
545 :
お兄ちゃん
2025/05/07 22:38:30
ID:bMGfAPzsYo
大号泣
546 :
お前
2025/05/08 22:40:30
ID:6MkpemfcmU
「Wow Wow Wow Wow・・・」
「やっとみんな会えたね」
会場中にウマ娘達が展開し、観客を間近で楽しませる。
「たかたった 全力走りたい」
「芝と砂と キミの追い切りメニュー」
「Turn Up!」
「Turn Up!」
「声出せ叫べ」
「Wo oh oh」
ルビーが観客に呼びかける。
「トレセーン!ファイ!ファイ!」
「オー!オー!」
会場全体が一つとなり、盛り上がる。
ハローさんも観客席の近くで声を返していた。
「キミと 走り競いゴール目指し」
「遙か響け届けMUSIC」
「ずっとずっとずっとずっと想い」
「夢がきっと叶うから」
ハローさんはレースの道ではなく、イベントプロデューサーの道を歩む事にした。
形は変わっても、夢そのものは変わらない。
今ここに、彼女の夢は実現している。
「あの日キミに感じた」
「何かを信じて」
スカーレットとスカイも巨大なステージの上で全力で歌い、踊っている。
「春も夏も秋も冬も超え 願い焦がれ走れ Ah 勝利へ」
携わった全ての人々の努力のおかげで、このライブは成り立っている。
ライトハローさんは大粒の涙を流しながらその喜びを噛み締めていた。
グランドライブにライトハローと話すのは
>>547
(ダイワスカーレット・ダイイチルビー・トレーナーのいずれか一人)
547 :
お前
2025/05/08 22:41:30
ID:vI0.fyBHP.
トレーナー
548 :
トレーナーさま
2025/05/09 22:37:42
ID:2zQvZn2Iug
「雨も風も雲も闇も超え 願い焦がれ走れ Ah 勝利へ」
「Don't stop!No,don't stop 'til finish!!」
ルビーを中心に、ステージで円形のフォーメーションを組んだ。
伸ばした指を空へ高く掲げ、グランドライブを完結させる。
「あぁ、終わったんだ」
ハローさんは涙を拭い感慨に耽る。
しかし涙は再び静かに流れ出していた。
「ありがとうございましたーっ!」
「ありがとーう!」
「最高だったぞー!」
ウマ娘達と観客が互いに感謝し合った。
「この景色、忘れられそうにないわね」
スカーレットはステージの上から見えるこの光景を目に焼き付けた。
「ハローさん、お疲れ様でした。最高のグランドライブになりましたね」
出演者、観客、スタッフ、その他にも大勢の関係者。
全員で作り上げたライブだった。
「はい!・・・とても嬉しいんですけど、ちょっと寂しくもあります」
「それで良いと思いますよ。それだけやり切ったって事ですから」
だが、燃え尽きさせる訳にはいかない。
「でも、これで終わりと決まった訳じゃないですよ。むしろ、これからです。まだグランドライブは一回目なんです!」
「トレーナーさん・・・っ。はい!必ず、またやりましょう!」
こうして、全てのウマ娘がファンに感謝を伝えるグランドライブは幕を閉じた。
しかし、これからもこの素晴らしいライブは続くのだろう。
ダイワスカーレットと出かける場所は
>>549
(レース場・ライブ会場・レジャー施設のいずれか)
549 :
トレーナーさん
2025/05/09 22:38:30
ID:/qI48GengU
レース場
550 :
モルモット君
2025/05/10 22:42:25
ID:26JtLs1Zeo
有馬記念とグランドライブを終え、忙しかった日々は落ち着きを見せてきた。
「リッキーさーんっ!」
「行けぇぇぇっ!」
今日はダイワスカーレットとレース観戦に来ている。
「やった!」
コパノリッキーがレースに勝利した。
スカーレットも自分の事のように喜ぶ。
「やっぱりレースを観るのは楽しいな」
「そうね。でも、アタシは自分で走る方が好きだわ!」
「はは、そうだよな」
その時、後ろから子供の声が聞こえた。
「あっ!ダイワスカーレットだ!」
スカーレットはティアラ路線で大活躍しただけでなく、シンボリルドルフやイナリワンなど別路線の強豪にも打ち勝った。
ダイワスカーレット人気は非常に高まっており、最近はよく声をかけられる。
「あの、サイン下さい!」
「ええ、良いわよ」
色紙とペンを受け取り、慣れた手つきでサインを書いた。
「私にもサインをくれないか?」
「なっ、スピードシンボリさん!?」
現れたのは前に一度会った事のある伝説級のウマ娘、スピードシンボリさん。
「もちろん!」
スカーレットは臆する事無く自信満々に、スピードシンボリさんの手帳にサインを書いた。
「君達の活躍には驚かされてばかりだった。ダイワスカーレット君、君の目標は一番のウマ娘になる事だったね?どうかな?その目標は達成出来たかい?」
レースもライブも、スカーレットはトップクラスに活躍してきた。
一番と言っても過言ではない。
「いえ、まだまだです!アタシはまだ一番には届いてません!」
何故か自信満々に否定した。
次回、最終回のため安価による指定は無し
551 :
トレーナー君
2025/05/10 22:44:00
ID:zhkliO7dR6
ついにダスカ編も最終回か・・・
552 :
お前
2025/05/11 22:44:59
ID:J9j5wWickA
一番に拘るスカーレットが、自分はまだ一番ではないと言った。
「アタシが目指す本当に完璧な一番は、もっと先にありますから!」
完璧主義のスカーレットにとって、現状は百点満点とは言えないようだった。
だが、悲観している訳ではなく、むしろワクワクしているように見えた。
「なるほど。まだ山を登っている途中という訳か。その頂上の景色はさぞ綺麗だろうね」
「はい。トレーナーと一緒なら、いつか見られます」
スピードシンボリさんの目がこちらに向く。
「俺も同じ気持ちです。スカーレットと一番になるために、これからも挑戦し続けます」
「挑戦か。君達にとって挑戦とは?」
以前スピードシンボリさんに貰った助言を思い出す。
挑戦し続ける事。
具体的にどうすれば良いのか悩んでいたが、答えはもう出た。
「とにかく前に進む事です。どんなやり方でも、どんな回り道をしても、どれだけ迷っても、とにかく動き続ける。それが挑戦、だと思います」
別に新たな走り方を取り入れたり、初めてのレースに出たりしなければならない訳ではない。
ただがむしゃらに走るだけでも良い。
前に進み続けるのが大事なのだ。
「そうか。良い答えだ。これからも君達が前に進む姿を見て楽しませてもらうよ」
553 :
トレーナー
2025/05/11 22:45:07
ID:J9j5wWickA
スピードシンボリさんと別れ、スカーレットと学園へ戻る。
「それじゃあスカーレット。また明日な」
「・・・トレーナー」
スカーレットが立ち止まる。
「・・・アンタを信じてきて良かったわ。負けん気だけのアタシに、どう進めば良いのか教えてくれた。おかげでここまで来られたわ。ありがとね」
「トレーナーとして当然の事をしたまでだよ」
ウマ娘を導く、それがトレーナーの役目だ。
「そうよね、アンタはアタシのトレーナーだもの。アタシが一番になるところ、これからもちゃんと隣で見てなさいよ!」
「もちろん!」
スカーレットは駆け出した。
一番を目指す戦いはまだ終わっていない。
この戦いについて、ダイワスカーレットならこう言うだろう。
「負けられない!」
ダイワスカーレット編:完
554 :
お兄さま
2025/05/11 22:46:00
ID:OwYLJltbgI
お疲れ様でした!
555 :
キミ
2025/05/11 22:52:00
ID:OwYLJltbgI
・・・次回作はあるのかな?
556 :
あなた
2025/05/12 21:01:47
ID:9ZK3DBXrXk
ダイワスカーレット
戦績
(選抜レース:1着)
デビュー戦:1着
デイリー杯ジュニアステークス:1着
桜花賞:1着
オークス:1着
秋華賞:2着
ジャパンカップ:1着
(模擬レース:1着)
大阪杯:2着
宝塚記念:1着(繰り上がり)
(聖蹄祭エキシビションレース:1着)
エリザベス女王杯:1着
有馬記念:1着
公式戦10戦8勝
557 :
キミ
2025/05/12 21:02:45
ID:9ZK3DBXrXk
これまでに登場したウマ娘
レース出走
ダイイチルビー
タウンハングアウト
タイキシャトル
メジロドーベル
エアグルーヴ
ゴールドシチー
ヒシアケボノ
グラスワンダー
カレンチャン
ハッピーミーク
セイウンスカイ
マチカネタンホイザ
アグネスタキオン
タマモクロス
ダイワスカーレット
コパノリッキー
カワカミプリンセス
レベルドソレイル
シンボリルドルフ
アドマイヤベガ
イナリワン
ミスターシービー
558 :
トレーナーさま
2025/05/12 21:03:18
ID:9ZK3DBXrXk
レース非出走
ケイエスミラクル
エルコンドルパサー
ダイタクヘリオス
ヒシアマゾン
メジロパーマー
ライスシャワー
ゴールドシップ
エイシンフラッシュ
オグリキャップ
スペシャルウィーク
ツルマルツヨシ
イクノディクタス
メジロマックイーン
メジロブライト
トウカイテイオー
ニシノフラワー
メジロラモーヌ
ナリタブライアン
ゼンノロブロイ
マヤノトップガン
マンハッタンカフェ
ヴィブロス
ツインターボ
サクラバクシンオー
ビワハヤヒデ
アストンマーチャン
ヒシミラクル
サクラチヨノオー
ワンダーアキュート
エスポワールシチー
フジキセキ
ウオッカ
スマートファルコン
マーベラスサンデー
キングヘイロー
キタサンブラック
ネオユニヴァース
ヒシミラクル
オルフェーヴル
559 :
トレ公
2025/05/12 21:03:46
ID:9ZK3DBXrXk
次回安価から新章開始
560 :
トレーナー君
2025/05/13 21:43:06
ID:3HQv4KiuCo
トレーナーを呼び出したのは
>>561
(秋川やよい・駿川たづな・桐生院葵・ゴドルフィンバルブのいずれか一人)
561 :
使い魔
2025/05/13 21:43:30
ID:UiS0VAXxnk
秋川やよい
562 :
大将
2025/05/15 07:51:15
ID:ctMJo3xEMU
「招集ッ!大至急来てくれ!」
「り、理事長!?」
ある日、トレーナー室に秋川やよい理事長が直々にやって来た。
楽しそうな理事長に手を引かれてどこかへ連れて行かれる。
「理事長?どこへ何をしに行くんですか?」
「君に是非頼みたい事がある!聞けばきっと飛び上がるだろう!」
到着したのは体育館。
そこには学園のトレーナーの多くが集まっていた。
「チーム<アルタイル>もか」
「何なんだろう」
他のトレーナーもまだ詳細は聞かされていないようだ。
「これで全員ですね。理事長、ありがとうございます」
「うむ!彼は私直々に迎えに行きたかったのでな!」
理事長、たづなさんの他に見知らぬ女性がいた。
「皆、集まってくれてありがとう。私はURA、トレセン学園強化部門の佐岳メイだ。今日はあるプロジェクトについての話を聞いてもらうために集まってもらった」
黄色くて活発な印象の服装をした佐岳さんは早速本題に入る。
「凱旋門賞に挑戦してみないか!日本勢がまだ成し遂げた事の無い前人未到の頂き!一緒に世界の頂点を掴み取ろうじゃないか!」
トレーナー達はザワザワとする。
「凱旋門・・・」
「フランス遠征って事か・・・?」
日本のウマ娘が凱旋門賞を勝った事は一度も無い。
トレーナーなら誰もが凱旋門賞制覇を夢見る。
「私は以前も有志と凱旋門に挑戦した経験がある。勝利こそ出来なかったが、遠征の経験は決して無駄にはならなかった。・・・私と一緒に凱旋門賞を目指してくれないか!ロマンを追いかけよう!」
佐岳さんは手を差し出した。
「私は日本勢が一体となって凱旋門賞を目指すプロジェクトを立ち上げた。その名も、プロジェクトL'Arc!」
プロジェクトL'Arcに参加するトレーナーの数は
>>563
(4〜10人)
563 :
アネゴ
2025/05/15 08:14:30
ID:OFF1nMXlv6
5人(自分、桐生院、樫本、都留岐、佐岳)
564 :
貴方
2025/05/15 22:35:38
ID:ctMJo3xEMU
>>563
トレーナー以外も含まれているため、人数のみの採用とします
565 :
トレぴっぴ
2025/05/15 22:36:07
ID:ctMJo3xEMU
プロジェクトL'Arcについての説明が続く。
「凱旋門賞を獲るため、万全の体制でウマ娘をサポートする。遠征期間は七月から十月」
「あー夏合宿と被るのはうちじゃちょっとな・・・」
「交流戦を定期的に行い、海外レースに慣れてもらう」
「脚に負担かかるしレース増やすのは・・・」
トゥインクルシリーズとの両立に不安を覚え、トレーナー達の多くは参加を見送る事にしたらしい。
チーム<アルタイル>としては、参加するかどうかは未定だが話は最後まで聞いておきたかった。
「・・・残ったのは五人か」
佐岳さんは力不足を嘆くように言った。
「いや、五人も、と考えよう」
プロジェクトL'Arcに参加したいと考えているトレーナーは五人。
中には、同期の桐生院トレーナーもいた。
「凱旋門!絶対獲るぞ!」
「俺、凱旋門獲るのが夢で・・・」
「ちょうど海外挑戦を視野に入れていたんです」
「ミークならきっとチャレンジしたいって言ってくれます!」
それぞれモチベーションは高いようだ。
「まずは参加に前向きになってくれてありがとう。詳しい資料を渡すから、とりあえず目を通しておいてくれ。明日、生徒にもプロジェクトL'Arcについて告知する。きっと挑戦したいウマ娘はいるはずだ」
佐岳さんは一人一人の目を見ながら資料を手渡した。
「む、君はチーム<アルタイル>の・・・。君が参加してくれると非常に心強いな」
「正直、まだ心は決まっていません。やっぱり担当ウマ娘の意思が大事ですから」
「それはもちろんだ。君達も、担当ウマ娘の意思をしっかり確認してほしい」
まずは明日の、ウマ娘に向けた告知を待つ事にした。
プロジェクトL'Arcに興味を持つウマ娘は
>>566
と
>>567
(
>>557
以外のウマ娘からそれぞれ一人ずつ)
566 :
お兄ちゃん
2025/05/15 22:36:31
ID:OFF1nMXlv6
ゼンノロブロイ
567 :
トレーナー
2025/05/16 00:17:20
ID:BmbbNO.FOc
ライスシャワー
568 :
お姉ちゃん
2025/05/16 22:07:12
ID:BmbbNO.FOc
名前が「時間」と関係ありますか?
569 :
マスター
2025/05/16 22:07:37
ID:BmbbNO.FOc
>>568
誤爆ですごめんなさい
570 :
トレぴっぴ
2025/05/16 22:38:19
ID:sOHGfrdPXE
「プロジェクトL'Arcだって!すごーい!」
「凱旋門、アタシも行きたい!」
「うーん、私じゃ流石に無理かな」
「ダートでやってくれりゃあな・・・」
ウマ娘達に対してもプロジェクトL'Arcについて告知された。
生徒の反応は様々で、興味を持つウマ娘はそれなりにいそうだった。
「なるほどなるほど~」
「世界一!面白そうね!」
「我が一族の軌跡にさらなる輝きが望めそうです」
<アルタイル>のウマ娘も興味を持っているようだ。
「どうしようかな・・・」
ルビー、スカイ、スカーレット。
この三人の実力はもちろん本物だが、海外で通用するかはまた別問題だ。
負担が大きい海外遠征を、お試し程度の気持ちではさせられない。
悩みながら学園を歩き回る。
「わぁ・・・!凱旋門賞だって!」
「世界の頂点を決めるレース。これなら、英雄に・・・」
掲示されていたポスターを見て目を輝かせている二人のウマ娘を見かけた。
確か、ゼンノロブロイとライスシャワー。
「でも、ライス達にはまだトレーナーさんもついてないし、遠い夢・・・なのかな?」
「いいえっ!今週末の選抜レースで良い結果を出せば、きっと契約してもらえるはずです!」
選抜レースはトレーナーがウマ娘を見定める機会となっている。
このウマ娘と一緒にトゥインクルシリーズを戦いたいと思えば、スカウトするのだ。
「スカウト、か」
さっきまで無かった選択肢が浮かんできた。
凱旋門賞を目指してデビューするウマ娘を新たにチームに迎え入れる。
もし、世界を獲れると期待出来るウマ娘がいれば、その時は。
「今週末か」
選抜レースで一着になったウマ娘は
>>571
(ゼンノロブロイまたはライスシャワー)
571 :
トレーナー君
2025/05/16 22:39:30
ID:BmbbNO.FOc
ゼンノロブロイ
572 :
トレーナーさま
2025/05/17 22:31:22
ID:7wXQcQV/i6
「ふーん、まぁ良いんじゃない」
新しいチームメンバーのスカウトを検討しているという話を三人にした。
「人数が増えればそれだけトレーナーさんのご負担が大きくなる事になりますが」
「それは大丈夫だよ。トレーナーはウマ娘を見ると体力が回復するんだ」
「いや、冗談とも思えないのが怖いです」
スカイの顔は何故か引きつっていた。
「それより、早く選抜レースを見に行こう」
今回の選抜レースは八人で競う。
一着しかスカウトされない訳ではないが、一着になれば分かりやすく実力を示す事は出来る。
「まさかライスさんと同じ組になってしまうなんて・・・」
この前見かけたゼンノロブロイとライスシャワーは同じレースに出走するらしい。
一着は一人だけ。
だが、公式レースでも友人と当たる可能性があるのは同じだ。
「今、一斉にスタートを切りました。先頭に立ったのは4番の・・・」
全員がデビュー前という事もあって、正直レベルは低い。
フォームやペース配分はバラバラで、基礎的な体力が不足しているウマ娘も多い。
「原石が見つかれば良いけど」
足りていない技術や体力の奥にある、才能。
それを見抜いて伸ばすのがトレーナーだ。
573 :
アンタ
2025/05/17 22:31:28
ID:7wXQcQV/i6
「最終コーナー、2番ライスシャワーが先頭!6番ゼンノロブロイが約2バ身後ろから追いかける!」
「あの二人、結構良い走りしますね」
ゼンノロブロイはスピードとパワーを兼ね備えたバランスの良い走り。
ライスシャワーの方はスタミナがあるのか長くトップスピードを維持出来ている。
「ああっと!?ライスシャワー失速!ゼンノロブロイが一気に並ぶ!」
「バテたか」
「中距離は長かったのかもね」
ライスシャワーのフォームが乱れ、その隙にゼンノロブロイが差し切った。
「ゼンノロブロイ!6番ゼンノロブロイが一着です!」
これで全ての選抜レースが終わった。
「スカウトしたい子はいた?」
スカーレットに尋ねられる。
「・・・ああ。一人ね」
選抜レース後に向かう場所は
>>574
(学園内のどこか)
574 :
アナタ
2025/05/17 22:32:30
ID:lDuPVGV54U
ベンチのある中庭
575 :
ダンナ
2025/05/18 22:40:04
ID:VJQq/41qdY
「キミ!ボクと一緒にダービーを目指さないか!」
「私のチームに入るべきだ。私なら君を勝たせる事が出来る」
トレーナー達が次々とウマ娘をスカウトしていく。
「俺も行かないと」
スカウトしたいそのウマ娘に声をかける。
他に狙っているトレーナーはいないようでラッキーだった。
「ちょっと良いかな」
「ひゃ、ひゃいっ!?」
予想以上に驚いて、飛び上がった。
「ライスシャワー。君をスカウトしたい」
「ら、ライスを?」
最後の選抜レース、一着になったのはライスシャワーではなくゼンノロブロイだった。
それでも、二着のライスシャワーをスカウトしたくなった。
「ああ。君の中に光るものを感じた。是非、俺と一緒に走ってほしい」
長く良い脚を使えるスタミナ、華奢な身体の中にある力強さ。
磨けば必ず光る原石だと感じた。
ゆっくり話すため、中庭のベンチへ移動する。
「い、良いんですか?本当に?その、ライス、負けちゃったのに」
「負けたのは才能が無かったからじゃない。努力不足でもない。ただタイミングが悪かっただけだ」
選抜レースの出走者については事前にある程度調べてある。
ライスシャワーは常に弱気で臆病なウマ娘。
なかなかスカウトを受け入れてもらえない可能性があると思っていた。
「最終直線。途中で失速したのは蹄鉄が外れそうになったからだ。本来は君が勝っていた」
「でも、でも・・・その不幸はライスが起こしたものだから・・・」
本人曰く、ライスシャワーは不幸を呼ぶウマ娘。
それが弱気な性格にも繋がっているのだろう。
「それなら、俺は君を幸せにするよ。君が起こす不幸の何倍も」
ライスシャワーと話すウマ娘は
>>576
(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレットのいずれか一人)
576 :
トレーナーちゃん
2025/05/18 22:41:00
ID:U82Pe/PkqI
ダイワスカーレット
577 :
お姉さま
2025/05/19 22:38:12
ID:Mdqv4mKi4k
「・・・分かりました。ライス、契約しますっ!」
気持ちがちゃんと伝わったらしい。
「トレーナーさんなら、ライスの夢を叶えてくれそうだから!」
「どんな夢なんだ?」
ウマ娘が夢を叶える手伝いをするのがトレーナーの役目。
「・・・ライス、周りの人をいつも不幸にさせちゃうの。だから、それを変えたくて。ライスの走りで誰かを幸せに出来たらなって・・・」
自分の走りを見せて誰かを幸せにしたい。
確かにレースからは勇気や感動をもらえる。
「良い夢だな」
「えへへ、ありがとう」
その時、座っていたベンチの後ろにある草むらから物音が聞こえた。
「トレーナー!上手くいったみたいね!」
「ひゃあっ!?」
「スカーレット!?」
どうやらスカウトが上手くいくか、陰ながら見守っていたらしい。
「ライスさん!チーム<アルタイル>へようこそ!」
草むらから出てきたスカーレットの制服には木の葉が付いていた。
「チーム?」
「ああ。チーム<アルタイル>。後にしようと思ってたんだけど、ついでだし色々説明しておくよ」
所属するウマ娘、実績、環境など、スカウトされたウマ娘が知りたいだろう情報を開示する。
「わぁ・・・!すごいトレーナーさんだったんだ!ご、ごめんなさい!あんまりトレーナーさん達には詳しくなくて・・・」
「別に良いですよ。すぐにすごさが分かりますから!」
スカーレットに素直に褒められるのは意外と珍しい。
「でも、本当にライスで良いの?すごいトレーナーさんなのに」
「君が良いと思ったんだ。俺の見る目は間違ってない」
「そうですよ。コイツ、ウマ娘を見る目だけはありますから」
ライスシャワー達と一緒に食べる料理は
>>578
(カフェテリアにある料理・二種類まで)
578 :
アンタ
2025/05/19 22:39:10
ID:DyqXhQXdzY
にんじんハンバーグと炊きたてのご飯
579 :
お姉ちゃん
2025/05/20 22:30:13
ID:54qUeDmMdA
きゅうぅぅ。
「あ、ご、ごめんなさい」
ライスのお腹が鳴った音だった。
「レースの後で疲れてるよな。何か食べようか」
「アタシはこれから自主練するわ。ライスさん、じゃあまた!」
ライスと二人でカフェテリアに向かう事になった。
食事は心の距離を縮めるのに役立つ。
「来たね・・・」
「アンタら!気合い入れな!」
カフェテリアに入ると何やら雰囲気がピリピリしていた。
ライスはそれに気付いていないのか、嬉しそうに注文する。
「えっと、にんじんハンバーグ20皿とごはんの三女神盛りを下さい!」
「あいよ!」
厨房が慌ただしく動き始めた。
「す、すごい量だな」
「ごめんなさい。ライス、すぐにお腹が空いちゃうの」
「何も謝る事は無いよ。エネルギーをたくさん取って、たくさん使えるのも才能だ」
ウマ娘は大抵ヒトよりも多く食べるが、ライスシャワーの場合並のウマ娘の倍以上は食べられるらしい。
「トレーナーさんも食べる?」
運んできたにんじんハンバーグの皿が一つ差し出された。
「それじゃあもらおうかな」
一つ一つがそれなりに大きいハンバーグが段になっている上に、にんじんが丸ごと刺さっている。
炊きたての白米もライスの顔が隠れてしまうくらいに盛られている。
「いただきます!」
一切臆する事無く、ライスは料理を食べ進めていく。
「美味しそうに食べるな」
「えへへ、ありがとう。美味しい料理を作ってくれた人のおかげだね」
釣られておかわりもしてしまった。
「ごちそうさまでした!」
「ルビーもスカイもスカーレットも、皆料理上手だからライスにも食べてほしいな」
新しく加わったチームの一員、ライスシャワー。
早くルビーとスカイにも会ってもらいたい。
ライスシャワーと行うトレーニングは
>>580
(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
580 :
ダンナ
2025/05/20 22:30:35
ID:P8a4u6cs9Y
賢さ
581 :
使い魔
2025/05/20 22:30:59
ID:KTnV7vpdMI
根性
582 :
あなた
2025/05/21 22:37:04
ID:S08sUBmmP.
今日はライスシャワーと最初のトレーニングを行う日。
「ライスのせいだ・・・」
天気予報では一日快晴のはずだったが、急に土砂降りの雨に見舞われた。
「たまたまだよ。室内で出来るトレーニングをしよう」
雨でコースが使えないなら、コースを使わないトレーニングをすれば良いのだ。
「これからデビューに向けてトレーニングをしていく。まずはレースについて詳しく知ろう」
授業で教わる内容をそのままやるのでは味気無い。
せっかく良い教材があるのだから活用しなければ。
「これはルビーのデビュー戦の映像だ」
「わぁっ、メイクデビューってこんな感じなんだ・・・!」
序盤は後方で脚を溜め、中盤で位置取りを調整し、終盤に一気に抜け出す。
理想的な差しの走り方だ。
「ライスはどんな走り方が向いてるのかな?」
「まだ分からないけど、これから一緒に確かめていこう」
向いている走り方は身体能力だけでなく、性格によっても変わる。
「どもども〜」
「チーム<アルタイル>へようこそいらっしゃいました」
スカイとルビー、スカーレットがやって来た。
「ら、ライスシャワーです!よろしくお願いしましゅ!」
緊張しながらもチームメンバーとの顔合わせをした。
「アタシのレースを観てたの?」
「ああ、皆の走りから色々学んでもらおうと思って」
「スカーレットさん、並ばれてるのに全然先頭を譲らなくて、すごいなぁ。ライスもいつか・・・」
トレーニングを続けていれば、いずれライスも自分だけの走りが出来るようになるだろう。
ライスシャワー達と読む本の種類は
>>583
(小説・漫画・雑誌・絵本のいずれか一つ)
583 :
アンタ
2025/05/21 22:37:30
ID:rS1t11ZSOM
若者向け雑誌
584 :
アナタ
2025/05/22 22:34:01
ID:F18RmXtEFI
レース研究のトレーニングを終えた後も雨がうるさく響いていた。
この雨では外に息抜きをしに行く事も出来ない。
「スカーレットさんは何を読んでるの?」
「これですか?ファッション雑誌です。オシャレのためには日頃から研究しておかないといけないので!」
スカーレットはウマ娘が流行の服を着こなしているページを見せてくれた。
「へぇ、最近は肩出しが流行ってるんだー。私が絶対着ないやつだー」
「スカイさんにも似合うと思いますよ!トレーナーもそう思うわよね?」
「ああ。普段と違う感じだし見てみたいな」
「そ、そうですか?」
スカイは頬を掻きながら言った。
「そうだ!今度皆で一緒に服を選びに行きましょ!」
「ら、ライスも良いの?」
「当然です。貴方もこのチームの一員なのですから」
まだ遠慮が見えるライスだが、そのうち雰囲気や距離感にも馴染んでくるだろう。
「わぁ・・・っ!えへへ、楽しみだなぁ」
その後も、四人は雑誌のページを目を輝かせながら眺めていた。
チームの団結も深まったように感じられたのだった。
ライスシャワーのデビュー時期は
>>585
(8〜16週間後までの間)
585 :
アンタ
2025/05/22 22:35:00
ID:Uhvs.J7wgA
10週間後
586 :
トレピッピ
2025/05/23 22:21:02
ID:EOoWxZfdFY
今日はお休み
587 :
トレーナー君
2025/05/24 22:37:02
ID:vFBVQicxLE
「なぁライス。凱旋門賞に興味あるか?」
ポスターを見て目を輝かせていたのは知っているが、実際にどのくらいの関心があるのだろうか。
「うんっ!勝てたらきっとたくさんの人を幸せに出来るから!」
ライスは既に出走するつもりでいるようだ。
「それなら、プロジェクトL'Arcに参加してみないか?俺と一緒に凱旋門賞を目指そう!」
「実はね、ライスも参加したいって言うつもりだったんだ。トレーナーさんも同じ気持ちだったなんて、嬉しいな」
こうして、ライスシャワーと共にプロジェクトL'Arcに参加する事を正式に決めた。
「まずはメイクデビューからだな」
「頑張るぞー、おー!」
大目標と小目標を設定し、ライスのモチベーションも高くなった。
「10週間後のデビューを目指してトレーニングをしていこう。明日から早速始めるぞ!」
今の実力では、当然凱旋門賞には届かない。
日本勢が成し遂げた事の無い偉業達成のため、並々ならぬ努力が必要になるだろう。
「俺ももっと頑張らないと」
ライスシャワーと次に行うトレーニングは
>>588
(スピード・スタミナ・パワー・根性のいずれか)
588 :
マスター
2025/05/24 22:37:20
ID:8UP0XqcNF6
根性
589 :
貴様
2025/05/25 22:35:52
ID:Bh5MoY7tRg
「今日は坂路トレーニングをやろう」
「うん!よろしくお願いします!」
入念に準備運動をした後、坂路に脚を踏み入れる。
「たあっ!」
身体は小さいが、パワーはそれなりにありそうだ。
ルビーに通じるところがある。
「よし、もう一本!」
坂路を何本も走ってもなかなかバテない。
ライスの武器はおそらくスタミナ。
切れ味勝負よりも持久戦に向いているだろう。
ライスの目標となる凱旋門賞は、距離が2400mと長めで地面も緩く体力を使う。
走り抜くためのスタミナは必須だ。
「根性もありそうだな」
ひたむきに走る姿を見てそう思う。
これまで三人のウマ娘と共に歩んできたチーム<アルタイル>。
そのノウハウを活かせるのがチームの良さだ。
「お疲れ様。良い走りだったぞ」
「えへへ、ありがとう」
凱旋門賞への道はこの坂路以上に険しいものになるが、ライスならそれを乗り越えられるはずだ。
ライスシャワーと出かける場所は
>>590
590 :
ダンナ
2025/05/25 22:37:00
ID:rYsEvnTFrY
街を見下ろせる高台にある喫茶店(いつもの店)
591 :
貴様
2025/05/26 22:38:29
ID:qU6VoGzXYU
「上体は上げない!」
「はいっ!」
ライスが引くリアカーに乗り、ひたすら坂を登る。
何をするにもまずは体力作りからだ。
「そこを右に」
学園外でのトレーニングでよく使うこのルートは、中間地点に良い休憩スポットがある。
「ここで少し休もう」
「喫茶店?」
この喫茶店は街を見下ろせる高台にある。
良い景色を見ながら飲むカフェオレは格別だ。
「じゃあ、ライスもカフェオレにするね」
コーヒーの香りとミルクのまろやかさが良くマッチしている。
「ライスは趣味とかあるのか?」
「えっとね、絵本を読むのが好きなんだ。優しい気持ちになれるから。最近は、自分でも描いたり・・・」
信頼関係を築くには互いを知るのが一番だ。
コミュニケーションは欠かせない。
「一番好きなのはね、幸せの青いバラっていうお話なんだ」
好きなものの話をしているライスはとても楽しそうだ。
聞いているこちらまで楽しくなってくる。
「たくさんのバラがあって、その中に一輪だけ青いバラがあったの」
ライスシャワーと話す時間は
>>592
(10〜60分)
592 :
トレーナー君
2025/05/26 22:39:00
ID:ZpJj8hBTlM
60分
593 :
トレピッピ
2025/05/27 22:41:28
ID:WYn/QQbY7w
「青いバラは皆に気味悪がられてたの。でもね、素敵なお兄さまがその青いバラを買い取って自分の家に飾ったんだ。窓辺に飾られた青いバラは皆に幸せを与えられるようになったんだよ」
「良いお話だな」
生き生きと話すライス。
「ライスもね、青いバラみたいにいつか皆を幸せにしたいなって。今はまだ、不幸ばっかり起こしちゃうけど、いつかは、ライスだって」
青いバラのように周りに幸せを届けられるようになる事に憧れているようだ。
ライスには既に周りを思いやる優しい心がある。
必要なのはきっかけだけかもしれない。
「それなら、俺もそのお兄さまみたいになってみたい」
トレーナーはレースに出るウマ娘の手助けをする存在。
絵本に出てくるお兄さまと通じるところがある。
「えへへ、トレーナーさんも憧れてるんだね。ライスと一緒だ」
ライスと一時間近く話し込んだ。
普段は弱気なライスだが、今はこうして楽しそうにしている。
トレーナーとして、こんなライスになるための手伝いをしたい。
「そろそろ行こうか」
「うんっ!お兄さま!」
帰り道の天気は
>>594
594 :
お姉さま
2025/05/27 22:42:30
ID:Cfr05TC2zo
雲は多いものの、雨は降っていない
595 :
お兄さま
2025/05/28 22:37:45
ID:zxLWvQhkj6
「お兄さま?」
「えっと、嫌だった?ごめんなさい、ライスにとってトレーナーさんはお兄さまみたいだなって思ったから」
「いや、そういう訳じゃないんだ。好きに呼んでくれれば良いよ」
「うんっ!ありがとうお兄さま!」
若干の気恥ずかしさはあるが、信頼の表れのようにも感じられた。
呼ばれ方に恥じないように、ライスを導いていきたい。
「雨は降ってないみたいだ」
「帰るまでに降っちゃいそう・・・」
一時間近く話し込んでいる内に、雲が空の大部分を覆っていた。
学園までの道のりは三十分以上かかる。
それまで天気が持ってくれれば良いのだが。
「急いで帰ろう。もちろん安全には気をつけてな」
焦りは事故にも怪我にも繋がる。
焦らず急ぐのは、レースでも必要な技能だろう。
「また赤信号だ・・・」
「大丈夫。焦らない焦らない」
連続して信号に捕まるが、インターバルと考えれば悪くない。
「えっと、駅はそこの角を曲がって・・・」
「えぇ?すまんの、もう一度言ってくれんか?」
道を聞かれて時間を取られてしまった。
「そうだ、ぜひ乗っていって下さい」
リアカーにご老人を乗せて駅へ連れていったため、かなり遠回りをする事になってしまった。
「ごめんなライス」
「ううん、ライスも乗せていくのが良いと思ったから」
結局、学園に戻るまでに一時間以上かかってしまった。
「でも、何とか降られずに済んだな」
「お兄さまの日頃の行いのおかげだね」
「それなら、ライスだって」
忍耐力を鍛える事も出来たのだった。
プロジェクトL'Arcの説明会に参加するウマ娘は
>>596
(未登場のウマ娘一人)
596 :
お前
2025/05/28 22:39:30
ID:0T7DItRuW6
マンハッタンカフェ
597 :
キミ
2025/05/29 22:41:51
ID:gmV0wuGLUA
「諸君!今日はよく集まってくれたッ!」
凱旋門賞制覇を狙うプロジェクトL'Arc。
今日はその説明会に来ていた。
ウマ娘、トレーナー、その他関係者が集まり、プロジェクトL'Arcについてさらに詳しい説明を受けるのだ。
「やよいとは昔からの付き合いでね。昔はこんなに小さくて、走り回ってはよく転んで泣いていたんだ。懐かしいな」
「め、メイ!その話は・・・っ!」
佐岳さんと秋川理事長は姉妹のように仲が良いようだ。
「さて、早速だが本題に入ろう。プロジェクトL'Arcには代表を決めるレースがあって・・・」
凱旋門賞は手を挙げれば参加出来るようなレースではない。
少しでも勝機があると見込めなければ出走登録すらさせてもらえない。
実力を見極める選考会や交流戦を定期的に行うとの事だった。
「・・・例え同じ志を持つ仲間であっても、代表枠を奪い合うライバルとなるのですね」
説明会に参加していたのはマンハッタンカフェ。
何度かアグネスタキオンの実験室で会った事はあるが、交流はあまり無かった。
「ライスさんと同じ年、つまり今年のデビューになりそうです」
「そ、そうなんだ。嬉しいけど、ちょっと複雑かも・・・」
実力はまだ不明だが、注目はしておいた方が良さそうだ。
プロジェクトL'Arcの参加者で行う遊びは
>>598
(複数人で出来る遊び)
598 :
お兄ちゃん
2025/05/29 22:43:00
ID:.KWGl9wCW.
ドッジボール
599 :
貴方
2025/05/30 22:39:39
ID:Ik0b61GMzo
「親睦を深めるため、皆でドッジボールをやろう!」
「ドッジボールを?」
「ああ!あたし達は一つのチームなんだ!チームの結束はプロジェクトの成功にも繋がる。身をもって体験したから間違いないさ」
確かに、これから同じ目標に向かって走る仲間として、互いを知るのは良いかもしれない。
六人ずつの二チームに分かれ、いざ試合開始。
ライスとは同じチームになれた。
「こっちはウマ娘の数が一人多いから有利なはずだ!」
ウマ娘とヒトとでは身体能力に大きな差がある。
ウマ娘一人分のアドバンテージがこちらにはあるのだ。
「ライスさん」
外野のマンハッタンカフェがライスにボールを渡した。
一瞬ボールの軌道が不自然に曲がった気がしたが、深く考えている時間は無かった。
「ひゃうっ!?」
キャッチし損ねてボールが相手チームの手に渡る。
ライスは無防備な状態だ。
「俺が止める!」
飛び込むようにしてボールを受けに行く。
サッカーのゴールキーパーのようにボールをキャッチする事が出来た。
「お兄さま!?」
「だ、大丈夫」
硬い床に着地したが、痛みを堪えてボールを投げる。
「わっ!?」
一人アウトに出来た。
600 :
アナタ
2025/05/30 22:39:45
ID:Ik0b61GMzo
「任せて下さい!」
桐生院トレーナーがボールを受け取り、こちらに向かって全力投球。
空気を切るような音が聞こえた。
「お兄さまーっ!」
「がはっ!?」
吹き飛ばされて壁に叩きつけられるが、他の誰にもぶつからなかったようなので良かった。
「ふふ、流石トレーナー」
「ご、ごめんなさい!」
ライスは転がってきたボールを拾って前を見据える。
その眼差しには強い意思を感じた。
「お兄さまは・・・ライスが・・・」
力強く踏み込んで、ボールを思い切り飛ばす。
鋭い回転がかかったボールは抉るように曲がりながら相手チームのトレーナーに直撃する。
「があっ!?」
「これがライスさんの本気・・・」
ライスシャワー達のドッジボールでの勝敗は
>>601
(引き分けは不可)
601 :
マスター
2025/05/30 22:40:30
ID:6907wJELaM
勝ち
602 :
アネゴ
2025/05/31 22:15:21
ID:q5XxaU6h6g
「撃沈ッ!?」
秋川理事長を撃破したライス。
これで相手チームは桐生院トレーナー一人だけだ。
対するこちらにはライスの他に二人もいる。
「カフェ!こっちにくれ!」
マンハッタンカフェのトレーナーがボールを要求する。
「させません!」
桐生院トレーナーがマンハッタンカフェの山なりのパスをジャンプして奪い取り、そのまま豪速球を放つ。
「ぐっ!?」
押されたように身体が横に動き、間一髪ボールを回避する。
ライスがワンバウンドしたボールを取り、流れるような動きで投げる。
「えいっ!わ!?」
指が滑ったのか、ボールが本来の軌道よりも高く飛んでいく。
「なっ!?」
不意を突かれた桐生院トレーナーの肩にボールが当たった。
「やった!ライス!」
「え・・・?ら、ライス達の、勝ち?」
「熱い試合だったな!ナイスゲーム!」
同じチームで奮闘していた佐岳さんが両者の健闘を称える。
「良いチームワークだったな」
「負けちゃいましたけど、楽しかったです!」
プロジェクトL'Arcは簡単なものではない。
チームの心を一つにして挑まなくては良い結果は望めないだろう。
ドッジボールを通じて、同じプロジェクトに参加する仲間との団結が強まったのだった。
ライスシャワーとトレーニングをするウマ娘は
>>603
(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレットの中から1〜3人)
603 :
ダンナ
2025/05/31 22:17:00
ID:TKg/yKdsvk
ダイイチルビー、セイウンスカイ、ダイワスカーレット(3人全員)
604 :
お前
2025/06/01 22:32:49
ID:CrXpcWHZTs
「お兄さまっ!」
「お、お兄さま?」
「トレーナーさん、まさかそういう趣味が・・・」
「いや、俺が呼ばせている訳じゃないんだけど・・・」
ルビーは何も言わないが空間にかかる圧は強くなっているような気がした。
「・・・さて、今日は皆で併走をしよう」
<アルタイル>の四人全員で併走トレーニングを行う事にした。
ライスシャワーのデビュー戦が近いので、実戦に近い形式のメニューにしたのだ。
「ハンデとして、ライス以外には重い蹄鉄を使ってもらう」
「脚力も鍛えられそうですね」
かつてタマモクロスと重い蹄鉄を使ったトレーニングをした事がある。
結果としてスカイの最大の敵を作り出す事にはなってしまったが、それはトレーニングの効果が高い事も意味している。
「スタート!」
先頭に立ったのは抜群のスタートを切ったスカーレット。
高い集中力がスタートの上手さにも繋がっている。
二番手はスカイ。
スカーレットの外から様子を窺っている。
「速い・・・!」
ライスは三番手の位置から前に何とか食らいついている。
ペースはそこまで速くないが、デビュー前のライスにはまだ速い。
ルビーはその後ろで脚を溜めている。
「ライスー!追い抜くタイミングを見極めろー!」
ライスの得意な作戦はおそらく先行策。
持ち前のスタミナで粘り、終盤に抜け出す王道の走り方だ。
「はっ!」
ルビーが最初に仕掛けた。
外からライスに並ぶ。
「あ」
前にはスカーレット、その外のやや後ろにはスカイ、隣にはルビー。
進路を塞がれてしまった。
「ごめんなさいお兄さま・・・」
「まだまだ経験不足って感じだな。それは仕方ない。ここから成長していけば良いんだ」
チームの先輩達との併走で、課題を見つける事が出来たのだった。
ライスシャワーのデビュー戦での枠順は
>>605
(1〜8番)
605 :
トレーナー君
2025/06/01 22:33:30
ID:m6XJsUVbAo
7番
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