全てのウマ娘の幸福のために、私心を捨てて生徒会長として働くことが私の変わらない指針だ。
そして私は、学園のウマ娘にとって何が幸福をもたらすのか改めて考えた。
生徒は常に勉学とトレーニング、そしてレースに向けて身も心も削りながら暮らしている。
彼女たちには適切な心身のケアが必要だ。そしてそれは一人ひとりの今の状況、性格、条件などに合ったものでなければならない。
それらを細部まで把握しているのは、やはり担当のトレーナーであり、ケアを行う役目として相応しいのもまたトレーナーだ。
しかしながら、先述の通り昼の間は学業とトレーニングでケアの時間を十分にとることは難しいだろう。
そこで私は公約としてケアを目的とした場合に限り、生徒に対して今現在課せられている門限を撤廃すると共に、トレーナー宅への宿泊を含んだ滞在を学園側に認めさせる。
さらにプライバシー保護の観点から滞在する際の申請は不要とし、同時に報告する必要も無いものとする。
さあ学園の生徒諸君、皆で一緒に幸福を掴もうではないか!