キタサンブラック「ダイヤちゃん、遅いなぁ・・・。」

あたし、キタサンブラックは同室のサトノダイヤモンドに呼び出され、中山競バ場に来ていた。

キタサンブラック(どうしても見てほしいレースって行ってたけど、なんだろう・・・。
有マ記念は明日だし・・・。)

自分のピークアウトを感じ、あたしは明日の有マ記念をラストランに決めていた。
そんな中、ダイヤちゃんに呼び出されたのだ。

サトノダイヤモンド「お待たせ、キタちゃん！！」

キタサンブラック「ダイヤちゃん！！
・・・ってシュヴァルちゃんも！？」

シュヴァルグラン「う、うん・・・僕も明日の有マ記念出るのに・・・。」

サトノダイヤモンド「2人ともごめんなさい💦
どうしても、見せたかったレースだから・・・。」

キタサンブラック「どうしても見せたかったレースって、中山大障害？」

サトノダイヤモンド「はい！！
今日は中山大障害！！
私の推しも出てるんですよ！！」

シュヴァルグラン「えっ、何それ・・・💧」

キタサンブラック(中山大障害・・・学校の授業で聞いたことあるけど、初めて見るんだよね・・・。
・・・フリースタイル障害レースのG1レース・・・年に一度しかやらないって聞いてたけど、有マ記念の前にやるんだ・・・。)

シュヴァルグラン「僕、初めて見るんだけど、大丈夫かな・・・？」

サトノダイヤモンド「大丈夫ですよ！！
特等席を取りました！！」

シュヴァルグラン・キタサンブラック「・・・💧」

そして、あたしたちは観客席に行く。

そこにはたくさんの人やウマ娘がいた。

そして、あたしは初めて障害レースのコースも見た。

見たことがない、竹柵障害や水濠障害・・・そして、上り坂と下り坂もあった。

キタサンブラック「・・・あれ、何？」

モブ障害レースウマ娘「あれはバンケットよ。
・・・ってキタサンブラックさん！？
それに、サトノダイヤモンドさんにシュヴァルグランさんも！！」

キタサンブラック「あ、あはは、あたしたち有名みたいだね💦」

モブ障害レースウマ娘「みんな知ってるわよ、平地のレースは障害レースの子達の憧れみたいなところだから・・・。」

サトノダイヤモンド「じゃあ、あなたも・・・。」

モブ障害レースウマ娘「ええ、障害レースを主戦にしてるわ。
・・・と言っても、あんまり勝てないし、あの2人には叶わないわ。」

シュヴァルグラン「？
15人いるのに？」

モブ障害レースウマ娘「知らなくても無理はないわ。
障害レースはあんまり知名度は高くないからね。
でも、そんなのを変えたウマ娘が・・・。」

サトノダイヤモンド「オジュウチョウサン・・・ですよね。」

モブ障害レースウマ娘「！！
詳しいのね。
そうよ、ある時期から障害レースじゃ負け無しのすごいウマ娘よ。」

キタサンブラック「ま、負け無し！？
・・・で、でも、強いライバルとか・・・。」

モブ障害レースウマ娘「いるわ。
アップトゥデイト・・・なんだけど、その子ですら勝てない領域になってるのよ・・・。」

キタサンブラック「そんなに・・・。
・・・も、もしかして、ダイヤちゃんが推してるって・・・。」

サトノダイヤモンド「はい、オジュウチョウサンです！！
障害レースでジンクスを破る姿・・・かっこいいです！！」

シュヴァルグラン「・・・💧
・・・あっ、レースが始まったよ。」

キタサンブラック「すごい・・・あんな障害物を軽々と・・・。
・・・顔色悪いよ、どうしたの？」

モブ障害レースウマ娘「・・・アップさん、大逃げする気だ・・・。」

シュヴァルグラン「大逃げ？
・・・確かに距離は開いてる・・・って何バ身開いてるの！？」

観客達もざわめき始める。

アップトゥデイトと他のウマ娘との距離はどんどん離れていくからである。

キタサンブラック「すごい・・・でも大逃げって危険なの？」

モブ障害レースウマ娘「それは・・・。」

メジロパーマー「それは私が説明するよ。」

キタサンブラック「パーマーさん！？」

サトノダイヤモンド「知ってるんですか？
大逃げは危険だって・・・。」

メジロパーマー「まあ、私も障害レースを少しやってたからね。
・・・障害レースの大逃げは命懸けなんだ・・・。」

シュヴァルグラン「！？
どういうことですか！？」

メジロパーマー「障害レースは他のウマ娘とペースを合わせた方が楽なんだ。
でも、大逃げは自分のペースで走り切らないと、障害物につまづいて・・・あとは言わなくてもわかるかな？」

他のみんなは障害物につまづいた後の想像をする。

キタサンブラック「・・・と、止めなきゃ・・・。」

メジロパーマー「だめだよ。
あの子は命をかけても勝ちたいんだ。
止める権利は私達にはないんだよ。」

ただ見守ることしかできない・・・そんなもどかしさに襲われた。

シュヴァルグラン「・・・で、でも、この大逃げなら勝てるよね？」

そう、レースを見る限りかなりのバ身差がある。

だが、そのバ身差も徐々に意味がなくなっていった。

最終バンケット・・・ここで一気に間が縮まったのだ。

キタサンブラック「うそ・・・あれだけ差があったのに！？」

メジロパーマー「あはは・・・あれは化け物だわ・・・100年に一度の化け物だ・・・。」

最終コーナーに差し掛かる。

最早、2人のマッチレースである。

シュヴァルグラン「あ、あともう少し逃げ切れば・・・！！」

サトノダイヤモンド「いえ、あの距離は射程内です！！」

キタサンブラック(・・・あたし、レースを全力で走ってたのかな・・・？
・・・ダイヤちゃん、ありがとう、大切なこと、忘れてたのを思い出させてくれて・・・。
明日の有マは・・・絶対に勝つ！！)

そして、レースは終わった。

勝者は半バ身差でオジュウチョウサンが勝った。

サトノダイヤモンド「はあ・・・すごいレースでした・・・。」

シュヴァルグラン「半バ身差・・・。」

キタサンブラック「・・・ダイヤちゃん、連れてきてくれてありがとう。
あたし、明日の有マ記念、絶対勝つから！！」

シュヴァルグラン「ぼ、僕だって負けない！！」

サトノダイヤモンド「・・・これでいつものキタちゃんですね！！」

キタサンブラック「ダイヤちゃん・・・。」

そして、あたしはラストランの有マ記念で勝つことができた。

しかし、引退を一年伸ばしたらよかったな・・・と思った。

なぜなら・・・。

キタサンブラック「ええっ！？
オジュウチョウサン、有マ記念走るの！？
しかも、ダイヤちゃんとシュヴァルちゃんと一緒に！？」

サトノダイヤモンド「はい！！
障害の絶対王者・・・有マ記念でもどんな走りを見せるか楽しみです！！」

シュヴァルグラン「僕はジャンプで抜かされないか心配だな・・・。」

キタサンブラック「あはは・・・💧」

その後、障害の絶対王者が有マ記念で走り、その後も走り続けるのはまた別のお話・・・。

ということで中山大障害でした。

しかし、このレースの後キタちゃん引退有マだから、割と贅沢だよね。

ちなみに、ダイヤちゃんとシュヴァルちゃんは2018有マ記念でオジュウと一緒に走ってると言うことで。

・・・ダイヤちゃんは知ってたけど、シュヴァルちゃんも一緒に走ってたのは知らなかった・・・。

ということで、他の人も観客視点で書き込んでいってください。

レースは自由にお願いします。

誰か22年秋天書いてくれ

>>10
やるかぁ

93年有馬…はアニメ二期でええか
22年秋天とかも良いけどドラマ性ならオルフェラストランとかも良さそう

リアタイはしてないけど、９７年皐月からダービーの流れを気が向いたら書いてみようかな

>>11
はよ