三度目の正直とばかりにまた場所を変えると二度あることは三度あるという風に彼女がまた不思議な話をしてきたわ。今度はちょっと趣旨が違って今度は少女が延々と虫を潰し続ける話。さっきの事があったから吐き気がしてきたけど我慢したわ。でも、トイレが見えてきたあたりでおかしいことに気づいたの。
さっき二つのトイレ、あんな場所にはなかったって。体がすーっと寒くなった。それと同時に焦りからか体が熱くなるような良く分からないけど不快な感覚。そして、ふっと振り返ると彼女がいない。思わず私は息をのんだ。急に、振り向いちゃいけないような嫌な感じがしたわ。私は、何も見ないようにしながら全速力で走った。それなのに、嫌な感じは近づいていくばかり、最低な気分だわ。その嫌な感じの正体はすぐに私を捕らえて首を絞めてきた。どこかで読んだのだけれど、そういう時って漏らすそうよ。それでその直後に私はそのまま何も考えられず意識がぼんやりとしていき――――
ごっくん。
朝起きたら見事に漏らしていたわ。高等部にもなって恥ずかしいわ。おまけにおかしな夢は見るし、もう嫌。
よし、お話終わり、寝て良いわよ。