マック「セーブですわね？」
テイオー「うん」
マック「テイオーは『Tali-Ihanatala 1944』という映画を見たことはありまして？」
テイオー「タリ……なんだって？ 全く聞いたことないけど」
マック「タリ・イハンタラ、ですわ。聞き馴染みがなくて当然、これはフィンランドの地名ですわ。第二次世界大戦中のフィンランドとソ連の戦争を描いている作品です」
テイオー「あ！！ なんか聞いたことある！！ 白い死神とかいうのが出てくるやつでしょ？」
マック「いえ、残念ながらその二つ名の元となった人が活躍した戦争とはまた別の戦争ですわ。この映画、監督曰く「描くのはただ事実のみであり、犠牲となった兵士たちを記憶して欲しい」とのことでして、過剰や無駄な演出は一切無し、登場する兵器も一部は本物或いは１からレストアしたものとなっています」
テイオー「つまり？」
マック「無駄に恋愛要素を入れたり、無駄に戦死シーンで声を張り上げて喚いたり、無駄に泣いたり、或いは戦艦という名の機銃座映画とは比べるのも烏滸がましいということですわ」
テイオー「なんかちょっと恨み籠ってない？」
マック「気のせいです。とはいえ、それが必ずしも良い訳ではなく、人によっては『盛り上がりに欠ける』『主人公誰？』『んほぉ～この3突（本物）堪んねぇ～』という評価が出ることも否めませんし、事実初見だと誰が誰だがわからないうちに終わったりしますが……それを差し引いたとしても、素晴らしい映画であることに代わりはありません。個人的に『戦争映画の中で最も砲撃シーンを美しく描いた映画』と思っています。あとBGMがとても綺麗ですわ」
テイオー「あー……うん、ところでさ、マックイーン。フィンランドってどこ？」
マック「左の玉がノルウェー。真ん中の竿がスウェーデン、右の玉がフィンランドですわ」
テイオー「なんて？」