安価で決める自由なスポ根・続
1 : トレーナー君   2024/08/24 22:22:10 ID:tq5sXyWX12
前スレ
https://umabbs.com/patio.cgi?read=9738&log=past&res=1000

・安価によって行き当たりばったりのストーリーを展開していきます
・必ずしも史実通りの成績にはなりません
・安価による指定さえあれば翌日中には更新します
850 : 相棒   2025/09/29 22:44:30 ID:XQpYIucWjc
ゼンノロブロイとヴェニュスパーク
851 : キミ   2025/09/30 22:45:52 ID:1CFe.R9FPE
レース前半は上り坂。
2400mのレースにおいて、長い上り坂はかなりの負担になる。
コーナーに入ると坂を下り始める。
高低差10mの坂を最終コーナーにかけて駆け下りるのだ。
「早めに、仕掛ける!」
最終コーナー半ば、ゼンノロブロイが下り坂の加速を活かして前に出た。
末脚の切れ味を発揮しにくいロンシャンの芝を攻略する方法の一つが、早め長めのスパートだ。
『おおおおおおおおっ!』
観客が沸いた。
ゼンノロブロイが仕掛けたのもあるが、それよりは。
『7番ヴェニュスパークが飛び出した!外を回って上がっていく!』
ほぼ同時にヴェニュスパークが飛び出していた。
弾むような足取りから生まれるのは爆発的な加速。
同時に仕掛けたゼンノロブロイが霞んでしまうほどだった。
「この前のレースよりも速いな」
「わぁ、スプリンターみたいですね・・・」
スカイも息を飲む。
『11番ゼンノロブロイも前を狙う!その内にいる5番ライスシャワーはまだ動かない!』
フォルスストレートに入る前の攻防。
ヴェニュスパークは7、8番手くらいまでに迫ってきていた。
「ここからが勝負だ」
ライスと様々なパターンを何度も練習してきた。
今回のような展開も予習済みだ。
最良の選択さえすれば、あとは速さと速さのぶつかり合いになる。
フォルスストレートに入ってからが正念場だ。

最終直線突入時のライスシャワーの位置は>>852(1〜4番手)
852 : トレーナーちゃん   2025/09/30 22:47:00 ID:05O.ZvVX26
2番手
853 : トレーナー   2025/10/01 22:52:14 ID:dJgJYnnZLk
「ここだ!」
フォルスストレートに入り、多くのウマ娘が一斉に加速した。
ライスもその中の一人だ。
「たあっ!」
長い芝を蹴り、位置を上げていく。
ライスは先行型のウマ娘だが、末脚も伸ばしてきた。
周りのウマ娘にもスピードや加速力で負けてはいない。
「行けぇぇぇっ!」
フォルスストレートも最終直線もほぼ平坦。
上下左右への動きがほとんど無いため、純粋なスピード勝負になりやすい。
「2番手まで上がった!このまま!」
スカーレットが叫ぶ。
『良いスピードですね。でも、私の方が上です!』
ヴェニュスパークがさらに速度を上げた。
「つっ」
ハッピーミークがその真後ろにいた。
しかし徐々に離されていく。
速度が違った。
『最終直線で先頭に立っているのは18番!その後ろから5番ライスシャワーが追う!ヴェニュスパークは3番手!』

一着と二着のウマ娘の着差は>>854(1〜3バ身)
854 : マスター   2025/10/01 22:53:15 ID:TgZSLBtvp6
1バ身
855 : アンタ   2025/10/02 22:43:09 ID:ScdJdNtCuk
『どうですか!ついて来ますか!』
後ろからマンハッタンカフェが追い上げる。
しかしヴェニュスパークとの差はなかなか縮まらない。
海外の環境には適応しつつあるが、それでもまだ足りない。
「あの子の影さえも・・・」
マンハッタンカフェが追いかけるお友だちという存在。
いつも前を走るその影が、ヴェニュスパークという眩い光にかき消されてしまった。
ゼンノロブロイとハッピーミークも上がってこられない。
前哨戦や模擬レースとはレベルが違う。
出走するウマ娘も、重圧も。
「まだ、ライスならっ!」
日本勢で勝機が残っているのはライスのみ。
先頭に並びかけるかという状況で、必死に脚を動かしている。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」
このままのスピードならギリギリ粘れるはずだ。
これまで積んできたトレーニングと強い気持ちを信じるしか無い。
『たぁぁっ!』
ヴェニュスパークが突っ込んでくる。
残り100m、前二人に並んだ。
「皆を、幸せにっ・・・!」
『絶対に期待は裏切りません。私こそが、希望だから!』
ヴェニュスパークがさらに加速した。
後ろからはフランスのウマ娘達が迫っている。
「っ!ああああっ!」
残る力全てを使い果たし、ライスはゴールまで駆け抜けた。
「はぁ、かはっ」
ライスはこれまでに無いくらいに息を乱していた。
『い、一着は・・・』
白熱した最後の競り合い。
ライス自身、結果がどうなったのかは分かっていなかった。
『一着はヴェニュスパーク!7番ヴェニュスパークです!』
凱旋門賞を制したのはヴェニュスパーク。
1バ身離れて三人並んだゴールとなり、ライスは3着であった。
「・・・そう、か」

レース後にインタビューを受けるウマ娘は>>856(マンハッタンカフェ・ゼンノロブロイ・ハッピーミークのいずれか一人)
856 : モルモット君   2025/10/02 22:45:45 ID:mIb40M9mjQ
ハッピーミーク
857 : お前   2025/10/03 22:52:11 ID:e7dTgMt9pM
『ヴェニュスパークさん!おめでとうございます!』
『ありがとうございます!フランスのウマ娘として恥ずかしくない走りが出来たと思います!』
勝者へのインタビューはもちろん注目を集めた。
着差以上に実力差を見せつけた勝ち方で、見ていて清々しい走りだっただろう。
「お疲れ様、ライス。本当によく頑張ったな」
アウェイの中、日本勢の意地を見せた3着。
勝ち負けに関わらず、ライスは堂々たる走りをしてくれた。
「おにい、さま・・・」
ライスの声は震えていた。
レース後の疲労のせいでなく、心の問題だ。
「勝ちたかった。勝ちたかったよ・・・!」
ライスは胸に飛び込んで涙を流す。
本気で挑んだからこそ、この涙は尊いものなのだ。
「ああ。俺もだ」
ライスを勝たせられなかったのはトレーナーの責任だ。
どれだけ他に要因があったとしても、トレーナーが責任を負うべきだ。
「うああああああっ!」
しばらくは黙ってライスの涙を受け止めた。
「ハッピーミークさん、今回は残念でしたね」
「・・・うん。全然足りなかった。遠かった。ごめんなさい」
日本の記者によるインタビューが行われた。
プロジェクトL'Arcのメンバーとして、日本を代表して戦ったウマ娘達を記者は何度も労った。
「ミークが謝る必要は無いですよ。ミークは立派に戦ったんですから」
そう言う桐生院トレーナーも元気は無さそうだった。
大いなる世界への挑戦。
敗北の代償は大きかった。

日本で凱旋門賞を観戦していたウマ娘は>>858(登場済みのウマ娘一人)
858 : 使い魔   2025/10/03 22:53:20 ID:L3upd6O70s
イナリワン
859 : トレぴ   2025/10/04 22:50:42 ID:pQTKgMRV0c
「くぁーっ!あとちょっとだったってのによぉ!」
凱旋門賞は日本に住む人々にとっても大きなイベント。
国内レースと同じがそれ以上の熱意をもって観戦している。
「やっぱり日本のウマ娘じゃ勝てないのかな・・・?」
「相手が強過ぎたよ」
トレセン学園でも皆が息を飲んで見守っていた。
しかし、敗北に対して多かったのは、やっぱりかという声。
「おめぇら!何勝手に諦めてんだ!一度負けたくらい、いや何度負けたって関係ねぇ!次勝ちゃ良いんだ!」
「イナリ先輩・・・」
ネガティブに傾きそうな空気をイナリワンの声が吹き飛ばす。
「あいつらは本気で挑んで本気で負けたんだ!あたしらがしょげた顔してちゃあ胸張って帰れねぇだろうよ!」
イナリワンの言葉に、一緒にいたウマ娘達も立ち上がる。
「そうですね!せっかく頑張ったのに、暗い顔で出迎えられたら嫌な気持ちになっちゃいますし!」
「よっしゃ!次はウチらが挑戦する番だ!」
この空間にいるウマ娘達は奮起した。
ただ学園全体、日本全体の空気は依然重いままだ。
「あとはあいつら本人次第かね」

ライスシャワーの食べる量は>>860(増えた・そのまま・減ったのいずれか)
860 : トレーナーさん   2025/10/04 22:52:00 ID:3QVnezqHAA
負けた悔しさで増えた
861 : モルモット君   2025/10/05 22:54:04 ID:yYLsRQfEfA
レース展開は予想していたパターンの内の一つによく似ていた。
予習はしていたし、ライスも打てる最善の手を打った。
敗因は作戦や運ではなく、実力だった。
「はぁ・・・」
天井を見上げ、息を吐く。
敗北は無駄ではないが、かと言って積極的に求めるものでも無い。
ライスには涙を流させたくなかった。
「お兄さま、いる?」
ノックと共にライスの声が聞こえた。
昨日の疲れを癒すべく、今日は休む事に専念してもらっていた。
椅子から立ち上がり、ドアを開けた。
「お兄さま、あのね、一緒にご飯食べに行かない?」
しばらく考え事をしていたせいで気付かなかったが、既に夕食どきだった。
「もうそんな時間か。分かった。ルビー達も一緒に行こう」
出かけた先はフレンチと中華を融合させた料理が特徴の店。
スカーレットがガイドブックから見つけたらしい。
「好きなだけ食べてくれ。食べて体力回復だ。あ、無理はしなくて良いからな」
「うん、分かった」
ライスはあまり元気が無いように見える。
身体的な疲労はもちろん、精神的なダメージも大きいのだろう。
「わ、エスカルゴチャーハンですって」
「アタシ、ガレット餃子にしようかしら」
食事は心の栄養にもなる。
ライスは特に食べる事が好きなので、元気を出してくれると良いのだが。
「じゃあ、ここからここまでと、こっちと、あ、これも!」
「流石に多いのでは?」
「いっぱい食べていっぱい強くなりたいんだ。負けたくないから・・・!」
ライスなりに、自身を元気づけようとしているらしい。
「そうか。それなら俺もいつもより多く食べるぞ!」

食後にする事は>>862(散歩または読書)
862 : ダンナ   2025/10/05 22:55:30 ID:XDf7iMUamg
散歩
863 : 使い魔   2025/10/06 22:56:03 ID:MhLMuO49fs
「ごちそうさまでした!」
ライスはいつもの五割増しくらいの量を食べ切った。
食べた量に対してお腹の膨らみが小さいのは何故なのだろうか。
「ちょっと歩こうか」
腹ごなしに軽くパリの街を散歩する事にした。
パリにいられる期間ももうすぐ終わりだ。
「ここにいた時間は長いような、短いような、どっちにも感じるな」
「私には、お二人のいない期間が非常に長く感じられました」
確かに、ルビーとこれほど長期間離れた事は無かった。
電話やメッセージのやり取りが無ければ耐えられなかったかもしれない。
「ライス、早く日本に帰りたいな。でも、早くフランスにも来たい。これって変なのかな?」
夜のパリの街は光り輝いていて、ライスを明るく照らしていた。
「変じゃないよ。俺も同じ気持ちだ。上手く説明は出来ないけど」
「別に理由なんて考えなくても良いんじゃないですか?思うままに走った方がきっと楽しいですよ」
「スカイさんが言うとあんまり説得力無いような・・・」
考えて走るタイプのスカイだが、レースを楽しむ事にはまっすぐだ。
「ライス、また次も挑戦する。今度こそ、勝つんだ」
「ああ」
街の光がライスの未来を照らしているように感じた。

佐岳メイの感情は>>864(明るいまたは暗い)
864 : 大将   2025/10/06 22:57:03 ID:W6mASL4DJI
暗い
865 : トレーナー君   2025/10/07 23:10:10 ID:vrAk0yZ73I
「皆、ついに明日が帰国の日だ。出来れば凱旋門賞のトロフィーを土産に持って帰りたかったが・・・それは叶わなかった」
全体ミーティングで、佐岳さんが言った。
「すまない。私の力不足だ。皆の実力を十二分に発揮出来るような環境を作る事が出来なかった」
佐岳さんが頭を下げた。
表情は見えないが、きっと悔しさで歪んでいるだろう。
「そんな事・・・!佐岳さんがいなかったら、私達はフランスに来る事さえ出来なかったんですから!」
「ええ、アナタ一人が責任に感じる事は、ありません」
「皆で、ワンチーム」
佐岳さんが手を回してくれなければ、この海外遠征は散々なものになってしまっていただろう。
トレーニング施設やレース場の手配など、ウマ娘とトレーナーがトレーニングに集中出来るように全てやってくれていた。
自分達が把握している佐岳さんのサポートはほんの一部に過ぎないのだろう。
「しかし・・・」
「ライスも、皆も、佐岳さんにいっぱい感謝してるんだよ。皆が凱旋門賞のために頑張れたのは、佐岳さんが支えてくれたからだもん」
「今回は勝てませんでした。でも、挑戦はまだ終わりじゃない。プロジェクトL'Arcは続いてるんです!」
想いを素直に伝える。
「皆・・・そうだな。凱旋門を獲るのが難しい事なんて分かっていたんだ。むしろ、簡単じゃないから燃えるんじゃないか。まさにロマン、だな!」
拳を握り、決意を固める。
もう佐岳さんの目は揺らいでいなかった。

空港で出迎えるのは>>866(駿川たづな・乙名史悦子・ライトハローのいずれか一人)
866 : アナタ   2025/10/07 23:11:00 ID:z2Fq8uuuBY
乙名史悦子記者
867 : トレぴっぴ   2025/10/08 22:42:52 ID:dsnvy18lPI
「あ、来たよ!」
空港では多くの人々がプロジェクトL'Arc参加者の帰りを待ち受けていた。
「お疲れ様ーっ!」
「よく頑張ったなー!」
凱旋門賞の制覇には至らなかったが、海外レースでは結果を残す事が出来た。
海外でのトレーニングや視察など、レース以外も充実した遠征となった。
「へっ、良いツラしてんじゃねぇか!」
「はは、イナリ先輩の励ましも必要なさそうですね!」
大変な部分も多かったが、行って後悔は無かった。
凱旋門賞での敗北すら糧になっているはずだ。
「ただいま!」
佐岳さんを先頭に、堂々たる姿で歩く。
悔しさはあるだろう。
ただ、応援してくれた人にそれは決して見せない。
既に前を向いて歩いている姿を見てもらいたいのだ。
「今回の遠征を振り返って、印象に残っている事は何でしょうか!」
乙名史記者からインタビューを受けるライス。
思えば、異国の地でメディア対応に苦戦しなかったのは乙名史さんのおかげかもしれない。
「えっと、ノートルダム大聖堂を見に行って・・・あ、レースの事を言った方が良いのかな?」
「いえいえ、是非レースやトレーニング以外の事もお聞かせ下さい!」
帰ってきた直後なので、インタビューは短めに終わった。
「明日からいっぱい取材が来そうだな」

トレーニングを行うウマ娘は>>868(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレットの中から一人)
868 : トレーナーさま   2025/10/08 22:48:52 ID:K33OwpFEWg
ダイイチルビー
869 : 大将   2025/10/09 22:40:27 ID:gJOKTXeM46
今日はお休み
870 : アネゴ   2025/10/10 22:59:56 ID:.uNvRUAYnA
ライスには遠征自体の疲れに加え、移動の疲れも溜まっているだろう。
よって、少し長めに休息日を取る事にした。
メディアの取材にはトレーナーである自分だけが応じる。
質問ばかりされているとストレスが溜まり、走りに悪影響を及ぼす可能性もあると考えたからだ。
「ルビーとのトレーニングは本当に久しぶりだな」
「はい、よろしくお願いいたします」
今日はルビーと一対一のトレーニングを行う日。
チーム<アルタイル>としてトレーニングをする事になってからは、ルビー一人のトレーニングに向き合う時間は減ってしまった。
遠征帰りという事もあり、こうしてトレーニングをするのもかなり久しく感じる。
「まずは坂路十本!」
短距離やマイルのレースでは、短い時間と距離で最高速まで加速するパワーが重要になる。
これがいわゆる末脚の元だ。
「良いぞ!自主トレの成果が出てるな!」
直接トレーニングを見られなかった分、自分で考えてトレーニングを行う部分が多くなった。
もちろんルビーは見えないところでの努力を惜しむようなウマ娘ではない。
「はっ!」
「よし!ベストタイム更新だ!」
ルビーと二人、二人三脚でやってきた頃を思い出す。
今も充実した日々を過ごせているが、原点とも言えるあの時期の試行錯誤も忘れてはいない。
「なぁルビー。あの頃に戻ったみたいだよな」
ルビーは思い出すように目を閉じた。
「・・・はい。ですが、今もそれほど変わりません。私と共に、トレーナーさんがいる。それは今も昔も変わらない」
「・・・ああ、そうだな」
形は変わっても、本質は同じ。
今も昔も、懸命に夢へ向かって走るウマ娘とそれを支えるトレーナーだ。

ライスシャワーの休日の過ごし方は>>871(外出する・自室にいるのどちらか)
871 : 相棒   2025/10/10 23:01:00 ID:Z065Xi4HqA
外出する
872 : トレーナー君   2025/10/11 22:50:08 ID:5mrZnhFaRI
フランスから帰国し、少しの間休息を取る事になったライスシャワー。
時差の影響や気候の違いなど、些細な変化が大きな不調の原因となる事もある。
少しずつ元の環境に適応し直さなければならない。
「ロブロイさんは図書室に行っちゃったし・・・どうしようかな」
休むのが今のライスの仕事だが、流石にずっと自室に籠るのには限界があった。
「ちょっとお散歩するくらいなら良いよね」
肉体的な疲労はそこまで残っていない。
軽く歩くくらいであればむしろ回復に良い。
「まだ暑いなぁ。真夏はもっと暑かったのかな」
ライスにとって、真夏を海外で過ごすのは初めての経験。
たた帰国して、いつの間にか秋になっているかと
873 : トレーナーさま   2025/10/11 22:50:48 ID:5mrZnhFaRI
途中送信しました
874 : お兄さま   2025/10/11 23:00:06 ID:5mrZnhFaRI
フランスから帰国し、少しの間休息を取る事になったライスシャワー。
時差の影響や気候の違いなど、些細な変化が大きな不調の原因となる事もある。
少しずつ元の環境に適応し直さなければならない。
「ロブロイさんは図書室に行っちゃったし・・・どうしようかな」
休むのが今のライスの仕事だが、流石にずっと自室に籠るのには限界があった。
「ちょっとお散歩するくらいなら良いよね」
肉体的な疲労はそこまで残っていない。
軽く歩くくらいであればむしろ回復に良い。
「まだ暑いなぁ。真夏はもっと暑かったのかな」
ライスにとって、真夏を海外で過ごすのは初めての経験。
ただ、残暑のせいで帰国したらいつの間にか秋になっていた、と思う事は出来なかった。
「いっくぞー!とりゃ!」
公園でボール遊びをする子供達。
蹴ったゴムボールはライスの方に向かって飛んでいった。
「やべ」
「わっ!?」
案の定ライスの頭に直撃する。
子供用の柔らかいボールとは言え、衝撃はゼロではない。
「ごめんなさーい!」
「だいじょうぶー?」
「う、うん。大丈夫だよ」
子供達は素直に謝り、ライスも笑って許した。
「あ、おねえちゃんテレビでみたことある!えっと、ナイスタワー!」
「ちげーよダイスパワーだろ!」
「はは・・・」
子供にもライスシャワーは認知されている。
トゥインクルシリーズだけでなく、海外でも活躍しているのも大きいだろう。
「あのね、あたしもおおきくなったらね、おねえさんみたいにびゅびゅーんってはしりたいの!」

話しかけてきた子供は>>875(ヒトの女の子またはウマ娘)
875 : トレ公   2025/10/11 23:01:06 ID:nqFW2IQTFM
ウマ娘
876 : アネゴ   2025/10/12 22:45:58 ID:CB4oPT9SYs
ライスに憧れの眼差しを向けているのは5、6歳くらいのウマ娘。
子供達の中の誰かの妹らしく、一人だけ背丈が小さかった。
「ライスみたいに?」
「うん!トレセンがくえんのちかくをあるいてたときにね、みたのがはやかったの!」
ライスが外で走り込みをしている時にたまたま見かけたらしい。
「どうしたらおねえさんみたいにはやくはしれるの?」
ライスはしゃがんで目線を合わせて答える。
「うーんっと・・・いっぱい食べて、いっぱい寝たら良いんじゃないかな?食べて寝て、いつも楽しく元気に過ごしてたらきっと速く走れるようになると思うよ」
ライスは自分なりに子供目線に立った回答を示した。
この時期のウマ娘に必要なのは理論や能力ではなく、楽しむ心。
元気に楽しんで走る事で、結果的に速く走れるようになるだろう。
「そっか!じゃああたしはきょうのばんごはん、おかわりする!ぜったい、ぜーったいだよ!」
手を振って子供達と別れる。
「楽しく、元気に走る・・・」
ライスは自分が言った事を思い出す。
走りたいというウマ娘の根源的な欲求。
自分の走りで人々を幸せにしたい、それよりもさらに奥にあるライスの気持ち。
「今のライスは、楽しんで走れてるのかな・・・?」
勝って見ている人を幸せに。
その目的のために走る自分は幸せなのか。
「皆はどうなんだろう?」

ライスシャワーと話すウマ娘は>>877(登場済みのウマ娘一人)
877 : 相棒   2025/10/12 22:47:00 ID:qXs74kS.O6
スピードシンボリ
878 : 大将   2025/10/13 22:49:45 ID:j89ZEqMSY6
ライスは学園に戻ると、トレーナー室に向かった。
この時間はトレーニング中なので誰もいないのだが、何となく足が向かってしまったのだ。
「この部屋に来るのも久しぶりだよね」
何をする訳でもなく、ただ部屋の中を見渡す。
遠征前とそれほど変わっていない。
その時、ドアがノックされた。
別にやましい事は何もしていないのに肩がビクンと震える。
「ひゃいっ!?」
ドアを開けた先にいたのは、なんとスピードシンボリだった。
海外挑戦の先駆けとなったレジェンドウマ娘が一人でチーム<アルタイル>を訪ねてきた。
「急な訪問になってすまない。理事長に用事があったし、せっかくだから様子を見に来ようと思ってね。・・・今は君一人かな?」
「は、はい!あの、お兄さ・・・えっとトレーナーさんは今トレーニング中で・・・」
「はは、そう堅くなる必要は無いよ。今や私などよりも君の方がよっぽどスターなのだからね」
そう言われても、ライスの緊張はまだ解けない。
「少しここで待たせてもらっても良いかな。君さえ良ければだが」
「だ、大丈夫、です」
懐かしむような目つきでトレーナー室を眺める。
「あの」
ライスは恐る恐る話を振った。
「スピードシンボリさんは、走っている時は楽しかったですか?」

スピードシンボリの答えは>>879(肯定または否定)
879 : ダンナ   2025/10/13 22:50:45 ID:mFhXiUuqM6
肯定
880 : ダンナ   2025/10/14 22:54:20 ID:Wmt92UsQHk
「・・・なるほど、今君はそこで悩んでいるのか」
かつて自分が通った道を振り返っているようだった。
「私は走るのが好きだ。走るのはウマ娘の本能であるのを除いても、断言出来る。今でもたまに無性に走りたくなってしまうんだ。仕事の溜まっている時に限ってね、はは」
優しく笑って話すスピードシンボリ。
「大事なレースの時も、楽しかったんですか?」
ライスはやや不慣れな丁寧語で質問する。
「・・・どうだろう。全力で走るのは苦しいし、負けそうな時はさらに苦しい。敗北が決まった時はレースを嫌いになりそうなくらいだったよ」
ネガティブな内容だが、表情は重くない。
何かに気付いたように首を横に振る。
「いいや、でも、俺はやっぱり走るのが好きだな。再三再四、何度苦しもうとも、また走りたくなってしまう。楽しいから」
自分の気持ちを言語化する中で、スピードシンボリ自身も何かに気付いたようだ。
「君の抱える悩みにはあえて触れないでおこう。私から言えるのはこれだけだ。本当に楽しい事なら、苦しみの後にも楽しさを見つけられる」
「苦しみの後・・・」
ライスは言葉の全てを理解する事が出来なかった。
真に言葉の意味が分かるようになるのは、自分で答えに辿り着いた時だろう。
「あれ、いたのかライス」
トレーニング後、トレーナー室に戻るとライスがいた。
今日は休養日のはずだが。
「って、スピードシンボリさんも!?」
「お邪魔しているよ」
何か用があったのだろうか。
「すみません、待たせてしまいましたか?」
「いや、良いんだ。今日は彼女と話せて満足したよ」
スピードシンボリさんは帰ってしまうようだった。
「あ、ありがとうございました!」
ライスが頭を下げると、軽く手を振って去ってしまった。

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>881(自由な形式)
881 : トレーナー君   2025/10/14 22:55:30 ID:2vE6opvt1M
イナリワンと並走
882 : アナタ   2025/10/15 22:51:08 ID:uZmknfr9fQ
「ライス、今日から通常メニューに戻すぞ。スカーレットはパワー重視のメニューだ。まずはウォーミングアップから」
今日のトレーニングはライスとスカーレットと行う。
海外帰りによる生活リズムのズレを徐々に修正し、元のトレーニングが出来るようになった。
次の凱旋門賞に向け、基礎を積み重ねておかなければ。
「いちに!いちに!」
「良いぞ、少しテンポアップしてみるか」
最近気温は下がってきているが、晴れている事もあり今は肌寒さは感じない。
動きやすい気候と言える。
こんなトレーニング日和には、多くのウマ娘が外でトレーニングを行っている。
「おうおめぇさんら!精が出るねぇ!」
何百kgもありそうな重りを肩に載せたイナリワンが声をかけてきた。
「流石イナリさんね。アタシもそのくらいのパワーをつけなきゃ」
スカーレットが意気込む。
これは特別丈夫なイナリワンだからこそ成立する方法なので、スカーレット達にはとてもさせられない。
「よっこいせっと!ふぅ、身体が軽く感じるぜ!そうだ、ちょっと併走に付き合ってくんねぇか?」
重さから解放されたイナリワンは肩を回しながら言った。
「ら、ライス、やりたいっ!併走!」
「アタシも!」
二人とも、やる気は十分のようだ。
「よし、2000m右回りでやろう」
比較的スタンダードな条件で行う。
「よろしくお願いします!」

最内枠のウマ娘は>>883(ライスシャワー・ダイワスカーレット・イナリワンのいずれか一人)
883 : アナタ   2025/10/15 22:52:29 ID:tGU8dtHayc
ダイワスカーレット
884 : お前   2025/10/16 22:54:21 ID:SZgHRNvUks
「まずはスカーレットが前に出るか。結構飛ばしてるな」
内からスカーレット、ライス、そしてイナリワンという枠順でのスタート。
とにかく先頭に立って逃げ続けるスカーレットにとって、ロスの少ない最内はかなり有益だ。
内に入る分の体力をペースアップに使っている。
「はっ!なかなかの威勢じゃねぇか!」
たった三人での併走。
後ろに控えて体力温存という作戦は取りにくく、追込主体のイナリワンは不利だ。
ただ、逆境でこそ燃えるその闘志は脅威だ。
「3、いや4バ身くらいか」
先頭のスカーレットと2番手のライスの差はおよそ4バ身。
このまま突き放されてしまえば、終盤の追い上げが間に合わなくなってしまう。
かと言ってそれに真っ向から付き合っていては追い上げるための体力自体が無くなってしまうだろう。
ハイペースな逃げの怖さは、元々のレースプランを狂わされてしまう事にある。
「離されないように・・・。ずっと、ついてく」
ライスはスタミナ自慢のウマ娘。
ハイペースにも臆さずスカーレットを追いかける。
「このイナリ様を忘れてもらっちゃあ困るぜ!」
後半のコーナーで、イナリワンが早めに仕掛けた。
後ろから追い上げる姿には威圧感すら感じられる。
「らぁぁぁぁっ!」
「絶対!抜かせない!」
スカーレットもその圧を感じて加速する。
前後で挟まれたライスも連動するように速度を上げた。
「もう、少し・・・ここだ!」
コーナーの終わり、スカーレットの外を抜ける道筋が見えた。
見えた線を切り裂くようにライスが駆ける。
「やぁぁぁぁぁっ!」
「ウソ!?」
「はは!やるねぇ!」
ライスは一瞬の内にスカーレットを抜き去り、一着でゴールした。

ライスシャワー達と食べるものは>>885(米・パン・麺のいずれか)
885 : トレぴっぴ   2025/10/16 22:56:00 ID:fmqX/EfA7w
886 : トレぴっぴ   2025/10/17 23:00:03 ID:4hGfZ9fUf.
トレーニング終わり、大きなお腹の音が鳴り響いた。
「えへへ、たくさん走ったからお腹ぺこぺこだ」
激しい併走も含め、ハードなトレーニングを行ったので空腹になるのも当然だ。
「たくさん食べてエネルギーをチャージしましょ!」
食堂には多くのウマ娘がいた。
中には泥で汚れたままのウマ娘もいる。
「あいよ!おかわりもあるからね!好きなだけ食べな!」
「わぁ・・・!ありがとう!」
山のような白米を見て目を輝かせるライス。
これだけの量を食べるウマ娘はそういない。
「負けてらんねぇ!おばちゃん!大盛りで頼むぜ!」
張り合うようにイナリワンも大盛りの白米を注文した。
ライスと同じ量を食べ切れるのだろうか。
「ごちそうさまでした!」
ライスは一切苦しまず、幸せそうな表情のまま完食した。
「う、ぷ」
対するイナリワンは今にもはち切れそうな風船のようになっている。
ただ、米粒一つ残されてはいない。
「すごいわね、本当に食べ切っちゃうなんて」
「ああ。でも無理は良くないな・・・」
イナリワンの意地と根性、そしてライスの驚異的な胃袋を見たのだった。

ライスシャワーと出かける場所は>>887(山または川沿い)
887 : キミ   2025/10/17 23:01:03 ID:6n.ddXKAT.
888 : トレピッピ   2025/10/18 22:47:50 ID:TJurofmEQc
「結構紅葉が進んでるな」
「うん、色とりどりでキレイだよね」
今日はライスと山に来ていた。
登山というよりも、気軽なハイキングをするつもりだ。
「わ、落ちてくる」
歩いている間にも、赤や黄に色付いた葉がヒラヒラと舞い落ちてくる。
ライスの帽子の上に着地した。
以前欲しがっていた帽子を最近になって贈ったのだ。
本当はダービー後に贈る予定だったのだが、負けの後だったのでタイミングが無かった。
「ルビーさんが駿大祭で流鏑馬をするんだって。お兄さまは知ってた?」
「昨日聞いたよ。かっこいいだろうな、絶対に見に行かないと!」
レース界の発展やウマ娘の無事安全を祈る祭礼である駿大祭。
走りながら弓を引き的を射る流鏑馬なども行われる。
「ライスは聖蹄祭とか駿大祭とか、何に参加するんだ?」
秋のファン感謝祭、聖蹄祭は例年大人気。
これを目当てにはるばる遠方から学園に足を運ぶファンも多い。
「えっと、今年の聖蹄祭は図書室でしおりを配るんだ。ライスも描いたんだよ」
ライスの描いた絵なら、きっと可愛らしいしおりになるだろう。
話しながら歩いていると、あっという間に山頂まで到着した。
澄んだ風が気持ち良い。
「少し、これからの話をしようか」
ベンチテーブルで落ち着いて話す。
「次のレースはどうする?」

ライスシャワーの次走は>>890(ジャパンカップ・有馬記念・大阪杯・天皇賞・春のいずれか)
889 : トレーナー   2025/10/18 23:58:44 ID:lxFXQwIw4U
有馬
890 : キミ   2025/10/19 00:00:29 ID:tb7xnxV9H2
ジャパンカップ
891 : アネゴ   2025/10/19 22:53:59 ID:dFzORPFI96
「あ、そう言えば考えてなかったかも」
凱旋門賞という大きなレースが終わった今、次の目標について考えておかなければならない。
「いくつかプランは考えてあるけど、最終的に決めるのはライス自身だ」
スマホの画面を見せる。
作成した図でプランを解説する。
「まずはジャパンカップに行くルート。ダービーでも走った東京2400だし、海外のウマ娘と走る機会にもなる」
レースまであまり日にちが無いのはデメリットだが、十分間に合わせられるはずだ。
「次に有馬記念。ジャパンカップより距離が長いからライスに向いていると思う」
年末の有馬記念ならしっかり準備してから臨める。
ただ、中山2500mは未経験のコースだ。
「三つ目は大阪杯。シニア級に上がってからのレースだな」
さらに仕上げ時間を取れるが、その分実戦経験を減らしてしまう事になる。
「最後は天皇賞・春。いきなり3200mはかなり難しいから、正直オススメはしない。一度他のレースを挟むべきだ」
自分で色々な可能性を考えて提案してみたが、やはり選択肢としてはベストではない。
「うーん、どうすれば良いんだろう・・・?」
ライスは考え込んだ。
そして自力で結論を出す。
「・・・うん、決めた。ライス、ジャパンカップに出るよ!」

山頂で出会うウマ娘は>>892(未登場のウマ娘一人)
892 : トレぴっぴ   2025/10/19 22:57:30 ID:tb7xnxV9H2
マヤノトップガン
893 : トレぴ   2025/10/20 22:56:52 ID:LG7GIGTnqI
「どうしてジャパンカップなんだ?」
否定する気は無いが、理由は知っておきたい。
「日本に来た海外のウマ娘と走ってみたいんだ。ライス達みたいに、いっぱい準備して遠征に来てると思うから。えっと、逆からも見てみたいなって」
言葉では伝わりにくいが、言いたい事は分かった。
プロジェクトL'Arcでは、凱旋門賞に挑むため本格的な遠征を行った。
同様に、ジャパンカップのために海外のウマ娘も準備をして来るはずだ。
近年、日本のウマ娘達の活躍によりジャパンカップは世界のウマ娘で争うに相応しい舞台だという認識になっているのだ。
「次の遠征に向けてヒントも得られそうだな」
次の目標レースが決定したところで、下山する事にした。
「あ、ライスさんだ!トレーニング中?」
ちょうど山頂に到着したのはマヤノトップガン。
ライスの一つ上の世代、シニア級で活躍中のウマ娘だ。
以前、スカイと一緒に聖蹄祭ののど自慢大会に参加した事もあった。
「ううん、今日はトレーニングじゃないよ」
「お休みの日にもトレーナーさんと一緒なんだ!うんうん、マヤ達と一緒だね!」
少し遅れてトレーナーと思われる男性が登ってきた。
「マヤノ、急に走ると危ないぞ」
「えへへ、ごめんねトレーナーちゃん」
二人もハイキングに来ていたようだった。
「こんなところで会うなんて奇遇だな」

マヤノトップガンの次走は>>894(ジャパンカップ・有馬記念・天皇賞・春)
894 : トレーナー君   2025/10/20 22:58:00 ID:eoNpP/8Pgg
ジャパンカップ
895 : お姉さま   2025/10/21 23:02:09 ID:hphheeOQeM
今日はお休み
896 : トレピッピ   2025/10/22 22:52:23 ID:.9kFTxEF36
「マヤね、次はジャパンカップに出るんだ!もしかしてライスさんも出たり?」
「わ、うん!どうして分かったの?」
「何となくピーンと来たの!直感っていうのかな?」
根拠がある訳ではないようだが、それが逆にすごい。
「ジャパンカップに勝って、世界にキラッキラのマヤをアピールしちゃうんだー!ワオ!ファンタスティックだよマヤ!ってなるくらいびっくりさせるんだから!」
天真爛漫で自信満々なマヤノトップガンだが、決して妄想を語っている訳ではない。
天賦の才と確固たる実績がその自信を作り出しているのだ。
「菊花賞と天皇賞・春を勝ったステイヤーか」
ライスと距離適性が被りそうだ。
適性が同じという事は、何度もぶつかる可能性があるという事。
今後注意しなくてはならないウマ娘だ。
マヤノトップガン達と話しながら下山する。
「そうだ!今度一緒にトレーニングしない?」
「うん、ライスもしたい!良い?お兄さま?」
「もちろん」
予定を確認し、合同トレーニングの約束をした。
ライバルの実力を見る良い機会になりそうだ。

マヤノトップガン達と行うトレーニングは>>897(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
897 : アネゴ   2025/10/22 22:53:30 ID:GASvU6Sxcc
スタミナ
898 : トレーナー君   2025/10/23 22:55:48 ID:eXdza9UsDk
マヤノトップガンとの合同トレーニングの日。
「ねぇねぇトレーナーちゃん!マヤもお兄さまって呼んで良い?」
「それはちょっと・・・」
「えー・・・。あ、そっか!トレーナーちゃんって呼ばれるのが好きなんだね!じゃあ仕方ないか!」
今日行うのはプールでのトレーニング。
しかしライスは泳ぐのが得意ではない。
「うぅ・・・ちゃんとトレーニングになるかなぁ・・・?」
「大丈夫!マヤが泳げるようにしてあげる!」
水中での運動は関節などへの負担が少ない。
その上、陸上ではあまり使わない筋肉を鍛える事も出来る。
泳げるようになればプールで出来るトレーニングの幅も広がるだろう。
「まずは浮くだけ!マヤの手を握ったまま、力を抜いてね」
天才肌のマヤノトップガンだが指導は上手い。
感覚派でありつつも、理論や客観性も持ち合わせている。
「これじゃあ俺達は必要ないかもしれませんね」
「はは、そうかもな」
ライスの身体能力自体は高いはず。
それなのに走る事以外の運動が苦手なのは、弱気になりがちだった気質が影響しているのだろう。
だが今のライスは自信を持って前に進めるようになっている。
苦手を克服する事も出来るだろう。
「ごぶぶぶぶ」
「息継ぎは忘れちゃダメだよ!?」

ライスシャワーはどの程度泳げるようになったか>>899(10〜80%)
899 : お姉ちゃん   2025/10/23 22:56:48 ID:h4Nye9o4..
50%
900 : お兄ちゃん   2025/10/24 22:57:37 ID:zNylrdZFRY
「頑張れ!もうちょっとだ!」
ゆっくりではあるが、クロールで50mを泳げるようになった。
「ぷは!お、泳げた!」
「やったねライスさん!」
目標達成はモチベーションに繋がる。
今はクロールだけだが、継続すれば出来る事は増やせるだろう。
「じゃあ今度は100mに挑戦だ」
「マヤノは200mだ。せっかくだから競争しよう」
競い合うのには賛成だ。
ウマ娘の本能を刺激し、高いトレーニング効果を得られるからだ。
ハンデはあるが、お互い良い緊迫感を持って臨めるだろう。
「とにかく頑張ってみる!ライスだって、やれば出来るんだ!」
「その意気だ。もしもの時はすぐ助けるから、心配せず泳いでくれ」
こうして始まった水泳レース。
ライスの泳ぎは速くはないが丁寧で綺麗だ。
教わった事を忠実に実行出来ている。
「折り返し!」
クイックターンは流石に出来ないが、壁にタッチしてすぐに泳ぎ出す。
スタミナの心配は無さそうだ。
「マヤノはもう二往復目に入ってるぞ」
マヤノトップガンの方もスタミナ自慢。
最初と変わらないスピードで進み続けている。
「ラストスパートだ!」
両者、残り約20%くらいの距離まで泳いだ。
思った通り良い勝負だ。
「はーっ!どっち!?」
水から顔を上げたマヤノトップガン。
その直後にライスも顔を上げた。
「やったー!マヤの勝ちー!」
「負けちゃった・・・」
初めてまともに泳いだにしては、かなりの健闘だった。

一緒に出かけるウマ娘は>>901(ライスシャワー・ダイワスカーレット・セイウンスカイ・ダイイチルビーのいずれか一人)
901 : アナタ   2025/10/24 22:58:37 ID:YU4lBX8uIw
セイウンスカイ
902 : 貴方   2025/10/25 22:57:24 ID:hWlp2ZHNjk
「こうしてトレーナーさんと一緒に釣りに来るのも久しぶりですね〜」
「そうだな。腕が鈍ってないと良いけど」
スカイの尻尾は踊るように左右している。
よほど釣りが楽しみなのだろう。
「渓流でのルアー釣りはちょっとだけ難しいですね。でも、美味しい魚もいっぱいいるので頑張っちゃいましょ〜」
今回はアユやイワナなど、旬の川魚を狙う。
自然豊かな川沿いでは、紅葉や野鳥なども楽しめる。
「この辺りはどうだ?」
「良いですね。あ、もう見えますよ!」
既に魚の影が見えていた。
川の水の透明度が高さもよく分かる。
「はぁ〜癒されますね〜」
水の音、鳥の鳴き声、草木の揺れ、リールを回す音。
あまり話さずに自然の音に耳を傾ける。
ただのんびり待つだけの時間も癒しになる。
「お、かかった!」
珍しくスカイよりも先にヒットした。
「一気に上げちゃいましょう!」
手応えからして、そこまでの大物ではない。
警戒心の強い渓流魚は、あまり激しく格闘し過ぎるとかからなくなってしまうので早めに勝負を決めたい。
「よし!」
「おおー!お見事!」
無事に魚を釣る事が出来た。
久しぶりに自然の中での釣りを楽しむ事が出来たのだった。

聖蹄祭で最初に行く出し物は>>903(日中に行われる出し物)
903 : トレぴっぴ   2025/10/25 22:58:30 ID:n7OBVclPRk
カラオケ大会
904 : キミ   2025/10/26 22:54:45 ID:1xj.ZY.EH2
秋のファン感謝祭、聖蹄祭。
毎回大盛況となるこのイベントはウマ娘達のレース以外の姿を知る場所でもある。
「10時15分からカラオケ大会、11時からマグロの解体ショー、11時半からは大食いダービーね」
スカーレットはどこから回るか綿密な計画を立てていたようだ。
「じゃあまずはカラオケ大会からだな」
審査や順位付けは無く、ただただ歌を楽しむだけ。
ファンとウマ娘が一緒に歌うコーナーもあるらしい。
「ゴルシン!ゴルシン!ゴルシンシーン!」
「さあ頑張るぞー!えい、えい、むん!」
「豪快突破☆プリンセス!」
見知ったウマ娘達も楽しそうに歌っていた。
ウイニングライブとはまた違う盛り上がりを見せている。
「皆も歌ってくれば良いんじゃないか?」
これは飛び入り参加も出来るくらいゆるいイベントだ。
チーム<アルタイル>のウマ娘四人で歌えば良い記念になるのではないかと思ったが。
「トレーナーさんも一緒に歌うなら良いですよ」
「え、俺も!?」
ライブでも高いクオリティのパフォーマンスを披露するウマ娘達と歌うのはハードルが高い。
だが、少し勇気を出して挑戦してみるしかない。
「・・・よし、分かった。自分だけ逃げる訳にはいかないしな」
「わぁ・・・!お兄さまも一緒だ!」
「<アルタイル>の勇姿を見せる事に致しましょう」

歌う曲は>>905(簡単な曲または難しい曲)
905 : お姉さま   2025/10/27 00:41:41 ID:8r0/ysrXm.
やや難しい曲(「ヘビーローテーション」 AKB48)
906 : お姉さま   2025/10/27 22:57:05 ID:Bak2tdGegI
「カラオケで盛り上がりそうな曲・・・これなんかどう?」
スカーレットがスマホの画面を見せた。
アイドルグループの人気曲だった。
もちろん聴いた事はあるが、歌うのは少し難しそうだ。
「ルビーさんもこの曲知ってます?」
「はい、ヘリオスさんと何度か歌わせていただきました」
ルビーが生まれた時から歩んできた厳かな道には無いタイプの娯楽。
友人達と過ごす中でそれらにも触れる事が出来ているようだ。
「ライスに歌えるかな・・・?」
「大丈夫!自信を持ってくれ!ライスは歌が上手いじゃないか!」
繊細で透き通るようなライスの歌声はきっとどんな曲にでも合う。
「まずは一回合わせてみましょ」
少しだけ練習してから参加を申し込む。
出番は次になりそうだ。
「次、チーム<アルタイル>が歌うんだってさ!」
「え〜楽しみ〜」
「マジ?トレーナーさんも出るの?」
トレーナーとして、ライス達の評判を落とす訳にはいかない。
やるからには全力で挑まなければ。
「参りましょう」
ステージに上がると歓声が上がった。
深呼吸をして、構える。
「I want you!」
「I need you!」
「I love you!」
「頭の中〜」
ダンスまで即興でこなすとは、ウイニングライブ慣れしたウマ娘はすごい。
自分は歌に集中しつつ、全体のバランスが悪く見えないように軽く揺れたり腕を振ったりする。
「ジャンジャン溢れる愛しさは」
「ヘビーローテーション」
何とか歌い切った。
意識を観客席に向けると、そこにあったのは笑顔だった。
「ウイニングライブってこんな感じなのかな」

ライスシャワーがしおりを渡すウマ娘は>>907(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレット以外の、登場済みのウマ娘一人)
907 : モルモット君   2025/10/27 23:09:00 ID:8r0/ysrXm.
ゼンノロブロイ
908 : モルモット君   2025/10/28 22:51:53 ID:ooBKzMVTE.
「そろそろ時間だから行くね」
「ああ、また後でな」
ライスは図書室でしおりを配布するイベントに参加するため、一時別行動となる。
しおりに描かれた絵は、参加するウマ娘がおすすめの本をイメージしたものになっている。
ライスも数種類のしおりを製作した。
「あ、ロブロイさん」
図書委員のゼンノロブロイももちろん参加する。
しかし、自分の得意分野を活かした催しであるにも関わらず元気は無い。
「大丈夫?」
「は、はい!すみません、最近寝不足で・・・本もあまり読めなくて・・・」
ゼンノロブロイは帰国後、菊花賞に出走した。
結果は10着。
凱旋門賞での敗北から調子を崩し、回復しないまま挑む事になってしまったのだ。
そして再び大敗を喫し、調子はさらに悪化してしまっていた。
「ライスで良かったらいつでもお話聞くよ。・・・ロブロイさんには、いつも幸せでいてほしいから」
ルームメイトであるライスは、普段ゼンノロブロイが読書をしている様子をよく見る。
感情を大きくは出さないが、幸せなオーラは何となく感じられていた。
「そうだ、ライスの作ったしおり、一つあげるね。動物さん達が魔法の世界を旅するお話の絵を描いたんだ」
優しい色使いの絵は見る者を和ませる。
ゼンノロブロイもそのしおりを受け取って微笑んだ。
「ライスさん、ありがとうございます。絶対大切にします」
しおりが二人の心の距離を縮めたのだった。

図書室を訪れたのは>>909(トレーナー・佐岳メイ・マンハッタンカフェ・ハッピーミーク・マヤノトップガンのいずれか一人)
909 : アネゴ   2025/10/28 22:53:30 ID:AL3Fz6vRdw
トレーナー
910 : アナタ   2025/10/29 22:52:47 ID:I1YmME8msY
今日はお休み
911 : 相棒   2025/10/30 23:00:38 ID:pxfVUQfyTU
「ありがとうございます!俺、ライスちゃんの大ファンで!」
「そうなの?えへへ、嬉しいな」
しおりを手渡すイベントはまるで握手会だ。
ライスを始め、図書室に集まったウマ娘達に会いにファンがずらりと並んでいる。
「俺も並ぶか」
トレーナーであれば別に行列に並ばずともライスと会える。
だが、たまには一人のファンとしてライスと会ってみたいと思った。
「あっ、お兄さま!」
「おい・・・」
「あ」
周りのファンが少しざわついた。
「来てくれてありがとう!これ、お兄さまだけの特別なしおりだよ!」
「おお!かわいいしおりだな。ありがとう、大切に使うよ」
一輪の青いバラの周りに集まる小鳥の絵が描かれていた。
しおりとして使いやすいように大きさや厚みも気遣われている。
「それじゃあまた後でね!」
後ろに並んでいる人達のためにもあまり長居はせず去った。
「これならファンもよろこんでくれそうだな」

ライスシャワー達が食べた料理は>>912(屋台で売っているもの)
912 : トレーナーちゃん   2025/10/30 23:01:38 ID:cmX/0ClZLU
たこ焼き
913 : 貴様   2025/10/31 22:58:53 ID:AgtO13OULI
「全部無くなっちゃったね」
「読書好きのファンの方ともお話出来て良かったです」
製作したしおりを配り切り、ライス達は自由時間を憂い無く楽しむ事が出来る。
「ゴルシちゃん印の焼きそば!親指を使わずに作ったこだわりの逸品だーっ!」
「一口サイズのおいなりさん!ちゃちゃっとつまんでいかねぇかい!」
屋台が並ぶエリアでは、ウマ娘やトレーナー達が威勢の良い声を出していた。
「見ときやぁ!これが疾風迅雷っちゅうヤツや!」
タマモクロスが目にも止まらぬスピードでたこ焼きを焼いていく。
複数のたこ焼き器を一人で使い、一気に十人前を完成させた。
「わぁ・・・ソースの良い匂い!」
「おうライス!どや、食っていかへんか?」
「うーんと、じゃあ五十人前下さい!」
タマモクロスが目を丸くする。
「いや食い過ぎや!・・・しゃーない!いっちょ気張って焼くか!」
さらにスピードを上げるタマモクロス。
まさに己の限界への挑戦だ。
「出来たてホヤホヤやし火傷したあかんでー」
「はふ、はひ」
「間に合わへんかったかー」
ゼンノロブロイが水を手渡し、ライスの口を冷やす。
「ま、熱いんを食べんのも醍醐味か」

流鏑馬に参加するウマ娘は>>914(ライスシャワー・ゼンノロブロイ・ゴールドシップ・イナリワン・タマモクロス・ダイイチルビー以外のウマ娘一人)
914 : お姉ちゃん   2025/11/01 04:33:30 ID:Fpen0/FO/I
ハッピーミーク
915 : お兄ちゃん   2025/11/01 22:55:23 ID:37PEjuHZCY
「わーお、これ全部ライスさんが?」
「うん。何だかお祭りみたいでいっぱい食べたくなっちゃうの」
ライス達と合流したスカイは、たこ焼きの舟が山のように積まれた光景を見て息を飲んだ。
「ルビーさんとミークさんの流鏑馬の時間までにお腹空かせておかなくちゃ」
「流鏑馬って食べる要素ありましたっけ?」
ライス達は少し早めに流鏑馬が行われる会場に到着した。
「ぼー」
「ミークさんはいつも通りみたいですね」
ゼンノロブロイは遠征時から変わらないハッピーミークの様子に安心する。
「ルビーさん!すごく綺麗です!」
「かっこいいぞ!」
スカーレットと共にルビーの衣装を褒める。
風流を感じさせる和装は、動きやすさも兼ね備えたデザインになっている。
いつもキッチリとした服装をしているルビーが片袖を脱いでいるので新鮮だ。
「ありがとうございます。必ず成功させます」
ルビーの持ち味は鋭い末脚と空気を引き締める力。
アクロバティックな動きと神事という組み合わせはぴったりだ。
「トレーナーに教わったから自信あり」
ハッピーミークとルビーのコンビなら安心して見ていられるだろう。

流鏑馬を先に行うのは>>916(ダイイチルビーまたはハッピーミーク・同時も可)
916 : 使い魔   2025/11/01 22:56:30 ID:Fpen0/FO/I
ダイイチルビー
917 : あなた   2025/11/02 22:46:22 ID:V22YQlUaq2
今日はお休み
918 : 貴様   2025/11/03 22:53:55 ID:XETY7VOpQQ
荘厳な雰囲気の中、弓を持ったルビーが登場する。
レース前のような集中が出来ているようだ。
「・・・ふっ!」
駆け出したルビーは大樹に向かって跳ぶ。
身体を捻り、幹を蹴ってさらに跳び上がる。
空中で矢をつがえ、的を的確に狙う。
放たれた矢は的の中心を貫いた。
「おお・・・」
周りから感嘆の声が聞こえる。
素早く着地したルビーは勢いを殺さぬまま走り出す。
矢を二本取り出し、走りながら連続で発射した。
「マジはや!」
ルビーはその後も速射を続ける。
息をするのを忘れるくらい見入ってしまった。
「ミークさんの番だ」
ルビーと入れ替わるようにハッピーミークが躍り出る。
崖の向こうにある的を木の上から打ち抜いた。
ルビーのものより大きな弓を使い、かなり遠くの的を射抜いていく。
「練習の成果が出ていますね!」
遠距離からの正確な射撃は止まっていても難しい。
縦横無尽に跳び回りながら射る事が出来るようになるためには、相当か練習が必要だったはずだ。
「のんびりしてるように見えて努力家なんだな」
レース以外でもストイックに打ち込めるのはこの学園のウマ娘の特徴だ。
最後はダイイチルビーとハッピーミークが交わるように駆け、同じ的を同時に射抜いた。
「完璧だったな・・・」
一つのミスも無い圧巻の弓捌きは会場中から賞賛された。

模擬レースの距離は>>919(2000〜3000m)
919 : 大将   2025/11/04 15:39:55 ID:nfx80WxgL.
2400m
920 : モルモット君   2025/11/04 22:34:48 ID:GLvCt0bji6
聖蹄祭から数日、ライスはとある模擬レースに出走する事になっていた。
「VRウマレーターを使った模擬レースか」
ジャパンカップと同じ東京2400mの条件で行われる。
VR空間であれば、レース場を貸し切る事も出来るので非常に便利だ。
「出走メンバーには長めの距離が得意なウマ娘が多い。ダービーで好走したウマ娘もいるし、かなりジャパンカップを意識してるな」
今回の模擬レースはマヤノトップガンが開催を提案した。
彼女のためにこれだけのメンバーをこの場に集めたトレーナーの手腕も侮れない。
「ライスさん!今日はマヤのために来てくれてありがとう!」
「ううん、ライスの方こそ呼んでくれてありがとう。でもね」
ライスの周りの空気が張り詰める。
「勝つよ。このレースもジャパンカップも」
いつになく気合いが入っているようだ。
「さぁ各ウマ娘ゲートイン完了しました」
ライスは3番、内枠からのスタートだ。
ゲートが開き、揃ってスタートする。
「オレについてきな!」
8番がぐんぐん加速して先頭に立つ。
ライスは自分のポジションを獲得する事に集中する。
「最後尾・・・」
マヤノトップガンは自ら進んで最後尾を走る。
前からでも後ろからでもレースを組み立てられるのがマヤノトップガンの強みだ。
「今日は末脚勝負にしようかなー」

一着になったウマ娘は>>921(ライスシャワーまたはマヤノトップガン)
921 : 大将   2025/11/04 22:36:30 ID:iywo4eAnTA
マヤノトップガン
922 : トレ公   2025/11/05 22:52:16 ID:LWPYtMknjw
「下り坂!」
「ここから!」
東京レース場の第三コーナー前には下り坂がある。
この坂を下り切った辺りでスパートをかけるのが定石とされている。
今回の模擬レースでも多くのウマ娘がこのタイミングで仕掛けた。
「前を塞がれたせいで少し出遅れたか」
ライスの前を走っていた二人のウマ娘が横に並んでしまっていた事で、ライスは外から回って加速しなければならなかった。
一方、最後尾のマヤノトップガンは最初からルートを決めていたようだった。
「ふっふふーん!」
「なっ!?いつの間に!?」
外に出たり内に入ったり、ウマ娘の間を縫いながらするすると前を目指す。
まるで全員の動きが予想出来ているようだった。
「来たよ!ライスさん!」
最終直線、2番手のライスのすぐ横までマヤノトップガンは接近していた。
「はぁぁぁっ!」
「やぁぁっ!」
残り200m。
マヤノトップガンはライスよりもアタマ一つ前に出ていた。
「うっ、くっ」
ライスは必死に追うが、伸びない。
「一着はマヤノトップガン!見事な追い込みでした!」
ライスは1バ身差で敗れた。
「いつもみたいなキレが無かったな・・・」
ライスの敗因、それを詳しく解明する必要がありそうだ。

ライスシャワーと次に行うトレーニングは>>923(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さのいずれか)
923 : 貴方   2025/11/05 22:53:30 ID:14CH9aAhig
スピード
924 : アンタ   2025/11/06 22:53:18 ID:zId3aEt.9c
「ごめんなさいお兄さま。ライス、負けちゃった・・・」
「気にしなくて良い。それよりも何で負けたのかを考えて、次負けないようにする事が大事だ」
直接競うのはウマ娘だが、その勝敗の責任はトレーナーが負うべきだ。
ライスの潜在能力は決して劣っていない。
「まずはこれまでの展開との違いを・・・」
映像や資料を見ながら今回の模擬レースを徹底的に検証していく。
「マークすべき相手の位置が関係している?いや、必ずしも・・・」
トレーナー室に何時間籠っていただろうか。
ふと気がつくと、外は真っ暗になっていた。
「・・・今日はこのくらいにしておくか」
明日もトレーニングがある。
指導の質を落とさないためにも、そろそろ休んでおかなければ。
翌日。
「少し試してみたい事がある。皆、付き合ってもらっても良いか?」
「当然!」
トレーニング内容はライス達四人での併走。
最終コーナーからゴールまでを想定した短い距離を走る。
「これで分かるはずだ・・・!」

ライスシャワーのスタート位置は>>925(1〜4番手)
925 : トレぴっぴ   2025/11/06 22:54:18 ID:ZtBfgZGJBA
2番手
926 : ダンナ   2025/11/07 22:58:53 ID:CB2yxhDadU
「まずは先頭にスカイ、二番手にライス。その後ろにルビーとスカーレット。これで800mを走ってもらう」
「なんでアタシが最後尾なのよ!」
何でも一番になりたいスカーレットが抗議する。
「そういう練習だからだ。ここは我慢してくれ」
今回の目的はライスが一番力を発揮出来る状況を探す事。
もちろん、スカーレット達にも有益なトレーニングになるようにはしている。
「・・・スカイ、ちょっと良いか」
スカイに耳打ちする。
「ふむふむなるほど。やってみますよ〜」
「ライス!コーナーでもスピードを維持するんだ!」
「ふっ、くっ!」
スカイにはあえて最高スピードを出さないようにしてもらっている。
スカイならライスにそれがバレないように走れる。
「よし、一分休んで二本目行くぞ」
一本目のライスの伸びはそこまで良くなかった。
「次はスカーレットが先頭、二番手はライス。そしてスカイ、ルビーの順でスタートだ」
順番を変え、同じコースを走る。
今度は耳打ちしていないが、スカーレットは全速力で走る。
「ライス!全力で追え!」
ライスの姿勢が少し低くなり、キレのある加速を見せる。
そのままスカーレットを差し切った。
「これで分かった。ライスは強敵をマークすると強くなる」

ライスシャワー達が次に走るコースは>>927(芝またはダート)
927 : あなた   2025/11/07 23:00:00 ID:Se9rUkpHEA
ダート
928 : お姉さま   2025/11/08 22:48:35 ID:IMuadty1Yo
ライスが最も輝く状況。
それは強い光に手を伸ばす時。
「特定の相手が前にいると、その相手を無意識にマークしていたんだと思う」
実力者の動きを注視し、すぐに反応出来るように立ち回るのはよくある作戦だ。
ライスの場合、強く意識する相手がいれば勝手にその作戦を取っていたのだろう。
狙ってやっている訳ではないので、マークすべき対象が複数いれば意識が分散してしまうし、視界に入っていない間は意識そのものが出来ない。
「もっと早く気付くべきだった。そうすれば、もっと勝たせてあげられていたかもしれない」
「ううん、お兄さまは悪くないよ。ライスの方こそ、上手く言葉に出来てたら・・・」
「肝要なのはこれからの事かと」
ルビーが流れを断ち切る。
「・・・そうだな、ありがとう。過去の後悔は一旦置いておこう。とにかく今はトレーニングだ」
場所を変え、ダートコースに移る。
マークする事がキーになると分かった以上、追う展開に向けてパワーをつけなければならない。
「具体的な作戦はこれから決める。とりあえず今は追い抜くパワーを鍛えよう」
今日のダートコースは湿っていて踏み込みに力が要る。
929 : トレーナー   2025/11/08 22:48:41 ID:IMuadty1Yo
瞬発力を鍛えられるはずだ。
「ルビーが加速したら、すぐに同じだけ加速するんだ。あ、仕掛けるタイミングを先読みするのは無しだぞ」
ルビーにはランダムなタイミングで加速するように頼んである。
ライス、スカーレット、スカイはそれに素早く反応して加速しなければならない。
「んっ!?」
ライスはルビーの加速に一瞬遅れて反応した。
ルビーの蹴った砂がまだ空中に残っているくらいの早さで反応しなければ。
「もう一本!」
安定して出来るようになるまで繰り返す。
「よし、今日はここまでにしよう」
流石にスカーレットの反応速度は速い。
スカイとライスはもう少しといったところだ。
明日からもこのメニューは継続する事にした。

ライスシャワーに行うマッサージの部位は>>930(腕・背中・脚・足首のいずれか一つ)
930 : ダンナ   2025/11/08 22:49:41 ID:2QLzceB4ls
足首
931 : トレ公   2025/11/09 22:49:50 ID:J/TnY3950s
「最後尾からの追い込みは合わないか」
色々な走り方を試すのは以前からやってきたが、やはりライスに後方脚質は合っていない。
マークしたい相手との距離が離れやすく、最速で反応しても追いつけなくなってしまう。
「三番手から五番手くらいにつけるのが理想だな」
先頭付近を走るウマ娘をマークすれば、ライスの強みは発揮しやすい。
しかし、一番マークしたい相手がライスより後ろに位置取る事は珍しくない。
これまでライスが最後に伸びづらかったのは、この課題を克服出来ていなかったからだろう。
「たっ!」
色々なタイプのウマ娘に併走を頼み、追う練習を繰り返すライス。
スパートを何度も行っているような、苦しい練習が続いている。
「一度休憩しよう」
「お兄さま、ライスまだ大丈夫だよ」
「いいや、負担をかけ続けるのは良くない。限界を超えてからじゃ遅いんだ」
身体の限界を超えると故障してしまう。
長く走ってもらいたいからこそ、適度に休ませなければならない。
「そこに座ってくれ。足首をマッサージするよ」
シューズを脱がせ、足首周りをほぐしていく。
加速する時はどうしても足首に負担がかかってしまう。
痛みをかばって変な癖がつく前に、感覚をリセットさせておく。
「痛くないか?」
「ううん。ちょっとくすぐったいけど・・・」
ライスはあまり柔軟性が無いので、関節のストレッチは念入りに行う。
「ありがとうお兄さま」
「このくらいトレーナーなら当然の事だよ。さぁ、もう少し走ろうか」
「うん!頑張る!」

ライスシャワーの併走相手は>>932(ダイイチルビー・セイウンスカイ・ダイワスカーレット・マヤノトップガン以外の、登場済みのウマ娘一人)
932 : あなた   2025/11/09 22:50:50 ID:2.zE0nfNLo
スピードシンボリ
933 : 使い魔   2025/11/10 22:44:37 ID:StcCR6ze56
ジャパンカップの日はすぐそこまで近付いてきている。
ライスは終盤力を強化するメニューを継続していた。
「やあトレーナー!ライスシャワー!今日も気合い入っているな!」
佐岳さんがトレーニングの様子を見に来てくれた。
プロジェクトL'Arcでの海外遠征中でなくても、こうして顔を出してくれるのはありがたい。
次の凱旋門賞への挑戦は既に始まっているのだ。
「少しだが差し入れだ。欧州で人気のフレンチおにぎりっていうヤツなんだが」
日本の文化が海外で独自の進化を遂げ、逆輸入されて戻ってくる事もある。
このフレンチおにぎりには海苔の代わりに生ハムが巻かれていた。
「わぁ、美味しそう!」
「ありがとうございます。ちょうど休憩にしようと思っていたんですよ」
互いの近況について語りながらおにぎりを食べる。
「そうだ、これ以外にも良い差し入れがあるんだ。・・・そろそろだな」
首を傾げていると、見覚えのあるシルエットが見えた。
「はは、気に入ってくれると良いのだが」
スラリとした細身の女性。
トレセン学園のジャージを着ているが、学生には見えないほどのオーラがあった。
「スピードシンボリさん!?」
「やぁ。年甲斐も無く走りたくなってしまってね、少し付き合ってくれないだろうか?」

併走トレーニングで走る距離は>>934(1000m〜2400m)
934 : アンタ   2025/11/10 22:51:30 ID:h.C8rrOUB.
2400m
935 : お姉ちゃん   2025/11/11 22:54:41 ID:.bO43H281Q
もちろん既に現役は退いているが、あのスピードシンボリであればまだ走れるのでは、とさえ思えてしまう。
「よ、よろしくお願いします!」
今のライスはジャパンカップ前で仕上がった状態。
いわばライスシャワー史上最強だ。
流石のスピードシンボリさんでも、今のライスとまともに競い合うのは難しいはず。
「あの、ハンデは・・・」
失礼だとは思いながらも尋ねようとする。
「ああ、無くて良い。これでも、今も欠かさずトレーニングしているんだ。少しの間ならあの頃に近い走りも出来るだろう」
距離は2400m。
左回り、バ場状態は良。
時代を超えた夢の対決が始まる。
「スタート!」
佐岳さんの声と同時に、二人が飛び出した。
本来スピードシンボリさんは差しが得意なウマ娘だが、一対一の併走ではその限りではないようだ。
お互いに先頭を譲らない。
激しく競り合い、ぐんぐん加速していく。
「ははっ!あの頃を思い出すな!」
「すごい、レース映像のままだ」
当然スピードシンボリさんの過去のレース映像は何度も観た。
衰えはまるで感じられない。
「気炎万丈!流石の気迫だな!」
ライスはスピードシンボリさんをマークしていた。
まるで獲物の急所を狙うかのように。

トレーニング後に向かう場所は>>936(温泉施設またはレストラン)
936 : トレーナーさま   2025/11/11 22:55:41 ID:fLt5s5z2PU
温泉使用のスーパー銭湯
937 : アナタ   2025/11/12 22:53:53 ID:r4bZCx0kpg
「仕掛けた!」
スピードシンボリさんの姿勢が低くなる。
滑らかに加速し、最終コーナーをするすると上がっていく。
「これにも反応するとは」
ライスは少しも離される事無くぴったりとついていく。
加速を読んでいた訳ではなく、相手の動きに超反応したのだ。
「良いぞ、相手にプレッシャーをかけられている」
真後ろや真横を走られると心理的に圧がかかる。
圧をかけられ続ければ、本来のパフォーマンスを発揮しにくくなる。
「あのスピードシンボリにプレッシャーをかけられるなんて、やっぱりすごいな」
強者に通じるだけの圧をかけられるのは同等以上の実力者だけ。
ライスの眼光はさらに鋭くなった。
「きっ!」
最終直線、ついにライスが抜け出した。
ここまで来れば前に向かって走るだけで良い。
そのままライスが先にゴールした。
「お疲れ様。良い走りだった」
「えへへ、ありがとう!自分でも、上手く出来たと思う」
スピードシンボリさんも、息を整えながらライスを称える。
「久しぶりに昔の輝きを思い出せたよ。ありがとう。・・・それにしても、やはりキツいな」
笑いながらも、かなり疲れているようだった。
「もしこの後時間があるようでしたら、お連れしたい場所があるのですが」
「君の勧める場所か。良いだろう、面白そうだ」
「どこに行くんだ?」
疲れた身体を癒す場所と言えば。
「スーパー銭湯です!」

銭湯に引かれた温泉の効能は>>938(身体のどの部位に回復効果があるか)
938 : トレーナーさん   2025/11/12 22:54:53 ID:JUTMYXB34U
筋肉痛・関節痛の回復
939 : トレーナー君   2025/11/13 22:56:19 ID:Vi5ONqi6oQ
今日はお休み
940 : 貴様   2025/11/14 22:58:32 ID:dRfGgb/Nxc
「へぇ、温泉が引かれているのか!」
スーパー銭湯ではあるが、少し離れたところから温泉が引かれている。
わざわざそのような非効率な事をしているのは、それ相応のメリットがあるからだ。
「ここのお湯は筋肉痛と関節痛によく効くらしいです。トレーニング後にはうってつけだと思って」
疲労が溜まったままだと、トレーニング効果が減少し怪我のリスクは高まる。
こうやって回復させるのはとても重要だ。
「お兄さまは一緒に入れないの?」
「ここでは無理かもな・・・」
水着着用で男女混浴の場合もあるにはあるが、ここは違うようだ。
「わぁ!広い!」
「こういった場所に来るのも久しぶりだな」
単に広いだけでなく、ジェットバスや岩盤浴も出来る。
ウマ娘の利用者も多いようだ。
「ここ、良いかしら」
小さめの浴槽に浸かって温まっていたライス。
別の利用者が入ってきた。
「ど、どうぞ!」
ライスは少し詰めて座り直した。
入ってきたのは雰囲気のあるウマ娘。
顔立ちからして海外のウマ娘らしいが、操る日本語は流暢だった。
「貴方、走るのは好き?」
唐突な質問だったので、ライスは驚いた。
「ひゃ、はい!」
「ふふ、そう見えたの。貴方の身体には熱があったから」
ライスはその言葉の意図がよく分からなかった。
「・・・お風呂に入ってるから、じゃないのかなぁ?」
その後は特に会話も無く、自然と入浴は終わった。
「何だったんだろう・・・。でも、キレイな人だったなぁ・・・」

風呂上がりにする事は>>941(テレビを観る・飲み物を飲むのどちらか)
941 : アナタ   2025/11/14 22:59:32 ID:xiuALquZiQ
腰に手を当て、良く冷えたビン牛乳をぐいっと飲む
942 : トレぴ   2025/11/15 23:02:26 ID:f7pSlW.Kw2
風呂上がり、ライス達と合流する。
「良いお湯でしたね」
「ああ!身体の芯から温まった!」
佐岳さんの顔は赤みを帯びていて、少し子供っぽくも見える。
「ふぅ」
スピードシンボリさんは早速マッサージチェアでくつろいでいた。
「ライス、何か飲むか?何でも良いぞ」
「やったー!えっと、じゃあこの牧場牛乳にしようかな」
昔ながらのビンに入ったシンプルな牛乳。
シンプルだからこそ、何度も味わいたくなる。
「腰に手を当ててぐいっと飲むのが醍醐味だ!」
「こ、こう?」
ライスも真似をして飲む。
よく冷やされた牛乳が火照った身体を程良く冷ましてくれる。
「面白い文化ね」
一人のウマ娘が同じく真似をして牛乳を飲んだ。
「あ、さっきの」
ライスは入浴中もこのウマ娘に会ったようだ。
どこかで見た事があるような気がして、記憶を掘り起こす。
「・・・あ!」
「ど、どうしたのお兄さま?」
褐色の肌、しなやかな髪、そして放つオーラ。
既視感の正体に辿り着く。
「・・・リガントーナ!?」
フランスで活躍するウマ娘、リガントーナ。
「もしかして・・・」
「ああ。ジャパンカップに出走するウマ娘だ」

ジャパンカップ当日のバ場状態は>>943(良・稍重・重・不良のいずれか)
943 : トレ公   2025/11/15 23:03:30 ID:H4eaS1GM/w
944 : 貴様   2025/11/16 22:56:08 ID:6hm5X0ceaQ
「楽しみに待っているわ。日本のウマ娘の熱を感じさせてくれるのを」
正体がバレたから逃げたという訳ではなく、自分のタイミングで去ったようだ。
悠々とした振る舞いは強者の余裕を感じさせる。
「マヤノさんだけじゃなくて、リガントーナさんも・・・」
「竜虎相搏の場にさらにもう一傑が加わるとは。より面白くなりそうだ」
スピードシンボリさんのワクワクが顔によく現れていた。
「この前は日本のウマ娘が海外に挑んだ!今度は海外のウマ娘が日本に挑みに来た!まさにロマンだな!」
お互いがまだ見ぬ強者を求めて世界に挑戦している。
今回は迎え撃つ側だが、決して油断は出来ない。
アウェイな環境ではあるが、海外勢がジャパンカップに勝利した事は何度もある。
コースの差はもはや埋められてしまっていると考えるべきだ。
「ジャパンカップはもうすぐそこだ!日本のウマ娘、そしてライスシャワーの意地を見せてやろう!」
「うん!」
当日の天気は快晴という予報。
きっと気持ち良く走りやすいバ場になるだろう。
世界と日本の頂点を決めるレースにうってつけだ。
「頑張るぞー!おー!」
「おー!」

ジャパンカップでのリガントーナの枠順は>>945(1〜16番)
945 : あなた   2025/11/16 22:57:08 ID:eVeR.avEnI
1番
946 : 大将   2025/11/17 22:50:23 ID:KIfrIwUlzQ
「みんなー!マヤだよー!今日は応援よろしくねーっ!」
「キャーッ!マヤちゃーん!」
「絶対勝てよー!」
ジャパンカップ当日。
観客席に向かってサービスするマヤノトップガン。
彼女はレースでの強さだけでなくその愛嬌でも人気を博している。
「おおっ!リガントーナだ!」
「すげぇ、本物だ・・・」
フランスで数々のレースを勝利したウマ娘、リガントーナ。
豪快かつ鮮やかな追い込みは人々の脳裏に焼き付いている。
「1番リガントーナ。マヤノトップガンに次いで2番人気です」
「調子は良さそうですね」
落ち着いて見えるが、燃えるように情熱的なオーラを放っている。
「2番ライスシャワー。今日は3番人気です」
ライスが登場した。
「ライスさーん!」
スカーレットが声を飛ばす。
「ライスシャワーかぁ。うーん、実力はあるんだけど、勝ち切れないっていうか・・・」
「あ、でもニエル賞の時はすごかったな。またあんな風に勝ってほしいけど」
確かに、ライスの勝利数はそれほど多くない。
惜しいレースが多く、決定打に欠けているように見えただろう。
だが今は違う。
相手をマークする意識を高めた事により、ライスの終盤力は大幅に上昇した。
きっとこのレースでもトレーニングの成果を見せてくれるだろう。
「さぁ各ウマ娘、ゲートに収まりました。今・・・スタート!」

レース序盤のマヤノトップガンの位置は>>947(1〜16番手)
947 : トレぴっぴ   2025/11/17 22:56:00 ID:NMx5qPwPOA
6番手
948 : お兄ちゃん   2025/11/18 22:38:45 ID:rtlv/4uNcI
「揃ったスタートを切りました!ハナを狙うのは6番と11番。8番も来ました」
「概ね予想通りですね。マヤノトップガンはどの位置を取るのでしょうか」
変幻自在の脚質とスタミナにより、マヤノトップガンは中長距離のレースで活躍してきた。
その動向に注目が集まるのは当然だ。
「えーマヤノトップガンは5番手いや6番手でしょうか。先頭集団から少し離れたところにいます」
今回は先行策を取ったらしい。
「その後ろにいるのは2番ライスシャワー」
「マヤノトップガンがよく見える位置につけていますね」
このポジションはかなり良いと言える。
マヤノトップガンを常にマークしながら走れる上、リガントーナよりも前を走れる。
持久力と末脚をバランス良く発揮出来るだろう。
「ポジションはだいたい決まりましたねー」
「ええ。おそらく後半まで動かないかと」
このジャパンカップは2400mのレース。
中距離にカテゴリ分けされる中では最長だ。
前半は無理にポジション争いをせず、温存するのはメジャーな作戦だ。
「リガントーナは最後尾から二番目。全体を見ながら機を窺っています」
「末脚にかなりの自信があるようですね」
わざわざ最後尾付近に位置取るのは、それがベストだと考えるから。
直感なのか計算しているのかは分からないが、勝ち筋を導き出せたからそうしているに違いない。
「まだまだ油断は出来ないぞ」

最初に仕掛けたウマ娘は>>949(マヤノトップガンまたはリガントーナ)
949 : お姉ちゃん   2025/11/18 22:40:00 ID:izayjGOI1M
リガントーナ

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