30 : お兄ちゃん   2025/11/27 23:28:10 ID:2h7fYYc6GE

>>26
併走にジェンティルがいない。いつもであれば、遅刻など絶対にしない。苛立つこともあるけど、今日は妙な胸騒ぎを感じるヴィルシーナ。
そのとき、突風が吹いた。思わず目を隠すヴィルシーナ。再び目を開けると、そこには既にジェンティルがいた。
🦍「ごめんなさい。案内人に話をつけてたら遅くなりましたわ。」
併走をしていても、いつもであれば「強くなる方法なんて自分で見つけろ」と突き放すジェンティルが妙に優しく、今日はいろいろと教えてくれる。
あまりのことに気になって
🔷「あの、なにか、あったんですか?さっき案内人がどうとか…。」
🦍「ホホホ…ほんの気まぐれですわ。でも、まだ私には到底追いつけませんわね。私の背中を見ながら、あなたは、自分のペースで、ゆっくり、来なさいな。」
🔷「言われなくてもわかってます!いつか私の力で追い抜いてみせます!」
🦍「そう、ゆっくりでいいの。あなたのペースで、ね。

では、ごきげんよう。」
🔷「?…ごきげんよう…?」
そのとき、また突風が吹いて、気づいたらジェンティルの姿はどこにもなかった。