マック「セーブですわね?」
テイオー「うん」
マック「テイオーは『十二人の怒れる男』という映画を見たことはありまして?」
テイオー「ないよ。どんな映画?」
マック「1957年に制作された法廷サスペンス映画ですわ」
テイオー「法廷ものかぁ。弁護士と検察が裁判でバチバチやり合うみたいな感じ?」
マック「いいえ。この映画はほぼ全てのシーンが一つの部屋の中で描かれているのです。その中で12人の陪審員達が父親殺しの容疑をかけられている少年の有罪・無罪を決めるために話し合うという内容です」
テイオー「それって面白いの?」
マック「面白いですわよ。法廷で提出された証拠と証言は被告人である少年の犯行を示すものばかりで、陪審員のほとんどは有罪を確信していたのですが、ただ一人の陪審員だけが少年の無罪を主張します。無罪を主張する陪審員は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに提示された証拠・証言の真偽を明らかにすることを要求します。こうして12人の陪審員達は少年が果たして本当に殺人を行ったのか、一つ一つの要素を再検証していくのです」
テイオー「おー、あらすじ聞くと確かにちょっと面白そうかも」
マック「『物語は脚本が面白ければ場所など関係ない』という説を体現する作品とも言われていまして、古い作品ですがイチオシの映画ですわ」