地方ウマ娘のトレーニングに精を出す生活も悪くないと思える俺…

地方に来てから（）付けずに喋るようになったな……

ダイニルビーがトレーニングの合間を縫って手伝ってくれて助かる俺…

しがらみから抜けて地方で第二のバ生を送る私…

お嬢の身長で届くカツラってどゆこと…？
壇上から落ちたお嬢を受け止めようとして持ってかれたんかな
もしくは腰まである長さ

>>14
座っていた説

>>15
それだわ

>>14
日大タックル的な転び方をした説

>>6
ダイイチって原作で考えると旧華族程度でどうにかできるレベルの相手ではないんだが…

JRAの売り上げが年３兆円にたいして日本製鉄は７兆円

仮にルビーが本家本元の権力の頂点でなかったとしてもそれは役員とて同じなわけで人脈って点でも旧華族の人脈よりゴリゴリの世界で渡り合う企業のより実践的な人脈に勝てるはずもなく…

当人や血族じゃなく所詮トレーナーは他人だからしゃーないと思う俺

やはりダイニルビーの仕込みだったのでは…？
お偉いさんは泥被ってくれたんや、被り物脱いでな

皇族だったんじゃね（適当）

お姉ちゃん「担当ウマ娘がURAのお偉いさんのカツラを剥ぎ取ったことで左遷……？　私が以前同じような席でうっかり原酒一本飲み干してベロンベロンに酔っ払った状態でお偉いさんのケツを豪快に揉みながら「なんだこの胸！？　乳首がねえ！　乳首がねえ！」って叫んでいた件は後で謝罪に行ったら笑ってすませてくれたのに……妙だわ」

今日も近所のおばあちゃんから、もぎ立ての梨をいただく俺…

中央を離れて早数ヶ月、この地に骨を埋めるのも悪くないと思い始める俺…

そんなある日、知り合った一人のウマ娘
俺のアドバイスで多少は改善されたが、その走りはお世辞にも速いとは言えないものだった
だが何度負けても楽しそうに走り続けるその姿は俺をはじめ周囲の心を暖かくさせる何かがあった
桃色の髪をしたその少女の名は……

かくて彼はルビトレではなくなった

そんな彼が数年後の有マ記念直後に小銃による自●未遂を起こすのはまた別のお話

(時代や環境のせいじゃなくて…俺が悪いんだよ…!!)

>>18
ほんまそれ
雑にURA養護コメしてる奴は反省してもろて

陛下だったんじゃね（雑）

ファインが実はヅラだった世界線を推そう

URAならまだ耐えられるかもしれないけど企業同士のガチ争いになったらJRAの場合は製造業系の馬主が一斉に馬主業から撤退しかねないレベルの話だし自主的に撤退できればいいけど少なからずの馬主が富士の樹海にドリームジャーニーしかねないので…

最終的にはヅラ役員が心を病んでドリームジャーニーしましたって責任取らせるのが一番穏便に収まると思う

（有マ記念をハナ差で負けたハルウララ……）
（ハルウララはすごいウマ娘だ……俺がハルウララのトレーナーでなければ、ハルウララは有マ記念に勝ててたに違いない……）
（ダイイチルビーに続いてハルウララまで不幸にした男などにここにいる資格なんてないと考え、地方トレセンを退職する準備を進める俺……）

地方バが有馬記念ハナ差2着は歴史に残るレベルでは？

>>32
同時期に地方から中央G1を制したウマ娘の方が話題になっちゃったのよ

>>27
そんなリアリティ出すの本当にキモチワルイ

>>34
まず>>6がこんなネタスレで変なリアリティ出そうと華族云々ズレた事言い出してるのがキモイんだぞ

絶対勝てない相手に喧嘩売るお偉いさんってのも結構リアリティがあるような無いような

朝から早出で、施設とグラウンド周りの雑草を鎌で刈る俺…

全身から吹き出る汗に、生きている実感を覚える俺…

ダイサンルビーと名乗るウマ娘が差し出したタオルをありがたく使わせてもらう俺…

（有馬記念でハルウララが負けた責任を取り、僻地に移って隠居する俺……）
（晴れた日には独力で田畑を耕し、雨の日には一人静かに本を読み、ウマ娘と関わらない生活を送る俺……）

だがそこにかつてトレセン学園で同期だったトレーナーが俺を訪ねてきて言った……

貴方はこんなところで何をしているのですか
何度負けてもへこたれなかったハルウララを育てた貴方が一度の敗北でへこたれるのですか
ハルウララは貴方から多くのものを学びましたが貴方は彼女から何も学ばなかったのですね

そして、主のいなくなったトレーナー室で今もウララは貴方の帰りを待っていますと言い残すと彼女は去っていった……

>>31
今度は草競馬のトレーナーを目指すのだろうか？
最近、草競馬の開催も減ってきていてちょっぴり悲しい

昨晩の酔いがひどく、昼になってようやく起床する俺…

最近打ち解けてきた初老の同僚と飲み歩いたことを思い出す俺…

事業に失敗して、逃れるようにここで独居していると打ち明ける彼に自分を重ねる俺…

しかし、「アンタならまだやり直せるよ」と、自分の心の澱を見透かしたような彼の言葉が脳裏にこびりつく俺…

>>39みたいに満喫できてるなら
>>40みたいなこと言われても戻る気はおきないよね

（もう俺はウマ娘に関わる気はない、と自分に言い聞かせて畑仕事に戻る俺……）
（お前は本当にそれでいいのか、と言う声が聞こえてくる俺……）
（まだ誰か自分を連れ戻しに来たのか、とカッとなって声の主をを探す俺……）
（周囲に誰もいない事に戸惑う俺……）
（自分の呟きだった事に気付く俺……）

郵便箱に、親しくしていた同期のトレーナーの結婚式招待状が入っていたことに気付く俺…

あいつと、あいつが担当していたG1ウマ娘の名が並んでいることに頬が緩む俺…

俺は脱落してしまった道を、今も懸命に進んでいる奴がいることが嬉しい俺…

視界がにじむ理由を、そう決め付けて缶ビールを空にする俺…

（俺より優秀なトレーナーなんていくらでもいる……）
（ダイイチルビーにもハルウララにも新しいトレーナーがついて、二人ともＧ１レースの最前線で活躍し続けている……）
（最近はやや調子を落としがちのようだが、短期的なものだろう……）
（彼女たちの未来を案じるなら、やはり自分はここで一人に朽ちていくのが一番だと考える俺……）

（記録的猛暑の下、今日も広いとうもろこし畑の中を歩く俺…）

（不意にどこからともなく、誰かの声が鼓膜を打つことに驚く俺…）

（熱中症の初期症状かも知れない、と心配になって水筒に口をつける俺…）

（何度も何度も繰り返し、"If you build it, She will come."と囁かれる俺…）

（とうもろこし畑の中でレース場の幻を見る俺…）

(とうもろこし畑の一部をレース場に変えた俺…)

(ある日の夜、誰かがトレーニングをしているのを見つけた俺…)

(なんとなく、昔、遠征先のドバイでレース中の事故で大怪我を負って引退したウマ娘に似てるなと思う俺…)

>>46
情報収集してる時点で未練ﾀﾗﾀﾗじゃないですか…

ｶﾙｽﾄﾝﾗｲﾄｵぶつけられる未来が

（自分が担当した二人の顔が脳裏にチラつく……これ以上自分が関与したせいで不幸になるウマ娘を増やしてはならない）
（とうもろこし畑のレース場で夜な夜な走るウマ娘を遠くから静かに見守るだけに留める俺……）

（とうもろこし畑のレース場にはいつの間にか何人ものウマ娘が集まって走るようになっていた……）

（奇妙な話だが彼女達はいずれもここにいるはずのないウマ娘だった……中には伝説級の記録を持ったウマ娘もいる……そんなウマ娘達がこんな田舎の畑に作られたコースで思い思いに走っている……）

（ある時、コースを眺めている俺を近所の人が見かけてこう言った……「あなた、誰もいないコースで何をしてるんだい？」）

（どうやら俺以外に彼女達の姿は見えていないらしい……）

（俺にしか見えないウマ娘たちのために、今日もとうもろこし畑のレース場を整備する俺……）
（彼女たちに不幸が起きないようにと願って、レース場で片隅に小さな祠を建てた俺……）
（そして今夜も彼女たちのレースを遠くからそっと見守った後、自宅の布団で眠りにつく俺……）

>>53
ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ

（やがてそのウマ娘たちが毎晩尋ねて来るようになった俺……）
（走り方を指導してほしいと言われ指導する俺……）
（もうウマ娘に関わるつもりはなかったのに充実感を感じる俺……）
（そんな事を何日も続ける俺……）

（ある日たまたま訪ねてきたカレトレに不吉な相が見えると言われた俺……）
（最近何か変わった事が無いかと言われ毎晩尋ねて来るウマ娘たちの事を話す俺……）
（顔色を変えるカレトレ……）

元ネタの映画はすごくいい話なのにホラー方向へ行ってる…

>>56
元ネタも「幻聴に苛まれる主人公」「死者との交流」「死者に惹かれる生者」みたいな視点で見るとホラーになり得るかもしれない

（この文章群、元ﾈﾀあるのか…）

>>58
途中まではフィールド・オブ・ドリームス
途中からは耳なし芳一

（彼の前でダイサンルビーのメンコを外すタイミングを、今か今かと待っていた私…）

（彼が「なあ、ルビー。一緒にトレーニングをしよう」と切り出すのを想像し、胸をときめかせていた私…）

（話の展開を鑑みるに、もしかして自分の出番はないのではないかと憂鬱になる私…）

（窓からこっそり見ていたらカレトレさんが突然彼の服を脱がし始めて面食らう私…）

（裸になった彼をドキドキしながら見る私…）

（彼の全身に写経を始めたカレトレさんに困惑する私…）

（家を去る時に「やれるだけの事はやった。後は彼が現世に留まり続けたいと思うかどうかだが、それはもう僕にはどうにもできない」と私に言い残すカレトレさん…）

（私に対してそう言い残した意味を考える私…）

トレーナーさん？
どうして開けてくれないんですか？
聞こえているんでしょう？　トレーナーさん？

トレーナーさん？　トレーナーさん？
トレーナーさん？　トレーナーさん？
トレーナーさん？　トレーナーさん？

（カレトレに言われたとおり、口を利かずに座っている俺…）

（…目を閉じてずっと座っている俺…）
（延々と呼び続けるウマ娘たちの声に耐える俺…）

（カレトレから聞いた話を思い出す俺…）

（彼女達はウマ娘として生を受けながら、ある者はレースで最後まで結果を出せず、ある者は結果を出しながらも失意の最後を遂げ、そしてまたある者は誰もが羨む成功を収めながらどうしてもまだ走り足りないウマ娘達の思念…）
（彼女達は自分達の存在に気付いたトレーナーをあの世に誘うためにこうして呼びに来るらしい…）

（しかし最早今の自分がこの世に残る意味はあるのかと思案する俺…）
（この世でトレーナーとしてウマ娘と関わる事をやめた自分はすでに彼女達と同じあの世の住人に等しいではないかと考える俺…）
（惑わされている、と思ったがどうしてもそんな考えが心の中から消えない俺…）
（逆に自分がこの世に留まる理由が何かあるのかと考えた俺…）
（何も無い、と思った時、一人のウマ娘の顔が浮かんだ俺…）

（部屋の中に無数の何かがなだれ込んでくる気配を感じた俺…）
（数えきれないほどの手に全身を掴まれどこかに引き込まれそうになる俺…）
（その中に何か温かい物を感じた俺…）
（夢中でそれに手を伸ばした俺…）
（無数の気配が消え去り、同時に目を開ける俺…）
（目の前で青ざめた顔で座り込んでいるルビーと手を繋いでいた俺…）

（人づてに聞くところ、しばらく高熱を発し、ベッドでうなされていたという俺…）

（小さなウマ娘が毎日訪れ、介護を続けていたといわれてまさかと思う俺…）

（全て熱中症によるせん妄だったに違いない、と決め付けて忘れることにする俺…）

（旬には遅れてしまったが、とうもろこしを収穫する準備に取り掛かる俺…）

（彼が助かってホッとする私…）

（あれだけ劇的な再会をしたのだから私の思いは十分に伝わったはずだと浮かれる私…）

（ダイサンルビーのメンコを被ってとうもろこしの収穫を手伝いながら、彼が声を掛けて来るのを今か今かと待つ私…）

（娯楽の少ない田舎が少々退屈になってきた俺…）
（近所で生まれた仔犬を一匹もらい受けることにした俺…）
（早速名付けようとしたが、ある単語が脳裏に浮かんで頭を振る俺…）

(ダイタクヤマトと名付ける俺…)

(毎晩ダイタクヤマトを抱いて寝る俺…)

（彼のこのクソボケ具合はひょっとしてまだ別の何か悪い物に憑かれているのではないか、とカレトレさんに相談する私…）

（今のルビトレくんは憑き物が落ちた上に、いろんなしがらみから解放されたフラットな状態だ……）
（ただひとつ、「自分と深く関わったウマ娘はみんな不幸になる」という思い込みを除いて……）

（どうやったら彼をその呪縛から解き放てるのですか、と聞こうとした所、突然現れたカレンチャンさんに襟首を掴まれて連れ去られて行ったカレトレさん…）
（どうやら自分の事を棚に上げて他人の相談に乗っているのが逆鱗に触れたのだと察する私…）
（自分もカレンチャンさんぐらい積極的にアピールしているのに何故気付いてもらえないのかと泣きたくなる私…）

（最近、ダイサンルビーが手伝いに来る頻度が目に見えて増えている……）
（彼女はダイイチルビーに匹敵しうる前途有望なウマ娘だ。こんなに俺の近くに居たら彼女まで不幸になってしまう……）
（「もうここには来ちゃダメだよ。何があっても。」とダイサンルビーを突き放す俺……）

（彼の言葉についかっとなり、ダイサンルビーのメンコを取り、彼に体当たりすると床の上に押し倒す私…）

(変わり身の術でヘリオスと入れ替わる俺……)

（いろいろあったけど、ここでの農夫生活は悪くはなかった……）
（だけどダイイチルビーに居場所を知られてしまった以上、ここには居られない……）
（農場の引き継ぎ書類を残し、この地から離れる俺……）

（彼を逃がさないためにカレトレさんから習った領域展開をする私…）

（愛犬のダイタクヤマトが身代わりとなったことでルビーの得体のしれない術から逃げ出せた俺……）
（ルビーは隠遁した俺のささやかな幸せすら壊すほど、俺に恨みを抱いているようだ……）
（行く当てもなどないが、それでも生き延びるために山間の洞窟に潜む俺……）

（トレセン学園中央校トレーナーの職にありつき、順風満帆の人生だと思っていた俺…）

（何の因果か地方に飛ばされ、畑を耕し、霊障に遭い、今は洞穴で焼いたイワナにがっつく俺…）

（担当を身籠らせ、駆け落ちしていった同期たちと比べれば、他人様に迷惑をかけない人生だったと思う俺…）

（そんな風に山の中を巡る内、聞き覚えのある声が聞こえてくる俺…）

（そちらに行ってみるとカレトレが滝に打たれながら念仏を唱えているのを見付ける俺…）

（もう俗世への未練は断ち切ったはずなのに、彼からトレセン学園の様子を聞きたくてつい足を止めてしまう俺…）

（彼の滝行が終わるのをじっと待つ俺…）

（滝行を終えたカレトレ君から話を聞く俺……）
（ルビーもウララも不調気味が長引いてると聞かされた俺……）
（二人に『俺の身勝手で君を振り回して済まなかった。俺のことなど忘れてくれ。新しいトレーナーさんと共に夢を追いかける君を遠くから応援している』と手紙を書いてカレトレ君に託す俺……）

（カレトレ君と別れ、さらに山奥の秘境地帯へ向かう俺……）

そもそもトレーナーになれる頭があるならラクに再就職できるのでは？

（職を選ばなければ街で普通に生きることは、今の俺でもいっときは出来るだろう……）
（だが普通の暮らしをすればすぐに華麗なる一族に嗅ぎつかれてしまうだろう。再就職先にも迷惑をかけかねない……）
（海外に脱出しようにも、華麗なる一族が相手では空港や洋上で拘束されるのがオチだ……）
（これ以上人に迷惑をかけないためには、俺のせいで不幸になるウマ娘を増やさないためには、世捨て人となり山奥に籠もるか身投げするぐらいしか選択肢がない俺……）

（ダイイチルビーはお前の事が好きだし戻ってきてほしいと思っているだけだよ、といい加減はっきり伝えようとするカレトレ…）

（しかし今さら自分がそう言った所でルビトレの考えは変わるのか…そもそもいくらなんでもこのルビトレのクソボケ具合は異常ではないか…いや、クソボケはまだしも本来のルビトレならダイイチルビーが自分に嫌がらせをするようなウマ娘だと考えるような決してしない…ひょっとしたら自分はこの一件の本質を見誤っているのではないか、と思うカレトレ…）

（そう言えば大元のルビーがやらかしたURAのお偉いさんの件はどうなったんだ、と今さら思い出すカレトレ…）

（考えてみればスレの最初の方で言われていた通り、他のウマ娘ならまだしも華麗なる一族の令嬢ダイイチルビーがその程度のやらかしをした程度でルビトレが左遷されるのがそもそもおかしかったのだ…といささかメタに考えるカレトレ…）

（自分も含めて何者かが引き起こしている認知の歪みに振り回されていた事に気付くカレトレ…）

（やはり黒幕はダイイチルビーがヅラを剥ぎ取ったURAのお偉いさんである所まで調べ上げたカレトレ…）

（旧華族の家なだけでなく、遡れば安倍氏嫡流にまで遡る代々陰陽師の家柄でもあったヅラのお偉いさん…）

（恥を掻かされたダイイチルビーに復讐したかったが権力では敵わなかったので呪詛をダイイチルビーにかけようとしたヅラのお偉いさん…）

（しかしダイイチルビーを庇って無意識にその呪詛を受けたルビトレ…）

（孤独と不幸に自分から突き進むようになり、しかも本人も周囲も全くそれに気付かず助けようとも出来ないと言う恐ろしい呪詛に掛けられているルビトレ…）

（戦慄する一方でそんな凄腕の陰陽師なのにヅラが剥ぎ取られるのはどうしようもなかったのかと思うカレトレ…）

（さすがに悪質どころか放っておけば命に関わる呪詛なので京都に乗り込む事にするカレトレ…）

（向こうもそれを察していたのか一門郎党50人の陰陽師を率いて迎え撃って来るヅラのお偉いさん…）

（五重塔を舞台に激戦を開始するカレトレ…）

（しかしこのスレの主役はルビトレなので特に戦闘描写も無く勝利するカレトレ…）

（ヅラのお偉いさんを倒し呪詛も解いたのでルビトレをダイイチ家の力で呼び戻す事も可能になったはずだと思うカレトレ…）

（これでダメならさすがにもう面倒見切れん、と思いつつ、全てを分かっていたかのように迎えに現れたカレンチャンと京都で着物デートとしゃれこむカレトレ…）

>>82
世捨て人になりきれてない(>>79の件)から困ったもので

(カレトレから抜け出た何かが女性の形を成した事に驚く俺…彼女は酒を飲ませようとしてくるかもしれない)

（ある朝、山奥の洞窟で目覚めるとそれまでの心の乱れが嘘のように穏やかな心境になった俺……）
（この山のなにかが俺の心を解き放ってくれたのかもしれない……何ができることはないか思案する俺……）
（ふもとの人里に降り、地域の山林保全団体に加入して山のための活動をはじめる俺……）
（そう遠くない内に華麗なる一族に捕まるかもしれないが、それもまた運命と全てを受け入れる俺……）

（再び人里に姿を現した彼を見守る私…）

（「あなたに足りないのは自分の本当の想いをはっきり伝える言葉だよ」とカレンチャンさんに言われた事を思い出す私…）

（彼の前に立つ私…）

（逃げられないかと不安だったが諦めたような表情で立つ彼…）

（そもそも私の失態の責任を理不尽に彼が問われた事、その後何故か全く庇えなかった事を謝罪する私…）

（そしてその事の謝罪もしないままに彼の生活をかき乱した事もあらためて詫びる私…）

（思い返せばどうしてこんな当たり前のことを今まで出来ていなかったのか不思議に思う私…）

（謝罪したのだから次は私の想いを伝えなくては、と思うのだが、気付けば自分の至らなさに涙が止まらず、次の言葉が出て来ない私…）

（ついに華麗なる一族に身柄を拘束された俺……最期の時が来たらしい）
（しかしダイイチルビーから告げられたのは謝罪の言葉で、思わず驚く俺……）
（『君が謝る必要も泣く必要もない。全ては俺が至らなかったばかりに起きたことだ』とルビーをなだめる俺……）
（ルビーを大泣きさせてしまった以上、明日の朝日は拝めないだろう……）
（覚悟を決めて『君の担当トレーナーになれて良かった。後は君の好きにしてほしい』と告げる俺……）

（私の担当トレーナーになれて良かった、と言う言葉に思わず舞い上がってしまう私…）

（しかしそれでこちらの想いが通じていると思い込んではいけない、最後までしっかりこちらの気持ちを言葉にしなければ…と自分を戒める私…）

（『私の願いはもう一度あなたに担当トレーナーになって頂く事だけです。今はそれ以上の事は望みません。でも、もしもう今のあなたを他にも必要とされている人がおられるのなら、無理強いはしません。ただ、どうか帰ってきてほしいと心から願っています』と告げる私…）

（これで拒否されたらもうこれ以上彼を苦しめるのはやめよう、と震える心で決める私…）

（『もう一度担当トレーナーをやってほしい』というまさかの提案に驚く俺……）
（どうするべきか思案する中で、脳裏に浮かんできたピンク髪のウマ娘……今のままではルビーの要望に答えることはできない……）
（『ルビーの要望はわかった。だがその前に連れて行ってほしい場所がある。そこである人に会った後は、俺のことは好きにしてくれ』とルビーに告げる俺……）

（ピンク髪のウマ娘が今もいるであろう地方トレセンへと、ルビーと華麗なる一族に護送される俺……）

(「もし、まだ1人で俺を待っててくれるなら…
竿にピンク色のハンカチをぶら下げておいてくれ。
それが目印だ」とLANEで伝える俺…)

（LANEに既読が付いたのを確認してハルウララがいるはずの寮に向かう俺…）

（しかしベランダの竿にはピンク色のハンカチはおろか何の洗濯物も掛かってないのを確認した俺…）

（どうやらハルウララはもう俺などは必要としていないらしい、と当然の事に納得する俺…）

（踵を返そうとする俺…）

（しかしダイイチルビーに呼び止められる俺…）

（『この時間、一つの洗濯物も掛かってないのはおかしくはありませんか。あの寮も二人部屋なのでしょう？』とダイイチルビーに指摘される俺…）

（確かにその通りだと思う俺…）

（ハルウララに何か起こっているのかも知れない…）

（寮で話を聞いたところ、ハルウララはこの寮にはいないとのことだった…）

（かつて俺がこのトレセンにいたころに寝泊まりしていた小屋…ハルウララの指導をするようになってからは「トレーナー室だね！」なんて冗談交じりに彼女が呼んでいたあの小屋に彼女はいるのだという…）

（突然姿を消した俺がいつ帰ってきてもいいように掃除や器具の手入れをしていたのだが、1週間おきが5日おきに…5日おきが3日おきに…そして今では授業とトレーニング以外の時間の大半をあそこで過ごしているという…）

（ちなみにハルウララさんと同の方は交流戦のために別の地方トレセンに遠征中で半月ほど留守にしていると聞き込みをしてきた私……）

（ハルウララの様子を見に行く俺…）

（ニコニコ笑顔で笑いながら小屋で様々な作業をしているハルウララ…）

（俺がいなくなった後も俺が作った自主トレメニューをずっと続けているハルウララ…）

（しかし競争成績は大きく落ち込んで以前のように連敗しているらしいハルウララ…）

（やはり今の彼女を放ってはおけない、と思った時、小屋の物干しが目に入る俺…）

（物干し竿にはピンクのハンカチは掛かっておらず、代わりにハルウララの字で『私はだいじょうぶ。いってらっしゃい』と書いた布が下がっているのを見付ける俺…）

（どうしたらいいのか分からず立ち尽くす俺…）

（さきほど聞いたハルウララの不調の詳細を思い出す俺……）
（毎朝泣き腫らした顔で登校し、学業もトレーニングもどこか上の空……当然レースの結果も散々……）
（そして毎晩『トレーナー室』の中から聞こえてくるすすり泣く声……）
（それでも俺と全く会おうともせず健気に送り出そうとするハルウララ……）

（……自然と、足が前に出た）
（ハルウララの想いを裏切るような行動に出ようとしてる俺……）
（俺はハルウララを余計に悲しませるのかもしれない……）

（どんなに他のウマ娘を指導しようが愛されようが構わない。最後にこのダイイチルビーの横にいればいい…）

（そんな風に自分に言い聞かせながら二人の様子を見守る私…）

（あれから数日が経ち、小屋の中の、机と椅子以外の一切合切を片付けてしまった俺…）

（一からのスタートではない、ゼロからのスタートを、傍らのハルウララと共に開始する俺…）

（「百折不撓」という言葉の真意は、挫折こそが最も栄光への架け橋を構成する要素であるのだと思う俺…）

（地方の小さなトレセン学園から、果てしないこの道を二人三脚で駆け上がっていくことに、何の迷いもない俺…）

（そこまできて、ふと、あるウマ娘の存在をすっかり忘れている気がする俺…）

どこからかルビーの声で流れてくる「relations」（※アイマスの曲）

（有馬記念で大健闘した事で話題になり、地元の商店街を支援するために大企業とのスポンサー契約を結んでいたウララさん…）

（しかしここ最近の不調のせいで広告収入が上がらず、本人が分かってない内に大量の違約金を抱えていたウララさん…）

（彼にもウララさんにも黙ってこっそりウララさんのスポンサー権利を違約金ごと買い取る私…）

（彼の妨げになる物は全て裏から排除して静かに見守る私…）

（裏方に徹しようとしたルビーを呼び止める俺……）
（『君も、俺の担当ウマ娘なんだ。中央ほどの設備はないが、君さえ良ければトレーニング指導をさせてもらえないだろうか』と説得する俺……）
（いらぬお節介だったかもしれない……）

お姉ちゃん「じれったいわねー。さっさと押し倒しちゃえばいいのよ」ｶｼｭｯ

（構いません…だけど私はいつまでも地方では満足はしませんよ、と答える私…）

（彼女と私、双方のトレーナーでいたいなら、ハルウララさんをもう一度中央URAのレベルに必ず引き上げて下さい…三人で再び中央へ、そしてその頂点へと言う覚悟を持ち続けて下さい、と告げる私…）

（こうして地方でやり直すことになった俺たち三人……）
（決して楽ではない日々ではあるが、一人でとうもろこし畑をやっていた頃より心身ともに充実している……）
（こんな俺と一緒に居てくれるダイイチルビーとハルウララには頭が上がらない……）

（何だかんだで気になって見守っていたが…さすがにそろそろ大丈夫かな…と思うカレトレ…）

（おのれ今度こそは、とハゲの偉いさんがまた何か企んでいたのでついでに先手を打ってボコっておくカレトレ…）

（最近ルビーさんとルビトレさんに時間を割き過ぎ！とカレンチャンに連行されてフェードアウトするカレトレ…）

（そろそろこのスレも大団円かも知れない…）

（……再帰の日から数年の月日が流れた。）
（あのとうもろこし畑に作った祠の前で手を合わせている俺……）

（傍らには二人のウマ娘……一度は低迷して地方に落ちたが奇跡の復活を果たし、Ｇ１勝利を掴み取った俺の担当ウマ娘たち。ダイイチルビーとハルウララがいた。）
（万が一の時のため、一緒に来てくれたカレトレとカレンチャンには頭が上がらない……）

（浮かばれぬウマ娘の魂に祈りを捧げる俺……）
（俺は「そっち」には行けない……君たちのようになりかけてるウマ娘を、できるだけ助けたいと考えている……どうか許してほしい）
（……単に勝つためのチームではなく、苦境からの復活と勝利を願うウマ娘に寄り添うためのチームを作ろうとしている俺は……ダイイチルビーとハルウララに呆れられてしまうのかもしれない）

（祈りを終えて、ダイイチルビーとハルウララと共に、新たな目標に向けて一歩を踏み出す俺……）

（ところでそろそろお聞かせ願いたいのですが…と切り出す私…）

（トレセン卒業後、人生のパートナーとしてはどちらを選ばれるおつもりですか？と笑顔で尋ねる私…）

（逃げ出す彼をウララさんと二人で追い掛ける私…）

（ウララさんと顔を見合わせ、今はもう少しこのままで、と笑う私…）

でもダイタクヤマト犠牲になってるんだよね…

ルビーに押し倒されただけだから…