はい。寝る前にスズカさんのお話聞こうね。
今日は私、タイキ、フクキタル、ドーベルの4人で近所の広い公園で肝試しに行ってきたわ。もちろん、私はイキりたかったから一人で行ったわ。何かあったらスマホでいつでも連絡できるようにしておいたから平気よ。
ところで、夜の公園って昼間と違って雰囲気変わるから怖いとまではいかなくても不安になるのよね。でも、そんな中月明りが綺麗で風流だなあと思うわけよ。しばらくそうやって上を見ながら歩いていると何かにぶつかって確認したら私と同じ歳ぐらいの女の子がいたの。すぐ謝ると気にしてない様子だったわ。それどころかその女の子は嬉しそうだったのよ。その後私のことなどいろんなことを聞いて来たわ。そのあと彼女は走ることが大好きな事、競争が好きな事、それから私のファンである事などいろんなことを教えてくれたわ。でも私にとってはこの子が一人で夜の公園にいることが疑問で質問してみたの。そうしたら彼女は入院していて病院にいたはずなのにいつも間にかここに居たって言うの。この瞬間私は確信したわ。この世にはいてはいけない類のものだって。一応聞いてみたの、もしかして幽霊?って。そうすると彼女はあっさり認めたわ。もう適当に話を合わせて逃げよとしたら去り際にその子が「私はもう走ることも誰かと競争することも出来ないけれど、応援することだけはできます。だからこれからも頑張ってください」って。ああ、私ったら失礼ね。こんな子に怖がって逃げよるとするなんて。
よし、お話は終わり、寝て良いわよ。