ある日、ボートレース場に来ていたミユキ少年は、倒れている少女を見つけ隠れ家に保護した。目覚めた彼女はスティルインラブと名乗り、動物のような耳と尻尾を揺らした
曰く、彼女はこことは異なる「トレセン界」と呼ばれる異世界から来たのだと言う。トレセン界に暮らす異種族「ウマムスメ」と人間のハーフ、それが自分なのだと
そしてトレセン界には「メジロ社」という製菓会社があり、中毒性の高い闇よいとまけを流通させることで世界を牛耳ろうとしていたため、逃げてきたのだと語る
元いた世界ではハーフ故か力が弱く、紅い瞳を揶揄って「紅ラブ」と呼ばれ蔑まれていたスティルだったが、ミユキ少年から与えられた人間界のお菓子を食べるとその美味しさに感動し、秘められていた力が覚醒
同時刻、帰宅しようとしていたミユキ少年がメジロ社の雇われバイトに襲われるが、駆けつけたスティルが間一髪救出。覚醒した力をもって変身して戦闘を行う
逃げ惑うバイトを追っているうちに戦場は市街地へ移り、戦っている光景を目撃した一般人から「化け物」と恐れられる
「聞いた？貴女、化け物だって！」
「ええ、化け物ね。ワタシも、アナタも…！」
だがスティルは化け物と蔑まれようと、人々のために戦うことを決意。激闘の果てに遂に敵を打倒した

後日、助けられたお礼のお菓子を持ってスティルの隠れ家を訪れたミユキ少年だったが、自身が近くにいると危険が及ぶと察したスティルは、別れを告げずに立ち去った後だった
こうして、スティルの長く孤独な戦いが始まろうとしていた