ヴァニーガーデン >>193
《ヴィブロス編》
「それじゃ、トレ… おにーさんの席はここね?」
そう促され、ローテーブルのあるクッションチェアの席に案内されたヴィブトレ。
「おにーさんこういうお店は初めて?」
「うん?あぁ、仕事もあってか中々行く機会は無いね。」
「へぇ~、そうなんだ〜、じゃあじゃあお仕事は何をしてるの?」
「ウマ娘のトレーナーだよ?ヴィブロスだって知ってるでしょ?」
「んも~トレーナーさん〜、そこは知ってても言わないとこでしょ〜・・・」
素のヴィブロスが出てきたようだ、少しぷりぷり怒っている姿も可愛らしい。
「それで?なんでこんなキャバクラみたいなことを始めたの?」
「それは… お姉ちゃんにお願いされて… 私は嫌だったんだよ?格好はかわいいけど、純粋に恥ずかしいし…」
提案したのは長姉のヴィルシーナ、ということは発端はやはりヴィルトレだろう。
理由はどうであれ、ひとまずは目の前の婚約者と向き合った。
「その格好似合ってるよ、ツインテールの髪もかわいいよ、ヴィブロス。」
突然褒められたからなのか、目の前の少女は少し驚きの声を漏らす。
「もう~突然褒めるなんてどうしたの〜?まぁ、ツインテールも、たまにならやってあげても良いよ・・・?」
末妹は高等部になった頃、周囲からの『子供っぽい』という評価に不満を感じ始めていた。
そのせいか、大人の女性になるため、姉や友人達を参考にして、徐々に言葉遣いや所作を改めていた。
一時期は髪もばっさりかつての次女のようなショートにするとまで言い出していたが、周囲の説得もあり妥協案で長姉より少し長い位で落ち着いた。