363 : アナタ   2024/04/28 14:42:14 ID:ZgLmHXdMM.

「はぁ~……なんなんでしょうねこの暑さ……」
まだ春半ばだというのに異常気象のため盛夏並の暑さが猛威を振るうある日
トレセン学園も例外ではなく、暑さに弱いウマ娘は季節外れの猛暑日にへばっている子が珍しくなかった
学園所属のウマ娘・ワガハドウもそんな一人だ
「だからといってずっとトレーナー室に入り浸らないでもらえないか」
トレーナーが苦言を呈すが、ワガハドウはソファに大義そうに寝そべったまま動こうとしない
「いやでーす。エアコンばっちり効いてて快適なんでもうここに住みまーす」
「住むな。トレーナー室だからここ」
「ほら私あれなんで。『トレーナー室を私物にする会』の会員なんで」
「つぶれちまえそんなろくでもない会」
「なんて失礼な。G1ウマ娘も所属している由緒ある会なのに」
アホな会話をしつつトレーナーは書類仕事を切りの良いところまで片付けて一息ついた
「あ。お仕事終わりました? じゃあトレーナーさんも一緒にぐうたらしません?」
「しません」
「いいじゃないですかたまにはー。ほら、私いい感じに抱っこして寝るのに最適なサイズですよ」
「暑苦しいだろそれ」
「確かに。じゃあ脱ぎますか」
「脱ぐな。着ろ」


ワガハドウ
ごっつい名前に反して割とマイペースなウマ娘
トレーナー室に入り浸っては何かと挑発するような言動をしているが、トレーナーには大人の対応でスルーされている
なお実際に挑発に乗られた場合は、慌てふためいて逃げる模様